この章では、Catalyst 3550 スイッチにおける各種インターフェイスのタイプとその設定方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。
- ・ インターフェイス タイプの概要
- ・ interface コマンドの使用方法
- ・ イーサネット インターフェイスの設定
- ・ レイヤ 3 インターフェイスの設定
- ・ インターフェイスのモニタおよびメンテナンス
インターフェイス タイプの概要
ここでは、各種インターフェイス タイプの設定に関する詳細情報が記載された章についても述べながら、スイッチによってサポートされるこれらのインターフェイス タイプについて説明します。また、物理インターフェイス特性の設定手順についても説明します。
- ・ ポートベースの VLAN
- ・ スイッチ ポート
- ・ SVI
- ・ ルーテッド ポート
- ・ EtherChannel ポート グループ
- ・ PoE ポート
- ・ インターフェイスの接続
ポートベースの VLAN
VLAN(仮想 LAN)は、ユーザの物理的な位置に関係なく、機能、チーム、またはアプリケーションごとに論理的に分割されたスイッチド ネットワークです。VLAN の詳細については、 第11章 「VLAN の設定」 を参照してください。ポートで受信したパケットが転送されるのは、その受信ポートと同じ VLAN に属するポートに限られます。異なる VLAN 上のネットワーク デバイスは、VLAN 間でトラフィックをルーティングするレイヤ 3 デバイスがなければ、お互いに通信できません。
VLAN に分割することにより VLAN 内でトラフィックに対する堅固なファイアウォールを実現します。また、各 VLAN には固有の MAC(メディア アクセス制御)アドレス テーブルがあります。VLAN が認識されるのは、ローカル ポートが VLAN に対応するように設定されたとき、VLAN Trunking Protocol(VTP; VLAN トランキング プロトコル)がトランク上のネイバからその存在を学習するとき、ユーザが VLAN を作成するとき、のいずれかです。
標準範囲(VLAN ID が 1 〜 1005)の VLAN を設定するには、 vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して config-vlan モードを開始するか、 vlan database イネーブル EXEC コマンドを使用して VLAN コンフィギュレーション モードを開始します。VLAN ID が 1 〜 1005 の VLAN の設定は、VLAN データベースに保存されます。拡張範囲(VLAN ID が 1006 〜 4094)の VLAN を設定するには、トランスペアレントに設定した VTP モードで config-vlan モードを使用する必要があります。拡張範囲 VLAN は、VLAN データベースに追加されません。VTP モードがトランスペアレントな場合は、VTP および VLAN コンフィギュレーションはスイッチの実行コンフィギュレーションに保存されます。また、 copy running-config startup-config イネーブル EXEC コマンドを実行することにより、スイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルにコンフィギュレーションを保存できます。
switchport インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用すると、VLAN にポートが追加されます。
- ・ インターフェイスを特定します。
- ・ トランクポートには、トランク特性を設定し、必要に応じて、所属できる VLAN を定義します。
- ・ アクセス ポートには、所属する VLAN を設定して定義します。
- ・ トンネル ポートには、カスタマー固有の VLAN タグの VLAN ID を設定して定義します。 第14章 「IEEE 802.1Q およびレイヤ 2 プロトコル トンネリングの設定」 を参照してください。
スイッチ ポート
スイッチ ポートは、物理ポートに対応付けられたレイヤ 2 専用インターフェイスです。スイッチ ポートは、アクセス ポート、トランク ポート、またはトンネル ポートです。ポートは、アクセス ポートまたはトランク ポートに設定できます。また、ポート単位で Dynamic Trunking Protocol(DTP; ダイナミック トランキング プロトコル)を稼働させ、リンクのもう一端のポートとネゴシエーションすることでスイッチ ポートがアクセス ポートまたはトランク ポートのいずれとなるかを決定できます。トンネル ポートは、IEEE 802.1Q トランク ポートに接続する非対称リンクの一部として手動で設定する必要があります。スイッチ ポートは物理インターフェイスおよび対応レイヤ 2 プロトコルの管理に使用し、ルーティングやブリッジングは処理しません。
スイッチ ポートは、 switchport インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して設定します。アクセス ポートおよびトランク ポートの特性の設定については、 第11章 「VLAN の設定」 を参照してください。トンネル ポートについては、 第14章 「IEEE 802.1Q およびレイヤ 2 プロトコル トンネリングの設定」 を参照してください。
アクセス ポート
アクセス ポートは、1 つの VLAN にのみ所属し、その VLAN のトラフィックのみを搬送します(音声 VLAN ポートとして設定される場合を除く)。トラフィックは、VLAN タギングなしのネイティブ フォーマットで送受信されます。アクセス ポートに着信したトラフィックは、ポートに割り当てられた VLAN に所属するとみなされます。アクセス ポートがポートに割り当てられた VLAN 向けのタグ付きパケット(ISL[スイッチ間リンク]または IEEE 802.1Q タグ付き)を受信すると、そのパケットは転送されます。アクセス ポートが別の VLAN 向けのタグ付きのパケットを受信した場合、パケットは廃棄され、送信元アドレスは学習されず、フレームは宛先なしの統計情報としてカウントされます。
- ・ スタティック アクセス ポートは、手動で VLAN に割り当てます。
- ・ ダイナミック アクセス ポートの VLAN メンバーシップは、着信パケットを通じて学習されます。デフォルトでは、ダイナミック アクセス ポートはどの VLAN のメンバーでもなく、ポートとの伝送はポートの VLAN メンバーシップが検出されたときにだけイネーブルになります。スイッチのダイナミック アクセス ポートは、VLAN Membership Policy Server(VMPS; VLAN メンバーシップ ポリシー サーバ)によって VLAN に割り当てられます。VMPS として機能できるのは、Catalyst 6000 シリーズ スイッチなどです。Catalyst 3550 スイッチは、VMPS 機能をサポートしません。
また、Cisco IP Phone に接続されたデバイスからの音声トラフィックおよびデータ トラフィック用に別々の VLAN を使用するようにアクセス ポートを設定することもできます。音声 VLAN ポートの詳細については、 第13章 「音声 VLAN の設定」 を参照してください。
トランク ポート
トランク ポートは複数の VLAN のトラフィックを搬送し、デフォルトでは VLAN データベース内のすべての VLAN のメンバーです。2 種類のトランク ポートがサポートされています。
- ・ ISL トランク ポートでは、すべての受信済みパケットは ISL ヘッダーでカプセル化されているとみなされ、送信パケットはすべて ISL ヘッダー付きで送信されます。ISL トランク ポートから受信したネイティブ(タグなし)フレームは、廃棄されます。
