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スイッチ
Catalyst 3550 シリーズ
Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.2(25)SEE
はじめに
このマニュアルについて
概要
CLI の使用方法
スイッチの IP アドレスおよびデフォルト ゲートウェイの割り当て
Cisco IOS CNS エージェントの設定
スイッチのクラスタ設定
スイッチの管理
スイッチベースの認証の設定
IEEE 802.1X ポートベースの認証の設定
インターフェイス特性の設定
SmartPort マクロの設定
VLAN の設定
VTP の設定
音声 VLAN の設定
IEEE 802.1Q およびレイヤ 2 プロトコル トンネリングの設定
STP の設定
MSTP の設定
オプションのスパニングツリー機能の設定方法
Flex Link および MAC アドレステーブル移行更新機能の設定
DHCP 機能の設定
ダイナミック ARP 検査の設定
IGMP スヌーピングおよび MVR の設定
ポートベースのトラフィック制御の設定
CDP の設定
UDLD の設定
SPAN および RSPAN の設定
RMON の設定
システム メッセージ ロギングの設定
SNMP の設定
ACL によるネットワーク セキュリティの設定
QoS の設定
EtherChannel の設定
IP ユニキャスト ルーティングの設定
HSRP の設定
WCCP による Web キャッシュ サービスの設定
IP マルチキャスト ルーティングの設定
MSDP の設定
代替ブリッジングの設定
トラブルシューティング
サポートされている MIB
Cisco IOS ファイル システム、コンフィギュレーション ファイル、およびソフトウェア イメージの操作
Cisco IOS Release 12.2(25)SEE でサポートされていない CLI コマンド

スイッチ
Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.2(25)SEE

この章では、Catalyst 3550 スイッチに SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)を設定する方法について説明します。

この章で使用されるコマンドの構文および使用方法の詳細については、 このリリース に対応するスイッチのコマンド リファレンス、および『 Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference 』Release 12.2 を参照してください。

この章で説明する内容は、次のとおりです。

SNMP の概要
SNMP の設定
SNMP ステータスの表示

SNMP の概要

SNMP はアプリケーション レイヤ プロトコルで、マネージャとエージェント間の通信用メッセージ形式を規定します。SNMP システムは、SNMP マネージャ、SNMP エージェント、および MIB(管理情報ベース)で構成されます。SNMP マネージャは、CiscoWorks などの Network Management System(NMS; ネットワーク管理システム)の一部に組み入れることができます。エージェントおよび MIB はスイッチで動作します。スイッチに SNMP を設定するには、マネージャとエージェント間の関係を定義します。

SNMP エージェントは MIB 変数を格納し、SNMP マネージャは、この変数の値を要求または変更できます。マネージャは、エージェントから値を取得したり、エージェントに値を保存したりもできます。エージェントは、デバイス パラメータおよびネットワーク データに関する情報の保存場所である MIB からデータを収集します。また、エージェントはマネージャから要求されるデータ取得または設定に対応します。

エージェントは、非送信請求トラップをマネージャに送信します。トラップとは、ネットワーク上のある状態を SNMP マネージャに通知するメッセージです。トラップは、不正なユーザ認証、再起動、リンクのステータス(アップまたはダウン)、MAC(メディア アクセス制御)アドレス追跡、TCP 接続の切断、またはネイバとの接続の切断、その他の重要なイベントを表示します。

ここでは、次の内容について説明します。

SNMP のバージョン
SNMP マネージャの機能
SNMP エージェントの機能
SNMP コミュニティ ストリング
SNMP による MIB 変数へのアクセス
SNMP 通知
SNMP ifIndex MIB オブジェクト値

SNMP のバージョン

このソフトウェア リリースでは、次の SNMP バージョンをサポートしています。

・ SNMPv1 ― 簡易ネットワーク管理プロトコル、完全インターネット標準(RFC 1157 に定義)
・ SNMPv2C は、SNMPv2Classic のパーティベース管理およびセキュリティ フレームワークを SNMPv2C のコミュニティストリングベース管理フレームワークに置き換えるもので、SNMPv2Classic の一括検索を保持しながら、エラー処理が改良されています。SNMPv2C の機能は次のとおりです。
− SNMPv2 ― SNMP のバージョン 2、ドラフト インターネット規格(RFC1902 〜 1907 に定義)
− SNMPv2C ― SNMPv2 に対応するコミュニティ ストリング ベースの管理フレームワーク、実験的インターネット プロトコル(RFC 1901 に定義)
・ SNMPv3 ― SNMP のバージョン 3 は、RFC 2273 〜 2275 に定義された相互運用可能な標準ベース プロトコルです。SNMPv3 はネットワーク経由でパケットの認証および暗号化を行い、デバイスへの安全なアクセスを実現します。以下のセキュリティ機能が組み込まれています。
− メッセージ整合性 ― パケットが送信中に不正に変更されないようにします。
− 認証 ― メッセージの送信元が有効かどうかを判別します。
− 暗号化 ― パッケージの内容をスクランブルし、不正送信元に読みとられないようにします。

暗号化を選択する場合は、 priv キーワードを指定します。このキーワードは、暗号化ソフトウェア イメージがインストールされている場合のみ使用できます。

SNMPv1 と SNMPv2C は、共にコミュニティベース形式のセキュリティを使用します。エージェントの MIB にアクセスできるマネージャのコミュニティは、IP アドレスの Access control List(ACL; アクセス制御リスト)とパスワードによって定義されています。

