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スイッチ スタックの管理

この章では、Catalyst 3750スイッチ スタックの管理に関する概念と手順について説明します。

この章で説明する内容は、次のとおりです。

StackWiseポートを使用したスイッチの配線方法やLEDを使用してスイッチ スタック ステータスを表示する方法など、スイッチ スタックに関するその他の情報については、ハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。

スイッチ スタックの概要

スイッチ スタック は、StackWiseポートを介して接続された最大9台のCatalyst 3750スイッチから構成されます。スイッチのうち1台がスタックの動作を制御し、このスイッチは スタック マスター と呼ばれます。スタック マスターとスタック内の他のスイッチが、 スタック メンバー です。スタック メンバーは、Cisco StackWiseテクノロジーを使用して、1つの統合システムとして連携し動作します。レイヤ2およびレイヤ3プロトコルは、ネットワークに対して、スイッチ スタック全体を単一のエンティティとして提供します。

スタック マスターは、スタック全体を管理するための単一拠点となります。スタック マスターから、次のものを設定します。

スイッチ スタックは、 ブリッジID によって、または、スイッチ スタックがレイヤ3デバイスとして動作している場合はルータMACアドレスによって、ネットワーク内で識別されます。ブリッジIDとルータMACアドレスは、スタック マスターのMACアドレスによって決まります。各スタック メンバーは、専用の スタック メンバー番号 によって一意に識別されます。

スタック メンバーはすべて、スタック マスターになる条件を満たしています。スタック マスターが使用不能になると、残りのスタック メンバーの中から新たなスタック マスターが選択されます。さまざまなファクタによって、どのスイッチがスタック マスターになるかが決まります。そのファクタの1つが、 スタック メンバー プライオリティ値 です。最高のプライオリティ値を持つスイッチが、スタック マスターになります。

スタック マスターでサポートされているシステムレベルの機能は、スイッチ スタック全体でサポートされます。スイッチ スタックにStandard Multilayer software Image(SMI;標準マルチレイヤ ソフトウェア イメージ)を稼働するスイッチとEnhanced Multilayer software Image(EMI;拡張マルチレイヤ ソフトウェア イメージ)を稼働するスイッチの両方が混在する場合は、EMIを稼働しているスイッチをスタック マスターにすることが推奨されます。スタック マスターがSMIを稼働している場合、EMI機能は使用できません。

同様に、SMIまたはEMIの暗号化(つまり、暗号化をサポートする)バージョンを稼働しているスイッチをスタック マスターにすることをお勧めします。スタック マスターがSMIまたはEMIの非暗号化バージョンを稼働している場合は、暗号化機能は使用できません。

スタック マスターには、スイッチ スタックの保存済みの実行コンフィギュレーション ファイルが格納されています。コンフィギュレーション ファイルには、スイッチ スタックのシステムレベルの設定と、スタック メンバーごとのインターフェイスレベルの設定が含まれます。各スタック メンバーは、バックアップ目的で、これらのファイルの現在のコピーを保持します。

スイッチ スタックは、単一のIPアドレスを使用して管理します。IPアドレスは、システムレベルの設定値で、スタック マスターや他のスタック メンバー固有の設定ではありません。スタックからスタック マスターや他のスタック メンバーを削除しても、同じIPアドレスを使用してスタックを管理できます。

次の方法を用いて、スイッチ スタックを管理できます。

スイッチ スタックを管理するには、次のことを理解している必要があります。

スイッチ スタックのメンバーシップ

スイッチ スタックは、StackWiseポートを使用して接続された最大9台のスイッチから構成されます。スイッチ スタックには、常に1台のスタック マスターが存在します。

スタンドアロン スイッチは、スタック マスターとしても動作するスタック メンバーを1つだけ持つスイッチ スタックです。スタンドアロン スイッチを別のスイッチへ接続して( 2台のスタンドアロン スイッチから構成されたスイッチ スタックの作成 を参照)、一方がスタック マスターとなる2つのスタック メンバーを持つスイッチ スタックを作成できます。スタンドアロン スイッチを既存のスイッチ スタックに接続して( スタンドアロン スイッチのスイッチ スタックへの追加 を参照)、スタック メンバーシップを増やすこともできます。

スタック メンバーを同一のモデルと交換した場合、新たなスイッチは交換されたスイッチと同じメンバー番号を使用していれば、交換されたスイッチとまったく同じ設定で機能します。障害の生じたスイッチを交換する特定の手順については、ハードウェア インストレーション ガイドの「Troubleshooting」の章に記載されています。

