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スイッチ
Catalyst 6500 シリーズ
Catalyst 6500 シリーズ スイッチ Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Release 12.2SX
はじめに
このマニュアルについて
製品の概要
CLI
スイッチの初期設定
Supervisor Engine 720 の設定
Supervisor Engine 32 の設定
Supervisor Engine 2 およびスイッチ ファブリック モジュールの設定
NSF with SSO スーパーバイザ エンジンの冗長構成の設定
SRM with SSO スーパーバイザ エンジンの冗長構成の設定
RPR および RPR+ スーパーバイザ エンジンの冗長構成の設定
インターフェイスの設定
レイヤ 2 スイッチング用 LAN ポートの設定
Flex Link の設定
EtherChannel の設定
VTP の設定
VLAN の設定
プライベート VLAN の設定
Cisco IP Phone サポートの設定
IEEE 802.1Q トンネリングの設定
レイヤ 2 プロトコル トンネリングの設定
標準準拠 IEEE MST の設定
STP および先行標準 IEEE 802.1s MST の設定
オプションの STP 機能の設定
レイヤ 3 インターフェイスの設定
UDE および UDLR の設定
PFC3BXL および PFC3B モード MPLS の設定
IPv4 MVPN サポートの設定
IP ユニキャスト レイヤ 3 スイッチングの設定
IPv6 マルチキャスト PFC3 および DFC3 レイヤ 3 スイッチングの設定
IPv4 マルチキャスト レイヤ 3 スイッチングの設定
IPv6 マルチキャスト トラフィック用の MLDv2 スヌーピングの設定
IPv4 マルチキャスト トラフィック用 IGMP スヌーピングの設定
PIM スヌーピングの設定
RGMP の設定
ネットワーク セキュリティの設定
Cisco IOS ACL サポートの概要
VACL の設定
DoS からの保護の設定
DHCP スヌーピングの設定
DAI の設定
トラフィック ストーム制御の設定
UUFB
PFC QoS の設定
PFC3BXL または PFC3B モード MPLS QoS の設定
PFC QoS 統計データ エクスポートの設定
Cisco IOS ファイアウォール フィーチャ セットの設定
NACの設定
IEEE 802.1X ポートベースの認証の設定
ポート セキュリティの設定
CDP の設定
UDLD の設定
NetFlow および NDE の設定
ローカル SPAN、RSPAN、および ERSPAN の設定
SNMP ifIndex の持続性の設定
電源管理および環境モニタ
オンライン診断の設定
WCCP による Web キャッシュ サービスの設定
Top N ユーティリティの使用
レイヤ 2 traceroute ユーティリティの使用
オンライン診断テスト
略語

スイッチ
Catalyst 6500 シリーズ スイッチ Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.2(17d)SXB1

この章では、スーパバイザ エンジンの冗長構成を設定する手順について説明します。この章で説明する内容は、次のとおりです。

スーパバイザ エンジンの冗長構成

ここでは、スーパバイザ エンジンの冗長構成について説明します。

スーパバイザ エンジンの冗長構成の概要

  • 冗長スーパバイザ エンジンがスタンバイ モードにある場合、冗長スーパバイザ エンジンの2つのギガビット イーサネット インターフェイスは必ずアクティブになります。

Catalyst 6500シリーズ スイッチは、プライマリ スーパバイザ エンジンが故障した場合に冗長スーパバイザ エンジンに処理を引き継ぐことにより、耐障害性を強化することができます。Catalyst 6500シリーズ スイッチは、次の冗長モードをサポートします。

  • Route Processor Redundancy(RPR) ― 2分以上のスイッチオーバー時間をサポートします。
  • Route Processor Redundancy plus(RPR+) ― 30秒以上のスイッチオーバー時間をサポートします。
  • Single Router Mode with Stateful Switchover(SRM with SSO) ― 少なくとも1秒のスイッチオーバー時間をサポートします。
  • Supervisor Engine 2は、SRM with SSO冗長モードをサポートしていません。

