ルーティングの概要
一部のネットワーク環境で、VLAN(仮想LAN)は各ネットワークまたはサブネットワークに関連づけられています。IPネットワークで、各サブネットワークは1つのVLANに対応しています。VLANを設定すると、ブロードキャスト ドメインのサイズを制御し、ローカル トラフィックをローカル内にとどめることができます。ただし、異なるVLAN内のネットワーク デバイスが相互に通信するには、VLAN間でトラフィックをルーティング(VLAN間ルーティング)するレイヤ3デバイス(ルータ)が必要です。VLAN間ルーティングでは、適切な宛先VLANにトラフィックをルーティングするため、1つまたは複数のルータを設定します。
ルーティング トポロジーの例
に基本的なルーティング トポロジーを示します。スイッチAはVLAN 10内、スイッチBはVLAN 20内にあります。ルータには各VLANのインターフェイスが備わっています。
VLAN 10内のホストAがVLAN 10内のホストBと通信する場合、ホストAはホストB宛にアドレス指定されたパケットを送信します。スイッチAはパケットをルータに送信せず、ホストBに直接転送します。
ホストAからVLAN 20内のホストCにパケットを送信する場合、スイッチAはパケットをルータに転送し、ルータはVLAN 10インターフェイスでトラフィックを受信します。ルータはルーティング テーブルを調べて正しい発信インターフェイスを判別し、VLAN 20インターフェイスを経由してパケットをスイッチBに送信します。スイッチBはパケットを受信し、ホストCに転送します。
ルータは次に示す3つの方法で、ユニキャスト ルーティングを行います。
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デフォルト ルーティング
-
事前にプログラミングされているトラフィックのスタティック ルートの使用
-
ルーティング プロトコルによるルートの動的な計算
デフォルト ルーティングとは、宛先がルータにとって不明であるトラフィックをデフォルトの出口または宛先に送信することです。
スタティック ユニキャスト ルーティングの場合、パケットは事前に設定されたポートから単一のパスを通り、ネットワークの内部または外部に転送されます。スタティック ルーティングは安全で、帯域幅をほとんど使用しません。ただし、リンク障害などのネットワークの変更には自動的に対応しないため、パケットが宛先に到達しないことがあります。ネットワークが拡大するにつれ、スタティック ルーティングの設定は煩雑になります。
ルータでは、トラフィックを転送する最適ルートを動的に計算するため、ダイナミック ルーティング プロトコルが使用されます。ダイナミック ルーティング プロトコルには次の2つのタイプがあります。
-
ディスタンス ベクタ プロトコルを使用するルータでは、ネットワーク リソースの距離の値を使用してルーティング テーブルを保持し、これらのテーブルをネイバに定期的に渡します。ディスタンス ベクタ プロトコルは1つまたは複数のメトリックを使用し、最適なルートを計算します。これらのプロトコルは、簡単に設定、使用することができます。
-
リンクステート プロトコルを使用するルータでは、ルータ間のLink-State Advertisement(LSA;リンク ステート アドバタイズ)の交換に基づき、ネットワーク トポロジーに関する複雑なデータベースを保持します。LSAはネットワークのイベントによって起動され、コンバージェンス時間、またはこれらの変更への対応時間を短縮します。リンクステート プロトコルはトポロジーの変更にすばやく対応しますが、ディスタンス ベクタ プロトコルよりも多くの帯域幅およびリソースが必要になります。
Catalyst 3550スイッチでサポートされているディスタンス ベクタ プロトコルは、Routing Information Protocol(RIP)、Interior Gateway Routing Protocol(IGRP)、およびBorder Gateway Protocol(BGP)です。RIPは最適パスを決定するために単一の距離メトリック(コスト)、IGRPは複数のメトリックを使用し、BGPはパス ベクタ メカニズムを追加します。また、Open Shortest Path First(OSPF)リンクステート プロトコル、および従来のIGRPにリンクステート ルーティング機能の一部を追加して効率化を図ったEnhanced IGRP(EIGRP)もサポートされています。
-
SMIはデフォルト ルーティング、スタティック ルーティング、RIPのみをサポートします。そのほかのすべてのルーティング プロトコルを使用する場合は、スイッチにEMIをインストールする必要があります。
レイヤ3インターフェイスでのIPアドレスの設定
IPルーティングを設定するには、レイヤ3ネットワーク インターフェイスにIPアドレスを割り当ててインターフェイスをイネーブルにし、IPを使用するインターフェイスを経由してホストとの通信を許可する必要があります。ここでは、さまざまなIPアドレス機能の設定方法について説明します。IPアドレスをインターフェイスに割り当てる手順は必須ですが、その他の手順は任意です。
アドレス指定のデフォルト設定
アドレス指定のデフォルト設定
に、アドレス指定のデフォルト設定を示します。
アドレス指定のデフォルト設定
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機能
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デフォルト設定
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IPアドレス
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定義なし
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ARP
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Address Resolution Protocol(ARP)キャッシュに永続的なエントリはありません。
カプセル化:標準イーサネット形式のARP
タイムアウト:14400秒(4時間)
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IPブロードキャスト アドレス
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255.255.255.255(すべて1)
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IPクラスレス ルーティング
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イネーブル
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IPデフォルト ゲートウェイ
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ディセーブル
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IP指定ブロードキャスト
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ディセーブル(すべてのIP指定ブロードキャストが廃棄されます)
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IPドメイン
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ドメイン リスト:ドメイン名は未定義
ドメイン検索:イネーブル
ドメイン名:イネーブル
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IP転送プロトコル
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ヘルパー アドレスが定義されているか、またはUDPフラッディングが設定されている場合、デフォルト ポートではUDP転送がイネーブルとなります。
ローカル ブロードキャスト:ディセーブル
Spanning Tree Protocol(STP;スパニングツリー プロトコル):ディセーブル
ターボフラッディング:ディセーブル
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IPヘルパー アドレス
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ディセーブル
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IPホスト
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ディセーブル
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IRDP
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ディセーブル
イネーブルの場合のデフォルト:
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ブロードキャストIRDPアドバタイズ
-
アドバタイズ間の最大インターバル:600秒
-
アドバタイズ間の最小インターバル:最大インターバルの0.75倍
