この章では、Catalyst 3550スイッチでVLAN(仮想LAN)Trunking Protocol(VTP;VLANトランキング プロトコル)とVLANデータベースを使用してVLANを管理する方法について説明します。
VTPの概要
VTPは、レイヤ2のメッセージ プロトコルであり、ネットワーク全体にわたってVLANの追加、削除、および名前変更を管理することにより、VLAN設定の一貫性を維持します。VTPにより、VLAN名の重複、誤ったVLANタイプの指定、セキュリティ違反など、さまざまな問題を引き起こす可能性のある設定の誤りや矛盾を最小限に抑えます。
VLANを作成する前に、ネットワークでVTPを使用するかどうかを決定する必要があります。VTPを使用すると、1つまたは複数のスイッチで集中的に設定の変更を行い、その変更をネットワーク上のほかのすべてのスイッチに自動的に伝達できます。VTPを使用しない場合、VLAN情報をほかのスイッチに送信することはできません。VTP設定情報はVTP VLANデータベースに保存されます。
VTPは、標準範囲VLAN(VLAN IDが1〜1005)についてだけ学習します。拡張範囲VLAN(VLAN IDが1005を超える)はVTPではサポートされません。また、VTP VLANデータベースに保管されません。
VTPドメイン
VTPドメイン(別名VLAN管理ドメイン)は、1台のスイッチ、または同じVTPドメイン名を共有して同一管理下にある相互接続された複数のスイッチで構成されます。1つのドメインに存在できるスイッチは1台だけです。ドメインのグローバルなVLAN設定を変更できます。
デフォルトの設定では、トランク リンク(複数VLANのトラフィックを搬送するリンク)を介してドメインについてのアドバタイズを受信するか、またはユーザがドメイン名を設定しないかぎり、スイッチはVTP非管理ドメイン ステートです。管理ドメイン名を指定するか学習するまで、VTPサーバ上でVLANの作成や変更ができず、VLAN情報はネットワーク上に伝播されません。
スイッチがトランク リンクを介してVTPアドバタイズを受信すると、管理ドメイン名およびVTPコンフィギュレーションのリビジョン番号が継承されます。スイッチは、別のドメイン名または古いコンフィギュレーション リビジョン番号が指定されたアドバタイズについては、一切無視します。
VTPサーバ上のVLAN設定を変更すると、その変更はVTPドメイン内のすべてのスイッチに伝播されます。VTPアドバタイズは、ISL(スイッチ間リンク)やIEEE 802.1Qを含むすべてのトランク接続で伝送されます。VTPは、複数のLANタイプのVLANに一意の名前と内部インデックスの関連要素をダイナミックにマッピングします。このマッピングによって、ネットワーク管理者がデバイスを管理する作業が大幅に軽減されます。
VTPトランスペアレント モードでスイッチを設定した場合、VLANの作成および変更は可能ですが、その変更はドメイン内のほかのスイッチには伝播されません。また、変更は、個々のスイッチにのみ作用します。ただし、スイッチがトランスペアレント モードにあるとき行った設定変更はスイッチの実行コンフィギュレーションに保存されます。また、この変更はスイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存することもできます。
ドメイン名とパスワードの設定時の注意事項については、 VTP設定時の注意事項 を参照してください。
VTPモード
サポート対象のスイッチを、 表12-1 に示すVTPモードのいずれかに設定できます。
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VTPサーバ モードでは、VLANの作成、変更、および削除ができます。また、VTPドメイン全体に対してほかのコンフィギュレーション パラメータ(VTPバージョンなど)を指定できます。VTPサーバは、同一VTPドメイン内のほかのスイッチに、自身のVLAN設定をアドバタイズし、トランク リンクを介して受信したアドバタイズに基づいて、自身のVLAN設定をほかのスイッチと同期させます。 VTPサーバ モードでは、VLAN設定はNVRAM(不揮発性RAM)に保存されます。VTPサーバ モードがデフォルトの設定です。 |
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VTPクライアントはVTPサーバと同様に動作しますが、VTPクライアント上でVLANの作成、変更、または削除を行うことはできません。 |