スタック マスターを削除したり、電源の入ったスタンドアロン スイッチまたはスイッチ スタックを追加したりしない限り、メンバーシップの変更中も、スイッチ スタックの動作は間断なく継続されます。

スイッチ スタックの配線方法および電源の投入方法の詳細については、ハードウェア インストレーション ガイドの「Switch Installation」の章を参照してください。

  1. 2台のスタンドアロン スイッチから構成されたスイッチ スタックの作成

  1. スタンドアロン スイッチのスイッチ スタックへの追加

スタック マスターの選択と再選択

スタック マスターは、次にリストした順番で、いずれかのファクタに基づいて選択または再選択されます。

  1. 現在スタック マスターであるスイッチ
  2. 最高のスタック メンバー プライオリティ値を持つスイッチ
  3. スタック マスターにしたいスイッチには、最高のプライオリティ値を割り当てることをお勧めします。これによって、再選択の実行時には、必ずそのスイッチがスタック マスターとして選択されます。
  1. デフォルトのインターフェイスレベルのコンフィギュイレーションを使用していないスイッチ
  2. よりプライオリティの高いスイッチ バージョンのスイッチ。次に、最高プライオリティから最低プライオリティへ順番にスイッチ バージョンをリストします。
  3. 暗号化EMIソフトウェア
  4. 非暗号化EMIソフトウェア
  5. 暗号化SMIソフトウェア
  6. 非暗号化SMIソフトウェア
  7. システムのアップタイムが最長のスイッチ
  8. MACアドレスが最小のスイッチ

スタック マスターは、次のイベントのいずれかが発生しない限り、役割を維持します。

アスタリスク(*)がマークされたイベントでは、現在のスタック マスターがリストされたファクタに基づいて再選択される 可能性があります

スイッチ スタック全体に電源を入れるかリセットすると、一部のスタック メンバーがスタック マスター選択に参加 しない場合があります 。同じ10秒の間に電源が投入されたスタック メンバーは、スタック マスターの選択に参加し、スタック マスターとして選択される可能性があります。10秒間経過後に電源が投入されたスタック メンバーは、この初回の選択には参加せず、単にスタック メンバーになります。再選択には、すべてのスタック メンバーが参加します。スイッチ マスターの選択に影響する電源投入の考慮事項の詳細については、ハードウェア インストレーション ガイドの「Switch Installation」の章を参照してください。

数秒後、新たなスタック マスターが使用可能になります。その間、スイッチ スタックはメモリ内の転送テーブルを使用して、ネットワークの中断を最小限に抑えます。新たなスタック マスターが選択され、リセットされている間、他の使用可能なスタック メンバーの物理インターフェイスには何も影響はありません。

新たなスタック マスターが選択され、以前のスタック マスターが使用可能になっても、以前のスタック マスターはスタック マスターとしての役割は再開 しません

ハードウェア インストレーション ガイドに記載されているとおり、スイッチのMaster LEDを使用して、そのスイッチがスタック マスターかどうかを確認できます。

スイッチ スタック ブリッジIDとルータMACアドレス

ネットワーク内のスイッチ スタックは、ブリッジIDとルータMACアドレスによって識別されます。スイッチ スタックが初期化すると、スタック マスターのMACアドレスによってブリッジIDとルータMACアドレスが決定します。

スタック マスターが変わると、新たなスタック マスターのMACアドレスによって、新たなブリッジIDとルータMACアドレスが決定します。

スタック メンバー番号

スタック メンバー番号(1〜9)は、スイッチ スタック内の各メンバーを識別します。また、メンバー番号によって、スタック メンバーが使用するインターフェイスレベルの設定が決定します。 show switch ユーザEXECコマンドを使用すると、スタック メンバー番号を表示できます。

新品のスイッチ(スイッチ スタックに参加していないか、手動でスタックメンバー番号が割り当てられていないスイッチ)は、デフォルトのスタック メンバー番号1が設定された状態で出荷されています。スイッチ スタックに参加すると、デフォルトのスタック メンバー番号はスタック内の使用可能なメンバー番号の中で最小の番号に変更されます。

同じスイッチ スタック内のスタック メンバーは、同じスタック メンバー番号を持つことはできません。スタンドアロン スイッチを含む各スタック メンバーは、番号を手動で変更するか、番号がスタック内の別のメンバーによって既に使用されているかしない限り、自分のメンバー番号を保持します。

