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トラブルシューティング

この章では、Cisco IOSソフトウェアに関連する、Catalyst 3550スイッチのソフトウェア問題を特定し、解決する方法について説明します。問題を特定して解決する際には、問題の性質に応じて、CLI(コマンドライン インターフェイス)またはCluster Management Suite(CMS)を使用することができます。

この章で説明する内容は、次のとおりです。

回復手順

これらの回復手順を実行するには、スイッチを直接操作する必要があります。

ソフトウェア障害からの回復

アップグレード時にスイッチ ソフトウェアで障害が発生する状況としては、スイッチに誤ったファイルをダウンロードした場合、およびイメージ ファイルを削除した場合が考えられます。いずれの場合にも、スイッチはPower-on Self-Test(POST;電源投入時セルフテスト)をパスしなくなり、接続ができなくなります。

次の手順ではXMODEMプロトコルを使用し、イメージ ファイルが壊れた状況、またはイメージ ファイルを間違えた状況からの回復を図ります。XMODEMプロトコルをサポートするソフトウェア パッケージは多いため、使用するエミュレーション ソフトウェアによって、この手順が異なる場合もあります。

ソフトウェア障害から回復するには、次の手順を実行します。

  1. XMODEMプロトコルをサポートする端末エミュレーション ソフトウェアを備えたPCを、スイッチのコンソール ポートに接続します。
  1. エミュレーション ソフトウェアの回線速度を9600ボーに設定します。
  2. スイッチの電源コードを取り外します。
  3. Modeボタンを押しながら、電源コードを再度スイッチに接続します。

ポート1X上部のLEDが消灯してから1〜2秒後に、Modeボタンを離します。ソフトウェアに関する数行分の情報と指示が表示されます。

The system has been interrupted prior to initializing the flash file system. The following commands will initialize the flash file system, and finish loading the operating system software#

flash_init

load_helper

boot

  1. フラッシュ ファイル システムを初期化します。

switch#flash_init

  1. コンソール ポートの速度を9600以外に設定していた場合は、9600にリセットされています。エミュレーション ソフトウェアの回線速度をスイッチのコンソール ポートに合わせて変更します。
  2. ヘルパー ファイルをロードします。

switch#load_helper

  1. XMODEMプロトコルを使用し、ファイル転送を開始します。

switch#copy xmodem: flash:image_filename.bin

  1. XMODEM要求が表示されたら、端末エミュレーション ソフトウェアの適切なコマンドを使用して伝送を開始し、ソフトウェア イメージをフラッシュ メモリにコピーします。

パスワードを忘れた場合の回復

スイッチに物理アクセスをするエンド ユーザは、電源投入時にブート プロセスを中断して新しいパスワードを入力することで、失われたパスワードを回復できます。これは、Catalyst 3550のデフォルト設定です。

スイッチのパスワードを忘れた場合は、次の手順に従ってください。

  1. 端末エミュレーション ソフトウェアが稼働している端末またはPCをスイッチのコンソール ポートに接続します。
  1. エミュレーション ソフトウェアの回線速度を9600ボーに設定します。
  2. スイッチの電源コードを取り外します。
  3. Modeボタンを押しながら、電源コードを再度スイッチに接続します。

ポート1X上部のLEDが消灯してから1〜2秒後に、Modeボタンを離します。ソフトウェアに関する数行分の情報と指示が表示され、パスワード回復手順がディセーブルになっていないかどうかが通知されます。

The system has been interrupted prior to initializing the flash file system.The following commands will initialize the flash file system

パスワード回復がイネーブルになっている場合のパスワード回復に進んで、その手順を実行します。

The password-recovery mechanism has been triggered, but is currently disabled.

パスワード回復がディセーブルになっている場合の手順に進んで、その手順を実行します。

パスワード回復がイネーブルになっている場合のパスワード回復

パスワード回復メカニズムがイネーブルになっている場合は、次のメッセージが表示されます。

The system has been interrupted prior to initializing the flash file system. The following commands will initialize the flash file system, and finish loading the operating system software:

flash_init

load_helper

boot

パスワード回復がイネーブルになっている場合、次の手順を実行します。

  1. フラッシュ ファイル システムを初期化します。

switch# flash_init

  1. コンソール ポートの速度を9600以外に設定していた場合は、9600にリセットされています。エミュレーション ソフトウェアの回線速度をスイッチのコンソール ポートに合わせて変更します。
  2. ヘルパー ファイルをロードします。

switch#load_helper

  1. フラッシュ メモリの内容を表示します。

switch#dir flash:

