この付録では、モジュールをシャーシに取り付けたりシャーシから取り外すときの ESD 防止策について説明します。
静電気防止用アース ストラップの着用
ESD により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊はモジュールやその他の Field-Replaceable Unit(FRU; 現場交換可能ユニット)の取り扱いが不適切な場合に発生し、間欠的な障害または故障をもたらします。モジュールには、金属製のフレームに固定されたプリント基板があります。EMI(電磁波干渉)シールドおよびコネクタは、フレームを構成する部品です。金属製のフレームは、ESD からモジュールを保護しますが、モジュールを取り扱うときは必ず静電防止用アース ストラップを着用してください。
静電破壊による損傷を防ぐために、次の注意事項に従ってください。
- ・ 静電気防止用リスト ストラップをしっかりと肌に密着させて着用してください。静電気防止ストラップにはバナナ プラグ、金属製バネ クリップ、またはワニ口クリップ付きのものがあります。すべての Catalyst 6500 シリーズ シャーシには、前面パネルにバナナ プラグ コネクタが備え付けられています。これは、コネクタの横のアース記号で識別できます。
- − プラスチックのバナナ プラグ コネクタが備え付けられている、古い Catalyst 6500 シリーズ シャーシの場合は、付属の静電気防止用リスト ストラップ(金属製クリップ付き)またはワニ口クリップ付き静電気防止用リスト ストラップを使用することを推奨します。
- − Catalyst 6500 シリーズの新しいシャーシには、バナナ プラグのコネクタ用に塗装されていない金属部分の穴があります(穴の横のアース記号で識別できます)。バナナ プラグ付きの静電気防止用アース ストラップを使用することを推奨します。
- ・ ほとんどの FRU に付属する使い捨て静電気防止用リスト ストラップまたはワニ口クリップ付き静電気防止用リスト ストラップを使用する場合は、システム アース ラグとシャーシを接続し、静電気防止用リスト ストラップに適切な接地点を提供する必要があります。
- ・ シャーシに NEBS システム アースが取り付けられていない場合は、システム アース ラグとアース線を取り付ける必要があります。手順については、オンライン マニュアルの『 Catalyst 6500 Series Switches Installation Guide 』を参照してください。
システム アース ラグを取り付けたら、次の手順に従って静電気防止用リスト ストラップを適切に着用します。
- a. FRU に付属する静電気防止用リスト ストラップを使用する場合は、リスト ストラップ パッケージを開き、静電気防止用リスト ストラップを取り出します。黒の導体ループを手首に巻き、肌にしっかりと密着するように、ストラップを締めます。
- b. ワニ口クリップ付き静電気防止用リスト ストラップを使用する場合は、パッケージを開いて、静電気防止用リスト ストラップを取り出します。リスト ストラップを巻く位置を決めて、肌にしっかりと密着させてください。
ステップ 2 静電気防止用リスト ストラップのバネ クリップまたはワニ口クリップをつかんで、ラックの塗装されていない金属部分に一瞬クリップを接触させます。
このとき、蓄積された静電気をラック全体に安全に散逸させるために、塗装されていないラック レールにクリップを接触させることを推奨します。
ステップ 3 次のように、バネ クリップまたはワニ口クリップをアース ラグのネジに取り付けます(図C-1 を参照)。
- a. FRU に付属する静電気防止用リスト ストラップを使用する場合は、バネ クリップを強くつかんであごを開いてシステム アース ラグのネジ頭の側面に取り付け、バネ クリップのあごがラグ端子のネジ頭の後ろで閉じるように、バネ クリップをラグ端子のネジ頭上でスライドさせてください。
図C-1 静電気防止用リスト ストラップのクリップをシステム アース ラグのネジに取り付ける
同様に、モジュールを取り扱う場合は次の注意事項にも従ってください。
- ・ フレームを取り扱うときは、ハンドルまたは端の部分だけを持ち、プリント基板またはコネクタには手を触れないようにしてください。
- ・ 取り外したコンポーネントは、基板側を上向きにして、静電気防止用シートに置くか、静電気防止用の容器に収めます。コンポーネントを返却する場合は、取り外したらすぐに静電気防止用の容器に入れてください。
- ・ 金属フレームからプリント基板を絶対に取り外さないでください。
