この章では、Catalyst 3550 スイッチで VLAN(仮想 LAN)Trunking Protocol(VTP; VLAN トランキング プロトコル)と VLAN データベースを使用して VLAN を管理する方法について説明します。
VTP の概要
VTP は、レイヤ 2 のメッセージ プロトコルであり、ネットワーク全体にわたって VLAN の追加、削除、および名前変更を管理することにより、VLAN 設定の一貫性を維持します。VTP により、VLAN 名の重複、誤った VLAN タイプの指定、セキュリティ違反など、さまざまな問題を引き起こす可能性のある設定の誤りや矛盾を最小限に抑えます。
VLAN を作成する前に、ネットワークで VTP を使用するかどうかを決定する必要があります。VTP を使用すると、1 つまたは複数のスイッチで集中的に設定の変更を行い、その変更をネットワーク上のほかのすべてのスイッチに自動的に伝達できます。VTP を使用しない場合、VLAN 情報をほかのスイッチに送信することはできません。VTP 設定情報は VTP VLAN データベースに保存されます。
VTP は、標準範囲 VLAN(VLAN ID が 1 〜 1005)についてだけ学習します。拡張範囲 VLAN(VLAN ID が 1005 を超える)は VTP ではサポートされません。また、VTP VLAN データベースに保存されません。
- ・ VTP ドメイン
- ・ VTP モード
- ・ VTP アドバタイズ
- ・ VTP バージョン 2
- ・ VTP プルーニング
VTP ドメイン
VTP ドメイン(別名 VLAN 管理ドメイン)は、1 台のスイッチ、または同じ VTP ドメイン名を共有して同一管理下にある相互接続された複数のスイッチで構成されます。1 つのドメインに存在できるスイッチは 1 台だけです。ドメインのグローバルな VLAN 設定を変更できます。
デフォルトの設定では、トランク リンク(複数 VLAN のトラフィックを搬送するリンク)を介してドメインについてのアドバタイズを受信するか、またはユーザがドメイン名を設定しないかぎり、スイッチは VTP 非管理ドメイン ステートです。管理ドメイン名を指定するか学習するまで、VTP サーバ上で VLAN の作成や変更ができず、VLAN 情報はネットワーク上に伝播されません。
スイッチがトランク リンクを介して VTP アドバタイズを受信すると、管理ドメイン名および VTP コンフィギュレーションのリビジョン番号が継承されます。スイッチは、別のドメイン名または古いコンフィギュレーション リビジョン番号が指定されたアドバタイズについては、一切無視します。
VTP サーバ上の VLAN 設定を変更すると、その変更は VTP ドメイン内のすべてのスイッチに伝播されます。VTP アドバタイズは、ISL(スイッチ間リンク)や IEEE 802.1Q を含むすべてのトランク接続で伝送されます。VTP は、複数の LAN タイプの VLAN に一意の名前と内部インデックスの関連要素をダイナミックにマッピングします。このマッピングによって、ネットワーク管理者がデバイスを管理する作業が大幅に軽減されます。
VTP トランスペアレント モードでスイッチを設定した場合、VLAN の作成および変更は可能ですが、その変更はドメイン内のほかのスイッチには伝播されません。また、変更は、個々のスイッチにのみ作用します。ただし、スイッチがトランスペアレント モードのときに行った設定変更はスイッチの実行コンフィギュレーションに保存されます。また、この変更はスイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存することもできます。
ドメイン名とパスワードの設定時の注意事項については、 VTP 設定時の注意事項 を参照してください。
VTP モード
サポート対象のスイッチを、 表12-1 に示す VTP モードのいずれかに設定できます。
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VTP サーバ モードでは、VLAN の作成、変更、および削除ができます。また、VTP ドメイン全体に対してほかのコンフィギュレーション パラメータ(VTP バージョンなど)を指定できます。VTP サーバは、同一 VTP ドメイン内のほかのスイッチに、自身の VLAN 設定をアドバタイズし、トランク リンクを介して受信したアドバタイズに基づいて、自身の VLAN 設定をほかのスイッチと同期させます。 VTP サーバ モードでは、VLAN 設定は NVRAM(不揮発性 RAM)に保存されます。VTP サーバ モードがデフォルトの設定です。 |
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VTP クライアントは VTP サーバと同様に動作しますが、VTP クライアント上で VLAN の作成、変更、または削除を行うことはできません。 |