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VTPトランスペアレント スイッチはVTPに参加しません。また、自身のVLAN設定をアドバタイズせず、受信したアドバタイズに基づいて自身のVLAN設定を同期させることもありません。ただし、VTPバージョン2では、トランスペアレント スイッチは、自身のトランク インターフェイスでほかのスイッチから受信したVTPアドバタイズを伝送します。VTPトランスペアレント モードでは、スイッチのVLANを作成、変更、および削除できます。拡張範囲VLANの作成時は、スイッチはVTPトランスペアレント モードでなければなりません。 拡張範囲VLANの設定 を参照してください。 スイッチがVTPトランスペアレント モードの場合、VTPおよびVLAN設定はNVRAMに保存されますが、ほかのスイッチにはアドバタイズされません。このモードでは、VTPモードおよびドメイン名はスイッチの実行コンフィギュレーションに保存されます。また、 copy running-config startup-config イネーブルEXECコマンドを実行してこの情報をスイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存できます。 |
VTPアドバタイズ
VTPドメイン内の各スイッチは、予約されたマルチキャスト アドレスに対して、それぞれのトランク ポートからグローバル コンフィギュレーション アドバタイズを定期的に送信します。このようなアドバタイズを受信した近接スイッチは、必要に応じてそれぞれのVTPおよびVLAN設定をアップデートします。
VTPアドバタイズは、次のグローバル ドメイン情報を配布します。
- VTPドメイン名
- VTPコンフィギュレーション リビジョン番号
- アップデートIDおよびアップデート タイムスタンプ
- MD5ダイジェストVLAN設定 ― 各VLANのMaximum Transmission Unit(MTU;最大伝送ユニット)サイズなど
- フレーム フォーマット
VTPアドバタイズではさらに、設定されている各VLANについて、次のVLAN情報を配布します。
VTPバージョン2
ネットワークでVTPを使用する場合、バージョン1またはバージョン2のどちらを使用するかを決定する必要があります。デフォルトでは、VTPはバージョン1で動作します。
VTPバージョン2では、バージョン1でサポートされない次の機能が使用できます。
- トークンリングのサポート ― VTPバージョン2は、Token Ring Bridge Relay Function(TrBRF;トークンリング ブリッジ リレー機能)およびToken Ring Concentrator Relay Function(TrCRF;トークンリング コンセントレータ リレー機能)VLANをサポートします。トークンリングVLANの詳細については、 標準範囲VLANの設定 を参照してください。
- 認識不能のType-Length-Value(TLV)のサポート ― VTPサーバまたはVTPクライアントは、TLVが解析不能であっても、設定の変更をほかのトランクに伝播します。認識されなかったTLVは、スイッチがVTPサーバ モードで動作している場合、NVRAMに保存されます。
- バージョン依存型トランスペアレント モード ― VTPバージョン1の場合、VTPトランスペアレント スイッチがVTPメッセージの中のドメイン名およびバージョンを調べ、バージョンおよびドメイン名が一致する場合に限りメッセージを伝送します。VTPバージョン2は、サポートするドメインが1つだけなので、トランスペアレント モードではバージョンおよびドメイン名を調べずに、VTPメッセージを伝送します。
- 一貫性検査 ― VTPバージョン2の場合、CLIまたはSNMPを介して新しい情報が入力された場合に限り、VLAN一貫性検査(VLAN名、値など)を行います。VTPメッセージから新しい情報を取得した場合、またはNVRAMから情報を読み込んだ場合には、一貫性検査を行いません。受信したVTPメッセージのMD5ダイジェストが有効であれば、情報を受け入れます。
VTPプルーニング
VTPプルーニングは、トラフィックが宛先デバイスに到達するために使用しなければならないトランク リンクへのフラッディング トラフィックを制限することによって、ネットワークの使用できる帯域幅を増やします。VTPプルーニングを行わない場合、受信側のスイッチで廃棄される可能性があっても、スイッチはVTPドメイン内のすべてのトランク リンクでブロードキャスト、マルチキャスト、および不明のユニキャスト トラフィックをフラッディングします。VTPプルーニングは、デフォルトでディセーブルに設定されています。
VTPプルーニングは、プルーニング適格リストに登録されたトランク ポート上でVLANに対する不要なフラッディング トラフィックをブロックします。プルーニング適格リストに登録されたVLANだけが、プルーニングの対象です。スイッチ トランク ポートの場合、デフォルトではVLAN 2〜1001がプルーニング適格です。プルーニング不適格として設定されたVLANに対しては、フラッディングが続行されます。VTPプルーニングは、VTPバージョン1およびバージョン2でサポートされています。
図12-1 に、VTPプルーニングがイネーブルでない場合のスイッチド ネットワークを示します。スイッチAのポート1およびスイッチDのポート2が、Red VLANに割り当てられています。スイッチAに接続したホストからブロードキャストが送信されている場合は、スイッチAはブロードキャストをフラッディングします。また、スイッチC、E、およびFはRed VLANに属するポートを持っていませんが、これらのスイッチを含めて、ネットワーク内のすべてのスイッチはブロードキャストを受信します。
