この章では、Catalyst 3560 スイッチのポートベース VLAN(仮想 LAN)上で Spanning-Tree Protocol(STP; スパニングツリー プロトコル)を設定する方法について説明します。このスイッチは、IEEE 802.1D 標準に準拠した Per-VLAN Spanning-Tree plus(PVST+)とシスコ独自の拡張機能の組み合わせか、もしくは IEEE 802.1w 標準に準拠した Rapid Per-VLAN Spanning-Tree plus(Rapid PVST+)プロトコルのいずれかを使用できます。
Multiple Spanning-Tree Protocol(MSTP)および複数の VLAN を同一のスパニングツリー インスタンスにマッピングする方法については、 第18章 「MSTP の設定」 を参照してください。PortFast、UplinkFast、ルート ガードなどのその他のスパニングツリーの機能については、 第19章 「オプションのスパニングツリー機能の設定」 を参照してください。
スパニングツリー機能の概要
- ・ STP の概要
- ・ スパニングツリー トポロジと BPDU
- ・ ブリッジ ID、スイッチ プライオリティ、および拡張システム ID
- ・ スパニングツリー インターフェイス ステート
- ・ スイッチまたはポートがルート スイッチ またはルート ポートになる仕組み
- ・ スパニングツリーおよび冗長接続
- ・ スパニングツリー アドレスの管理
- ・ 接続を維持するためのエージング タイムの短縮
- ・ スパニングツリー モードおよびプロトコル
- ・ サポートされるスパニングツリー インスタンス
- ・ スパニングツリーの相互運用性と下位互換性
- ・ STP および IEEE 802.1Q トランク
- ・ VLAN ブリッジ スパニングツリー
設定手順については、 スパニングツリー機能の設定 を参照してください。
オプションのスパニングツリー機能については、 第19章 「オプションのスパニングツリー機能の設定」 を参照してください。
STP の概要
STP は、ネットワーク上でループを防止しながら、パスの冗長性を実現するレイヤ 2 リンク管理プロトコルです。レイヤ 2 イーサネット ネットワークを正しく動作させるには、2 つのステーション間に存在するアクティブ パスは 1 つでなければなりません。エンド ステーション間に複数のアクティブ パスがあると、ネットワークにループが生じます。このループがネットワークに発生すると、エンド ステーションにメッセージが重複して到着する可能性があります。また、スイッチも複数のレイヤ 2 インターフェイスのエンド ステーション MAC(メディア アクセス制御)アドレスを学習する可能性がでてきます。このような条件が発生すると、不安定なネットワークになります。スパニングツリーの動作は透過的であり、エンド ステーション側で、単一 LAN セグメントに接続されているのか、複数セグメントからなるスイッチド LAN に接続されているのかを検出することはできません。
STP は、スパニングツリー アルゴリズムを使用し、スパニングツリーのルートとして冗長接続ネットワーク内のスイッチを1つ選択します。スパニングツリー アルゴリズムは、アクティブ トポロジでのポートの役割に基づいて各ポートに役割を割り当てることにより、スイッチド レイヤ 2 ネットワーク上で最良のループフリー パスを算出します。
- ・ ルート ― スパニングツリー トポロジに対して選定される転送ポート
- ・ 指定 ― 各スイッチド LAN セグメントに対して選定される転送ポート
- ・ 代替 ― スパニングツリーのルート ブリッジへの代替パスとなるブロック ポート
- ・ バックアップ ― ループバック コンフィギュレーションのブロック ポート
すべての ポートに役割が指定されているスイッチ、またはバックアップの役割が指定されているスイッチはルート スイッチです。少なくとも 1 つの ポートに役割が指定されているスイッチは、指定スイッチを意味します。
冗長データ パスはスパニングツリーによって、強制的にスタンバイ(ブロックされた)ステートにされます。スパニングツリーのネットワーク セグメントでエラーが発生したときに冗長パスが存在する場合は、スパニングツリー アルゴリズムがスパニングツリー トポロジを再計算し、スタンバイ パスをアクティブにします。スイッチは、定期的に Bridge Protocol Data Unit(BPDU; ブリッジ プロトコル データ ユニット)と呼ばれるスパニングツリー フレームを送受信します。スイッチはこのフレームを転送しませんが、このフレームを使用してループフリー パスを構築します。BPDU には、送信側スイッチおよびそのポートについて、スイッチおよび MAC アドレス、スイッチ プライオリティ、ポート プライオリティ、パス コストなどの情報が含まれます。スパニングツリーはこの情報を使用して、スイッチド ネットワーク用のルート スイッチおよびルート ポートを選定し、さらに、各スイッチド セグメントのルート ポートおよび指定ポートを選定します。
スイッチの 2 つのポートがループの一部になっている場合、スパニングツリー ポート プライオリティとパス コストの設定値によって、どちらのポートをフォワーディング ステートにするか、どちらをブロッキング ステートにするかが制御されます。スパニングツリー ポート プライオリティ値は、ネットワーク トポロジにおけるポートの位置とともに、トラフィック転送におけるポートの位置がどれだけ適切であるかを表します。パス コストの値は、メディアの速度を表します。
スパニングツリー トポロジと BPDU
スイッチド ネットワーク内の安定したアクティブ スパニングツリー トポロジは、次の要素によって制御されます。
- ・ 各スイッチのそれぞれの VLAN に対応付けられた一意のブリッジ ID(スイッチ プライオリティおよび MAC アドレス)。
- ・ ルート スイッチに対するスパニングツリー パス コスト