-
初期設定: 0
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IPプロキシARP
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イネーブル
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IPルーティング
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ディセーブル
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IPサブネットゼロ
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ディセーブル
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ネットワーク インターフェイスへのIPアドレスの割り当て
IPアドレスはIPパケットの送信先を特定します。一部のIPアドレスは特殊な用途専用となっているため、ホスト、サブネット、またはネットワーク アドレスに使用することはできません。
指定済みのIPアドレスと使用可能なIPアドレス
にIPアドレスの範囲、および指定済みのIPアドレスと使用可能なIPアドレスを示します。RFC 1166「Internet Numbers」に、IPアドレスに関する公式の説明が記載されています。
指定済みのIPアドレスと使用可能なIPアドレス
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クラス
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アドレスまたは範囲
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ステータス
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A
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0.0.0.0
1.0.0.0〜126.0.0.0
127.0.0.0
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指定済み
使用可能
指定済み
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B
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128.0.0.0〜191.254.0.0
191.255.0.0
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使用可能
指定済み
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C
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192.0.0.0
192.0.1.0〜223.255.254
223.255.255.0
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指定済み
使用可能
指定済み
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D
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224.0.0.0〜239.255.255.255
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マルチキャスト グループ アドレス
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E
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240.0.0.0〜255.255.255.254
255.255.255.255
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指定済み
ブロードキャスト
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インターフェイスには、1つのプライマリIPアドレスを設定することができます。マスクは、IPアドレスのネットワーク番号を表すビットを特定します。マスクを使用してネットワークをサブネット化する場合、そのマスクをサブネット マスクと呼びます。割り当てられているネットワーク番号については、インターネット サービス プロバイダーにお問い合わせください。
IPアドレスおよびネットワーク マスクをレイヤ3インターフェイスに割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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コマンド
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説明
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configure terminal
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グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
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interface
interface-id
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するレイヤ3インターフェイスを指定します。
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no switchport
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レイヤ2コンフィギュレーション モードからインターフェイスを削除します(物理インターフェイスの場合)。
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ip address
ip-address
subnet-mask
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IPアドレスおよびIPサブネット マスクを設定します。
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|
no shutdown
|
インターフェイスをイネーブルにします。
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|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
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show interfaces
[
interface-id
]
show ip interface
[
interface-id
]
show running-config interface
[
interface-id
]
|
設定を確認します。
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|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
IPアドレスを削除するか、またはIP処理をディセーブルにするには、
no ip address
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、Gigabit Ethernet 0/10インターフェイスにIPアドレスを設定し、イネーブルにする例を示します。
Switch#
configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)#
interface gigabitethernet0/10
Switch(config-if)# no
switchport
Switch(config-if)#
ip address 10.1.2.3 255.255.0.0
Switch(config-if)#
no shutdown
サブネット ゼロの使用
サブネット アドレスがゼロであるサブネットを作成しないでください。同じアドレスを持つネットワークおよびサブネットがある場合に問題が発生することがあります。たとえば、ネットワーク131.108.0.0のサブネットが255.255.255.0の場合、サブネット ゼロは131.108.0.0と記述され、ネットワーク アドレスと同じとなってしまいます。
すべてが1のサブネット(131.108.255.0)は使用可能です。また、IPアドレス用にサブネット スペース全体が必要な場合は、サブネット ゼロの使用をイネーブルにすることができます(ただし推奨できません)。
サブネット ゼロをイネーブルにするには、イネーブルEXECモードから次の手順を実行します。
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コマンド
