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最初に行う作業

この章では、スイッチに対してSVCを実行するために必要なシステムの各構成要素の設定手順を説明します。これらの設定作業は、1台または複数台のCisco MDS 9000ファミリー スイッチを使用して実行します。必要に応じて、シスコおよびIBMのマニュアルでさらに詳しい手順を参照してください。

この章の内容は、次のとおりです。

Cisco MDSスイッチの準備

ハードウェアおよびソフトウェアのセットアップ作業を行う前に、下記の準備が整っていることを確認してください。

Cisco MDSスイッチのセットアップ

ここでは、SVCを実行する準備のために、新規のMDS 9000ファミリー スイッチをセットアップする手順、または既存のスイッチをアップデートする手順を説明します。

ハードウェアをセットアップする前に、『Cisco MDS 9216 Switch Hardware Installation Guide』または『Cisco MDS 9500 Series Hardware Installation Guide』のChapter 2「Installing the Cisco MDS 9000 Family Switch」の説明に従って、Cisco MDSシャーシを正しく設置していることを確認してください。

新しいCisco MDSスイッチのセットアップ

新しいCisco MDS 9000ファミリー スイッチをセットアップする手順は、次のとおりです。

  1. 『Cisco MDS 9216 Switch Hardware Installation Guide』または『Cisco MDS 9500 Series Hardware Installation Guide』の説明に従って、インストール前の作業(ラックへのシャーシの設置、シャーシのアース接続、モジュールの取り付け、コンパクト フラッシュ ディスクの取り付け、電源装置の取り付け、およびファン アセンブリの取り付け)を行います。
  1. 『Cisco MDS 9216 Switch Hardware Installation Guide』または『Cisco MDS 9500 Series Hardware Installation Guide』のChapter 3「Connecting the Cisco MDS 9000 Family Switch」の説明に従って、スーパバイザ モジュールを接続します。
  2. Cisco MDS 9000ファミリーCLIを使用して、Cisco MDS 9000ファミリー スイッチにログインします。
  3. 『Cisco MDS 9000 Family Configuration Guide』のChapter 3「Initial Configuration」の説明に従って、スイッチを設定します。
  4. 初期セットアップ ルーチンを実行します。
  5. スイッチ名を割り当てます。
  6. スイッチにアクセスします。

デフォルト コンフィギュレーションを確認したあと、そのコンフィギュレーションを変更することもできますし、別の設定または管理作業を実行することもできます。この初期セットアップは、CLI(コマンドライン インターフェイス)でのみ実行できます。ただし、初期設定後に他のソフトウェア機能の設定を続行したり、スイッチにアクセスするには、CLIまたはFabric Manager GUIを使用できます。

  1. 『Cisco MDS 9000 Family Configuration Guide』のChapter 3「Initial Configuration」の説明に従って、モジュールのステータスを確認します。
  2. 『Cisco MDS 9000 Family Configuration Guide』のChapter 3「Initial Configuration」の説明に従って、管理ポートを設定します。

既存のCisco MDSスイッチのアップデート

既存のCisco MDSスイッチをアップデートする手順は、次のとおりです。

  1. Cisco MDS 9000ファミリーCLIを使用して、Cisco MDSスイッチにログインします。
  1. ファブリック上の各モジュールの各SVCノードに、新しいイメージをインストールします。
    モジュールごとに2つのノードがあります。

switch# install module 2 node 1 image svc-system ftp://171.71.188.111/m9000-ek9-csm-svc-mz.1.3.1.bin

For ftp://171.71.188.111, please enter user name: user

For ftp://user@171.71.188.111, please enter password:

SVC reimage going on. Please wait

m9000-ek9-csm-svc-mz.1.3.1.bin    100% |*****************************| 45408 KB 00:53

svc 2/1 software reimage succeeded

switch# install module 2 node 2 image svc-system ftp://171.71.188.111/m9000-ek9-csm-svc-mz.1.3.1.bin

For ftp://171.71.188.111, please enter user name: user

For ftp://user@171.71.188.111, please enter password:

SVC reimage going on. Please wait

m9000-ek9-csm-svc-mz.1.3.1.bin    100% |*****************************| 45408 KB 00:55

svc 2/2 software reimage succeeded

インストールすると、以前のノード上の情報がすべて消去されます。

  1. show module コマンドを発行して、CSMノードが正常に起動したことを確認します。

switch# show module

Mod Ports Module-Type Model Status

--- ----- ------------------------------- ------------------ ------------

2 0 Caching Services Module DS-X9560-SMC ok <---------- CSM

4 8 IP Storage Services Module DS-X9308-SMIP ok

5 0 Supervisor/Fabric-1 DS-X9530-SF1-K9 active *

6 0 Supervisor/Fabric-1 DS-X9530-SF1-K9 ha-standby

Mod Sw Hw World-Wide-Name(s) (WWN)