次のイベントが発生すると、スイッチオーバーが行われます。

  • アクティブ スーパバイザ エンジンでのハードウェア障害
  • スーパバイザ エンジン間のクロック同期損失
  • 手動スイッチオーバー

RPRの動作

RPRは次の機能をサポートします。

  • 自動スタートアップおよびアクティブ スーパバイザ エンジンと冗長スーパバイザ エンジン間のbootvarの同期化
  • スーパバイザ エンジンのアクティブ ステータスまたは冗長ステータスを検出および決定するハードウェア信号
  • アクティブ スーパバイザ エンジンから冗長スーパバイザ エンジンへ、60秒間隔でクロック同期化を実行
  • 冗長スーパバイザ エンジンは、起動してもすべてのサブシステムが稼働するわけではなく、アクティブ スーパバイザ エンジンが故障した場合に、完全に動作可能になります。
  • 故障した装置の代わりに動作可能なスーパバイザ エンジンが、冗長スーパバイザ エンジンになります。
  • Fast Software Upgrade(FSU)のサポート( FSUの実行 を参照)。

スイッチの電源投入時に、2つのスーパバイザ エンジン間でRPRが稼働します。最初に起動したスーパバイザ エンジン(スロット1またはスロット2のいずれかに搭載)が、RPRのアクティブなスーパバイザ エンジンになります。MSFCまたはMSFC2、およびPFCまたはPFC2が、完全に動作可能になります。冗長スーパバイザ エンジン上のMSFCおよびPFCはリセットされますが、動作可能にはなりません。

スイッチオーバーが行われると、冗長スーパバイザ エンジンが完全に動作可能になり、次の動作が行われます。

  • すべてのスイッチ モジュールの電源が再びオンになります。
  • MSFC上の残りのサブシステム(レイヤ2およびレイヤ3プロトコルを含む)が起動されます。
  • Access Control List(ACL;アクセス制御リスト)がスーパバイザ エンジンのハードウェアに再度プログラミングされます。
  • スイッチオーバー時には、一部のアドレス ステートが失われ、ダイナミックに再確認したあとで復元されるので、トラフィックが一時中断されます。

RPR+の動作

RPR+モードを使用すると、冗長スーパバイザ エンジンは完全に初期化および設定され、スイッチオーバー時間が短縮されます。冗長スーパバイザ エンジンがオンライン状態になると、アクティブなスーパバイザ エンジンは冗長スーパバイザ エンジンのイメージ バージョンをチェックします。冗長スーパバイザ エンジン上のイメージがアクティブなスーパバイザ エンジン上のイメージと一致しない場合は、RPR冗長モードが使用されます。

RPR+を使用すると、冗長スーパバイザ エンジンが完全に初期化および設定されるので、アクティブなスーパバイザ エンジンが故障した場合、または手動によるスイッチオーバーが実行された場合に、スイッチオーバー時間が短縮されます。

スイッチの電源投入時に、2つのスーパバイザ エンジン間でRPR+が稼働します。最初に起動したスーパバイザ エンジン(スロット1またはスロット2のいずれかに搭載)が、アクティブなスーパバイザ エンジンになります。MSFCまたはMSFC2、およびPFCまたはPFC2が、完全に動作可能になります。冗長スーパバイザ エンジン上のMSFCおよびPFCはリセットされますが、動作可能にはなりません。

RPR+は、RPRに次の利点を追加して強化したものです。

  • スイッチオーバー時間の短縮

設定に応じて、スイッチオーバー時間が30秒以上になります。

  • 搭載されたモジュールはリロードされない

スタートアップ コンフィギュレーションと実行コンフィギュレーションの両方が、アクティブ スーパバイザ エンジンから冗長スーパバイザ エンジンへ絶えず同期化されるため、搭載されたモジュールはスイッチオーバー中にリロードされません。

  • 冗長スーパバイザ エンジンのOnline Insertion and Removal(OIR;ホットスワップ)

