この章では、Catalyst 3550スイッチのレイヤ2およびレイヤ3インターフェイスにEtherChannelを設定する方法について説明します。
EtherChannelの概要
EtherChannelは、スイッチ、ルータ、サーバ間にフォールトトレラントな高速リンクを提供します。EtherChannelを使用して配線クローゼットとデータ センタの間の帯域幅を拡張したり、ボトルネックが発生しやすいネットワーク内の任意の場所にEtherChannelを配置できます。EtherChannelには、残りのリンク間で負荷を再分配し、リンク切断から自動的に回復する機能があります。リンクに障害が発生した場合、EtherChannelは仲介なしに、障害のあるリンクからチャネル内の残りのリンクにトラフィックをリダイレクトします。
EtherChannelは、単一の論理リンクにバンドルされた個々のファスト イーサネットまたはギガビット イーサネット リンクで構成されます( 図30-1 を参照)。EtherChannelは、スイッチ間またはスイッチとホスト間に、最大800 Mbps(Fast EtherChannel)または最大8 Gbps(Gigabit EtherChannel)の全二重帯域幅を提供します。
図30-1 EtherChannelの一般的な構成
各EtherChannelには、最大8つの(設定に互換性のある)イーサネット インターフェイスを含めることができます。各EtherChannelのインターフェイスは、すべて同じ速度でなければなりません。また、すべてのインターフェイスを、レイヤ2インターフェイスまたはレイヤ3インターフェイスとして設定する必要があります。
EtherChannel内のリンクで障害が発生すると、障害リンク上でそれまで伝送されていたトラフィックがそのEtherChannel内の残りのリンクに切り替えられます。障害時には、スイッチ、EtherChannel、障害リンクを特定するトラップが送信されます。EtherChannelの1つのリンクに着信したブロードキャストおよびマルチキャスト パケットが、EtherChannelの別のリンクに戻されることはありません。
ポートチャネル インターフェイスの概要
レイヤ2インターフェイスのEtherChannelは、レイヤ3インターフェイスとは異なる方法で作成します。どちらの構成にも、論理インターフェイスが含まれます。
- レイヤ3インターフェイスの場合は、 interface port-channel グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用し、論理インターフェイスを手動で作成します。
- レイヤ2インターフェイスの場合は、論理インターフェイスがダイナミックに作成されます。
- レイヤ3およびレイヤ2インターフェイスの両方を使用する場合は、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用し、手動でEtherChannelにインターフェイスを割り当てます。このコマンドを実行すると、物理ポートおよび論理ポートがバインドされます( 図30-2 を参照)。
各EtherChannelには、1〜64の番号が付けられた論理ポートチャネル インターフェイスが1つあります。チャネル グループにも、1〜64の番号が付けられています。
図30-2 物理ポート、論理ポート チャネル、およびチャネル グループの関係
ポートがEtherChannelに加入すると、このポートの物理インターフェイスはシャットダウンされます。ポートがポートチャネルから脱退すると、ポートの物理インターフェイスが起動し、EtherChannelに加入する前と同じ設定になります。
PAgPおよびリンク集約プロトコル
Port Aggregation Protocol(PAgP)およびLink Aggregation Control Protocol(LACP)を使用すると、イーサネット インターフェイス間でパケットを交換することにより、EtherChannelを自動的に作成できます。PAgPはシスコ独自のプロトコルで、シスコ製スイッチと、PAgPに対応するためにライセンスを得たベンダーが認可したスイッチのみで動作します。LACPはIEEE 802.3adで定義されていて、シスコ製スイッチはIEEE 802.3adプロトコルに準拠するスイッチ間のイーサネット チャネルを管理できます。
スイッチはいずれかのプロトコルを使用することにより、PAgPあるいはLACPをサポートしているパートナーのIDおよび各インターフェイスの機能を学習します。次にスイッチは、設定が類似しているインターフェイスを単一の論理リンク(チャネルまたは集約ポート)にダイナミックにグループ化します。これらのインターフェイスは、ハードウェア、管理、ポートの各パラメータの制約に基づいてグループ化されます。たとえば、速度、デュプレックス モード、ネイティブVLAN(仮想LAN)、VLAN範囲、トランキング ステータスおよびタイプが同じであるインターフェイスがグループ化されます。リンクがEtherChannelにグループ化されたあと、グループは単一のスイッチ ポートとしてスパニングツリーに追加されます。
PAgPおよびLACPモード
表30-1 に、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドで使用するユーザ設定可能なEtherChannelモードを示します。スイッチ インターフェイスは、 auto または desirable モードに設定されたパートナー インターフェイスとのみPAgPパケットを交換します。スイッチ インターフェイスは、activeまたはpassiveモードに設定されたパートナー インターフェイスとのみLACPパケットを交換します。 on モードに設定されたインターフェイスはPAgPまたはLACPパケットを交換できません。
PAgPパケットの交換