- ・ IEEE 802.1Q トランク ポートは、タグ付きおよびタグなしの両方のトラフィックを同時にサポートします。IEEE 802.1Q トランク ポートは、デフォルトの Port VLAN ID(PVID; ポート VLAN ID)に割り当てられ、すべてのタグなしトラフィックはポート デフォルト PVID 上を流れます。NULL VLAN ID を備えたすべてのタグなしおよびタグ付きトラフィックは、ポート デフォルト PVID に所属するとみなされます。発信ポートのデフォルト PVID と等しい VLAN ID を持つパケットは、タグなしで送信されます。残りのトラフィックはすべて、VLAN タグ付きで送信されます。
デフォルトでは、トランク ポートは、VTP に認識されているすべての VLAN のメンバーですが、トランク ポートごとに VLAN の許可リストを設定して、VLAN メンバーシップを制限できます。許可 VLAN のリストは、その他のポートには影響を与えませんが、対応トランク ポートには影響を与えます。デフォルトでは、予想されるすべての VLAN(VLAN ID 1 〜 4094)は、許可リスト内にあります。トランク ポートは、VTP が VLAN を認識し、VLAN がイネーブル状態にある場合に限り、VLAN のメンバーになることができます。VTP が新しいイネーブル VLAN を認識し、その VLAN がトランク ポートの許可リストに登録されている場合、トランク ポートは自動的にその VLAN のメンバーになり、トラフィックはその VLAN のトランク ポート間で転送されます。VTP が、VLAN のトランク ポートの許可リストに登録されていない、新しいイネーブル VLAN を認識した場合、ポートはその VLAN のメンバーにはならず、その VLAN のトラフィックはそのポート間で転送されません。
トランク ポートの詳細については、 第11章 「VLAN の設定」 を参照してください。
トンネル ポート
トンネル ポートは IEEE 802.1Q トンネリングで使用され、サービス プロバイダー ネットワークのカスタマーのトラフィックを同一の VLAN に見える別のカスタマーのものと分離します。サービス プロバイダーのエッジ スイッチのトンネル ポートからカスタマーのスイッチの IEEE 802.1Q トランク ポートに非対称リンクを設定します。エッジ スイッチのトンネル ポートに入るパケットは、カスタマー VLAN ですでに IEEE 802.1Q のタグ付きとなっていますが、VLAN ID を格納した別のレイヤの IEEE 802.1Q タグ(メトロ タグ)でカプセル化されます。この VLAN ID は、カスタマーごとにサービス プロバイダー ネットワークで一意です。この二重タグ付きパケットは、元のカスタマーの VLAN がほかのカスタマー VLAN と分離したままでサービス プロバイダー ネットワークを通過します。発信インターフェイス、また、トンネル ポートでも、メトロ タグは削除され、カスタマー ネットワークからの元の VLAN 番号が取得されます。
トンネル ポートはトランク ポートやアクセス ポートにはできません。また、カスタマーごとに 1 つの VLAN に所属する必要があります。
トンネル ポートの詳細については、 第14章 「IEEE 802.1Q およびレイヤ 2 プロトコル トンネリングの設定」 を参照してください。
SVI
Switch Virtual Intertface(SVI; スイッチ仮想インターフェイス)は、スイッチ ポートの VLAN を、システムのルーティング機能またはブリッジング機能に対する 1 つのインターフェイスとして表します。1 つの VLAN に対応付けできるのは 1 つの SVI だけですが、VLAN 間でルーティングする場合、VLAN 間でルーティングできないプロトコルを代替ブリッジングする場合、またはスイッチと IP ホストの接続を行う場合のみ、VLAN に SVI を設定する必要があります。デフォルトでは、SVI はデフォルト VLAN(VLAN 1)用に作成され、リモート スイッチの管理を可能にします。インターフェイス VLAN 1 は削除できません。追加の SVI は明示的に設定する必要があります。レイヤ 2 モードでは、SVI はシステムにしか IP ホスト接続を行いません。レイヤ 3 モードでは、SVI 全体にルーティングを設定できます。
SVI は、VLAN インターフェイスに対して vlan インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを実行した際に初めて作成されます。VLAN は、ISL または IEEE 802.1Q カプセル化トランク上のデータ フレームに関連付けられた VLAN タグ、あるいはアクセス ポート用に設定された VLAN ID に対応します。トラフィックをルーティングするそれぞれの VLAN に対して VLAN インターフェイスを設定し、IP アドレスを割り当ててください。詳細については、 レイヤ 3 インターフェイスでの IP アドレスの設定 を参照してください。
SVI は、ルーティング プロトコルとブリッジング設定をサポートします。IP ルーティング設定の詳細については、 第32章 「IP ユニキャスト ルーティングの設定」 、 第35章 「IP マルチキャスト ルーティングの設定」 、および 第37章 「代替ブリッジングの設定」 を参照してください。
ルーテッド ポート
ルーテッド ポートは物理ポートであり、ルータ上にあるポートのように動作しますが、ルータに接続されている必要はありません。ルーテッド ポートは、アクセス ポートとは異なり、特定の VLAN に対応付けられていません。VLAN サブインターフェイスをサポートしない点を除けば、通常のルータ インターフェイスのように動作します。ルーテッド ポートは、レイヤ 3 ルーティング プロトコルで設定できます。
ルーテッド ポートを設定するには、 no switchport インターフェイス コンフィギュレーション コマンドでインターフェイスをレイヤ 3 モードにします。次に、ポートに IP アドレスを割り当て、ルーティングをイネーブルにし、ip routing および router protocol グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してルーティング プロトコルの特性を指定します。
設定できるルーテッド ポートおよび SVI の数は、ソフトウェアによって制限されません。ただし、この数と設定されているその他の機能の数との相互関係によっては、ハードウェア上の制限のため CPU の利用率に影響を与える可能性があります。機能の組み合わせの詳細については、 ユーザが選択した機能に対するシステム リソースの最適化 を参照してください。
IP ユニキャストおよびマルチキャストのルーティングおよびルーティング プロトコルの詳細については、 第32章 「IP ユニキャスト ルーティングの設定」 および 第35章 「IP マルチキャスト ルーティングの設定」 を参照してください。
EtherChannel ポート グループ
EtherChannel ポート グループは、複数のスイッチ ポートを 1 つのスイッチ ポートとして取り扱うことができます。このようなポート グループは、スイッチ間、またはスイッチおよびサーバ間で広帯域接続を行う単一論理ポートとして動作します。EtherChannel は、チャネルのリンク全体でトラフィックの負荷のバランスをとります。EtherChannel 内のリンクで障害が発生した場合は、障害が発生したリンクで搬送されていたトラフィックが残りのリンクに変更されます。複数のトランク ポートを 1 つの論理トランク ポートに、複数のアクセス ポートを 1 つの論理アクセス ポートに、複数のトンネル ポートを 1 つの論理トンネル ポート、または複数のルーテッド ポートを 1 つの論理ルーテッド ポートにまとめることができます。ほとんどのプロトコルは単一または集約スイッチ ポートで動作し、ポート グループ内の物理ポートを認識しません。例外は、DTP、Cisco Discovery Protocol(CDP)、および Port Aggregation Protocol(PAgP)で、物理ポートでしか動作しません。