SNMPv2C には、一括検索メカニズムと管理ステーションへのより詳細なエラー メッセージ報告機能が組み込まれています。一括検索メカニズムは表や大量の情報を検索し、必要なラウンドトリップ数を最小限にします。SNMPv2C の改良されたエラー処理には、各種のエラー状況を区別する拡張エラー コードが組み込まれています。エラー状況は、SNMPv1 の単一のエラー コードを使用して報告されます。SNMPv2C のエラー リターン コードが、エラー タイプを報告します。

SNMPv3 は、セキュリティ モデルとセキュリティ レベルの両方を備えています。セキュリティ モデルは、ユーザおよびそのユーザが所属するグループに対して設定する認証方法です。セキュリティ レベルは、1 つのセキュリティ モデルの中で許可されるセキュリティのレベルを表します。セキュリティ モデルとセキュリティ レベルの組み合わせによって、SNMP パケットを処理するときに使用するセキュリティ メカニズムが決まります。使用可能なモデルは SNMPv1、SNMPv2C、および SNMPv3 です。

表28-1 に、セキュリティ モデルおよびセキュリティ レベルをさまざまに組み合わせた場合の特性を示します。

表28-1 SNMP セキュリティ モデルおよびレベル

モデル

レベル

認証

暗号化

結果

SNMPv1

noAuthNoPriv

コミュニティ ストリング

なし

認証にコミュニティ ストリングの照合を使用します。

SNMPv2C

noAuthNoPriv

コミュニティ ストリング

なし

認証にコミュニティ ストリングの照合を使用します。

SNMPv3

noAuthNoPriv

ユーザ名

なし

認証にユーザ名の照合を使用します。

SNMPv3

authNoPriv

MD5またはSHA

なし

HMAC-MD5またはHMAC-SHAアルゴリズムに基づいて認証を行います。

SNMPv3

authPriv
(暗号化ソフトウェア イメージが必要)

MD5またはSHA

DES

HMAC-MD5 または HMAC-SHA アルゴリズムに基づいて認証を行います。
CBC-DES(DES-56)標準に基づく認証以外に DES 56 ビット暗号化を行います。

管理ステーションがサポートする SNMP のバージョンを使用するには、SNMP エージェントを設定する必要があります。エージェントは複数のマネージャと通信できるため、SNMPv1、SNMPv2C、または SNMPv3 を使用した通信をサポートするようにソフトウェアを設定できます。

SNMP マネージャの機能

SNMP マネージャは MIB 情報を使用し、 表28-2 に示す動作を実行します。

表28-2 SNMP の動作

動作

説明

get-request

特定の変数から値を取得します。

get-next-request

テーブル内の変数から値を取得します。 1

get-bulk-request 2

テーブルの複数行など、データの大きなブロックを取得します。データの小さなブロックを何回も送信する必要はありません。

get-response

NMS から送られる get-request、get-next-request、および set-request に応答します。

set-request

特定の変数に値を格納します。

trap

イベントの発生時に、SNMP エージェントから SNMP マネージャに送られる、非送信請求メッセージです。

SNMP エージェントの機能

SNMP エージェントは、次のように SNMP マネージャの要求に応答します。

・ MIB 変数の取得 ― SNMP エージェントは、NMS からの要求に応答してこの機能を開始します。エージェントは、要求された MIB 変数の値を取得し、その値で NMS に応答します。
・ MIB 変数の設定 ― SNMP エージェントは、NMS からのメッセージに応答してこの機能を開始します。SNMP エージェントは、MIB 変数の値を NMS から要求された値に変更します。

また、SNMP エージェントは非送信請求トラップ メッセージを送信し、エージェントで重要なイベントが発生したことを NMS に通知します。トラップ条件の例には、ポートまたはモジュールが起動または停止した場合、スパニングツリー トポロジーの変更が発生した場合、認証障害が発生した場合などがあります。

SNMP コミュニティ ストリング

SNMP コミュニティ ストリングは MIB オブジェクトへのアクセスを認証し、内蔵パスワードとして機能します。NMS がスイッチにアクセスするには、NMS 上のコミュニティ ストリングの定義が、スイッチの 3 つのコミュニティ ストリングの定義と最低限 1 つ一致する必要があります。

コミュニティ ストリングは、次のいずれかの属性を持ちます。

・ read-only(RO) ― 許可した管理ステーションに、コミュニティ ストリングを除く MIB 内のオブジェクトすべてに対する読み取りアクセス権を与えます。ただし、書き込みアクセスは許可しません。
・ read-write(RW) ― 許可した管理ステーションに、MIB 内のオブジェクトすべてに対する読み取りおよび書き込みアクセス権を与えます。ただし、コミュニティ ストリングへのアクセスは許可しません。

クラスタを作成すると、コマンド スイッチがメンバー スイッチと SNMP アプリケーション間のメッセージ交換を管理します。Network Assistant ソフトウェアは、コマンド スイッチで最初に設定された RW および RO コミュニティ ストリングにメンバー スイッチ番号( @esN N はスイッチ番号)を追加し、これらのストリングをメンバー スイッチに伝播します。詳細については、 第5章 「スイッチのクラスタ設定」 および Cisco.com の『 Getting Started with Cisco Network Assistant 』を参照してください。

