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デジタル モデム ネットワーク モジュールの接続
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この章では、シスコ モジュラ ルータ用の6ポート、12ポート、18ポート、24ポート、および30ポート デジタル モデム ネットワーク モジュール(シスコ製品番号NM-6DM、NM-12DM、NM-18DM、NM-24DM、およびNM-30DM)の接続方法を説明します。内容は次のとおりです。

これらのモジュール(デジタル モデム ネットワーク モジュールを参照)には、ISDN PRI(1次群速度インターフェイス)またはBRI(基本インターフェイス)チャネルへの直接デジタル接続を提供するV.34+デジタル モデムが6、12、18、24、または30個あります。これらのモジュールを使用すると、デジタル コールとアナログ コールを組み合わせたLANリモート アクセスが可能となります。

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デジタル モデム ネットワーク モジュールをサポートしているのは、Cisco 3600シリーズおよびCisco 3700シリーズ ルータだけです。
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デジタル モデム ネットワーク モジュール

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デジタル モデム ネットワーク モジュールは、内部にネットワーク インターフェイスを装備しているのではなく、アナログ コールを処理して他のルータ インターフェイスに転送します。したがって、デジタル モデム モジュールを使用するには、同じルータ内にISDNチャネルに接続するPRIまたはBRIのインターフェイスと、LANへの接続を提供するイーサネットなどのインターフェイスが必要です。現在のPRIモジュールまたはBRIモジュールは、デジタルISDNデータ接続とリモート音声チャネル(アナログ)モデム接続を処理できるので、デジタル接続とモデム接続を動的に組み合わせることが可能です。デジタル モデム モジュールは、着信コールと送信コールの両方に使用できるモデムのプールとして使用できます。

このデジタル モデムは、300 bps〜33.6 kbps(V.34 bis)までのすべての標準データ速度、V.42 bisおよびMNP 5のデータ圧縮、さらにV.42、LAPM、MNP 4のエラー訂正をサポートしています。

各デジタル モデム モジュールには、6ポートのModem ISDN Channel Aggregation(MICA)モジュール用のバンクが1〜5個あります。MICAモジュール(シスコ製品番号MICA-6MOD)を追加搭載することにより、モデムを6個ずつモジュールに追加していくことができます。最大モデム数は30個です。

ハードウェアおよびソフトウェアの要件

Cisco 3620ルータおよびCisco 3640ルータでデジタル モデム ネットワーク モジュールを使用するには、Cisco IOS Release 11.2(9)XAまたはCisco IOS Release 11.2(10)P以上を使用する必要があります。Cisco 3660ルータでこのモジュールを使用するには、Cisco IOS Release 12.0(7)XK以上が必要です。

また、デジタル モデム モジュールの他に、ISDNチャネル接続用のPRIまたはBRIネットワーク インターフェイス、およびLAN接続用のイーサネットまたはファスト イーサネットなどのインターフェイスを同じルータ内に搭載する必要があります。

デジタル モデム モジュールと一緒に使用する場合、PRIネットワーク モジュール(シスコ製品番号NM-1CT1、NM-2CT1、NM-1CT1-CSU、NM-2CT1-CSU、NM-1CE1B、NM-2CE1B、NM-1CE1U、またはNM-2CE1U)のリビジョン レベルは、-03以上でなければなりません。BRI S/Tネットワーク モジュール(シスコ製品番号NM-4B-S/TまたはNM-8B-S/T)のリビジョン レベルは、-03以上、BRI Uモジュール(シスコ製品番号NM-4B-UまたはNM-8B-U)のリビジョン レベルは-06以上でなければなりません。これらのネットワーク モジュールのそれ以前のリビジョンは、デジタル モデム モジュールにモデム コールを送信できません。

PRIまたはBRIモジュールのリビジョンが適切でないと、ルータの起動時に次のようなメッセージが表示されます。

The T1 or E1 network module in slot 0 is incompatible with the digital modems installed in the router.

リビジョン レベルを判断するには、ネットワーク モジュール本体を調べる(ルータの外側から)か、Cisco IOSのshow diagコマンドを使用します。モジュール ボード上のラベルには、800-で始まりリビジョン レベルで終わる部品番号が記されています。show diagコマンドを使用すると、次のような出力が表示されます。

Slot 3:

        Port adapter is analyzed

        Port adapter insertion time unknown

        Hardware revision 1.0           Board revision A0

        Serial number     4152626       Part number    800-01228-01

        Test history      0x0           RMA number     00-00-00

        EEPROM format version 1

        EEPROM contents (hex):