EtherChannel を設定するとき、ポートチャネル論理インターフェイスを作成し、EtherChannel にインターフェイスを割り当てます。レイヤ 3 インターフェイスの場合は、 interface port-channel グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して手動で論理インターフェイスを作成します。レイヤ 2 インターフェイスの場合は、論理インターフェイスはダイナミックに作成されます。レイヤ 3 およびレイヤ 2 の両方のインターフェイスでは、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、手動で EtherChannel にインターフェイスを割り当てます。このコマンドは物理および論理ポートを結合します。詳細については、 第31章 「EtherChannel の設定」 を参照してください。
PoE ポート
Catalyst 3550 Power over Ethernet(PoE)対応スイッチ ポートは、(スイッチが回路に電力がないことを検出した場合)自動的に次の接続デバイスに電力を供給します。
受電装置が PoE スイッチ ポートおよび AC 電源に接続されている場合、冗長電力を受けられます。
サポートされているプロトコルと規格
スイッチでは、PoE をサポートするために次のプロトコルと規格を使用します。
- ・ 消費電力対応 CDP ― 装置が消費する電力量をスイッチに通知します。スイッチは電力消費量メッセージに応答しません。スイッチは、PoE ポートに電力を供給するか、供給を停止するだけです。
- ・ Cisco Intelligent Power Management ― 受電装置とスイッチは、電力ネゴシーエーション CDP メッセージを介して、電力消費レベルが一致するようにネゴシエーションを行います。ネゴシエーションにより、7 W 以上を消費する大電力のシスコの受電装置が最高の電力モードで動作できます。受電装置はまず低電力モードで起動し、7 W 以下を消費し、大電力モードで動作するように十分な電力を取得するためのネゴシエーションを行います。スイッチから確認を受けた場合のみ装置が大電力モードに変わります。
大電力のデバイスは、電力ネゴシエーション CDP をサポートしていない場合は、低電力モードで動作できます。
Release 12.1(22)EA2 より前では、Catalyst 3550 PoE 対応スイッチ(Intelligent Power Management 未サポート)では、Intelligent Power Management をサポートする大電力装置が低電力モードで動作していました。デバイスが低電力モードの場合、能力を十分に発揮しない場合があります。
Cisco Intelligent Power Management は、消費電力対応 CDP と後方互換性があります。スイッチは受信した CDP メッセージに応じて応答します。CDP はサードパーティ製の受電装置をサポートしないので、スイッチは IEEE 分類を使用してデバイスの電力使用量を判断します。
受電装置検出と初期電力割り当て
スイッチは、PoE 対応ポートが非シャットダウン状態であり、PoE がイネーブル(デフォルト)で、接続されているデバイスが AC 電源から電力を供給されていない場合、シスコの先行標準または IEEE 準拠の受電装置を検出します。
デバイスの検出後、スイッチはその種類に基づいて受電装置の電力要件を判断します。
初期電力割り当ては、受電装置が必要とする最大電力量です。スイッチは、受電装置を検出して電力を供給する際に最初にこの電力量を割り当てます。スイッチが受電装置から CDP メッセージを受信して、受電装置が CDP 電力ネゴシエーション メッセージを通じて電力レベルをスイッチとネゴシエーションするので、初期電力割り当てが調整されることもあります。
- ・ IEEE デバイスの場合、スイッチは常に 15.4 W をポートに割り当てます。スイッチは show power inline イネーブル EXEC コマンド出力に IEEE クラス タイプを表示しません。代わりに、 n/a を表示します。
スイッチは電力要求のモニタと追跡を行い、使用可能な場合のみ電力の供給を許可します。スイッチではパワー バジェット(PoE 用にスイッチで使用可能な電力量)を追跡しています。パワー バジェットを最新のものに保つために、ポートが電力供給を許可または拒否する際に、スイッチはパワー アカウンティング計算を実行します。
電力がポートに適用されたあと、スイッチは CDP を使用して接続されているシスコの受電装置の 実際の 消費電力要件を判別して、それに応じてパワー バジェットを調整します。これは、サードパーティ製の PoE デバイスには適用されません。スイッチは要求を処理して電力供給を許可または拒否します。要求が許可された場合、スイッチはパワー バジェットを更新します。要求が拒否された場合、スイッチはポートへの電力がオフになることを確認し、Syslog メッセージを生成して、LED を更新します。また受電装置は、さらなる電力供給についてスイッチとネゴシエーションできます。
スイッチが低電圧、過電圧、温度過昇、発振器障害、または短絡状態によって発生した障害を検出すると、ポートへの電力供給をオフにして、Syslog メッセージを生成し、パワー バジェットと LED を更新します。
電力管理モード
- ・ auto ― スイッチは、接続デバイスが電力を必要としているかどうかを自動的に検出します。受電装置がポートに接続されていて、十分な電力が供給されていることをスイッチが検出すると、電力供給を許可し、パワー バジェットを更新し、ポートへの電力供給を先着順ベースでオンにし、LED を更新します。LED の詳細については、ハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。
スイッチがすべての受電装置に十分な電力を供給できる場合、デバイスはすべて立ち上がります。スイッチに接続されているすべての受電装置が十分な電力を使用できる場合、すべてのデバイスへの電力供給がオンになります。使用可能な PoE が十分でない場合、またはデバイスが切断されて他のデバイスが電力供給を待機している間に再接続した場合、スイッチはどのデバイスの電力供給を許可し、どれを拒否するかを判断できません。
許可する電力がシステムのパワー バジェットを超過する場合、スイッチは電力供給を拒否し、ポートへの電力供給がオフになることを確認し、Syslog メッセージを生成して、LED を更新します。電力供給が拒否されたあと、スイッチは定期的にパワー バジェットを再チェックして電力供給の要求の許可を試行し続けます。
スイッチから電力供給されているデバイスが壁面コンセントに接続されると、スイッチはデバイスに電力を供給し続けることができます。スイッチは、デバイスがスイッチから電力供給されていても AC 電源から電力供給されていても、デバイスへの電力供給を続けていることをレポートし続けることができます。
受電装置が取り外された場合、スイッチは自動的に切断を検出してポートへの電力供給を停止します。非受電装置を接続しても故障しないようになっています。
いずれの PoE ポートにも auto 設定を使用します。auto モードがデフォルト設定です。
- ・ never ― スイッチが受電装置の検出をディセーブルにして、電力供給されていないデバイスが PoE ポートに接続された場合でも電力を供給しません。このモードは、電力を PoE 対応ポートからは供給せず確実にデータのみのポートにする場合のみ使用してください。
PoE ポートの設定の詳細については、 Catalyst 3550-24PWR ポートの PoE の設定 を参照してください。
インターフェイスの接続