RPR+を使用すると、メンテナンスするときに冗長スーパバイザ エンジンのOIRを実行できます。冗長スーパバイザ エンジンを取り付けると、アクティブなスーパバイザ エンジンが冗長スーパバイザ エンジンの存在を検出し、冗長スーパバイザ エンジンを完全に初期化されたステートに移行させ始めます。

  • OIRイベントの同期化
  • redundancy force-switchover コマンドによる手動でのスイッチオーバーの開始

SRM with SSOの動作

  • CSCed17605の注意事項が解決されていないソフトウェア リリースでのリロードを回避するため、WS-SVC-IPSEC-1モジュールを搭載した状態で、SSO with SRM冗長モードを設定しないでください。CSCed17605の注意事項が解決されていないソフトウェア リリースでは、WS-SVC-IPSEC-1モジュールはRPRおよびRPR+冗長モードのみをサポートします。
  • SRM with SSO冗長モードは、マルチキャスト トラフィック用のステートフル スイッチオーバーをサポートしていません。スイッチオーバーが実行されると、新しくアクティブとなるMSFCによってすべてのマルチキャスト ハードウェア スイッチング エントリが削除されて再作成され、ハードウェアに再インストールされます。
  • SRM with SSO冗長モードは、MPLSをサポートしません。MPLSを設定する場合は、RPR+冗長モードを使用してください。
  • Supervisor Engine 2は、SRM with SSO冗長モードをサポートしていません。

SRM with SSOは、Release 12.2(17b)SXA以降でサポートされます。SRM with SSOが設定されている場合、まず冗長Supervisor Engine 720およびMSFC3が起動してから、設定を同期化します。冗長Supervisor Engine 720およびMSFC3の設定は、アクティブなSupervisor Engine 720およびMSFC3と全く同じ設定になります。ルーティング プロトコルのなどの処理は、アクティブMSFC3および冗長MSFC3の両方で作成されます。

アクティブ Supervisor Engine 720またはMSFC3に障害が発生すると、冗長Supervisor Engine 720およびMSFC3がアクティブになります。新しくアクティブになったMSFC3がルーティング テーブルを作成する間に、新しくアクティブになったSupervisor Engine 720がPFC3レイヤ3スイッチング情報を使用してトラフィックを転送します。

SRM with SSOは、次のレイヤ2機能のステートフル スイッチオーバーをサポートします。

  • リンク ネゴシエーション
  • フロー制御
  • VLAN
  • VTP
  • VLANトランク
  • DTP
  • STP
  • Port Aggregation Protocol(PAgP)/LACP
  • CDP
  • UDLD
  • Switched Port Analyzer(SPAN;スイッチド ポート アナライザ)/RSPAN
  • 音声VLANおよびインライン パワー
  • 802.1x
  • 802.1Q
  • ポート セキュリティ
  • MAC(メディア アクセス制御)移行通知
  • トラフィック ストーム制御
  • IEEE 802.1Qトンネリング
  • レイヤ2プロトコル トンネリング
  • ARP
  • ブリッジ グループ
  • IGMPスヌーピング

スーパバイザ エンジンの設定の同期化

ここでは、スーパバイザ エンジンの設定の同期化について説明します。

RPRスーパバイザ エンジンの設定の同期化

RPRモードの動作時には、2つのスーパバイザ エンジン間でstartup-configファイルおよびconfig-registerコンフィギュレーションがデフォルトで同期化されます。スイッチオーバー時には、新しいアクティブ スーパバイザ エンジンが現在の設定を使用します。自動同期がディセーブルである場合を除き、ブート変数はデフォルトで同期化されます。