- ・ 各レイヤ 2 インターフェイスに対応付けられたポート ID(ポート プライオリティおよび MAC アドレス)
ネットワーク内のスイッチに電源が投入されると、それぞれがルート スイッチとして機能します。各スイッチは、そのすべてのポートからコンフィギュレーション BPDU を送信します。BPDU によって通信が行われ、スパニングツリー トポロジが計算されます。各コンフィギュレーション BPDU には、次の情報が含まれます。
- ・ 送信側スイッチがルート スイッチとみなしたスイッチの固有ブリッジ ID
- ・ ルートに対するスパニングツリー パス コスト
- ・ 送信側スイッチのブリッジ ID
- ・ メッセージの有効期間
- ・ 送信側インターフェイス ID
- ・ Hello タイマー、転送遅延タイマー、および最大エージング プロトコル タイマーの値
スイッチは、 優位の 情報(より小さいブリッジ ID、より低いパス コストなど)を格納したコンフィギュレーション BPDU を受信すると、そのポートのためにこの情報を保存します。スイッチは、この BPDU をルート ポートで受信した場合は、更新されたメッセージ付きで、自身が指定スイッチであるすべての接続 LAN に対して BPDU を転送します。
そのポートに対して現在保存されているものより 下位 の情報を格納したコンフィギュレーション BPDU を受信した場合は、BPDU は廃棄されます。スイッチが、下位 BPDU の送信元の LAN の指定スイッチである場合は、そのポート用に保存された最新情報を格納した BPDU をその LAN に送信します。このようにして下位情報は廃棄され、優位情報がネットワークで伝播されます。
各 VLAN で、スイッチのプライオリティが最も高い(プライオリティ値が数値的に最も小さい)スイッチ がルート スイッチとして選定されます。すべてのスイッチがデフォルトのプライオリティ(32768)で設定されている場合は、VLAN 内で最小の MAC アドレスを持つスイッチがルート スイッチになります。スイッチのプライオリティ値は、ブリッジ ID の最上位ビットを占めます( 表17-1 を参照)。
- ・ 各スイッチ(ルート スイッチを除く)に対して 1 つのルート ポートが選択されます。このポートは、スイッチによってパケットがルート スイッチに転送されるときに、最適なパス(最小コスト)を提供します。
- ・ スイッチごとに、パス コストに基づいてルート スイッチまでの最短距離が計算されます。
- ・ 各 LAN セグメントの指定スイッチが選定されます。指定スイッチでは、LAN からルート スイッチへのパケット転送の場合、パス コストが最小となります。指定スイッチが LAN に接続するポートのことを指定ポートと呼びます。
スイッチド ネットワーク上のすべての地点からルート スイッチに到達する場合に必要のないパスはすべて、スパニングツリー ブロッキング モードになります。
ブリッジ ID、スイッチ プライオリティ、および拡張システム ID
IEEE 802.1D 規格では、各スイッチに一意のブリッジ識別子(ブリッジ ID)を設定する必要があります。この ID によってルート スイッチの選択が制御されます。各 VLAN は PVST+ と Rapid PVST+ によって異なる 論理ブリッジ とみなされるので、同一のスイッチは設定された各 VLAN とは異なるブリッジ ID を保有している必要があります。スイッチ上の各 VLAN には一意の 8 バイト ブリッジ ID が設定されます。上位の 2 バイトはスイッチ プライオリティに使用され、残りの 6 バイトがスイッチの MAC アドレスから取得されます。
スイッチでは IEEE 802.1t スパニングツリー拡張機能がサポートされ、従来はスイッチ プライオリティに使用されていたビットの一部が VLAN ID として使用されるようになりました。その結果、スイッチに割り当てられる MAC アドレスが少なくなり、より広い範囲の VLAN ID をサポートできるようになり、しかもブリッジ ID の一意性を損なうこともありません。 表17-1 に示すように、従来はスイッチ プライオリティに使用されていた 2 バイトが、4 ビットのプライオリティ値と 12 ビットの拡張システム ID 値(VLAN ID と同じ)に割り当てられています。
スパニングツリーは、ブリッジ ID を VLAN ごとに一意にするために、拡張システム ID、スイッチ プライオリティ、および割り当てられたスパニングツリー MAC アドレスを使用します。
拡張システム ID のサポートにより、ルート スイッチ、セカンダリ ルート スイッチ、および VLAN のスイッチ プライオリティを手動で設定する方法に影響が生じます。たとえば、スイッチのプライオリティ値を変更すると、ルート スイッチとして選定される可能性も変更されることになります。大きい値を設定すると可能性が低下し、値が小さいと可能性が増大します。詳細については、 ルート スイッチの設定 、 セカンダリ ルート スイッチの設定 、および VLAN のスイッチ プライオリティの設定 を参照してください。
スパニングツリー インターフェイス ステート
プロトコル情報がスイッチド LAN を通過するときに、伝播遅延が生じる可能性があります。その結果、スイッチド ネットワークのさまざまな場所で、さまざまな時期に、トポロジの変更が起こる可能性があります。インターフェイスがスパニングツリー トポロジに含まれていない状態からフォワーディング ステートに直接移行すると、一時的にデータ ループが形成されることがあります。インターフェイスは新しいトポロジ情報がスイッチド LAN 上で伝播されるまで待機し、フレーム転送を開始する必要があります。インターフェイスはさらに、古いトポロジで使用されていた転送フレームのフレーム存続時間を満了させることも必要です。
スパニングツリーを使用しているスイッチの各レイヤ 2 インターフェイスは、次のいずれかのステートになります。
- ・ ブロッキング ― インターフェイスはフレーム転送に関与しません。