SNMP による MIB 変数へのアクセス

NMS の一例は、CiscoWorks ネットワーク管理ソフトウェアです。CiscoWorks 2000 ソフトウェアは、スイッチの MIB 変数を使用してデバイスの変数を設定し、ネットワーク上のデバイスに対するポーリングを実行して特定の情報を入手します。ポーリング結果は、グラフ形式で表示されます。この結果を分析して、インターネットワーキングに関する問題のトラブルシューティング、ネットワーク パフォーマンスの改善、デバイスの設定の確認、トラフィック負荷のモニタなどを行うことができます。

図28-1 に示すように、SNMP エージェントは MIB からデータを収集します。エージェントは SNMP マネージャに対してトラップ(特定イベントの通知)を送信し、SNMP マネージャはトラップを受信してそれを処理します。トラップは、ネットワーク上で発生した不正なユーザ認証、再起動、リンク ステータス(アップまたはダウン)、MAC アドレス追跡などに関する条件を SNMP マネージャに通知します。SNMP エージェントはさらに、SNMP マネージャから get-request get-next-request set-request 形式で送られる MIB 関連のクエリーに応答します。

図28-1 SNMP ネットワーク

サポートされている MIB とそのアクセス方法については、 付録A 「サポートされている MIB」 を参照してください。

SNMP 通知

SNMP を使用し、スイッチは特定のイベントが発生したときに SNMP マネージャに通知を送信できます。SNMP 通知は、トラップまたはインフォーム要求として送信されます。コマンド構文内に、トラップまたはインフォームを選択するオプションが指定されていない場合、キーワード traps はトラップまたはインフォーム、またはその両方を表します。SNMP 通知をトラップまたはインフォームのどちらで送信するかを指定するには、 snmp-server host コマンドを使用します。

SNMPv1はインフォームをサポートしていません。

レシーバーはトラップの受信時に確認応答を送信しないため、トラップは信頼性が低く、送信側はトラップが受信されたかどうかを判別できません。SNMP マネージャはインフォーム要求を受信すると、SNMP 応答 Protocol Data Unit(PDU; プロトコル データ ユニット)を使用してメッセージを確認します。送信側が応答を受信しない場合は、インフォーム要求を再送信します。このため、インフォームの方がトラップよりも目的の宛先に到達する可能性が高くなります。

インフォームはトラップよりも信頼性が高いため、スイッチおよびネットワーク内のリソースの消費量も多くなります。送信後すぐに廃棄されるトラップと異なり、インフォーム要求は応答が受信されるか、または要求が時間切れになるまでメモリ内に保持されます。トラップの送信は 1 回限りですが、インフォームは何回も再送信されたり、再試行されることがあります。再試行が繰り返されるとトラフィックが増加し、ネットワークのオーバーヘッドが大きくなるため、トラップおよびインフォームには信頼性とリソースのバランスが必要となります。SNMP マネージャですべての通知を受信することが重要な場合はインフォーム要求を使用し、ネットワーク トラフィックまたはスイッチのメモリが重要で、通知が必要ない場合は、トラップを使用します。

SNMP ifIndex MIB オブジェクト値

NMSでは、IF-MIBはインターフェイス インデックス(ifIndex)のオブジェクト値を生成および割り当てます。オブジェクト値は物理または論理インターフェイスを識別し、ゼロより大きい一意の識別番号です。スイッチが再起動する、またはスイッチのソフトウェアがアップグレードされるとき、スイッチはインターフェイスに同じ値を使用します。たとえば、ポート2にifIndex値10003を割り当てた場合、スイッチが再起動したあとでもこの値は同じです。

スイッチ上で ifindex の持続性をイネーブルにするには、 snmp-server ifindex persist グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

SNMP の設定

ここでは、スイッチにSNMPを設定する方法について説明します。具体的な設定情報は次のとおりです。

SNMP のデフォルト設定
SNMP 設定時の注意事項
SNMP エージェントのディセーブル化
コミュニティ ストリングの設定
SNMP グループおよびユーザの設定
SNMP 通知の設定
SNMP トラップ通知プライオリティの設定
エージェント コンタクトおよびロケーション情報の設定
SNMP 経由で使用する TFTP サーバの制限
SNMP の例

SNMP のデフォルト設定

表28-3 に、SNMP のデフォルト設定を示します。

表28-3 SNMP のデフォルト設定

機能

デフォルト設定

SNMP エージェント

ディセーブル 3

SNMP コミュニティ ストリング

Read-Only:パブリック

Read-Write:プライベート

SNMP トラップ レシーバー

設定なし

SNMP トラップ

TCP 接続のトラップ( tty )以外はイネーブルなし

SNMP バージョン

version キーワードを指定しない場合、デフォルトはバージョン 1 です。

SNMPv3認証

キーワードを指定しない場合、デフォルトは noauth (noAuthNoPriv)セキュリティ レベルです。

SNMP 通知トラップ

タイプを指定しない場合、すべての通知が送信されます。

SNMP 設定時の注意事項

スイッチの起動時、スタートアップ コンフィギュレーションに snmp-server グローバル コンフィギュレーション コマンドが最低 1 つでもあれば、SNMP エージェントはイネーブルになります。