auto および desirable モードの場合、インターフェイスはパートナー インターフェイスとネゴシエーションを行い、一定の基準に従ってEtherChannelを形成できるかどうかを判別します。その基準とは、インターフェイス速度、(レイヤ2 EtherChannelの場合)トランキング ステート、VLAN番号などです。
インターフェイス間でPAgPモードが異なっていても、モードに互換性があればEtherChannelを形成できます。次に例を示します。
- desirable モードのインターフェイスは、 desirable または auto モードの別のインターフェイスとEtherChannelを形成します。
- auto モードのインターフェイスは、 desirable モードの別のインターフェイスとEtherChannelを形成します。
auto モードのインターフェイスは、 auto モードの別のインターフェイスとはEtherChannelを形成できません。どちらのインターフェイスも、PAgPネゴシエーションを開始しないためです。
ポート チャネルに追加された on モードのインターフェイスは、チャネル内の既存の on モードのインターフェイスと同じ特性を持つように強制的に変更されます。
PAgP機能を持つパートナーにスイッチが接続されている場合は、 non-silent キーワードを使用して非サイレント動作を行うようにスイッチ インターフェイスを設定できます。 auto または desirable モードの場合は、 non-silent を指定しないとサイレント モードになります。
PAgP機能を備えていない、または備えていてもパケット送信量がわずかしかないデバイスにスイッチが接続されている場合は、サイレント モードが使用されます。サイレント パートナーの例としては、トラフィックを生成しないファイル サーバやパケット アナライザがあります。この場合、サイレント パートナーに接続された物理ポートでPAgPを実行しても、そのスイッチ ポートは動作しません。ただし、サイレントに設定すると、PAgPが動作したり、チャネル グループにインターフェイスを接続したり、インターフェイスを伝送に使用したりできます。
LACPパケットの交換
active および passive LACP モードの場合、インターフェイスはパートナー インターフェイスとネゴシエーションを行い、一定の基準に従ってEtherChannelを形成できるかどうかを判別します。その基準とは、インターフェイス速度、(レイヤ2 EtherChannelの場合)トランキング ステート、VLAN番号などです。
インターフェイス間でLACPモードが異なっていても、モードに互換性があればEtherChannelを形成できます。次に例を示します。
- active モードのインターフェイスは、 active モードの別のインターフェイスとEtherChannelを形成します。
- active モードのインターフェイスは、 passive モードの別のインターフェイスとEtherChannelを形成します。
passive モードのインターフェイスは、 passive モードの別のインターフェイスとはEtherChannelを形成できません。どちらのインターフェイスも、LACPネゴシエーションを開始しないためです。
ポート チャネルに追加された on モードのインターフェイスは、チャネル内の既存の on モードのインターフェイスと同じ特性を持つように強制的に変更されます。
物理ラーナーおよび集約ポート ラーナー
ネットワーク デバイスはPAgPの物理ラーナーまたは集約ポート ラーナーとして分類されます。物理ポートでアドレスを学習し、その知識に基づいて伝送を指示するデバイスが物理ラーナーです。集約(論理)ポートでアドレスを学習するデバイスは、集約ポート ラーナーです。
デバイスとそのパートナーが両方とも集約ポート ラーナーである場合、これらは論理ポート チャネルのアドレスを学習します。このデバイスはEtherChannelのインターフェイスのいずれかを使用し、送信元にパケットを送信します。集約ポート学習の場合、どの物理ポートにパケットが着信するかは重要ではありません。
PAgPは、パートナー デバイスが物理ラーナーになる時期、ローカル デバイスが集約ポート ラーナーになる時期を自動的に検出することはできません。このため、 pagp learn-method インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用し、ローカル デバイスの学習方法または送信元ベースの配信を手動で設定する必要があります。送信元ベースの配信を設定すると、指定された任意の送信元MAC(メディア アクセス制御)アドレスは必ず同じ物理ポートで送信されます。
グループ内の1つのインターフェイスですべての伝送を行うように設定し、ほかのインターフェイスをホット スタンバイに使用することもできます。選択された1つのインターフェイスでハードウェア信号が検出されなくなった場合は、数秒以内にグループ内の未使用のインターフェイスに切り替えて動作させることができます。パケット伝送専用のインターフェイスを設定するには、 pagp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してプライオリティを変更します。プライオリティが高いほど、そのポートが選択される可能性が高まります。
PAgPおよびLACPとほかの機能の相互作用
Dynamic Trunking Protocol(DTP;ダイナミック トランキング プロトコル)およびCisco Discovery Protocol(CDP)は、EtherChannelの物理インターフェイスを経由してパケットを送受信します。トランク ポートは、番号が最小のVLAN上でPAgPおよびLACP Protocol Data Unit(PDU;プロトコル データ ユニット)を送受信します。
スパニングツリーは、EtherChannel内の最初のインターフェイスを経由してパケットを送信します。
レイヤ3 EtherChannelのMACアドレスは、このポートチャネルの最初のインターフェイスのMACアドレスです。