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説明
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configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
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|
ip subnet-zero
|
インターフェイス アドレスおよびルーティングの更新時にサブネット ゼロの使用をイネーブルにします。
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|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
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|
show running-config
|
設定を確認します。
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|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
デフォルトに戻して、サブネット ゼロの使用をディセーブルにするには、
no ip subnet-zero
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
クラスレス ルーティング
ルーティングを行うように設定されたスイッチで、クラスレス ルーティング動作はデフォルトでイネーブルとなっています。クラスレス ルーティングがイネーブルの場合、デフォルト ルートがないネットワークのサブネット宛パケットをルータが受信すると、ルータは最適なスーパーネット ルートにパケットを転送します。
スーパーネット
は、単一の大規模アドレス スペースをシミュレートするために使用されるクラスCアドレス スペースの連続ブロックで構成されています。スーパーネットは、クラスBアドレス スペースの急速な枯渇を回避するために設計されました。
IPクラスレス ルーティングがイネーブルの場合
では、クラスレス ルーティングがイネーブルとなっています。ホストがパケットを128.20.4.1に送信すると、ルータはパケットを廃棄せずに、最適なスーパーネット ルートに転送します。クラスレス ルーティングがディセーブルの場合、デフォルト ルートがないネットワークのサブネット宛パケットを受信したルータは、パケットを廃棄します。
IPクラスレス ルーティングがディセーブルの場合
では、ネットワーク128.20.0.0のルータはサブネット128.20.1.0、128.20.2.0、128.20.3.0に接続されています。ホストがパケットを128.20.4.1に送信した場合、ネットワークのデフォル ルートが存在しないため、ルータはパケットを廃棄します。
認識されないサブネット宛のパケットが最適なスーパーネット ルートに転送されないようにするには、クラスレス ルーティング動作をディセーブルにします。
クラスレス ルーティングをディセーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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コマンド
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説明
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configure terminal
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グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
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no ip classless
|
クラスレス ルーティング動作をディセーブルにします。
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end
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イネーブルEXECモードに戻ります。
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show running-config
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設定を確認します。
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copy running-config startup-config
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(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
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デフォルトに戻して、デフォルト ルートがないネットワークのサブネット宛パケットが最適なスーパーネット ルートに転送されるようにするには、
ip classless
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
アドレス解決方法の設定
インターフェイス固有のIP処理方法を制御するには、アドレス解決を行います。IPを使用するデバイスには、ローカル セグメントまたはLAN上のデバイスを一意に定義するローカル アドレス(MAC[メディア アクセス制御]アドレス)と、デバイスが属するネットワークを特定するネットワーク アドレスがあります。ローカルアドレス(MACアドレス)は、パケット ヘッダーのデータ リンク層(レイヤ2)セクションに格納されて、データ リンク(レイヤ2)デバイスによって読み取られるため、データ リンク アドレスと呼ばれます。ソフトウェアがイーサネット上のデバイスと通信するには、デバイスのMACアドレスを判別する必要があります。IPアドレスからMACアドレスを判別するプロセスを、「
アドレス解決
」と呼びます。MACアドレスからIPアドレスを判別するプロセスを、「
逆アドレス解決
」と呼びます。
スイッチでは、次の形式のアドレス解決を行うことができます。
-
ARP ― IPアドレスをMACアドレスと関連づける場合に使用します。ARPはIPアドレスを入力と解釈し、対応するMACアドレスを判別します。次に、IPアドレス/MACアドレスの関連をARPキャッシュに格納し、すぐに取り出せるようにします。その後、IPデータグラムはリンクレイヤ フレームにカプセル化され、ネットワークを通じて送信されます。イーサネット以外のIEEE 802ネットワークにおけるIPデータグラムのカプセル化、およびARP要求や応答については、Subnetwork Access Protocol(SNAP)で規定されています。
-
プロキシARP ― ルーティング テーブルを持たないホストで、他のネットワークまたはサブネット上のホストのMACアドレスを判別できるようにします。スイッチ(ルータ)が送信元と異なるインターフェイス上のホストに宛てたARP要求を受信した場合、そのルータに他のインターフェイスを経由してそのホストに至るすべてのルートが格納されていれば、ルータは自身のローカル データ リンク アドレスを示すプロキシARPパケットを生成します。ARP要求を送信したホストはルータにパケットを送信し、ルータはパケットを目的のホストに転送します。
Catalyst 3550スイッチでは、ARPと同様の機能(ローカルMACアドレスでなくIPアドレスを要求する点を除く)を持つReverse Address Resolution Protocol(RARP)を使用することもできます。RARPを使用するには、ルータ インターフェイスと同じネットワーク セグメント上にRARPサーバを設置する必要があります。サーバを識別するには、
ip rarp-server
address
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
RARPの詳細については、『
Cisco IOS Configuration Fundamentals Configuration Guide
』Release 12.1を参照してください。
アドレス解決を設定するために必要な作業は次のとおりです。
スタティックARPキャッシュの定義
ARPおよび他のアドレス解決プロトコルを使用すると、IPアドレスとMACアドレス間を動的にマッピングすることができます。ほとんどのホストでは動的なアドレス解決がサポートされているため、通常の場合、スタティックARPキャッシュ エントリを指定する必要はありません。スタティックARPキャッシュ エントリを定義する必要がある場合は、グローバルに定義することができます。グローバルに定義すると、IPアドレスをMACアドレスに変換するために使用される永続的なエントリを、ARPキャッシュに確保することができます。また、指定されたIPアドレスがスイッチに属する場合と同じ方法で、スイッチがARP要求に応答するように指定することもできます。ARPエントリを永続的なエントリにしない場合は、ARPエントリのタイムアウト期間を指定できます。