SNMP グループ は、SNMP ユーザを SNMP ビューにマッピングするテーブルです。SNMP ユーザ は、SNMP グループのメンバーです。SNMP ホスト は、SNMP トラップ動作の受信側です。SNMP エンジン ID は、ローカルまたはリモート SNMP エンジンの名前です。

SNMP を設定する場合の注意事項は、次のとおりです。

・ SNMP グループを設定する場合は、通知ビューを指定しないでください。 snmp-server host グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、ユーザ用の通知ビューが自動生成され、そのユーザに関連付けられたグループに追加されます。グループの通知ビューを変更すると、そのグループに関連付けられたすべてのユーザに影響を与えます。通知ビューを設定する時期については、『 Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference 』Release 12.2 を参照してください。
・ リモート ユーザを設定するには、ユーザが属するデバイスのリモート SNMP エージェントの IP アドレスまたはポート番号を指定します。
・ 特定のエージェントのリモート ユーザを設定する前に、 snmp-server engineID グローバル コンフィギュレーション コマンドで remote オプションを指定し、SNMP エンジン ID を設定してください。リモート エージェントの SNMP エンジン ID およびユーザ パスワードは、認証およびプライバシ ダイジェストを計算するために使用されます。リモート エンジン ID を先に設定しないと、コンフィギュレーション コマンドは失敗します。
・ SNMP インフォームを設定する場合は、SNMP データベース内のリモート エージェントの SNMP エンジン ID を設定してから、プロキシ要求またはインフォームを送信する必要があります。
・ ローカル ユーザがリモート ホストと関連していない場合、スイッチはインフォームを auth (authNoPriv)および priv (authPriv)認証レベル用に送信しません。
・ SNMP エンジン ID の値を変更すると、重大な悪影響を及ぼします。ユーザのパスワード(コマンド ラインに入力したパスワード)が、パスワードおよびローカル エンジン ID に基づいて Message Digest 5(MD5)または Secure Hash Algorithm(SHA)セキュリティ ダイジェストに変換されます。そのあと、RFC 2274 の規定によりコマンドラインのパスワードは廃棄されます。この廃棄によってエンジン ID の値が変化した場合、SNMPv3 ユーザのセキュリティ ダイジェストは無効になるため、ユーザは snmp-server user username グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、SNMP ユーザを再設定する必要があります。同様に、エンジン ID が変化した場合は、コミュニティ ストリングを再設定する必要があります。

SNMP エージェントのディセーブル化

SNMP エージェントをディセーブルにするには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

コマンド

目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

no snmp-server

SNMP エージェントの動作をディセーブルにします。

ステップ 3

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

show running-config

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

no snmp-server グローバル コンフィギュレーション コマンドは、デバイス上で実行されているすべてのバージョン(バージョン 1、バージョン 2C、およびバージョン 3)をディセーブルにします。SNMP をイネーブルにする特定の Cisco IOS コマンドはありません。最初に入力する snmp-server グローバル コンフィギュレーション コマンドによって、SNMP のすべてのバージョンがイネーブルになります。

コミュニティ ストリングの設定

SNMP マネージャとエージェント間の関係を定義するには、SNMP コミュニティ ストリングを使用します。コミュニティ ストリングはパスワードと同様に機能し、スイッチのエージェントへのアクセスを許可します。任意で、ストリングに関連付けられた次の特性を 1 つまたは複数指定できます。

・ エージェントへアクセスするコミュニティ ストリングの使用が許可されている、SNMP マネージャの IP アドレスに関するアクセス リスト
・ MIB ビュー。指定のコミュニティがアクセス可能な全 MIB オブジェクトのサブセットを定義します。
・ コミュニティがアクセス可能な MIB オブジェクトの読み取りおよび書き込み権限、または読み取り専用権限

スイッチでコミュニティ ストリングを設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

コマンド

目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

snmp-server community string [ view view-name ] [ ro | rw ] [ access-list-number ]

コミュニティ ストリングを設定します。

string には、パスワードのように機能し、SNMP プロトコルへのアクセスを許可する文字列を指定します。任意の文字数で、1 つまたは複数のコミュニティ ストリングを設定できます。
・ (任意) view には、コミュニティがアクセス可能なビュー レコードを指定します。
・ (任意)許可した管理ステーションに MIB オブジェクトを検索させる場合は読み取り専用( ro )、MIB オブジェクトを検索して変更させる場合は読み取り/書き込み( rw )を指定します。デフォルトでは、コミュニティ ストリングはすべてのオブジェクトへの読み取り専用アクセスを許可します。
・ (任意) access-list-number には、1 〜 99 および 1300 〜 1999 の範囲で標準の IP アクセス リスト番号を入力します。

ステップ 3

access-list access-list-number { deny | permit } source [ source-wildcard ]

(任意)ステップ 2 で標準の IP アクセス リスト番号を指定した場合はリストを作成し、必要な回数だけこのコマンドを繰り返します。

access-list-number には、ステップ 2 で指定したアクセス リスト番号を入力します。
deny キーワードを指定すると、条件が一致した場合にアクセスが拒否されます。 permit キーワードを指定すると、条件が一致した場合にアクセスが許可されます。
source には、エージェントへアクセスするコミュニティ ストリングの使用が許可されている SNMP マネージャの IP アドレスを入力します。
・ (任意) source-wildcard を指定する場合は、送信元に適用するワイルドカード ビットをドット付き 10 進表記で入力します。無視するビット位置に 1 を入力します。

