Navbar-jp

Toolbar-jp

PDF GetAcro

VLAN ACLの設定

この章では、Cisco 7600シリーズ ルータでのVLAN ACL(VACL)の設定手順について説明します。

VACL

ここではVACLについて説明します。

VACLの概要

VACLは、VLAN内でブリッジング、またはVLANまたはVACLキャプチャ用のWANインターフェイス内外にルーティングされる すべてのパケット について、アクセスを制御できます。ルータ インターフェイスでのみ設定され、ルーテッド パケットにのみ適用される通常のCisco IOS標準ACLまたは拡張ACLと異なり、VACLはすべてのパケットに適用され、どのVLAN/WANインターフェイスにも適用できます。VACLはハードウェアで処理されます。VACLはCisco IOS ACLを使用します。VACLは、ハードウェアでサポートされないCisco IOS ACLフィールドについてはすべて無視します。

VACLは、IP、IPX、およびMACレイヤ トラフィックに対して設定できます。WANインターフェイスに適用されるVACLは、VACLキャプチャのIPトラフィックのみをサポートします。

VACLを設定してVLANに適用すると、VLANに着信するすべてのパケットが、このVACLと照合されます。VACLをVLANに適用し、ACLをVLAN内のルーテッド インターフェイスに適用すると、VLANに着信するパケットは最初にVACLと照合されます。そこで許可されると、次に入力ACLと照合され、それからルーテッド インターフェイスで処理されます。別のVLANにルーティングされるパケットは、最初に、ルーテッド インターフェイスに適用される出力ACLと照合されます。そこで許可されると、宛先VLAN用に設定されたVACLが適用されます。VACLが特定のパケット タイプ用に設定されていて、VACLと該当タイプのパケットとが一致しない場合、デフォルト動作では、パケットが拒否されます。

ブリッジド パケット

ブリッジド パケットへのVACLの適用 に、ブリッジド パケットに適用されるVACLを示します。

ブリッジド パケットへのVACLの適用

ルーテッド パケット

ルーテッド パケットへのVACLの適用 に、ルーテッド パケットおよびレイヤ3スイッチド パケットにACLを適用する方法を示します。ルーテッド パケットおよびレイヤ3スイッチド パケットに対して、ACLは次の順番で適用されます。

  1. 入力VLAN用VACL
  2. 入力Cisco IOS ACL
  3. 出力Cisco IOS ACL
  4. 出力VLAN用VACL
ルーテッド パケットへのVACLの適用

マルチキャスト パケット

マルチキャスト パケットへのVACLの適用 に、マルチキャスト拡張が必要なパケットにACLを適用する方法を示します。マルチキャスト拡張が必要なパケットに対して、ACLは次の順番で適用されます。

  1. マルチキャスト拡張が必要なパケット
  2. 入力VLAN用VACL
  3. 入力Cisco IOS ACL
  4. マルチキャスト拡張後のパケット
  5. 出力Cisco IOS ACL
  6. 出力VLAN用VACL
  7. ルータから送信されるパケット ― 出力VLAN用VACL
マルチキャスト パケットへのVACLの適用

VACLの設定

ここではVACLの設定について説明します。

VACLの設定の概要

VACLは標準および拡張Cisco IOS IP/IPX ACL、およびMACレイヤの名前付きACL( MACレイヤ名前付きアクセス リストの設定(任意) を参照)、さらにVLANアクセス マップを使用します。

VLANアクセス マップを、VACLキャプチャのVLANまたはWANインターフェイスに適用することができます。WANインターフェイスに接続されたVACLは、標準または拡張Cisco IOS IP ACLのみをサポートします。

各VLANアクセス マップは、1つまたは複数のマップ シーケンスで構成できます。各シーケンスにはmatchコマンドとactionコマンドが含まれます。matchコマンドはトラフィック フィルタリング用のIP、IPX、またはMAC ACLを指定します。actionコマンドは一致した場合に実行するアクションを指定します。フローが許可(permit)ACLエントリと一致した場合、関連づけられたアクションが実行され、それ以降の残りのシーケンスに対してフローはチェックされません。フローが拒否(deny)ACLエントリと一致した場合、同じシーケンス内の次のACL、または次のシーケンスに対してフローがチェックされます。フローがどのACLエントリとも一致せず、1つまたは複数のACLがそのパケット タイプ用に設定されている場合、パケットは拒否されます。

ブリッジド トラフィックおよびルーテッド トラフィックの両方にアクセス制御を使用するには、VACLを単独で使用するか、またはVACLとACLを組み合わせて使用します。入力と出力の両方のルーテッド トラフィックに対してアクセス制御を使用するには、VLANインターフェイス上でACLを定義します。ブリッジド トラフィックに対してアクセス制御を使用するには、VACLを定義します。

VACLと共にACLを使用する場合は、次の点に注意してください。

VACL内のactionコマンドは、転送(forward)、廃棄(drop)、キャプチャ(capture)、またはリダイレクト(redirect)です。トラフィックのロギングもできます。WANインターフェイスに適用されたVACLは、リダイレクトまたはログ アクションをサポートしません。

