Home|Log In|Register|Feedback|Help 
  
Select a Location / Language
Japan: Japanese
 
日本語マニュアル一覧
スイッチ
Catalyst 3550 シリーズ
Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.2(25)SEC
はじめに
このマニュアルについて
図一覧
表一覧
概要
CLIの使用方法
スイッチのIPアドレスおよびデフォルト ゲートウェイの割り当て
IE2100 CNSエージェントの設定
スイッチのクラスタ設定
スイッチの管理
スイッチベースの認証の設定
IEEE 802.1Xポートベースの認証の設定
インターフェイス特性の設定
SmartPortマクロの設定
VLANの設定
VTPの設定
音声VLANの設定
IEEE 802.1Qおよびレイヤ2プロトコル トンネリングの設定
STPの設定
MSTPの設定
オプションのスパニングツリー機能の設定方法
DHCP機能の設定
ダイナミックARP検査の設定
IGMPスヌーピングおよびMVRの設定
ポートベースのトラフィック制御の設定
CDPの設定
UDLDの設定
SPANおよびRSPANの設定
RMONの設定
システム メッセージ ロギングの設定
SNMPの設定
ACLによるネットワーク セキュリティの設定
QoSの設定
EtherChannelの設定
IPユニキャスト ルーティングの設定
HSRPの設定
WCCPによるWebキャッシュ サービスの設定
IPマルチキャスト ルーティングの設定
MSDPの設定
代替ブリッジングの設定
トラブルシューティング
サポートされているMIB
Cisco IOSファイル システム、コンフィギュレーション ファイル、およびソフトウェア イメージの操作
Cisco IOS Release 12.2(25)SECでサポートされていないCLIコマンド

スイッチ
Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.2(25)SEC

この章では、Catalyst 3550マルチレイヤ スイッチにInternet Protocol(IP)ユニキャスト ルーティングを設定する方法について説明します。Cisco IOS Release 12.1(11)EA1以降、スタティック ユニキャスト ルーティングやRouting Information Protocol(RIP)を含む基本的なルーティング機能は、IPベース イメージ(以前のStandard Multilayer Software Image[SMI;標準マルチレイヤ ソフトウェア イメージ])およびIPサービス イメージ(以前のEnhanced Multilayer Software Image[EMI;拡張マルチレイヤ ソフトウェア イメージ])の両方で使用できます。高度なルーティング機能およびそのほかのルーティング プロトコル、またはCisco IOS Release 12.1(11)EA1以前のすべてのルーティング サポート機能を使用するには、スイッチにIPサービス イメージをインストールする必要があります。

IPユニキャスト設定情報の詳細については、『 Cisco IOS IP Configuration Guide 』Release 12.2を参照してください。この章で使用されるコマンドの構文および使用方法の詳細については、次のコマンド リファレンスを参照してください。

Cisco IOS IP Command Reference, Volume 1 of 3:Addressing and Services』Release 12.2
Cisco IOS IP Command Reference, Volume 2 of 3:Routing Protocols』Release 12.2
Cisco IOS IP Command Reference, Volume 3 of 3:Multicast』Release 12.2

この章で説明する内容は、次のとおりです。

IPルーティングの概要
ルーティングを設定する手順
レイヤ3インターフェイスでのIPアドレスの設定
IPユニキャスト ルーティングのイネーブル化
RIPの設定
OSPFの設定
EIGRPの設定
BGPの設定
Multi-VRF CEの設定
プロトコル独立機能の設定
IPネットワークのモニタおよびメンテナンス

スイッチにルーティング パラメータを設定する場合、使用できるユニキャスト ルート数が最大となるようにシステム リソースを割り当てるには、sdm prefer routingグローバル コンフィギュレーション コマンドを使用し、ルーティング テンプレートにSwitch Database Management(SDM)機能を設定します。SDMテンプレートの詳細については、 ユーザが選択した機能に対するシステム リソースの最適化 を参照してください。

IPルーティングの概要

一部のネットワーク環境で、VLAN(仮想LAN)は各ネットワークまたはサブネットワークに関連付けられています。IPネットワークで、各サブネットワークは1つのVLANに対応しています。VLANを設定すると、ブロードキャスト ドメインのサイズを制御し、ローカル トラフィックをローカル内にとどめることができます。ただし、異なるVLAN内のネットワーク デバイスが相互に通信するには、VLAN間でトラフィックをルーティング(VLAN間ルーティング)するレイヤ3デバイス(ルータ)が必要です。VLAN間ルーティングでは、適切な宛先VLANにトラフィックをルーティングするため、1つまたは複数のルータを設定します。

図31-1 に基本的なルーティング トポロジーを示します。スイッチAはVLAN 10内、スイッチBはVLAN 20内にあります。ルータには各VLANのインターフェイスが備わっています。

図31-1 ルーティング トポロジーの例

VLAN 10内のホストAがVLAN 10内のホストBと通信する場合、ホストAはホストB宛にアドレス指定されたパケットを送信します。スイッチAはパケットをルータに送信せず、ホストBに直接転送します。

ホストAからVLAN 20内のホストCにパケットを送信する場合、スイッチAはパケットをルータに転送し、ルータはVLAN 10インターフェイスでトラフィックを受信します。ルータはルーティング テーブルを調べて正しい発信インターフェイスを判別し、VLAN 20インターフェイスを経由してパケットをスイッチBに送信します。スイッチBはパケットを受信し、ホストCに転送します。

ルータは次に示す3つの方法で、ユニキャスト ルーティングを行います。

デフォルト ルーティング
トラフィックに対して事前にプログラミングされているスタティック ルートの使用
ルーティング プロトコルによるルートのダイナミックな計算

デフォルト ルーティングとは、宛先がルータにとって不明であるトラフィックをデフォルトの出口または宛先に送信することです。

スタティック ユニキャスト ルーティングの場合、パケットは事前に設定されたポートから単一のパスを通り、ネットワークの内部または外部に転送されます。スタティック ルーティングは安全で、帯域幅を多く使用しません。ただし、リンク障害などのネットワークの変更には自動的に対応しないため、パケットが宛先に到達しないことがあります。ネットワークが拡大するにつれ、スタティック ルーティングの設定は煩雑になります。

ルータでは、トラフィックを転送する最適ルートをダイナミックに計算するため、ダイナミック ルーティング プロトコルが使用されます。ダイナミック ルーティング プロトコルには次の2つのタイプがあります。

ディスタンス ベクタ プロトコルを使用するルータでは、ネットワーク リソースの距離の値を使用してルーティング テーブルを保持し、これらのテーブルをネイバに定期的に渡します。ディスタンス ベクタ プロトコルは1つまたは複数のメトリックを使用し、最適なルートを計算します。これらのプロトコルは、簡単に設定、使用できます。
リンクステート プロトコルを使用するルータでは、ルータ間のLink-State Advertisement(LSA;リンク ステート アドバタイズ)の交換に基づき、ネットワーク トポロジーに関する複雑なデータベースを保持します。LSAはネットワークのイベントによって起動され、コンバージェンス時間、またはこれらの変更への対応時間を短縮します。リンクステート プロトコルはトポロジーの変更にすばやく対応しますが、ディスタンス ベクタ プロトコルよりも多くの帯域幅およびリソースが必要になります。

スイッチでサポートされているディスタンス ベクタ プロトコルはRIP、Border Gateway Protocol(BGP)です。RIPは最適パスを決定するために単一の距離メトリック(コスト)、BGPはパス ベクタ メカニズムを追加します。また、Open Shortest Path First(OSPF)リンクステート プロトコル、および従来のIGRPにリンクステート ルーティング機能の一部を追加して効率化を図ったEnhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)もサポートされています。

IPベース イメージはデフォルト ルーティング、スタティック ルーティング、RIPのみをサポートします。その他のルーティング プロトコルはすべて、スイッチ上にIPサービス イメージをインストールする必要があります。

ルーティングを設定する手順

スイッチで、IPルーティングはデフォルトでディセーブルとなっています。ルーティングを行う前に、IPルーティングをイネーブルにする必要があります。IPルーティングに関する設定情報の詳細については、『 Cisco IOS IP Configuration Guide 』Release 12.2を参照してください。

以下の手順では、次に示すレイヤ3インターフェイスのうち1つを指定する必要があります。

ルーテッド ポート: no switchport インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用し、レイヤ3ポートとして設定された物理ポート
Switch Virtual Interface(SVI): interface vlan vlan_id グローバル コンフィギュレーション コマンドによって作成されたVLANインターフェイス。デフォルトではレイヤ3インターフェイスです。
レイヤ3モードのEtherChannelポート チャネル: interface port-channel port- channel-numberグローバル コンフィギュレーション コマンドを使用し、イーサネット インターフェイスをチャネル グループにバインドして作成されたポートチャネル論理インターフェイスです。詳細については、 レイヤ3 EtherChannelの設定 を参照してください。

スイッチは、ユニキャスト ルーテッド トラフィックのトンネル インターフェイスをサポートしません。

すべてのレイヤ3インターフェイスにIPアドレスを割り当てる必要があります。 ネットワーク インターフェイスへのIPアドレスの割り当て を参照してください。

レイヤ3スイッチでは、ルーテッド ポートおよびSVIごとにIPアドレスを1つ割り当てることができます。ソフトウェアに、設定できるルーテッド ポートおよびSVIの個数制限はありません。ただし、ハードウェアによって制限されるため、設定できるルーテッド ポートおよびSVIの個数と、実装されている機能の組み合わせによっては、CPU利用率が影響を受けることがあります。機能の組み合わせの詳細については、 ユーザが選択した機能に対するシステム リソースの最適化 を参照してください。

ルーティングを設定するための主な手順は次のとおりです。

VLANインターフェイスをサポートするために、スイッチでVLANを作成および設定し、レイヤ2インターフェイスにVLANメンバーシップを割り当てます。詳細については、 第11章 「VLANの設定」 を参照してください。
レイヤ3インターフェイスを設定します。
スイッチでIPルーティングをイネーブルに設定します。
レイヤ3インターフェイスにIPアドレスを割り当てます。
選択したルーティング プロトコルをスイッチでイネーブルにします。
ルーティング プロトコル パラメータを設定します(任意)。

レイヤ3インターフェイスでのIPアドレスの設定

IPルーティングを設定するには、レイヤ3ネットワーク インターフェイスにIPアドレスを割り当ててインターフェイスをイネーブルにし、IPを使用するインターフェイスを経由してホストとの通信を許可する必要があります。ここでは、さまざまなIPアドレス機能の設定方法について説明します。IPアドレスをインターフェイスに割り当てる手順は必須ですが、その他の手順は任意です。

アドレス指定のデフォルト設定
ネットワーク インターフェイスへのIPアドレスの割り当て
アドレス解決方法の設定
IPルーティングがディセーブルの場合のルーティング支援機能
ブロードキャスト パケットの処理方法の設定
IPアドレスのモニタおよびメンテナンス

アドレス指定のデフォルト設定

表31-1 に、アドレス指定のデフォルト設定を示します。

表31-1 アドレス指定のデフォルト設定

機能

デフォルト設定

IPアドレス

定義なし

ARP

Address Resolution Protocol(ARP;アドレス解決プロトコル)キャッシュに永続的なエントリはありません。

カプセル化:標準イーサネット形式のARP

タイムアウト:14400秒(4時間)

IPブロードキャスト アドレス

255.255.255.255(すべて1)

IPクラスレス ルーティング

イネーブル

IPデフォルト ゲートウェイ

ディセーブル

IP指定ブロードキャスト

ディセーブル(すべてのIP指定ブロードキャストが廃棄されます)

IPドメイン

ドメイン リスト:ドメイン名は未定義

ドメイン検索:イネーブル

ドメイン名:イネーブル

IP転送プロトコル

ヘルパー アドレスが定義されているか、またはUDPフラッディングが設定されている場合、デフォルト ポートではUDP転送がイネーブルとなります。

ローカル ブロードキャスト:ディセーブル

Spanning-Tree Protocol(STP;スパニングツリー プロトコル):ディセーブル

ターボフラッディング:ディセーブル

IPヘルパー アドレス

ディセーブル

IPホスト

ディセーブル

IRDP

ディセーブル

イネーブルの場合のデフォルト:

ブロードキャストIRDPアドバタイズ
アドバタイズ間の最大インターバル:600秒
アドバタイズ間の最小インターバル:最大インターバルの0.75倍
初期設定:0

IPプロキシARP

イネーブル

IPルーティング

ディセーブル

IPサブネットゼロ

ディセーブル

ネットワーク インターフェイスへのIPアドレスの割り当て

IPアドレスは、IPパケットの送信先を特定するものです。一部のIPアドレスは特殊な用途専用となっているため、ホスト、サブネット、またはネットワーク アドレスに使用することはできません。 表31-2 にIPアドレスの範囲、および予約済みのIPアドレスと使用可能なIPアドレスを示します。RFC 1166「Internet Numbers」に、IPアドレスに関する公式の説明が記載されています。

表31-2 予約済みのIPアドレスと使用可能なIPアドレス

クラス

アドレスまたは範囲

ステータス

A

0.0.0.0
1.0.0.0〜126.0.0.0
127.0.0.0

予約済み
使用可能
予約済み

B

128.0.0.0〜191.254.0.0
191.255.0.0

使用可能
予約済み

C

192.0.0.0
192.0.1.0〜223.255.254
223.255.255.0

予約済み
使用可能
予約済み

D

224.0.0.0〜239.255.255.255

マルチキャスト グループ アドレス

E

240.0.0.0〜255.255.255.254
255.255.255.255

予約済み
ブロードキャスト

1つのインターフェイスには、1つのプライマリIPアドレスを設定できます。マスクは、IPアドレスのネットワーク番号を表すビットを特定します。マスクを使用してネットワークをサブネット化する場合、そのマスクをサブネット マスクと呼びます。割り当てられているネットワーク番号については、インターネット サービス プロバイダーにお問い合わせください。

IPアドレスおよびネットワーク マスクをレイヤ3インターフェイスに割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するレイヤ3インターフェイスを指定します。

ステップ 3

no switchport

レイヤ2コンフィギュレーション モードからインターフェイスを削除します(物理インターフェイスの場合)。

ステップ 4

ip address ip-address subnet-mask

IPアドレスおよびIPサブネット マスクを設定します。

ステップ 5

no shutdown

インターフェイスをイネーブルにします。

ステップ 6

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 7

show interfaces [ interface-id ]
show ip interface [ interface-id ]
show running-config interface [ interface-id ]

設定を確認します。

ステップ 8

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

IPアドレスを削除するか、またはIP処理をディセーブルにするには、 no ip address インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、GigabitEthernet 0/10インターフェイスにIPアドレスを設定し、イネーブルにする例を示します。

Switch# configure terminal

Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

Switch(config)# interface gigabitethernet0/10

Switch(config-if)# no switchport

Switch(config-if)# ip address 10.1.2.3 255.255.0.0

Switch(config-if)# no shutdown

サブネット ゼロの使用

サブネット アドレスがゼロであるサブネットを作成しないでください。同じアドレスを持つネットワークおよびサブネットがある場合に問題が発生することがあります。たとえば、ネットワーク131.108.0.0のサブネットが255.255.255.0の場合、サブネット ゼロは131.108.0.0と記述され、ネットワーク アドレスと同じとなってしまいます。

すべてが1のサブネット(131.108.255.0)は使用可能です。また、IPアドレス用にサブネット スペース全体が必要な場合は、サブネット ゼロの使用をイネーブルにできます(ただし推奨できません)。

サブネット ゼロをイネーブルにするには、イネーブルEXECモードから次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip subnet-zero

インターフェイス アドレスおよびルーティングの更新時にサブネット ゼロの使用をイネーブルにします。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show running-config

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

デフォルトに戻して、サブネット ゼロの使用をディセーブルにするには、 no ip subnet-zero グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

クラスレス ルーティング

ルーティングを行うように設定されたスイッチでは、クラスレス ルーティング動作はデフォルトでイネーブルとなっています。クラスレス ルーティングがイネーブルの場合、デフォルト ルートがないネットワークのサブネット宛パケットをルータが受信すると、ルータは最適なスーパーネット ルートにパケットを転送します。 スーパーネット は、単一の大規模アドレス スペースをシミュレートするために使用されるクラスCアドレス スペースの連続ブロックで構成されています。スーパーネットは、クラスBアドレス スペースの急速な枯渇を回避するために設計されました。

図31-2 では、クラスレス ルーティングがイネーブルとなっています。ホストがパケットを128.20.4.1に送信すると、ルータはパケットを廃棄せずに、最適なスーパーネット ルートに転送します。クラスレス ルーティングがディセーブルの場合、デフォルト ルートがないネットワークのサブネット宛パケットを受信したルータは、パケットを廃棄します。

図31-2 IPクラスレス ルーティングがイネーブルの場合

図31-3 では、ネットワーク128.20.0.0のルータはサブネット128.20.1.0、128.20.2.0、128.20.3.0に接続されています。ホストがパケットを128.20.4.1に送信した場合、ネットワークのデフォル ルートが存在しないため、ルータはパケットを廃棄します。

図31-3 IPクラスレス ルーティングがディセーブルの場合

認識されないサブネット宛のパケットが最適なスーパーネット ルートへ転送されないようにするには、クラスレス ルーティング動作をディセーブルにします。

クラスレス ルーティングをディセーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

no ip classless

クラスレス ルーティング動作をディセーブルにします。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show running-config

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

デフォルトに戻して、デフォルト ルートがないネットワークのサブネット宛パケットが最適なスーパーネット ルートへ転送されるようにするには、 ip classless グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

アドレス解決方法の設定

インターフェイス固有のIP処理方法を制御するには、アドレス解決を行います。IPを使用するデバイスには、ローカル セグメントまたはLAN上のデバイスを一意に定義するローカル アドレス(MAC[メディア アクセス制御]アドレス)と、デバイスが属するネットワークを特定するネットワーク アドレスがあります。ローカルアドレス(MACアドレス)は、パケット ヘッダーのデータ リンク層(レイヤ2)セクションに格納されて、データ リンク(レイヤ2)デバイスによって読み取られるため、データ リンク アドレスと呼ばれます。ソフトウェアがイーサネット上のデバイスと通信するには、デバイスのMACアドレスを判別する必要があります。IPアドレスからMACアドレスを判別するプロセスを、「 アドレス解決 」と呼びます。MACアドレスからIPアドレスを判別するプロセスを、「 逆アドレス解決 」と呼びます。

スイッチでは、次の形式のアドレス解決を行うことができます。

ARP ― IPアドレスをMACアドレスと関連付ける場合に使用します。ARPはIPアドレスを入力と解釈し、対応するMACアドレスを判別します。次に、IPアドレス/MACアドレスの関連をARPキャッシュに格納し、すぐに取り出せるようにします。そのあと、IPデータグラムはリンクレイヤ フレームにカプセル化され、ネットワークを通じて送信されます。イーサネット以外のIEEE 802ネットワークにおけるIPデータグラムのカプセル化、およびARP要求や応答については、Subnetwork Access Protocol(SNAP)で規定されています。
プロキシARP ― ルーティング テーブルを持たないホストで、他のネットワークまたはサブネット上のホストのMACアドレスを判別できるようにします。スイッチ(ルータ)が送信元と異なるインターフェイス上のホストに宛てたARP要求を受信した場合、そのルータに他のインターフェイスを経由してそのホストに至るすべてのルートが格納されていれば、ルータは自身のローカル データ リンク アドレスを示すプロキシARPパケットを生成します。ARP要求を送信したホストはルータにパケットを送信し、ルータはパケットを目的のホストに転送します。

スイッチでは、ARPと同様の機能(ローカルMACアドレスでなくIPアドレスを要求する点を除く)を持つReverse Address Resolution Protocol(RARP)を使用することもできます。RARPを使用するには、ルータ インターフェイスと同じネットワーク セグメント上にRARPサーバを設置する必要があります。サーバを識別するには、 ip rarp-server address インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

RARPの詳細については、『 Cisco IOS Configuration Fundamentals Configuration Guide 』Release 12.2を参照してください。

アドレス解決を設定するために必要な作業は次のとおりです。

スタティックARPキャッシュの定義
ARPカプセル化の設定
プロキシARPのイネーブル化

スタティックARPキャッシュの定義

ARPおよび他のアドレス解決プロトコルを使用すると、IPアドレスとMACアドレス間をダイナミックにマッピングできます。ほとんどのホストではダイナミックなアドレス解決がサポートされているため、通常の場合、スタティックARPキャッシュ エントリを指定する必要はありません。スタティックARPキャッシュ エントリを定義する必要がある場合は、グローバルに定義できます。グローバルに定義すると、IPアドレスをMACアドレスに変換するために使用される永続的なエントリを、ARPキャッシュに確保できます。また、指定されたIPアドレスがスイッチに属する場合と同じ方法で、スイッチがARP要求に応答するように指定することもできます。ARPエントリを永続的なエントリにしない場合は、ARPエントリのタイムアウト期間を指定できます。

IPアドレスとMACアドレスの間でスタティック マッピングを行うには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

arp ip-address hardware-address type

ARPキャッシュ内でIPアドレスをMAC(ハードウェア)アドレスにグローバルに関連付け、次に示すカプセル化タイプのいずれかを指定します。

arpa ― ARPカプセル化(イーサネット インターフェイス用)
snap ― SNAPカプセル化(トークンリングおよびFiber Distributed Data Interface[FDDI]インターフェイス用)
sap ― HPのARPタイプ

ステップ 3

arp ip-address hardware-address type [ alias ]