アクセス リストの末尾には、すべてに適用される暗黙的な拒否ステートメントが常に存在する点に注意してください。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

SNMP コミュニティのアクセスをディセーブルにするには、そのコミュニティに対するコミュニティ ストリングをヌル ストリングに設定します(コミュニティ ストリングの値は入力しません)。

特定のコミュニティ ストリングを削除するには、 no snmp-server community string グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、SNMP にストリング comaccess を割り当て読み取り専用アクセスを許可し、IP アクセス リスト 4 がコミュニティ ストリングを使用してスイッチの SNMP エージェントにアクセスするよう指定する方法を示します。

Switch(config)# snmp-server community comaccess ro 4

SNMP グループおよびユーザの設定

スイッチのローカルまたはリモート SNMP サーバ エンジンに、識別名(engineID)を指定できます。SNMP ユーザを SNMP ビューにマッピングする SNMP サーバ グループを設定し、SNMP グループに新規ユーザを追加できます。

スイッチで SNMP を設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

コマンド

目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

snmp-server engineID { local engineid-string | remote ip-address [ udp-port port-number ] engineid-string }

SNMP のローカル コピーまたはリモート コピーのいずれかの名前を設定します。

engineid-string は、SNMP のコピー名を含む 24 文字の ID 文字列です。後続の値が 0 の場合、エンジン ID に 24 文字すべてを指定する必要はありません。後続値がすべて 0 となる位置まで、エンジン ID の一部を指定します。たとえば、123400000000000000000000 のエンジン ID を設定する場合は、 snmp-server engineID local 1234 と入力します。
remote を選択した場合は、SNMP のリモート コピーが格納されたデバイスの ip-address 、およびリモート デバイス上のオプションの UDP ポートを指定します。デフォルト値は162です。

ステップ 3

snmp-server group groupname { v1 | v2c | v3 { auth | noauth | priv }} [ read readview ] [ write writeview ] [ notify notifyview ] [ access access-list ]

リモート デバイスに新規の SNMP グループを設定します。

groupname には、グループ名を指定します。
・ セキュリティ モデルを指定します。
v1 は、使用可能なセキュリティ モデルのうち、安全性が最も低いモデルです。
v2c は、2 番めに安全性が低いモデルです。このモデルを使用すると、インフォームおよび整数を標準の 2 倍の幅で伝送できます。
v3 は最も安全性が高いモデルで、認証レベルを選択する必要があります。

auth ― MD5 および SHA パケット認証をイネーブルにします。

noauth ― noAuthNoPriv セキュリティ レベルをイネーブルにします。キーワードを指定しない場合は、このレベルがデフォルトです。

priv ― Data Encryption Standard(DES)パケット暗号化(別名 プライバシ )をイネーブルにします。

(注) priv キーワードは、暗号化ソフトウェア イメージがインストールされている場合のみ使用できます。

・ (任意) read readview には、エージェントの内容表示のみが可能なビューの名前を示すストリング(64 文字以下)を指定して、入力します。
・ (任意) write writeview には、データを入力してエージェントの内容を設定するビューの名前を示すストリング(64 文字以下)を指定して、入力します。
・ (任意) notify notifyview には、通知、インフォーム、またはトラップを指定するビューの名前を示すストリング(64 文字以下)を指定して、入力します。
・ (任意) access access-list には、アクセス リストの名前を示すストリング(64 文字以下)を指定して、入力します。

ステップ 4

snmp-server user username groupname { remote host [ udp-port port ]} { v1 [ access access-list ] | v2c [ access access-list ] | v3 [ encrypted ] [ access access-list ] [ auth { md5 | sha } auth-password ]}

SNMP グループに新規ユーザを設定します。

username は、エージェントに接続されたホスト上のユーザ名です。
groupname は、ユーザが関連付けられているグループの名前です。
・ ユーザが属するリモート SNMP エンティティおよびホスト名を指定する場合は、 remote を入力します。このエンティティの IP アドレスを指定する場合は、さらにオプションの UDP ポート番号を指定します。デフォルト値は162です。
・ SNMP バージョン番号( v1 v2c 、または v3 )を入力します。 v3 を入力する場合は、次のオプションを使用します。
encrypted ― パスワードが暗号化形式で表示されるように指定します。このキーワードは、 v3 キーワードが指定されている場合のみ使用できます。
auth ― 認証レベル設定セッションです。
HMAC-MD5-96( md5 )または HMAC-SHA-96( sha )認証レベルのいずれかを指定でき、パスワード ストリング(64 文字以下)が必要となります。
・ (任意) access access-list には、アクセス リストの名前を示す文字列(64 文字以下)を指定して、入力します。

ステップ 5

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 6

show running-config

設定を確認します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

SNMP 通知の設定

トラップ マネージャは、トラップを受信して処理する管理ステーションです。トラップは、特定のイベントが発生した場合に、スイッチが生成するシステム アラートです。デフォルトではトラップ マネージャが定義されていないため、トラップは送信されません。この Cisco IOS リリースが稼働するスイッチでは、無制限にトラップ マネージャを設定できます。