- ・ リスニング ― インターフェイスをフレーム転送に関与させることをスパニングツリーが決定した場合、ブロッキング ステートから最初に移行するステートです。
- ・ ラーニング ― インターフェイスはフレーム転送に関与する準備をしている状態です。
- ・ フォワーディング ― インターフェイスはフレームを転送します。
- ・ ディセーブル ― インターフェイスはスパニングツリーに含まれません。シャットダウン ポートであるか、ポート上にリンクがないか、またはポート上でスパニングツリー インスタンスが稼働していないためです。
- ・ 初期化からブロッキング
- ・ ブロッキングからリスニングまたはディセーブル
- ・ リスニングからラーニングまたはディセーブル
- ・ ラーニングからフォワーディングまたはディセーブル
- ・ フォワーディングからディセーブル
図17-1スパニングツリー インターフェイス ステート に、インターフェイスがステートをどのように移行するかを示します。
図17-1 スパニングツリー インターフェイス ステート
デフォルト設定では、スイッチを起動するとスパニングツリーがイネーブルになります。その後、スイッチの各インターフェイス、VLAN、ネットワークがブロッキング ステートからリスニングおよびラーニングという移行ステートを通過します。スパニングツリーは、フォワーディング ステートまたはブロッキング ステートで各インターフェイスを安定させます。
スパニングツリー アルゴリズムがレイヤ 2 インターフェイスをフォワーディング ステートにする場合、次のプロセスが発生します。
- 1. スパニングツリーがインターフェイスをブロッキング ステートに移行させるプロトコル情報を待つ間、インターフェイスはリスニング ステートになります。
- 2. スパニングツリーは転送遅延タイマーの満了を待ち、インターフェイスをラーニング ステートに移行させ、転送遅延タイマーをリセットします。
- 3. ラーニング ステートで、スイッチがデータベース転送のためにエンド ステーションの位置情報を学習している間、インターフェイスはフレーム転送を引き続きブロックします。
- 4. 転送遅延タイマーが満了すると、スパニングツリーはインターフェイスをフォワーディング ステートに移行させ、このときラーニングとフレーム転送の両方が可能になります。
ブロッキング ステート
ブロッキング ステートのレイヤ 2 インターフェイスはフレームの転送に関与しません。初期化後、スイッチの各インターフェイスに BPDU が送信されます。スイッチは最初、他のスイッチと BPDU を交換するまで、ルートとして動作します。この BPDU 交換によって、ネットワーク上のどのスイッチがルート、すなわちルート スイッチであるかが確立されます。ネットワークにスイッチが 1 台しかない場合、交換は行われず、転送遅延タイマーが満了し、インターフェイスがリスニング ステートになります。インターフェイスはスイッチの初期化後、必ずブロッキング ステートになります。
ブロッキング ステートのインターフェイスは、次の機能を実行します。
リスニング ステート
リスニング ステートは、ブロッキング ステートを経て、レイヤ 2 インターフェイスが最初に移行するステートです。インターフェイスがリスニング ステートになるのは、スパニングツリーによってそのインターフェイスのフレーム転送への関与が決定された場合です。
リスニング ステートのインターフェイスは、次の機能を実行します。
ラーニング ステート
ラーニング ステートのレイヤ 2 インターフェイスは、フレームの転送に関与できるように準備します。インターフェイスはリスニング ステートからラーニング ステートに移行します。
ラーニング ステートのインターフェイスは、次の機能を実行します。
フォワーディング ステート
フォワーディング ステートのレイヤ 2 インターフェイスは、フレームを転送します。インターフェイスはラーニング ステートからフォワーディング ステートに移行します。
フォワーディング ステートのインターフェイスは、次の機能を実行します。
ディセーブル ステート
ブロッキング ステートのレイヤ 2 インターフェイスは、フレームの転送やスパニングツリーに関与しません。ディセーブル ステートのインターフェイスは動作不能です。
スイッチまたはポートがルート スイッチ またはルート ポートになる仕組み
ネットワーク上のすべてのスイッチがデフォルトのスパニングツリー設定でイネーブルになっている場合、最小の MAC アドレスを持つスイッチがルート スイッチになります。 図17-2 では、スイッチ A がルート スイッチとして選定されます(すべてのスイッチのスイッチ プライオリティがデフォルト(32768)に設定されており、スイッチ A の MAC アドレスが最小であるため)。ただし、トラフィック パターン、転送インターフェイスの数、またはリンク タイプによっては、スイッチ A が最適なルート スイッチとは限りません。ルート スイッチになるように、最適なスイッチのプライオリティを引き上げる(数値を引き下げる)と、スパニングツリーの再計算が強制的に行われ、最適なスイッチをルートとした新しいトポロジが形成されます。
図17-2 スパニングツリー トポロジ
スパニングツリー トポロジがデフォルトのパラメータに基づいて算出された場合、スイッチド ネットワークの送信元エンド ステーションから宛先エンド ステーションまでのパスが最適にならない場合があります。たとえば、ルート ポートよりプライオリティの高いインターフェイスに高速リンクを接続すると、ルート ポートが変更される可能性があります。最高速のリンクをルート ポートにすることが理想です。
たとえば、スイッチ B のあるポートがギガビット イーサネット リンクで、別のポート(10/100 リンク)がルート ポートであると仮定します。ネットワーク トラフィックはギガビット イーサネット リンクに流す方が効率的です。ギガビット イーサネット ポートのスパニングツリー ポート プライオリティをルート ポートより高くする(数値を小さくする)と、ギガビット イーサネット ポートが新しいルート ポートになります。