Directory of flash:

13 drwx 192 Mar 01 1993 22:30:48 c3550-i5q3l2-mz-121-0.0.53

11 -rwx 5825 Mar 01 1993 22:31:59 config.text

17 -rwx 27 Mar 01 1993 22:30:57 env_vars

5 -rwx 90 Mar 01 1993 22:30:57 system_env_vars

18 -rwx 720 Mar 01 1993 02:21:30 vlan.dat

16128000 bytes total (10003456 bytes free)

  1. コンフィギュレーション ファイルの名前をconfig.text.oldに変更します。

このファイルには、パスワード定義が収められています。

switch#rename flash:config.text flash:config.text.old

  1. システムを起動します。

switch#boot

setupプログラムを起動するように求められます。プロンプトにNを入力します。

Continue with the configuration dialog? [yes/no]:N

  1. スイッチ プロンプトで、イネーブルEXECモードを開始します。

Switch>enable

  1. コンフィギュレーション ファイルを元の名前に戻します。

Switch#rename flash:config.text.oldflash:config.text

  1. コンフィギュレーション ファイルをメモリにコピーします。

Switch#copy flash:config.textsystem:running-config
Source filename [config.text]?
Destination filename [running-config]?

確認を求めるプロンプトに、Returnキーを押して応答します。

コンフィギュレーション ファイルがリロードされ、パスワードの変更が可能となります。

  1. グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Switch#configure terminal

  1. パスワードを変更します。

Switch (config)#enable secretpassword

シークレット パスワードは1〜25文字の英数字です。数字から開始でき、大文字と小文字は区別されます。スペースも使用できますが、先頭のスペースは無視されます。

  1. イネーブルEXECモードに戻ります。

Switch (config)#exit
Switch#

  1. 実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに書き込みます。

Switch#copy running-config startup-config

新しいパスワードがスタートアップ コンフィギュレーションに組み込まれました。

パスワード回復がディセーブルになっている場合の手順

パスワード回復メカニズムがディセーブルになっている場合は、次のメッセージが表示されます。

The password-recovery mechanism has been triggered, but

is currently disabled. Access to the boot loader prompt

through the password-recovery mechanism is disallowed at

this point. However, if you agree to let the system be

reset back to the default system configuration, access

to the boot loader prompt can still be allowed.

Would you like to reset the system back to the default configuration (y/n)?

Press Enter to continue........

パスワード回復がディセーブルになっている場合、次の手順を実行します。

  1. パスワード回復手順の継続を選択すると、既存の設定が失われます。

Would you like to reset the system back to the default configuration (y/n)? Y

  1. ヘルパー ファイルをロードします。

Switch#load_helper

  1. フラッシュ メモリの内容を表示します。

switch#dir flash:

Directory of flash:

13 drwx 192 Mar 01 1993 22:30:48 c3550-i5q3l2-mz-121-0.0.53

17 -rwx 27 Mar 01 1993 22:30:57 env_vars

5 -rwx 90 Mar 01 1993 22:30:57 system_env_vars

16128000 bytes total (10003456 bytes free)

  1. システムを起動します。

Switch#boot

setupプログラムを起動するように求められます。パスワード回復手順を継続するには、プロンプトにNを入力します。

Continue with the configuration dialog? [yes/no]:N

  1. スイッチ プロンプトで、イネーブルEXECモードを開始します。

Switch>enable

  1. グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Switch#configure terminal

  1. パスワードを変更します。

Switch (config)#enable secretpassword

シークレット パスワードは1〜25文字の英数字です。数字から開始でき、大文字と小文字は区別されます。スペースも使用できますが、先頭のスペースは無視されます。

  1. イネーブルEXECモードに戻ります。

Switch (config)#exit
Switch#

  1. 実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに書き込みます。

Switch#copy running-config startup-config

新しいパスワードがスタートアップ コンフィギュレーションに組み込まれました。

  1. ここでスイッチを再設定する必要があります。バックアップ スイッチとVLANコンフィギュレーション ファイルがシステム管理者によって利用できるようになっている場合は、それらを利用します。

コマンド スイッチ障害からの回復

ここでは、コマンド スイッチ障害から回復する手順について説明します。冗長コマンド スイッチ グループを設定するには、Hot Standby Router Protocol(HSRP)を使用します。詳細については、スイッチのクラスタ設定およびHSRPの設定 を参照してください。

