この章では、Catalyst 3550 スイッチのレイヤ 2 およびレイヤ 3 インターフェイスに EtherChannel を設定する方法について説明します。
EtherChannel の概要
EtherChannel は、スイッチ、ルータ、サーバ間にフォールトトレラントな高速リンクを提供します。EtherChannel を使用して配線クローゼットとデータ センタの間の帯域幅を拡張したり、ボトルネックが発生しやすいネットワーク内の任意の場所に EtherChannel を配置できます。EtherChannel には、残りのリンク間で負荷を再分配し、リンク切断から自動的に回復する機能があります。リンクに障害が発生した場合、EtherChannelは仲介なしに、障害のあるリンクからチャネル内の残りのリンクにトラフィックをリダイレクトします。
EtherChannel は、単一の論理リンクにバンドルされた個々のファスト イーサネットまたはギガビット イーサネット リンクで構成されます( 図31-1 を参照)。EtherChannel は、スイッチ間またはスイッチとホスト間に、最大 800 Mbps(Fast EtherChannel)または最大 8 Gbps(Gigabit EtherChannel)の全二重帯域幅を提供します。
図31-1 EtherChannel の一般的な構成
各 EtherChannel には、最大 8 つの(設定に互換性のある)イーサネット インターフェイスを含めることができます。各EtherChannelのインターフェイスは、すべて同じ速度でなければなりません。また、すべてのインターフェイスを、レイヤ2インターフェイスまたはレイヤ3インターフェイスとして設定する必要があります。
EtherChannel を、Port Aggregation Protocol(PAgP)、Link Aggregation Control Protocol(LACP)、または On モードのいずれかに設定できます。EtherChannel の両端を同じモードに設定します。
- ・ EtherChannel の一方の端を PAgP または LCAP モードに設定した場合、システムはチャネルのもう一端とネゴシエーションして、どのポートをアクティブにするかを決定します。互換性のないポートは一時停止します。
- ・ On モードで EtherChannel を設定する場合、ネゴシエーションは実行されません。スイッチは、強制的にすべての互換性のあるポートを EtherChannel でアクティブにします。(他のスイッチ上の)チャネルのもう一端も、 On モードで設定しなければなりません。設定しない場合、パケット損失が発生します。
EtherChannel 内のリンクで障害が発生すると、障害リンク上でそれまで伝送されていたトラフィックがその EtherChannel 内の残りのリンクに移動します。トラップがスイッチでイネーブルの場合、障害時にスイッチ、EtherChannel、障害リンクを特定するトラップが送信されます。EtherChannel の 1 つのリンクに着信したブロードキャストおよびマルチキャスト パケットが、EtherChannel の別のリンクに戻されることはありません。
ポートチャネル インターフェイスの概要
レイヤ 2 インターフェイスの EtherChannel は、レイヤ 3 インターフェイスとは異なる方法で作成します。どちらの構成にも、論理インターフェイスが含まれます。
- ・ レイヤ 3 インターフェイスの場合は、 interface port-channel グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用し、論理インターフェイスを手動で作成します。
- ・ レイヤ2インターフェイスの場合は、論理インターフェイスがダイナミックに作成されます。
- ・ レイヤ 3 およびレイヤ 2 インターフェイスの両方を使用する場合は、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用し、手動で EtherChannel にインターフェイスを割り当てます。このコマンドを実行すると、物理ポートおよび論理ポートがバインドされます( 図31-2 を参照)。
各 EtherChannel には、1 〜 64 の番号が付けられた論理ポートチャネル インターフェイスが 1 つあります。チャネル グループにも、1 〜 64 の番号が付けられています。
図31-2 物理ポート、論理ポート チャネル、およびチャネル グループの関係
ポートが EtherChannel に加入すると、このポートの物理インターフェイスはシャットダウンされます。ポートがポートチャネルから脱退すると、ポートの物理インターフェイスが起動し、
EtherChannel に加入する前と同じ設定になります。
PAgP およびリンク集約プロトコル
PAgP および LACP を使用すると、イーサネット インターフェイス間でパケットを交換することにより、EtherChannel を自動的に作成できます。PAgPはシスコ独自のプロトコルで、シスコ製スイッチと、PAgPに対応するためにライセンスを得たベンダーが認可したスイッチのみで動作します。LACP は IEEE 802.3ad で定義されていて、シスコ製スイッチは IEEE 802.3ad プロトコルに準拠するスイッチ間のイーサネット チャネルを管理できます。
スイッチはいずれかのプロトコルを使用することにより、PAgPあるいはLACPをサポートしているパートナーのIDおよび各インターフェイスの機能を学習します。次にスイッチは、設定が類似しているインターフェイスを単一の論理リンク(チャネルまたは集約ポート)にダイナミックにグループ化します。これらのインターフェイスは、ハードウェア、管理、ポートの各パラメータの制約に基づいてグループ化されます。たとえば、速度、デュプレックス モード、ネイティブ VLAN(仮想 LAN)、VLAN 範囲、トランキング ステータスおよびタイプが同じであるインターフェイスがグループ化されます。リンクが EtherChannel にグループ化されたあと、グループは単一のスイッチ ポートとしてスパニングツリーに追加されます。
PAgP および LACP モード