スパニングツリーおよび冗長接続
2 つのスイッチ インターフェイスを別の 1 台のデバイス、または 2 台の異なるデバイスに接続することにより、スパニングツリーを使用して冗長バックボーンを作成できます( 図17-3 を参照)。スパニングツリーは一方のインターフェイスを自動的にディセーブルにし、他方でエラーが発生した場合にはそのディセーブルにしていた方をイネーブルにします。一方のリンクが高速で、他方が低速の場合、必ず、低速の方のリンクがディセーブルになります。速度が同じ場合、ポート プライオリティとポート ID が加算され、値の小さいリンクがスパニングツリーによってディセーブルにされます。
図17-3 スパニングツリーおよび冗長接続
EtherChannel グループを使用して、スイッチ間に冗長リンクを設定することもできます。詳細は、 第33章 「EtherChannel およびリンクステート追跡の設定」 を参照してください。
スパニングツリー アドレスの管理
IEEE 802.1D では、各種ブリッジ プロトコルに使用させるために、0x00180C2000000 〜 0x0180C2000010 の範囲で 17 のマルチキャスト アドレスが規定されています。これらのアドレスは削除できないスタティック アドレスです。
スパニングツリー ステートに関係なく、各スイッチは 0x0180C2000000 〜 0x0180C200000F のアドレス宛のパケットを受信しますが、転送は行いません。
スパニングツリーがイネーブルな場合、スイッチの CPU は 0x0180C2000000 および 0x0180C2000010 宛てのパケットを受信します。スパニングツリーがディセーブルな場合は、スイッチは、それらのパケットを不明のマルチキャスト アドレスとして転送します。
接続を維持するためのエージング タイムの短縮
ダイナミック アドレスのエージング タイムはデフォルトで 5 分です。これは、 mac address-table aging-time グローバル コンフィギュレーション コマンドのデフォルト値です。ただし、スパニングツリーの再構成により、多数のステーションの位置が変更されることがあります。このようなステーションは、再構成中、5 分以上にわたって到達できないことがあるので、アドレス テーブルからステーション アドレスを削除し、改めて学習できるように、アドレス エージング タイムが短縮されます。スパニングツリー再構成時に短縮されるエージング タイムは、転送遅延パラメータ値( spanning-tree vlan vlan-id forward-time seconds グローバル コンフィギュレーション コマンド)と同じです。
各 VLAN はそれぞれ独立したスパニングツリー インスタンスなので、スイッチは VLAN 単位でエージング タイムを短縮します。ある VLAN でスパニングツリーの再構成が行われると、その VLAN で学習されたダイナミック アドレスがエージング タイム短縮の対象になります。他の VLAN のダイナミック アドレスは影響を受けず、スイッチで設定されたエージング タイムがそのまま適用されます。
スパニングツリー モードおよびプロトコル
このスイッチでサポートされるモードおよびプロトコルは、次のとおりです。
- ・ PVST+ ― このスパニングツリー モードは、IEEE 802.1D 標準およびシスコ独自の拡張機能に準拠します。すべてのイーサネット ポートベースの VLAN で使用されるスパニングツリーのデフォルト モードです。PVST+ はスイッチ上の各 VLAN でサポートされる最大数まで動作し、各 VLAN にネットワーク上でのループフリー パスを提供します。
PVST+ は、対象となる VLAN にレイヤ 2 ロードバランシングを提供します。ネットワーク上の VLAN を使用してさまざまな論理トポロジを作成し、特定のリンクに偏らないようにすべてのリンクを使用できるようにします。VLAN 上の PVST+ インスタンスごとに、それぞれ 1 つのルート スイッチがあります。このルート スイッチは、その VLAN に対応するスパニングツリー情報を、ネットワーク上の他のすべてのスイッチに伝送します。このプロセスにより、各スイッチがネットワークに関する共通の情報を持つようになるので、ネットワーク トポロジが確実に維持されます。
- ・ Rapid PVST+ ― このスパニングツリー モードは、IEEE 802.1w 標準に準拠した高速コンバージェンスを使用する以外は PVST+ と同じです。高速コンバージェンスを行うため、Rapid PVST+ はトポロジ変更を受信すると、ポート単位でダイナミックに学習した MAC アドレス エントリをただちに削除します。このような場合、PVST+ では、ダイナミックに学習した MAC アドレス エントリには短いエージング タイムが使用されます。
Rapid PVST+ は PVST+ と同じ設定を使用しているので(特に明記する場合を除く)、必要なことは最小限の追加設定のみです。Rapid PVST+ の利点は、大規模な PVST+ のインストール ベースを Rapid PVST+ に移行するのに、複雑な MSTP 設定の学習やネットワーク再設定の必要がないことです。Rapid PVST+ モードでは、各 VLAN は独自のスパニングツリー インスタンスを最大数実行します。
- ・ MSTP ― このスパニングツリー モードは IEEE 802.1s 標準に準拠しています。複数の VLAN を同一のスパニングツリー インスタンスにマッピングし、多数の VLAN をサポートする場合に必要となるスパニングツリー インスタンスの数を減らすことができます。MSTP は Rapid Spanning-Tree Protocol(RSTP)(IEEE 802.1w 準拠)上で実行され、転送遅延を解消し、ルート ポートおよび指定ポートをフォワーディング ステートにすばやく移行することにより、スパニングツリーの高速コンバージェンスを可能にします。RSTP を使用せずに MSTP を稼働することはできません。