スタンバイ コマンド スイッチが未設定で、かつコマンド スイッチで電源故障などの障害が発生した場合には、メンバー スイッチとの管理接続が失われるため、新しいコマンド スイッチに交換する必要があります。ただし、接続されているスイッチ間の接続能力は影響を受けません。また、メンバー スイッチも通常どおりにパケットを伝送します。メンバー スイッチは、コンソール ポートを通してスタンドアロンのスイッチとして管理することができます。また、IPアドレスが与えられている場合は、他の管理インターフェイスを使用して管理することもできます。

コマンド スイッチとして動作するメンバー スイッチ、または他のスイッチにIPアドレスを割り当ててコマンド スイッチのパスワードを書き留め、メンバー スイッチと交換コマンド スイッチ間の冗長接続が得られるようにクラスタを配置することで、コマンド スイッチ障害に備えることができます。ここでは、故障したコマンド スイッチの交換方法を2通り紹介します。

コマンド スイッチとして動作するスイッチの詳細については、リリース ノートを参照してください。

故障したコマンド スイッチをクラスタ メンバーに交換する場合

故障したコマンド スイッチを同じクラスタ内の(コマンド スイッチとして動作する)スイッチに交換するには、次の手順に従ってください。

  1. コマンド スイッチとメンバー スイッチの接続を解除し、クラスタからコマンド スイッチを物理的に取り外します。
  1. 故障したコマンド スイッチの位置にメンバー スイッチを追加し、同じようにクラスタ メンバーと接続します。
  2. 新しいコマンド スイッチでCLIセッションを開始します。

CLIにはコンソール ポートを使用してアクセスすることができます。また、スイッチにIPアドレスが割り当てられている場合は、Telnetを使用してアクセスすることができます。コンソール ポートの詳しい使用方法については、スイッチのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。

  1. スイッチ プロンプトで、イネーブルEXECモードを開始します。

Switch>enable

Switch#

  1. 故障したコマンド スイッチのパスワードを入力します。
  2. グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Switch# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

  1. メンバー スイッチをクラスタから削除します。

Switch(config)#no cluster commander-address

  1. イネーブルEXECモードに戻ります。

Switch(config)#end
Switch#

  1. セットアップ プログラムを使用し、スイッチのIP情報を設定します。このプログラムを実行すると、IPアドレス情報およびパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。イネーブルEXECモードでsetupを入力し、 Returnキーを押します。

Switch#setup

--- System Configuration Dialog ---

Continue with configuration dialog? [yes/no]: y

At any point you may enter a question mark '?' for help.

Use ctrl-c to abort configuration dialog at any prompt.

Default settings are in square brackets '[]'.

Basic management setup configures only enough connectivity

for management of the system, extended setup will ask you

to configure each interface on the system

Would you like to enter basic management setup? [yes/no]:

  1. 最初のプロンプトにYを入力します。

セットアップ プログラムのプロンプトは、コマンド スイッチとして選択したメンバー スイッチによって変わります。

Continue with configuration dialog? [yes/no]:y

または

Configuring global parameters:

このプロンプトが表示されない場合はenableを入力し、Returnキーを押します。セットアップ プログラムを開始する場合はsetupを入力し、Returnキーを押します。

  1. セットアップ プログラムの質問に応答します。

ホスト名の入力を求めるプロンプトが表示された場合、コマンド スイッチではホスト名が28文字、メンバー スイッチでは31文字に制限されていることに注意してください。いずれのスイッチでも、ホスト名の最後の文字に-nnは数字)を使用しないでください。

Telnet(仮想端末)パスワードの入力を求めるプロンプトが表示された場合は、1〜25文字の英数字が入力できること、大文字と小文字が区別されること、スペースが使用できること、先頭のスペースが無視されることに注意してください。

  1. enable secretおよびenableパスワードの入力を求めるプロンプトが表示された場合は、故障したコマンド スイッチのパスワードを再入力します。
  2. プロンプトが表示されたら、スイッチをクラスタ コマンド スイッチとしてイネーブルにすることを確認し、Returnキーを押します。
  3. プロンプトが表示されたら、クラスタに名前を割り当て、Returnキーを押します。

クラスタ名は1〜31文字で、英数字、ダッシュ、または下線を使用することができます。

  1. 最初のコンフィギュレーションが表示されたら、アドレスが正しいことを確認します。
  2. 表示された情報が正しい場合はプロンプトにYを入力し、Returnキーを押します。

情報に誤りがある場合はNを入力し、Returnキーを押して、ステップ9からやり直します。

  1. ブラウザを起動して、新しいコマンド スイッチのIPアドレスを入力します。
  2. クラスタに追加する候補スイッチのリストを表示するには、ClusterメニューからAdd to Clusterを選択します。