多くのコマンドは、コマンド構文内でワード traps を使用します。トラップまたはインフォームを選択するオプションがコマンド内に指定されていない場合、キーワード traps はトラップまたはインフォーム、あるいはその両方を表します。SNMP 通知をトラップまたはインフォームのどちらで送信するかを指定するには、 snmp-server host グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

表28-4 に、サポートされているスイッチのトラップ(通知タイプ)を示します。これらのトラップの一部または全部をイネーブルにし、トラップ マネージャがトラップを受信するように設定できます。

表28-4 スイッチの通知タイプ

通知タイプの
キーワード

説明

bgp

Border Gateway Protocol(BGP)ステート変更トラップ。このオプションは、拡張マルチレイヤ イメージがインストールされている場合のみ使用できます。

bridge

Spanning-Tree Protocol(STP; スパニングツリー プロトコル)ブリッジ MIB トラップを生成します。

cluster

クラスタ設定の変更時にトラップを生成します。

config

SNMP 設定の変更時にトラップを生成します。

copy-config

SNMP コピー設定の変更時にトラップを生成します。

entity

SNMP エンティティの変更時にトラップを生成します。

envmon

環境モニタ トラップを生成します。環境トラップ(ファン、シャットダウン、供給、温度)の一部またはすべてをイネーブルにできます。

flash

SNMP FLASH通知を生成します。

hsrp

Hot Standby Router Protocol(HSRP)の変更時にトラップを生成します。

ipmulticast

IP マルチキャスト ルーティングの変更時にトラップを生成します。

mac-notification

MAC アドレス通知のトラップを生成します。

msdp

Multicast Source Discovery Protocol(MSDP)の変更時にトラップを生成します。

ospf

Open Shortest Path First(OSPF)の変更時にトラップを生成します。シスコ固有、エラー、Link-State Advertisement(LSA; リンクステート アドバタイズ)、速度制限、再送信、ステートの変更のトラップの一部またはすべてをイネーブルにできます。

pim

Protocol-Independent Multicast(PIM)の変更時にトラップを生成します。無効なPIMメッセージ、ネイバの変更、Rendezvous Point(RP; ランデブー ポイント)マッピングの変更のトラップの一部または)すべてをイネーブルにできます。

port-security

SNMP ポート セキュリティ トラップを生成します。最大トラップ レートも設定できます(秒)。指定できる範囲は 0 〜 1000 です。デフォルト設定は 0(レート制限なし)です。

rtr

SNMP Response Time Reporter(RTR)に対してトラップを生成します。

snmp

SNMP タイプ通知のトラップを生成します。

storm-control

SNMP ストーム制御のトラップを生成します。最大トラップ レートも設定できます(秒)。指定できる範囲は 0 〜 1000 です。デフォルト値は 0 です(制限がなく、トラップはすべての発生時に送信されます)。

stpx

SNMP STP Extended MIBトラップを生成します。

syslog

SNMP Syslog トラップを生成します。

tty

TCP 接続に対してトラップを生成します。このトラップは、デフォルトでイネーブルに設定されています。

vlancreate

SNMP VLAN(仮想 LAN)作成トラップを生成します。

vlandelete

SNMP VLAN 削除トラップを生成します。

vlan-membership

SNMP VLAN(仮想 LAN)メンバーシップの変更時にトラップを生成します。

vtp

VLAN Trunking Protocol(VTP; VLAN トランキング プロトコル)の変更時にトラップを生成します。

表28-4 に示す通知タイプを受信する場合は、特定のホストに対して snmp-server host グローバル コンフィギュレーション コマンドを実行します。

ホストにトラップまたはインフォームを送信するようにスイッチを設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

コマンド

目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

snmp-server engineID remote ip-address engineid-string

リモート ホストのエンジンIDを指定します。

ステップ 3

snmp-server user username groupname { remote host [ udp-port port ]} { v1 [ access access-list ] | v2c [ access access-list ] | v3 [ encrypted ] [ access access-list ] [ auth { md5 | sha } auth-password ]}

ステップ 2 で作成したリモート ホストに対応する SNMP ユーザを設定します。

(注) アドレスに対してリモート ユーザを設定する場合は、最初にそのリモート ホストのエンジンIDを設定する必要があります。設定しないとエラー メッセージが表示され、コマンドは実行されません。

ステップ 4

snmp-server group [ groupname { v1 | v2c | v3 { auth | noauth | priv }}] [ read readview ] [ write writeview ] [ notify notifyview ] [ access access-list ]

SNMP グループを設定します。

ステップ 5

snmp-server host host-addr [ informs | traps ] [ version { 1 | 2c | 3 { auth | noauth | priv }}] community-string [ notification-type ]

SNMP トラップ操作の受信側を指定します。

host-addr には、ホスト(対象となる受信デバイス)の名前またはインターネット アドレスを指定します。
・ (任意)SNMP インフォームをホストに送信する場合は、 informs を入力します。
・ (任意)SNMP トラップをホストに送信する場合は、 traps (デフォルト)を入力します。
・ (任意)SNMP version 1 2c 、または 3 )を指定します。SNMPv1 では、インフォームを使用できません。
・ (任意)バージョン 3 の場合は、認証レベル( auth、noauth 、または priv )を選択します。