PAgPは、autoまたはdesirableモードに設定され、PAgPがイネーブルであるインターフェイスからのみPAgP PDUを送受信します。LACPは、activeまたはpassiveモードに設定され、LACPがイネーブルであるインターフェイスからのみLACP PDUを送受信します。
ロードバランシングおよび転送方法の概要
EtherChannelは、新たに学習したMACアドレスとチャネル内の1リンクをランダムに関連付けることにより、チャネルのリンク全体でトラフィックの負荷のバランスをとります。
送信元MACアドレス転送の場合、EtherChannelに転送されたパケットは、着信パケットの送信元MACアドレスに基づいてチャネルのポートに配信されます。したがって、ロードバランシングを実行するために、異なるホストからのパケットにはチャネル内の別のポートが使用されますが、同じホストからのパケットにはチャネル内の同じポートが使用されます。スイッチによって学習されたMACアドレスは変更されません。
送信元MACアドレス転送を使用すると、送信元および宛先IPアドレスに基づく負荷分散は、ルーテッドIPトラフィックに対してもイネーブルになります。ルーテッドIPトラフィックの場合は、送信元および宛先のIPアドレスに基づいてポートが選択されます。2つのIPホスト間のパケットにはチャネル内の同じポートが使用され、それ以外のホスト間のトラフィックにはチャネル内の別のポートが使用されます。
宛先MACアドレス転送の場合、EtherChannelに転送されたパケットは、着信パケットの宛先ホストのMACアドレスに基づいてチャネルのポートに配信されます。したがって、同じ宛先へのパケットは同じポートを経由して転送され、異なる宛先へのパケットはチャネル内の別のポートを経由して送信されることがあります。ロードバランシングおよび転送方法を設定するには、 port-channel load-balance グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
図30-3 では、複数のワークステーションがスイッチに接続されていて、EtherChannelでスイッチとルータを接続しています。EtherChannelの終端に送信元ベースのロードバランシングが使用されていて、ワークステーションからのトラフィックを物理リンク全体に分散することで、スイッチが効率的にルータの帯域幅を使用することを保証しています。ルータは単一のMACアドレス デバイスなので、宛先ベースのロードバランシングを使用して、EtherChannel内の物理リンク全体にワークステーションへのトラフィックを効率的に分散しています。
図30-3 負荷の分散および転送方法
設定には最も柔軟なオプションを使用してください。たとえば、チャネル上のトラフィックの宛先が1つのMACアドレスだけの場合に宛先MACアドレスを使用すると、常にチャネル内の同じリンクが選択されます。一方、送信元アドレスまたはIPアドレスを使用すると、より効率的なロードバランシングが可能になります。
EtherChannelの設定
ここでは、レイヤ2およびレイヤ3インターフェイスにEtherChannelを設定する方法について説明します。
- EtherChannelのデフォルト設定
- EtherChannel設定時の注意事項
- レイヤ2 EtherChannelの設定
- レイヤ3 EtherChannelの設定
- EtherChannelロードバランシングの設定
- PAgP学習方法およびプライオリティの設定
EtherChannelのデフォルト設定
表30-2 に、EtherChannelのデフォルト設定を示します。
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スイッチの負荷分散は、着信パケットの送信元MACアドレスに基づいて行われます。送信元および宛先IPアドレスに基づく負荷分散は、ルーテッドIPトラフィックの場合もイネーブルです。 |
EtherChannel設定時の注意事項
EtherChannelが正しく設定されていない場合、ネットワーク ループなどの問題を回避するために、一部のEtherChannelポートが自動的にディセーブルになることがあります。設定上の問題を防ぐには、次の注意事項に従ってください。
- EtherChannel内の全ポートが、同じ速度および同じデュプレックス モードで動作するように設定してください。
- EtherChannelのすべてのインターフェイスをイネーブルにしてください。 shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してディセーブル化されたEtherChannelのポートは、リンク障害として処理され、トラフィックはEtherChannelの残りのインターフェイスのいずれかに転送されます。
- グループを初めて作成したときは、そのグループに最初に追加されたポートのパラメータ設定値をすべてのポートが引き継ぎます。次に示すパラメータのいずれかの設定を変更する場合は、グループ内のすべてのポートに関する設定も変更してください。
- − 許可VLANリスト
- − 各VLANのスパニングツリー パス コスト
- − 各VLANのスパニングツリー ポート プライオリティ
- − スパニングツリーのPortFast設定
- Switched Port Analyzer(SPAN;スイッチド ポート アナライザ)として設定されているEtherChannelインターフェイスは、SPAN宛先ポートの設定が解除されるまでグループに参加しません。
- セキュア ポートをEtherChannelの一部として、またはリバースとして設定しないでください。
- アクティブまたはアクティブにする予定のEtherChannelメンバーのポートを、IEEE 802.1Xポートとして設定しないでください。EtherChannelポートでIEEE 802.1Xをイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1Xはイネーブルになりません。