故障したコマンド スイッチを他のスイッチに交換する場合

故障したコマンド スイッチを、クラスタに組み込まれていない、コマンド スイッチとして動作するスイッチに交換するには、次の手順に従ってください。

  1. 故障したコマンド スイッチの位置に新しいスイッチを追加し、同じようにクラスタ メンバーと接続します。
  1. 新しいコマンド スイッチでCLIセッションを開始します。

CLIにはコンソール ポートを使用してアクセスすることができます。また、スイッチにIPアドレスが割り当てられている場合は、Telnetを使用してアクセスすることができます。コンソール ポートの詳しい使用方法については、スイッチのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。

  1. スイッチ プロンプトで、イネーブルEXECモードを開始します。

Switch>enable
Switch#

  1. 故障したコマンド スイッチのパスワードを入力します。
  2. セットアップ プログラムを使用し、スイッチのIP情報を設定します。

このプログラムを実行すると、IPアドレス情報およびパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。イネーブルEXECモードでsetupを入力し、 Returnキーを押します。

Switch#setup

--- System Configuration Dialog ---

Continue with configuration dialog? [yes/no]: y

At any point you may enter a question mark '?' for help.

Use ctrl-c to abort configuration dialog at any prompt.

Default settings are in square brackets '[]'.

Basic management setup configures only enough connectivity

for management of the system, extended setup will ask you

to configure each interface on the system

Would you like to enter basic management setup? [yes/no]:

  1. 最初のプロンプトにYを入力します。

セットアップ プログラムのプロンプトは、コマンド スイッチとして選択したスイッチによって変わります。

Continue with configuration dialog? [yes/no]:y

または

Configuring global parameters:

このプロンプトが表示されない場合はenableを入力し、Returnキーを押します。セットアップ プログラムを開始する場合はsetupを入力し、Returnキーを押します。

  1. セットアップ プログラムの質問に応答します。

ホスト名の入力を求めるプロンプトが表示された場合、コマンド スイッチでは、ホスト名が28文字に制限されていることに注意してください。いずれのスイッチでも、ホスト名の最後の文字に-nnは数字)を使用しないでください。

Telnet(仮想端末)パスワードの入力を求めるプロンプトが表示された場合は、1〜25文字の英数字が入力できること、大文字と小文字が区別されること、スペースが使用できること、先頭のスペースが無視されることに注意してください。

  1. enable secretおよびenableパスワードの入力を求めるプロンプトが表示された場合は、故障したコマンド スイッチのパスワードを再入力します。
  2. プロンプトが表示されたら、スイッチをクラスタ コマンド スイッチとしてイネーブルにすることを確認し、Returnキーを押します。
  3. プロンプトが表示されたら、クラスタに名前を割り当て、Returnキーを押します。

クラスタ名は1〜31文字で、英数字、ダッシュ、または下線を使用することができます。

  1. 最初のコンフィギュレーションが表示されたら、アドレスが正しいことを確認します。
  2. 表示された情報が正しい場合はプロンプトにYを入力し、Returnキーを押します。

情報に誤りがある場合はNを入力し、Returnキーを押して、ステップ9からやり直します。

  1. ブラウザを起動して、新しいコマンド スイッチのIPアドレスを入力します。
  2. クラスタに追加する候補スイッチのリストを表示するには、ClusterメニューからAdd to Clusterを選択します。

メンバー接続の回復

構成によっては、コマンド スイッチとメンバー スイッチ間の管理接続が維持できない場合もあります。メンバーに対する管理アクセスを維持できなくなりメンバー スイッチが正常にパケットを伝送している場合は、次に示す矛盾がないかどうかを確認してください。

自動ネゴシエーションの不一致の防止

IEEE(米国電気電子学会)802.3ab自動ネゴシエーション プロトコルは、スイッチの速度(GBIC[ギガビット インターフェイス コンバータ]ポートを除く10 Mbps、100 Mbps、1000 Mbps)およびデュプレックス(半二重または全二重)に関する設定を管理します。このプロトコルでは、状況によって設定の不一致が生じ、その結果パフォーマンスの低下を招くことがあります。設定の不一致は、次の状況下で発生します。