(注) priv キーワードは、暗号化ソフトウェア イメージがインストールされている場合のみ使用できます。

community-string には、 version 1 または version 2c が指定されたときに、通知操作によって送信されたパスワードと類似したコミュニティ ストリングを入力します。 version 3 が指定されたときは、SNMPv3 のユーザ名を入力します。
・ (任意) notification-type には、 表28-4 に示されているキーワードを使用します。タイプを指定しない場合、すべての通知が送信されます。

ステップ 6

snmp-server enable traps notification-types

トラップまたはインフォームを送信するスイッチをイネーブルにし、送信する通知タイプを指定します。通知タイプの一覧については、 表28-4 を参照するか、または snmp-server enable traps ? を入力してください。

複数のトラップ タイプをイネーブルにする場合は、トラップ タイプごとに snmp-server enable traps コマンドを入力します。

ステップ 7

snmp-server trap-source interface-id

(任意)送信元インターフェイスを指定します。これにより、トラップ メッセージ用の IP アドレスが設定されます。このコマンドを実行すると、インフォーム用の送信元 IP アドレスも設定されます。

ステップ 8

snmp-server queue-length length

(任意)各トラップ ホストのメッセージ キュー長を設定します。指定できる範囲は 1 〜 1000 で、デフォルトは 10 です。

ステップ 9

snmp-server trap-timeout seconds

(任意)トラップ メッセージの再送信間隔を定義します。指定できる範囲は1〜1000秒で、デフォルトは30秒です。

ステップ 10

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 11

show running-config

設定を確認します。

ステップ 12

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

snmp-server host コマンドは、通知を受信するホストを指定します。 snmp-server enable trap コマンドは、指定された通知(トラップまたはインフォーム用)のメカニズムをグローバルにイネーブルにします。インフォームを受信するホストをイネーブルにするには、ホストに対して snmp-server host informs コマンドを設定し、 snmp-server enable traps コマンドを使用してインフォームをグローバルにイネーブルにする必要があります。

トラップを受信するように指定されたホストを削除する場合は、 no snmp-server host host グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。 no snmp-server host コマンドにキーワードを指定しないで使用すると、ホストに対するトラップはディセーブルになりますが、インフォームはディセーブルになりません。インフォームをディセーブルにするには、 no snmp-server host informs グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。特定のトラップ タイプをディセーブルにするには、 no snmp-server enable traps notification-types グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

SNMP トラップ通知プライオリティの設定

送信 SNMP トラップ通知にプライオリティをつけることにより、輻輳が発生してもネットワーク間を効率的に移動させることができます。スイッチには、次の SNMP パケットに関するプライオリティ オプションがあります。

・ IP precedenceマーカー
・ Differential Services Code Point(DSCP)マーカー

これらのマーカーは、SNMP パケットがネットワーク間を移動する際に受信するプライオリティを指定します。最大 8 つの異なる IP precedence マーキングまたは最大 64 個の異なる IP DSCP マーキングを設定できます。デフォルトの IP precedence および DSCP マーカーは 0 で、SNMP パケットを通常のトラフィックとして転送します。マーカーの最大値(IP precedence は 7、DSCP は 63)は、一般にネットワーク制御トラフィック用に予約されています。ネットワーク内の SNMP 通知の重要度に対応する値を選択してください。たとえば、発信 SNMP 通知により高いプライオリティを割り当てるには、IP precedence を 6 に設定します。

DSCP は、IP precedence と部分的に下位互換性があります。IP precedence 値のように機能する DSCP 値を選択するには、0、8、16、24、32、40、48、および 56 の値を使用します。DSCP には、64 個の値を使用することが可能ですが、ネットワークは最下位ビットを無視するか、または値のブロックを同じものとして扱います。

スイッチに発信 SNMP トラップ通知のプライオリティを設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

コマンド

目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

snmp-server ip { precedence precedence-value | dscp dscp-value }

SNMP 通知の IP precedence または DSCP のマーカー値を指定します。

ステップ 3

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

show running-config

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

SNMP トラップを受信するようにホストを指定する場合は、 snmp-server host グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。特定のトラップ タイプをイネーブルにするには、
snmp-server enable traps
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

エージェント コンタクトおよびロケーション情報の設定

SNMP エージェントのシステム コンタクトおよびロケーションを設定して、コンフィギュレーション ファイルからこれらの記述にアクセスできるようにするには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

コマンド

目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

snmp-server contact text

システム コンタクト ストリングを設定します。

次に例を示します。

snmp-server contact Dial System Operator at beeper 21555 .