その番号がスタック内の別のメンバーによって使用されている場合、スイッチはスタック内で使用可能な最小の番号を選択します。

ハードウェア インストレーション ガイドに記載されているとおり、Stackモードのスイッチ ポートLEDを使用して、各スタック メンバーのスタック メンバー番号を目で見て確認できます。

スタック メンバーのプライオリティ値

スタック メンバーのプライオリティ値が高いほど、スタック マスターとして選択され、自分のスタック メンバー番号を保持できる可能性が高くなります。プライオリティ値は1〜15までで、デフォルトのプライオリティ値は1です。 show switch ユーザEXECコマンドを使用すると、スタック メンバーのプライオリティ値を表示できます。

switch stack-member-number priority priority-number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、スタック メンバーのプライオリティ値を変更できます。メンバー プライオリティ値を変更するもう1つの方法は、 環境変数の管理 に記載されているとおりに、SWITCH_PRIORITY環境変数を変更することです。

新しいプライオリティ値はすぐに有効となりますが、現在のスタック マスターには影響しません。新たなプライオリティ値は、現在のスタック マスターまたはスイッチ スタックのリセット時に、どのスタック メンバーが新たなスタック マスターとして選択されるかを決定する際に影響を及ぼします。

スイッチ スタック内のハードウェアの互換性

Catalyst 3750-12Sスイッチは、デスクトップおよびアグリゲータSwitch Database Management(SDM;スイッチ データベース管理)テンプレートをサポートしています。他のすべてのCatalyst 3750スイッチは、デスクトップSDMテンプレートのみをサポートしています。

スタック メンバーはすべて、スタック マスターに設定されたSDMテンプレートを使用します。スタック マスターがアグリゲータ テンプレートを使用している場合は、Catalyst 3750-12Sスイッチだけがスタック メンバーになることができます。このスイッチ スタックに参加しようとする他のスイッチはすべて、SDM不一致モードになります。これらのスイッチは、スタック マスターがデスクトップSDMテンプレートを稼働している場合にだけ、スタックに参加できます。

Catalyst 3750-12Sスイッチのスイッチ スタックを作成予定の場合に限り、スタック マスターにアグリゲータ テンプレートを使用させることをお勧めします。異なるCatalyst 3750スイッチ モデルを持つスイッチ スタックを作成予定の場合は、いずれかのデスクトップ テンプレートを使用するようにスタック マスターを設定してください。

show switch イネーブルEXECコマンドを使用すると、スタック メンバーがSDM不一致モードになっているかどうかを確認できます。

SDMテンプレートとSDM不一致モードの詳細については、 SDMテンプレートの設定 を参照してください。

スイッチ スタック内のソフトウェアの互換性

ここでは、スタック メンバー間のソフトウェアの互換性を確保する方法について説明します。

この節と スイッチ スタック内のハードウェアの互換性 に記載された情報を使用して、スタック メンバー間の完全な互換性を確保できます。

互換性に関する推奨事項

スタック メンバー間で互換性を確保するには、すべてのスタック メンバーが同じCisco IOSソフトウェア バージョンを稼働している必要があります。

推奨事項は次のとおりです。

スタック プロトコル バージョンの互換性

各ソフトウェア イメージには、 スタック プロトコル バージョン が含まれます。スタック プロトコル バージョンには、 メジャー バージョン番号と マイナー バージョン番号があります。両方のバージョン番号によって、スタック メンバー間の互換性レベルが決定します。 show platform
stack-manager all
イネーブルEXECコマンドを使用すると、スタック プロトコル バージョンを表示できます。

Cisco IOSソフトウェア バージョンが同じスイッチは、スタック プロトコル バージョンも同じです。このようなスイッチは完全に互換可能で、すべての機能がスイッチ スタック全体に渡って適切に動作します。スタック マスターとCisco IOSソフトウェア バージョンが同じスイッチは、すぐにスイッチ スタックに参加します。

非互換性が混在する場合は、互換不能なスタック メンバーが、特定のスタック メンバーとの非互換が生じていることを示すシステム エラー メッセージを生成します。スタック マスターは、すべてのスタック メンバーに対してエラー メッセージを表示します。

次の節で、スイッチ スタックの非互換性について詳しく説明しています。

スイッチ間のメジャー バージョンの非互換性

多くの場合、異なるCisco IOSソフトウェア バージョンのスイッチは、スタック プロトコル バージョンも異なります。メジャー スタック プロトコル バージョン番号が異なるスイッチは、非互換で同じスイッチ スタック内には存在できません。