SRM with SSOおよびRPRスーパバイザ エンジンの設定の同期化

  • Supervisor Engine 2は、SRM with SSO冗長モードをサポートしていません。

SRM with SSOまたはRPR+モードを使用している場合、次の動作が設定の同期化を引き起こします。

  • 冗長スーパバイザ エンジンを最初にオンラインにすると、アクティブなスーパバイザ エンジンから冗長スーパバイザ エンジンへ、startup-configファイルがコピーされます。この同期化により、冗長スーパバイザ エンジン上にある既存のスタートアップ コンフィギュレーション ファイルが上書きされます。
  • 通常の動作中に設定が変更されると、冗長運用によりアクティブなスーパバイザ エンジンから冗長スーパバイザ エンジンへの差分同期が実行されます。冗長運用により、アクティブなスーパバイザ エンジンから冗長スーパバイザ エンジンへ、ユーザが入力したCLI(コマンドライン インターフェイス)コマンドが行単位で差分同期化されます。

冗長スーパバイザ エンジンが完全に初期化されている場合でも、コンフィギュレーション ファイルが変更されたときに変更の差分を受け取れるように、アクティブなスーパバイザ エンジンとの相互通信だけは行います。冗長スーパバイザ エンジンではCLIコマンドを入力できません。

スーパバイザ エンジンの冗長構成に関する注意事項および制約事項

ここでは、スーパバイザ エンジンの冗長構成に関する注意事項および制約事項について説明します。

冗長構成の注意事項および制約事項

次の注意事項と制約事項は、すべての冗長モードに適用されます。

  • 冗長スーパバイザ エンジン上の2つのギガビット イーサネット インターフェイスは、常にアクティブです。
  • スーパバイザ エンジンを冗長構成にしても、スーパバイザ エンジンのミラーリングやロードバランスは行われません。スーパバイザ エンジンのうちの1台だけがアクティブになります。
  • SNMPを通じて行われた設定変更は、冗長スーパバイザ エンジンと同期化されません。SNMPを通じてスイッチを設定したあと、running-configファイルをアクティブ スーパバイザ エンジンのstartup-configファイルにコピーして、冗長スーパバイザ エンジンのstartup-configファイルの同期化を引き起こし、SRM with SSOまたはRPR+により冗長スーパバイザ エンジンおよびMSFCをリロードします。
  • スーパバイザ エンジンのスイッチオーバーは、障害のあるスーパバイザ エンジンがコア ダンプを完了したあとに行われます。コア ダンプには最大で15分間かかります。スイッチオーバー時間を短縮するには、スーパバイザ エンジンでコア ダンプをディセーブルにします。

RPR+に関する注意事項および制約事項

RPR+には、次の注意事項および制約事項が適用されます。

  • 冗長スーパバイザ エンジンが処理を引き継いでスイッチが回復するまで、ネットワーク サービスは中断されます。
  • Forwarding Information Base(FIB;転送情報ベース)テーブルはスイッチオーバー時に消去されます。その結果、ルート テーブルの再コンバージェンスが行われるまで、ルーティング対象トラフィックは中断されます。
  • スタティックIPルートはコンフィギュレーション ファイル内のエントリから設定されるため、スイッチオーバー中も維持されます。
  • アクティブなスーパバイザ エンジン上で維持されるダイナミックなステート情報は、冗長スーパバイザ エンジンに同期化されないため、スイッチオーバー時に失われます。

次に、スイッチオーバー時に失われるダイナミックなステート情報の例を示します。

  • フレーム リレーSwitched Virtual Circuit(SVC;相手先選択接続)
  • フレーム リレーでスイッチングされるData Link Connection Identifier(DLCI)設定はコンフィギュレーション ファイル内に保存されているため、フレーム リレーでスイッチングされるDLCI情報はスイッチオーバー中も維持されます。
  • 中断されたすべてのPPP(ポイントツーポイント プロトコル)セッション
  • すべてのAsynchronous Transfer Mode(ATM;非同期転送モード) SVC情報
  • 中断されたすべてのTCP、およびその他のコネクション型レイヤ3およびレイヤ4セッション
  • BGPセッション
  • Automatic Protection System(APS;自動保護システム)ステート情報