--- ----------- ------ --------------------------------------------------

2 1.3(1) 0.3 --

4 1.3(1) 0.206 20:c1:00:05:30:00:a7:9e to 20:c8:00:05:30:00:a7:9e

5 1.3(1) 0.0 --

6 1.3(1) 0.0 --

Mod Application Image Description Application Image Version

-------- ----------------------------- -------------------------

2 svc-node1 1.3(1) <-------CSM上のノード1

2 svc-node2 1.3(1) <-------CSM上のノード2

Mod MAC-Address(es) Serial-Num

--- -------------------------------------- ----------

2 00-05-30-00-93-e2 to 00-05-30-00-93-e6 JAB06xxxx10

4 00-05-30-00-9d-de to 00-05-30-00-9d-ea JAB064605aa

5 00-05-30-00-52-f2 to 00-05-30-00-52-f6

6 00-05-30-00-53-3e to 00-05-30-00-53-42

* this terminal session

SVCでの役割の許可

デフォルトでは、すべてのCisco MDSスイッチに次の2つの役割が存在します。

これら2つのデフォルトの役割を変更または削除することはできません。

SVC関連の用語

ここでは、設定プロセスを実行する際に知っておく必要のある、使用頻度の高いSVC用語の意味を示します( SVC用語の図解 を参照)。

SVC用語の図解

ノード

CSM上で動作するSVCのインスタンスです。CSMは、完全に独立した2つのノードで構成されます。各ノードは、インターフェイスによって表されます。

I/Oグループ

SVCノードは常にペアで使用されます。SVCノードのペアをI/Oグループといいます。1つのI/Oグループに属するノードは、それぞれ別の2つのCSM上に存在している必要があります。I/Oグループは、ファブリック上のストレージ コントローラとして動作します。

クラスタ

1つのクラスタに、複数のI/Oグループを含めることができます。クラスタに属するすべてのノードが、同じSVCイメージ バージョンで動作している必要があります。クラスタのIPアドレスは、管理インターフェイスと同じサブネットに割り当てられている必要があります。

Mディスク

バックエンド ストレージの表現です。各クラスタは、そのクラスタ内の全ノードが同じMディスクの集合を認識するように設定されます。

Vディスク

クラスタがSAN上のホストに見せるLUNの仮想表現です。各Vディスクは1つのI/Oグループに個別に対応づけられます。

Mディスク グループ

Mディスクの集合がMディスク グループを形成します。Vディスク用のストレージは、1つのMディスク グループのMディスクから引き出されます。

ホスト

1つまたは複数のイニシエータFibre Channelポート(pWWN)が1つのホストを形成します。ホストは1つまたは複数のVディスクにマッピングされます。ホストはMディスクに直接アクセスすることはできません。

ホストおよびストレージ デバイスの分離

SVCがバックエンドのストレージをホストに対して仮想化するには、各ホストがストレージに直接アクセスしないようにする必要があります。VSANの概念を使用して、ホストとディスクを分離することができます。VSAN機能は、Cisco MDS 9000ファミリー スイッチに固有の機能です。代替手段として、ゾーンを使用してホストとディスクを分離することもできます。

VSANまたはゾーンについての詳細は、『 Cisco MDS 9000 Family Configuration Guide 』を参照してください。

SVCインターフェイスごとに1つのWorld Wide Name(nWWN)が割り当てられます。SVCインターフェイスは次の3つのNポートで構成されます。

SVCインターフェイスのNポートごとに、1つのポートWorld Wide Name(pWWN)が割り当てられます。pWWNおよびノードnWWNは、スイッチの再起動後も保存されます( SVCインターフェイスの論理表現 を参照)。