図12-1 VTPプルーニングなしでのフラッディング トラフィック
図12-2 に、VTPプルーニングがイネーブルの場合のスイッチド ネットワークを示します。Red VLANのトラフィックは図で示したリンク(スイッチBのポート5、およびスイッチDのポート4)でプルーニングされるので、スイッチAからのブロードキャスト トラフィックは、スイッチC、E、およびFには転送されません。
図12-2 VTPプルーニングによるフラッディング トラフィックの最適化
VTPサーバ上でVTPプルーニングをイネーブルにすることにより、管理ドメイン全体のプルーニングがイネーブルになります。VLANをプルーニング適格または不適格に設定する場合、(VTPドメイン内の全スイッチではなく)そのデバイス上のVLANに限りプルーニングの適格性が変わります。 VTPプルーニングのイネーブル化 を参照してください。VTPプルーニングが有効になるのは、イネーブルに設定してから数秒後です。VTPプルーニングは、プルーニング不適格なVLANからのトラフィックはプルーニングされません。VLAN 1およびVLAN 1002〜1005は常にプルーニング不適格です。これらのVLANからのトラフィックはプルーニングできません。拡張範囲VLAN(VLAN IDが1006以上)もプルーニング不適格です。
VTPプルーニングは、VTPトランスペアレント モードで動作しないように設計されています。ネットワーク内の1つまたは複数のスイッチがVTPトランスペアレント モードである場合は、次のいずれかを実行します。
- ネットワーク全体でVTPプルーニングをオフにします。
- VTPトランスペアレント スイッチに接続されているアップストリーム側にあるスイッチのトランク上のすべてのVLANをプルーニング不適格にすることで、VTPプルーニングをオフにします。
インターフェイスにVTPプルーニングを設定するには、 switchport trunk pruning vlan インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します( プルーニング適格リストの変更 を参照)。VTPプルーニングは、インターフェイスが、トランキングを行っている間に動作します。VLANプルーニングの適格性は、VTPドメインでVTPプルーニングがイネーブルになっているか、指定のVLANが存在するか、または現在インターフェイスがトランキングを行っているかどうかに関係なく、設定できます。
VTPの設定
ここでは、VTP設定の注意事項と手順について説明します。内容は次のとおりです。
- VTPのデフォルト設定
- VTP設定時のオプション
- VTP設定時の注意事項
- VTPサーバの設定
- VTPクライアントの設定
- VTPのディセーブル化(VTPトランスペアレント モード)
- VTPバージョン2のイネーブル化
- VTPプルーニングのイネーブル化
- VTPドメインへのVTPクライアント スイッチの追加
VTPのデフォルト設定
表12-2 に、VTPのデフォルト設定を示します。
VTP設定時のオプション
VLANコンフィギュレーション モードは、 vlan database イネーブルEXECコマンドを入力するとアクセスできます。
vtp コマンドの詳細については、このリリースのコマンド リファレンスを参照してください。
グローバル コンフィギュレーション モードでのVTP設定
vtp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、VTPパスワード、バージョン、VTPファイル名、更新されたVTP情報を提供するインターフェイス、ドメイン名、およびモードを設定したり、プルーニングをイネーブルまたはディセーブルにできます。使用できるキーワードの詳細については、このリリースのコマンド リファレンスに記載されたコマンドの説明を参照してください。VTP情報はVTP VLANデータベースに保存されます。VTPモードがトランスペアレントである場合は、VTPドメイン名およびモードはスイッチの実行コンフィギュレーション ファイルに保存されます。また、 copy running-config startup-config イネーブルEXECコマンドを入力してこれをスイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存できます。スイッチをリセットする場合でも、VTPモードをトランスペアレントとして保存するときは、このコマンドを使用する必要があります。
スイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルにVTP情報を保存してスイッチを再起動すると、スイッチの設定は次のように決定されます。
- スタートアップ コンフィギュレーションでVTPモードがトランスペアレントで、VLANデータベースとVLANデータベースからのVTPドメイン名がスタートアップ コンフィギュレーション ファイルのものと一致する場合は、VLANデータベースは無視(消去)され、スタートアップ コンフィギュレーション ファイルのVTP設定およびVLAN設定が使用されます。VLANデータベースでは、VLANデータベースのリビジョン番号は元のままです。