VLANアクセス マップの定義

VLANアクセス マップを定義するには、次の作業を行います。

コマンド

目的

Router(config)# vlan access-map map_name [ 0-65535 ]

VLANアクセス マップを定義します。任意で、VLANアクセス マップのシーケンス番号を指定できます。

Router(config)# no vlan access-map map_name 0-65535

VLANアクセス マップからマップ シーケンスを削除します。

Router(config)# no vlan access-map map_name

VLANアクセス マップを削除します。

VLANアクセス マップを定義する際、次の構文情報に注意してください。

VLANアクセス マップの設定および確認の例 を参照してください。

VLANアクセス マップ シーケンスでのmatchコマンドの設定

VLANアクセス マップ シーケンスにmatchコマンドを設定するには、次の作業を行います。

コマンド

目的

Router(config-access-map)# match { ip address { 1-199 | 1300-2699 | acl_name } | ipx address { 800-999 | acl_name }| mac address acl_name }

VLANアクセス マップ シーケンスにmatchコマンドを設定します。

Router(config-access-map)# no match { ip address { 1-199 | 1300-2699 | acl_name } | ipx address { 800-999 | acl_name }| mac address acl_name }

VLANアクセス マップからmatchコマンドを削除します。

VLANアクセス マップにmatchコマンドを設定する際、次の構文情報に注意してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fsecur_c/ftrafwl/index.htm

VLANアクセス マップの設定および確認の例 を参照してください。

VLANアクセス マップ シーケンスでのactionコマンドの設定

VLANアクセス マップ シーケンスにactionコマンドを設定するには、次の作業を行います。

コマンド

目的

Router(config-access-map)# action { drop [ log ]} | { forward [ capture ]} | { redirect {{ethernet | fastethernet | gigabitethernet | tengigabitethernet} slot/port} | {port-channel channel_id}}

VLANアクセス マップ シーケンスにactionコマンドを設定します。

Router(config-access-map)# no action { drop [ log ]} | { forward [ capture ]} | { redirect {{ethernet | fastethernet | gigabitethernet | tengigabitethernet} slot/port} | {port-channel channel_id}}

VLANアクセス マップ シーケンスからactionコマンドを削除します。

VLANアクセス マップ シーケンスにactionコマンドを設定する際、次の構文情報に注意してください。

VLANアクセス マップの設定および確認の例 を参照してください。

VLANアクセス マップの適用

VLANアクセス マップを適用するには、次の作業を行います。

コマンド

目的

Router(config)# vlan filter map_name { vlan-list vlan_list | interface type 1 number 2 }

指定されたVLANまたはWANインターフェイスにVLANアクセス マップを適用します。

Router(config)# no vlan filter map_name [ vlan-list vlan_list | interface type 1 number 2 ]

指定されたVLANまたはWANインターフェイスからVLANアクセス マップを削除します。

VLANアクセス マップを適用する際、次の構文情報に注意してください。

VLANアクセス マップの設定および確認の例 を参照してください。

VLANアクセス マップの設定の確認

VLANアクセス マップの設定を確認するには、次の作業を行います。

コマンド

目的

Router# show vlan access-map [ map_name ]

VLANアクセス マップの内容を表示して、VLANアクセス マップの設定を確認します。

Router# show vlan filter [ access-map map_name | vlan vlan_id | interface type 3   number 4 ]

VACLとVLAN間のマッピングを表示して、VLANアクセス マップの設定を確認します。

VLANアクセス マップの設定および確認の例

net_10 および any_host という名前付きIP ACLが、次のように定義されていると想定します。

Router# show ip access-lists net_10

Extended IP access list net_10

permit ip 10.0.0.0 0.255.255.255 any

Router# show ip access-lists any_host

Standard IP access list any_host

permit any

次に、VLANアクセス マップを定義して、転送されたIPパケットに適用する例を示します。この例では、net_10に一致するIPトラフィックは転送され、それ以外のすべてのIPパケットはデフォルトの廃棄アクションによって廃棄されます。このマップはVLAN12〜16に適用されます。

Router(config)# vlan access-map thor 10

Router(config-access-map)# match ip address net_10

Router(config-access-map)# action forward

Router(config-access-map)# exit

Router(config)# vlan filter thor vlan-list 12-16

次に、VLANアクセス マップを定義および適用して、IPパケットを廃棄および記録する例を示します。この例では、net_10に一致するIPトラフィックは廃棄およびロギングされ、それ以外のすべてのIPパケットは転送されます。

Router(config)# vlan access-map ganymede 10

Router(config-access-map)# match ip address net_10

Router(config-access-map)# action drop log

Router(config-access-map)# exit

Router(config)# vlan access-map ganymede 20

Router(config-access-map)# match ip address any_host

Router(config-access-map)# action forward

Router(config-access-map)# exit

Router(config)# vlan filter ganymede vlan-list 7-9

次に、VLANアクセス マップを定義して、転送およびキャプチャされたIPパケットに適用する例を示します。この例では、net_10に一致するIPトラフィックは転送およびキャプチャされ、それ以外のすべてのIPパケットは廃棄されます。