- スイッチ インターフェイスにEtherChannelが設定されている場合、スイッチでIEEE 802.1Xをグローバルにイネーブルにする前に、 dot1x system-auth-control グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、インターフェイスからEtherChannel設定を削除してください。
- レイヤ2 EtherChannelの場合
- − EtherChannel内のすべてのインターフェイスを同じVLANに割り当てるか、またはトランクとして設定してください。複数のネイティブVLANに接続されるインターフェイスは、EtherChannelを形成できません。
- − トランク インターフェイスからEtherChannelを設定する場合は、すべてのトランクでトランキング モード(ISL [スイッチ間リンク]または802.1Q)が同じであることを確認してください。EtherChannelインターフェイスでトランク モードが統一されていない場合は、予想外の結果を招くことがあります。
- − EtherChannelがサポートするVLANの許容範囲は、トランキング レイヤ2 EtherChannel内の全インターフェイスで同じです。VLANの許容範囲が同じでない場合は、PAgPが auto モードまたは desirable モードに設定されていても、インターフェイスはEtherChannelを形成しません。
- − インターフェイスのスパニングツリー パス コストが異なっていても、ほかの設定条件に矛盾がなければ、EtherChannelを形成できます。異なるスパニングツリー パス コストを設定すること自体は、EtherChannel形成の支障にはなりません。
- レイヤ3 EtherChannelの場合は、レイヤ3アドレスをチャネル内の物理インターフェイスでなく、ポートチャネル論理インターフェイスに割り当ててください。
レイヤ2 EtherChannelの設定
ポートチャネル論理インターフェイスを作成する channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してイーサネット インターフェイスを設定し、レイヤ2 EtherChannelを設定します。手動で生成されたポートチャネル インターフェイスをレイヤ2インターフェイスに配置できません。
レイヤ2 EtherChannelにレイヤ2イーサネット インターフェイスを割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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すべてのインターフェイスをスタティックアクセス ポートとして同じVLANに割り当てるか、またはトランクとして設定します。 インターフェイスをスタティックアクセス ポートとして設定する場合は、インターフェイスを1つのVLANにのみ割り当ててください。指定できる範囲は1〜4094です。 |
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channel-group
channel-group-number
mode
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ポートをチャネル グループに割り当て、PAgPまたはLACPモードを指定します。 channel-group-number を指定する場合、範囲は1〜64です。各EtherChannelには、最大8つの(設定に互換性のある)イーサネット インターフェイスを含めることができます。 mode を指定する場合は、次のキーワードのいずれかを選択します。
スイッチとパートナー間で互換性のあるPAgPおよびLACPモードの詳細については、 PAgPおよびLACPモード を参照してください。 |
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EtherChannelグループからポートを削除するには、 no channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、PAgPモードが desirable であるチャネル5に、VLAN10内のインターフェイス範囲をスタティックアクセス ポートとして割り当てる方法を示します。
Switch(config)# interface range gigabitethernet0/1 -2
Switch(config-if-range)# switchport mode access
Switch(config-if-range)# switchport access vlan 10
Switch(config-if-range)# channel-group 5 mode desirable
レイヤ3 EtherChannelの設定
レイヤ3 EtherChannelを設定するには、ポートチャネル論理インターフェイスを作成し、そのポートチャネルにイーサネット インターフェイスを組み込みます。次に設定方法を説明します。
ポートチャネル論理インターフェイスの作成
レイヤ3 EtherChannelを設定する際、まず interface port-channel グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用し、ポートチャネル論理インターフェイスを手動で作成しなければなりません。次に、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して論理インターフェイスをチャネル グループに配置します。
レイヤ3 EtherChannel用のポートチャネル インターフェイスを作成するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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レイヤ3 EtherChannelにイーサネット インターフェイスを割り当てます。詳細については、 物理インターフェイスの設定 を参照してください。 |