(任意)指定されたIPアドレスがスイッチに属する場合と同じ方法で、スイッチがARP要求に応答するように指定します。

ステップ 4

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するインターフェイスを指定します。

ステップ 5

arp timeout seconds

(任意)ARPキャッシュ エントリがキャッシュに保持される期間を設定します。デフォルトは14400秒(4時間)です。指定できる範囲は0〜2147483秒です。

(注) ARPタイムアウト値を120秒より少なく設定しないでください。

ステップ 6

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 7

show interfaces [ interface-id ]

すべてのインターフェイスまたは特定のインターフェイスで使用されるARPのタイプおよびタイムアウト値を確認します。

ステップ 8

show arp
show ip arp

ARPキャッシュの内容を表示します。

ステップ 9

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ARPキャッシュからエントリを削除するには、 no arp ip-address hardware-address type グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ARPキャッシュから非スタティック エントリをすべて削除するには、 clear arp-cache イネーブルEXECコマンドを使用します。

ARPカプセル化の設定

IPインターフェイスでは、イーサネットARP形式のARPカプセル化( arpa キーワードで表される)がデフォルトでイネーブルに設定されています。ネットワークの必要性に応じて、カプセル化方法をSNAPに変更できます。

ARPカプセル化タイプを指定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するレイヤ3インターフェイスを指定します。

ステップ 3

arp { arpa | snap }

ARPカプセル化方法を指定します。

arpa ― ARP
snap ― SNAP

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show interfaces [ interface-id ]

すべてのインターフェイスまたは指定されたインターフェイスのARPカプセル化設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

カプセル化タイプをディセーブルにするには、 no arp arpa または no arp snap インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

プロキシARPのイネーブル化

デフォルトでは、プロキシARPが使用されます。ホストが他のネットワークまたはサブネット上のホストのMACアドレスを判別できるようにするためです。

ディセーブルになっているプロキシARPをイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するレイヤ3インターフェイスを指定します。

ステップ 3

ip proxy-arp

インターフェイスでプロキシARPをイネーブルにします。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show ip interface [ interface-id ]

指定されたインターフェイスまたはすべてのインターフェイスの設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

インターフェイスでプロキシARPをディセーブルにするには、 no ip proxy-arp インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

IPルーティングがディセーブルの場合のルーティング支援機能

次のメカニズムを使用することで、スイッチはIPルーティングがイネーブルでない場合、別のネットワークへのルートを取得できます。

プロキシARP
デフォルト ゲートウェイ
IRDP

プロキシARP

プロキシARPは、他のルートを取得する場合の最も一般的な方法です。プロキシARPを使用すると、ルーティング情報を持たないイーサネット ホストと、他のネットワークまたはサブネット上のホストとの通信が可能になります。このホストでは、すべてのホストが同じローカルイーサネット上にあり、ARPを使用してMACアドレスを判別すると想定されています。送信元と異なるネットワーク上にあるホストに宛てたARP要求を受信したスイッチは、そのホストへの最適なルートがあるかどうかを調べます。最適ルートがある場合、スイッチはスイッチ自身のイーサネットMACアドレスが格納されたARP応答パケットを送信します。要求の送信元ホストはパケットをスイッチに送信し、スイッチは目的のホストにパケットを転送します。プロキシARPは、すべてのネットワークをローカルな場合と同様に処理し、IPアドレスごとにARP処理を実行します。

プロキシARPは、デフォルトでイネーブルに設定されています。ディセーブル化されたプロキシARPをイネーブルにするには、 プロキシARPのイネーブル化 を参照してください。プロキシARPは、他のルータでサポートされているかぎり有効です。

デフォルト ゲートウェイ

ルートを特定するもう1つの方法は、デフォルト ルータ、つまりデフォルト ゲートウェイを定義する方法です。ローカルでないすべてのパケットはこのルータに送信されます。このルータは適切なルーティングを行う、またはIP Control Message Protocol(ICMP)リダイレクト メッセージを返信するという方法で、ホストが使用するローカル ルータを定義します。スイッチはリダイレクト メッセージをキャッシュに格納し、各パケットをできるだけ効率的に転送します。この方法には、デフォルト ルータがダウンした場合、または使用できなくなった場合に、検出が不可能となる制限があります。

IPルーティングがディセーブルの場合にデフォルト ゲートウェイ(ルータ)を定義するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip default-gateway ip-address

デフォルト ゲートウェイ(ルータ)を設定します。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show ip redirects

設定を確認するため、デフォルト ゲートウェイ ルータのアドレスを表示します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

この機能をディセーブルにするには、 no ip default-gateway グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、デフォルト ゲートウェイを設定、確認する例を示します。

Switch(config)# ip default-gateway 10.1.5.59

Switch(config)# end

Switch# show ip redirect

Default gateway is 10.1.5.59

Host Gateway Last Use Total Uses Interface

ICMP redirect cache is empty

IRDP

ルータ ディスカバリを使用すると、スイッチはICMP Router Discovery Protocol(IRDP)を使用し、他のネットワークへのルートをダイナミックに取得します。ホストはIRDPを使用し、ルータを特定します。クライアントとして動作しているスイッチは、ルータ ディスカバリ パケットを生成します。ホストとして動作しているスイッチは、ルータ ディスカバリ パケットを受信します。スイッチはRIPおよびIGRPルーティングの更新を受信し、この情報からルータの場所を推測することもできます。実際のところ、ルーティング デバイスによって送信されたルーティング テーブルは、スイッチに格納されません。どのシステムがデータを送信しているのかが、記録されるだけです。IRDPを使用する利点は、プライオリティと、パケットが受信されなくなってからデバイスがダウンしているとみなされるまでの期間を、ルータごとに両方指定できることです。

検出された各デバイスは、デフォルト ルータの候補となります。現在のデフォルト ルータがダウンしたと宣言された場合、または再送信が多すぎてTCP接続がタイムアウトになりつつある場合、プライオリティが上位のルータが検出されると、最も高いプライオリティを持つ新しいルータが選択されます。

インターフェイスでIRDPルーティングを行う場合は、インターフェイスでIRDP処理をイネーブルにしてください。IRDP処理をイネーブルにすると、デフォルトのパラメータが適用されます。これらのパラメータの変更もできます。

インターフェイス上でIRDPをイネーブルにして設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するレイヤ3インターフェイスを指定します。

ステップ 3

ip irdp

インターフェイス上でIRDP処理をイネーブルにします。

ステップ 4

ip irdp multicast

(任意)IPブロードキャストの代わりとして、マルチキャスト アドレス(224.0.0.1)にIRDPアドバタイズを送信します。

(注) このコマンドを使用すると、IRDPパケットをマルチキャストとして送信するサン マイクロシステムズ社のSolarisとの互換性を維持できます。実装機能の中には、これらのマルチキャストを受信できないものも多くあります。このコマンドを使用する前に、エンドホストがこの機能に対応していることを確認してください。

ステップ 5

ip irdp holdtime seconds

(任意)アドバタイズが有効であるIRDP期間を設定します。デフォルトは maxadvertinterval 値の3倍です。 maxadvertinterval 値よりも大きな値(9000秒以下)を指定する必要があります。 maxadvertinterval 値を変更すると、この値も変更されます。

ステップ 6

ip irdp maxadvertinterval seconds

(任意)アドバタイズ間のIRDPの最大インターバルを設定します。デフォルト値は600秒です。

ステップ 7

ip irdp minadvertinterval seconds

(任意)アドバタイズ間のIRDPの最小インターバルを設定します。デフォルトは maxadvertinterval 値の0.75倍です。
maxadvertinterval を変更すると、この値も新しいデフォルト値( maxadvertinterval の0.75倍)に変更されます。

ステップ 8

ip irdp preference number

(任意)デバイスのIRDP初期設定レベルを設定します。指定できる範囲は-2 31 〜2 31 で、デフォルトは0です。大きな値を設定すると、ルータの初期設定レベルも高くなります。

ステップ 9

ip irdp address address [ number ]

(任意)プロキシアドバタイズを行うために必要なIRDPアドレスと初期設定を指定します。

ステップ 10

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 11

show ip irdp

IRDP値を表示し、設定を確認します。

ステップ 12

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

maxadvertinterval 値を変更すると、 holdtime 値および minadvertinterval 値も変更されます。最初に maxadvertinterval 値を変更し、次に holdtime 値または minadvertinterval 値のいずれかを手動で変更することが重要です。

IRDPルーティングをディセーブルにするには、 no ip irdp インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

ブロードキャスト パケットの処理方法の設定

IPインターフェイス アドレスを設定したあとで、ルーティングをイネーブルにしたり、1つまたは複数のルーティング プロトコルを設定したり、ネットワーク ブロードキャストへのスイッチの応答方法を設定したりできます。ブロードキャストは、物理ネットワーク上のすべてのホスト宛データ パケットです。2種類のブロードキャストがサポートされています。

指定ブロード キャスト パケット ― 特定のネットワークまたは一連のネットワークに送信されます。指定ブロード キャスト アドレスには、ネットワークまたはサブネット フィールドが含まれます。
フラッディング ブロードキャスト パケット ― すべてのネットワークに送信されます。

storm-control インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、レイヤ2インターフェイスでブロードキャスト、ユニキャスト、マルチキャスト トラフィックを制限することもできます。詳細については、 第21章 「ポートベースのトラフィック制御の設定」 を参照してください。

ルータはローカル ケーブル長を制限して、ブロードキャスト ストームを防ぎます。ブリッジ(インテリジェントなブリッジを含む)はレイヤ2デバイスであるため、ブロードキャストはすべてのネットワーク セグメントに転送され、ブロードキャスト ストームが伝播します。ブロードキャスト ストーム問題を解決する最善の方法は、ネットワーク上で単一のブロードキャスト アドレス方式を使用することです。最新のIP実装機能ではほとんどの場合、アドレスをブロードキャスト アドレスとして使用するように設定できます。スイッチをはじめ、多数の実装機能では、ブロードキャスト メッセージを転送するためのアドレス方式が複数サポートされています。

これらの方式をイネーブルにするには、次に示す作業を実行します。

指定ブロード キャストから物理ブロードキャストへの変換のイネーブル化
UDPブロードキャスト パケットおよびプロトコルの転送
IPブロードキャスト アドレスの確立
IPブロードキャストのフラッディング

指定ブロード キャストから物理ブロードキャストへの変換のイネーブル化

デフォルトでは、IP指定ブロード キャストが廃棄されるため、転送されることはありません。IP指定ブロード キャストが廃棄されると、ルータがサービス妨害攻撃にさらされる危険が少なくなります。

ブロードキャストが物理(MACレイヤ)ブロードキャストになるインターフェイスでは、IP指定ブロード キャストの転送をイネーブルにできます。 ip forward-protocol グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用し、設定されたプロトコルのみを転送できます。

転送するブロードキャストを制御するアクセス リストを指定できます。アクセス リストを指定すると、アクセス リストで許可されているIPパケットのみが、指定ブロード キャストから物理ブロードキャストに変換できるようになります。アクセス リストの詳細については、 第28章 「ACLによるネットワーク セキュリティの設定」 を参照してください。

インターフェイス上でIP指定ブロード キャストの転送をイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するインターフェイスを指定します。

ステップ 3

ip directed-broadcast [ access-list-number ]

インターフェイス上で、指定ブロード キャストから物理ブロードキャストへの変換をイネーブルにします。転送するブロードキャストを制御するアクセス リストを指定できます。アクセス リストを指定すると、アクセス リストで許可されているIPパケットのみが変換可能となります。

ステップ 4

exit

グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 5

ip forward-protocol { udp [ port ] | nd | sdns }

ブロードキャスト パケットを転送するとき、ルータによって転送されるプロトコルおよびポートを指定します。

udp ― UDPデータグラムを転送します。

port:(任意)転送されるUDPサービスを制御する宛先ポートです。

nd ― Network Disk(ND)データグラムを転送します。
sdns ― SDNSデータグラムを転送します。

ステップ 6

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 7

show ip interface [ interface-id ]
show running-config

指定されたインターフェイスまたはすべてのインターフェイスの設定を確認します。

ステップ 8

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

指定ブロード キャストから物理ブロードキャストへの変換をディセーブルにするには、 no ip directed-broadcast インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。プロトコルまたはポートを削除するには、 no ip forward-protocol グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

UDPブロードキャスト パケットおよびプロトコルの転送

UDPはIPのホスト間レイヤ プロトコルで、TCPと同様です。UDPはオーバーヘッドが少ない、コネクションレスのセッションを2つのエンド システム間に提供しますが、受信されたデータグラムのAcknowledgment(ACK;確認応答)は行いません。場合に応じてネットワーク ホストはUDPブロードキャストを使用し、アドレス、コンフィギュレーション、名前に関する情報を判別します。このようなホストが、サーバを含まないネットワーク セグメント上にある場合、通常UDPブロードキャストは転送されません。この状況を改善するには、特定のクラスのブロードキャストをヘルパー アドレスに転送するように、ルータのインターフェイスを設定します。インターフェイスごとに、複数のヘルパー アドレスを使用できます。

UDP宛先ポートを指定し、転送されるUDPサービスを制御できます。複数のUDPプロトコルを指定することもできます。旧式のディスクレスSunワークステーションおよびネットワーク セキュリティ プロトコルSDNSで使用されるNDプロトコルも指定できます。

ヘルパー アドレスがインターフェイスに定義されている場合、デフォルトではUDPとNDの両方の転送がイネーブルになっています。UDPポートが指定されていない場合にデフォルトで転送されるポートについては、『 Cisco IOS IP Command Reference, Volume 1 of 3: Addressing and Services』Release 12.2の ip forward-protocol インターフェイス コンフィギュレーション コマンドの説明を参照してください。

UDPブロードキャストの転送を設定するときにUDPポートを指定しないと、ルータはBOOTP転送エージェントとして動作するように設定されます。BOOTPパケットはDynamic Host Configuration Protocol(DHCP)情報を伝達します。

インターフェイスでUDPブロードキャスト パケットの転送をイネーブルにし、宛先アドレスを指定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するレイヤ3インターフェイスを指定します。

ステップ 3

ip helper-address address

転送をイネーブルにし、BOOTPなどのUDPブロードキャスト パケットを転送するための宛先アドレスを指定します。

ステップ 4

exit

グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 5

ip forward-protocol { udp [ port ] | nd | sdns }

ブロードキャスト パケットを転送するとき、ルータによって転送されるプロトコルを指定します。

ステップ 6

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 7

show ip interface [ interface-id ]
show running-config

指定されたインターフェイスまたはすべてのインターフェイスの設定を確認します。

ステップ 8

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

特定アドレスへのブロードキャスト パケットの転送をディセーブルにするには、 no ip helper-address インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。プロトコルまたはポートを削除するには、 no ip forward-protocol グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

IPブロードキャスト アドレスの確立

最も一般的な(デフォルトの)IPブロードキャスト アドレスは、すべて1で構成されているアドレスです(255.255.255.255)。ただし、任意の形式のIPブロードキャスト アドレスを生成するようにスイッチを設定することもできます。

インターフェイス上でIPブロードキャスト アドレスを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するインターフェイスを指定します。

ステップ 3

ip broadcast-address ip-address

デフォルト値と異なるブロードキャスト アドレス(128.1.255.255など)を入力します。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show ip interface [ interface-id ]

指定されたインターフェイスまたはすべてのインターフェイスのブロードキャスト アドレスを確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

デフォルトのIPブロードキャスト アドレスに戻すには、 no ip broadcast-address インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

IPブロードキャストのフラッディング

IPブロードキャストをインターネットワーク全体に、制御可能な方法でフラッディングできるようにするには、ブリッジングSTPで作成されたデータベースを使用します。この機能を使用すると、ループも回避できます。この機能を使用できるようにするには、フラッディングが行われるインターフェイスごとにブリッジングを設定する必要があります。ブリッジングが設定されていないインターフェイス上でも、ブロードキャストを受信できます。ただし、ブリッジングが設定されていないインターフェイスでは、受信したブロードキャストが転送されません。また、異なるインターフェイスで受信されたブロードキャストを送信する場合、このインターフェイスは使用されません。

IPヘルパー アドレスのメカニズムを使用して単一のネットワーク アドレスに転送されるパケットを、フラッディングできます。各ネットワーク セグメントには、パケットのコピーが1つのみ送信されます。

フラッディングを行う場合、パケットは次の条件を満たす必要があります(これらの条件は、IPヘルパー アドレスを使用してパケットを転送するときの条件と同じです)。

パケットはMACレベルのブロードキャストでなければなりません。
パケットはIPレベルのブロードキャストでなければなりません。
パケットはTrivial File Transfer Protocol(TFTP;簡易ファイル転送プロトコル)、Domain Name System(DNS;ドメイン ネーム システム)、Time、NetBIOS、ND、またはBOOTPパケット、または ip forward-protocol udp グローバル コンフィギュレーション コマンドで指定されたUDPでなければなりません。
パケットのTime To Live(TTL)値は2以上でなければなりません。

フラッディングされたUDPデータグラムには、出力インターフェイスで ip broadcast-address インターフェイス コンフィギュレーション コマンドによって指定された宛先アドレスを設定します。宛先アドレスを、任意のアドレスに設定できます。このため、データグラムがネットワーク内を伝播するにつれ、宛先アドレスが変更されることもあります。送信元アドレスは変更されません。TTL値が減ります。

フラッディングされたUDPデータグラムがインターフェイスから送信されると(場合によっては宛先アドレスが変更される)、データグラムは通常のIP出力ルーチンに渡されます。このため、出力インターフェイスにアクセス リストがある場合、データグラムはその影響を受けます。

ブリッジング スパニングツリー データベースを使用し、UDPデータグラムをフラッディングするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip forward-protocol spanning-tree

ブリッジング スパニングツリー データベースを使用し、UDPデータグラムをフラッディングします。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show running-config

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

IPブロードキャストのフラッディングをディセーブルにするには、 no ip forward-protocol spanning-tree グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

スイッチでは、パケットの大部分がハードウェアで転送され、スイッチのCPUを経由しません。CPUに送信されるパケットの場合は、ターボフラッディングを使用し、スパニングツリーベースのUDPフラッディングを約4〜5倍高速化します。この機能は、ARPカプセル化用に設定されたイーサネット インターフェイスでサポートされています。

スパニングツリーベースのフラッディングを向上させるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip forward-protocol turbo-flood

スパニングツリー データベースを使用し、UDPデータグラムのフラッディングを高速化します。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show running-config

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

この機能をディセーブルにするには、 no ip forward-protocol turbo-flood グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

IPアドレスのモニタおよびメンテナンス

特定のキャッシュ、テーブル、またはデータベースの内容が無効になる場合、または無効である可能性がある場合は、 clear イネーブルEXECコマンドを使用し、すべての内容を消去できます。 表31-3 に、内容を消去するために使用するコマンドを示します。

表31-3 キャッシュ、テーブル、データベースを消去するコマンド

コマンド

説明

clear arp-cache

IP ARPキャッシュおよび高速スイッチング キャッシュを消去します。

clear host { name | *}

ホスト名およびアドレス キャッシュから1つまたはすべてのエントリを削除します。

clear ip route { network [ mask ] |*}

IPルーティング テーブルから1つまたは複数のルートを削除します。

IPルーティング テーブル、キャッシュ、データベースの内容、ノードへの到達可能性、ネットワーク内のパケットのルーティング経路など、特定の統計情報を表示できます。 表31-4 に、IP統計情報を表示するために使用するイネーブルEXECコマンドを示します。

表31-4 キャッシュ、テーブル、データベースを表示するコマンド

コマンド

説明

show arp

ARPテーブルのエントリを表示します。

show hosts

デフォルトのドメイン名、検索サービスの方式、サーバ ホスト名、およびキャッシュに格納されているホスト名とアドレスのリストを表示します。

show ip aliases

TCPポートにマッピングされたIPアドレスを表示します(エイリアス)。

show ip arp

IP ARPキャッシュを表示します。

show ip interface [ interface-id ]

インターフェイスのIPステータスを表示します。

show ip irdp

IRDP値を表示します。

show ip masks address

ネットワーク アドレスに対して使用されるマスクおよび各マスクを使用するサブネット番号を表示します。

show ip redirects

デフォルト ゲートウェイのアドレスを表示します。

show ip route [ address [ mask ]] | [ protocol ]

ルーティング テーブルの現在のステートを表示します。

show ip route summary

ルーティング テーブルの現在のステートをサマリー形式で表示します。

IPユニキャスト ルーティングのイネーブル化

デフォルトで、スイッチはレイヤ2スイッチング モード、IPルーティングはディセーブルとなっています。スイッチのレイヤ3機能を使用するには、IPルーティングをイネーブルにする必要があります。

IPルーティングをイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip routing

IPルーティングをイネーブルにします。

ステップ 3

router ip_routing_protocol

IPルーティング プロトコルを指定します。このステップでは、他のコマンドを実行することもできます。たとえば、 network (RIP)ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用し、ルーティングするネットワークを指定できます。具体的なプロトコルの詳細については、この章の後半および『 Cisco IOS IP Configuration Guide 』Release 12.2を参照してください。

(注) IPベース イメージは、ルーティング プロトコルとしてRIPのみをサポートします。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ルーティングをディセーブルにするには、 no ip routing グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、ルーティング プロトコルとしてRIPを使用し、IPルーティングをイネーブルにする例を示します。