MSTP を導入する場合、最も一般的なのは、レイヤ 2 スイッチド ネットワークのバックボーンおよびディストリビューション レイヤへの配備です。詳細は、 第18章 「MSTP の設定」 を参照してください。
サポートされるスパニングツリー インスタンス数については、次の項を参照してください。
サポートされるスパニングツリー インスタンス
PVST+ または Rapid PVST+ モードでは、スイッチは最大 128 のスパニングツリー インスタンスをサポートします。
MSTP モードでは、スイッチは最大 65 MST インスタンスをサポートします。特定の MST インスタンスにマッピングできる VLAN の数に制限はありません。
スパニングツリーと VLAN Trunking Protocol(VTP; VLAN トランキング プロトコル)の相互作用については、 スパニングツリー設定時の注意事項 を参照してください。
スパニングツリーの相互運用性と下位互換性
表17-2 に、ネットワークでサポートされるスパニングツリー モード間の相互運用性と下位互換性を示します。
MSTP および PVST+ が混在したネットワークでは、Common Spanning-Tree(CST)のルートは MST バックボーンの内側に配置する必要があり、PVST+ スイッチを複数の MST リージョンに接続することはできません。
ネットワーク内に Rapid PVST+ が稼働しているスイッチと PVST+ が稼働しているスイッチが存在する場合、Rapid PVST+ スイッチと PVST+ スイッチを別のスパニングツリー インスタンスにすることを推奨します。Rapid PVST+ スパニングツリー インスタンスでは、ルート スイッチは Rapid PVST+ スイッチでなければなりません。PVST+ インスタンスでは、ルート スイッチは PVST+ スイッチでなければなりません。PVST+ スイッチはネットワークのエッジに配置する必要があります。
STP および IEEE 802.1Q トランク
VLAN トランクに関する IEEE 802.1Q 規格は、ネットワークのスパニングツリー ストラテジに一定の制限を設けています。この規格では、トランク上で使用できる すべて の VLAN に対して、1 つのスパニングツリー インスタンスしか認められません。ただし、IEEE 802.1Q トランクによって接続されたシスコ製スイッチのネットワークでは、スイッチはトランク上で使用できる 各 VLAN に 1 つずつ、スパニングツリー インスタンスを維持します。
IEEE 802.1Q トランクを使用してシスコ製スイッチを他社製のデバイスに接続する場合、シスコ製スイッチは PVST+ を使用してスパニングツリーの相互運用性を実現します。Rapid PVST+ がイネーブルの場合、スイッチは PVST+ ではなく Rapid PVST+ を使用します。スイッチは、トランクの IEEE 802.1Q VLAN のスパニングツリー インスタンスと他社の IEEE 802.1Q スイッチのスパニングツリー インスタンスを結合します。
ただし、PVST+ または Rapid PVST+ の情報はすべて、他社製の IEEE 802.1Q スイッチからなるクラウドにより分離されたシスコ製スイッチによって維持されます。シスコ製スイッチを分離する他社製の IEEE 802.1Q クラウドは、スイッチ間の単一トランク リンクとして扱われます。
PVST+ は IEEE 802.1Q トランクで自動的にイネーブルになるので、ユーザ側で設定する必要はありません。アクセス ポートおよび ISL(スイッチ間リンク)トランク ポートでの外部スパニングツリーの動作は、PVST+ の影響を受けません。
IEEE 802.1Q トランクの詳細については、 第12章 「VLAN の設定」 を参照してください。
VLAN ブリッジ スパニングツリー
シスコ VLAN ブリッジ スパニングツリーは、フォールバック ブリッジング機能(ブリッジ グループ)で使用し、DECnet などの IP 以外のプロトコルを 2 つ以上の VLAN ブリッジ ドメインまたはルーテッド ポート間で伝送します。VLAN ブリッジ スパニングツリーにより、ブリッジ グループは個々の VLAN スパニングツリーの上部にスパニングツリーを形成できるので、VLAN 間で複数の接続がある場合に、ループが形成されないようにします。また、ブリッジングされている VLAN からの個々のスパニングツリーが単一のスパニングツリーに縮小しないようにする働きもします。
VLAN ブリッジ スパニングツリーをサポートするには、一部のスパニングツリー タイマーを増やします。フォールバック ブリッジング機能を使用するには、スイッチに Enhanced Multilayer Image(EMI; 拡張マルチレイヤ イメージ)をインストールする必要があります。詳細は、 第41章 「フォールバック ブリッジングの設定」 を参照してください。
スパニングツリー機能の設定
- ・ スパニングツリー機能のデフォルト設定
- ・ スパニングツリー設定時の注意事項
- ・ スパニングツリー モードの変更 (必須)
- ・ スパニングツリーのディセーブル化 (任意)
- ・ ルート スイッチの設定 (任意)
- ・ セカンダリ ルート スイッチの設定 (任意)
- ・ ポート プライオリティの設定 (任意)
- ・ パス コストの設定 (任意)
- ・ VLAN のスイッチ プライオリティの設定 (任意)
- ・ スパニングツリー タイマーの設定 (任意)
スパニングツリー機能のデフォルト設定
表17-3 に、スパニングツリー機能のデフォルト設定を示します。
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詳細については、 サポートされるスパニングツリー インスタンス を参照してください。 |