Router(config)# vlan access-map mordred 10

Router(config-access-map)# match ip address net_10

Router(config-access-map)# action forward capture

Router(config-access-map)# exit

Router(config)# vlan filter mordred vlan-list 2, 4-6

キャプチャ ポートの設定

VACLフィルタリングされたトラフィックをキャプチャするように設定されたポートを、キャプチャ ポートといいます。

キャプチャ ポートを設定するには、次の作業を行います。

コマンド

目的

Router(config)# interface {{ type 5  slot/port }

設定するインターフェイスを指定します。

Router(config-if)# switchport capture allowed vlan { add | all | except | remove } vlan_list

(任意)キャプチャされたトラフィックを、宛先VLAN単位でフィルタリングします。デフォルトは、 all です。

Router(config-if)# no switchport capture allowed vlan

設定された宛先VLANリストを消去して、デフォルト値( all )に戻ります。

Router(config-if)# switchport capture

ポートが、VACLフィルタリングされたトラフィックをキャプチャするよう設定します。

Router(config-if)# no switchport capture

インターフェイスのキャプチャ機能をディセーブルにします。

キャプチャ ポートを設定する際、次の構文情報に注意してください。

次に、インターフェイスFast Ethernet 5/1をキャプチャ ポートとして設定する例を示します。

Router(config)# interface gigabitEthernet 5/1

Router(config-if)# switchport capture

Router(config-if)# end

次に、VLANアクセス マップの情報を表示する例を示します。

Router# show vlan access-map mordred

Vlan access-map "mordred" 10

match: ip address net_10

action: forward capture

Router#

次に、VACLおよびVLAN間のマッピングを表示する例を示します。各VACLマップには、マップが設定されているVLANおよびマップがアクティブなVLANに関する情報があります。VLANにインターフェイスがない場合、VACLはアクティブになりません。

Router# show vlan filter

VLAN Map mordred:

Configured on VLANs: 2,4-6

Active on VLANs: 2,4-6

Router#

VACLロギングの設定

VACLロギングが設定されているときに、次の状況でIPパケットが拒否されると、ログ メッセージが生成されます。

ログ メッセージはフロー単位で生成されます。フローは、同じIPアドレスおよびレイヤ4(UDPまたはTCP)ポート番号を持つパケットとして定義されます。ログ メッセージが生成されると、タイマーおよびパケット カウンタがリセットされます。

VACLロギングには次の制約事項が適用されます。

VACLロギングを設定するには、VLANアクセス マップ サブモードの action drop log コマンド アクションを使用します(設定情報については、 VACLの設定 を参照)。この作業をグローバル コンフィギュレーション モード内で実行して、グローバルVACLログ パラメータを指定します。

コマンド

目的

Router(config)# vlan access-log maxflow max_number

ログ テーブルのサイズを設定します。ログ テーブルの内容を削除するには、maxflowの値を0に設定します。デフォルトは500で、有効範囲は0〜2048です。ログ テーブルが満杯になると、新しいフローから記録されたパケットがソフトウェアによって廃棄されます。

Router(config)# vlan access-log ratelimit pps

VACLロギング パケットの最大リダイレクト速度を設定します。デフォルトのパケット転送速度は2000パケット/秒で、有効範囲は0〜5000パケット/秒です。限度を超えたパケットは、ハードウェアによって廃棄されます。

Router(config)# vlan access-log threshold pkt_count

ロギング スレッシュホールドを設定します。5分経過する前にフローのスレッシュホールドに達すると、ロギング メッセージが生成されます。デフォルトでは、スレッシュホールドは設定されません。

Router(config)# exit

VLANアクセス マップ コンフィギュレーション モードを終了します。

Router# show vlan access-log config

(任意)設定されたVACLロギング プロパティを表示します。

Router# show vlan access-log flow protocol {{ src_addr src_mask } | any | {host { hostname | host_ip }}} {{ dst_addr dst_mask } | any | {host { hostname | host_ip }}}

[vlan vlan_id ]

(任意)VACLログ テーブルの内容を表示します。

Router# show vlan access-log statistics

(任意)パケット数、メッセージ数などの統計情報を表示します。

次に、グローバルVACLロギングをハードウェア内で設定する例を示します。

Router(config)# vlan access-log maxflow 800

Router(config)# vlan access-log ratelimit 2200

Router(config)# vlan access-log threshold 4000


1.

type = pos atm または serial

2.

number = slot / port または slot / port_adapter / port ;サブインターフェイスまたはチャネル グループ ディスクリプタを含めることができます。

3.

type = pos atm または serial

4.

number = slot / port または slot / port_adapter / port ;サブインターフェイスまたはチャネル グループ ディスクリプタを含めることができます。

Toolbar-jp

All contents copyright (C) 1992--2004 Cisco Systems K.K.