表31-1 に、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドで使用するユーザ設定可能な EtherChannel モードを示します。スイッチ インターフェイスは、 auto または desirable モードに設定されたパートナー インターフェイスとのみ PAgP パケットを交換します。スイッチ インターフェイスは、active または passive モードに設定されたパートナー インターフェイスとのみ LACP パケットを交換します。 on モードに設定されたインターフェイスは PAgP または LACP パケットを交換できません。
PAgPパケットの交換
auto および desirable モードの場合、インターフェイスはパートナー インターフェイスとネゴシエーションを行い、一定の基準に従って EtherChannel を形成できるかどうかを判別します。その基準とは、インターフェイス速度、(レイヤ 2 EtherChannel の場合)トランキング ステート、VLAN 番号などです。
インターフェイス間でPAgPモードが異なっていても、モードに互換性があればEtherChannelを形成できます。次に例を示します。
- ・ desirable モードのインターフェイスは、 desirable または auto モードの別のインターフェイスと EtherChannel を形成します。
- ・ auto モードのインターフェイスは、 desirable モードの別のインターフェイスと EtherChannel を形成します。
auto モードのインターフェイスは、 auto モードの別のインターフェイスとは EtherChannel を形成できません。どちらのインターフェイスも、PAgP ネゴシエーションを開始しないためです。
PAgP 機能を持つパートナーにスイッチが接続されている場合は、 non-silent キーワードを使用して非サイレント動作を行うようにスイッチ インターフェイスを設定できます。 auto または desirable モードの場合は、 non-silent を指定しないとサイレント モードになります。
PAgP 機能を備えていない、または備えていてもパケット送信量がわずかしかないデバイスにスイッチが接続されている場合は、サイレント モードが使用されます。サイレント パートナーの例としては、トラフィックを生成しないファイル サーバやパケット アナライザがあります。この場合、サイレント パートナーに接続された物理ポートで PAgP を実行しても、そのスイッチ ポートは動作しません。ただし、サイレントに設定すると、PAgP が動作したり、チャネル グループにインターフェイスを接続したり、インターフェイスを伝送に使用したりできます。
LACPパケットの交換
active および passive LACP モードの場合、インターフェイスはパートナー インターフェイスとネゴシエーションを行い、一定の基準に従って EtherChannel を形成できるかどうかを判別します。その基準とは、インターフェイス速度、(レイヤ 2 EtherChannel の場合)トランキング ステート、VLAN 番号などです。
インターフェイス間でLACPモードが異なっていても、モードに互換性があればEtherChannelを形成できます。次に例を示します。
- ・ active モードのインターフェイスは、 active モードの別のインターフェイスと EtherChannel を形成します。
- ・ active モードのインターフェイスは、 passive モードの別のインターフェイスと EtherChannel を形成します。
passive モードのインターフェイスは、 passive モードの別のインターフェイスとは EtherChannel を形成できません。どちらのインターフェイスも、LACP ネゴシエーションを開始しないためです。
物理ラーナーおよび集約ポート ラーナー
ネットワーク デバイスは PAgP の物理ラーナーまたは集約ポート ラーナーとして分類されます。物理ポートでアドレスを学習し、その知識に基づいて伝送を指示するデバイスが物理ラーナーです。集約(論理)ポートでアドレスを学習するデバイスは、集約ポート ラーナーです。
デバイスとそのパートナーが両方とも集約ポート ラーナーである場合、これらは論理ポート チャネルのアドレスを学習します。このデバイスは EtherChannel のインターフェイスのいずれかを使用し、送信元にパケットを送信します。集約ポート学習の場合、どの物理ポートにパケットが着信するかは重要ではありません。
PAgP は、パートナー デバイスが物理ラーナーになる時期、ローカル デバイスが集約ポート ラーナーになる時期を自動的に検出することはできません。このため、 pagp learn-method インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用し、ローカル デバイスの学習方法または送信元ベースの配信を手動で設定する必要があります。送信元ベースの配信を設定すると、指定された任意の送信元MAC(メディア アクセス制御)アドレスは必ず同じ物理ポートで送信されます。
グループ内の1つのインターフェイスですべての伝送を行うように設定し、ほかのインターフェイスをホット スタンバイに使用することもできます。選択された1つのインターフェイスでハードウェア信号が検出されなくなった場合は、数秒以内にグループ内の未使用のインターフェイスに切り替えて動作させることができます。パケット伝送専用のインターフェイスを設定するには、 pagp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してプライオリティを変更します。プライオリティが高いほど、そのポートが選択される可能性が高まります。
PAgP および LACP とほかの機能の相互作用
Dynamic Trunking Protocol(DTP; ダイナミック トランキング プロトコル)および Cisco Discovery Protocol(CDP)は、EtherChannel の物理インターフェイスを経由してパケットを送受信します。トランク ポートは、番号が最小の VLAN 上で PAgP および LACP Protocol Data Unit(PDU; プロトコル データ ユニット)を送受信します。
スパニングツリーは、EtherChannel 内の最初のインターフェイスを経由してパケットを送信します。