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スパニングツリー設定時の注意事項
VTP にスパニングツリー インスタンスよりも多くの VLAN が定義されている場合、PVST+ または Rapid PVST+ をイネーブルにできるのは、スイッチあたり 128 の VLAN に限られます。残りの VLAN は、スパニングツリーがディセーブルの状態で動作します。ただし、MSTP を使用して複数の VLAN を同一のスパニングツリー インスタンスにマッピングすることが可能です。詳細は、 第18章 「MSTP の設定」 を参照してください。
128 のスパニングツリー インスタンスがすでに使用されている場合、VLAN の 1 つでスパニングツリーをディセーブルにして、STP を稼働させたい別の VLAN でイネーブルにできます。 no spanning-tree vlan vlan-id グローバル コンフィギレーション コマンドを使用して、特定の VLAN でスパニングツリーをディセーブルにし、 spanning-tree vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、所定の VLAN でスパニングツリーをイネーブルにします。
VLAN スパニングツリー インスタンスの設定はスパニングツリー コマンドによって制御されます。スパニングツリー インスタンスは、VLAN にインターフェイスを割り当てるときに作成します。スパニングツリー インスタンスは最終インターフェイスが別の VLAN に移されたときに削除されます。スパニングツリー インスタンスの作成前に、スイッチとポートのパラメータを設定できます。設定されたパラメータは、スパニングツリー インスタンスを作成するときに適用されます。
スイッチは、PVST+、Rapid PVST+、および MSTP をサポートしますが、アクティブにできるバージョンは常に 1 つだけです(たとえば、すべての VLAN で PVST+ を使用するか、すべての VLAN で Rapid PVST+ を使用するか、またはすべての VLAN で MSTP を使用することになります)。さまざまなスパニングツリー モードおよび相互運用性については、 スパニングツリーの相互運用性と下位互換性 を参照してください。
UplinkFast および BackboneFast 設定時の注意事項については、 オプションのスパニングツリー設定時の注意事項 を参照してください。
スパニングツリー モードの変更
スイッチは、PVST+、Rapid PVST+、および MSTP の 3 つのスパニングツリー モードをサポートします。デフォルトで、スイッチは PVST+ プロトコルを使用します。
スパニングツリー モードを変更するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。デフォルト モード以外のモードをイネーブルにする場合、この手順は必須です。
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(Rapid PVST+ モードの場合のみ推奨)設定するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。有効なインターフェイスには、物理ポート、VLAN、およびポートチャネルがあります。VLAN ID の範囲は 1 〜 4094 です。ポート チャネルの範囲は 1 〜 48です。 |
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(Rapid PVST+ モードの場合のみ推奨)このポートのリンク タイプをポイントツーポイントに指定します。 このポート(ローカル ポート)をポイントツーポイント リンクでリモート ポートと接続し、ローカル ポートが指定ポートになると、スイッチはリモート ポートとネゴシエーションし、ローカル ポートをフォワーディング ステートに高速変更します。 |
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(Rapid PVST+ モードの場合のみ推奨)スイッチ上の任意のポートが IEEE 802.1D 準拠のレガシー スイッチのポートと接続されている場合に、スイッチ全体でプロトコル移行プロセスを再開します。 このステップは、このスイッチで Rapid PVST+ が稼働していることを指定スイッチが検出する場合のオプションです。 |
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デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree mode グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポートをデフォルト設定に戻すには、 no spanning-tree link-type インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
スパニングツリーのディセーブル化
スパニングツリーはデフォルトで、VLAN 1 および サポートされるスパニングツリー インスタンス のスパニングツリー限度を上限として新しく作成されたすべての VLAN 上でイネーブルです。スパニングツリーをディセーブルにするのは、ネットワーク トポロジにループがないことが確実な場合だけにしてください。
VLAN 単位でスパニングツリーをディセーブルにするには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
スパニングツリーを再びイネーブルにする場合は、 spanning-tree vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
ルート スイッチの設定