Switch# configure terminal

Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

Switch(config)# ip routing

Switch(config)# router rip

Switch(config-router)# network 10.0.0.0

Switch(config-router)# end

ここで、選択したルーティング プロトコルのパラメータを設定できます。具体的な手順は次のとおりです。

RIPの設定
OSPFの設定
EIGRPの設定
BGPの設定

RIPの設定

RIPは、小規模な同種ネットワーク間で使用するために作成されたInterior Gateway Protocol(IGP;内部ゲートウェイ プロトコル)です。RIPは、ブロードキャストUDPデータ パケットを使用してルーティング情報を交換するディスタンス ベクタ ルーティング プロトコルです。このプロトコルはRFC 1058に文書化されています。RIPの詳細については、『 IP Routing Fundamentals 』(Cisco Press刊)を参照してください。

RIPはIPベース イメージでサポートされている唯一のルーティング プロトコルです。その他のルーティング プロトコルを使用する場合は、スイッチにIPサービス イメージをインストールする必要があります。

スイッチはRIPを使用し、30秒ごとにルーティング情報アップデート(アドバタイズ)を送信します。180秒以上を経過しても別のルータからアップデートがルータに届かない場合、該当するルータから送られたルートは使用不能としてマークされます。240秒が経過してもアップデートが届かない場合、アップデートを行わないルータに関するすべてのルーティング テーブル エントリは削除されます。

RIPでは、各ルートの値を評価するためにホップ カウントが使用されます。ホップ カウントは、ルート内で経由されるルータ数です。直接接続されているネットワークのホップ カウントは0です。ホップ カウントが16のネットワークには到達できません。このように範囲(0〜15)が狭いため、RIPは大規模ネットワークには適していません。

ルータにデフォルトのネットワーク パスが設定されている場合、RIPはルータを疑似ネットワーク0.0.0.0にリンクするルートをアドバタイズします。0.0.0.0ネットワークは存在しません。RIPはデフォルトのルーティング機能を実行するためのネットワークとして、このネットワークを処理します。デフォルト ネットワークがRIPによって取得された場合、またはルータが最終ゲートウェイで、RIPがデフォルト メトリックによって設定されている場合、スイッチはデフォルト ネットワークをアドバタイズします。RIPは指定されたネットワーク内のインターフェイスにアップデートを送信します。インターフェイスのネットワークを指定しないと、RIPアップデート中にアドバタイズされません。

ここではRIPの設定方法について簡単に説明します。内容は次のとおりです。

RIPのデフォルト設定
基本的なRIPパラメータの設定
RIP認証の設定
サマリー アドレスおよびスプリット ホライズンの設定

RIPのデフォルト設定

表31-5 に、RIPのデフォルト設定を示します。

表31-5 RIPのデフォルト設定

機能

デフォルト設定

自動サマリー

イネーブル

デフォルト情報送信元

ディセーブル

デフォルト メトリック

自動メトリック変換(組み込み)

IP RIP認証キーチェーン

認証なし

認証モード:クリア テキスト

IP RIP受信バージョン

version ルータ コンフィギュレーション コマンドに準拠

IP RIP送信バージョン

version ルータ コンフィギュレーション コマンドに準拠

IP RIP起動

version ルータ コンフィギュレーション コマンドに準拠

IPスプリット ホライズン

メディアにより異なる

ネイバ

定義なし

ネットワーク

指定なし

オフセット リスト

ディセーブル

出力遅延

0ミリ秒

タイマー基準

update:30秒
invalid:180秒
holddown:180秒
flush:240秒

アップデート送信元の検証

イネーブル

バージョン

RIPバージョン1およびバージョン2パケットを受信し、バージョン1パケットを送信します。

基本的なRIPパラメータの設定

RIPを設定するには、ネットワークに対してRIPルーティングをイネーブルにします。他のパラメータの設定もできます。

RIPをイネーブルにして設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip routing

IPルーティングをイネーブルにします(IPルーティングがディセーブルになっている場合にのみ必須)。

ステップ 3

router rip

RIPルーティング プロセスをイネーブルにし、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

network network number

ネットワークをRIPルーティング プロセスに関連付けます。複数の network コマンドを指定できます。RIPルーティング アップデートの送受信は、これらのネットワークのインターフェイスを経由する場合のみ可能です。

ステップ 5

neighbor ip-address

(任意)ルーティング情報を交換する近接ルータを定義します。このステップを使用すると、RIP(通常はブロードキャスト プロトコル)からのルーティング アップデートが非ブロードキャスト ネットワークに到達するようになります。

ステップ 6

offset list [ access-list number | name ] { in | out } offset [ type number ]

(任意)オフセット リストをルーティング メトリックに適用し、RIPによって取得したルートへの着信および発信メトリックを増加します。アクセス リストまたはインターフェイスを使用し、オフセット リストを制限できます。

ステップ 7

timers basic update invalid holddown flush

(任意)ルーティング プロトコル タイマーを調整します。すべてのタイマーの有効範囲は0〜4294967295秒です。

update ― ルーティング アップデートの送信間隔。デフォルト値は30秒です。
invalid ― ルートが無効と宣言されたあとの時間。デフォルト値は180秒です。
holddown ― ルートがルーティング テーブルから削除されるまでの時間。デフォルト値は180秒です。
flush ― ルーティング アップデートが延期される時間。デフォルト値は240秒です。

ステップ 8

version { 1 | 2 }

(任意)RIPバージョン1またはRIPバージョン2のパケットのみを送受信するようにスイッチを設定します。デフォルトでは、スイッチはバージョン1および2を受信しますが、バージョン1のみを送信します。
インターフェイス コマンド ip rip { send | receive } version 1 | 2 | 1 2 }を使用し、インターフェイスでの送受信に使用するバージョンを制御することもできます。

ステップ 9

no auto summary

(任意)自動サマライズをディセーブルにします。デフォルトでは、クラスフル ネットワーク境界を通過するときにサブプレフィクスがサマライズされます。サマライズをディセーブルにし(RIPバージョン2のみ)、クラスフル ネットワーク境界にサブネットおよびホスト ルーティング情報をアドバタイズします。

ステップ 10

no validate-update-source

(任意)着信RIPルーティング アップデートの送信元IPアドレスの検証をディセーブルにします。デフォルトでは、着信RIPルーティング アップデートの送信元IPアドレスが検証されます。送信元アドレスが無効な場合は、アップデートが廃棄されます。通常の環境で使用する場合は、この機能をディセーブルにしないでください。ただし、ネットワークに接続されていないルータがあり、そのルータのアップデートを受信する場合は、このコマンドを使用できます。

ステップ 11

output-delay delay

(任意)RIPアップデートを送信するためのパケット間遅延を追加します。
デフォルトでは、複数のパケットからなるRIPアップデートのパケットに、パケット間遅延を追加することはできません。パケットを低速なデバイスに送信する場合は、8〜50ミリ秒のパケット間遅延を追加できます。

ステップ 12

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 13

show ip protocols

設定を確認します。

ステップ 14

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

RIPルーティング プロセスをオフにするには、 no router rip グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

アクティブなルーティング プロトコル プロセスのパラメータと現在のステートを表示するには、 show ip protocols イネーブルEXECコマンドを使用します。RIPデータベースのサマリー アドレス エントリを表示するには、 show ip rip database イネーブルEXECコマンドを使用します。

RIP認証の設定

RIPバージョン1では、認証がサポートされていません。RIPバージョン2のパケットを送受信する場合は、インターフェイスでRIP認証をイネーブルにできます。インターフェイスで使用できる一連のキーは、キー チェーンによって決まります。キー チェーンが設定されていないと、デフォルトの場合でも認証は実行されません。 認証鍵の管理 に記載されている作業も実行してください。

RIP認証がイネーブルであるインターフェイスでは、プレーン テキストとMD5という2つの認証モードがサポートされています。デフォルトはプレーン テキストです。

インターフェイスにRIP認証を設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するインターフェイスを指定します。

ステップ 3

ip rip authentication key-chain name-of-chain

RIP認証をイネーブルにします。

ステップ 4

ip rip authentication mode [ text | md5 }

プレーン テキスト認証(デフォルト)またはMD5ダイジェスト認証を使用するように、インターフェイスを設定します。

ステップ 5

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 6

show running-config interface [ interface-id ]

設定を確認します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

クリア テキスト認証に戻すには、 no ip rip authentication mode インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。認証を禁止するには、 no ip rip authentication key-chainインターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

サマリー アドレスおよびスプリット ホライズンの設定

ブロードキャストタイプのIPネットワークに接続され、ディスタンス ベクタ ルーティング プロトコルを使用するルータでは、通常ルーティング ループの発生を抑えるために、スプリット ホライズン メカニズムが使用されます。スプリット ホライズンは、ルートに関する情報がその情報の発信元であるインターフェイスで、ルータによってアドバタイズされないようにします。この機能を使用すると、通常の場合は複数のルータ間通信が最適化されます(特にリンクが壊れている場合)。

ルートを適切にアドバタイズするため、スプリット ホライズンをディセーブルにすることがアプリケーションに必要な場合を除き、通常はこの機能をディセーブルにしないでください。

ダイヤルアップ クライアント用のネットワーク アクセス サーバで、サマライズされたローカルなIPアドレス プールをアドバタイズするようにRIPが動作しているインターフェイスを設定する場合は、 ip summary-address rip インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

スプリット ホライズンがイネーブルの場合、自動サマリーとインターフェイスIPサマリー アドレスはともにアドバタイズされません。

サマライズされたローカルIPアドレスをアドバタイズし、インターフェイスのスプリット ホライズンをディセーブルにするようにインターフェイスを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するレイヤ3インターフェイスを指定します。

ステップ 3

ip address ip-address subnet-mask

IPアドレスおよびIPサブネットを設定します。

ステップ 4

ip summary-address rip ip address ip-network mask

サマライズするIPアドレスおよびIPネットワーク マスクを設定します。

ステップ 5

no ip split horizon

インターフェイスでスプリット ホライズンをディセーブルにします。

ステップ 6

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 7

show ip interface interface-id

設定を確認します。

ステップ 8

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

IPサマライズをディセーブルにするには、 no ip summary-address rip ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次の例では、主要ネットは10.0.0.0です。自動サマリー アドレス10.0.0.0はサマリー アドレス10.2.0.0によって上書きされるため、10.2.0.0はGigabitEthernet 0/2インターフェイスからアドバタイズされますが、10.0.0.0はアドバタイズされません。次の例では、インターフェイスがまだレイヤ2モード(デフォルト)の場合、 no switchport インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力してから、 ip address インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力する必要があります。

スプリット ホライズンがイネーブルである場合、( ip summary-address rip ルータ コンフィギュレーション コマンドによって設定される)自動サマリーとインターフェイス サマリー アドレスはともにアドバタイズされません。

Switch(config)# router rip

Switch(config-router)# interface gi0/2

Switch(config-if)# ip address 10.1.5.1 255.255.255.0

Switch(config-if)# ip summary-address rip 10.2.0.0 255.255.0.0

Switch(config-if)# no ip split-horizon

Switch(config-if)# exit

Switch(config)# router rip

Switch(config-router)# network 10.0.0.0

Switch(config-router)# neighbor 2.2.2.2 peer-group mygroup

Switch(config-router)# end

OSPFの設定

ここでは、OSPFの設定方法について簡単に説明します。OSPFコマンドの詳細については、『 Cisco IOS IP Command Reference, Volume 2 of 3:Routing Protocols』Release 12.2の「OSPF Commands」の章を参照してください。

OSPFでは、各メディアがブロードキャスト ネットワーク、非ブロードキャスト ネットワーク、ポイントツーポイント ネットワークに分類されます。スイッチでは、ブロードキャスト ネットワーク(イーサネット、トークンリング、FDDI)およびポイントツーポイント ネットワーク(ポイントツーポイント リンクとして設定されたイーサネット インターフェイス)がサポートされます。

OSPFはIPネットワーク専用のIGPで、IPサブネット化、および外部から取得したルーティング情報のタグ付けをサポートしています。OSPFを使用するとパケット認証も可能になり、パケットを送受信するときにIPマルチキャストが使用されます。シスコの実装機能では、RFC1253のOSPF Management Information Base(MIB;管理情報ベース)がサポートされています。

シスコの実装機能は、次の主要機能を含むOSPFバージョン2仕様に準拠します。

スタブ エリアの定義がサポートされています。
任意のIPルーティング プロトコルによって取得されたルートは、別のIPルーティング プロトコルに再配信されます。つまり、ドメイン内レベルで、OSPFはRIPによって取得したルートを取り込むことができます。OSPFルートをIGRPおよびRIPに伝達することもできます。
エリア内の近接ルータ間でのプレーン テキスト認証およびMD5認証がサポートされています。
設定可能なルーティング インターフェイス パラメータには、インターフェイス出力コスト、再送信インターバル、インターフェイス送信遅延、ルータ プライオリティ、ルータのdeadとhelloインターバル、認証鍵などがあります。
仮想リンクがサポートされています。
RFC 1587に基づくNot-So-Stubby-Area(NSSA)がサポートされています。

通常、OSPFを使用するには、多くの内部ルータ、複数のエリアに接続された Area Border Router (ABR;エリア境界ルータ)、および Autonomous System Boundary Router (ASBR)間で調整する必要があります。最小設定では、すべてのデフォルト パラメータ値、エリアに割り当てられたインターフェイスが使用され、認証は行われません。環境をカスタマイズする場合は、すべてのルータの設定を調整する必要があります。

ここではOSPFの設定方法について簡単に説明します。内容は次のとおりです。

OSPFのデフォルト設定
基本的なOSPFパラメータの設定
OSPFインターフェイスの設定
OSPFエリア パラメータの設定
その他のOSPFパラメータの設定
LSAグループ同期設定の変更
ループバック インターフェイスの設定
OSPFのモニタ

OSPFのデフォルト設定

表31-6 に、OSPFのデフォルト設定を示します。

表31-6 OSPFのデフォルト設定

機能

デフォルト設定

インターフェイス パラメータ

コスト:デフォルト コストは未定義

再送信インターバル:5秒

送信遅延:1秒

プライオリティ:1

helloインターバル:10秒

deadインターバル:helloインターバルの4倍

認証なし

パスワードの指定なし

MD5認証はディセーブル

エリア

認証タイプ:0(認証なし)

デフォルト コスト:1

範囲:ディセーブル

スタブ:スタブ エリアは未定義

NSSA:NSSAエリアは未定義

自動コスト

100 Mbps

デフォルト情報送信元

ディセーブル。イネーブルの場合、デフォルトのメトリック設定は10で、外部ルート タイプのデフォルトはタイプ2です。

デフォルト メトリック

各ルーティング プロトコルに適切な、組み込みの自動メトリック変換

距離OSPF

dist1(エリア内のすべてのルート):110
dist2(エリア間のすべてのルート):110
dist3(他のルーティング ドメインからのルート):110

OSPFデータベース フィルタ

ディセーブル。すべての発信LSAがインターフェイスにフラッディングされます。

IP OSPF名検索

ディセーブル

隣接関係変更ログ

イネーブル

ネイバ

指定なし

近接データベース フィルタ

ディセーブル。すべての発信LSAはネイバにフラッディングされます。

ネットワーク エリア

ディセーブル

NSF 1 認識

イネーブル。 2 レイヤ3スイッチは、ハードウェアまたはソフトウェアの変更中に、近接NSF対応ルータからパケットを転送し続けることが可能です。

ルータID

OSPFルーティング プロセスは未定義

サマリー アドレス

ディセーブル

タイマーLSAグループの同期設定

240秒

タイマーShortest Path First(SPF)

spf-delay:5秒

spf-holdtime:10秒

仮想リンク

エリアIDまたはルータIDは未定義

helloインターバル:10秒

再送信インターバル:5秒

送信遅延:1秒

deadインターバル:40秒

認証鍵:鍵は未定義

メッセージダイジェスト鍵(MD5):鍵は未定義

NFS認識

OSPF NSF認識機能は、Cisco IOS Release 12.2(25)SEC以降のIPサービス イメージでサポートされます。近接ルータがNSF対応である場合、ルータのプライマリRoute Processor(RP;ルート プロセッサ)に障害が発生してバックアップRPが引き継ぐ間、またはスムーズなソフトウェア アップグレードのためプライマリRPを手動でリロードしている間、レイヤ3スイッチは近接ルータからパケットを転送し続けます。

この機能はディセーブルにできません。この機能の設定詳細については、『 OSPF Nonstop Forwarding (NSF) Awareness Feature Guide 』を参照してください。

基本的なOSPFパラメータの設定

OSPFをイネーブルにするには、OSPFルーティング プロセスを作成し、ルーティング プロセスに関連付けるIPアドレスの範囲を指定して、この範囲に関連付けるエリアIDを割り当てる必要があります。

OSPFをイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip routing

IPルーティングをイネーブルにします(IPルーティングがディセーブルになっている場合にのみ必須)。

ステップ 3

router ospf process-id

OSPFルーティングをイネーブルにし、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。プロセスIDはローカルに割り当てられ、内部で使用される識別パラメータで、任意の正の整数を指定できます。各OSPFルーティング プロセスには一意の値があります。

ステップ 4

network address wildcard-mask area area-id

OSPFが動作するインターフェイス、およびそのインターフェイスのエリアIDを定義します。単一のコマンドにワイルドカードマスクを指定し、特定のOSPFエリアに関連付けるインターフェイスを1つまたは複数定義できます。エリアIDには10進数またはIPアドレスを指定できます。

ステップ 5

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 6

show ip protocols

設定を確認します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

OSPFルーティング プロセスを終了するには、 no router ospf process-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、OSPFルーティング プロセスを設定し、プロセス番号109を割り当てる例を示します。

Switch(config)# router ospf 109

Switch(config-router)# network 131.108.0.0 255.255.255.0 area 24

Switch(config-router)# end

OSPFインターフェイスの設定

ip ospf インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用すると、インターフェイス固有のOSPFパラメータを変更できます。これらのパラメータを変更する必要はありませんが、一部のインターフェイス パラメータ(helloインターバル、deadインターバル、認証鍵など)については、接続されたネットワーク内のすべてのルータで統一性を維持する必要があります。これらのパラメータを変更した場合は、ネットワーク内のすべてのルータの値も同様に変更してください。

ip ospf インターフェイス コンフィギュレーション コマンドはすべて任意です。

OSPFインターフェイス パラメータを変更にするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するレイヤ3インターフェイスを指定します。

ステップ 3

ip ospf cost

(任意)インターフェイスでパケットを送信するコストを明確に指定します。

ステップ 4

ip ospf retransmit-interval seconds

(任意)LSA送信間隔を秒数で指定します。指定できる範囲は1〜65535秒です。デフォルト値は5秒です。

ステップ 5

ip ospf transmit-dela y seconds

(任意)リンク ステート アップデート パケットを送信するまでの予測待機時間を秒数で設定します。指定できる範囲は1〜65535秒です。デフォルト値は1秒です。

ステップ 6

ip ospf priority number

(任意)ネットワークに対して、OSPFで指定されたルータを判別するときに役立つプライオリティを設定します。指定できる範囲は0〜255です。デフォルト値は1です。

ステップ 7

ip ospf hello-interval seconds

(任意)OSPFインターフェイスでhelloパケットの送信間隔を秒数で設定します。値はネットワークのすべてのノードで同じとします。指定できる範囲は1〜65535秒です。デフォルト値は10秒です。

ステップ 8

ip ospf dead-interval seconds

(任意)最後のデバイスでhelloパケットが確認されてから、OSPFルータがダウンしていることがネイバによって宣言されるまでの時間を秒数で設定します。値はネットワークのすべてのノードで同じとします。指定できる範囲は1〜65535秒です。デフォルト値はhelloインターバルの4倍です。

ステップ 9

ip ospf authentication-key key

(任意)近接OSPFルータで使用されるパスワードを割り当てます。パスワードには、キーボードから入力した任意の文字列(最大8バイト長)を指定できます。同じネットワーク上のすべての近接ルータには、OSPF情報を交換するため、同じパスワードを設定する必要があります。

ステップ 10

ip ospf message digest-key keyid md5 key

(任意)MDS認証をイネーブルにします。

keyid ― 1〜255のID
key ― 最大16バイトの英数字パスワード

ステップ 11

ip ospf database-filter all out

(任意)インターフェイスへのOSPF LSAパケットのフラッディングを阻止します。デフォルトでは、LSAが着信するインターフェイスを除き、同じエリア内のすべてのインターフェイスにOSPFは新しいLSAをフラッディングします。

ステップ 12

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 13

show ip ospf interface [ interface-name ]

OSPFに関連するインターフェイス情報を表示します。

ステップ 14

show ip ospf neighbor detail

ネイバ スイッチのNSF認識ステータスを表示します。出力例は次のいずれかとなります。

Options is 0x52

LLS Options is 0x1 (LR)

この両方が表示されると、ネイバ スイッチはNSF認識となります。

Options is 0x42 ― ネイバ スイッチはNSF認識ではないことを意味します。

ステップ 15

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

設定されたパラメータ値を削除する場合、またはデフォルト値に戻す場合は、上記コマンドの no 形式を使用します。

OSPFエリア パラメータの設定

任意で複数のOSPFエリア パラメータを設定することもできます。設定できるパラメータには、エリア、スタブ エリア、およびNSSAへの無許可アクセスをパスワードによって阻止する認証用パラメータがあります。 スタブ エリア に外部ルートに関する情報は送信されませんが、代わりに、AS外の宛先に対するデフォルトの外部ルートが、ABRによって生成されます。NSSAではコアからそのエリアへ向かうLSAの一部がフラッディングされませんが、再配信することによって、エリア内のAS外部ルートを取り込むことができます。