レイヤ 3 EtherChannel の MAC アドレスは、このポートチャネルの最初のインターフェイスの MAC アドレスです。
PAgP は、auto または desirable モードに設定され、PAgP がイネーブルであるインターフェイスからのみ PAgP PDU を送受信します。LACP は、active または passive モードに設定され、LACP がイネーブルであるインターフェイスからのみ LACP PDU を送受信します。
EtherChannel On モード
EtherChannel On モードは、EtherChannel を手動で設定するのに使用できます。On モードは、ネゴシエーションなしにポートを EtherChannel へ強制的に加入させます。リモート デバイスが PAgP または LACP をサポートしていない場合に便利です。On モードを使用すると、リンクの両端が On モードで設定されている場合のみ EtherChannel が使用可能になります。
同じチャネル グループで On モードで設定されているポートは、速度やデュプレックス モードなどのポート特性に互換性が必要です。互換性のないポートは、On モードに設定されていても一時停止します。
ロードバランシングおよび転送方法の概要
EtherChannel は、新たに学習した MAC アドレスとチャネル内のリンクの 1 つをランダムに関連付けることにより、チャネルのリンク全体でトラフィックの負荷のバランスをとります。
送信元 MAC アドレス転送の場合、EtherChannel に転送されたパケットは、着信パケットの送信元 MAC アドレスに基づいてチャネルのポートに配信されます。したがって、ロードバランシングを実行するために、異なるホストからのパケットにはチャネル内の別のポートが使用されますが、同じホストからのパケットにはチャネル内の同じポートが使用されます。スイッチによって学習された MAC アドレスは変更されません。
送信元 MAC アドレス転送を使用すると、送信元および宛先 IP アドレスに基づく負荷分散は、ルーテッド IP トラフィックに対してもイネーブルになります。ルーテッドIPトラフィックの場合は、送信元および宛先のIPアドレスに基づいてポートが選択されます。2 つの IP ホスト間のパケットにはチャネル内の同じポートが使用され、それ以外のホスト間のトラフィックにはチャネル内の別のポートが使用されます。
宛先 MAC アドレス転送の場合、EtherChannel に転送されたパケットは、着信パケットの宛先ホストの MAC アドレスに基づいてチャネルのポートに配信されます。したがって、同じ宛先へのパケットは同じポートを経由して転送され、異なる宛先へのパケットはチャネル内の別のポートを経由して送信されることがあります。ロードバランシングおよび転送方法を設定するには、 port-channel load-balance グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
図31-3 では、複数のワークステーションがスイッチに接続されていて、EtherChannel でスイッチとルータを接続しています。EtherChannel の終端に送信元ベースのロードバランシングが使用されていて、ワークステーションからのトラフィックを物理リンク全体に分散することで、スイッチが効率的にルータの帯域幅を使用することを保証しています。ルータは単一の MAC アドレス デバイスなので、宛先ベースのロードバランシングを使用して、EtherChannel 内の物理リンク全体にワークステーションへのトラフィックを効率的に分散しています。
図31-3 負荷の分散および転送方法
設定には最も柔軟なオプションを使用してください。たとえば、チャネル上のトラフィックの宛先が 1 つの MAC アドレスだけの場合に宛先 MAC アドレスを使用すると、常にチャネル内で同じリンクが選択されます。一方、送信元アドレスまたは IP アドレスを使用すると、より効率的なロードバランシングが可能になります。
EtherChannel の設定
ここでは、レイヤ 2 およびレイヤ 3 インターフェイスに EtherChannel を設定する方法について説明します。
- ・ EtherChannel のデフォルト設定
- ・ EtherChannel 設定時の注意事項
- ・ レイヤ 2 EtherChannel の設定
- ・ レイヤ 3 EtherChannel の設定
- ・ EtherChannel ロードバランシングの設定
- ・ PAgP 学習方法およびプライオリティの設定
EtherChannel のデフォルト設定
表31-2 に、EtherChannel のデフォルト設定を示します。
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スイッチの負荷分散は、着信パケットの送信元MACアドレスに基づいて行われます。送信元および宛先IPアドレスに基づく負荷分散は、ルーテッドIPトラフィックの場合もイネーブルです。 |
EtherChannel 設定時の注意事項
EtherChannel が 正しく設定されていない場合、ネットワーク ループなどの問題を回避するために、一部のEtherChannel ポート が自動的にディセーブルになることがあります。設定上の問題を防ぐには、次の注意事項に従ってください。
- ・ EtherChannel 内の全ポートが、同じ速度および同じデュプレックス モードで動作するように設定してください。
- ・ EtherChannelのすべてのインターフェイスをイネーブルにしてください。 shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してディセーブル化された EtherChannel のポートは、リンク障害として処理され、トラフィックは EtherChannel の残りのインターフェイスのいずれかに転送されます。
- ・ グループを初めて作成したときは、そのグループに最初に追加されたポートのパラメータ設定値をすべてのポートが引き継ぎます。次に示すパラメータのいずれかの設定を変更する場合は、グループ内のすべてのポートに関する設定も変更してください。
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・ Switched Port Analyzer(SPAN; スイッチド ポート アナライザ)として設定されている