スイッチのパフォーマンスを最大限に高めてリンクを確保するには、次のいずれかの注意事項に従って、デュプレックスおよび速度の設定を変更してください。

GBICモジュールのセキュリティと識別

シスコ認定のCoarse Wave Division Multiplexer(CWDM;低密度波長分割多重化)GBICモジュールに搭載されているシリアルElectrically Erasable Programmable Read-Only Memory(EEPROM;電気的消去再書き込み可能ROM)には、モジュールのシリアル番号、ベンダーの名前とID、固有のセキュリティ コード、Cyclic Redundancy Check(CRC;巡回冗長検査)が格納されています。CWDM GBICまたはSFPモジュールがスイッチに搭載されると、スイッチのソフトウェアがEEPROMを読み取り、シリアル番号とベンダーの名前、ベンダーIDをチェックして、セキュリティ コードとCRCを再計算します。シリアル番号、ベンダーの名前またはベンダーID、セキュリティ コード、CRCのどれかが無効である場合、スイッチはそのインターフェイスをエラー ディセーブル ステートにします。

シスコ認定のGBICモジュールを取り付けた後、errdisable recovery cause gbic-invalidグローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してポートのステータスを検証し、エラー ディセーブル ステートから回復するためのタイム インターバルを開始します。タイム インターバルが経過すると、スイッチはそのインターフェイスをエラー ディセーブル ステートから復帰させ、再起動します。errdisable recoveryコマンドの詳細については、このリリースのコマンド リファレンスを参照してください。

接続問題の診断

ここでは、接続問題のトラブルシューティング方法について説明します。

pingの使用

ここでは、次の情報について説明します。

pingの概要

このスイッチは、リモート ホストへの接続テストに使用できるIP packet internet groper(ping)をサポートしています。pingは、アドレスにエコー要求パケットを送信し、応答を待ちます。pingによって、次のいずれかの応答が戻ります。

pingの実行

別のIPサブネットワーク内のホストにpingを実行する場合は、ネットワークへのスタティック ルートを定義するか、またはこれらのサブネット間でルーティングされるようにIPルーティングを設定する必要があります。詳細については、IPユニキャスト ルーティングの設定を参照してください。

IPルーティングは、デフォルトではすべてのスイッチでディセーブルになります。IPルーティングをイネーブルにする場合、または設定する必要がある場合は、IPユニキャスト ルーティングの設定を参照してください。

ネットワーク上の別のデバイスに対してスイッチからpingを実行するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ping [ip] {host | address}

IPを通して、またはホスト名やネットワーク アドレスを指定して、リモート ホストにpingを実行します。

次に、IPホストにpingを実行する例を示します。

Switch# ping 172.20.52.3

Type escape sequence to abort.

Sending 5, 100-byte ICMP Echoes to 172.20.52.3, timeout is 2 seconds:

!!!!!

Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 1/2/4 ms

Switch#

ping出力表示文字に、表示されるping文字出力の説明を示します。

ping出力表示文字

文字

説明

!

各感嘆符は、応答が受信されたことを意味します。

.

各ピリオドは、応答待機中にネットワーク サーバがタイムアウトしたことを意味します。

U

宛先到達不能エラーProtocol Data Unit(PDU;プロトコル データ ユニット)が受信されました。

C

輻輳に遭遇したパケットが受信されました。

I

ユーザがテストを中断しました。

?

パケット タイプが不明です。

&

パケットのライフタイムを超過しました。

pingセッションを終了するには、エスケープ シーケンス(デフォルトはCtrl-^ X)を入力します。デフォルトのエスケープ シーケンスを入力するには、CtrlShift、および6キーを同時に押してから離し、Xキーを押します。

IP tracerouteの使用

ここでは、次の情報について説明します。

IP tracerouteの概要

IP tracerouteを使用すると、パケットがネットワーク内を通過するパスをホップ単位で識別することができます。コマンド出力には、宛先へ向かうトラフィックが途中で通過するルータなど、すべてのネットワーク レイヤ(レイヤ3)デバイスが表示されます。

ご使用のスイッチは、tracerouteイネーブルEXECコマンドの送信元または宛先として指定可能で、tracerouteコマンドの出力にホップとして表示される場合も、表示されない場合もあります。スイッチがtracerouteの宛先である場合は、traceroute出力の最終宛先として表示されます。同じVLAN内のポート間でパケットのブリッジングのみを行っている中間スイッチは、traceroute出力に表示されません。ただし、中間スイッチが特定のパケットをルーティングしているマルチレイヤ スイッチである場合は、traceroute出力にホップとして表示されます。

tracerouteイネーブルEXECコマンドは、IPヘッダー内のTime To Live(TTL)フィールドを使用し、ルータおよびサーバが特定のリターン メッセージを生成するようにします。tracerouteを開始するには、TTLフィールドが1に設定された宛先ホストにUDPダイアグラムを送信します。ルータは、TTL値が1または0のデータグラムを見つけるとそのデータグラムを廃棄し、Internet Control Message Protocol(ICMP)TTL超過メッセージを送信側に戻します。tracerouteは、ICMP TTL超過メッセージの送信元アドレス フィールドを調べ、最初のホップのアドレスを判断します。