SVCインターフェイスの論理表現

SANの論理表現 に、SAN上に存在する4つのSVCノードの概念図を示します。これらのノードは、ホストがディスクに直接アクセスできないように設定されています。

デフォルトでは、すべてのNポートがVSAN 1に存在します。必要に応じて、Nポートを明示的に削除する必要があります。

SANの論理表現

Cisco MDSスイッチ上でSVCインターフェイスおよびNポートVSANを設定する手順は、次のとおりです。

コマンド

目的

switch# config t

switch(config)#

コンフィギュレーション モードを開始します。

switch(config)# interface svc 2/1

switch(config-if)#

SVCインターフェイス2/1に関するコンフィギュレーション モードを開始します。

switch(config-if)# initiator vsan 3

イニシエータVSAN 3をディスク用に設定します。

switch(config-if)# no initiator vsan 1

VSAN 1を削除します。

switch(config-if)# target vsan 1

ターゲットVSAN 1をホスト用に設定します。

switch(config-if)# mgmt vsan 2

管理VSAN 2をノード用に設定します。

switch(config-if)# no mgmt vsan 1

VSAN 1を削除します。

switch(config-if)# no shutdown

SVCインターフェイスをイネーブルにします。

インターフェイス接続の確認

ここでは、SVCインターフェイスの状態およびSVCインターフェイスとNポートの対応関係を確認するための各種のshowコマンドを示します。

  1. 特定のSVCインターフェイスに関する情報の表示

switch# show interface svc 2/1

svc2/1 is up

Node WWN is 2e:ab:00:05:30:00:1a:e0

Fabric WWN is 20:01:00:05:30:00:1a:de

Target N-port WWN is 2e:a5:00:05:30:00:1a:e0, vsan is 1, FCID is 0xe80003

Initiator N-port WWN is 21:2e:00:05:30:00:00:21, vsan is 3, FCID is 0xea0004

Mgmt N-port WWN is 2f:af:00:05:30:00:1a:e0, vsan is 2, FCID is 0xe80000

5 minutes input rate 2392 bits/sec, 299 bytes/sec, 0 frames/sec

5 minutes output rate 2240 bits/sec, 280 bytes/sec, 0 frames/sec

272 frames input, 89764 bytes

0 discards, 0 errors

232 frames output, 84176 bytes

0 discards, 0 errors

  1. 特定のSVCインターフェイスに関するNポート接続の表示

switch# show svc session svc 2/1

svc2/1:

Target N-port WWN is 2e:a5:00:05:30:00:1a:e0, vsan is 1, FCID is 0xe80003

pWWN 21:01:00:e0:8b:31:20:31, nWWN 20:01:00:e0:8b:31:20:31, FCID 0xe80200

pWWN 21:00:00:e0:8b:11:29:31, nWWN 20:00:00:e0:8b:11:29:31, FCID 0xe80300

Initiator N-port WWN is 21:2e:00:05:30:00:00:21, vsan is 3, FCID is 0xea0004

pWWN 50:05:07:63:00:c8:9c:f9, nWWN 50:05:07:63:00:c0:9c:f9, FCID 0xea0000

pWWN 50:05:07:63:00:c8:9c:fa, nWWN 50:05:07:63:00:c0:9c:fa, FCID 0xea0001

Mgmt N-port WWN is 2f:af:00:05:30:00:1a:e0, vsan is 2, FCID is 0xe80000

pWWN 2f:b9:00:05:30:00:1a:e0, nWWN 2f:b7:00:05:30:00:1a:e0, FCID 0xe80002

pWWN 2f:ba:00:05:30:00:1a:e0, nWWN 2e:b3:00:05:30:00:1a:e0, FCID 0xe80003

pWWN 2f:b8:00:05:30:00:1a:e0, nWWN 2e:ac:00:05:30:00:1a:e0, FCID 0xe80001

  1. FCNSデータベースの表示

switch# show fcns database

VSAN 1:

--------------------------------------------------------------------------

FCID TYPE PWWN (VENDOR) FC4-TYPE:FEATURE

--------------------------------------------------------------------------

0xe80000 N 2e:a8:00:05:30:00:1a:e0 (Cisco) scsi-fcp:target svc

0xe80003 N 2e:a5:00:05:30:00:1a:e0 (Cisco) scsi-fcp:target svc

0xe80200 N 21:01:00:e0:8b:31:20:31 (QLogic) scsi-fcp:init

0xe80300 N 21:00:00:e0:8b:11:29:31 (QLogic) scsi-fcp:init

Total number of entries = 4

VSAN 2:

--------------------------------------------------------------------------

FCID TYPE PWWN (VENDOR) FC4-TYPE:FEATURE

--------------------------------------------------------------------------

0xe80000 N 2f:af:00:05:30:00:1a:e0 (Cisco) scsi-fcp:both svc

0xe80001 N 2f:b8:00:05:30:00:1a:e0 (Cisco) scsi-fcp:both svc

Total number of entries = 2

VSAN 3:

--------------------------------------------------------------------------

FCID TYPE PWWN (VENDOR) FC4-TYPE:FEATURE

--------------------------------------------------------------------------

0xea0000 N 50:05:07:63:00:c8:9c:f9 (IBM) scsi-fcp:target fc..

0xea0001 N 50:05:07:63:00:c8:9c:fa (IBM) scsi-fcp:target fc..

0xea0002 N 21:2e:00:05:30:00:00:23 (Cisco) scsi-fcp:init svc

Total number of entries = 3

VSAN番号の割り当て

SVCインターフェイスおよびNポートVSANを設定する際、VSAN番号には1〜4,096の範囲の数字を使用できます。イニシエータ/管理/ターゲット全部で、合計64個のVSANのみ使用できます。たとえば、VSAN 1〜30をイニシエータに、VSAN 31〜60をターゲットに、VSAN 61〜64を管理に使用できます。ターゲット、イニシエータ、および管理がいずれかのVSANで重複している場合、重複した分もVSAN数の合計に含まれます。管理Nポートは、これら64個のVSANのうち4つにしか存在できません。

複数のイニシエータおよびターゲット

異なるVSAN上のSVCインターフェイスに対応する複数のNポートを作成できます( SVC用語の図解 を参照)。

SVC用語の図解

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