IPアドレスとMACアドレスの間でスタティック マッピングを行うには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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|
コマンド
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説明
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|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
arp
ip-address hardware-address
type
|
ARPキャッシュ内でIPアドレスをMAC(ハードウェア)アドレスにグローバルに関連づけ、次に示すカプセル化タイプのいずれかを指定します。
-
arpa
― ARPカプセル化(イーサネット インターフェイス用)
-
snap
― SNAPカプセル化(トークンリングおよびFiber Distributed Data Interface[FDDI]インターフェイス用)
-
sap
― HPのARPタイプ
|
|
arp
ip-address hardware-address type
[
alias
]
|
(任意)指定されたIPアドレスがスイッチに属する場合と同じ方法で、スイッチがARP要求に応答するように指定します。
|
|
interface
interface-id
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するインターフェイスを指定します。
|
|
arp timeout
seconds
|
(任意)ARPキャッシュ エントリがキャッシュに保持される期間を設定します。デフォルトは14400秒(4時間)です。指定できる範囲は0〜2147483秒です。
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|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show interfaces [
interface-id
]
|
すべてのインターフェイスまたは特定のインターフェイスで使用されるARPのタイプおよびタイムアウト値を確認します。
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|
show arp
show ip arp
|
ARPキャッシュの内容を表示します。
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|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
ARPキャッシュからエントリを削除するには、
no arp
ip-address hardware-address type
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ARPキャッシュから非スタティック エントリをすべて削除するには、
clear arp-cache
イネーブルEXECコマンドを使用します。
ARPカプセル化の設定
IPインターフェイスでは、イーサネットARP形式のARPカプセル化(
arpa
キーワードで表される)がデフォルトでイネーブルに設定されています。ネットワークの必要性に応じて、カプセル化方法をSNAPに変更することができます。
ARPカプセル化タイプを指定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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コマンド
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説明
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configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
interface
interface-id
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するレイヤ3インターフェイスを指定します。
|
|
arp
{
arpa
|
snap
}
|
ARPカプセル化方法を指定します。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show interfaces
[
interface-id
]
|
すべてのインターフェイスまたは指定されたインターフェイスのARPカプセル化設定を確認します。
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|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
カプセル化タイプをディセーブルにするには、
no arp arpa
または
no arp snap
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
プロキシARPのイネーブル化
デフォルトでは、プロキシARPが使用されます。ホストが他のネットワークまたはサブネット上のホストのMACアドレスを判別できるようにするためです。
ディセーブルになっているプロキシARPをイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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|
コマンド
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説明
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configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
interface
interface-id
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するレイヤ3インターフェイスを指定します。
|
|
ip proxy-arp
|
インターフェイスでプロキシARPをイネーブルにします。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip interface
[
interface-id
]
|
指定されたインターフェイスまたはすべてのインターフェイスの設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
インターフェイスでプロキシARPをディセーブルにするには、
no ip proxy-arp
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
IPルーティングがディセーブルの場合のルーティング支援機能
次のメカニズムを使用することで、スイッチはIPルーティングがイネーブルでない場合、別のネットワークへのルートを取得することができます。
プロキシARP
プロキシARPは、他のルートを取得する場合の最も一般的な方法です。プロキシARPを使用すると、ルーティング情報を持たないイーサネット ホストと、他のネットワークまたはサブネット上のホストとの通信が可能になります。このホストでは、すべてのホストが同じローカルイーサネット上にあり、ARPを使用してMACアドレスを判別すると想定されています。送信元と異なるネットワーク上にあるホストに宛てたARP要求を受信したスイッチは、そのホストへの最適なルートがあるかどうかを調べます。最適ルートがある場合、スイッチはスイッチ自身のイーサネットMACアドレスが格納されたARP応答パケットを送信します。要求の送信元ホストはパケットをスイッチに送信し、スイッチは目的のホストにパケットを転送します。プロキシARPは、すべてのネットワークをローカルな場合と同様に処理し、IPアドレスごとにARP処理を実行します。
プロキシARPは、デフォルトでイネーブルに設定されています。ディセーブル化されたプロキシARPをイネーブルにするには、
プロキシARPのイネーブル化
を参照してください。プロキシARPは、他のルータでサポートされている限り有効です。
デフォルト ゲートウェイ
ルートを特定するもう1つの方法は、デフォルト ルータ、つまりデフォルト ゲートウェイを定義する方法です。ローカルでないすべてのパケットはこのルータに送信されます。このルータは適切なルーティングを行う、またはIP Control Message Protocol(ICMP)リダイレクト メッセージを返信するという方法で、ホストが使用するローカル ルータを定義します。スイッチはリダイレクト メッセージをキャッシュに格納し、各パケットをできるだけ効率的に転送します。この方法には、デフォルト ルータがダウンした場合、または使用できなくなった場合に、検出が不可能となる制限があります。
IPルーティングがディセーブルの場合にデフォルト ゲートウェイ(ルータ)を定義するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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コマンド
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説明