スイッチ間のマイナー バージョンの非互換性

スタック マスターとメジャー バージョン番号は同じだがマイナー バージョン番号が異なるスイッチは、部分的に互換可能であると見なされます。スイッチ スタックに接続されている場合、部分的に互換可能なスイッチはVMモードになり、スタックには参加できません。スタック マスターは、自身が使用しているソフトウェア バージョンを、VMモードのスイッチにダウンロードします。

VMモードのスイッチのポートLEDがオフのままで、ModeボタンをクリックしてもLEDモードは変更されません。

show switch イネーブルEXECコマンドを使用すると、スタック メンバーがVMモードになっているかどうかを確認できます。

スイッチ スタックのコンフィギュレーション ファイル

コンフィギュレーション ファイルには、次の情報が格納されています。

スタック マスターには、スイッチ スタックの保存済みの実行コンフィギュレーション ファイルが格納されています。すべてのスタック メンバーは、定期的に、スタック マスターからコンフィギュレーション ファイルの同期化されたコピーを受け取ります。スタック マスターが使用不能になると、スタック マスターの役割を引き受けたスタック メンバーが最新のコンフィギュレーション ファイルを保持します。

新品のスイッチがスイッチ スタックに参加した場合、そのスイッチはスイッチ スタックのシステムレベルの設定を使用します。スイッチが別のスイッチ スタックに移動された場合、そのスイッチは保存済みのコンフィギュレーション ファイルを失い、新たなスイッチ スタックのシステムレベルの設定を使用します。

各スタック メンバーのインターフェイス固有のコンフィギュレーションには、スタック メンバー番号が関連付けられます。 スタック メンバー番号 に記載されているとおり、スタック メンバーは、番号が手動で変更されるか、同じスイッチ スタック内の別のメンバーによって既に使用されているかしない限り、自分の番号を保持します。

スタック メンバーに障害が生じ、それを同一のモデルと交換した場合、交換後のスイッチは自動的に、障害の生じたスイッチと同じインターフェイス固有のコンフィギュレーションを使用します。そのため、インターフェイス設定を再設定する必要はありません。交換後のスイッチは、障害の生じたスイッチと同じスタック メンバー番号を持つ必要があります。

スタンドアロン スイッチのコンフィギュレーションの場合と同じ方法で、スタック コンフィギュレーションをバックアップし復元します。ファイル システムとコンフィギュレーション ファイルの詳細については、 Cisco IOSファイル システム、コンフィギュレーション ファイル、およびソフトウェア イメージの操作 を参照してください。

スイッチ スタックのシステム全体の設定に関する補足考慮事項

次の節では、スイッチ スタックにシステム全体の機能を設定する際のさらなる考慮事項を説明します。

スイッチ スタックの管理接続

スタック マスターを使用して、スイッチ スタックとスタック メンバー インターフェイスを管理します。Cluster Management Suite(CMS)、CLI、SNMP、CiscoWorksネットワーク管理アプリケーションを使用できます。個々のスイッチごとにスタック メンバーを管理することはできません。

ここでは、これらの考慮事項について説明します。

IPアドレスによるスイッチ スタックへの接続

スイッチ スタックは単一のIPアドレスを使用して管理されます。IPアドレスは、システムレベルの設定値で、スタック マスターや他のスタック メンバー固有の設定ではありません。スタックからスタック マスターや他のスタック メンバーを削除しても、IP接続は存続していれば、引き続き同じIPアドレスを使用してスタックを管理できます。

スイッチ スタックの設定に関する情報は、 スイッチ スタックのコンフィギュレーション ファイル を参照してください。

SSHセッションによるスイッチ スタックへの接続

SMIまたはEMIの暗号化(つまり、暗号化をサポートする)バージョンを稼働するスタック マスターに障害が生じ、非暗号化バージョンのソフトウェアを稼働するスイッチと交換された場合には、スイッチ スタックへのSecure Shell(SSH)接続は失われることがあります。SMIまたはEMIの暗号化バージョンを稼働しているスイッチをスタック マスターにすることをお勧めします。スタック マスターがSMIまたはEMIの非暗号化バージョンを稼働している場合は、暗号化機能は使用できません。