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VTP トランスペアレント スイッチは VTP に参加しません。また、自身の VLAN 設定をアドバタイズせず、受信したアドバタイズに基づいて自身の VLAN 設定を同期させることもありません。ただし、VTP バージョン 2 では、トランスペアレント スイッチは、自身のトランク インターフェイスでほかのスイッチから受信した VTP アドバタイズを伝送します。VTP トランスペアレント モードでは、スイッチの VLAN を作成、変更、および削除できます。拡張範囲 VLAN の作成時は、スイッチは VTP トランスペアレント モードでなければなりません。 拡張範囲 VLAN の設定 を参照してください。 スイッチが VTP トランスペアレント モードの場合、VTP および VLAN 設定は NVRAM に保存されますが、ほかのスイッチにはアドバタイズされません。このモードでは、VTP モードおよびドメイン名はスイッチの実行コンフィギュレーションに保存されます。また、 copy running-config startup-config イネーブル EXEC コマンドを実行してこの情報をスイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存できます。 |
VTP アドバタイズ
VTP ドメイン内の各スイッチは、予約されたマルチキャスト アドレスに対して、それぞれのトランク ポートからグローバル コンフィギュレーション アドバタイズを定期的に送信します。このようなアドバタイズを受信した近接スイッチは、必要に応じてそれぞれの VTP および VLAN 設定をアップデートします。
VTP アドバタイズは、次のグローバル ドメイン情報を配布します。
- ・ VTP ドメイン名
- ・ VTP コンフィギュレーション リビジョン番号
- ・ アップデート ID およびアップデート タイムスタンプ
- ・ MD5 ダイジェスト VLAN 設定 ― 各 VLAN の Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)サイズなど
- ・ フレーム フォーマット
VTP アドバタイズではさらに、設定されている各 VLAN について、次の VLAN 情報を配布します。
VTP バージョン 2
ネットワークで VTP を使用する場合、バージョン 1 またはバージョン 2 のどちらを使用するかを決定する必要があります。デフォルトでは、VTP はバージョン 1 で動作します。
VTP バージョン 2 では、バージョン 1 でサポートされない次の機能が使用できます。
- ・ トークンリングのサポート ― VTP バージョン 2 は、Token Ring Bridge Relay Function(TrBRF; トークンリング ブリッジ リレー機能)および Token Ring Concentrator Relay Function(TrCRF; トークンリング コンセントレータ リレー機能)VLAN をサポートします。トークンリング VLAN の詳細については、 標準範囲 VLAN の設定 を参照してください。
- ・ 認識不能の Type-Length-Value(TLV)のサポート ― VTP サーバまたは VTP クライアントは、TLV が解析不能であっても、設定の変更をほかのトランクに伝播します。認識されなかった TLV は、スイッチが VTP サーバ モードで動作している場合、NVRAM に保存されます。
- ・ バージョン依存型トランスペアレント モード ― VTP バージョン 1 の場合、VTP トランスペアレント スイッチが VTP メッセージの中のドメイン名およびバージョンを調べ、バージョンおよびドメイン名が一致する場合に限りメッセージを伝送します。VTP バージョン 2 は、サポートするドメインが 1 つだけなので、トランスペアレント モードではバージョンおよびドメイン名を調べずに、VTP メッセージを伝送します。
- ・ 一貫性検査 ― VTP バージョン 2 の場合、CLI または SNMP を介して新しい情報が入力された場合に限り、VLAN 一貫性検査(VLAN 名、値など)を行います。VTP メッセージから新しい情報を取得した場合、または NVRAM から情報を読み込んだ場合には、一貫性検査を行いません。受信した VTP メッセージの MD5 ダイジェストが有効であれば、情報を受け入れます。
VTP プルーニング
VTP プルーニングは、トラフィックが宛先デバイスに到達するために使用しなければならないトランク リンクへのフラッディング トラフィックを制限することによって、ネットワークの使用できる帯域幅を増やします。VTP プルーニングを行わない場合、受信側のスイッチで廃棄される可能性があっても、スイッチは VTP ドメイン内のすべてのトランク リンクでブロードキャスト、マルチキャスト、および不明のユニキャスト トラフィックをフラッディングします。VTP プルーニングは、デフォルトでディセーブルに設定されています。
VTP プルーニングは、プルーニング適格リストに登録されたトランク ポート上で VLAN に対する不要なフラッディング トラフィックをブロックします。プルーニング適格リストに登録された VLAN だけが、プルーニングの対象です。スイッチ トランク ポートの場合、デフォルトでは VLAN 2 〜 1001 がプルーニング適格です。プルーニング不適格として設定された VLAN に対しては、フラッディングが続行されます。VTP プルーニングは、VTP バージョン 1 およびバージョン 2 でサポートされています。
図12-1 に、VTP プルーニングがイネーブルでない場合のスイッチド ネットワークを示します。スイッチ A のポート 1 およびスイッチ D のポート 2 が、Red VLAN に割り当てられています。スイッチ A に接続したホストからブロードキャストが送信されている場合は、スイッチ A はブロードキャストをフラッディングします。また、スイッチ C、E、および F は Red VLAN に属するポートを持っていませんが、これらのスイッチを含めて、ネットワーク内のすべてのスイッチはブロードキャストを受信します。