- スタートアップ コンフィギュレーションのVTPモードまたはドメイン名がVLANデータベースと一致しない場合は、ドメイン名、VTPモード、最初の1005のVLAN IDの設定は、VLANデータベースの情報を使用します。
- スイッチがCisco IOS Release 12.1(9)EA1以降を実行している場合、古いコンフィギュレーション ファイルを使用してスイッチを起動すると、コンフィギュレーション ファイルにはVTPまたはVLAN情報は含まれておらず、スイッチはVLANデータベースの設定を使用します。
- スイッチがCisco IOS Release 12.1(9)EA1より前のリリースを実行している場合にIOS Release 12.1(9)EA1以降のコンフィギュレーション ファイルを使用してスイッチを起動すると、スイッチのイメージはコンフィギュレーション ファイルのVLAN設定およびVTP設定を認識しません。このため、スイッチはVLANデータベースの設定を使用します。
VLANコンフィギュレーション モードでのVTP設定
VLANコンフィギュレーション モードで、すべてのVTPパラメータを設定できます。このモードには、 vlan database イネーブルEXECコマンドを入力してアクセスします。使用できるキーワードの詳細については、このリリースのコマンド リファレンスに記載された vtp VLANコンフィギュレーション コマンドの説明を参照してください。VLANコンフィギュレーション モードで exit コマンドを入力すると、それまでに入力したすべてのコマンドに適用され、VLANデータベースを更新します。VTPドメイン内のほかのスイッチにVTPメッセージが送信され、イネーブルEXECモード プロンプトが表示されます。
VTPモードがトランスペアレントである場合は、ドメイン名とモード(トランスペアレント)はスイッチの実行コンフィギュレーションに保存されます。また、 copy running-config startup-config イネーブルEXECコマンドを入力してこの情報をスイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存できます。
VTP設定時の注意事項
ここでは、ネットワークにVTPを実装する際の注意事項について説明します。
ドメイン名
VTPを初めて設定するときは、必ずドメイン名を割り当てる必要があります。VTPドメイン内のすべてのスイッチを同じドメイン名で設定してください。VTPトランスペアレント モードのスイッチは、ほかのスイッチとVTPメッセージを交換しません。したがって、これらのスイッチについては、VTPドメイン名を設定する必要はありません。
パスワード
VTPドメインのパスワードを設定できますが、必須ではありません。ドメインのパスワードを設定する場合は、すべてのドメイン スイッチで同じパスワードを使用する必要があります。また、管理ドメイン内の各スイッチに対してパスワードを設定する必要があります。パスワードのないスイッチ、または誤ったパスワードを持つスイッチは、VTPアドバタイズを拒否します。
ドメインにVTPパスワードを設定する場合、VTP設定なしで起動されたスイッチは、正しいパスワードを使用して設定しないかぎり、VTPアドバタイズを受け入れません。設定後、スイッチは同じパスワードおよびドメイン名を使用するVTPアドバタイズを受け入れます。
VTP機能を備えた既存のネットワークに新しいスイッチを追加した場合、新しいスイッチは、適切なパスワードが設定されて初めて、ドメイン名を学習します。
VTPバージョン
実装するVTPバージョンを決定する際は、次の注意事項に従ってください。
- VTPドメイン内のすべてのスイッチで同じVTPバージョンを実装する必要があります。
- VTPバージョン2対応スイッチは、VTPバージョン2がディセーブルになっている場合(デフォルトでは、VTPバージョン2はディセーブル)、VTPバージョン1が稼働しているスイッチと同じVTPドメイン内で動作可能です。
- 同一VTPドメイン内のすべてのスイッチがバージョン2に対応する場合以外、スイッチでVTPバージョン2をイネーブルにしないでください。あるスイッチでバージョン2をイネーブルにすると、ドメイン内のすべてのバージョン2対応スイッチでバージョン2がイネーブルになります。バージョン1専用のスイッチがドメインに含まれていた場合、そのスイッチはバージョン2対応スイッチとの間でVTP情報を交換できません。
- 使用環境にTrBRFおよびTrCRFトークンリング ネットワークが含まれている場合、トークンリングVLANスイッチング機能を正しく動作させるためには、VTPバージョン2をイネーブルにする必要があります。トークンリングおよびトークンリングネットを実行する場合は、VTPバージョン2をディセーブルにします。
設定の要件
VTPの設定時は、スイッチがVTPアドバタイズを送受信できるように、トランク ポートを設定する必要があります。詳細については、 VLANトランクの設定 を参照してください。