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|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
ip default-gateway
ip-address
|
デフォルト ゲートウェイ(ルータ)を設定します。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
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|
show ip redirects
|
設定を確認するため、デフォルト ゲートウェイ ルータのアドレスを表示します。
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|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
この機能をディセーブルにするには、
no ip default-gateway
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、デフォルト ゲートウェイを設定、確認する例を示します。
Switch(config)#
ip default-gateway 10.1.5.59
Switch(config)#
end
Switch#
show ip redirect
Default gateway is 10.1.5.59
Host Gateway Last Use Total Uses Interface
ICMP redirect cache is empty
IRDP
ルータ ディスカバリを使用すると、スイッチはICMP Router Discovery Protocol(IRDP)を使用し、他のネットワークへのルートを動的に取得します。ホストはIRDPを使用し、ルータを特定します。クライアントとして動作しているスイッチは、ルータ ディスカバリ パケットを生成します。ホストとして動作しているスイッチは、ルータ ディスカバリ パケットを受信します。スイッチはRIPおよびIGRPルーティングの更新を受信し、この情報からルータの場所を推測することもできます。実際のところ、ルーティング デバイスによって送信されたルーティング テーブルは、スイッチに格納されません。どのシステムがデータを送信しているのかが、記録されるだけです。IRDPを使用する利点は、プライオリティと、パケットが受信されなくなってからデバイスがダウンしているとみなされるまでの期間を、ルータごとに両方指定できることです。
検出された各デバイスは、デフォルト ルータの候補となります。現在のデフォルト ルータがダウンしたと宣言された場合、または再送信が多すぎてTCP接続がタイムアウトになりつつある場合、プライオリティが上位のルータが検出されると、最も高いプライオリティを持つ新しいルータが選択されます。
インターフェイスでIRDPルーティングを行う場合は、インターフェイスでIRDP処理をイネーブルにしてください。IRDP処理をイネーブルにすると、デフォルトのパラメータが適用されます。これらのパラメータを変更することもできます。
インターフェイス上でIRDPDをイネーブルにして設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
interface
interface-id
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するレイヤ3インターフェイスを指定します。
|
|
ip irdp
|
インターフェイス上でIRDP処理をイネーブルにします。
|
|
ip irdp multicast
|
(任意)IPブロードキャストの代わりとして、マルチキャスト アドレス(224.0.0.1)にIRDPアドバタイズを送信します。
-
このコマンドを使用すると、IRDPパケットをマルチキャストとして送信するサン マイクロシステムズ社のSolarisとの互換性を維持することができます。実装機能の中には、これらのマルチキャストを受信できないものも多くあります。このコマンドを使用する前に、エンドホストがこの機能に対応していることを確認してください。
|
|
ip irdp holdtime
seconds
|
(任意)アドバタイズが有効であるIRDP期間を設定します。デフォルトは
maxadvertinterval
値の3倍です。
maxadvertinterval
値よりも大きな値(9000秒以下)を指定する必要があります。
maxadvertinterval
値を変更すると、この値も変更されます。
|
|
ip irdp maxadvertinterval
seconds
|
(任意)アドバタイズ間のIRDPの最大インターバルを設定します。デフォルト値は600秒です。
|
|
ip irdp minadvertinterval
seconds
|
(任意)アドバタイズ間のIRDPの最小インターバルを設定します。デフォルトは
maxadvertinterval
値の0.75倍です。
maxadvertinterval
を変更すると、この値も新しいデフォルト値(
maxadvertinterval
の0.75倍)に変更されます。
|
|
ip irdp preference
number
|
(任意)デバイスのIRDP初期設定レベルを設定します。指定できる範囲は-2
31
〜2
31
で、デフォルトは0です。大きな値を設定すると、ルータの初期設定レベルも高くなります。
|
|
ip irdp address
address
[
number
]
|
(任意)プロキシアドバタイズを行うために必要なIRDPアドレスと初期設定を指定します。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip irdp
|
IRDP値を表示し、設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
maxadvertinterval
値を変更すると、
holdtime
値および
minadvertinterval
値も変更されます。最初に
maxadvertinterval
値を変更し、次に
holdtime
値または
minadvertinterval
値のいずれかを手動で変更することが重要です。
IRDPルーティングをディセーブルにするには、
no ip irdp
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
ブロードキャスト パケットの処理方法の設定
IPインターフェイス アドレスを設定した後で、ルーティングをイネーブルにしたり、1つまたは複数のルーティング プロトコルを設定したり、ネットワーク ブロードキャストへのスイッチの応答方法を設定したりすることができます。ブロードキャストは、物理ネットワーク上のすべてのホスト宛データ パケットです。2種類のブロードキャストがサポートされています。
-
指定ブロード キャスト パケット ― 特定のネットワークまたは一連のネットワークに送信されます。指定ブロード キャスト アドレスには、ネットワークまたはサブネット フィールドが含まれます。
-
フラッディング ブロードキャスト パケット ― すべてのネットワークに送信されます。
-
storm-control
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、レイヤ2インターフェイスでブロードキャスト、ユニキャスト、マルチキャスト トラフィックを制限することもできます。詳細については、
ポートベースのトラフィック制御の設定
を参照してください。
ルータはローカル ケーブル長を制限して、ブロードキャスト ストームを防ぎます。ブリッジ(インテリジェントなブリッジを含む)はレイヤ2デバイスであるため、ブロードキャストはすべてのネットワーク セグメントに転送され、ブロードキャスト ストームが伝播します。ブロードキャスト ストーム問題を解決する最善の方法は、ネットワーク上で単一のブロードキャスト アドレス方式を使用することです。最新のIP実装機能ではほとんどの場合、アドレスをブロードキャスト アドレスとして使用するように設定することができます。Catalyst 3550スイッチをはじめ、多数の実装機能では、ブロードキャスト メッセージを転送するためのアドレス方式が複数サポートされています。
これらの方式をイネーブルにするには、次に示す作業を実行します。
指定ブロード キャストから物理ブロードキャストへの変換のイネーブル化
デフォルトでは、IP指定ブロード キャストが廃棄されるため、転送されることはありません。IP指定ブロード キャストが廃棄されると、ルータがサービス妨害攻撃にさらされる危険が少なくなります。
ブロードキャストが物理(MACレイヤ)ブロードキャストになるインターフェイスでは、IP指定ブロード キャストの転送をイネーブルにすることができます。
ip forward-protocol
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用し、設定されたプロトコルのみを転送することができます。
転送するブロードキャストを制御するアクセス リストを指定することができます。アクセス リストを指定すると、アクセス リストで許可されているIPパケットのみが、指定ブロード キャストから物理ブロードキャストに変換できるようになります。アクセス リストの詳細については、
ACLによるネットワーク セキュリティの設定
を参照してください。