単一 VLAN 内のデバイスは、スイッチを介して直接通信できます。異なる VLAN のポートは、ルーティング デバイスまたはルーテッド インターフェイスを介さなければデータを交換できません。
標準のレイヤ 2 スイッチを使用する場合、異なる VLAN のポートは、ルータを通じて情報を交換する必要があります。 図9-1 に示す構成では、VLAN 20 のホスト A が VLAN 30 のホスト B にデータを送信する場合、まずホスト A からスイッチ、ルータへ送信し、さらにスイッチに戻ってからホスト B へ送信しなければなりません。
図9-1 レイヤ 2 スイッチによる VLAN の接続
ルーティングが(レイヤ 3 スイッチとして)イネーブルに設定された Catalyst 3550 スイッチを使用することにより、IP アドレスを割り当てた SVI で VLAN 20 および VLAN 30 をそれぞれ設定すると、外部ルータを使用せずに、Catalyst 3550 スイッチを介してパケットをホスト A からホスト B に直接送信できます( 図9-2 を参照)。
図9-2 レイヤ 3 スイッチによる VLAN の接続
EMI 搭載のスイッチは、インターフェイス間のトラフィック転送の方式として、ルーティングおよび代替ブリッジングという 2 つの方式をサポートします。SMI は基本的なルーティング(スタティック ルーティングおよび RIP)のみをサポートします。高いパフォーマンスを維持するため、可能な場合は常にスイッチ ハードウェアによって転送を行います。ただし、ハードウェア内でルーティングできるのは、イーサネット II カプセル化機能を備えた IPv4 パケットのみです。残りのタイプのトラフィックは、すべてハードウェアによって代替ブリッジングできます。
- ・ ルーティング機能は、すべての SVI およびルーテッド ポートでイネーブルにできます。Catalyst 3550 スイッチは IP トラフィックのみをルーティングします。IP ルーティング プロトコル パラメータとアドレス設定が SVI またはルーテッド ポートに追加されると、このポートで受信した IP トラフィックはルーティングされます。詳細については、 第32章 「IP ユニキャスト ルーティングの設定」 、 第35章 「IP マルチキャスト ルーティングの設定」 、および 第36章 「MSDP の設定」 参照してください。
- ・ 代替ブリッジングは、EMI 搭載のスイッチがルーティングしないトラフィック、または DECnet などのルーティング不能プロトコルに属するトラフィックを転送します。また、代替ブリッジングは、2 つ以上の SVI またはルーテッド ポート間のブリッジングによって、複数の VLAN を 1 つのブリッジ ドメインに接続します。代替ブリッジングを設定する場合は、ブリッジ グループに SVI またはルーテッド ポートを割り当てます。各 SVI またはルーテッド ポートにはそれぞれ 1 つしかブリッジ グループが割り当てられません。同じグループ内のすべてのインターフェイスは、同じブリッジ ドメインに属します。詳細については、 第37章 「代替ブリッジングの設定」 を参照してください。
interface コマンドの使用方法
インターフェイスの範囲を設定できます( 一定範囲のインターフェイスの設定 を参照)。
物理インターフェイス(ポート)を設定するには、 インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、インターフェイスのタイプ、スロット、番号を指定します。
- ・ タイプ ― 10/100 イーサネット対応の FastEthernet(fastethernet または fa)またはギガビットイーサネット(gigabitethernet または gi)。
- ・ スロット ― スイッチのスロット番号(このスイッチでは常に 0)
-
・ ポート番号 ― スイッチのインターフェイス番号。ポート番号は常に 1 で始まり、スイッチの前面を手前にして左から開始して、たとえば fastethernet 0/1、fastethernet 0/2 などのようになります。複数のインターフェイス タイプがある場合(たとえば、10/100 ポートおよびギガビット イーサネット ポート)は、次のインターフェイスからまた始まり、gigabitethernet0/1、
gigabitethernet0/2 などのようになります。
スイッチのインターフェイスの位置を物理的に確認することで、物理インターフェイスを識別できます。Cisco IOS の show イネーブル EXEC コマンドを使用して、スイッチの特定のインターフェイスまたはすべてのインターフェイスに関する情報を表示することもできます。以降、この章では、主に物理インターフェイスの設定手順について説明します。
インターフェイスの設定手順
以下の一般手順は、すべてのインターフェイス設定プロセスに当てはまります。
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
ステップ 2 interface グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。インターフェイスのタイプとコネクタ番号を特定します。次の例では、インターフェイス GigabitEthernet 0/1 が選択されています。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
ステップ 3 各 interface コマンドのあとに、特定のインターフェイスで必要なインターフェイス コンフィギュレーション コマンドを続けて入力します。入力するコマンドによって、そのインターフェイスで稼働するプロトコルとアプリケーションが定義されます。別の interface コマンドまたは end を入力してイネーブル EXEC モードに戻ると、コマンドがまとめてインターフェイスに適用されます。
interface range または interface range macro グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、一定範囲のインターフェイスを設定することもできます。ある範囲内で設定したインターフェイスは、同じタイプで、同じ機能オプションで設定しなければなりません。
ステップ 4 インターフェイスを設定してから、 インターフェイスのモニタおよびメンテナンス に示した show イネーブル EXEC コマンドで、そのステータスを確認してください。
show interfaces イネーブル EXEC コマンドを使用して、スイッチ上のインターフェイスまたはスイッチ用に設定されたすべてのインターフェイスのリストを表示します。デバイスがサポートする各インターフェイスまたは指定されたインターフェイスのレポートが出力されます。
一定範囲のインターフェイスの設定
interface range グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、同じコンフィギュレーション パラメータを持つ複数のインターフェイスを設定できます。インターフェイス レンジ コンフィギュレーション モードを開始すると、このモードを終了するまで、入力されたすべてのコマンド パラメータはその範囲内の全インターフェイスに対するものとみなされます。
同じパラメータで一定範囲のインターフェイスを設定するには 、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
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設定するインターフェイスの範囲(VLAN または物理ポート)を入力することによって、インターフェイス レンジ コンフィギュレーション モードを開始します。
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ここで、通常のコンフィギュレーション コマンドを使用して、範囲内のすべてのインターフェイスにコンフィギュレーション パラメータを設定できます。 |