ネクスト ホップを識別する場合は、TTL値が2であるUDPパケットを送信します。最初のルータはTTLフィールドを1減らし、データグラムを次のルータに送信します。2番めのルータはTTL値が1になったデータグラムを受信し、これを破棄して送信元にTTL超過メッセージを戻します。このプロセスは、データグラムが宛先ホストに到達するまで(または最大TTLに到達するまで)、TTL値を増分しながら継続されます。

データグラムがいつ宛先に到達するかを判別するため、tracerouteはデータグラム内のUDP宛先ポート番号を、宛先ホストであまり使用されないような大きな値に設定します。ホストは、自分宛のデータグラムを受信し、ローカルに使用されない宛先ポート番号がそのデータグラム内に含まれていると、送信元にICMPポート到達不能エラーを送信します。ポート到達不能エラー以外のエラーはすべて中間ホップで発生します。したがって、ポート到達不能エラーが戻ってきた場合は、宛先からこのエラーが送信されたと判断することができます。

IP tracerouteの実行

ネットワーク内をパケットが通過するパスをトレースするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

traceroute ip host

IPを使用し、ネットワーク内をパケットが通過するパスをトレースします。

次に、IPホストにtracerouteを実行する例を示します。

Switch# traceroute ip 171.9.15.10

Type escape sequence to abort.

Tracing the route to 171.69.115.10

1 172.2.52.1 0 msec 0 msec 4 msec

2 172.2.1.203 12 msec 8 msec 0 msec

3 171.9.16.6 4 msec 0 msec 0 msec

4 171.9.4.5 0 msec 4 msec 0 msec

5 171.9.121.34 0 msec 4 msec 4 msec

6 171.9.15.9 120 msec 132 msec 128 msec

7 171.9.15.10 132 msec 128 msec 128 msec

Switch#

出力表示には、ホップ数、ルータのIPアドレス、送信された3つのプローブそれぞれに対する往復時間(ミリ秒)が示されます。

traceroute出力表示文字

文字

説明

*

プローブがタイムアウトしました。

?

パケット タイプが不明です。

A

管理上、到達できません。通常は、アクセス リストによってトラフィックがブロックされていることを示します。

H

ホストに到達できません。

N

ネットワークに到達できません。

P

プロトコルに到達できません。

Q

送信元の抑制です。

U

ポートに到達できません。

進行中のトレースを終了するには、エスケープ シーケンス(デフォルトはCtrl-^ X)を入力します。デフォルトのエスケープ シーケンスを入力するには、CtrlShift、および6キーを同時に押してから離し、Xキーを押します。

レイヤ2 tracerouteの使用

ここでは、次の情報について説明します。

レイヤ2 tracerouteの概要

レイヤ2 traceroute機能により、パケットが通過する送信元デバイスから宛先デバイスへの物理パスをスイッチが識別できます。レイヤ2 tracerouteは、ユニキャスト送信元および宛先MACアドレスのみをサポートしています。パスにあるスイッチのMACアドレス テーブルを使用してパスを判別します。スイッチがレイヤ2tracerouteに対応していないパスにあるデバイスを検出すると、スイッチはレイヤ2トレース キューを送信し続けてタイム アウトにします。

スイッチは、送信元デバイスから宛先デバイスへのパスのみを識別できます。パケットが通過する送信元ホストから送信元デバイスへのパス、あるいは宛先デバイスから宛先ホストへのパスは識別できません。

使用上の注意事項

レイヤ2 tracerouteの使用上の注意事項は次のとおりです。

物理パスの表示

パケットが通過する送信元デバイスから宛先デバイスへのパスは、次のイネーブルEXECコマンドを使用して表示できます。

この詳細については、このリリースのコマンド リファレンスを参照してください。

debugコマンドの使用

ここでは、debugコマンドを使用してインターネットワーキング問題を診断および解決する方法について説明します。具体的な内容は次のとおりです。

特定の機能に関するデバッギングのイネーブル化

debugコマンドはすべてイネーブルEXECモードで入力します。ほとんどのdebugコマンドは引数を取りません。たとえば、Switched Port Analyzer(SPAN;スイッチド ポート アナライザ)に対するデバッギングをイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次のコマンドを入力します。