EtherChannel インターフェイスは、SPAN 宛先ポートの設定が解除されるまでグループに参加しません。 - ・ セキュア ポートを EtherChannel の一部として、またはリバースとして設定しないでください。
- ・ アクティブまたはアクティブにする予定の EtherChannel メンバーのポートを、IEEE 802.1X ポートとして設定しないでください。EtherChannel ポートで IEEE 802.1X をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1X はイネーブルになりません。
- ・ スイッチ インターフェイスに EtherChannel が設定されている場合、スイッチで IEEE 802.1X をグローバルにイネーブルにする前に、 dot1x system-auth-control グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、インターフェイスから EtherChannel 設定を削除してください。
- ・ レイヤ 2 EtherChannel の場合
- − EtherChannel内のすべてのインターフェイスを同じVLANに割り当てるか、またはトランクとして設定してください。複数のネイティブVLANに接続されるインターフェイスは、EtherChannelを形成できません。
- − トランク インターフェイスからEtherChannelを設定する場合は、すべてのトランクでトランキング モード(ISL[スイッチ間リンク]または802.1Q)が同じであることを確認してください。EtherChannelインターフェイスでトランク モードが統一されていない場合は、予想外の結果を招くことがあります。
- − EtherChannelがサポートするVLANの許容範囲は、トランキング レイヤ2 EtherChannel内の全インターフェイスで同じです。VLAN の許容範囲が同じでない場合は、PAgP が auto モードまたは desirable モードに設定されていても、インターフェイスは EtherChannel を形成しません。
- − インターフェイスのスパニングツリー パス コストが異なっていても、ほかの設定条件に矛盾がなければ、EtherChannelを形成できます。異なるスパニングツリー パス コストを設定すること自体は、EtherChannel形成の支障にはなりません。
- ・ レイヤ3 EtherChannelの場合は、レイヤ3アドレスをチャネル内の物理インターフェイスでなく、ポートチャネル論理インターフェイスに割り当ててください。
レイヤ 2 EtherChannel の設定
ポートチャネル論理インターフェイスを作成する channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してイーサネット インターフェイスを設定し、レイヤ 2 EtherChannel を設定します。手動で生成されたポートチャネル インターフェイスをレイヤ 2 インターフェイスに配置できません。
レイヤ2 EtherChannelにレイヤ2イーサネット インターフェイスを割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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すべてのインターフェイスをスタティックアクセス ポートとして同じVLANに割り当てるか、またはトランクとして設定します。 インターフェイスをスタティックアクセス ポートとして設定する場合は、インターフェイスを1つのVLANにのみ割り当ててください。指定できる範囲は1〜4094です。 |
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channel-group channel-group-number mode {{ auto [ non-silent ] | desirable [ non-silent ] | on } | { active | passive }} |
ポートをチャネル グループに割り当て、PAgPまたはLACPモードを指定します。 channel-group-number の範囲は 1 〜 64 です。各 EtherChannel には、最大 8 つの(設定に互換性のある)イーサネット インターフェイスを含めることができます。 mode を指定する場合は、次のキーワードのいずれかを選択します。
スイッチとパートナー間で互換性のある PAgP および LACP モードの詳細については、 PAgP および LACP モード を参照してください。 |
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EtherChannel グループからポートを削除するには、 no channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、PAgP モードが desirable であるチャネル 5 に、VLAN 10 内のインターフェイス範囲をスタティックアクセス ポートとして割り当てる例を示します。
Switch(config)# interface range gigabitethernet0/1 -2
Switch(config-if-range)# switchport mode access
Switch(config-if-range)# switchport access vlan 10
Switch(config-if-range)# channel-group 5 mode desirable
レイヤ 3 EtherChannel の設定
レイヤ3 EtherChannel を設定するには、ポートチャネル論理インターフェイスを作成し、そのポートチャネルにイーサネット インターフェイスを組み込みます。次に設定方法を説明します。
ポートチャネル論理インターフェイスの作成
レイヤ 3 EtherChannel を設定する際、まず interface port-channel グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用し、ポートチャネル論理インターフェイスを手動で作成しなければなりません。次に、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して論理インターフェイスをチャネル グループに配置します。