インターフェイス上でIP指定ブロード キャストの転送をイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
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|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
interface
interface-id
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するインターフェイスを指定します。
|
|
ip directed-broadcast
[
access-list-number
]
|
インターフェイス上で、指定ブロード キャストから物理ブロードキャストへの変換をイネーブルにします。転送するブロードキャストを制御するアクセス リストを指定することができます。アクセス リストを指定すると、アクセス リストで許可されているIPパケットのみが変換可能となります。
|
|
exit
|
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。
|
|
ip forward-protocol
{
udp
[
port
]
| nd | sdns
}
|
ブロードキャスト パケットを転送するとき、ルータによって転送されるプロトコルおよびポートを指定します。
port:(任意)転送されるUDPサービスを制御する宛先ポートです。
-
nd
― NDデータグラムを転送します。
-
sdns
― SDNSデータグラムを転送します。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip interface
[
interface-id
]
show running-config
|
指定されたインターフェイスまたはすべてのインターフェイスの設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
指定ブロード キャストから物理ブロードキャストへの変換をディセーブルにするには、
no ip directed-broadcast
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。プロトコルまたはポートを削除するには、
no ip forward-protocol
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
UDPブロードキャスト パケットおよびプロトコルの転送
UDPはIPのホスト間レイヤ プロトコルで、TCPと同様です。UDPはオーバーヘッドが少ない、コネクションレスのセッションを2つのエンド システム間に提供しますが、受信されたデータグラムのAcknowledgment(ACK;確認応答)は行いません。場合に応じてネットワーク ホストはUDPブロードキャストを使用し、アドレス、コンフィギュレーション、名前に関する情報を判別します。このようなホストが、サーバを含まないネットワーク セグメント上にある場合、通常UDPブロードキャストは転送されません。この状況を改善するには、特定のクラスのブロードキャストをヘルパー アドレスに転送するように、ルータのインターフェイスを設定します。インターフェイスごとに、複数のヘルパー アドレスを使用することができます。
UDP宛先ポートを指定し、転送されるUDPサービスを制御することができます。複数のUDPプロトコルを指定することもできます。旧式のディスクレスSunワークステーションおよびネットワーク セキュリティ プロトコルSDNSで使用されるNetwork Disk(ND)プロトコルも指定することができます。
ヘルパー アドレスがインターフェイスに定義されている場合、デフォルトではUDPとNDの両方の転送がイネーブルになっています。UDPポートが指定されていない場合にデフォルトで転送されるポートについては、『
Cisco IOS IP and IP Routing Command Reference
』Release 12.1に記載されている
ip forward-protocol
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドの説明を参照してください。
UDPブロードキャストの転送を設定するときにUDPポートを指定しないと、ルータはBOOTP転送エージェントとして動作するように設定されます。BOOTPパケットは、Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP;動的ホスト構成プロトコル)情報を伝達します。
インターフェイスでUDPブロードキャスト パケットの転送をイネーブルにし、宛先アドレスを指定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
interface
interface-id
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するレイヤ3インターフェイスを指定します。
|
|
ip helper-address
address
|
転送をイネーブルにし、BOOTPなどのUDPブロードキャスト パケットを転送するための宛先アドレスを指定します。
|
|
exit
|
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。
|
|
ip forward-protocol
{
udp
[
port
]
| nd | sdns
}
|
ブロードキャスト パケットを転送するとき、ルータによって転送されるプロトコルを指定します。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip interface
[
interface-id
]
show running-config
|
指定されたインターフェイスまたはすべてのインターフェイスの設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
特定アドレスへのブロードキャスト パケットの転送をディセーブルにするには、
no ip helper-address
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。プロトコルまたはポートを削除するには、
no ip forward-protocol
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
IPブロードキャスト アドレスの確立
最も一般的な(デフォルトの)IPブロードキャスト アドレスは、すべて1で構成されているアドレスです(255.255.255.255)。ただし、任意の形式のIPブロードキャスト アドレスを生成するようにスイッチを設定することもできます。
インターフェイス上でIPブロードキャスト アドレスを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
interface
interface-id
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するインターフェイスを指定します。
|
|
ip broadcast-address
ip-address
|
デフォルト値と異なるブロードキャスト アドレス(128.1.255.255など)を入力します。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip interface
[
interface-id
]
|
指定されたインターフェイスまたはすべてのインターフェイスのブロードキャスト アドレスを確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
デフォルトのIPブロードキャスト アドレスに戻すには、
no ip broadcast-address
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
IPブロードキャストのフラッディング
IPブロードキャストをインターネットワーク全体に、制御可能な方法でフラッディングできるようにするには、ブリッジングSTPで作成されたデータベースを使用します。この機能を使用すると、ループを回避することもできます。この機能を使用できるようにするには、フラッディングが行われるインターフェイスごとにブリッジングを設定する必要があります。ブリッジングが設定されていないインターフェイス上でも、ブロードキャストを受信することができます。ただし、ブリッジングが設定されていないインターフェイスでは、受信したブロードキャストが転送されません。また、異なるインターフェイスで受信されたブロードキャストを送信する場合、このインターフェイスは使用されません。
IPヘルパー アドレスのメカニズムを使用して単一のネットワーク アドレスに転送されるパケットを、フラッディングすることができます。各ネットワーク セグメントには、パケットのコピーが1つのみ送信されます。
フラッディングを行う場合、パケットは次の条件を満たす必要があります(これらの条件は、IPヘルパー アドレスを使用してパケットを転送するときの条件と同じです)。
-
パケットはMACレベルのブロードキャストでなければなりません。
-
パケットはIPレベルのブロードキャストでなければなりません。
-
パケットはTrivial File Transfer Protocol(TFTP;簡易ファイル転送プロトコル)、Domain Name System(DNS;ドメイン ネーム システム)、Time、NetBIOS、ND、またはBOOTPパケット、または