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interface range グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用するときは、次の注意事項に留意してください。
- ・ port-range の有効なエントリは次のとおりです。
- − vlan vlan-ID - vlan-ID 、VLAN ID は 1 〜 4094
- − fastethernet slot/{ first port } - { last port }、slot は 0
- − gigabitethernet slot/{ first port } - { last port }、slot は 0
- − port-channel port-channel-number - port-channel-number 、 port-channel-number は 1 〜 64
- ・ interface range コマンドを使用するときは、インターフェイス番号とハイフンの間にスペースを入れます。たとえば、コマンド interface range fastethernet 0/1 - 5 は有効な範囲ですが、コマンド interface range fastethernet 0/1-5 は無効な範囲です。
- ・ interface range コマンドは、 interface vlan コマンドで設定された VLAN インターフェイスに対してだけ機能します(設定済みの VLAN インターフェイスは、 show running-config イネーブル EXEC コマンドによって表示されます)。 show running-config コマンドによって表示されない VLAN インターフェイスには、 interface range コマンドを使用することはできません。
- ・ ある範囲内のすべてのインターフェイスは、同じタイプ、つまり、すべてがファスト イーサネット ポート、すべてがギガビット イーサネット ポート、すべてが EtherChannel ポート、またはすべてが SVI でなければなりません。
次に、 interface range グローバル コンフィギュレーション コマンドを一定範囲のインターフェイスに使用する例を示します。
Switch(config)# interface range fastethernet0/1 - 5
Switch(config-if-range)# no shutdown
*Oct 6 08:24:35: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet0/1, changed state to up
*Oct 6 08:24:35: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet0/2, changed state to up
*Oct 6 08:24:35: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet0/3, changed state to up
*Oct 6 08:24:35: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet0/4, changed state to up
*Oct 6 08:24:35: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet0/5, changed state to up
*Oct 6 08:24:36: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet0/05, changed state to up
*Oct 6 08:24:36: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet0/3, changed state to up
*Oct 6 08:24:36: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet0/4, changed state to up
次に、カンマを使用して別のインターフェイス タイプ ストリングを範囲に追加し、すべてのファスト イーサネットおよびギガビット イーサネット インターフェイスをイネーブルにする例を示します。
Switch(config)# interface range fastethernet0/1 - 3, gigabitethernet0/1 - 2
Switch(config-if-range)# no shutdown
*Oct 6 08:29:28: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet0/1, changed state to up
*Oct 6 08:29:28: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet0/2, changed state to up
*Oct 6 08:29:28: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet0/3, changed state to up
*Oct 6 08:29:28: %LINK-3-UPDOWN: Interface GigabitEthernet0/1, changed state to up
*Oct 6 08:29:28: %LINK-3-UPDOWN: Interface GigabitEthernet0/2, changed state to up
*Oct 6 08:29:29: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface GigabitEthernet0/1, changed state to up
*Oct 6 08:29:29: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet0/2, changed state to up
*Oct 6 08:29:29: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet0/3, changed state to up
インターフェイス レンジ モードで複数のコンフィギュレーション コマンドを入力すると、各コマンドは入力された時点で実行されます。インターフェイス レンジ モードを終了した時点で、コマンドがバッチ処理されるわけではありません。コマンドの実行中にインターフェイス レンジ コンフィギュレーション モードを終了すると、一部のコマンドが範囲内のすべてのインターフェイスに対して実行されない場合もあります。コマンド プロンプトが再表示されるのを待ってから、インターフェイス レンジ コンフィギュレーション モードを終了してください。
インターフェイス レンジ マクロの設定と使用方法
インターフェイス レンジ マクロを作成して、自動的に設定するインターフェイスの範囲を選択できます。interface range macro グローバル コンフィギュレーション コマンドで macro キーワードを使用するには、まず define interface-range グローバル コンフィギュレーション コマンドでマクロを定義する必要があります。
インターフェイス レンジ マクロを定義するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
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macro_name と名付けたインターフェイス レンジ マクロに保存された値を使用して、設定するインターフェイス範囲を選択します。 |
