この章では、Catalyst 3550 スイッチに Remote Network Monitoring(RMON)を設定する方法について説明します。RMON は、RMON 準拠コンソール システムおよびネットワーク プローブ間で交換可能な一連の統計および機能を定義する標準モニタリング仕様です。RMON は、ネットワーク障害診断、プランニング、およびパフォーマンス調整情報に関する総合的な機能を提供します。
Fundamentals Command Reference 』Release 12.2 の「System Management Commands」を参照してください。
- ・ RMON の概要
- ・ RMON の設定
- ・ RMON ステータスの表示
RMON の概要
RMON は、Internet Engineering Task Force(IETF)標準モニタ仕様で、各種ネットワーク エージェントおよびコンソール システムがネットワーク モニタ データを交換できるようにします。RMON 機能をスイッチの SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)エージェントとともに使用すると、接続された LAN セグメント上のスイッチ間を流れるすべてのトラフィックをモニタできます。
図26-1 RMON の例
スイッチは、次の RMON グループをサポートします(RFC 1757 で定義)。
- ・ 統計情報(RMON グループ 1) ― インターフェイスに関するイーサネット、ファスト イーサネット、およびギガビット イーサネット統計情報を収集します。
- ・ ヒストリ(RMON グループ 2) ― 指定されたポーリング インターバルでイーサネット、ファスト イーサネット、およびギガビット イーサネット インターフェイスに関する統計情報のヒストリ グループを収集します。
- ・ アラーム(RMON グループ 3) ― 指定されたインターバルの間、特定の MIB(管理情報ベース)オブジェクトをモニタして指定された値(上限スレッシュホールド)でアラームをトリガーし、別の値(下限スレッシュホールド)でアラームをリセットします。アラームはイベントでも使用できます。アラームがイベントをトリガーし、これによりログ エントリまたは SNMP トラップが生成されます。
- ・ イベント(RMON グループ 9) ― アラームによってイベントがトリガーされた場合の処置を決定します。この処置により、ログ エントリまたは SNMP トラップを生成することが可能となります。
このソフトウェア リリースでサポートされているスイッチは RMON データ処理用にハードウェア カウンタを使用しているので、モニタがより効率的になり、ほとんど処理を必要としません。
RMON の設定
ここでは、スイッチにRMONを設定する方法について説明します。具体的な設定情報は次のとおりです。
RMON のデフォルト設定
RMON はデフォルトでディセーブルに設定されています。アラームやイベントは設定されていません。
RMON アラームおよびイベントの設定
CLI(コマンドライン インターフェイス)または SNMP 互換 Network Management Station(NMS; ネットワーク管理ステーション)を使用することにより、スイッチを RMON 対応に設定できます。NMS 上で汎用 RMON コンソール アプリケーションを使用し、RMON のネットワーク管理機能を利用することを推奨します。また、RMON MIB オブジェクトにアクセスするようにスイッチの SNMP を設定する必要があります。詳細については、 第28章 「SNMP の設定」 を参照してください。
RMON アラームおよびイベントをイネーブルにするには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
アラームをディセーブルにするには、設定したアラームごとに no rmon alarm number グローバル コンフィギュレーション コマンドを実行します。設定したアラームをすべて一度にディセーブルにすることはできません。イベントをディセーブルにするには、 no rmon event number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。アラームおよびイベントとその相互作用の詳細については、RFC 1757 を参照してください。
MIB オブジェクトに対してアラームを設定できます。次の例では、 rmon alarm コマンドを使用して RMON アラーム番号 10 を設定しています。このアラームは、アラームがディセーブルになるまで、MIB 変数 ifEntry.20.1 を 20 秒ごとに 1 回モニタし、変数の上昇または下降の変化をチェックします。 ifEntry.20.1 値が 15 以上の MIB カウンタの増加を示した場合(たとえば 100000 から 100015)、アラームがトリガーされます。アラームは次にイベント番号 1 をトリガーします。イベントの設定には、 rmon event コマンドを使用します。設定可能なイベントはログ エントリまたは SNMP トラップです。 ifEntry.20.1 値の変化が 0 ずつの場合、アラームはリセットされ、再度トリガーできます。
Switch(config)# rmon alarm 10 ifEntry.20.1 20 delta rising-threshold 15 1 falling-threshold 0 owner jjohnson
次の例では、 rmon event コマンドを使用して RMON イベント番号 1 を作成しています。イベントは High ifOutErrors として定義され、アラームによってイベントがトリガーされるときにログ エントリが生成されます。ユーザ jjones は、このコマンドによってイベント テーブルに作成された行を所有します。次の例でも、イベントがトリガーされたときに SNMP トラップが生成されます。
Switch(config)# rmon event 1 log trap eventtrap description "High ifOutErrors" owner jjones
インターフェイスでの RMON 収集の設定
最初に RMON アラームおよびイベントを設定し、収集情報を表示する必要があります。
インターフェイスでグループヒストリ統計情報を収集するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
|
rmon collection history index [ buckets bucket-number ] [ interval seconds ] [ owner ownername ] |
||
ヒストリ収集をディセーブルにするには、 no rmon collection history index インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
インターフェイスでグループ イーサネット統計情報を収集するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
グループ イーサネット統計情報の収集をディセーブルにするには、 no rmon collection stats index インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
RMON ステータスの表示
RMON ステータスを表示するには、 表26-1 に示すイネーブル EXEC コマンドのいずれかを使用します。
この出力に表示されるフィールドの詳細については、 『 Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference 』 Release 12.2 の「System Management Commands」を参照してください。