          0x20: 01 26 01 00 00 3F 5D 32 50 04 CC 01 00 00 00 00

          0x30: 50 00 00 00 96 11 04 17 FF FF FF FF FF FF FF FF

ネットワーク モジュールをアップグレードする場合は、テクニカル サポートを参照してください。

インターフェイス番号

個々のデジタル モデム ポートは、物理的には切り離されていませんが、Cisco IOSソフトウェアはスロット番号とポート番号によって各モデムを一意に識別します。Cisco 3600シリーズのスロット番号は、Cisco 3600シリーズのインターフェイス番号を参照してください。Cisco 3700シリーズのスロット番号は、Cisco 3700シリーズのインターフェイス番号を参照してください。

各デジタル モデム モジュールには、MICAモジュールのバンクを最大5つ搭載できます。これらのバンクは、ルータ背面から見て左から右へ0〜4の番号が付けられています。各MICAモジュールに搭載できるモデム数は6個で、これらのモデムには0〜5の番号が割り当てられます。

さらに、デジタル モデム モジュールの各モデムには、0〜29までのポート番号も割り当てられます。ルータの背面から見て一番左のMICAモジュール(バンク0)のモデムのポート番号は、0〜5です。追加されたMICAモジュールがあれば、デジタル モデム ネットワーク モジュールのインターフェイス番号に示されているようにポート番号が割り当てられます。

この関係を式に表すと次のようになります。

ポート番号=(6×バンク番号)+モデム番号

たとえば、左から2番目のMICAモジュール(バンク1)の3番目のモデム(モデム2)に割り当てられるポート番号は、(6×1)+2=8となります。

一部のCisco IOSコマンドは、スロット番号とポート番号ではなくインターフェイス番号(回線番号やTTY番号はインターフェイス番号と同じです)でポートを識別します。モデム ポートのインターフェイス番号は、スロット番号およびポート番号と次のように関係づけられています。

インターフェイス番号=(32×スロット番号)+ポート番号+1

この関係を式に表すと次のようになります。

インターフェイス番号
(32×スロット番号)+([6×バンク番号 ]+モデム番号)+1

たとえば、先の例でスロット2に搭載されたモジュール内のモデムに割り当てられるインターフェイス番号は、(32×2)+([6×1]+2)+1=(32×2)+8+1=73となります。この番号は、そのポートの回線とTTYの番号でもあります。デジタル モデム ネットワーク モジュール内またはルータ シャーシ内のその他のデジタル モデム ネットワーク モジュール内に他のMICAモジュールが搭載されているかどうかに関係なく、この場所のモデムには、常にインターフェイス73という番号が割り当てられます。ただし、このMICAモジュールをデジタル モデム ネットワーク モジュール内の他の位置に移動したり、デジタル モデム ネットワーク モジュールを同じルータ シャーシ内の別のスロットに移動した場合、インターフェイス番号は変更されます。

デジタル モデム ネットワーク モジュールのインターフェイス番号に、各ルータ スロットで使用されるインターフェイス番号の範囲を示します。インターフェイス0は自動的にコンソールに割り当てられます。

デジタル モデム ネットワーク モジュールのインターフェイス番号

スロット番号

インターフェイス番号

0

1〜30

1

33〜62

2

65〜94

3

97〜126

4

129〜158

5

161〜190

6

193〜222

デジタル モデム ネットワーク モジュールへの6ポートMICAモジュールの追加

6ポートMICAモジュールを追加搭載することにより、デジタル モデム ネットワーク モジュールにモデムを6個ずつ、追加していくことができます。搭載できるMICAモジュールは最大5個(モデム数は最大30個)です。

MICAモジュールには、正しい向きを確認するための方向ノッチと、ガイド ポスト上で正しく位置合わせするためのガイド穴が付いています(6ポートMICAモジュールを参照)。

6ポートMICAモジュール

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MICAモジュールの取り外し、交換、または取り付け時には、まずルータのシャーシからデジタル モデム モジュールを取り外す必要があります。

デジタル モデム ネットワーク モジュールの取り外し

デジタル モデム ネットワーク モジュールを取り外す手順は、次のとおりです。

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ルータにつながる電源をオフにしてください。ただし、ESD電圧をアースに逃がすために、電源コードは取り外さないでください。背面パネルから、電話線も含めてすべてのネットワーク インターフェイス ケーブルを外します。

DC電源装置を使用しているルータには、次の警告が適用されます。

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    以下の作業を行う前に、DC回路に電気が流れていないことを確認します。すべての電源を確実に切断するには、配電盤上でDC回路に対応している回路ブレーカーをOFFの位置に切り替え、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルをOFFの位置のままテープで固定します。
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  1. プラス ドライバまたはマイナス ドライバを使用して、モジュールの非脱落型ネジを緩めます。
  2. 2本の指で非脱落型ネジをつまんで、ネットワーク モジュールを手前に引き出し、シャーシから外します(ルータからのデジタル モデム ネットワーク モジュールの取り外しを参照)。
  3. ネットワーク モジュールを静電気防止用マットに載せます。