スイッチは、スイッチ上で設定されているアクティブ VLAN ごとに 1 つずつ、個別のスパニングツリー インスタンスを維持します。各インスタンスには、スイッチ プライオリティとスイッチの MAC アドレスからなるブリッジ ID が対応付けられます。VLAN ごとに、ブリッジ ID が最小のスイッチがその VLAN のルート スイッチになります。
特定の VLAN でスイッチがルートになるように設定するには、 spanning-tree vlan vlan-id root グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、スイッチ プライオリティをデフォルト値(32768)からかなり小さい値に変更します。このコマンドを入力すると、ソフトウェアが各 VLAN について、ルート スイッチのスイッチ プライオリティをチェックします。拡張システム ID をサポートするため、スイッチは指定された VLAN の自身のプライオリティを 24576 に設定します。この値によって、このスイッチを指定された VLAN のルートに設定できます。
指定された VLAN のルート スイッチに 24576 未満のスイッチ プライオリティが設定されている場合、スイッチはその VLAN について、自身のプライオリティを最小のスイッチ プライオリティより 4096 だけ小さい値に設定します( 表17-1 に示すように、4096 は 4 ビットのスイッチ プライオリティ値の最下位ビットの値です)。
レイヤ 2 ネットワークの直径(すなわち、レイヤ 2 ネットワーク上の任意の 2 つのエンド ステーション間の最大スイッチ ホップ数)を指定するには、 diameter キーワードを指定します。ネットワークの直径を指定すると、その直径のネットワークに最適な Hello タイム、転送遅延時間、および最大エージング タイムをスイッチが自動的に設定するので、コンバージェンスの所要時間を大幅に短縮できます。自動的に算出された Hello タイムを変更する場合は、 hello キーワードを使用します。
スイッチが特定の VLAN のルートになるように設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
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spanning-tree vlan vlan-id root primary [ diameter net-diameter [ hello-time seconds ]] |
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デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree vlan vlan-id root グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
セカンダリ ルート スイッチの設定
スイッチをセカンダリ ルートとして設定すると、スイッチ プライオリティがデフォルト値(32768)から 28672 に変更されます。したがって、プライマリ ルート スイッチで障害が発生した場合に、このスイッチが指定された VLAN のルート スイッチになる可能性が高くなります。これは、他のネットワーク スイッチがデフォルトのスイッチ プライオリティ 32768 を使用し、ルート スイッチになる可能性が低いことが前提です。
複数のスイッチでこのコマンドを実行すると、複数のバックアップ ルート スイッチを設定できます。 spanning-tree vlan vlan-id root primary グローバル コンフィギュレーション コマンドでプライマリ ルート スイッチを設定したときと同じネットワーク直径および Hello タイム値を使用してください。
スイッチが特定の VLAN のセカンダリ ルートになるように設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
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spanning-tree vlan vlan-id root secondary [ diameter net-diameter [ hello-time seconds ]] |
指定された VLAN のセカンダリ ルートになるように、スイッチを設定します。
プライマリ ルート スイッチを設定したときと同じネットワーク直径および Hello タイム値を使用してください。 ルート スイッチの設定 を参照してください。 |
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デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree vlan vlan-id root グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
ポート プライオリティの設定
ループが発生した場合、スパニングツリーはポート プライオリティを使用して、フォワーディング ステートにするインターフェイスを選択します。最初に選択させたいインターフェイスには高いプライオリティ(小さい数値)を与え、最後に選択させたいインターフェイスには低いプライオリティ(大きい数値)を与えます。すべてのインターフェイスに同じプライオリティ値が与えられている場合、スパニングツリーはインターフェイス番号が最小のインターフェイスをフォワーディング ステートにし、他のインターフェイスをブロックします。
インターフェイスのポート プライオリティを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree [ vlan vlan-id ] port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。スパニングツリー ポート プライオリティを使用してトランク ポートに負荷分散を設定する手順については、 トランク ポートの負荷分散の設定 を参照してください。