SRM with SSOおよびRPR+に関する注意事項および制約事項

SRM with SSOおよびRPR+には、次の注意事項および制約事項が適用されます。

  • Supervisor Engine 2は、SRM with SSO冗長モードをサポートしていません。
  • 両方のスーパバイザ エンジンで同じバージョンのCisco IOSソフトウェアが稼働している必要があります。両方のスーパバイザ エンジンで同じバージョンのCisco IOSソフトウェアが稼働していない場合は、冗長スーパバイザ エンジンがRPRモードでオンライン状態になります。
  • スーパバイザ エンジンの冗長構成は、デフォルト以外のVLANデータ ファイル名または場所をサポートしません。冗長スーパバイザ エンジンを搭載したスイッチに、 vtp file file_name コマンドを入力しないでください。
  • 冗長スーパバイザ エンジンを取り付ける前に、デフォルト設定に戻るには no vtp file コマンドを入力します。
  • スーパバイザ エンジンの冗長構成では、VLANデータベース モードで入力された設定をサポートしていません。RPR+冗長構成には、グローバル コンフィギュレーション モードを使用します( VLANの設定 を参照)。

ハードウェア設定時の注意事項および制約事項

冗長運用を行うには、次の注意事項および制約事項に従う必要があります。

  • スーパバイザ エンジンおよびMSFCで実行するCisco IOSは、スーパバイザ エンジンおよびMSFCルータが同一である冗長構成をサポートします。スーパバイザ エンジンおよびMSFCルータが同一でない場合、片方が最初に起動されてアクティブになり、もう一方がリセット状態で保留されます。
  • 各スーパバイザ エンジンが単独でスイッチを稼働させるためのリソースを備えているスーパバイザ エンジンのすべてのリソース(すべてのフラッシュ装置を含む)が重複している必要があります。
  • スーパバイザ エンジンごとに個別のコンソール接続を行ってください。コンソール ポートにY字ケーブルを接続しないでください。
  • 両方のスーパバイザ エンジン内のシステム イメージが同じである必要があります( 冗長スーパバイザ エンジンへのファイルのコピー を参照)。
  • 新たに取り付けられた冗長スーパバイザ エンジン上でCatalystオペレーティング システムがインストールされている場合は、アクティブなスーパバイザ エンジンを取り外して、冗長スーパバイザ エンジンのみが搭載されている状態でスイッチを起動します。最新のリリース ノートの手順に従って、Catalystオペレーティング システムから冗長スーパバイザ エンジンを変換してください。
  • startup-configのコンフィギュレーション レジスタが自動起動用に設定されている必要があります( ブート フィールドの変更 を参照)。
  • ネットワークからの起動はサポートされていません。

Release 12.2(17b)SXA以降のリリースでこれらの要件が満たされると、スイッチでSRM with SSOモードがデフォルトで機能します。

Release 12.2(17b)SXA以降のリリースでこれらの要件が満たされると、スイッチでRPR+モードがデフォルトで機能します。

コンフィギュレーション モードに関する制約事項

スタートアップ同期プロセス中は、設定に関して次の制約事項が適用されます。

  • スタートアップ(一括)同期中は、設定を変更できません。このプロセス中に設定を変更しようとすると、次のメッセージが生成されます。

Config mode locked out till standby initializes

  • スーパバイザ エンジンのスイッチオーバー時に設定を変更した場合、その変更内容は失われます。

スーパバイザ エンジンの冗長構成の設定

ここでは、スーパバイザ エンジンの冗長構成を設定する手順について説明します。

冗長運用の設定

冗長運用を設定する手順は、次のとおりです。

コマンド

目的

Router(config)# redundancy

冗長コンフィギュレーション モードを開始します。

Router(config-red)# mode {sso | rpr | rpr-plus}

SSOまたはRPR/RPR+を設定します。このコマンドを入力すると、冗長スーパバイザ エンジンがリロードされ、SSOまたはRPR/RPR+モードでの処理が開始されます。