クラスタ メンバー スイッチのVTPをVLANに設定する場合は、 rcommand イネーブルEXECコマンドを使用してメンバー スイッチにログインします。このコマンドの詳細については、このリリースのコマンド リファレンスを参照してください。
スイッチに拡張範囲VLANを設定する場合は、スイッチはVTPトランスペアレント モードでなければなりません。
VTPサーバの設定
スイッチがVTPサーバ モードの場合には、VLAN設定を変更し、その変更をネットワーク全体に伝播させることができます。
スイッチをVTPサーバに設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
ドメイン名を設定すると、削除できません。スイッチを別のドメインに再割り当てすることは可能です。
スイッチをパスワードのない状態に戻すには、 no vtp password グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次の例は、グローバル コンフィギュレーション モードを使用して、ドメイン名が eng_group 、パスワードが mypassword のVTPサーバとしてスイッチを設定する方法を示しています。
Switch(config)# vtp mode server
Switch(config)# vtp domain eng_group
Switch(config)# vtp password mypassword
VLANコンフィギュレーション モードを使用してVTPパラメータを設定することもできます。VLANコンフィギュレーション モードを使用してスイッチをVTPサーバとして設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
ドメイン名を設定すると、削除できません。スイッチを別のドメインに再割り当てすることは可能です。
スイッチをパスワードのない状態に戻すには、 no vtp password VLANコンフィギュレーション コマンドを使用します。
次の例は、VLANコンフィギュレーション モードを使用して、ドメイン名が eng_group 、パスワードが mypassword のVTPサーバとしてスイッチを設定する方法を示しています。
Switch(vlan)# vtp domain eng_group
Switch(vlan)# vtp password mypassword
VTPクライアントの設定
スイッチがVTPクライアント モードの場合には、そのスイッチのVLAN設定は変更できません。クライアント スイッチは、VTPドメイン内のVTPサーバからVTPアップデート情報を受信し、それに基づいて設定を変更します。
スイッチをVTPクライアントとして設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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(任意)VTP管理ドメイン名を入力します。1〜32文字の名前を使用できます。VTPサーバと同じドメイン名にする必要があります。 同一管理下にあるVTPサーバ モードまたはクライアント モードのスイッチは、すべて同じドメイン名に設定する必要があります。 |
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表示された VTP Operating Mode フィールドおよび VTP Domain Name フィールドを確認します。 |
スイッチをVTPサーバ モードに戻すには、 no vtp mode グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチをパスワードのない状態に戻すには、 no vtp password グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ドメイン名を設定すると、削除できません。スイッチを別のドメインに再割り当てすることは可能です。
VTPのディセーブル化(VTPトランスペアレント モード)
スイッチをVTPトランスペアレント モードに設定すると、スイッチのVTPはディセーブルになります。VTPがトランスペアレントのスイッチはVTPアップデートを送信せず、ほかのスイッチからVTPアップデートを受信しても、それに反応しません。ただし、VTPバージョン2が稼働するVTPトランスペアレントのスイッチは、対応するトランク リンクで、受信したVTPアドバタイズを転送します。
VTPトランスペアレント モードを設定してスイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルにVTP設定を保存するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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表示された VTP Operating Mode フィールドおよび VTP Domain Name フィールドを確認します。 |