コンソール ポートによるスイッチ スタックへの接続

1つまたは複数のスタック メンバーのコンソール ポートを経由してスタック マスターへ接続できます。

スタック マスターに複数のCLIセッションを使用する場合は、慎重に行ってください。特定のセッションで入力したコマンドは、他のセッションに表示されません。したがって、コマンドを入力したセッションを識別できなくなることがあります。

特定のスタック メンバーへの接続

特定のスタック メンバー ポートを設定する場合は、CLIコマンドのインターフェイス指定部分にスタック メンバー番号を指定する必要があります。インターフェイスの指定方法の詳細については、 インターフェイス コンフィギュレーション モードの使用方法 を参照してください。

特定のスタック メンバーをデバッグするために、 session stack-member-number イネーブルEXECコマンドを使用して、スタック マスターからスタック メンバーへアクセスできます。スタック メンバー番号は、システム プロンプトに付加されます。たとえば、 Switch-2# はスタック メンバー2のイネーブルEXECモードのプロンプトです。 Switch は、スタック マスターのシステム プロンプトです。特定のスタック メンバーへのCLIセッションでは、 show コマンドと debug コマンドのみを使用できます。

スイッチ スタックの設定のシナリオ

スイッチ スタックの設定のシナリオ は、スイッチ スタック機能を決定する方法についてのシナリオを示しています。大半のシナリオは、少なくとも2台のスイッチがStackWiseポートを使用して接続されていることを前提にしています。

スイッチ スタックの設定のシナリオ

シナリオ

結果

既存のスタック マスターによって、明確に決定されるスタック マスター選択

StackWiseポートを使用して2つの電源の入ったスイッチ スタックを接続します。

2つのスタック マスターの一方だけが、新たなスタック マスターになります。その他のスタック メンバーはどれも、スタック マスターにはなりません。

スタック メンバーのプライオリティ値によって、明確に決定されるスタック マスター選択

  1. StackWiseポートを使用して、2台のスイッチを接続します。
  2. switch stack-member-number priority priority-number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、1つのスタック メンバーにより高いメンバー プライオリティ値を設定します。
  3. 両方のスタック メンバーを同時に再起動します。

より高いプライオリティ値を持つスタック メンバーがスタック マスターとして選択されます。

コンフィギュレーション ファイルによって、明確に決定されるスタック マスター選択

両方のスタック メンバーが同じプライオリティ値を持つものと仮定します。

  1. 1つのスタック メンバーがデフォルトのコンフィギュレーションを持ち、他のスタック メンバーが保存済み(デフォルトでない)のコンフィギュレーション ファイルを持つことを確認します。
  2. 両方のスタック メンバーを同時に再起動します。

保存済みのコンフィギュレーション ファイルを持つスタック メンバーがスタック マスターとして選択されます。

暗号化EMIによって、明確に決定されるスタック マスター選択

すべてのスタック メンバーが同じプライオリティ値を持つものと仮定します。

  1. 1つのスタック メンバーに暗号化EMIがインストールされ、他のスタック メンバーには非暗号化EMIがインストールされていることを確認します。
  2. 両方のスタック メンバーを同時に再起動します。

暗号化EMIがインストールされたスタック メンバーがスタック マスターとして選択されます。

EMIによって、明確に決定されるスタック マスター選択

すべてのスタック メンバーが同じプライオリティ値を持つものと仮定します。

  1. 1つのスタック メンバーに非暗号化EMIがインストールされ、他のスタック メンバーには暗号化SMIがインストールされていることを確認します。
  2. 両方のスタック メンバーを同時に再起動します。

非暗号化EMIがインストールされたスタック メンバーがスタック マスターとして選択されます。

暗号化SMIによって、明確に決定されるスタック マスター選択

すべてのスタック メンバーが同じプライオリティ値を持つものと仮定します。

  1. 1つのスタック メンバーに暗号化SMIがインストールされ、他のスタック メンバーには非暗号化SMIがインストールされていることを確認します。
  2. 両方のスタック メンバーを同時に再起動します。

暗号化SMIがインストールされたスタック メンバーがスタック マスターとして選択されます。

MACアドレスによって、明確に決定されるスタック マスター選択

両方のスタック メンバーが同じプライオリティ値、コンフィギュレーション ファイル、ソフトウェア イメージを持つものと仮定し、両方のスタック メンバーを同時に再起動します。

より小さいMACアドレスを持つスタック メンバーがスタック マスターとして選択されます。

スタック メンバー番号の競合

1つのスタック メンバーが他のスタック メンバーより高いプライオリティ値を持つものと仮定します。

  1. 両方のスタック メンバーが同じスタック メンバー番号を持つように確認します。必要に応じて、
    switch current-stack-member-number renumber
    new-stack-member-number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
  2. 両方のスタック メンバーを同時に再起動します。