Router# show running-config

SSOまたはRPR/RPR+がイネーブルになっていることを確認します。

Router# show redundancy states

動作中の冗長モードを表示します。

冗長運用を設定するとき、次の点に注意してください。

  • sso キーワードは、Release 12.2(17b)SXA以降でサポートされます。
  • rpr および rpr+ キーワードは、Release 12.2(14)SX以降でサポートされます。
  • Supervisor Engine 2は、SRM with SSO冗長モードをサポートしていません。

次に、システムをRPR+用に設定して、冗長ステートを表示する例を示します。

Router> enable

Router# configure terminal

Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

Router(config)# redundancy

Router(config-red)# mode sso

Router(config-red)# end

Router# show redundancy states

my state = 13 -ACTIVE

peer state = 8 -STANDBY HOT

Mode = Duplex

Unit = Primary

Unit ID = 5

Redundancy Mode (Operational) = Stateful Switchover

Redundancy Mode (Configured) = Stateful Switchover

Split Mode = Disabled

Manual Swact = Enabled

Communications = Up

client count = 29

client_notification_TMR = 30000 milliseconds

keep_alive TMR = 9000 milliseconds

keep_alive count = 1

keep_alive threshold = 18

RF debug mask = 0x0

Router#

SRM with SSOルート コンバージェンス間隔の設定

スイッチオーバーのあと、新しくアクティブになったMSFCがルーティング テーブルを確立する間に、SRM with SSOが既存のPFC3レイヤ3スイッチング情報を使用してトラフィックを転送します。新しいアクティブPFC3が、既存のPFC3レイヤ3スイッチング情報を削除するまで待機する時間を設定することができます。

SRM with SSOルート コンバージェンスの間隔を設定するには、次の作業を行います。

コマンド

目的

Router(config)# redundancy

冗長コンフィギュレーション モードを開始します。

Router(config-red)# route-converge-interval interval_seconds

SRM with SSOルート コンバージェンスの間隔を設定します。 interval_seconds の有効値は、60〜3600秒です。

Router(config-red)# no route-converge-interval

デフォルトのルート コンバージェンス間隔(120秒)に戻ります。

Router# show running-config

設定を確認します。

スーパバイザ エンジンの設定の同期化

通常の動作時には、2つのスーパバイザ エンジン間でstartup-configおよびconfig-register設定がデフォルトで同期化されます。スイッチオーバー時には、新しいアクティブ スーパバイザ エンジンが現在の設定を使用します。

2つのスーパバイザ エンジンが使用する設定を手動で同期化するには、アクティブ スーパバイザ エンジン上で次の作業を行います。

コマンド

目的

Router(config)# redundancy

冗長コンフィギュレーション モードを開始します。

Router(config-red)# main-cpu

main-cpuコンフィギュレーション サブモードを開始します。

Router(config-r-mc)# auto-sync { startup-config | config-register | bootvar | standard }

設定要素を同期化します。

Router(config-r-mc)# end

イネーブルEXECモードに戻ります。

Router# copy running-config startup-config

NVRAM(不揮発性RAM)上のコンフィギュレーション ファイルを強制的に手動で同期化します。

  • DRAMの実行コンフィギュレーション ファイルを同期化する場合、この手順は不要です。
  • auto-sync standard コマンドを実行しても、ブート変数は同期化されません。

次に、 auto-sync standard コマンドを使用してデフォルトの自動同期化機能を再びイネーブルにし、アクティブ スーパバイザ エンジンのstartup-configおよびconfig-register設定を冗長スーパバイザ エンジンと同期化する例を示します。

Router(config)# redundancy

Router(config-red)# main-cpu

Router(config-r-mc)# auto-sync standard

Router(config-r-mc)# auto-sync bootvar

Router(config-r-mc)# end

Router# copy running-config startup-config

  • 標準のauto-sync設定要素を個別に手動で同期化するには、デフォルトの自動同期化機能をディセーブルにします。

次に、デフォルトの自動同期化をディセーブルにして、アクティブ スーパバイザ エンジンから冗長スーパバイザ エンジンへのconfig-registerの自動同期化のみを許可し、スタートアップ コンフィギュレーションの同期化を許可しない例を示します。