ルートのサマライズは、アドバタイズされたアドレスを、他のエリアでアドバタイズされる単一のサマリー ルートに統合することです。ネットワーク番号が連続する場合は、 area range ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用し、範囲内のすべてのネットワークを対象とするサマリー ルートをアドバタイズするようにABRを設定できます。

OSPF area ルータ コンフィギュレーション コマンドはすべて任意です。

エリア パラメータを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

router ospf process-id

OSPFルーティングをイネーブルにし、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

area area-id authentication

(任意)特定のエリアへの無許可アクセスに対して、パスワードベースの保護を可能にします。IDには10進数またはIPアドレスのいずれかを指定できます。

ステップ 4

area area-id authentication message-digest

(任意)エリアに関してMD5認証をイネーブルにします。

ステップ 5

area area-id stub [ no-summary ]

(任意)エリアをスタブ エリアとして定義します。 no-summary キーワードを指定すると、ABRはサマリー リンク アドバタイズをスタブ エリアに送信できなくなります。

ステップ 6

area area-id nssa [ no-redistribution ] [ default-information-originate ] [ no-summary ]

(任意)エリアをNSSAとして定義します。同じエリア内のすべてのルータは、エリアがNSSAであることを認識する必要があります。次のキーワードのいずれかを選択します。

no-redistribution ― ルータがNSSA ABRの場合、 redistribute コマンドを使用して、ルートをNSSAでなく通常のエリアに取り込む場合に選択します。
default-information-originate ― タイプ7 LSAをNSSAに取り込むようにする場合、ABRで選択します。
no-redistribution ― サマリーLSAをNSSAに送信しない場合に選択します。

ステップ 7

area area-id range address mask

(任意)単一のルートをアドバタイズするアドレス範囲を指定します。このコマンドは、ABRに対してのみ使用します。

ステップ 8

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 9

show ip ospf [ process-id ]

show ip ospf [ process-id [ area-id ]] database

設定を確認するため、一般的なOSPFルーティング プロセスまたは特定のプロセスIDに関する情報を表示します。

特定のルータのOSPFデータベースに関連する情報のリストを表示します。

ステップ 10

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

設定されたパラメータ値を削除する場合、またはデフォルト値に戻す場合は、上記コマンドの no 形式を使用します。

その他のOSPFパラメータの設定

ルータ コンフィギュレーション モードで、その他のOSPFパラメータの設定もできます。

ルート サマライズ:他のプロトコルからのルートを再配信すると( ルート マップによるルーティング情報の再配信 を参照)、各ルートは外部LSA内で個別にアドバタイズされます。OSPFリンク ステート データベースのサイズを小さくするには、 summary-address ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用し、指定されたネットワーク アドレスおよびマスクに含まれる、再配信されたすべてのルートを単一のルータにアドバタイズします。
仮想リンク:OSPFでは、すべてのエリアがバックボーン エリアに接続されている必要があります。バックボーンが不連続である場合に仮想リンクを確立するには、2つのABRを仮想リンクのエンドポイントとして設定します。設定情報には、他の仮想エンドポイント(他のABR)のID、および2つのルータに共通する非バックボーン リンク(通過エリア)などがあります。仮想リンクをスタブ エリアから設定することはできません。
デフォルトルート:OSPFルーティング ドメイン内へのルート再配信を設定すると、ルータは自動的にASBRになります。ASBRを設定し、強制的にOSPFルーティング ドメインにデフォルト ルートを生成できます。
すべてのOSPF show イネーブルEXECコマンドで使用されるDomain Name Server(DNS)名を使用すると、ルータIDやネイバIDを指定して表示する場合に比べ、ルータを簡単に特定できます。
デフォルト メトリック:OSPFは、インターフェイスの帯域幅に従ってインターフェイスのOSPFメトリックを計算します。メトリックは、帯域幅で分割された ref-bw として計算されます。ここでの ref のデフォルト値は10で、帯域幅( bw )は bandwidth インターフェイス コンフィギュレーション コマンドによって決定されます。大きな帯域幅を持つ複数のリンクの場合は、大きな数値を指定し、これらのリンクのコストを区別できます。
管理距離は、ルーティング情報送信元の信頼性を表す数値です。0〜255の整数を指定でき、値が大きいほど信頼性は低下します。管理距離が255の場合はルーティング情報送信元をまったく信頼できないため、無視します。OSPFでは、エリア内のルート(エリア内)、別のエリアへのルート(エリア間)、および再配信によって取得した別のルーティング ドメインからのルート(外部)の3つの管理距離が使用されます。どの管理距離の値でも変更できます。
パッシブ インターフェイス:イーサネット上の2つのデバイス間のインターフェイスは1つのネットワーク セグメントしか表しません。このため、OSPFが送信側インターフェイスにhelloパケットを送信しないようにするには、送信側デバイスをパッシブ インターフェイスに設定する必要があります。両方のデバイスは受信側インターフェイス宛のhelloパケットを使用することで、相互の識別を可能にします。
ルート計算タイマー:OSPFがトポロジー変更を受信してからSPF計算を開始するまでの遅延時間、および2つのSPF計算の間のホールド タイムを設定できます。
ネイバ変更ログ:OSPFネイバ ステートが変更されたときにSyslogメッセージを送信するようにルータを設定し、ルータの変更を詳細に表示できます。

上記のOSPFパラメータを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

router ospf process-id

OSPFルーティングをイネーブルにし、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

summary-address address mask

(任意)1つのサマリー ルートのみがアドバタイズされるように、再配信されたルートのアドレスおよびIPサブネット マスクを指定します。

ステップ 4

area area-id virtual-link router-id [ hello-interval seconds ] [ retransmit-interval seconds ] [ trans ] [[ authentication-key key ] | message-digest-key keyid md5 key ]]

(任意)仮想リンクを確立し、パラメータを設定します。パラメータ定義については OSPFインターフェイスの設定 、仮想リンクのデフォルト設定については 表31-6 を参照してください。

ステップ 5

default-information originate [ always ] [ metric metric-value ] [ metric-type type-value ] [ route-map map-name ]

(任意)強制的にOSPFルーティング ドメインにデフォルト ルートを生成するようにASBRを設定します。パラメータはすべて任意です。

ステップ 6

ip ospf name-lookup

(任意)DNS名検索を設定します。デフォルトはディセーブルです。

ステップ 7

ip auto-cost reference-bandwidth ref-bw

(任意)単一のルートをアドバタイズするアドレス範囲を指定します。このコマンドは、ABRに対してのみ使用します。

ステップ 8

distance ospf {[ inter-area dist1 ] [ inter-area dist2 ] [ external dist3 ]}

(任意)OSPFの距離の値を変更します。各タイプのルートのデフォルト距離は110です。指定できる範囲は1〜255です。

ステップ 9

passive-interface type number

(任意)指定されたインターフェイス経由のhelloパケットの送信を抑制します。

ステップ 10

timers spf spf-delay spf-holdtime

(任意)ルート計算タイマーを設定します。

spf-delay ― 0〜65535の整数を入力します。デフォルトは5秒です。0は遅延がないことを意味します。
spf-holdtime ― 0〜65535の整数を入力します。デフォルトは10秒です。0は遅延がないことを意味します。

ステップ 11

ospf log-adj-changes

(任意)ネイバ ステートが変更されたとき、Syslogメッセージを送信します。

ステップ 12

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 13

show ip ospf [ process-id [ area-id ]] database

特定のルータのOSPFデータベースに関連する情報のリストを表示します。キーワード オプションの一部については、 OSPFのモニタ を参照してください。

ステップ 14

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

LSAグループ同期設定の変更

OSPF LSAグループ同期設定機能を使用すると、OSPF LSAをグループ化し、リフレッシュ、チェックサム、エージング機能の同期を取って、ルータをより効率的に使用することが可能となります。この機能はデフォルトでイネーブルとなっています。デフォルトの同期インターバルは4分間です。通常は、このパラメータを変更する必要はありません。最適なグループ同期インターバルは、ルータがリフレッシュ、チェックサム、エージングを行うLSA数に反比例します。たとえば、データベース内に約10,000個のLSAが格納されている場合は、同期設定インターバルを短くすると便利です。小さなデータベース(40〜100 LSA)を使用する場合は、同期インターバルを長くし、10〜20分に設定してください。

OSPF LSA同期を設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

router ospf process-id

OSPFルーティングをイネーブルにし、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

timers lsa-group-pacing seconds

LSAのグループ同期を変更します。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

デフォルト値に戻すには、 no timers lsa-group-pacing ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。

ループバック インターフェイスの設定

OSPFは、インターフェイスに設定されている最大のIPアドレスをルータIDとして使用します。このインターフェイスがダウンした場合、または削除された場合、OSPFプロセスは新しいルータIDを再計算し、すべてのルーティング情報をそのルータのインターフェイスから再送信します。ループバック インターフェイスがIPアドレスによって設定されている場合、他のインターフェイスにより大きなIPアドレスがある場合でも、OSPFはこのIPアドレスをルータIDとして使用します。ループバック インターフェイスに障害は発生しないため、安定性は増大します。OSPFは他のインターフェイスよりもループバック インターフェイスを自動的に優先し、すべてのループバック インターフェイスの中で最大のIPアドレスを選択します。

ループバック インターフェイスを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface loopback 0

ループバック インターフェイスを作成し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

ip address address mask

このインターフェイスにIPアドレスを割り当てます。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show ip interface

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ループバック インターフェイスをディセーブルにするには、 no interface loopback 0 グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

OSPFのモニタ

IPルーティング テーブル、キャッシュ、データベースの内容など、特定の統計情報を表示できます。

表31-7 に、統計情報を表示するために使用するイネーブルEXECコマンドの一部を示します。 show ip ospf database イネーブルEXECコマンドのオプションおよび表示されるフィールドの詳細については、『 Cisco IOS IP Command Reference, Volume 2 of 3:Routing Protocols』Release 12.2を参照してください。

表31-7 IP OSPF統計情報の表示コマンド

コマンド

説明

show ip ospf [ process-id ]

OSPFルーティング プロセスに関する一般的な情報を表示します。

show ip ospf [ process-id ] database [ router ] [ link-state-id ]

show ip ospf [ process-id ] database [ router ] [ self-originate ]

show ip ospf [ process-id ] database [ router ] [ adv-router [ ip-address ]]

show ip ospf [ process-id ] database [ network ] [ link-state-id ]

show ip ospf [ process-id ] database [ summary ] [ link-state-id ]

show ip ospf [ process-id ] database [ asbr-summary ] [ link-state-id ]

show ip ospf [ process-id ] database [ external ] [ link-state-id ]

show ip ospf [ process-id area-id ] database [ database-summary ]

OSPFデータベースに関連する情報を表示します。

show ip ospf border-routes

内部のOSPFルーティングABRおよびASBRテーブル エントリを表示します。

show ip ospf interface [ interface-name ]

OSPFに関連するインターフェイス情報を表示します。

show ip ospf neighbor [ interface-name ] [ neighbor-id ] detail

OSPFインターフェイス近接情報を表示します。

show ip ospf virtual-links

OSPFに関連する仮想リンク情報を表示します。

EIGRPの設定

EIGRPはIGRPをシスコ独自に拡張したバージョンです。EIGRPはIGRPと同じディスタンス ベクタ アルゴリズムおよび距離情報を使用しますが、EIGRPでは収束性および動作効率が大幅に改善されています。

コンバージェンス技術には、Diffusing Update Algorithm(DUAL)と呼ばれるアルゴリズムが採用されています。DUALを使用すると、ルート計算の各段階でループが発生しなくなり、トポロジーの変更に関連するすべてのデバイスを同時に同期できます。トポロジー変更の影響を受けないルータは、再計算から除外されます。

IP EIGRPを導入すると、ネットワークの幅が広がります。RIPの場合、ネットワークの最大幅は15ホップです。EIGRPメトリックは数千ホップをサポートするほど大きいため、ネットワークを拡張するときに問題となるのは、トランスポート レイヤのホップ カウンタのみです。IPパケットが15台のルータを経由し、宛先方向のネクスト ホップがEIGRPによって取得されている場合、EIGRPは転送制御フィールドの値を増やします。RIPルートを宛先へのネクスト ホップとして使用する場合、転送制御フィールドでは、通常どおり値が増加します。

EIGRPには次の機能があります。

高速コンバージェンス
差分更新 ― 宛先のステートが変更された場合、ルーティング テーブルの内容全体を送信する代わりに差分更新を行い、EIGRPパケットに必要な帯域幅を最小化します。
プロトコルに依存しない近接ディスカバリ メカニズム ― このメカニズムを使用し近接ルータに関する情報を取得します。
Variable-Length Subnet Mask(VLSM;可変長サブネット マスク)
任意のルート サマライズ
大規模ネットワークへの対応

EIGRPには次に示す4つの基本コンポーネントがあります。

近接ディスカバリおよび回復 ― 直接接続されたネットワーク上の他のルータに関する情報をダイナミックに取得するために、ルータで使用されるプロセスです。ネイバが到達不能になる場合、または操作不能になった場合、ルータもこの情報を検出する必要があります。近接ディスカバリおよび回復は、サイズの小さなhelloパケットを定期的に送信することにより、わずかなオーバーヘッドで実現されます。helloパケットが受信されているかぎり、Cisco ISOソフトウェアは、ネイバが有効に機能していると判別します。このように判別された場合、近接ルータはルーティング情報を交換できます。
信頼できるトランスポート プロトコル ― EIGRPパケットをすべてのネイバに確実に、順序どおりに配信します。マルチキャストおよびユニキャスト パケットが混在する送信もサポートされます。EIGRPパケットには確実に送信する必要があるものと、そうでないものがあります。効率を高めるために、必要な場合だけ信頼性が確保されます。たとえば、マルチキャスト機能があるマルチアクセス ネットワーク(イーサネットなど)では、すべてのネイバにそれぞれhelloパケットを確実に送信する必要はありません。したがって、EIGRPはパケットへの確認応答が不要であることを知らせる、レシーバー宛の情報をパケットに格納し、単一のマルチキャストhelloを送信します。他のタイプのパケット(アップデートなど)の場合は、確認応答(ACKパケット)を要求します。信頼性の高い伝送であれば、ペンディング中の未確認応答パケットがある場合、マルチキャスト パケットを迅速に送信できます。このため、リンク速度が変化する場合でも、コンバージェンス時間を短く保つことができます。
DUAL有限状態マシン ― すべてのルート計算に関する決定プロセスを統合し、すべてのネイバによってアドバタイズされたすべてのルートを追跡します。DUALは距離情報(メトリックともいう)を使用して、効率的な、ループのないパスを選択し、さらにDUALは適切な後継ルータに基づいて、ルーティング テーブルに挿入するルートを選択します。後継ルータは、宛先への最小コスト パス(ルーティング ループに関連しないことが保証されている)を持つ、パケット転送に使用される近接ルータです。適切な後継ルータが存在しなくても、宛先にアドバタイズするネイバが存在する場合は再計算が行われ、この結果、新しい後継ルータが決定されます。ルートの再計算に要する時間によって、コンバージェンス時間が変わります。再計算はプロセッサに負荷がかかるため、必要な場合以外は、再計算しないようにしてください。トポロジーが変更されると、DUALは適切な後継ルータの有無を調べます。適切な後継ルータが存在する場合は、それらを探して使用し、不要な再計算を回避します。
プロトコル依存モジュール ― ネットワーク レイヤ プロトコル特有の作業を行います。たとえば、IP EIGRPモジュールは、IPでカプセル化されたEIGRPパケットを送受信します。このモジュールは、EIGRPパケットを解析し、受信した新しい情報をDUALに通知する作業を行います。EIGRPはDUALにルーティング決定を行うよう要求しますが、結果的にはIPルーティング テーブルに格納されます。EIGRPは、他のIPルーティング プロトコルによって取得したルートの再配信も行います。

ここではEIGRPの設定方法について簡単に説明します。内容は次のとおりです。

EIGRPのデフォルト設定
基本的なEIGRPパラメータの設定
EIGRPインターフェイスの設定
EIGRPルート認証の設定
EIGRPのモニタおよびメンテナンス

EIGRPのデフォルト設定

表31-8 に、EIGRPのデフォルト設定を示します。

表31-8 EIGRPのデフォルト設定

機能

デフォルト設定

自動サマリー

イネーブル。クラスフル ネットワーク境界を通過するとき、この境界にサブプレフィクスがサマライズされます。

デフォルト情報

再配信中は外部ルートが許可され、EIGRPプロセス間でデフォルト情報が渡されます。

デフォルト メトリック

デフォルト メトリックなしで再配信できるのは、接続されたルートおよびインターフェイスのスタティック ルートのみです。デフォルト メトリックは次のとおりです。

帯域幅:0 kbps以上
遅延(10ミリ秒):0または39.1ナノ秒の倍数である任意の正の数値
信頼性:0〜255の任意の数値(255の場合は信頼性が100%)
負荷:0〜255の数値で表される有効帯域幅(255の場合は100%の負荷)
Maximum Transmisson Unit(MTU;最大伝送ユニット):バイトで表されたルートの最大伝送ユニット サイズ(0または任意の正の整数)

距離

内部距離:90

外部距離:170

EIGRPの近接関係変更ログ

ディセーブル。隣接関係の変更はロギングされません。

IP認証キーチェーン

認証なし

IP認証モード

認証なし

IP帯域幅比率

50%

IP hello時間

低速のNonbroadcast Multiaccess(NBMA;非ブロードキャスト マルチアクセス)ネットワークの場合:60秒、それ以外のネットワークの場合:5秒

IPホールド タイム

低速NBMAネットワークの場合:180秒、それ以外のネットワークの場合:15秒

IPスプリットホライズン

イネーブル

IPサマリー アドレス

サマリー集約アドレスは未定義

メトリック ウェイト

tos:0。k1およびk3:1。k2、k4、およびk5:0

ネットワーク

指定なし

NSF 3 認識

イネーブル。 4 レイヤ3スイッチは、ハードウェアまたはソフトウェアの変更中に、近接NSF対応ルータからパケットを転送し続けることが可能です。

オフセットリスト

ディセーブル

ルータEIGRP

ディセーブル

メトリック設定

ルート マップにはメトリック設定なし

トラフィック共有

メトリックの比率に応じて配分

差異

1(等価コスト ロードバランシング)

EIGRPルーティング プロセスを作成するには、EIGRPをイネーブルにし、ネットワークを関連付ける必要があります。EIGRPは指定されたネットワーク内のインターフェイスにアップデートを送信します。インターフェイス ネットワークを指定しないと、どのEIGRPアップデートでもアドバタイズされません。

ネットワーク上にIGRP用に設定されているルータがあり、この設定をEIGRPに変更する場合は、IGRPとEIGRPの両方が設定された移行ルータを指定する必要があります。この場合は、次のセクションに記載されているステップ1〜3を実行してください。ルートを自動的に再配信するには、同じAS番号を使用する必要があります。

NFS認識

EIGRP NSF認識機能は、Cisco IOS Release 12.2(25)SEC以降のIPサービス イメージでサポートされます。近接ルータがNSF対応である場合、ルータのプライマリRPがクラッシュしてバックアップRPが引き継いでいる間、またはスムーズなソフトウェア アップグレードのためプライマリRPを手動でリロードしている間、レイヤ3スイッチは近接ルータからパケットを転送し続けます。

この機能はディセーブルにできません。この機能の設定詳細については、次のURLの『 EIGRP Nonstop Forwarding (NSF) Awareness Feature Guide 』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps1839/products_feature_guide09186a0080160010.html

基本的なEIGRPパラメータの設定

EIGRPを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。ルーティング プロセスの設定は必須ですが、それ以外のステップは任意です。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip routing

IPルーティングをイネーブルにします(IPルーティングがディセーブルになっている場合にのみ必須)。

ステップ 3

router eigrp autonomous-system

EIGRPルーティング プロセスをイネーブルにし、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。AS番号によって他のEIGRPルータへのルートを特定し、ルーティング情報をタグ付けします。

ステップ 4

network network-number

ネットワークをEIGRPルーティング プロセスに関連付けます。EIGRPは指定されたネットワーク内のインターフェイスにアップデートを送信します。インターフェイスのネットワークを指定しないと、EIGRPアップデート中にアドバタイズされません。

ステップ 5

eigrp log-neighbor-changes

(任意)EIGRP近接関係変更のロギングをイネーブルにし、ルーティング システムの安定性をモニタします。

ステップ 6

metric weights tos k1 k2 k3 k4 k5

(任意)EIGRPメトリックを調整します。デフォルト値はほとんどのネットワークで適切に動作するよう入念に設定されていますが、調整も可能です。

メトリックを決定する作業は複雑です。作業に精通したネットワーク設計者の指導がない場合は、行わないでください。

ステップ 7

offset list [ access-list number | name ] { in | out } offset [ type number ]

(任意)オフセット リストをルーティング メトリックに適用し、EIGRPによって取得したルートへの着信および発信メトリックを増やします。アクセス リストまたはインターフェイスを使用し、オフセット リストを制限できます。

ステップ 8

no auto-summary

(任意)ネットワークレベル ルートへのサブネット ルートの自動サマライズをディセーブルにします。

ステップ 9

ip summary-address eigrp autonomous-system-number address mask

(任意)サマリー集約を設定します。

ステップ 10

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 11

show ip protocols

設定を確認します。

NSF認識の場合、出力は次のとおりです。

*** IP Routing is NSF aware ***

EIGRP NSF enable d

ステップ 12

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

機能をディセーブルにする場合、または設定をデフォルト値に戻す場合は、上記コマンドの no 形式を使用します。

EIGRPインターフェイスの設定

インターフェイスごとに、他のEIGRPパラメータを任意で設定できます。

EIGRPインターフェイスを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するレイヤ3インターフェイスを指定します。