Switch# debug span-session

このコマンドのno形式が入力されるまで、スイッチは出力の生成を続けます。

debugコマンドをイネーブルにしても出力が表示されない場合は、次の可能性を検討してください。

SPANのデバッギングをディセーブルにするには、イネーブルEXECモードで次のコマンドを入力します。

Switch# no debug span-session

あるいは、イネーブルEXECモードで、このコマンドのundebug形式を入力することもできます。

Switch# undebug span-session

各デバッギング オプションのステートを表示するには、イネーブル モードで次のコマンドを入力します。

Switch# show debugging

全システム診断のイネーブル化

全システム診断をイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次のコマンドを入力します。

Switch# debug all

no debug allイネーブルEXECコマンドを使用すると、すべての診断出力がディセーブルになります。no debug allコマンドを使用すると、偶然イネーブルのままとなってdebugコマンドを簡単にディセーブルにできます。

デバッグおよびエラー メッセージ出力のリダイレクト

デフォルトでは、ネットワーク サーバはdebugコマンドの出力やシステム エラー メッセージをコンソールに送信します。このデフォルトを使用する場合は、コンソール ポートに接続する代わりに仮想端末接続を使用し、デバッグ出力をモニタすることができます。

宛先として使用できるのは、コンソール、仮想端末、内部バッファ、およびSyslogサーバが動作しているUNIXホストなどです。Syslog形式は、4.3 Berkeley Standard Distribution(BSD)UNIXおよび派生OSと互換性があります。

システム メッセージのロギングに関する詳細については、システム メッセージ ロギングの設定を参照してください。

debug autoqosコマンドの使用

debugautoqosイネーブルEXECコマンドを使用して、自動Quality of Service(QoS;サービス品質)がイネーブルに設定されている場合に自動生成されるQoSコマンドを表示できます。

QoSコマンドを表示し、QoSドメイン内でVoice over IP(VoIP)の自動QoSをイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

debug autoqos

自動QoS用のデバッグをイネーブルにします。デバッグがイネーブルになると、スイッチは、自動QoSがイネーブルまたはディセーブルになる際に自動的に生成されるQoSコマンドを表示します。

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

interfaceinterface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、Cisco IP Phoneに接続されているインターフェイスを指定します。また、ネットワーク内部にある別のスイッチやルータに接続されているアップリンク インターフェイスを指定します。

auto qos voip{cisco-phone |trust}

自動QoSをイネーブルにします。

キーワードの意味は次のとおりです。

  • cisco-phone ― インターフェイスがCisco IP Phoneに接続されている場合、着信パケットのQoSラベルはIP Phoneが検出されたときのみ信頼されます。
  • trust― アップリンク インターフェイスが信頼できるスイッチまたはルータに接続されていて、入力パケット内のVoIP分類が信頼されます。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show auto qos interfaceinterface-id

設定を確認します。

このコマンドは、最初に適用された自動QoS設定を表示するもので、有効になったユーザによる変更は反映されません。

自動QoSの詳細については、自動QoSの設定を参照してください。

次の例は、自動QoSがイネーブルの場合に自動生成されるQoSコマンドを表示する方法を示します。

Switch# debug autoqos

AutoQoS debugging is on

Switch# configure terminal

Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

Switch(config)# interface gigabitethernet0/1

Switch(config-if)# auto qos voip cisco-phone

show forwardコマンドの使用例

show forwardイネーブルEXECコマンドの出力から、インターフェイスに入るパケットの性質に関する有意義な情報をいくつか得ることができます。パケットに関して入力されたパラメータに応じて、参照テーブル結果、転送宛先の計算に使用されるマップとマスク、ビットマップ、および出力側の情報を表示します。

次に、ファスト イーサネット ポート8に対するshow forwardイネーブルEXECコマンドの出力例を示します。VLAN ID、送信元および宛先MACアドレス、送信元と宛先IPアドレスが示されています。