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マクロを削除するには、 no define interface-range macro_name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
define interface-range グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用するときは、次の注意事項に留意してください。
- ・ interface-range の有効なエントリは次のとおりです。
- − vlan vlan-ID - vlan-ID 、VLAN ID は 1 〜 4094
- − fastethernet slot/{ first port } - { last port }、slot は 0
- − gigabitethernet slot/{ first port } - { last port }、slot は 0
- − port-channel port-channel-number - port-channel-number 、 port-channel-number は 1 〜 64
- ・ interface-range を入力するときは、インターフェイス番号とハイフンの間にスペースを入れます。たとえば、コマンド fastethernet0/1 - 5 は有効な範囲ですが、fastethernet0/1-5 は無効な範囲です。
- ・ VLAN インターフェイス(SVI)は、 interface vlan コマンドで設定していなければなりません。設定済みの VLAN インターフェイスは、 show running-config イネーブル EXEC コマンドで表示されます。 show running-config コマンドによって表示されない VLAN インターフェイスは、 interface-range としては使用できません。
- ・ ある範囲内のすべてのインターフェイスは、同じタイプ、つまり、すべてがファスト イーサネット ポート、すべてがギガビット イーサネット ポート、すべてが EtherChannel ポート、またはすべてが VLAN でなければなりません。ただし、マクロ内では複数のインターフェイス タイプを組み合わせることができます。
次に、 enet_list という名前のインターフェイス レンジ マクロを定義してポート FastEthernet 0/1 〜 0/4 を選択し、マクロ設定を確認する例を示します。
Switch(config)# define interface-range enet_list fastethernet0/1 - 4
Switch# show running-config | include define
define interface-range enet_list FastEthernet0/1 - 4
次に、複数のタイプのインターフェイスを含むマクロ macro1 を作成する例を示します。
Switch(config)# define interface-range macro1 gigabitethernet0/1 - 2, fastethernet0/5 - 7
次に、インターフェイス レンジ マクロ enet_list に対するインターフェイス レンジ コンフィギュレーション モードを開始する例を示します。
Switch(config)# interface range macro enet_list
次に、インターフェイス レンジ マクロ enet_list を削除し、処理を確認する例を示します。
Switch(config)# no define interface-range enet_list
Switch# show run | include define
イーサネット インターフェイスの設定
ここでは、デフォルトのインターフェイス設定と、多くの物理インターフェイス上で設定できるオプションの機能について説明します。
- ・ イーサネット インターフェイスのデフォルト設定
- ・ インターフェイス速度とデュプレックス モードの設定
- ・ Catalyst 3550-24PWR ポートの PoE の設定
- ・ IEEE 802.3x フロー制御の設定
- ・ インターフェイスに関する記述の追加
イーサネット インターフェイスのデフォルト設定
表9-1 に、イーサネット インターフェイスのデフォルト設定を示します。表に示されている VLAN パラメータの詳細については、 第11章 「VLAN の設定」 を参照してください。また、ポートへのトラフィックの制御の詳細については、 第22章 「ポートベースのトラフィック制御の設定」 を参照してください。
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ギガビット イーサネット ポートのフロー制御は、
receive
の場合は
off
、
send
の場合は
desired
に設定されます。 |
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すべてのイーサネット ポートでディセーブルになっています。 第31章 「EtherChannel の設定」 を参照してください。 |
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ディセーブル(ブロックされていない)。 ポート ブロッキングの設定 を参照してください。 |
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ディセーブル ストーム制御のデフォルト設定 を参照してください。 |
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ディセーブル 保護ポートの設定 を参照してください。 |
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ディセーブル ポート セキュリティのデフォルト設定 を参照してください。 |
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インターフェイス速度とデュプレックス モードの設定
スイッチのイーサネット インターフェイスは、全二重または半二重モードのいずれかで、10、100、または 1000 Mbps で動作します。全二重モードでは、2 つのステーションが同時に送受信できます。パケットが双方向に同時に流れると、有効なイーサネット帯域幅は 10 Mbps インターフェイスでは 20 Mbps、ファスト イーサネット インターフェイスでは 200 Mbps、ギガビット インターフェイスでは 2 Gbps と倍増します。全二重通信を行うと、多くの場合、イーサネット ネットワークの性能を低下させる主な原因であるコリジョンを解決できます。通常、10 Mbps ポートは半二重モードで動作します。つまり、10 Mbps ポートでは、ステーションは受信または送信のいずれかを交互に行います。
ファスト イーサネット(10/100 Mbps)およびギガビット イーサネット(10/100/1000 Mbps)インターフェイスではインターフェイス速度を設定できます。GBIC(ギガビット インターフェイス コンバータ)インターフェイスでは速度を設定できません。自動ネゴシエーションが設定されていない、すべてのファスト イーサネットまたはギガビット イーサネット インターフェイスではデュプレックス モードを設定できますが、GBIC インターフェイスでは設定できません。
ここでは、インターフェイス速度とデュプレックス モードの設定について説明します。
設定時の注意事項
インターフェイス速度とデュプレックス モードの設定時には、次の注意事項に留意してください。
- ・ 回線の両端で自動ネゴシエーションをサポートする場合は、デフォルトの auto ネゴシエーション設定を強く推奨します。
- ・ 一方のインターフェイスが自動ネゴシエーションをサポートし、もう一方がサポートしない場合は、両方のインターフェイスでデュプレックスと速度を設定してください。サポートしている側で auto 設定を使用しないでください。