ip forward-protocol udp
グローバル コンフィギュレーション コマンドで指定されたUDPでなければなりません。
-
パケットのTime-To-Live(TTL)値は2以上でなければなりません。
フラッディングされたUDPデータグラムには、出力インターフェイスで
ip broadcast-address
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンドによって指定された宛先アドレスを設定します。宛先アドレスを、任意のアドレスに設定することができます。このため、データグラムがネットワーク内を伝播するにつれ、宛先アドレスが変更されることもあります。送信元アドレスは変更されません。TTL値が減ります。
フラッディングされたUDPデータグラムがインターフェイスから送信されると(場合によっては宛先アドレスが変更される)、データグラムは通常のIP出力ルーチンに渡されます。このため、出力インターフェイスにアクセス リストがある場合、データグラムはその影響を受けます。
ブリッジング スパニングツリー データベースを使用し、UDPデータグラムをフラッディングするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
ip forward-protocol spanning-tree
|
ブリッジング スパニングツリー データベースを使用し、UDPデータグラムをフラッディングします。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show running-config
|
設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
IPブロードキャストのフラッディングをディセーブルにするには、
no ip forward-protocol spanning-tree
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
Catalyst 3550スイッチでは、パケットの大部分がハードウェアで転送され、スイッチのCPUを経由しません。CPUに送信されるパケットの場合は、ターボフラッディングを使用し、スパニングツリーベースのUDPフラッディングを約4〜5倍高速化します。この機能は、ARPカプセル化用に設定されたイーサネット インターフェイスでサポートされています。
スパニングツリーベースのフラッディングを向上させるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
ip forward-protocol turbo-flood
|
スパニングツリー データベースを使用し、UDPデータグラムのフラッディングを高速化します。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show running-config
|
設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
この機能をディセーブルにするには、
no ip forward-protocol turbo-flood
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
IPアドレスのモニタおよびメンテナンス
特定のキャッシュ、テーブル、またはデータベースの内容が無効になる場合、または無効である可能性がある場合は、
clear
イネーブルEXECコマンドを使用し、すべての内容を消去することができます。
キャッシュ、テーブル、データベースを消去するコマンド
に、内容を消去するために使用するコマンドを示します。
キャッシュ、テーブル、データベースを消去するコマンド
|
コマンド
|
説明
|
|
clear arp-cache
|
IP ARPキャッシュおよび高速スイッチング キャッシュを消去します。
|
|
clear host
{
name
| *}
|
ホスト名およびアドレス キャッシュから1つまたはすべてのエントリを削除します。
|
|
clear ip route
{
network
[
mask
] |*}
|
IPルーティング テーブルから1つまたは複数のルートを削除します。
|
IPルーティング テーブル、キャッシュ、データベースの内容、ノードへの到達可能性、ネットワーク内のパケットのルーティング経路など、特定の統計情報を表示することができます。
キャッシュ、テーブル、データベースを表示するコマンド
に、IP統計情報を表示するために使用するイネーブルEXECコマンドを示します。
キャッシュ、テーブル、データベースを表示するコマンド
|
コマンド
|
説明
|
|
show arp
|
ARPテーブルのエントリを表示します。
|
|
show hosts
|
デフォルトのドメイン名、検索サービスの方式、サーバ ホスト名、およびキャッシュに格納されているホスト名とアドレスのリストを表示します。
|
|
show ip aliases
|
TCPポートにマッピングされたIPアドレスを表示します(エイリアス)。
|
|
show ip arp
|
IP ARPキャッシュを表示します。
|
|
show ip interface
[
interface-id
]
|
インターフェイスのIPステータスを表示します。
|
|
show ip irdp
|
IRDP値を表示します。
|
|
show ip masks
address
|
ネットワーク アドレスに対して使用されるマスクおよび各マスクを使用するサブネット番号を表示します。
|
|
show ip redirects
|
デフォルト ゲートウェイのアドレスを表示します。
|
|
show ip route
[
address
[
mask
]] | [
protocol
]
|
ルーティング テーブルの現在のステートを表示します。
|
|
show ip route summary
|
ルーティング テーブルの現在のステートをサマリー形式で表示します。
|
RIPの設定
RIPは、小規模な同種ネットワーク間で使用するために作成されたInterior Gateway Protocol(IGP;内部ゲートウェイ プロトコル)です。RIPは、ブロードキャストUDPデータ パケットを使用してルーティング情報を交換するディスタンス ベクタ ルーティング プロトコルです。このプロトコルはRFC 1058に文書化されています。RIPの詳細については、『
IP Routing Fundamentals
』(Cisco Press刊)を参照してください。
-
RIPはSMIでサポートされている唯一のルーティング プロトコルです。その他のルーティング プロトコルを使用する場合は、スイッチにEMIをインストールする必要があります。
スイッチはRIPを使用し、30秒ごとにルーティング情報アップデート(アドバタイズ)を送信します。180秒以上を経過しても別のルータからアップデートがルータに届かない場合、該当するルータから送られたルートは使用不能としてマークされます。240秒が経過してもアップデートが届かない場合、アップデートを行わないルータに関するすべてのルーティング テーブル エントリは削除されます。
RIPでは、各ルートの値を評価するためにホップ カウントが使用されます。ホップ カウントは、ルート内で経由されるルータ数です。直接接続されているネットワークのホップ カウントは0です。ホップ カウントが16のネットワークに到達することはできません。このように範囲(0〜15)が狭いため、RIPは大規模ネットワークには適していません。
ルータにデフォルトのネットワーク パスが設定されている場合、RIPはルータを疑似ネットワーク0.0.0.0にリンクするルートをアドバタイズします。0.0.0.0ネットワークは存在しません。RIPはデフォルトのルーティング機能を実行するためのネットワークとして、このネットワークを処理します。デフォルト ネットワークがRIPによって取得された場合、またはルータが最終ゲートウェイで、RIPがデフォルト メトリックによって設定されている場合、スイッチはデフォルト ネットワークをアドバタイズします。RIPは指定されたネットワーク内のインターフェイスにアップデートを送信します。インターフェイスのネットワークを指定しないと、RIPアップデート中にアドバタイズされません。
ここではRIPの設定方法について簡単に説明します。内容は次のとおりです。
RIPのデフォルト設定
RIPのデフォルト設定
に、RIPのデフォルト設定を示します。
RIPのデフォルト設定
|
機能
|
デフォルト設定
|
|
自動サマリー
|
イネーブル
|
|
デフォルト情報送信元
|
ディセーブル
|
|
デフォルト メトリック
|
自動メトリック変換(組み込み)
|
|
IP RIP認証キーチェーン
|
認証なし
認証モード:クリア テキスト
|
|
IP RIP受信バージョン
|
version
ルータ コンフィギュレーション コマンドに準拠
|
|
IP RIP送信バージョン
|
version
ルータ コンフィギュレーション コマンドに準拠
|
|
IP RIPの起動
|
version
ルータ コンフィギュレーション コマンドに準拠
|
|
IPスプリット ホライズン
|
メディアにより異なる
|
|
ネイバ
|
定義なし
|
|
ネットワーク
|
指定なし
|
|
オフセット リスト
|
ディセーブル
|
|
出力遅延
|
0ミリ秒
|
|
タイマー基準
|
-
update:30秒
-
invalid:180秒
-
holddown:180秒
-