ステップ 3

ip bandwidth-percent eigrp percent

(任意)インターフェイスでEIGRPが使用できる帯域幅の割合を設定します。デフォルト値は50%です。

ステップ 4

ip summary-address eigrp autonomous-system-number address mask

(任意)指定されたインターフェイスのサマリー集約アドレスを設定します(auto-summaryがイネーブルの場合は、通常設定する必要はありません)。

ステップ 5

ip hello-interval eigrp autonomous-system-number seconds

(任意)EIGRPルーティング プロセスのhello時間を変更します。指定できる範囲は1〜65535秒です。低速NBMAネットワークの場合のデフォルトは60秒、その他のすべてのネットワークでは5秒です。

ステップ 6

ip hold-time eigrp autonomous-system-number seconds

(任意)EIGRPルーティング プロセスのホールド タイムを変更します。指定できる範囲は1〜65535秒です。低速NBMAネットワークの場合のデフォルトは180秒、その他のすべてのネットワークでは15秒です。

ホールド タイムを調整する前に、シスコのテクニカル サポートにお問い合わせください。

ステップ 7

no ip split-horizon eigrp autonomous-system-number

(任意)スプリット ホライズンをディセーブルにし、ルート情報が情報元インターフェイスからルータによってアドバタイズされるようにします。

ステップ 8

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 9

show ip eigrp interface

EIGRPがアクティブであるインターフェイス、およびそれらのインターフェイスに関連するEIGRPの情報を表示します。

ステップ 10

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

機能をディセーブルにする場合、または設定をデフォルト値に戻す場合は、上記コマンドの no 形式を使用します。

EIGRPルート認証の設定

EIGRPルート認証を行うと、EIGRPルーティング プロトコルからのルーティング アップデートに関するMD5認証が可能になり、承認されていない送信元から無許可または問題のあるルーティング メッセージを受け取ることがなくなります。

認証をイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するレイヤ3インターフェイスを指定します。

ステップ 3

ip authentication mode eigrp autonomous-system md5

IP EIGRPパケットのMD5認証をイネーブルにします。

ステップ 4

ip authentication key-chain eigrp autonomous-system key-chain

IP EIGRPパケットの認証をイネーブルにします。

ステップ 5

exit

グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 6

key chain name-of-chain

キー チェーンを識別し、キー チェーン コンフィギュレーション モードを開始します。ステップ4で設定した名前を指定します。

ステップ 7

key number

キー チェーン コンフィギュレーション モードで、キー番号を識別します。

ステップ 8

key-string text

キー チェーン コンフィギュレーション モードで、キー ストリングを識別します。

ステップ 9

accept-lifetime start-time { infinite | end-time | duration seconds }

(任意)キーを受信する期間を指定します。

start-time および end-time 構文には、 hh : mm : ss Month date year または hh : mm : ss date Month year のいずれかを使用できます。デフォルトはデフォルトの start-time 以降、無制限です。指定できる最初の日付は1993年1月1日です。デフォルトの end-time および duration infinite です。

ステップ 10

send-lifetime start-time { infinite | end-time | duration seconds }

(任意)キーを送信する期間を指定します。

start-time および end-time 構文には、 hh : mm : ss Month date year または hh : mm : ss date Month year のいずれかを使用できます。デフォルトはデフォルトの start-time 以降、無制限です。指定できる最初の日付は1993年1月1日です。デフォルトの end-time および duration infinite です。

ステップ 11

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 12

show key chain

認証鍵情報を表示します。

ステップ 13

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

機能をディセーブルにする場合、または設定をデフォルト値に戻す場合は、上記コマンドの no 形式を使用します。

EIGRPのモニタおよびメンテナンス

近接テーブルからネイバを削除できます。さらに、各種EIGRPルーティング統計情報を表示することもできます。 表31-9 に、ネイバ削除および統計情報表示用のイネーブルEXECコマンドを示します。表示されるフィールドの詳細については、『 Cisco IOS IP Command Reference, Volume 2 of 3:Routing Protocols』Release 12.2を参照してください。

表31-9 IP EIGRPのclearおよびshowコマンド

コマンド

説明

clear ip eigrp neighbors [ if-address | interface ]

近接テーブルからネイバを削除します。

show ip eigrp interface [ interface ] [ as numbe r]

EIGRP用に設定されたインターフェイスの情報を表示します。

show ip eigrp neighbors [ type-number ]

EIGRPによって検出されたネイバを表示します。

show ip eigrp topology [ autonomous-system-number ] | [[ ip-address ] mask ]]

指定されたプロセスのEIGRPトポロジー テーブルを表示します。

show ip eigrp traffic [ autonomous-system-number ]

すべてまたは特定のEIGRPプロセスの送受信パケット数を表示します。

BGPの設定

BGPは、Exterior Gateway Protocol(EGP;外部ゲートウェイ プロトコル)です。AS間で、ループの発生しないルーティング情報交換を保障するドメイン間ルーティング システムを設定するために使用されます。ASは、同じ管理下で動作してRIPやOSPFなどのIGPを境界内で実行し、EGPを使用して相互接続されるルータで構成されます。BGPバージョン4は、インターネット内でドメイン間ルーティングを行うための標準EGPです。このプロトコルは、RFC 1163、1267、および1771で定義されています。BGPの詳細については、『 Internet Routing Architectures 』(Cisco Press刊)、および『 Cisco IOS IP Configuration Guide 』Release 12.2の「Configuring BGP」の章を参照してください。

BGPコマンドおよびキーワードの詳細については、『 Cisco IOS IP Command Reference, Volume 2 of 3:Routing Protocols』Release 12.2を参照してください。 スイッチでサポートされないBGPコマンドのリストについては、 Cisco IOS Release 12.2(25)SECでサポートされていないCLIコマンド を参照してください。

BGPアップデートを交換する場合、同じASに属するルータは Internal BGP (IBGP;内部BGP)を実行し、異なるASに属するルータは External BGP (EBGP;外部BGP)を実行します。大部分のコンフィギュレーション コマンドは、EBGPとIBGPで同じですが、ルーティング アップデートがAS間で交換されるか(EBGP)、またはAS内で交換されるか(IBGP)という点で異なります。 図31-4 に、EBGPとIBGPの両方が稼働するネットワークを示します。

図31-4 EBGP、IBGP、複数のAS

外部ASと情報を交換する前に、BGPはAS内のルータ間で内部BGPピアリングを定義し、IGRPやOSPFなどAS内で稼働するIGPにBGPルーティング情報を再配信して、AS内のネットワークに到達することを確認します。

BGPルーティング プロセスを実行するルータは、通常BGP スピーカー と呼ばれます。BGPはトランスポート プロトコルとしてTransmission Control Protocol(TCP)を使用します(特にポート179)。ルーティング情報を交換するため相互にTCP接続された2つのBGPスピーカーを、ピアまたは ネイバ と呼びます。 図31-4 では、ルータAとBはBGPピアで、ルータBとC、およびルータCとDも同様です。ルーティング情報は、宛先ネットワークへの完全なパスを表す一連のAS番号です。BGPはこの情報を使用し、ループのないASマップを作成します。

このネットワークの特徴は次のとおりです。

ルータAおよびBではEBGPが、ルータBおよびCではIBGPが稼働しています。EBGPピアは直接接続されていますが、IBGPピアは直接接続されていないことに注意してください。IGPが稼働し、2つのネイバが相互に到達するかぎり、IBGPピアを直接接続する必要はありません。
AS内のすべてのBGPスピーカーは、相互にピア関係を確立する必要があります。つまり、AS内のBGPスピーカーは、論理的な完全メッシュ型に接続する必要があります。BGP4には、論理フル メッシュに関する要件を軽減する技術が2つあります。 コンフェデレーション ルート リフレクタ です。
AS 200はAS 100およびAS 300の中継ASです。つまり、AS 200はAS 100とAS 300間でパケットを転送するために使用されます。

BGPピアは完全なBGPルーティング テーブルを内部的に交換し、差分更新のみを送信します。BGPピアはキープアライブ メッセージ(接続が有効であることを確認)、および通知メッセージ(エラーまたは特殊条件に応答)を交換することもできます。

BGPの場合、各ルートはネットワーク番号、情報が通過したASのリスト( ASパス )、および他の パス アトリビュート リストで構成されます。BGPシステムの主な機能は、ASパスのリストに関する情報など、ネットワークの到達可能性情報を他のBGPシステムと交換することです。この情報は、ASが接続されているかどうかを判別したり、ルーティング ループをプルーニングしたり、ASレベル ポリシー判断を行うために使用できます。

Cisco IOSが稼働しているルータまたはスイッチがIBGPルートを選択または使用するのは、ネクストホップ ルータで使用可能なルートがあり、IGPから同期信号を受信している(IGP同期がディセーブルの場合は除く)場合です。複数のルートが使用可能な場合、BGPは アトリビュート 値に基づいてパスを選択します。BGPアトリビュートの詳細については、 BGP判断アトリビュートの設定 を参照してください。

BGPバージョン4ではClassless Interdomain Routing(CIDR)がサポートされているため、集合ルートを作成して スーパーネット を構築し、ルーティング テーブルのサイズを削減できます。CIDRは、BGP内部のネットワーク クラスの概念をエミュレートし、IPプレフィクスのアドバタイズをサポートします。

ここでは、BGPおよびサポートされているBGP機能の設定方法について簡単に説明します。

BGPのデフォルト設定
BGPルーティングのイネーブル化
ルーティング ポリシー変更の管理
BGP判断アトリビュートの設定
ルート マップによるBGPフィルタリングの設定
ネイバによるBGPフィルタリングの設定
BGPフィルタリングのプレフィクス リストの設定
BGPコミュニティ フィルタリングの設定
BGPネイバおよびピア グループの設定
集約アドレスの設定
ルーティング ドメイン コンフェデレーションの設定
BGPルート リフレクタ認証の設定
ルート ダンピングの設定
BGPのモニタおよびメンテナンス

BGP設定の詳細については、『 Cisco IOS IP Configuration Guide 』Release 12.2の「IP Routing Protocols」にある「Configuring BGP」の章を参照してください。特定のコマンドの詳細については、『 Cisco IOS IP Command Reference, Volume 2 of 3:Routing Protocols』Release 12.2を参照してください。

表示されているにもかかわらずスイッチでサポートされないBGPコマンドのリストについては、 Cisco IOS Release 12.2(25)SECでサポートされていないCLIコマンド を参照してください。

BGPのデフォルト設定

表31-10 に、BGPの基本的なデフォルト設定を示します。すべての特徴については、『 Cisco IOS IP Command Reference, Volume 2 of 3:Routing Protocols』Release 12.2の各コマンドに関する説明を参照してください。

表31-10 BGPのデフォルト設定

機能

デフォルト設定

集約アドレス

ディセーブル:定義なし

ASパス アクセス リスト

定義なし

自動サマリー

イネーブル

最適パス

ルータはルートを選択する際に ASパス を考慮します。外部BGPピアからの類似ルートは比較されません。
ルータIDの比較:ディセーブル

BGPコミュニティ リスト

番号:定義なし。コミュニティ番号を示す特定の値を許可すると、許可されていないその他すべてのコミュニティ番号は、暗黙的な拒否にデフォルト設定されます。
フォーマット:シスコ デフォルト フォーマット(32ビット番号)

BGPコンフェデレーションID/ピア

ID:設定なし
ピア:識別なし

BGP高速外部フォールオーバー

イネーブル

BGPローカル初期設定

100。指定できる範囲は0〜4294967295です(大きな値を推奨)。

BGPネットワーク

指定なし。バックドア ルートのアドバタイズなし

BGPルート ダンピング化

デフォルトでディセーブル。イネーブルの場合は、次のようになります。

半減期は15分
再使用は750(10秒増分)
抑制は2000(10秒増分)
最大抑制時間は半減期の4倍(60分)

BGPルータID

ループバック インターフェイスにIPアドレスが設定されている場合は、ループバック インターフェイスのIPアドレス、またはルータの物理インターフェイスに対して設定された最大のIPアドレス

デフォルトの情報送信元(プロトコルまたはネットワーク再配信)

ディセーブル

デフォルト メトリック

自動メトリック変換(組み込み)

距離

外部ルート管理距離:20(有効値は1〜255)
内部ルート管理距離:200(有効値は1〜255)
ローカル ルート管理距離:200(有効値は1〜255)

ディストリビュート リスト

入力(アップデート中に受信されたネットワークをフィルタリング):ディセーブル
出力(アップデート中のネットワークのアドバタイズを抑制):ディセーブル

内部ルート再配信

ディセーブル

IPプレフィクス リスト

定義なし

Multi Exit Discriminator(MED)

常に比較:ディセーブル。異なるAS内のネイバからのパスに対して、MEDを比較しません。
最適パスの比較:ディセーブル
最悪パスであるMEDの除外:ディセーブル
決定的なMED比較:ディセーブル

ネイバ

アドバタイズ インターバル:外部ピアの場合は30秒、内部ピアの場合は5秒
ロギング変更:イネーブル
条件付きアドバタイズ:ディセーブル
デフォルト送信元:ネイバに送信されるデフォルト ルートはなし
説明:なし
ディストリビュート リスト:定義なし
外部BGPマルチホップ:直接接続されたネイバのみを許可
フィルタ リスト:使用しない
受信したプレフィクスの最大数:制限なし
ネクストホップ(BGPネイバのネクストホップとなるルータ):ディセーブル
Password:ディセーブル

ネイバ

ピア グループ:定義なし。割り当てメンバーなし
プレフィクス リスト:指定なし
リモートAS(ネイバBGPテーブルへのエントリ追加):ピア定義なし
プライベートAS番号の削除:ディセーブル
ルート マップ:ピアへの適用なし
コミュニティ アトリビュート送信:ネイバへの送信なし
シャットダウンまたはソフト再設定:ディセーブル
タイマー:キープアライブ:60秒。ホールドタイム:180秒
アップデート送信元:最適ローカル アドレス
バージョン:BGPバージョン4
ウェイト:BGPピアによって学習されたルート:0。ローカル ルータから取得されたルート:32768

NSF 5 認識

ディセーブル。 6 レイヤ3スイッチは、ハードウェアまたはソフトウェアの変更中に、近接NSF対応ルータからパケットを転送し続けることが可能です。

ルート リフレクタ

設定なし

同期化(BGPおよびIGP)

イネーブル

テーブル マップ アップデート

ディセーブル

タイマー

キープアライブ:60秒。ホールドタイム:180秒

NFS認識

BGP NSF認識機能は、Cisco IOS Release 12.2(25)SEC以降のIPサービス イメージでサポートされます。BGPルーティングでこの機能をイネーブルにするには、グレースフル リスタートをイネーブルにする必要があります。近接ルータがNSF対応で、この機能がイネーブルの場合、ルータのプライマリRPに障害が発生してバックアップRPが引き継ぐ間、またはスムーズなソフトウェア アップグレードのためプライマリRPを手動でリロードしている間、レイヤ3スイッチは近接ルータからパケットを転送し続けます。

グレースフル リスタートをディセーブルにすると、NSF認識はディセーブルになります。

詳細については、『 BGP Nonstop Forwarding (NSF) Awareness Feature Guid e』を参照してください。

BGPルーティングのイネーブル化

BGPルーティングをイネーブルにするには、BGPルーティング プロセスを確立し、ローカル ネットワークを定義します。BGPがネイバとの関係を完全に把握する必要があるため、BGPネイバを指定する必要があります。

BGPは、2種類のネイバをサポートしています。内部ネイバと外部ネイバです。内部ネイバは同じAS内に、外部ネイバは異なるAS内にあります。通常の場合、外部ネイバは相互に隣接し、1つのサブネットを共有しますが、内部ネイバは同じAS内の任意の場所に存在します。

スイッチではプライベートAS番号を使用できます。プライベートAS番号は通常サービス プロバイダーによって割り当てられ、ルートが外部ネイバにアドバタイズされないシステムに設定されます。プライベートAS番号の範囲は64512〜65535です。ASパスからプライベートAS番号を削除するように外部ネイバを設定するには、 neighbor remove-private-as ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。この結果、外部ネイバにアップデートを渡すとき、ASパス内にプライベートAS番号が含まれている場合は、これらの番号が削除されます。

ASが別のASからさらに別のASにトラフィックを渡す場合は、アドバタイズ対象のルートに矛盾が存在しないことが重要です。BGPがルートをアドバタイズしてから、ネットワーク内のすべてのルータがIGPを通してルートを学習した場合、ASは一部のルータがルーティングできなかったトラフィックを受信することがあります。このような事態を避けるため、BGPはIGPがASに情報を伝播し、BGPがIGPと 同期化 されるまで、待機する必要があります。同期化は、デフォルトでイネーブルに設定されています。ASが特定のASから別のASにトラフィックを渡さない場合、またはAS内のすべてのルータでBGPが稼働している場合は、同期化をディセーブルにし、IGP内で伝送されるルータ数を少なくして、BGPがより短時間で収束するようにします。

BGPルーティングをイネーブルにしてBGPルーティング プロセスを確立し、ネイバを指定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip routing

IPルーティングをイネーブルにします(IPルーティングがディセーブルになっている場合にのみ必須)。

ステップ 3

router bgp autonomous-system

BGPルーティング プロセスをイネーブルにしてAS番号を割り当て、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。指定できるAS番号は1〜65535です。64512〜65535は、プライベートAS番号専用です。

ステップ 4

network network-number [ mask network-mask ] [ route-map route-map-name ]

このASに対してローカルとなるようにネットワークを設定し、BGPテーブルにネットワークを格納します。

ステップ 5

neighbor { ip-address | peer-group-name } remote-as number

BGPネイバ テーブルに設定を追加し、IPアドレスによって識別されるネイバが、指定されたASに属することを示します。

EBGPの場合、通常ネイバは直接接続されており、IPアドレスは接続の他端におけるインターフェイスのアドレスです。

IBGPの場合、IPアドレスにはルータ インターフェイス内の任意のアドレスを指定できます。

ステップ 6

neighbor { ip-address | peer-group-name } remove-private-as

(任意)発信ルーティング アップデート内のASパスからプライベートAS番号を削除します。

ステップ 7

no synchronization

(任意)BGPとIGPの同期化をディセーブルにします。

ステップ 8

no auto-summary

(任意)自動ネットワーク サマライズをディセーブルにします。デフォルトでは、サブネットがIGPからBGPに再配信される際に、ネットワーク ルートがBGPテーブルに書き込まれるだけです。

ステップ 9

bgp fast-external-fallover

(任意)外部ネイバ間のリンクがダウンした場合にBGPセッションを自動的にリセットします。デフォルトでは、セッションはすぐにはリセットされません。

ステップ 10

bgp graceful-restart

(任意)スイッチでNSF認識をイネーブルにします。デフォルトでは、NSF認識はディセーブルです。

ステップ 11

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 12

show ip bgp network network-number

または

show ip bgp neighbor

設定を確認します。

NSF認識(グレースフル リスタート)はネイバでイネーブルです。

スイッチおよびネイバでNSF認識がイネーブルの場合、次のメッセージが表示されます。

Graceful Restart Capability:advertised and received

NSF認識はスイッチでイネーブルですがネイバでディセーブルの場合、次のメッセージが表示されます。

Graceful Restart Capability:advertised

ステップ 13

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

BGP ASを削除するには、 no router bgp autonomous-system グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。BGPテーブルからネットワークを削除するには、 no network network-number ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。ネイバを削除するには、 no neighbor { ip-address | peer-group-name } remote-as number ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。ネイバにアップデート内のプライベートAS番号を追加するには、 no neighbor { ip-address | peer-group-name } remove-private-as ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。同期化を再度イネーブルにするには、 synchronization ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、 図31-4 に示されたルータ上でBGPを設定する例を示します。

ルータA:

Switch(config)# router bgp 100

Switch(config-router)# neighbor 129.213.1.1 remote-as 200

ルータB:

Switch(config)# router bgp 200

Switch(config-router)# neighbor 129.213.1.2 remote-as 100

Switch(config-router)# neighbor 175.220.1.2 remote-as 200

ルータC:

Switch(config)# router bgp 200

Switch(config-router)# neighbor 175.220.212.1 remote-as 200

Switch(config-router)# neighbor 192.208.10.1 remote-as 300

ルータD:

Switch(config)# router bgp 300

Switch(config-router)# neighbor 192.208.10.2 remote-as 200

BGPピアが稼働していることを確認するには、show ip bgp neighborsイネーブルEXECコマンドを使用します。次に、ルータAにこのコマンドを実行した場合の出力例を示します。

Switch# show ip bgp neighbors

BGP neighbor is 129.213.1.1, remote AS 200, external link

BGP version 4, remote router ID 175.220.212.1

BGP state = established, table version = 3, up for 0:10:59

Last read 0:00:29, hold time is 180, keepalive interval is 60 seconds

Minimum time between advertisement runs is 30 seconds

Received 2828 messages, 0 notifications, 0 in queue

Sent 2826 messages, 0 notifications, 0 in queue

Connections established 11; dropped 10

state = established 以外の情報が出力された場合、ピアは稼働していません。リモート ルータIDは、ルータ(または最大のループバック インターフェイス)上の最大のIPアドレスです。テーブルが新規情報でアップデートされるたびに、テーブルのバージョン番号は増加します。継続的にテーブル バージョン番号が増加している場合は、ルータがフラッピングし、ルーティング アップデートが継続的に発生しています。