レイヤ3 EtherChannel用のポートチャネル インターフェイスを作成するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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レイヤ3 EtherChannelにイーサネット インターフェイスを割り当てます。詳細については、 物理インターフェイスの設定 を参照してください。 |
ポートチャネルを削除するには、 no interface port-channel port-channel-number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、論理ポート チャネル(5)を作成し、IPアドレス172.10.20.10を割り当てる例を示します。
Switch(config)# interface port-channel 5
Switch(config-if)# no switchport
Switch(config-if)# ip address 172.10.20.10 255.255.255.0
物理インターフェイスの設定
レイヤ3 EtherChannelにイーサネット インターフェイスを割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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channel-group channel -group-number mode { auto [ non-silent ] | desirable [ non-silent ] | on | active | passive } |
インターフェイスをチャネル グループに割り当て、PAgPまたはLACPモードを指定します。
channel-group-number
の範囲は 1 〜 64 です。この番号は、
ポートチャネル論理インターフェイスの作成
で設定した
各 EtherChannel には、最大 8 つの(設定に互換性のある)イーサネット インターフェイスを含めることができます。 mode を指定する場合は、次のキーワードのいずれかを選択します。
スイッチとパートナー間で互換性のある PAgP モードの詳細については、 PAgP および LACP モード を参照してください。 |
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EtherChannel グループからインターフェイスを削除するには、 no channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、PAgP モードが desirable であるチャネル 5 に、インターフェイス 1 および 2 を割り当てる例を示します。
Switch(config)# interface range gigabitethernet0/1 -2
Switch(config-if-range)# no ip address
Switch(config-if-range)# channel-group 5 mode desirable
EtherChannel ロードバランシングの設定
ここでは、送信元ベースまたは宛先ベースの転送方法を使用し、EtherChannelのロードバランシングを設定する方法について説明します。詳細については、 ロードバランシングおよび転送方法の概要 を参照してください。
EtherChannelのロードバランシングを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
EtherChannel のロードバランシングをデフォルト設定に戻すには、 no port-channel load-balance グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
PAgP 学習方法およびプライオリティの設定
ネットワーク デバイスは PAgP の物理ラーナーまたは集約ポート ラーナーとして分類されます。物理ポートでアドレスを学習し、その知識に基づいて伝送を指示するデバイスが物理ラーナーです。集約ポートでアドレスを学習するデバイスは、集約ポート ラーナーです。
Catalyst 1900 シリーズ スイッチとの互換性を保つには、物理ポートで送信元 MAC アドレスを学習するように、Catalyst 3550 スイッチの PAgP 学習方法を設定します。この設定により、送信元アドレスの学習元である EtherChannel 内の同じインターフェイスを使用して、パケットが Catalyst 1900 スイッチに送信されます。
Catalyst 3550 スイッチとのリンク パートナーが物理ラーナーである場合、 pagp learn-method physical-port インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してスイッチを物理ポート ラーナーとして設定し、 port-channel load-balance src-mac グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、送信元 MAC アドレスに基づく負荷分散方法を設定してください。 pagp learn-method コマンドは、このような状況下でのみ使用してください。
スイッチをPAgP物理ポート ラーナーとして設定し、バンドル内の同じポートがパケット送信用として選択されるようにプライオリティを調整するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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デフォルトでは、 aggregation-port 学習が選択されています。これにより、EtherChannel 内のいずれかのインターフェイスを使用して、パケットが送信元に送信されます。集約ポート学習の場合、どの物理ポートにパケットが着信するかは重要ではありません。 物理ラーナーである別のスイッチに接続するには、 physical-port を選択します。 port-channel load-balance グローバル コンフィギュレーション コマンドは、必ず src-mac に設定してください( EtherChannel ロードバランシングの設定 を参照)。 |