図12-1 VTP プルーニングなしでのフラッディング トラフィック
図12-2 に、VTP プルーニングがイネーブルの場合のスイッチド ネットワークを示します。Red VLAN のトラフィックは図で示したリンク(スイッチ B のポート 5、およびスイッチ D のポート 4)でプルーニングされるので、スイッチ A からのブロードキャスト トラフィックは、スイッチ C、E、および F には転送されません。
図12-2 VTP プルーニングによるフラッディング トラフィックの最適化
VTP サーバ上で VTP プルーニングをイネーブルにすることにより、管理ドメイン全体のプルーニングがイネーブルになります。VLAN をプルーニング適格または不適格に設定する場合、(VTP ドメイン内の全スイッチではなく)そのデバイス上の VLAN に限りプルーニングの適格性が変わります。 VTP プルーニングのイネーブル化 を参照してください。VTP プルーニングが有効になるのは、イネーブルに設定してから数秒後です。VTP プルーニングは、プルーニング不適格な VLAN からのトラフィックはプルーニングされません。VLAN 1 および VLAN 1002 〜 1005 は常にプルーニング不適格です。これらの VLAN からのトラフィックはプルーニングできません。拡張範囲 VLAN(VLAN ID が 1006 以上)もプルーニング不適格です。
VTP プルーニングは、VTP トランスペアレント モードで動作しないように設計されています。ネットワーク内の 1 つまたは複数のスイッチが VTP トランスペアレント モードである場合は、次のいずれかを実行します。
- ・ ネットワーク全体で VTP プルーニングをオフにします。
- ・ VTP トランスペアレント スイッチに接続されているアップストリーム側にあるスイッチのトランク上のすべての VLAN をプルーニング不適格にすることで、VTP プルーニングをオフにします。
インターフェイスに VTP プルーニングを設定するには、 switchport trunk pruning vlan インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します( プルーニング適格リストの変更 を参照)。VTP プルーニングは、インターフェイスが、トランキングを行っている間に動作します。VLAN プルーニングの適格性は、VTP ドメインで VTP プルーニングがイネーブルになっているか、指定の VLAN が存在するか、または現在インターフェイスがトランキングを行っているかどうかに関係なく、設定できます。
VTP の設定
ここでは、VTP 設定の注意事項と手順について説明します。内容は次のとおりです。
- ・ VTP のデフォルト設定
- ・ VTP 設定時のオプション
- ・ VTP 設定時の注意事項
- ・ VTP サーバの設定
- ・ VTP クライアントの設定
- ・ VTP のディセーブル化(VTP トランスペアレント モード)
- ・ VTP バージョン 2 のイネーブル化
- ・ VTP プルーニングのイネーブル化
- ・ VTP ドメインへの VTP クライアント スイッチの追加
VTP のデフォルト設定
表12-2 に、VTP のデフォルト設定を示します。
VTP 設定時のオプション
VLAN コンフィギュレーション モードは、 vlan database イネーブル EXEC コマンドを入力するとアクセスできます。
vtp コマンドの詳細については、このリリースのコマンド リファレンスを参照してください。
グローバル コンフィギュレーション モードでの VTP 設定
vtp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、VTP パスワード、バージョン、VTP ファイル名、更新された VTP 情報を提供するインターフェイス、ドメイン名、およびモードを設定したり、プルーニングをイネーブルまたはディセーブルにできます。使用できるキーワードの詳細については、このリリースのコマンド リファレンスに記載されたコマンドの説明を参照してください。VTP 情報は VTP VLAN データベースに保存されます。VTP モードがトランスペアレントである場合は、VTP ドメイン名およびモードはスイッチの実行コンフィギュレーション ファイルに保存されます。また、 copy running-config startup-config イネーブル EXEC コマンドを入力してこれをスイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存できます。スイッチをリセットする場合でも、VTP モードをトランスペアレントとして保存するときは、このコマンドを使用する必要があります。
スイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに VTP 情報を保存してスイッチを再起動すると、スイッチの設定は次のように決定されます。
- ・ スタートアップ コンフィギュレーションで VTP モードがトランスペアレントで、VLAN データベースと VLAN データベースからの VTP ドメイン名がスタートアップ コンフィギュレーション ファイルのものと一致する場合は、VLAN データベースは無視(消去)され、スタートアップ コンフィギュレーション ファイルの VTP 設定および VLAN 設定が使用されます。VLAN データベースでは、VLAN データベースのリビジョン番号は元のままです。