外部プロトコルの場合、 network ルータ コンフィギュレーション コマンドからIPネットワークへの参照によって制御されるのは、アドバタイズされるネットワークのみです。これは、 network コマンドを使用してアップデートの送信先を判別するIGP(IGRPなど)と対照的です。

BGP設定の詳細については、『 Cisco IOS IP Configuration Guide 』Release 12.2の「IP Routing Protocols」を参照してください。特定のコマンドの詳細については、『 Cisco IOS IP Command Reference, Volume 2 of 3:Routing Protocols』Release 12.2を参照してください。 表示されているにもかかわらずスイッチでサポートされないBGPコマンドのリストについては、 Cisco IOS Release 12.2(25)SECでサポートされていないCLIコマンド を参照してください。

ルーティング ポリシー変更の管理

ピアのルーティング ポリシーには、着信または発信ルーティング テーブル アップデートに影響する可能性があるすべての設定が含まれます。BGPネイバとして定義された2台のルータは、BGP接続を形成し、ルーティング情報を交換します。このあとでBGPフィルタ、ウェイト、距離、バージョン、またはタイマーを変更する場合、または同様の設定変更を行う場合は、BGPセッションをリセットし、設定の変更を有効にする必要があります。

リセット方法には、ハード リセットとソフト リセットの2種類があります。Cisco IOSのソフトウェア リリース12.1以降では、ソフト リセットがサポートされており、事前の設定は必要ありません。事前に設定を行わずにソフト リセットを使用するには、両方のBGPピアでソフト ルート リフレッシュ機能がサポートされている必要があります。この機能はピアがTCPセッションを確立する際にOPENメッセージで通知されます。ソフト リセットでは、ルート リフレッシュ要求およびBGPルータ間のルーティング情報のダイナミックな交換が可能です。また、それに続けて個々の発信ルーティング テーブルを再通知することが可能です。

ソフト リセットがネイバから着信アップデートを生成することを、ダイナミック着信ソフト リセットといいます。
ソフト リセットがネイバにアップデート一式を送信することを、発信ソフト リセットといいます。

ソフト着信リセットは新しい着信ポリシーを有効にします。ソフト発信リセットは、BGPセッションをリセットせずに、新しいローカル着信ポリシーを有効にします。発信ポリシーのリセット中に新しいアップデートが送信されるので、新しい着信ポリシーも有効になります。

表31-11 にハード リセットとソフト リセットの長所と短所を示します。

表31-11 ハード リセットとソフト リセットの長所と短所

リセットの種類

長所

短所

ハード リセット

メモリのオーバーヘッドがありません。

ネイバから提供されるBGP、IP、およびFIBテーブルのプレフィクスが失われます。推奨されません。

発信ソフト リセット

ルーティング テーブル アップデートの設定、保管が不要です。

着信ルーティング テーブル アップデートはリセットされません。

ダイナミック着信ソフト リセット

BGPセッションおよびキャッシュが消去されません。

ルーティング テーブル アップデートの保管が不要で、メモリのオーバーヘッドがありません。

両方のBGPルータでルート リフレッシュ機能がサポートされる必要があります(Cisco IOS Release 12.1以降のリリースの場合)。

BGPピアがルート リフレッシュ機能をサポートしているかどうかを調べ、BGPセッションをリセットするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

show ip bgp neighbors

ネイバがルート リフレッシュ機能をサポートしているかどうかを表示します。サポートしている場合、ルータに次のメッセージが表示されます。

Received route refresh capability from peer.

ステップ 2

clear ip bgp { * | address | peer-group-name }

指定された接続上でルーティング テーブルをリセットします。

すべての接続をリセットする場合は、アスタリスク(*)を入力します。
特定の接続をリセットする場合は、IP アドレス を入力します。
ピア グループをリセットする場合は、ピア グループ名を入力します。

ステップ 3

clear ip bgp { * | address | peer-group-name } soft out

(任意)発信ソフト リセットを実行し、指定された接続上の着信ルーティング テーブルをリセットします。ルート リフレッシュがサポートされている場合には、このコマンドを使用します。

すべての接続をリセットする場合は、アスタリスク(*)を入力します。
特定の接続をリセットする場合は、IP アドレス を入力します。
ピア グループをリセットする場合は、ピア グループ名を入力します。

ステップ 4

show ip bgp
show ip bgp neighbors

ルーティング テーブルおよびBGPネイバに関する情報をチェックし、リセットされたことを確認します。

BGP判断アトリビュートの設定

BGPスピーカーが複数のASから受信したアップデートが、同じ宛先に対して異なるパスを示している場合、BGPスピーカーはその宛先に到達する最適パスを1つ選択する必要があります。選択されたパスはBGPルーティング テーブルに格納され、ネイバに伝播されます。この判断は、アップデートに格納されているアトリビュート値、およびBGPで設定可能な他の要因に基づいて行われます。

BGPピアはネイバASからプレフィクスに対する2つのEBGPパスを学習するとき、最適パスを選択してIPルーティング テーブルに挿入します。BGPマルチパス サポートがイネーブルで、同じネイバASから複数のEBGPパスを学習する場合、単一の最適パスの代わりに、複数のパスがIPルーティング テーブルに格納されます。そのあと、パケット スイッチング中に、複数のパス間でパケット単位または宛先単位のロードバランシングが実行されます。 maximum-paths ルータ コンフィギュレーション コマンドは、許可されるパス数を制御します。

これらの要因により、BGPが最適パスを選択するためにアトリビュートを評価する順序が決まります。

1. パスで指定されているネクストホップが到達不能な場合、このアップデートは削除されます。BGPのネクストホップのアトリビュート(ソフトウェアによって自動判別される)は、宛先に到達するために使用されるネクストホップのIPアドレスです。EBGPの場合、通常このアドレスは neighbor remote-as ルータ コンフィギュレーション コマンドで指定されたネイバのIPアドレスです。ネクストホップの処理をディセーブルにするには、ルート マップまたは neighbor next-hop-self ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。
2. 最大ウェイトのパスを推奨します(シスコ独自のパラメータ)。ウェイト アトリビュートはルータにローカルであるため、ルーティング アップデートで伝播されません。デフォルトでは、ルータ送信元のパスに関するウェイト アトリビュートは32768で、それ以外のパスのウェイト アトリビュートは0です。最大ウェイトのルートを推奨します。ウェイトを設定するには、アクセス リスト、ルート マップ、または neighbor weight ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。
3. ローカル初期設定値が最大のルートを推奨します。ローカル初期設定はルーティング アップデートに含まれ、同じAS内のルータ間で交換されます。ローカル初期設定アトリビュートのデフォルト値は100です。ローカル初期設定を設定するには、 bgp default local-preference ルータ コンフィギュレーション コマンドまたはルート マップを使用します。
4. ローカル ルータ上で稼働するBGPから送信されたルートを推奨します。
5. ASパスが最短のルートを推奨します。
6. 送信元タイプが最小のルートを推奨します。内部ルートまたはIGPは、EGPによって学習されたルートよりも小さく、EGPで学習されたルートは、未知の送信元のルートまたは別の方法で学習されたルートよりも小さくなります。
7. 想定されるすべてのルートについてネイバASが同じである場合は、Multi Exit Discriminator(MED)メトリック アトリビュートが最小のルートを推奨します。MEDを設定するには、ルート マップまたは default-metric ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。アップデートがIBGPピアに送信される場合、MEDも含まれます。
8. 内部(IBGP)パスより、外部(EBGP)パスを推奨します。
9. 最も近いIGPネイバ(最小のIGPメトリック)を通って到達できるルートを推奨します。ルータは、AS内の最短の内部パス(BGPのネクストホップへの最短パス)を使用し、宛先に到達するためです。
10. 次の条件にすべて該当する場合は、このパスのルートをIPルーティング テーブルに挿入してください。
− 最適ルートと目的のルートがともに外部ルートである
− 最適ルートと目的のルートの両方が、同じネイバASからのルートである
maximum-paths がイネーブルである
11. マルチパスがイネーブルでない場合は、BGPルータIDのIPアドレス値が最小のルートが選択されます。通常の場合、ルータIDはルータで最大のIPアドレスまたはループバック(仮想)アドレスですが、実装ごとに固有の場合もあります。

同じ判断アトリビュートを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

router bgp autonomous-system

BGPルーティング プロセスをイネーブルにしてAS番号を割り当て、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

bgp best-path as-path ignore

(任意)ルートを選択する際にASパスの長さを無視するようにルータを設定します。

ステップ 4

neighbor { ip-address | peer-group-name } next-hop-self

(任意)ネクストホップ アドレスの代わりに使用される特定のIPアドレスを入力し、ネイバへのBGPアップデートに関するネクストホップの処理をディセーブルにします。

ステップ 5

neighbor { ip-address | peer-group-name } weight weight

(任意)ネイバ接続にウェイトを割り当てます。指定できる値は0〜65535です。最大ウェイトのルートを推奨します。別のBGPピアから学習されたルートのデフォルト ウェイトは0です。ローカル ルータから送信されたルートのデフォルト ウェイトは32768です。

ステップ 6

default-metric number

(任意)MEDメトリックを設定して、外部ネイバへの優先パスを設定します。MEDが存在しないルートもすべてこの値に設定されます。設定できる値の範囲は1〜4294967295です。最も小さな値が最適な値です。

ステップ 7

bgp bestpath med missing-as-worst

(任意)失われたMEDが無限の値を持つものとみなすようにスイッチを設定し、MED値の存在しないパスを最も適していないパスにします。

ステップ 8

bgp always-compare med

(任意)異なるAS内のネイバからのパスに対してMEDを比較するようにスイッチを設定します。デフォルトでは、MEDの比較は同じASのパス間でのみ行われます。

ステップ 9

bgp bestpath med confed

(任意)コンフェデレーション内のさまざまなASから通知されたパスの中からパスを選択する際にMEDを考慮するようにスイッチを設定します。

ステップ 10

bgp deterministic med

(任意)同じAS内のさまざまなピアから通知されたルートの中から選択する際に、MED変数を考慮するようにスイッチを設定します。

ステップ 11

bgp default local-preference value

(任意)デフォルトのローカル初期設定値を変更します。設定できる範囲は0〜4294967295で、デフォルト値は100です。最も大きなローカル初期設定値が使用されます。

ステップ 12

maximum-paths number

(任意)IPルーティング テーブルに追加するパスの数を設定します。デフォルトでは、最適パスのみがルーティング テーブルに追加されます。指定できる値は1〜8です。複数の値を指定すると、パス間のロードバランシングが可能になります。

ステップ 13

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 14

show ip bgp
show ip bgp neighbors

ルーティング テーブルおよびBGPネイバに関する情報をチェックし、リセットされたことを確認します。

ステップ 15

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

デフォルト ステートに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

ルート マップによるBGPフィルタリングの設定

BGP内でルート マップを使用すると、ルーティング情報を制御、変更したり、ルーティング ドメイン間でルートを再配信する条件を定義できます。ルート マップの詳細については、 ルート マップによるルーティング情報の再配信 を参照してください。各ルート マップには、ルート マップを識別する名前( マップ タグ )およびオプションのシーケンス番号が付いています。

ルート マップを使用してネクストホップの処理をディセーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

route-map map-tag [[ permit | deny ] | sequence-number ]]

ルート マップを作成し、ルート マップ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

set ip next-hop ip-address [ ...ip-address ] [ peer-address ]

(任意)ルート マップを設定しネクストホップの処理をディセーブルにします。

着信ルート マップで、照合ルートのネクスト ホップがネイバ ピアリング アドレスであることを確認し、第三者のネクスト ホップを無効にします。
BGPピアの発信ルート マップで、ネクスト ホップをローカル ルータのピアリグ アドレスに設定し、ネクストホップの計算をディセーブルにします。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show route-map [ map-name ]

設定を確認するため、設定されたすべてのルート マップ、または指定されたルート マップのみを表示します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ルート マップを削除するには no route-map map-tag コマンドを使用します。ネクストホップの処理を再度イネーブルにするには no set ip next-hop ip-address コマンドを使用します。

ネイバによるBGPフィルタリングの設定

as-path access-list グローバル コンフィギュレーション コマンドおよび neighbor filter-list ルータ コンフィギュレーション コマンドなどのASパス フィルタを使用してBGPアドバタイズをフィルタリングできます。また、 neighbor distribute-list ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用してアクセス リストを使用することもできます。distribute-listフィルタはネットワーク番号に適用されます。 distribute-list コマンドについては、 ルーティング アップデートのアドバタイズおよび処理の制御 を参照してください。

ネイバ単位でルート マップを使用すると、アップデートをフィルタリングしたり、各アトリビュートを変更したりできます。ルート マップは、着信アップデートまたは発信アップデートのいずれかに適用できます。ルート マップを渡すルートのみが、アップデート内で送信または許可されます。着信および発信の両方のアップデートで、ASパス、コミュニティ、およびネットワーク番号に基づくマッチングがサポートされています。ASパスのマッチングには match as-path access-lis ルートマップ コマンド、コミュニティ ベースのマッチングには match community-list ルートマップ コマンド、ネットワーク ベースのマッチングには ip access-list グローバル コンフィギュレーション コマンドが必要です。

ネイバ単位のルート マップを適用するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

router bgp autonomous-system

BGPルーティング プロセスをイネーブルにしてAS番号を割り当て、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

neighbor { ip-address | peer-group name } distribute-list { access-list-number | name } { in | out }

(任意)アクセス リストに指定されたとおりに、ネイバとの間のBGPルーティング アップデートをフィルタリングします。

(注) neighbor prefix-list ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用してアップデートをフィルタリングすることもできますが、同一のGBPピアを設定するのに両方のコマンドを使用することはできません。

ステップ 4

neighbor { ip-address | peer-group name } route-map map-tag { in | out }

(任意)ルート マップを適用し、着信または発信ルートをフィルタリングします。

ステップ 5

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 6

show ip bgp neighbors

設定を確認します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ネイバからアクセス リストを削除するには、 no neighbor distribute-list コマンドを使用します。ネイバからルート マップを削除するには、 no neighbor route-map map-tag ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。

フィルタリングには、BGPのASパスに基づいて着信および発信の両方のアップデートに対してアクセス リスト フィルタを指定する方法もあります。各フィルタは正規表現に基づくアクセス リストです(正規表現の詳細については、『 Cisco IOS Dial Services Command Reference 』Release 12.1の付録「Regular Expressions」を参照)。この方法を使用するには、ASパス アクセス リストを定義し、特定のネイバ間のアップデートに対して適用します。

BGPパス フィルタリングを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip as-path access-list access-list-number { permit | deny } as-regular-expressions

BGPに関するアクセス リストを定義します。

ステップ 3

router bgp autonomous-system

BGPルータ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

neighbor { ip-address | peer-group name } filter-list { access-list-number | name } { in | out | weight weight }

アクセス リストにもとづくBGPフィルタを設定します。

ステップ 5

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 6

show ip bgp neighbors [ paths regular-expression]

設定を確認します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

BGPフィルタリングのプレフィクス リストの設定

neighbor distribute-list ルータ コンフィギュレーション コマンドなどの、多くのBGPルート フィルタリング コマンドでアクセス リストの代わりにプレフィクス リストを使用できます。プレフィクス リストを使用すると、大規模なリストのロードや検索の性能向上、差分更新のサポート、容易なCLI(コマンドライン インターフェイス)設定、および柔軟性の向上などの利点があります。

プレフィクス リストによるフィルタリングでは、アクセス リストのマッチングを行う場合と同様に、ルートのプレフィクスをプレフィクス リストとマッチングします。一致したものがあれば、そのルートが使用されます。プレフィクスが許可されているかいないかは、次の基準に従います。

プレフィクス リストが空の場合、すべてのプレフィクスが許可されます。
プレフィクスがプレフィクス リストのエントリと一致しない場合、暗黙的な拒否とみなされます。
プレフィクス リストの複数のエントリが一致した場合、プレフィクス リスト エントリのシーケンス番号を使用して、最も小さなシーケンス番号を持つエントリを割り出します。

デフォルトでは、シーケンス番号は自動生成され5単位で増加します。シーケンス番号の自動生成をディセーブルに設定すると、各エントリのシーケンス番号を指定する必要があります。シーケンス番号の増加単位は任意に指定できます。1単位での増加を指定すると、リストにエントリを追加することはできません。大きな単位での増加を指定すると、値が上限に達してしまう可能性があります。

設定のエントリを削除する場合にはシーケンス番号を指定する必要はありません。 Show コマンドの出力にはシーケンス番号が表示されます。

必ずプレフィクス リストを設定してから、コマンドでプレフィクス リストを使用してください。プレフィクス リストの作成またはプレフィクス リストへのエントリの追加を行うには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip prefix-list list-name [ seq seq-value ] deny | permit network / len [ ge ge-value ] [ le le-value ]

任意のシーケンス番号を持つプレフィクス リストを作成し、一致条件に対するアクセスを deny (拒否)または permit (許可)します。 permit または deny 文は少なくとも1つ入力する必要があります。

network / len はネットワーク番号およびネットワーク マスクの長さ(ビット単位)です。
(任意) ge および le の値で照合するプレフィクスの長さの範囲を指定します。指定した ge-value および le-value は次の条件を満たす必要があります。 len < ge-value < le-value < 32

ステップ 3

ip prefix-list list-name seq seq-value deny | permit network / len [ ge ge-value ] [ le le-value ]

(任意)プレフィクス リストにエントリを追加し、エントリにシーケンス番号を割り当てます。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show ip prefix list [ detail | summary ] name [ network / len ] [ seq seq-num ] [ longer ] [ first-match ]

プレフィクス リストまたはプレフィクス リストのエントリの内容を表示して設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

プレフィクス リストおよびそのリストのエントリをすべて削除するには、 no ip prefix-list list-name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。プレフィクス リストからエントリを1つ削除するには、 no ip prefix-list seq seq-value グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。シーケンス番号の自動生成をディセーブルにするには、 no ip prefix-list sequence number コマンドを使用します。自動生成を再度イネーブルにするには、 ip prefix-list sequence number コマンドを使用します。プレフィクス エントリのヒット数テーブルを消去するには、 clear ip prefix-list イネーブルEXECコマンドを使用します。

BGPコミュニティ フィルタリングの設定

BGPコミュニティ フィルタリングは、COMMUNITIESアトリビュートの値に基づいてルーティング情報の配信を制御するBGPの方法の1つです。このアトリビュートによって、宛先はコミュニティにグループ化され、コミュニティに基づいてルーティング判断が適用されます。この方法を使用すると、ルーティング情報の配信制御を目的とするBGPスピーカーの設定が簡単になります。

コミュニティは、共通するいくつかのアトリビュートを共有する宛先のグループです。各宛先は複数のコミュニティに属します。AS管理者は、宛先が属するコミュニティを定義できます。デフォルトでは、すべての宛先が一般的なインターネット コミュニティに属します。コミュニティは、過渡的でグローバルな、オプションのCOMMUNITIESアトリビュート(1〜4294967200)によって識別されます。事前に定義された既知のコミュニティの一部を、次に示します。

internet ― このルートを、インターネット コミュニティにアドバタイズします。すべてのルータが所属します。
no-export ― EBGPピアに、このルートをアドバタイズしません。
no-advertise ― どのピア(内部または外部)にも、このルートをアドバタイズしません。
local-as ローカルなAS外部のピアに、このルートをアドバタイズしません。

コミュニティに基づき、他のネイバに許可、送信、配信するルーティング情報を制御できます。BGPスピーカーは、ルートを学習、アドバタイズ、または再配信するときに、ルートのコミュニティを設定、追加、または変更します。ルートを集約すると、作成された集約内のCOMMUNITIESアトリビュートに、すべての初期ルートの全コミュニティが含まれます。

コミュニティ リストを使用すると、ルート マップのマッチ コマンド句で使用されるコミュニティ グループを作成できます。さらに、アクセス リストの場合と同様、一連のコミュニティ リストを作成することもできます。ステートメントは一致が見つかるまでチェックされ、1つのステートメントが満たされると、テストは終了します。

コミュニティに基づいてCOMMUNITIESアトリビュートおよびマッチ コマンド句を設定するには、 ルート マップによるルーティング情報の再配信 に記載されている match community-list および set community ルートマップ コンフィギュレーション コマンドを参照してください。

デフォルトでは、COMMUNITIESアトリビュートはネイバに送信されません。COMMUNITIESアトリビュートが特定のIPアドレスのネイバに送信されるように指定するには、 neighbor send-community ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。

コミュニティ リストを作成、適用するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip community-list community-list-number { permit | deny } community-number

コミュニティ リストを作成し、番号を割り当てます。

community-list-number は1〜99の整数です。この値は、コミュニティの許可または拒否グループを1つ以上識別します。
community-number は、 set community ルートマップ コンフィギュレーション コマンドで設定される番号です。

ステップ 3

router bgp autonomous-system

BGPルータ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

neighbor { ip-address | peer-group name } send-community

このIPアドレスのネイバに送信するCOMMUNITIESアトリビュートを指定します。

ステップ 5

set comm-list list-num delete

(任意)ルート マップで指定された標準または拡張コミュニティ リストと一致する着信または発信アップデートのコミュニティ アトリビュートから、コミュニティを削除します。