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選択したインターフェイスがパケット伝送用として選択されるように、プライオリティを割り当てます。 priority を指定する場合、範囲は 0 〜 255 です。デフォルト値は 128 です。プライオリティが高いほど、インターフェイスが PAgP 伝送に使用される可能性が高まります。 |
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プライオリティをデフォルト設定に戻すには、
no pagp port-priority
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。学習方法をデフォルト設定に戻すには、
no pagp learn-method
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
LACP ポート プライオリティの設定
lacp port-priority イネーブル EXEC コマンドを使用して、LACP に設定された EtherChannel の各ポートにプライオリティを設定できます。設定できる範囲は 1 〜 65535 です。LACP ポート プライオリティを設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
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プライオリティ値を指定する場合、範囲は 1 〜 65535 です。デフォルト値は 32768 です。プライオリティが低いほど、インターフェイスが LACP 伝送に使用される可能性が高まります。 |
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ホット スタンバイ ポートの設定
LACP がイネーブルの場合、チャネル内に最大数の LACP 対応ポートを設定しようとします(最大 16 ポート)。同時にアクティブにできる LACP リンクは 8 つのみです。追加のリンクはホット スタンバイ ステートになります。アクティブ リンクの 1 つが非アクティブになると、ホット スタンバイ モードになっているリンクがアクティブになります。
EtherChannel グループに 8 リンク以上設定されている場合、次の基準に基づいて、ソフトウェアがアクティブにするホット スタンバイ ポートを決めます。
すべてのポートは、デフォルトで同じポート プライオリティに設定されています。 lacp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使ってポート プライオリティをデフォルトの 32768 より小さく設定することで、LACP EtherChannel ポートのポート プライオリティを変更し、最初にアクティブになるホット スタンバイ リンクを指定できます。
ポート プライオリティがデフォルト値の 32768 より低い数字に設定されていなければ、より低いポート番号のホット スタンバイ ポートが先にチャネルでアクティブになります。
LACP システム プライオリティの設定
lacp system-priority イネーブル EXEC コマンドを使用して、LACP に設定されたすべての EtherChannel にシステム プライオリティを設定できます。指定できる範囲は1〜65535です。
LACP を設定した EtherChannel に active モードおよび standby モードの両方がある場合のみ、このコマンドを使用することを推奨します。
LACP システム プライオリティを設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
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priority-value の範囲は 1 〜 65535 です。 デフォルト値は 32768 です。プライオリティが低いほど、システム プライオリティは高くなります。システム プライオリティ値が低い方のスイッチは、各 LACP EtherChannel でどの LACP パートナー スイッチ間のリンクがアクティブで、どのリンクがスタンバイになっているかを判断します。 |
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EtherChannel、PAgP、および LACP ステータスの表示
表31-3 に示すイネーブル EXEC コマンドを使用すると、EtherChannel、PAgP、および LACP ステータス情報を表示できます。
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show etherchannel [ channel-group-number ] { detail | load-balance | port | port-channel | summary } |
EtherChannel情報を詳細に、1行のサマリー形式で表示します。さらに、ロードバランシングまたはフレーム分散方式、ポート、ポートチャネル情報も表示します。 |
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show pagp [ channel-group-number ] { counters | internal | neighbor } 1 |
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show lacp [channel-group-number] {counters | internal | neighbor} 2 |
コマンド出力の各フィールドについては、このリリースのコマンド リファレンスを参照してください。