- ・ 100BASE-FX ポートは、100 Mbps の全二重または半二重モードでのみ動作し、自動ネゴシエーションはサポートされません。
- ・ GigaStack 間のカスケード接続は、半二重モードで動作します。GigaStack 間のポイントツーポイント接続は、全二重モードで動作します。
- ・ Spanning Tree Protocol(STP; スパニングツリー プロトコル)がイネーブルになっている場合、ポートの再設定時にスイッチがループの有無を調べるまでに 30 秒ほどかかることがあります。STP の再設定が行われている間、ポート LED はオレンジになります。
インターフェイス速度およびデュプレックス パラメータの設定
物理インターフェイスに対して速度およびデュプレックス モードを設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
インターフェイスをデフォルトの速度およびデュプレックス設定(自動ネゴシエーション)に戻すには、 no speed および no duplex インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。すべてのインターフェイス設定をデフォルトに戻すには、 default interface interface-id インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、インターフェイス速度を 10 Mbps に、デュプレックス モードを半二重に設定する例を示します。
Switch(config)# interface fastethernet0/3
Switch(config-if)# duplex half
Catalyst 3550-24PWR ポートの PoE の設定
Catalyst 3550-24PWR スイッチは、接続されている Cisco IP フォン、Cisco Aironet Access Point、IEEE 準拠の受電装置の回路上に電力がないことを検知すると、これらのデバイスへ自動的に PoE を供給します。回路上に電力があると、スイッチは電力を供給しません。
接続されている Cisco IP フォン との間で IP 音声トラフィックを転送するスイッチ ポートの設定の詳細については、 Cisco 7960 IP Phone に接続するポートの設定 を参照してください。
初期化中に複数のリロードが必要な特定の IEEE 準拠の受電装置の設定に関する詳細については、このリリースのコマンド リファレンスの power inline インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを参照してください。
PoE 対応ポートで PoE をイネーブルにするには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
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受電装置検出をイネーブルにします。十分な電力が使用可能な場合、デバイスの検出後自動的に電力を PoE ポートに割り当てます。これはデフォルト設定です。 |
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ポートで PoE をディセーブルにするには、 power inline never インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
IEEE 802.3x フロー制御の設定
フロー制御により、接続しているイーサネット ポートは、輻輳しているノードがリンク動作をもう一方の端で一時停止できるようにすることによって、輻輳時のトラフィック レートを制御できます。あるポートで輻輳が発生し、トラフィックをそれ以上受信できない場合は、その状況が解消されるまで送信を停止するようにもう一方のポートに通知します。ローカル デバイスが自身の側の輻輳を検出したときは、リンクの相手方またはリモート デバイスにポーズ フレームを送信して輻輳を通知できます。リモート デバイスは、ポーズ フレームを受信するとデータ パケットの送信を停止し、その結果、輻輳によるデータ パケットの損失を防止できます。
フロー制御は、対称および非対称の 2 つの形式で実装できます。対称形式の実装はポイントツーポイント リンクに適し、非対称形式の実装はハブ/エンド ノード間接続に適しています。ハブ/エンド ノード間接続では、ハブがエンド システムを一時停止することが望ましく、その逆は適切ではありません。 flowcontrol インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、ポーズ フレームの receive (受信)および send (送信)に対するインターフェイスの機能を on 、 off 、または desired に設定します。ギガビット イーサネット ポートのデフォルトのステートは、 receive off および send desired です。ファスト イーサネット ポートのデフォルトのステートは、 receive off および send off です。
デバイスに設定されるフロー制御には、次の規則が適用されます。
- ・ receive on (または desired )および send on :フロー制御は双方向に動作します。ローカルおよびリモートの両デバイスはポーズ フレームを送信してリンクの輻輳を通知できます。
- ・ receive on (または desired )および send desired :ポートはポーズ フレームを受信でき、接続されているデバイスがフロー制御をサポートする場合、ポーズ フレームを送信できます。
- ・ receive on (または desired )および send off :ポートはポーズ フレームを送信できませんが、ポーズ フレームを送信する必要のある、または送信できる接続デバイスとともに動作できます。ポートはポーズ フレームを受信できます。
- ・ receive off および send on :リモート デバイスがフロー制御をサポートしていればポーズ フレームを送信できますが、リモート デバイスからポーズ フレームを受信することはできません。
- ・ receive off および send desired :ポートはポーズ フレームを受信できませんが、接続されているデバイスがフロー制御をサポートする場合、ポーズ フレームを送信できます。
- ・ receive off および send off :フロー制御は、どちらの方向にも動作しません。輻輳が発生しても、リンクの相手方に通知されず、どちらのデバイスでもポーズ フレームの送受信が行われません。
インターフェイスでのフロー制御を設定するには 、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
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フロー制御をディセーブルにするには、 flowcontrol receive off および flowcontrol send off インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、インターフェイスのすべてのフロー制御を解除する例を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# flowcontrol receive off
Switch(config-if)# flowcontrol send off
インターフェイスに関する記述の追加
インターフェイスの機能に関する記述を追加できます。記述は、 show configuration 、 show running-config 、 および show interfaces コマンドの出力に表示されます。