ステップ 6

exit

グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 7

ip bgp-community new-format

(任意)AA:NNのフォーマットで、BGPコミュニティを表示、解析します。

BGPコミュニティは、2つの部分からなる2バイト長フォーマットで表示されます。シスコのデフォルトのコミュニティ フォーマットはNNAAです。BGPに関する最新のRFCでは、コミュニティはAA:NNの形式をとります。最初の部分はAS番号で、その次の部分は2バイトの数値です。

ステップ 8

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 9

show ip bgp community

設定を確認します。

ステップ 10

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

BGPネイバおよびピア グループの設定

通常の場合、BGPネイバの多くは同じアップデート ポリシー(同じ発信ルート マップ、配信リスト、フィルタ リスト、アップデート送信元など)を使用して設定されます。アップデート ポリシーが同じネイバをピア グループにまとめると設定が簡単になり、アップデートの効率が高まります。多数のピアを設定した場合は、この方法を推奨します。

BGPピア グループを設定するには、ピア グループを作成し、そこにオプションを割り当てて、ピア グループ メンバーとしてネイバを追加します。ピア グループを設定するには、 neighbor ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルトでは、ピア グループ メンバーはピア グループのすべての設定オプション(リモートAS[設定されている場合]、バージョン、アップデート送信元、発信ルートマップ、発信フィルタリスト、発信配信リスト、最小アドバタイズ間隔、ネクストホップなど)を継承します。すべてのピア グループ メンバーは、ピア グループに対する変更を継承し、また、発信アップデートに影響しないオプションを無効にするように、メンバーの設定もできます。

各ネイバに設定オプションを割り当てるには、ネイバのIPアドレスを使用し、次に示すルータ コンフィギュレーション コマンドのいずれかを指定します。ピア グループにオプションを割り当てるには、ピア グループ名を使用し、いずれかのコマンドを指定します。 neighbor shutdown ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用すると、すべての設定情報を削除せずに、BGPピアまたはピア グループをディセーブルにできます。

BGPピアを設定するには、イネーブルEXECモードで次のコマンドを使用します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

router bgp autonomous-system

BGPルータ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

neighbor peer-group-name peer-group

BGPピア グループを作成します。

ステップ 4

neighbor ip-address peer-group peer-group-name

BGPネイバをピア グループのメンバーにします。

ステップ 5

neighbor { ip-address | peer-group-name } remote-as number

BGPネイバを指定します。 remote-as number を使用してピア グループが設定されていない場合は、このコマンドを使用し、EBGPネイバを含むピア グループを作成します。指定できる範囲は1〜65535です。

ステップ 6

neighbor { ip-address | peer-group-name } description text

(任意)ネイバに説明を対応付けます。

ステップ 7

neighbor { ip-address | peer-group-name } default-originate [ route-map map-name ]

(任意)BGPスピーカー(ローカル ルータ)がネイバにデフォルト ルート0.0.0.0を送信し、デフォルト ルートとして使用できるようにします。

ステップ 8

neighbor { ip-address | peer-group-name } send-community

(任意)このIPアドレスのネイバに送信するCOMMUNITIESアトリビュートを指定します。

ステップ 9

neighbor { ip-address | peer-group-name } update-source interface

(任意)内部BGPセッションがTCP接続の任意の動作インターフェイスを使用できるようにします。

ステップ 10

neighbor { ip-address | peer-group-name } ebgp-multihop

(任意)ネイバがセグメントに直接接続されていない場合でも、BGPセッションを使用可能にします。マルチホップ ピア アドレスへの唯一のルートがデフォルト ルート(0.0.0.0)の場合、マルチホップ セッションは確立されません。

ステップ 11

neighbor { ip-address | peer-group-name } local-as number

(任意)ローカルASとして使用するAS番号を指定します。指定できる範囲は1〜65535です。

ステップ 12

neighbor { ip-address | peer-group-name } advertisement-interval seconds

(任意)BGPルーティング アップデートの送信間隔の最小値を設定します。

ステップ 13

neighbor { ip-address | peer-group-name } maximum-prefix maximum [ threshold ]

(任意)ネイバから受信できるプレフィクス数を制御します。設定できる範囲は1〜4294967295です。 threshold (任意)は、警告メッセージが生成される基準となる最大値(パーセント)です。デフォルト値は75%です。

ステップ 14

neighbor { ip-address | peer-group-name } next-hop-self

(任意)ネイバ宛のBGPアップデートに関して、ネクストホップでの処理をディセーブルにします。

ステップ 15

neighbor {ip-address | peer-group-name} password string

(任意)TCP接続でのMD5認証をBGPピアに設定します。両方のBGPピアに同じパスワードを設定する必要があります。そうしないと、BGPピア間に接続が作成されません。

ステップ 16

neighbor { ip-address | peer-group-name } route-map map-name { in | out }

(任意)着信または発信ルートにルート マップを適用します。

ステップ 17

neighbor { ip-address | peer-group-name } send-community

(任意)このIPアドレスのネイバに送信するCOMMUNITIESアトリビュートを指定します。

ステップ 18

neighbor { ip-address | peer-group-name } timers keepalive holdtime

(任意)ネイバまたはピア グループ用のタイマーを設定します。

keepalive インターバルは、キープアライブ メッセージがピアに送信される間隔です。指定できる範囲は1〜4294967295秒で、デフォルトは60秒です。
holdtime は、キープアライブ メッセージを受信しなかった場合、ピアが非アクティブと宣言されるまでのインターバルです。指定できる範囲は1〜4294967295秒で、デフォルトは180秒です。

ステップ 19

neighbor { ip-address | peer-group-name } weight weight

(任意)ネイバからのすべてのルートに関するウェイトを指定します。

ステップ 20

neighbor { ip-address | peer-group-name } distribute-list { access-list-number | name } { in | out }

(任意)アクセス リストに指定されたとおりに、ネイバとの間のBGPルーティング アップデートをフィルタリングします。

ステップ 21

neighbor { ip-address | peer-group-name } filter-list access-list-number { in | out | weight weight }

(任意)BGPフィルタを設定します。

ステップ 22

neighbor { ip-address | peer-group-name } version value

(任意)ネイバと通信する際に使用するBGPバージョンを指定します。

ステップ 23

neighbor { ip-address | peer-group-name } soft-reconfiguration inbound

(任意)受信したアップデートの保存を開始するようにソフトウェアを設定します。

ステップ 24

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 25

show ip bgp neighbors

設定を確認します。

ステップ 26

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

既存のBGPネイバまたはネイバ ピア グループをディセーブルにするには、 neighbor shutdown ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。ディセーブル化されている既存のネイバまたはネイバ ピア グループをイネーブルにするには、 no neighbor shutdown ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。

集約アドレスの設定

CIDRを使用すると、集約ルート(または スーパーネット )を作成して、ルーティング テーブルのサイズを最小化できます。BGP内に集約ルートを設定するには、集約ルートをBGPに再配信するか、またはBGPルーティング テーブル内に集約エントリを作成します。BGPテーブル内に特定のエントリがさらに1つまたは複数存在する場合は、BGPテーブルに集約アドレスが追加されます。

ルーティング テーブル内に集約アドレスを作成するには、イネーブルEXECモードで次のコマンドを使用します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

router bgp autonomous-system

BGPルータ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

aggregate-address address mask

BGPルーティング テーブル内に集約エントリを作成します。集約ルートはASからのルートとしてアドバタイズされます。情報が失われた可能性があることを示すため、アトミック集約アトリビュートが設定されます。

ステップ 4

aggregate-address address mask as-set

(任意)AS設定パス情報を生成します。このコマンドは、この前のコマンドと同じ規則に従う集約エントリを作成します。ただし、アドバタイズされるパスは、すべてのパスに含まれる全要素で構成されるAS_SETです。多くのパスを集約するときは、このキーワードを使用しないでください。このルートは絶えず取り消され、更新されます。

ステップ 5

aggregate-address address-mask summary-only

(任意)サマリー アドレスのみをアドバタイズします。

ステップ 6

aggregate-address address mask suppress-map map-name

(任意)選択した特定のルートを隠します。

ステップ 7

aggregate-address address mask advertise-map map-name

(任意)ルート マップで指定された条件に基づいて集約を生成します。

ステップ 8

aggregate-address address mask attribute-map map-name

(任意)ルート マップで指定された属性を持つ集約を生成します。

ステップ 9

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 10

show ip bgp neighbors [ advertised-routes ]

設定を確認します。

ステップ 11

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

集約エントリを削除するには、 no aggregate-address address mask ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。オプションをデフォルト値に戻すには、キーワードを指定してコマンドを使用します。

ルーティング ドメイン コンフェデレーションの設定

IBGPのメッシュを少なくするには、ASを複数のサブASに分割し、それをグループ化して単一のASのように見える1つのコンフェデレーションにする方法があります。各ASはそれぞれのAS内で完全なメッシュ構造で、同じコンフェデレーション内の他のASとの接続は少数です。異なるASにあるピアがEBGPセッションを持っていても、それらがIBGPピアであるかのようにルーティング情報が交換されます。具体的には、ネクスト ホップ、MED、およびローカル初期設定情報が保持されます。このようにして、すべてのASに対して単一のIGPを使用できます。

BGPコンフェデレーションを設定するには、そのASグループのAS番号として機能するコンフェデレーションIDを指定する必要があります。

BGPコンフェデレーションを設定するには、イネーブルEXECモードで次のコマンドを使用します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

router bgp autonomous-system

BGPルータ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

bgp confederation identifier autonomous-system

BGPコンフェデレーションIDを設定します。

ステップ 4

bgp confederation peers autonomous-system [ autonomous-system ...]

コンフェデレーションに所属し、特別なEBGPピアとして扱われるASを指定します。

ステップ 5

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 6

show ip bgp neighbor

show ip bgp network

設定を確認します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

BGPルート リフレクタ認証の設定

BGPでは、すべてのIBGPスピーカーが完全にメッシュ化されている必要があります。ルータが外部ネイバからルートを受け取ると、それをすべての内部ネイバにアドバタイズする必要があります。ルーティング情報がループしないように、すべてのIBGPスピーカーが接続されている必要があります。内部ネイバは内部ネイバから学習したルートを他の内部ネイバに送信することはありません。

ルート リフレクタを使用すると、学習したルートをネイバへ送信するのに別の方法が使用されるため、すべてのIBGPスピーカーを完全メッシュにする必要はありません。内部BGPピアを ルート リフレクタ に設定すると、ルート リフレクタがIBGPの学習したルートをIBGPネイバへ送信する役割を担います。ルート リフレクタの内部ピアには、次の2つのグループがあります。 クラインアント ピア と、 非クライアント ピア (AS内のその他のすべてのルータ)です。ルート リフレクタはこれら2つのグループ間のルートを反映します。ルート リフレクタとそのクライアント ピアは クラスタ を形成します。非クライアント ピアはお互いに完全メッシュ化されている必要がありますが、クライアント ピアは必ずしも完全メッシュ化されている必要はありません。クラスタ内のクライアントはクラスタ外のIBGPスピーカーとは通信しません。

ルート リフレクタがアドバタイズされたルートを受け取ると、ネイバに応じて次のいずれかの動作を行います。

外部BGPスピーカーからのルートが、すべてのクライアントおよび非クライアント ピアにアドバタイズされます。
非クライアント ピアからのルートが、すべてのクライアントにアドバタイズされます。
クライアントからのルートが、すべてのクライアントおよび非クライアント ピアにアドバタイズされます。したがって、クライアントは完全にメッシュ化されている必要はありません。

通常、クライアントのクラスタにはルート リフレクタが1つあり、クラスタはルート リフレクタ ルータIDで識別されます。冗長性を増し、シングル ポイント障害を回避するために、クラスタに複数のルート リフレクタが存在する場合があります。この場合、クラスタ内のすべてのルート リフレクタは、同じクラスタ内のルート リフレクタからのアップデートを認識できるように、同一の4バイトのクラスタIDが設定されている必要があります。1つのクラスタ内のすべてのルート リフレクタは完全にメッシュ化され、同じクライアント ピアおよび非クライアント ピアが含まれている必要があります。

ルート リフレクタおよびクライアントを設定するには、イネーブルEXECモードで次のコマンドを使用します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

router bgp autonomous-system

BGPルータ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

neighbor ip-address | peer-group-name route-reflector-client

ローカル ルータをBGPルート リフレクタに設定し、指定したネイバをクライアントに設定します。

ステップ 4

bgp cluster-id cluster-id

(任意)クラスタに複数のルート リフレクタが存在する場合にクラスタIDを設定します。

ステップ 5

no bgp client-to-client reflection

(任意)クライアント間でのルートの反映をディセーブルにします。デフォルトでは、ルートはルート リフレクタ クライアントから他のクライアントへ反映されます。ただし、クライアントが完全にメッシュ化されている場合は、ルート リフレクタはクライアントにルートを反映する必要はありません。

ステップ 6

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 7

show ip bgp

設定を確認します。送信元IDおよびクラスタリスト属性を表示します。

ステップ 8

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ルート ダンピングの設定

ルート フラップ ダンピングは、インターネットワーク内のフラッピング ルートの伝播を最小限にするように設計されたBGPの機能です。利用可能および利用不可能になる状態を繰り返すルートは、フラッピングしているとみなされます。ルート ダンピングがイネーブルに設定されている場合には、ルートがフラップするとそのルートに ペナルティ の数値が割り当てられます。ルートの累積ペナルティが設定変更可能な制限値に到達すると、ルートが稼働していても、BGPはそのルートのアドバタイズを抑制します。 再利用制限 はペナルティと比較される設定変更可能な値です。ペナルティが再利用制限よりも小さい場合、抑制されている稼働中のルートが再度アドバタイズされます。

ダンピングはIBGPによって学習されたルートには適用されません。このポリシーにより、IBGPピアがASへの外部ルートに対して高いペナルティを持つのを防止します。

BGPルート ダンピングを設定するには、イネーブルEXECモードで次のコマンドを使用します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

router bgp autonomous-system

BGPルータ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

bgp dampening

BGPルート ダンピングをイネーブルにします。

ステップ 4

bgp dampening half-life reuse suppress max-suppress [ route-map map ]

(任意)ルート ダンピング係数のデフォルト値を変更します。

ステップ 5

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 6

show ip bgp flap-statistics [{ regexp regexp } | { filter-list list } | { address mask [ longer-prefix ]}]

(任意)フラッピングしているすべてのパスのフラップをモニタします。ルートが抑制されておらずかつ安定すると統計情報は削除されます。

ステップ 7

show ip bgp dampened-paths

(任意)ダンピング ルートを表示します(抑制されるまでの残り時間を含む)。

ステップ 8

clear ip bgp flap-statistics [{ regexp regexp } | { filter-list list } | { address mask [ longer-prefix ]}

(任意)BGPフラップ統計情報を消去し、ルートがダンピングされる可能性を少なくします。

ステップ 9

clear ip bgp dampening

(任意)ルート ダンピング情報を消去し、抑制されたルートの抑制を解除します。

ステップ 10

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

フラップ ダンピングをディセーブルにするには、キーワードを指定せずに no bgp dampening ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。ダンピング係数をデフォルト値に戻すには、 no bgp dampening ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。

BGPのモニタおよびメンテナンス

特定のキャッシュ、テーブル、またはデータベースのすべての内容を削除できます。この作業は、特定の構造の内容が無効である場合、または無効である疑いがある場合に必要となります。

BGPルーティング テーブル、キャッシュ、データベースの内容など、特定の統計情報を表示できます。さらに、リソースの利用率を判別したり、ネットワーク問題を解決するための情報を使用することもできます。さらに、ノードの到達可能性に関する情報を表示し、デバイスのパケットが経由するネットワーク内のパスの検出もできます。

表31-12 に、 BGPを消去および表示するために使用するイネーブルEXECコマンドを示します。表示されるフィールドの詳細については、『 Cisco IOS IP Command Reference, Volume 2 of 3:Routing Protocols』Release 12.2を参照してください。

表31-12 IP BGPのclearおよびshowコマンド

コマンド

説明

clear ip bgp address

特定のBGP接続をリセットします。

clear ip bgp *

すべてのBGP接続をリセットします。

clear ip bgp peer-group tag

BGPピア グループのすべてのメンバーを削除します。

show ip bgp prefix

ピア グループおよびプレフィクスがアドバタイズされたピア グループに属さないピアを表示します。また、ネクスト ホップやローカル プレフィクスなどのプレフィクス属性も表示します。

show ip bgp cidr-only

サブネットおよびスーパーネット ネットワーク マスクを含むすべてのBGPルートを表示します。

show ip bgp community [ community-number ] [ exact ]

指定されたコミュニティに属するルートを表示します。

show ip bgp community-list community-list-number [ exact-match ]

コミュニティ リストで許可されたルートを表示します。

show ip bgp filter-list access-list-number

指定されたASパス アクセス リストによって照合されたルートを表示します。

show ip bgp inconsistent-as

矛盾した送信元ASのあるルートを表示します。

show ip bgp regexp regular-expression

コマンド ラインに入力された指定の正規表現に適合したASパスを持つルートを表示します。

show ip bgp

BGPルーティング テーブルの内容を表示します。

show ip bgp neighbors [ address ]

各ネイバとのBGP接続およびTCP接続に関する詳細情報を表示します。

show ip bgp neighbors [ address ] [ advertised-routes | dampened-routes | flap-statistics | paths regular-expression | received-routes | routes ]

特定のBGPネイバから学習したルートを表示します。

show ip bgp paths

データベース内のすべてのBGPパスを表示します。

show ip bgp peer-group [ tag ] [ summary ]

BGPピア グループに関する情報を表示します。

show ip bgp summary

すべてのBGP接続のステータスを表示します。

また、 bgp log-neighbor changes ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用し、BGPネイバをリセット、起動、またはダウンさせるときに生成される、メッセージのロギングをイネーブルにすることもできます。

Multi-VRF CEの設定

Virtual Private Network(VPN;仮想私設網)を使用すると、カスタマーはISPバックボーン ネットワーク上で帯域幅を確実に共有できます。VPNは共通のルーティング テーブルを共有するサイトの集まりです。カスタマー サイトは1つまたは複数のインターフェイスでサービス プロバイダー ネットワークに接続されます。サービス プロバイダーは各インターフェイスをVPNルーティング テーブルに関連付けます。VPNルーティング テーブルは、VPN Routing/Forwarding(VRF;VPNルーティング/転送)テーブルと呼ばれます。

スイッチは、Customer Edge(CE;カスタマー エッジ)デバイス内でmultiple VPN Routing/Forwarding(multi-VRF)インスタンスをサポートします(multi-VRF CE)。サービス プロバイダーはmulti-VRF CEを使用して、IPアドレスが重複する複数のVPNをサポートします。

スイッチはVPNをサポートする目的で、Multiprotocol Label Switching(MPLS;マルチプロトコル ラベル スイッチング)を使用しません。MPLS VRFの詳細については、『 Cisco IOS Switching Services Configuration Guide 』Release 12.2を参照してください。

ここで説明する内容は次のとおりです。

Multi-VRF CEの概要
Multi-VRF CEのデフォルト設定
Multi-VRF CEの設定時の注意事項
VRFの設定
VPNルーティング セッションの設定
BGP PE/CEルーティング セッションの設定
Multi-VRF CEの設定例
Multi-VRF CEステータスの表示

Multi-VRF CEの概要

multi-VRF CEは、IPアドレスを重複使用する複数のVPNをサービス プロバイダーがサポートできるようにする機能です。multi-VRF CEは入力インターフェイスを使用して、VPNが異なるルートを区別し、各VRFに1つまたは複数のレイヤ3インターフェイスを関連付け、仮想パケット転送テーブルを形成します。VRF内のインターフェイスは、イーサネット ポートなどの物理インターフェイス、またはVLAN SVIなどの論理インターフェイスのいずれかに設定できますが、インターフェイスを複数のVRFに同時に所属させることはできません。

multi-VRF CEインターフェイスは、レイヤ3インターフェイスでなければなりません。

multi-VRF CEには、次に示すデバイスが含まれます。

CEデバイス ― カスタマーは1つまたは複数のProvider Edge(PE;プロバイダー エッジ)ルータへのデータ リンクを経由し、サービス プロバイダー ネットワークにアクセスできます。CEデバイスはルータにサイトのローカル ルートをアドバタイズし、ルータからリモートVPNルートを学習します。Catalyst 3550スイッチは、CEとして使用できます。
PEルータ ― スタティック ルーティング、またはBGP、RIPv2、OSPF、EIGRPなどのルーティング プロトコルを使用し、CEデバイスとルーティング情報を交換します。PEで必要となる処理は、直接接続されたVPNのVPNルートを維持することだけです。サービス プロバイダーのすべてのVPNルートを維持する必要はありません。各PEルータには、直接接続された各サイトのVRFが維持されます。これらのサイトがすべて同じVPNに参加する場合は、PEルータ上の複数のインターフェイスを1つのVRFに関連付けることができます。各VPNは、指定されたVRFにマッピングされます。CEからローカルVPNルートを学習したあとで、PEルータはIBGPを使用し、他のPEルータとVPNルーティング情報を交換します。
プロバイダー ルータまたはコア ルータ ― サービス プロバイダー ネットワーク内のルータのうち、CEデバイスに接続されていないルータです。

multi-VRF CEを使用すると、複数のカスタマーで1つのCEを共有できます。また、CEとPE間で物理リンクが1つだけ使用されます。共有されたCEはカスタマーごとに個別のVRFテーブルを維持し、独自のルーティング テーブルに基づいて、カスタマーごとにパケットをスイッチングおよびルーティングします。multi-VRF CEは、PEに限定されていた機能をCEデバイスに拡張します。これにより、VRFテーブルを個別に維持する機能がCEデバイスに追加され、VPNのプライバシおよびセキュリティ機能を支店に拡張することが可能となります。