Router(config)# redundancy

Router(config-red)# main-cpu

Router(config-r-mc)# no auto-sync standard

Router(config-r-mc)# auto-sync config-register

Router(config-r-mc)# end

Router# copy running-config startup-config

冗長ステートの表示

冗長ステートを表示するには、次の作業を行います。

コマンド

目的

Router# show redundancy states

冗長ステートを表示します。

次に、冗長ステートを表示する例を示します。

Router# show redundancy states

my state = 13 -ACTIVE

peer state = 8 -STANDBY HOT

Mode = Duplex

Unit = Primary

Unit ID = 1

Redundancy Mode (Operational) = Route Processor Redundancy Plus

Redundancy Mode (Configured) = Route Processor Redundancy Plus

Split Mode = Disabled

Manual Swact = Enabled

Communications = Up

client count = 11

client_notification_TMR = 30000 milliseconds

keep_alive TMR = 9000 milliseconds

keep_alive count = 0

keep_alive threshold = 18

RF debug mask = 0x0

Router#

FSUの実行

RPRでサポートされているFSU手順を使用すると、システムをリロードしなくても、スーパバイザ エンジン上のCisco IOSイメージをアップグレードできます。

  • EHSAからRPRへのアップグレードを初めて実行する場合は、両方のスーパバイザ エンジンをリロードする必要があります。EHSAからFSUへの移行はサポートされていません。

FSUを実行するには、次の作業を実行します。

コマンド

目的

Router# copy source_device : source_filename { disk0 | disk1 } : target_filename

または

Router# copy source_device : source_filename sup-bootflash: target_filename

または

Router# copy source_device : source_filename slavedisk0: target_filename

または

Router# copy source_device : source_filename slavesup-bootflash: target_filename

新しいCisco IOSイメージを両方のスーパバイザ エンジン上のブートフラッシュにコピーします。

Router# config terminal

Router(config)# config-register 0x2102

Router(config)# boot system flash device : file_name

新しいイメージを起動するように、スーパバイザ エンジンを設定します。

Router# copy running-config start-config

設定を保存します。

Router# hw-module {module num} reset

冗長スーパバイザ エンジンをリロードして、再びオンライン状態に戻します(新しいバージョンのCisco IOSソフトウェアを実行します)。

  • 冗長スーパバイザ エンジンをリロードする前に、すべての設定の同期変更が完了するまで、十分に待機してください。

Router# redundancy force-switchover

冗長スーパバイザ エンジンへのスイッチオーバーを手動で実行します。冗長スーパバイザ エンジンが新しいアクティブ スーパバイザ エンジンになり、新しいCisco IOSイメージが稼働します。モジュールがリロードされ、モジュール ソフトウェアが新しいアクティブ スーパバイザ エンジンからダウンロードされます。

それまでアクティブだったスーパバイザ エンジンが新しいイメージで再起動され、冗長スーパバイザ エンジンになります。

  • EHSAからRPRへのFSU処理を実行するには、 1 でreloadコマンドを実行します。

次に、FSUの実行例を示します。

Router# config terminal

Router(config)# config-register 0x2102

Router(config)# boot system flash disk0: image_name

Router# copy running-config start-config

Router# hw-module reset

Router# redundancy force-switchover

Router#

冗長スーパバイザ エンジンへのファイルのコピー

次のコマンドを使用して、冗長スーパバイザ エンジン上の disk0: 装置にファイルをコピーします。

Router# copy source_device : source_filename slavedisk0: target_filename

次のコマンドを使用して、冗長スーパバイザ エンジン上の bootflash: 装置にファイルをコピーします。

Router# copy source_device : source_filename slavesup-bootflash: target_filename

次のコマンドを使用して、冗長MSFC上の bootflash: 装置にファイルをコピーします。

Router# copy source_device : source_filename slavebootflash: target_filename




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