インターフェイスに関する記述を追加するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
記述を削除するには、 no description インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、インターフェイスに関する記述を追加し、記述を確認する例を示します。
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# interface fastethernet0/4
Switch(config-if)# description Connects to Marketing
Switch# show interfaces fastethernet0/4 description
Interface Status Protocol Description
Fa0/4 up down Connects to Marketing
レイヤ 3 インターフェイスの設定
スイッチは、次に示す 3 種類のレイヤ 3 インターフェイスをサポートします。
- ・ SVI:トラフィックをルーティングする VLAN に対応する SVI を設定する必要があります。SVI は、 interface vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドのあとに VLAN ID を入力して作成します。SVI を削除するには、 no interface vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイス VLAN 1 は削除できません。
EtherChannel ポート インターフェイスについては、 第31章 「EtherChannel の設定」 を参照してください。
すべてのレイヤ 3 インターフェイスには、トラフィックをルーティングするための IP アドレスが必要です。以下の手順は、レイヤ 3 インターフェイスとしてインターフェイスを設定する方法およびインターフェイスに IP アドレスを割り当てる方法を示します。
レイヤ 3 インターフェイスを設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
インターフェイスの IP アドレスを削除するには、 no ip address インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、インターフェイスをルーテッド ポートとして設定し、IP アドレスを割り当てる例を示します。
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# no switchport
Switch(config-if)# ip address 192.20.135.21 255.255.255.0
Switch(config-if)# no shutdown
インターフェイスのモニタおよびメンテナンス
ここでは、インターフェイスのモニタおよびメンテナンス作業について説明します。
インターフェイスおよびコントローラのステータスのモニタ
イネーブル EXEC プロンプトにコマンドを入力することによって、ソフトウェアおよびハードウェアのバージョン、コントローラのステータス、インターフェイスに関する統計情報などインターフェイスに関する情報が表示されます。 表9-2 に、このインターフェイス モニタ コマンドの一部を示します(イネーブル EXEC プロンプトに show ? と入力すると、すべての show コマンドのリストが表示されます)。このコマンドの詳細については、『 Cisco IOS Interface Command Reference 』 Release 12.2 を参照してください。
show interfaces イネーブル EXEC コマンドの出力例および出力フィールドの定義については、このリリースのコマンド リファレンス参照してください。
インターフェイスおよびカウンタのクリアとリセット
表9-3 に、カウンタのクリアとインターフェイスのリセットに使用できるイネーブル EXEC モードの clear コマンドを示します。
show interfaces イネーブル EXEC コマンドによって表示されたインターフェイス カウンタをリセットするには、 clear counters イネーブル EXEC コマンドを使用します。オプションの引数が特定のインターフェイス番号から特定のインターフェイス タイプのみをクリアするように指定されている場合を除いて、 clear counters コマンドは、インターフェイスから現在のインターフェイス カウンタをすべてクリアします。
次に、インターフェイスのカウンタをクリアしてリセットする例を示します。
Switch# clear counters fastethernet0/5
Clear "show interface" counters on this interface [confirm] y
*Sep 30 08:42:55: %CLEAR-5-COUNTERS: Clear counter on interface FastEthernet0/5
インターフェイスまたはシリアル回線をクリアしてリセットするには、 clear interface または clear line イネーブル EXEC コマンドを使用します。ほとんどの場合、インターフェイスまたはシリアル回線に関するハードウェア ロジックをクリアする必要はありません。
次に、インターフェイスをクリアしてリセットする例を示します。
Switch# clear interface fastethernet0/5
インターフェイスのシャットダウンおよび再起動
インターフェイスをシャットダウンすると、指定されたインターフェイスのすべての機能がディセーブルになり、使用不可能であることがすべてのモニタ コマンドの出力に表示されます。この情報は、すべてのダイナミック ルーティング プロトコルによってほかのネットワーク サーバに伝達されます。ルーティング更新の際には、このインターフェイスは一切考慮されません。
インターフェイスをシャットダウンするには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
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interface { vlan vlan-id } | {{ fastethernet | gigabitethernet } interface-id } | { port-channel port-channel-number } |
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インターフェイスを再起動するには、 no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
Switch(config)# interface fastethernet0/5
*Sep 30 08:33:47: %LINK-5-CHANGED: Interface FastEthernet0/5, changed state to a administratively down
Switch(config)# interface fastethernet0/5
Switch(config-if)# no shutdown
*Sep 30 08:36:00: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet0/5, changed state to up
インターフェイスがディセーブルになっていることを確認するには、 show interfaces イネーブル EXEC コマンドを使用します。ディセーブル化されたインターフェイスは、 show interface コマンド表示では、 administratively down と表示されます。