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ルータからのデジタル モデム ネットワーク モジュールの取り外し

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6ポートMICAモジュールの取り外し

デジタル モデム ネットワーク モジュールからMICAモジュールを取り外す手順は次のとおりです。

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前面プレートが右側にくるようにデジタル モデム ネットワーク モジュールを置きます。
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    MICAモジュールを取り扱う際には、必ずカードのエッジを持つようにしてください。MICAモジュールのコンポーネントはESDの影響を受けやすいので、誤って取り扱うと損傷することがあります。
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  1. 一番奥に取り付けられているMICAモジュールから、一度に1つずつモジュールを外します。
  2. MICAモジュールをソケットから持ち上げるには、両側のスプリング クリップを外側に引き(クリップの外し方を参照)、MICAモジュールを向こう側に傾けてクリップから外します(6ポートMICAモジュールを傾けてクリップから外すを参照)。
  3. 親指と人差し指でMICAモジュールのエッジを押さえ、ソケットから引き出します(6ポートMICAモジュールをソケットから持ち上げるを参照)。取り外したMICAモジュールは、ESDの影響を受けないよう、静電気防止用袋に保管してください。
  4. 取り外すMICAモジュールすべてについて、13の手順を繰り返します。

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クリップの外し方

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6ポートMICAモジュールを傾けてクリップから外す

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6ポートMICAモジュールをソケットから持ち上げる

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6ポートMICAモジュールの取り付け

新しいMICAモジュールの取り付けまたはMICAモジュールの交換は、次の手順で行います。

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前面プレートが右側にくるようにデジタル モデム ネットワーク モジュールを置きます。
  • 10_Conntdig-6.gif
    MICAモジュールを取り扱う際には、必ずカードのエッジを持つようにしてください。MICAモジュールのコンポーネントはESDの影響を受けやすいので、誤って取り扱うと損傷することがあります。
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  1. コネクタ側が下に、方向ノッチが右にくるようにMICAモジュールを持ちます。
  2. MICAモジュールを手前に約45度傾けて、自分に最も近い空のソケットにMICAモジュールを差し込みます(6ポートMICAモジュールをソケットに差し込むを参照)。力をかけすぎないように注意しながら、モジュールを押し下げます(6ポートMICAモジュールを押し下げるを参照)。MICAモジュールが正しく装着されると、ソケットのガイド ポストがガイド穴にはまり、スプリング クリップによって固定されます。
  3. MICAモジュールがまっすぐ装着され、ガイド穴がソケットのプラスチック ガイドの位置と揃っていることを確認します。通常、MICAモジュールを取り付けるときには多少の抵抗を感じますが、余分な力は加えないよう注意してください。また、表面のコンポーネントには手を触れないでください。
  4. 追加する各MICAモジュールについて、13の手順を繰り返します。

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6ポートMICAモジュールをソケットに差し込む

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6ポートMICAモジュールを押し下げる

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デジタル モデム ネットワーク モジュールの取り付け

MICAモジュールの取り付けが完了したら、次の手順で、デジタル モデム ネットワーク モジュールをルータ シャーシに元どおり取り付けます。

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ネットワーク モジュールをシャーシのガイドの位置に合わせ、慎重にスロットに挿入します。
  1. モジュールのエッジ コネクタがマザーボードのコネクタにしっかり装着されるまで、モジュールを押し込みます。
  2. シャーシの穴にモジュールの非脱落型ネジを差し込み、プラス ドライバまたはマイナス ドライバを使用してネジを締めます。
  3. 取り付け前にルータが稼働していた場合は、ネットワーク インターフェイス
    ケーブルを元どおり取り付けて、ルータの電源をオンにします。

DC電源装置を使用しているルータには、次の警告が適用されます。

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    DC電源装置を接続したあとで、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルに貼ったテープをはがし、回路ブレーカーのハンドルをONの位置に切り替えて通電状態にします。
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デジタル モデム モジュールのLED

すべてのネットワーク モジュールにイネーブル(EN)LEDがあります(デジタル モデム ネットワーク モジュールのLEDを参照)。このLEDは、モジュールがセルフテストを正常に終了して、ルータ上で使用できる状態になっていることを示します。

デジタル モデム モジュールには、イネーブルLEDの他に、各MICAモジュール バンク用に1つずつ、計5つのLEDがあります。これらのLEDは初期化中に点滅します。イネーブルLEDが点灯したあと、MICAモジュールLEDは、対応するMICAモジュールが機能していることを示します。MICAモジュールが診断テストでエラーになった場合、またはMICAモジュールが搭載されていない場合、その位置のLEDは点灯しません。

デジタル モデム ネットワーク モジュールのLED

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