- ・ スタートアップ コンフィギュレーションの VTP モードまたはドメイン名が VLAN データベースと一致しない場合は、ドメイン名、VTP モード、最初の 1005 の VLAN ID の設定は、VLAN データベースの情報を使用します。
- ・ スイッチが Cisco IOS Release 12.1(9)EA1 以降を実行している場合、古いコンフィギュレーション ファイルを使用してスイッチを起動すると、コンフィギュレーション ファイルには VTP または VLAN 情報は含まれておらず、スイッチは VLAN データベースの設定を使用します。
- ・ スイッチが Cisco IOS Release 12.1(9)EA1 より前のリリースを実行している場合に IOS Release 12.1(9)EA1 以降のコンフィギュレーション ファイルを使用してスイッチを起動すると、スイッチのイメージはコンフィギュレーション ファイルの VLAN 設定および VTP 設定を認識しません。このため、スイッチは VLAN データベースの設定を使用します。
VLAN コンフィギュレーション モードでの VTP 設定
VLAN コンフィギュレーション モードで、すべての VTP パラメータを設定できます。このモードには、 vlan database イネーブル EXEC コマンドを入力してアクセスします。使用できるキーワードの詳細については、このリリースのコマンド リファレンスに記載された vtp VLAN コンフィギュレーション コマンドの説明を参照してください。VLAN コンフィギュレーション モードで exit コマンドを入力すると、それまでに入力したすべてのコマンドに適用され、VLAN データベースを更新します。VTP ドメイン内のほかのスイッチに VTP メッセージが送信され、イネーブル EXEC モード プロンプトが表示されます。
VTP モードがトランスペアレントである場合は、ドメイン名とモード(トランスペアレント)はスイッチの実行コンフィギュレーションに保存されます。また、 copy running-config startup-config イネーブル EXEC コマンドを入力してこの情報をスイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存できます。
VTP 設定時の注意事項
ここでは、ネットワークに VTP を実装する際の注意事項について説明します。
ドメイン名
VTP を初めて設定するときは、必ずドメイン名を割り当てる必要があります。VTP ドメイン内のすべてのスイッチを同じドメイン名で設定してください。VTP トランスペアレント モードのスイッチは、ほかのスイッチと VTP メッセージを交換しません。したがって、これらのスイッチについては、VTP ドメイン名を設定する必要はありません。
パスワード
VTP ドメインのパスワードを設定できますが、必須ではありません。ドメインのパスワードを設定する場合は、すべてのドメイン スイッチで同じパスワードを使用する必要があります。また、管理ドメイン内の各スイッチに対してパスワードを設定する必要があります。パスワードのないスイッチ、または誤ったパスワードを持つスイッチは、VTP アドバタイズを拒否します。
ドメインに VTP パスワードを設定する場合、VTP 設定なしで起動されたスイッチは、正しいパスワードを使用して設定しないかぎり、VTP アドバタイズを受け入れません。設定後、スイッチは同じパスワードおよびドメイン名を使用する VTP アドバタイズを受け入れます。
VTP 機能を備えた既存のネットワークに新しいスイッチを追加した場合、新しいスイッチは、適切なパスワードが設定されて初めて、ドメイン名を学習します。
VTP バージョン
実装する VTP バージョンを決定する際は、次の注意事項に従ってください。
- ・ VTP ドメイン内のすべてのスイッチで同じ VTP バージョンを実装する必要があります。
- ・ VTP バージョン 2 対応スイッチは、VTP バージョン 2 がディセーブルになっている場合(デフォルトでは、VTP バージョン 2 はディセーブル)、VTP バージョン 1 が稼働しているスイッチと同じ VTP ドメイン内で動作可能です。
- ・ 同一 VTP ドメイン内のすべてのスイッチがバージョン 2 に対応する場合以外、スイッチで VTP バージョン 2 をイネーブルにしないでください。あるスイッチでバージョン 2 をイネーブルにすると、ドメイン内のすべてのバージョン 2 対応スイッチでバージョン 2 がイネーブルになります。バージョン 1 専用のスイッチがドメインに含まれていた場合、そのスイッチはバージョン 2 対応スイッチとの間で VTP 情報を交換できません。
- ・ 使用環境に TrBRF および TrCRF トークンリング ネットワークが含まれている場合、トークンリング VLAN スイッチング機能を正しく動作させるためには、VTP バージョン 2 をイネーブルにする必要があります。トークンリングおよびトークンリングネットを実行する場合は、VTP バージョン 2 をディセーブルにします。
設定の要件
VTP の設定時は、スイッチが VTP アドバタイズを送受信できるように、トランク ポートを設定する必要があります。詳細については、 VLAN トランクの設定 を参照してください。
クラスタ メンバー スイッチの VTP を VLAN に設定する場合は、 rcommand イネーブル EXEC コマンドを使用してメンバー スイッチにログインします。このコマンドの詳細については、このリリースのコマンド リファレンスを参照してください。
スイッチに拡張範囲 VLAN を設定する場合は、スイッチは VTP トランスペアレント モードでなければなりません。