ポートチャネルを削除するには、 no interface port-channel port-channel-number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、論理ポート チャネル(5)を作成し、IPアドレス172.10.20.10を割り当てる方法を示します。
Switch(config)# interface port-channel 5
Switch(config-if)# no switchport
Switch(config-if)# ip address 172.10.20.10 255.255.255.0
物理インターフェイスの設定
レイヤ3 EtherChannelにイーサネット インターフェイスを割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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channel-group channel -group-number mode { auto [ non-silent ] | desirable [ non-silent ] | on | active | passive } |
インターフェイスをチャネル グループに割り当て、PAgPまたはLACPモードを指定します。 channel-group-number を指定する場合、範囲は1〜64です。この番号は、 ポートチャネル論理インターフェイスの作成 で設定した port-channel-number (論理ポート)と同じでなければなりません。 各EtherChannelには、最大8つの(設定に互換性のある)イーサネット インターフェイスを含めることができます。 mode を指定する場合は、次のキーワードのいずれかを選択します。
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スイッチとパートナー間で互換性のあるPAgPモードの詳細については、 PAgPおよびLACPモード を参照してください。 |
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EtherChannelグループからインターフェイスを削除するには、 no channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、PAgPモードが desirable であるチャネル5に、インターフェイス1および2を割り当てる方法を示します。
Switch(config)# interface range gigabitethernet0/1 -2
Switch(config-if-range)# no ip address
Switch(config-if-range)# channel-group 5 mode desirable
EtherChannelロードバランシングの設定
ここでは、送信元ベースまたは宛先ベースの転送方法を使用し、EtherChannelのロードバランシングを設定する方法について説明します。詳細については、 ロードバランシングおよび転送方法の概要 を参照してください。
EtherChannelのロードバランシングを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
EtherChannelのロードバランシングをデフォルト設定に戻すには、 no port-channel load-balance グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
PAgP学習方法およびプライオリティの設定
ネットワーク デバイスはPAgPの物理ラーナーまたは集約ポート ラーナーとして分類されます。物理ポートでアドレスを学習し、その知識に基づいて伝送を指示するデバイスが物理ラーナーです。集約ポートでアドレスを学習するデバイスは、集約ポート ラーナーです。
Catalyst 1900シリーズ スイッチとの互換性を保つため、物理ポートで送信元MACアドレスを学習するように、Catalyst 3550スイッチのPAgP学習方法を設定します。この設定により、送信元アドレスの学習元であるEtherChannel内の同じインターフェイスを使用して、パケットがCatalyst 1900スイッチに送信されます。
Catalyst 3550スイッチとのリンク パートナーが物理ラーナーである場合、 pagp learn-method physical-port インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してスイッチを物理ポート ラーナーとして設定し、 port-channel load-balance src-mac グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、送信元MACアドレスに基づく負荷分散方法を設定してください。 pagp learn-method コマンドは、このような状況下でのみ使用してください。
スイッチをPAgP物理ポート ラーナーとして設定し、バンドル内の同じポートがパケット送信用として選択されるようにプライオリティを調整するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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デフォルトでは、 aggregation-port 学習が選択されています。これにより、EtherChannel内のいずれかのインターフェイスを使用して、パケットが送信元に送信されます。集約ポート学習の場合、どの物理ポートにパケットが着信するかは重要ではありません。 物理ラーナーである別のスイッチに接続するには、 physical-port を選択します。 port-channel load-balance グローバル コンフィギュレーション コマンドは、必ず src-mac に設定してください( EtherChannelロードバランシングの設定 を参照)。 |