図31-5 に、各Catalyst 3550スイッチが複数の仮想CEとして機能する設定を示します。このシナリオは、VPNサービスに関する帯域幅条件が小さいカスタマー(小規模企業など)に最適です。この場合、Catalyst 3550スイッチで、multi-VRF CEをサポートする必要があります。multi-VRF CEはレイヤ3スイッチであるため、VRF内の各インターフェイスをレイヤ3インターフェイスにする必要があります。

図31-5 複数の仮想CEとして機能するCatalyst 3550スイッチ

VRFにレイヤ3インターフェイスを追加するコマンドを受信すると、CEはmulti-VRF-CE関連のデータ構造内にVLAN IDとPolicy Label(PL)間の適切なマッピングを設定し、VLAN IDおよびPLをVLANデータベースに追加します。

multi-VRF CEが設定されている場合、レイヤ3転送テーブルは概念的に2つのセクションに分割されます。

multi-VRF CEルーティング セクション ― 別のVPNからのルートを格納します。
グローバル ルーティング セクション ― インターネットなど、VPN以外のネットワークへのルートを格納します。

異なるVRFからのVLAN IDは異なるPLにマッピングされ、処理中にVRFを区別するために使用されます。レイヤ3転送テーブルのmulti-VRF CEセクションにルートが見つからない場合、グローバル ルーティング セクションを使用してフォワーディング パスを決定します。学習された新規VPNルートごとに、レイヤ3セットアップ機能は入力ポートのVLAN IDを使用してPLを取得し、multi-VRF CEルーティング セクションにPLおよび新規ルートを挿入します。パケットをルーテッド ポートから受信した場合は、ポート内部VLAN ID番号が使用され、SVIから受信した場合は、VLAN番号が使用されます。

次に、multi-VRF-CE対応ネットワークでのパケット転送プロセスを示します。

VPNからパケットを受信すると、スイッチは入力されたPL番号に基づいてルーティング テーブルを検索します。ルートが見つかると、スイッチはパケットをPEに転送します。
CEからパケットを受信すると、入力PEはVRF検索を実行します。ルートが見つかると、ルータは対応するMPLSラベルをパケットに追加し、MPLSネットワークに送信します。
ネットワークからパケットを受信すると、出力PEはラベルを取り除き、そのラベルを使用して正しいVPNルーティング テーブルを識別します。次に、標準のルート検索を実行します。ルートが見つかると、パケットを正しい隣接装置に転送します。
出力PEからパケットを受信すると、CEは入力PLを使用して正しいVPNルーティング テーブルを検索します。ルートが見つかると、VPN内でパケットを転送します。

VRFを設定するには、VRFテーブルを作成し、VRFに関連付けられたレイヤ3インターフェイスを指定します。次に、VPN内、およびCEとPE間で、ルーティング プロトコルを設定します。プロバイダーのバックボーンにVPNルーティング情報を配信する場合は、ルーティング プロトコルとしてBGPを使用してください。

multi-VRF CEネットワークには、次に示す3つの主要コンポーネントがあります。

VPNルート ターゲット通信 ― VPNコミュニティのその他すべてのメンバーに関するリストです。VPNコミュニティ メンバーごとにVPNルート ターゲットを設定する必要があります。
VPNコミュニティPEルータのマルチプロトコルBGPピアリング ― VRFの到達可能性情報をVPNコミュニティのすべてのメンバーに伝播させます。VPNコミュニティ内のすべてのPEルータに、BGPピアリングを設定する必要があります。
VPNフォワーディング ― VPNサービスプロバイダー ネットワーク内のすべてのVPNコミュニティ メンバー間で、すべてのトラフィックをトランスポートします。

Multi-VRF CEのデフォルト設定

表31-13 に、VRFのデフォルト設定を示します。

表31-13 VRFのデフォルト設定

機能

デフォルト設定

VRF

ディセーブル。VRFは定義されていません。

マップ

インポート マップ、エクスポート マップ、またはルート マップは定義されていません。

VRF最大ルート

ファスト イーサネット スイッチ:8000
ギガビット イーサネット スイッチ:12000

転送テーブル

インターフェイスのデフォルトは、グローバル ルーティング テーブルです。

Multi-VRF CEの設定時の注意事項

multi-VRF CEを使用するには、スイッチにEMIをインストールする必要があります。

ネットワークにVRFを設定するときの注意事項は次のとおりです。

multi-VRF CEを備えたスイッチは複数のカスタマーで共有され、各カスタマーは独自のルーティング テーブルを所有します。
カスタマーごとに異なるVRFテーブルを使用するため、同じIPアドレスを再使用できます。異なるVPNでは、重複するIPアドレスを使用できます。
multi-VRF CEを使用すると、複数のカスタマーがPEとCE間で同じ物理リンクを共有できます。複数のVLANを持つトランク ポートは、カスタマー間でパケットを区別します。各カスタマーは独自のVLANを所有します。
multi-VRF CEは、一部のMPLS-VRF機能をサポートしません。ラベル交換、LDP隣接関係、またはラベル付きパケットはサポートされません。
PEルータの場合は、multi-VRF CEを使用しても、複数のCEを使用しても、違いはありません。 図31-5 では、multi-VRF CEデバイスに複数の仮想レイヤ3インターフェイスが接続されています。
スイッチは物理ポート、VLAN SVI、または両方の組み合わせを使用して、VRFの設定をサポートします。SVIは、アクセス ポートまたはトランク ポートを経由して接続されます。
他のカスタマーのVLANと重複しないかぎり、カスタマーは複数のVLANを使用できます。カスタマーのVLANは、特定のルーティング テーブルIDにマッピングされます。このルーティングIDは、スイッチに格納された適切なルーティング テーブルを識別するために使用されます。
multi-VRF CEをサポートするには、レイヤ 3 TCAMテーブルに複数のルーティング テーブルを入力します。ルートが属するテーブルを識別するにはルーティング テーブル内に追加フィールドが必要となるため、スイッチが144ビットのレイヤ3 TCAMをサポートできるようにSDMテンプレートを変更する必要があります。デフォルト、アクセス、またはルーティング テンプレート内でユニキャスト ルーティングにそれぞれ割り当てられているTCAMスペースを再フォーマットするには、 sdm prefer extended-match sdm prefer access extended-match 、または sdm prefer routing extended-match グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ユニキャスト ルーティングTCAMを再フォーマットすると、テンプレートでサポートされるユニキャスト ルート数が半減します。

SDMテンプレートの詳細については、 ユーザが選択した機能に対するシステム リソースの最適化 を参照してください。

Catalyst 3550スイッチは、1つのグローバル ネットワークと最大7つのVRFをサポートします。サポートされるルートの総数は、TCAMのサイズによって制限され、SDMテンプレート内で指定されます。
ほとんどのルーティング プロトコル(BGP、OSPF、RIP、スタティック ルーティング)をCEとPE間で使用できますが、次の理由からEBGPの使用を推奨します。
− BGPの場合、複数のCEと通信するための複数のアルゴリズムが不要です。
− BGPは、異なる管理下で実行されるシステム間でルーティング情報を渡す目的で設計されています。
− BGPを使用すると、CEにルートのアトリビュートを簡単に渡すことができます。
multi-VRF CEは、EIGRPをサポートしません。
multi-VRF CEは、パケット スイッチング速度に影響を与えません。
VPNマルチキャストはサポートされていません。
同じスイッチで、Web Cache Communication Protocol(WCCP)とmulti-VRF CEを同時に設定はできません。
multi-VRF CEが設定されている場合、同じHot Standby Router Protocol(HSRP)スタンバイ アドレスを2つの異なるVPNに割り当てることはできません。
VRFとPolicy-Based Routing(PBR;ポリシーベース ルーティング)はスイッチ インターフェイス上で相互に排他的です。インターフェイス上でPBRがイネーブルに設定されている場合は、VRFをイネーブルに設定できません。逆に、インターフェイス上でVRFがイネーブルに設定されている場合は、PBRをイネーブルに設定できません。

VRFの設定

1つまたは複数のVRFを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。コマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースのスイッチのコマンド リファレンス、および『 Cisco IOS Switching Services Command Reference 』Release 12.2を参照してください。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip routing

IPルーティングをイネーブルにします。

ステップ 3

ip vrf vrf-name

VRFに名前を付け、VRFコンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

rd route-distinguisher

ルート識別子を指定し、VRFテーブルを作成します。AS番号と任意の番号(xxx:y)またはIPアドレスと任意の番号(A.B.C.D:y)のいずれかを入力します。

ステップ 5

route-target { export | import | both } route-target-ext-community

指定されたVRFに対して、インポート、エクスポート、またはインポートとエクスポートのルート ターゲット コミュニティ リストを作成します。ASシステム番号と任意の番号(xxx:y)またはIPアドレスと任意の番号(A.B.C.D:y)のいずれかを入力します。 route-target-ext-community は、ステップ4で入力した route-distinguisher と同じでなければなりません。

ステップ 6

import map route-map

(任意)ルート マップをVRFに関連付けます。

ステップ 7

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、VRFに関連付けるレイヤ3インターフェイスを指定します。インターフェイスはルーテッド ポートまたはSVIに設定できます。

ステップ 8

ip vrf forwarding vrf-name

VRFをレイヤ3インターフェイスに関連付けます。

ステップ 9

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 10

show ip vrf [ brief | detail | interfaces ] [ vrf-name ]

設定を確認します。設定されたVRFに関する情報を表示します。

ステップ 11

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

VRFを削除し、VRFからすべてのインターフェイスを削除するには、 no ip vrf vrf-name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。VRFから特定のインターフェイスを削除するには、 no ip vrf forwarding インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

VPNルーティング セッションの設定

VPN内のルーティングは、サポートされている任意のルーティング プロトコル(RIP、EIGRP、またはBGP)またはスタティック ルーティングを使用して設定できます。以下に示すコンフィギュレーションはOSPF用ですが、プロセスはほかのプロトコルでも同じです。

VPN内でOSPFを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

router ospf process-id vrf vrf-name

OSPFルーティングをイネーブルにしてVPN転送テーブルを指定し、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

log-adjacency-changes

(任意)隣接ステートの変更を記録します。これがデフォルト ステートです。

ステップ 4

redistribute bgp autonomous-system-number subnets

BGPネットワークからOSPFネットワークに情報を再配信するように、スイッチを設定します。

ステップ 5

network network-number area area-id

OSPFが稼働するネットワークのアドレスとマスク、およびネットワーク アドレスのエリアIDを定義します。

ステップ 6

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 7

show ip ospf process-id

OSPFネットワークの設定を確認します。

ステップ 8

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

OSPFルーティング プロセスとVPN転送テーブル間の関連付けを解除するには、 no router ospf process-id vrf vrf-name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

BGP PE/CEルーティング セッションの設定

BGP PE/CEルーティング セッションを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

router bgp autonomous-system-number

他のBGPルータに渡されたAS番号を使用してBGPルーティング プロセスを設定し、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

network network-number mask network-mask

BGPを使用し、アナウンスするネットワークおよびマスクを指定します。

ステップ 4

redistribute ospf process-id match internal

OSPF内部ルートを再配信するようにスイッチを設定します。

ステップ 5

network network-number area area-id

OSPFが稼働するネットワークのアドレスとマスク、およびネットワーク アドレスのエリアIDを定義します。

ステップ 6

address-family ipv4 vrf vrf-name

PE/CEルーティング セッションのBGPパラメータを定義し、VRFアドレスファミリー モードを開始します。

ステップ 7

neighbor address remote-as as-number

PEとCEルータ間のBGPセッションを定義します。

ステップ 8

neighbor address activate

IPv4アドレス ファミリーのアドバタイズをアクティブにします。

ステップ 9

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 10

show ip bgp [ ipv4 ] [ neighbors ]

BGP設定を確認します。

ステップ 11

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

BGPルーティング プロセスを削除するには、 no router bgp autonomous-system-number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ルーティングの特性を削除するには、コマンドにキーワードを指定します。

Multi-VRF CEの設定例

図31-6 は、 図31-5 と類似したネットワークの物理接続を簡素化した例です。OSPFはVPN1、VPN2、およびグローバル ネットワークで使用されるプロトコルです。BGPはCE/PE接続で使用されます。図の次にある設定例では、Catalyst 3550スイッチをCEスイッチAとして設定する方法、およびカスタマー スイッチDおよびFのVRF設定方法を示しています。CEスイッチCを設定するコマンドおよび他のカスタマー スイッチのものは示しませんが、この例と同様です。また、例では、PEルータとして動作するCatalyst 6000またはCatalyst 6500スイッチのスイッチAのトラフィック設定のコマンドも示しています。

図31-6 Multi-VRF CEの設定例

スイッチAの設定

スイッチAで、ルーティングをイネーブルにし、VRFを設定します。

Switch# configure terminal

Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

Switch(config)# ip routing

Switch(config)# ip vrf v11

Switch(config-vrf)# rd 800:1

Switch(config-vrf)# route-target export 800:1

Switch(config-vrf)# route-target import 800:1

Switch(config-vrf)# exit

Switch(config)# ip vrf v12

Switch(config-vrf)# rd 800:2

Switch(config-vrf)# route-target export 800:2

Switch(config-vrf)# route-target import 800:2

Switch(config-vrf)# exit

スイッチAのループバックおよび物理インターフェイスを設定します。GigabitEthernetポート1はPEへのトランク接続です。FastEthernetポート8および11はVPNに接続されます。

Switch(config)# interface loopback1

Switch(config-if)# ip vrf forwarding v11

Switch(config-if)# ip address 8.8.1.8 255.255.255.0

Switch(config-if)# exit

Switch(config)# interface loopback2

Switch(config-if)# ip vrf forwarding v12

Switch(config-if)# ip address 8.8.2.8 255.255.255.0

Switch(config-if)# exit

Switch(config)# interface gigabitethernet0/5

Switch(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q

Switch(config-if)# switchport mode trunk

Switch(config-if)# no ip address

Switch(config-if)# exit

Switch(config)# interface fastethernet0/8

Switch(config-if)# switchport access vlan 208

Switch(config-if)# no ip address

Switch(config-if)# exit

Switch(config)# interface fastethernet0/11

Switch(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q

Switch(config-if)# switchport mode trunk

Switch(config-if)# no ip address

Switch(config-if)# exit

スイッチAで使用されるVLANを設定します。VLAN10は、CEおよびPE間のVRF11に使用されています。VLAN 20は、CEとPEの間のVRF 12で使用されます。VLAN 118および208は、スイッチFおよびスイッチDをそれぞれ含むVPNのVRF用に使用されます。

Switch(config)# interface vlan10

Switch(config-if)# ip vrf forwarding v11

Switch(config-if)# ip address 38.0.0.8 255.255.255.0

Switch(config-if)# exit

Switch(config)# interface vlan20

Switch(config-if)# ip vrf forwarding v12

Switch(config-if)# ip address 83.0.0.8 255.255.255.0

Switch(config-if)# exit

Switch(config)# interface vlan118

Switch(config-if)# ip vrf forwarding v12

Switch(config-if)# ip address 118.0.0.8 255.255.255.0

Switch(config-if)# exit

Switch(config)# interface vlan208

Switch(config-if)# ip vrf forwarding v11

Switch(config-if)# ip address 208.0.0.8 255.255.255.0

Switch(config-if)# exit

VPN1およびVPN2に、OSPFルーティングを設定します。

Switch(config)# router ospf 1 vrf vl1

Switch(config-router)# redistribute bgp 800 subnets

Switch(config-router)# network 208.0.0.0 0.0.0.255 area 0

Switch(config-router)# exit

Switch(config)# router ospf 2 vrf vl2

Switch(config-router)# redistribute bgp 800 subnets

Switch(config-router)# network 118.0.0.0 0.0.0.255 area 0

Switch(config-router)# exit

CE/PEルーティング用のBGPを設定します。

Switch(config)# router bgp 800

Switch(config-router)# address-family ipv4 vrf vl2

Switch(config-router-af)# redistribute ospf 2 match internal

Switch(config-router-af)# neighbor 83.0.0.3 remote-as 100

Switch(config-router-af)# neighbor 83.0.0.3 activate

Switch(config-router-af)# network 8.8.2.0 mask 255.255.255.0

Switch(config-router-af)# exit

Switch(config-router)# address-family ipv4 vrf vl1

Switch(config-router-af)# redistribute ospf 1 match internal

Switch(config-router-af)# neighbor 38.0.0.3 remote-as 100

Switch(config-router-af)# neighbor 38.0.0.3 activate

Switch(config-router-af)# network 8.8.1.0 mask 255.255.255.0

Switch(config-router-af)# end

スイッチDの設定

スイッチDはVPN 1に属し、次のコマンドによってスイッチAに接続されます。

Switch# configure terminal

Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

Switch(config)# ip routing

Switch(config)# interface fastethernet0/2

Switch(config-if)# no switchport

Switch(config-if)# ip address 208.0.0.20 255.255.255 .0

Switch(config-if)# exit

Switch(config)# router ospf 101

Switch(config-router)# network 208.0.0.0 0.0.0.255 area 0

Switch(config-router)# end

スイッチFの設定

スイッチFはVPN 2に属し、次のコマンドによってスイッチAに接続されます。

Switch# configure terminal

Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

Switch(config)# ip routing

Switch(config)# interface fastethernet0/1

Switch(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q

Switch(config-if)# switchport mode trunk

Switch(config-if)# no ip address

Switch(config-if)# exit

Switch(config)# interface vlan118

Switch(config-if)# ip address 118.0.0.11 255.255.255.0

Switch(config-if)# exit

Switch(config)# router ospf 101

Switch(config-router)# network 118.0.0.0 0.0.0.255 a rea 0

Switch(config-router)# end

PEスイッチBの設定

次に示すコマンドは、スイッチB(PEルータ)上でCEデバイス(スイッチA)との接続のみを設定します。

Router# configure terminal

Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

Router(config)# ip vrf v1

Router(config-vrf)# rd 100:1

Router(config-vrf)# route-target export 100:1

Router(config-vrf)# route-target import 100:1

Router(config-vrf)# exit

Router(config)# ip vrf v2

Router(config-vrf)# rd 100:2

Router(config-vrf)# route-target export 100:2

Router(config-vrf)# route-target import 100:2

Router(config-vrf)# exit

Router(config)# ip cef

Router(config)# interface Loopback1

Router(config-if)# ip vrf forwarding v1

Router(config-if)# ip address 3.3.1.3 255.255.255.0

Router(config-if)# exit

Router(config)# interface Loopback2

Router(config-if)# ip vrf forwarding v2

Router(config-if)# ip address 3.3.2.3 255.255.255.0

Router(config-if)# exit

Router(config)# interface gigabitethernet1/0.10

Router(config-if)# encapsulation dot1q 10

Router(config-if)# ip vrf forwarding v1

Router(config-if)# ip address 38.0.0.3 255.255.255.0

Router(config-if)# exit

Router(config)# interface gigabitethernet1/0.20

Router(config-if)# encapsulation dot1q 20

Router(config-if)# ip vrf forwarding v2

Router(config-if)# ip address 83.0.0.3 255.255.255.0

Router(config-if)# exit

Router(config)# router bgp 100

Router(config-router)# address-family ipv4 vrf v2

Router(config-router-af)# neighbor 83.0.0.8 remote-as 800

Router(config-router-af)# neighbor 83.0.0.8 activate

Router(config-router-af)# network 3.3.2.0 mask 255.255.255.0

Router(config-router-af)# exit

Router(config-router)# address-family ipv4 vrf vl

Router(config-router-af)# neighbor 83.0.0.8 remote-as 800

Router(config-router-af)# neighbor 83.0.0.8 activate

Router(config-router-af)# network 3.3.1.0 mask 255.255.255.0

Router(config-router-af)# end

Multi-VRF CEステータスの表示

multi-VRF CEの設定およびステータスに関する情報を表示するには、 表31-14 に示すイネーブルEXECコマンドを使用します。

表31-14 Multi-VRF CE情報を表示するコマンド

コマンド

説明

show ip protocols vrf vrf-name

VRFに関連付けられたルーティング プロトコル情報を表示します。

show ip route vrf vrf-name [ connected ] [ protocol [ as-number ]] [ list ] [ mobile ] [ odr ] [ profile ] [ static ] [ summary ] [ supernets-only ]

VRFに関連付けられたIPルーティング テーブル情報を表示します。

show ip vrf [ brief | detail | interfaces ] [ vrf-name ]

定義されたVRFインスタンスに関する情報を表示します。

表示されるフィールドの詳細については、『 Cisco IOS Switching Services Command Reference 』Release 12.2を参照してください。

プロトコル独立機能の設定

ここでは、IPルーティング プロトコルに依存しない機能の設定方法について説明します。これらの機能は、IPベース イメージまたはIPサービス イメージが稼働するスイッチで使用できますが、IPベース イメージ付属のプロトコル関連機能はRIPでのみ使用できます。IPルーティング プロトコルに依存しないコマンドの詳細については、『 Cisco IOS IP Command Reference, Volume 2 of 3:Routing Protocols』Release 12.2の「IP Routing Protocol-Independent Commands」の章を参照してください。

ここでは、次の手順について説明します。

CEFの設定
等価コスト ルーティング パスの個数の設定
スタティック ユニキャスト ルートの設定
デフォルトのルートおよびネットワークの指定
ルート マップによるルーティング情報の再配信
PBRの設定
ルーティング情報のフィルタリング