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(任意)スタートアップ コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
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スイッチをVTPサーバ モードに戻すには、 no vtp mode グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
VTPバージョン2のイネーブル化
VTPバージョン2対応スイッチでは、VTPバージョン2はディセーブルがデフォルトの設定です。あるスイッチでVTPバージョン2をイネーブルにすると、VTPドメイン内のすべてのVTPバージョン2対応スイッチで、バージョン2がイネーブルになります。バージョンを設定できるのは、VTPサーバ モードまたはトランスペアレント モードにあるスイッチだけです。
VTPバージョン設定時の注意事項については、 VTPバージョン を参照してください。
VTPバージョン2をイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
VTPバージョン2をディセーブルにするには、 no vtp version グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
VTPプルーニングのイネーブル化
プルーニングは、トラフィックが宛先デバイスにアクセスするために使用しなければならないトランク リンクへのフラッディング トラフィックを制限することによって、利用できる帯域幅を増やします。スイッチがVTPサーバ モードの場合のみVTPプルーニングをイネーブルにできます。
VTPドメインのVTPプルーニングをイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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デフォルトでは、プルーニングはディセーブルに設定されています。プルーニングをイネーブルにする必要があるのは、VTPサーバ モードのスイッチ1台だけです。 |
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VTPプルーニングをディセーブルにするには、 no vtp pruning グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
プルーニングは、VTPバージョン1およびバージョン2でサポートされます。VTPサーバでプルーニングをイネーブルにすると、プルーニングはVTPドメイン全体でイネーブルになります。
プルーニング適格リストに登録されたVLANだけが、プルーニングの対象です。デフォルトでは、トランク ポートVLAN 2〜1001がプルーニング適格です。予約VLANと拡張範囲VLANはプルーニングできません。プルーニング適格のVLANを変更する場合は、 プルーニング適格リストの変更 を参照してください。
VTPドメインへのVTPクライアント スイッチの追加
VTPドメインにVTPクライアントを追加する前に、そのVTPコンフィギュレーション リビジョン番号が、VTPドメイン内のほかのスイッチのコンフィギュレーション リビジョン番号よりも 小さい ことを必ず確認してください。VTPドメインのスイッチは、常にVTPコンフィギュレーション リビジョン番号が最大のスイッチのVLAN設定を使用します。リビジョン番号がVTPドメインのリビジョン番号より大きなスイッチを追加すると、VTPサーバおよびVTPドメインからのVLAN情報がすべて消去されることがあります。
VTPドメインに追加する 前に 、スイッチのVTPコンフィギュレーション リビジョン番号を確認してリセットしてください。これには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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スイッチのVLAN情報はアップデートされ、コンフィギュレーション リビジョン番号は0にリセットされます。イネーブルEXECモードに戻ります。 |
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vlan database イネーブルEXECコマンドを使用してVLANコンフィギュレーション モードを開始し、 vtp domain domain-name コマンドを入力しても、VTPドメイン名を変更できます。このモードでは、 exit コマンドを入力してVLAN情報をアップデートし、イネーブルEXECモードに戻る必要があります。
コンフィギュレーション リビジョン番号をリセットしたら、VTPドメインにスイッチを追加します。
VTPのモニタ
VTPをモニタするには、VTP設定情報として、ドメイン名、現在のVTPリビジョン、およびVLAN数を表示します。スイッチで送受信されたアドバタイズに関する統計情報を表示することもできます。
表12-3 に、VTPアクティビティ モニタ用のイネーブルEXECコマンドを示します。