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選択したインターフェイスがパケット伝送用として選択されるように、プライオリティを割り当てます。 priority を指定する場合、範囲は0〜255です。デフォルト値は128です。プライオリティが高いほど、インターフェイスがPAgP伝送に使用される可能性が高まります。 |
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プライオリティをデフォルト設定に戻すには、 no pagp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。学習方法をデフォルト設定に戻すには、 no pagp learn-method インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
LACPポート プライオリティの設定
lacp port-priorityイネーブルEXECコマンドを使用して、LACPに設定されたEtherChannelの各ポートにプライオリティを設定できます。設定できる範囲は1〜65535です。LACPポート プライオリティを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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プライオリティ値を指定する場合、範囲は1〜65535です。デフォルト値は 32768です。プライオリティが低いほど、インターフェイスがLACP伝送に使用される可能性が高まります。 |
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ホット スタンバイ ポートの設定
LACPがイネーブルの場合、チャネル内に最大数のLACP対応ポートを設定しようとします(最大16ポート)。同時にアクティブにできるLACPリンクは8つのみです。追加のリンクはホット スタンバイ ステートになります。アクティブ リンクの1つが非アクティブになると、ホット スタンバイ モードになっているリンクがアクティブになります。
EtherChannelグループに8リンク以上設定されている場合、次の基準に基づいて、ソフトウェアがアクティブにするホット スタンバイ ポートを決めます。
すべてのポートは、デフォルトで同じポート プライオリティに設定されています。 lacp port-priorityインターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使ってポート プライオリティをデフォルトの32768より下に設定することで、LACP EtherChannelポートのポート プライオリティを変更し、最初にアクティブになるホット スタンバイ リンクを指定できます。
ポート プライオリティがデフォルト値の 32768 より低い数字に設定されていなければ、より低いポート番号のホット スタンバイ ポートが先にチャネルでアクティブになります。
LACPシステム プライオリティの設定
lacp system-priorityイネーブルEXECコマンドを使用して、LACPに設定されたすべてのEtherChannelにシステム プライオリティを設定できます。指定できる範囲は1〜65535です。
LACPを設定したEtherChannelにactiveモードおよびstandbyモードの両方がある場合のみ、このコマンドを使用することを推奨します。
LACPシステム プライオリティを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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プライオリティ値を指定する場合、範囲は1〜65535です。 デフォルト値は32768です。プライオリティが低いほど、システム プライオリティは高くなります。システム プライオリティ値が低い方のスイッチは、各LACP EtherChannelでどのLACPパートナー スイッチ間のリンクがアクティブで、どのリンクがスタンバイになっているかを判断します。 |
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EtherChannel、PAgP、およびLACPステータスの表示
表30-3EtherChannel、PAgP、およびLACPステータスを表示するコマンド に示すイネーブルEXECコマンドを使用すると、EtherChannel、PAgP、およびLACPステータス情報を表示できます。
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show etherchannel [ channel-group-number ] { detail | load-balance | port | port-channel | summary } |
EtherChannel情報を詳細に、1行のサマリー形式で表示します。さらに、ロードバランシングまたはフレーム分散方式、ポート、ポートチャネル情報も表示します。 |
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show pagp [ channel-group-number ] { counters | internal | neighbor } 1 |
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show lacp [channel-group-number] {counters | internal | neighbor} 2 |
コマンド出力の各フィールドについては、このリリースのコマンド リファレンスを参照してください。