VTP サーバの設定
スイッチが VTP サーバ モードの場合には、VLAN 設定を変更し、その変更をネットワーク全体に伝播させることができます。
スイッチを VTP サーバに設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
ドメイン名を設定すると、削除できません。スイッチを別のドメインに再割り当てすることは可能です。
スイッチをパスワードのない状態に戻すには、 no vtp password グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次の例は、グローバル コンフィギュレーション モードを使用して、ドメイン名が eng_group 、パスワードが mypassword の VTP サーバとしてスイッチを設定する方法を示しています。
Switch(config)# vtp mode server
Switch(config)# vtp domain eng_group
Switch(config)# vtp password mypassword
VLAN コンフィギュレーション モードを使用して VTP パラメータを設定することもできます。VLAN コンフィギュレーション モードを使用してスイッチを VTP サーバとして設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
ドメイン名を設定すると、削除できません。スイッチを別のドメインに再割り当てすることは可能です。
スイッチをパスワードのない状態に戻すには、 no vtp password VLAN コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次の例は、VLAN コンフィギュレーション モードを使用して、ドメイン名が eng_group 、パスワードが mypassword の VTP サーバとしてスイッチを設定する方法を示しています。
Switch(vlan)# vtp domain eng_group
Switch(vlan)# vtp password mypassword
VTP クライアントの設定
スイッチが VTP クライアント モードの場合には、そのスイッチの VLAN 設定は変更できません。クライアント スイッチは、VTP ドメイン内の VTP サーバから VTP アップデート情報を受信し、それに基づいて設定を変更します。
スイッチを VTP クライアントとして設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
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(任意)VTP 管理ドメイン名を入力します。1 〜 32 文字の名前を使用できます。VTP サーバと同じドメイン名にする必要があります。 同一管理下にある VTP サーバ モードまたはクライアント モードのスイッチは、すべて同じドメイン名に設定する必要があります。 |
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表示された VTP Operating Mode フィールドおよび VTP Domain Name フィールドを確認します。 |
スイッチを VTP サーバ モードに戻すには、 no vtp mode グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチをパスワードのない状態に戻すには、 no vtp password グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ドメイン名を設定すると、削除できません。スイッチを別のドメインに再割り当てすることは可能です。
VTP のディセーブル化(VTP トランスペアレント モード)
スイッチを VTP トランスペアレント モードに設定すると、スイッチの VTP はディセーブルになります。VTP がトランスペアレントのスイッチは VTP アップデートを送信せず、ほかのスイッチから VTP アップデートを受信しても、それに反応しません。ただし、VTP バージョン 2 が稼働する VTP トランスペアレントのスイッチは、対応するトランク リンクで、受信した VTP アドバタイズを転送します。
VTP トランスペアレント モードを設定してスイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに VTP 設定を保存するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
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表示された VTP Operating Mode フィールドおよび VTP Domain Name フィールドを確認します。 |
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(任意)スタートアップ コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
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スイッチを VTP サーバ モードに戻すには、 no vtp mode グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