パス コストの設定
スパニングツリー パス コストのデフォルト値は、インターフェイスのメディア速度に基づきます。ループが発生した場合、スパニングツリーはコストを使用して、フォワーディング ステートにするインターフェイスを選択します。最初に選択させたいインターフェイスには小さいコスト値を与え、最後に選択させたいインターフェイスには大きいコスト値を与えます。すべてのインターフェイスに同じコスト値が与えられている場合、スパニングツリーはインターフェイス番号が最小のインターフェイスをフォワーディング ステートにし、他のインターフェイスをブロックします。
インターフェイスのコストを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree [ vlan vlan-id ] cost インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。スパニングツリー パス コストを使用してトランク ポートに負荷分散を設定する手順については、 トランク ポートの負荷分散の設定 を参照してください。
VLAN のスイッチ プライオリティの設定
スイッチがルート スイッチとして選択されやすくなるようにスイッチのプライオリティを設定できます。
VLAN のスイッチ プライオリティを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree vlan vlan-id priority グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
スパニングツリー タイマーの設定
表17-4 で、スパニングツリーのパフォーマンス全体を左右するタイマーについて説明します。
Hello タイムの設定
Hello タイムを変更することによって、ルート スイッチによってコンフィギュレーション メッセージが生成される間隔を設定できます。
VLAN の Hello タイムを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
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VLAN の Hello タイムを設定します。Hello タイムはルート スイッチがコンフィギュレーション メッセージを生成する間隔です。これらのメッセージは、スイッチがアクティブであることを意味します。 |
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デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree vlan vlan-id hello-time グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
VLAN の転送遅延時間の設定
VLAN の転送遅延時間を設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
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VLAN の転送時間を設定します。転送遅延時間は、スパニングツリー ラーニング ステートおよびリスニング ステートからフォワーディング ステートに移行するまでに、インターフェイスが待機する秒数です。 |
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デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree vlan vlan-id forward-time グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
VLAN の最大エージング タイムの設定
VLAN の最大エージング タイムを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
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VLAN の最大エージング タイムを設定します。最大エージング タイムは、再構成を試行するまでにスイッチがスパニングツリー コンフィギュレーション メッセージを受信せずに待機する秒数です。 |
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デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree vlan vlan-id max-age グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
転送保留カウントの設定
転送保留カウント値を変更することで、BPDU のバースト サイズを設定できます。
転送保留カウントを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree transmit hold-count value グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
スパニングツリー ステータスの表示
スパニングツリー ステータスを表示するには、 表17-5 の特権 EXEC コマンドを 1 つまたは複数使用します。
clear spanning-tree [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを使用して、スパニングツリー カウンタをクリアできます。
show spanning-tree 特権 EXEC コマンドの他のキーワードについては、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。