ステップ 3

snmp-server location text

システム ロケーション ストリングを設定します。

次に例を示します。

snmp-server location Building 3/Room 222

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

SNMP 経由で使用する TFTP サーバの制限

SNMP を経由してコンフィギュレーション ファイルの保存およびロードに使用する TFTP(簡易ファイル転送プロトコル)サーバを、アクセス リストに指定されたサーバに限定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

コマンド

目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

snmp-server tftp-server-list access-list-number

SNMP を経由してコンフィギュレーション ファイルのコピーに使用する TFTP サーバを、アクセス リスト内のサーバに限定します。

access-list-number には、1 〜 99 および 1300 〜 1999 の範囲で標準の IP アクセス リスト番号を入力します。

ステップ 3

access-list access-list-number { deny | permit } source [ source-wildcard ]

標準アクセス リストを作成します。必要な回数だけこのコマンドを繰り返します。

access-list-number には、ステップ 2 で指定したアクセス リスト番号を入力します。
deny キーワードを指定すると、条件が一致した場合にアクセスが拒否されます。 permit キーワードを指定すると、条件が一致した場合にアクセスが許可されます。
source には、スイッチへのアクセスが許可された TFTP サーバの IP アドレスを入力します。
・ (任意) source-wildcard を指定する場合は、送信元に適用されるワイルドカード ビットをドット付き 10 進表記で入力します。無視するビット位置に 1 を入力します。

アクセス リストの末尾には、すべてに適用される暗黙的な拒否ステートメントが常に存在する点に注意してください。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

SNMP の例

最初に、SNMP のすべてのバージョンをイネーブルにする例を示します。この設定では、SNMP マネージャが読み取り専用権限でコミュニティ ストリング public を使用し、すべてのオブジェクトにアクセスすることを許可します。この設定により、スイッチがトラップを送信することはありません。

Switch(config)# snmp-server community public

次に、SNMP マネージャが読み取り専用権限でコミュニティ ストリング public を使用し、すべてのオブジェクトへのアクセスを許可する例を示します。このスイッチは、SNMPv1 を使用してホスト 192.180.1.111 および 192.180.1.33 に、SNMPv2C を使用してホスト 192.180.1.27 に、それぞれ VTP トラップを送信します。コミュニティ ストリング public がトラップとともに送信されます。

Switch(config)# snmp-server community public

Switch(config)# snmp-server enable traps vtp

Switch(config)# snmp-server host 192.180.1.27 version 2c public

Switch(config)# snmp-server host 192.180.1.111 version 1 public

Switch(config)# snmp-server host 192.180.1.33 public

次に、コミュニティ ストリング comaccess を使用するアクセス リスト 4 のメンバーに、すべてのオブジェクトの読み取り専用アクセスを許可する例を示します。その他の SNMP マネージャは、オブジェクトにアクセスしません。コミュニティ ストリング public を使用し、SNMPv2C によって SNMP 認証失敗トラップがホスト cisco.com に送信されます。

Switch(config)# snmp-server community comaccess ro 4

Switch(config)# snmp-server enable traps snmp authentication

Switch(config)# snmp-server host cisco.com version 2c public

次に、エンティティ MIB トラップをホスト cisco.com に送信する例を示します。コミュニティ ストリングは制限されています。スイッチは最初の行により、以前イネーブルにしたトラップ以外にエンティティ MIB トラップを送信することが可能となります。2 番めの行はこれらのトラップの宛先を指定し、ホスト cisco.com に対する以前の snmp-server host コマンドを無効にします。

Switch(config)# snmp-server enable traps entity

Switch(config)# snmp-server host cisco.com restricted entity

次に、スイッチがコミュニティ ストリング public を使用し、すべてのトラップをホスト myhost.cisco.com に送信できるように設定する例を示します。

Switch(config)# snmp-server enable traps

Switch(config)# snmp-server host myhost.cisco.com public

次に、ユーザーをリモート ホストに関連付けて、ユーザがグローバル コンフィギュレーション モードを開始したときに auth (authNoPriv)認証レベル インフォームを送信する例を示します。

Switch(config)# snmp-server engineID remote 192.180.1.27 00000063000100a1c0b4011b

Switch(config)# snmp-server group authgroup v3 auth

Switch(config)# snmp-server user authuser authgroup remote 192.180.1.27 v3 auth md5 mypassword

Switch(config)# snmp-server user authuser authgroup v3 auth md5 mypassword

Switch(config)# snmp-server host 192.180.1.27 informs version 3 auth authuser config

Switch(config)# snmp-server enable traps

Switch(config)# snmp-server inform retries 0

SNMP ステータスの表示

無効なコミュニティ ストリング エントリの数、エラー、要求された変数など、SNMP 入出力統計情報を表示する場合は、 show snmp イネーブル EXEC コマンドを使用します。 表28-5 に示されたイネーブル EXEC コマンドを使用し、SNMP 情報を表示することもできます。この出力に表示されるフィールドの詳細については、『 Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference 』Release 12.2 を参照してください。

表28-5 SNMP 情報表示用のコマンド

機能

デフォルト設定

show snmp

SNMP の統計情報を表示します。

show snmp engineID [ local | remote ]

デバイス上に設定されているローカル SNMP エンジンおよびすべてのリモート エンジンに関する情報を表示します。

show snmp group

ネットワーク上の各 SNMP グループに関する情報を表示します。

show snmp pending

ペンディング中の SNMP 要求に関する情報を表示します。

show snmp sessions

現在の SNMP セッションに関する情報を表示します。

show snmp user

SNMP ユーザ テーブル内の各 SNMP ユーザ名に関する情報を表示します。


1.

この動作では、SNMP マネージャに正確な変数名を認識させる必要はありません。テーブル内を順に検索し、必要な変数を検出します。

2.

get-bulk コマンドが機能するのは SNMPv2 以降に限定されます。

3.

スイッチ起動時およびスタートアップ コンフィギュレーションに snmp-server グローバル コンフィギュレーション コマンドがない場合、この設定がデフォルトになります。




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