VTP バージョン 2 のイネーブル化
VTP バージョン 2 対応スイッチでは、VTP バージョン 2 はデフォルトでディセーブルに設定されています。あるスイッチで VTP バージョン 2 をイネーブルにすると、VTP ドメイン内のすべての VTP バージョン 2 対応スイッチで、バージョン 2 がイネーブルになります。バージョンを設定できるのは、VTP サーバ モードまたはトランスペアレント モードにあるスイッチだけです。
VTP バージョン設定時の注意事項については、 VTP バージョン を参照してください。
VTP バージョン 2 をイネーブルにするには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
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表示されている VTP V2 Mode フィールドで、VTP バージョン 2 がイネーブルになっていることを確認します。 |
VTP バージョン 2 をディセーブルにするには、 no vtp version グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
VTP プルーニングのイネーブル化
プルーニングは、トラフィックが宛先デバイスにアクセスするために使用しなければならないトランク リンクへのフラッディング トラフィックを制限することによって、利用できる帯域幅を増やします。スイッチが VTP サーバ モードの場合のみ VTP プルーニングをイネーブルにできます。
VTP ドメインの VTP プルーニングをイネーブルにするには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
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デフォルトでは、プルーニングはディセーブルに設定されています。プルーニングをイネーブルにする必要があるのは、VTP サーバ モードのスイッチ 1 台だけです。 |
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VTP プルーニングをディセーブルにするには、 no vtp pruning グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
プルーニングは、VTP バージョン 1 およびバージョン 2 でサポートされます。VTP サーバでプルーニングをイネーブルにすると、プルーニングは VTP ドメイン全体でイネーブルになります。
プルーニング適格リストに登録された VLAN だけが、プルーニングの対象です。デフォルトでは、トランク ポート VLAN 2 〜 1001 がプルーニング適格です。予約 VLAN と拡張範囲 VLAN はプルーニングできません。プルーニング適格の VLAN を変更する場合は、 プルーニング適格リストの変更 を参照してください。
VTP ドメインへの VTP クライアント スイッチの追加
VTP ドメインに VTP クライアントを追加する前に、その VTP コンフィギュレーション リビジョン番号が、VTP ドメイン内のほかのスイッチのコンフィギュレーション リビジョン番号よりも 小さい ことを必ず確認してください。VTP ドメインのスイッチは、常に VTP コンフィギュレーション リビジョン番号が最大のスイッチの VLAN 設定を使用します。リビジョン番号が VTP ドメインのリビジョン番号より大きなスイッチを追加すると、VTP サーバおよび VTP ドメインからの VLAN 情報がすべて消去されることがあります。
VTP ドメインに追加する 前に 、スイッチの VTP コンフィギュレーション リビジョン番号を確認してリセットしてください。これには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
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VTP コンフィギュレーション リビジョン番号を確認します。 |
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スイッチの VLAN 情報はアップデートされ、コンフィギュレーション リビジョン番号は 0 にリセットされます。イネーブル EXEC モードに戻ります。 |
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(任意)ドメイン名がステップ 1 のものと同じで、コンフィギュレーション リビジョン番号が 0 であることを確認します。 |
vlan database イネーブル EXEC コマンドを使用して VLAN コンフィギュレーション モードを開始し、 vtp domain domain-name コマンドを入力しても、VTP ドメイン名を変更できます。このモードでは、 exit コマンドを入力して VLAN 情報をアップデートし、イネーブル EXEC モードに戻る必要があります。
コンフィギュレーション リビジョン番号をリセットしたら、VTP ドメインにスイッチを追加します。
VTP のモニタ
VTP をモニタするには、VTP 設定情報として、ドメイン名、現在の VTP リビジョン、および VLAN 数を表示します。スイッチで送受信されたアドバタイズに関する統計情報を表示することもできます。
表12-3 に、VTP アクティビティ モニタ用のイネーブル EXEC コマンドを示します。