より高いプライオリティ値を持つスタック メンバーが、自分のスタック メンバー番号を保持します。他のスタック メンバーは、新たなスタック メンバー番号を持ちます。

スタック メンバーの追加

  1. 新しいスイッチの電源を切ります。
  2. StackWiseポートを使用して、新たなスイッチを電源の入ったスイッチ スタックに接続します。
  3. 新しいスイッチに電源を入れます。

スタック マスターはそのままです。新たなスイッチがスイッチ スタックに追加されます。

スタック マスターの障害

スタック マスターを削除します(または、電源を切ります)。

スタック マスターの選択と再選択 に記載されたファクタに基づき、残りのスタック メンバーのいずれかが新たなスタック マスターになります。スタック内の他のすべてのスタック メンバーは、スタック メンバーのままで、再起動はされません。

9台を超えるスタック メンバーの追加

  1. StackWiseポートを使用して、10台のスイッチを接続します。
  2. すべてのスイッチに電源を入れます。

2台のスイッチがスタック マスターになります。一方のスタック マスターが9つのスタック メンバーを制御します。他方のスタック マスターは、スタンドアロン スイッチとして維持されます。

ModeボタンとスイッチのポートLEDを使用して、どのスイッチがスタック マスターで、どのスイッチがどのスタック マスターに属しているかを識別できます。ModeボタンとLEDの使い方の詳細については、ハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。

スタック メンバー情報の割り当て

ここでは、次の設定情報について説明します。

デフォルトのスイッチ スタック コンフィギュレーション

デフォルトのスイッチ スタック コンフィギュレーション に、デフォルトのスイッチ スタック コンフィギュレーションを示します。

デフォルトのスイッチ スタック コンフィギュレーション

機能

デフォルト設定

スタック メンバー番号

1

スタック メンバーのプライオリティ値

1

スタック メンバー番号の割り当て

メンバー番号をスタック メンバーに割り当てるには、グローバル コンフィギュレーション モードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

switch current-stack-member-number renumber new-stack-member-number

スタック メンバーの現在のスタック メンバー番号と新たなスタック メンバー番号を指定します。スタック メンバー番号の範囲は、1〜9までです。

show switch ユーザEXECコマンドを使用すると、現在のスタック メンバー番号を表示できます。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

reload slot stack-member-number

スタック メンバーをリセットし、このコンフィギュレーションに変更を適用します。

show switch

スタック メンバー番号を確認します。

スタック メンバー プライオリティ値の設定

プライオリティ値をスタック メンバーに割り当てるには、グローバル コンフィギュレーション モードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

switch stack-member-number priority priority-number

スタック メンバーのスタック メンバー番号とプライオリティを指定します。スタック メンバー番号の範囲は1〜9までです。プライオリティ値は1〜15までです。

show switch ユーザEXECコマンドを使用すると、現在のプライオリティ値を表示できます。

新しいプライオリティ値はすぐに有効となりますが、現在のスタック マスターには影響しません。新たなプライオリティ値は、現在のスタック マスターまたはスイッチ スタックのリセット時に、どのスタック メンバーが新たなスタック マスターとして選択されるかを決定する際に影響を及ぼします。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show switch stack-member-number

スタック メンバー プライオリティ値を確認します。

特定のスタック メンバーへのCLIアクセス

remote command { all | stack-member-number }イネーブルEXECコマンドを使用して、すべてまたは特定のスタック メンバーにアクセスできます。スタック メンバー番号の範囲は、1〜9までです。

session stack-member-number イネーブルEXECコマンドを使用して、特定のスタック メンバーにアクセスできます。スタック メンバー番号の範囲は1〜9までです。スタック メンバー番号は、システム プロンプトに付加されます。たとえば、 Switch-2# はスタック メンバー2のイネーブルEXECモードのプロンプトです。 Switch は、スタック マスターのシステム プロンプトです。 exit と入力し、スタック マスターのCLIセッションに戻ります。特定のスタック メンバーへのCLIセッションでは、 show コマンドと debug コマンドのみを使用できます。

スイッチ スタックに関する情報の表示

次のコマンドを使用して、特定のスタック メンバーまたはスイッチ スタックのリセット後に保存されたコンフィギュレーションの変更内容を表示できます。

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