Switch# show forward fastethernet 0/8 vlan 8 0000.1111.2222 0022.3355.9800 ip 8.8.8.10 4.4.4.33 255

signature:00000007, comparison ind:10, control info:2000941A control map:00000000

vlan:8, vlanid entry:000C0012 00000000 00000000 04620000

vlan:8, vlanid entry:000C0012 00000000 00000000 04620000

lookup key bk adata rawoff secoff sec

qos 940808080A04040421 800000000000FF0000 0 00000000 006304 004064 4

acl 940808080A04040421 800000000000FF0000 1 00000082 045408 002016 1

learn 187008000011112222 801008002233559800 0 80010003 002176 002176 0

forw 187008000011112222 801008002233559800 1 40020000 043328 010560 5

bridgeDestMap: 00000000 00000000 0000FFFF FFFFFFC7

vlanMask: 00000000 00000000 0000FFFF FFFFFE7F

portMask: 00000000 00000000 00000000 00000080

sourceMask: 00000000 00000000 00000000 00000000

globalMap: 00000000 00000000 00000000 00000000

globalMask: 00000000 00000000 0002FFFF EFFFFC03

forwMap: 00000000 00000000 00000000 00000100

frame notifies:

src u_dat vlan fl q-map

2 00 8 00 00000000 00000000 00000000 00000100

Egress q 8

signature:00000007, comparison ind:10, control info:2000941A control map:00000000

vlan:8, vlanid entry:000C0012 00000000 00000000 04620000

FastEthernet0/9 vlan 8, dst 0022.3355.9800 src 0000.1111.2222, cos 0x0, dscp 0x0

これらの情報のほとんどは、スイッチのApplication-Specific Integrated Circuit(ASIC;特定用途向けIC)に関する詳細情報を利用するテクニカル サポート担当者に役立ちます。ただし、ユーザも[Egress q]セクションを参照し、出力インターフェイスに関する情報を入手することができます。個別の宛先ポートごとに、出力セクションがあります。出力インターフェイス、出力VLAN ID、および書き換えられたフレームの宛先MACアドレスを含む行の情報は重要です。上記の出力例から、出力インターフェイスがFastEthernet 9ポートで、出力VLANがVLAN 8であることがわかり、また書き換えられたフレームの送信元および宛先MACアドレスを判別することもできます。

出力インターフェイスがトランク ポートで、さまざまなVLAN上でフレームの複数のコピーを送信する必要がある場合(IPマルチキャスト フレームなど)、同じ出力インターフェイス名と異なる出力VLANが複数の行に表示されることがあります。出力のセキュリティAccess Control List(ACL;アクセス制御リスト)がない場合は、出力ポートを示す行のない[Egress q]セクションが1つまたは複数表示されることもあります。これは、出力ACLによってパケットが拒否されるためです。

パケットの宛先の1つがCPUである場合は[Cpu q]セクションが表示され、その後にキューの名前が表示されます。キューの名前は、show controllers cpu-interfaceイネーブルEXECコマンドによって出力されるキュー名のいずれかに対応している必要があります(このコマンドを実行すると、各キューで受信されたパケット名に対する統計情報が表示されます)。

次に、[Cpu q]セクションの表示例を示します。

Cpu q:100 - routing queue

クラッシュ情報ファイル

クラッシュ情報ファイルには、シスコのテクニカルサポート スタッフがソフトウェア イメージの障害(クラッシュ)の原因となる問題をデバッグするときに役立つ情報が保存されています。クラッシュ情報は障害発生時にコンソールに出力され、障害後最初のイメージ起動時にクラッシュ情報ファイルが作成されます。

ファイル内の情報には、障害が発生したソフトウェア イメージの名前やバージョン、プロセッサ レジスタのダンプ、およびスタック トレースが含まれます。この情報をシスコのテクニカル サポート スタッフに提供する場合は、show tech-supportイネーブルEXECコマンドを使用します。

すべてのクラッシュ情報ファイルは、フラッシュ ファイル システム内の次のディレクトリに保管されます。

flash:/crashinfo/crashinfo_nここでn はシーケンス番号

新たに作成されるクラッシュ情報ファイルごとに、既存のシーケンス番号よりも大きなシーケンス番号が使用されるため、シーケンス番号が最大であるファイルに最新の障害が記述されます。スイッチにはリアルタイム クロックがないため、タイムスタンプの代わりにバージョン番号が使用されます。ファイル作成時に使用されるファイル名を変更することはできません。ただし、ファイルが作成された後に、renameイネーブルEXECコマンドを使用して名前を変更することもできますが、show stacksまたはshow tech-supportイネーブルEXECコマンドを実行しても、名前が変更されたファイルの内容は表示されません。クラッシュ情報ファイルを削除する場合は、deleteイネーブルEXECコマンドを使用します。

最新のクラッシュ情報ファイル(つまり、ファイル名の末尾のシーケンス番号が最大であるファイル)を表示する場合は、show stacksまたはshow tech-supportイネーブルEXECコマンドを使用します。morecopyイネーブルEXECコマンドなど、ファイルをコピーまたは表示するコマンドを使用し、ファイルにアクセスすることもできます。

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