flush:240秒
|
|
アップデート送信元の検証
|
イネーブル
|
|
バージョン
|
RIPバージョン1およびバージョン2パケットを受信し、バージョン1パケットを送信します。
|
基本的なRIPパラメータの設定
RIPを設定するには、ネットワークに対してRIPルーティングをイネーブルにします。他のパラメータを設定することもできます。
RIPをイネーブルにして設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
ip routing
|
IPルーティングをイネーブルにします(IPルーティングがディセーブルになっている場合にのみ必須)。
|
|
router rip
|
RIPルーティング プロセスをイネーブルにし、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
network
network number
|
ネットワークをRIPルーティング プロセスに関連づけます。複数の
network
コマンドを指定することができます。RIPルーティング アップデートの送受信は、これらのネットワークのインターフェイスを経由する場合のみ可能です。
|
|
neighbor
ip-address
|
(任意)ルーティング情報を交換する近接ルータを定義します。このステップを使用すると、RIP(通常はブロードキャスト プロトコル)からのルーティング アップデートが非ブロードキャスト ネットワークに到達するようになります。
|
|
offset list
[
access-list number | name
] {
in
|
out
}
offset
[
type number
]
|
(任意)オフセット リストをルーティング メトリックに適用し、RIPによって取得したルートへの着信および発信メトリックを増加します。アクセス リストまたはインターフェイスを使用し、オフセット リストを制限することができます。
|
|
timers basic
update invalid holddown flush
|
(任意)ルーティング プロトコル タイマーを調整します。すべてのタイマーの有効範囲は0 〜4294967295秒です。
-
update
― ルーティング アップデートの送信間隔。デフォルト値は30秒です。
-
invalid
― ルートが無効と宣言された後の時間。デフォルト値は180秒です。
-
holddown
― ルートがルーティング テーブルから削除されるまでの時間。デフォルト値は180秒です。
-
flush
― ルーティング アップデートが延期される時間。デフォルト値は240秒です。
|
|
version
{
1 | 2
}
|
(任意)RIPバージョン1またはRIPバージョン2のパケットのみを送受信するようにスイッチを設定します。デフォルトでは、バージョン1およびバージョン2が受信され、バージョン1のみが送信されます。
インターフェイス コマンド
ip rip
{
send
|
receive
}
version 1
|
2
|
1 2
}を使用し、インターフェイスでの送受信に使用するバージョンを制御することもできます。
|
|
no auto summary
|
(任意)自動サマライズをディセーブルにします。デフォルトでは、クラスフル ネットワーク境界を通過するときにサブプレフィクスがサマライズされます。サマライズをディセーブルにし(RIPバージョン2のみ)、クラスフル ネットワーク境界にサブネットおよびホスト ルーティング情報をアドバタイズします。
|
|
no validate-update-source
|
(任意)着信RIPルーティング アップデートの送信元IPアドレスの検証をディセーブルにします。デフォルトでは、着信RIPルーティング アップデートの送信元IPアドレスが検証されます。送信元アドレスが無効な場合は、アップデートが廃棄されます。通常の環境で使用する場合は、この機能をディセーブルにしないでください。ただし、ネットワークに接続されていないルータがあり、そのルータのアップデートを受信する場合は、このコマンドを使用することができます。
|
|
output-delay
delay
|
(任意)RIPアップデートを送信するためのパケット間遅延を追加します。
デフォルトでは、複数のパケットからなるRIPアップデートのパケットに、パケット間遅延を追加することはできません。パケットを低速なデバイスに送信する場合は、8〜50ミリ秒のパケット間遅延を追加することができます。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip protocols
|
設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
RIPルーティング プロセスをオフにするには、
no router rip
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
アクティブなルーティング プロトコル プロセスのパラメータと現在のステートを表示するには、
show ip protocols
イネーブルEXECコマンドを使用します。RIPデータベースのサマリー アドレス エントリを表示するには、
show ip rip database
イネーブルEXECコマンドを使用します。
RIP認証の設定
RIPバージョン1では、認証がサポートされていません。RIPバージョン2のパケットを送受信する場合は、インターフェイスでRIP認証をイネーブルにすることができます。インターフェイスで使用できる一連のキーは、キー チェーンによって決まります。キー チェーンが設定されていないと、デフォルトの場合でも認証は実行されません。
認証鍵の管理
に記載されている作業も実行してください。
RIP認証がイネーブルであるインターフェイスでは、プレーン テキストとMD5という2つの認証モードがサポートされています。デフォルトはプレーン テキストです。
インターフェイスにRIP認証を設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
interface
interface-id
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するインターフェイスを指定します。
|
|
ip rip authentication key-chain
name-of-chain
|
RIP認証をイネーブルにします。
|
|
ip
rip authentication
mode
[
text
|
md5
}
|
プレーン テキスト認証(デフォルト)またはMD5ダイジェスト認証を使用するように、インターフェイスを設定します。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show running-config interface
[
interface-id
]
|
設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
クリア テキスト認証に戻すには、
no ip rip authentication mode
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。認証を禁止するには、
no
ip rip authentication key-chainインターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
サマリー アドレスおよびスプリット ホライズンの設定
ブロードキャストタイプのIPネットワークに接続され、ディスタンス ベクタ ルーティング プロトコルを使用するルータでは、通常ルーティング ループの発生を抑えるために、スプリット ホライズン メカニズムが使用されます。スプリット ホライズンは、ルートに関する情報がその情報の発信元であるインターフェイスで、ルータによってアドバタイズされないようにします。この機能を使用すると、通常の場合は複数のルータ間通信が最適化されます(特にリンクが壊れている場合)。
-
ルートを適切にアドバタイズするため、スプリット ホライズンをディセーブルにすることがアプリケーションに必要な場合を除き、通常はこの機能をディセーブルにしないでください。
ダイヤルアップ クライアント用のネットワーク アクセス サーバで、サマライズされたローカルなIPアドレス プールをアドバタイズするようにRIPが動作しているインターフェイスを設定する場合は、
ip summary-address rip
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
-
スプリット ホライズンがイネーブルの場合、自動サマリーとインターフェイスIPサマリー アドレスはともにアドバタイズされません。
サマライズされたローカルIPアドレスをアドバタイズし、インターフェイスのスプリット ホライズンをディセーブルにするようにインターフェイスを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
interface
interface-id
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するレイヤ3インターフェイスを指定します。
|
|
ip address
ip-address subnet-mask
|
IPアドレスおよびIPサブネットを設定します。
|
|
ip summary-address rip
ip address ip-network mask
|
サマライズするIPアドレスおよびIPネットワーク マスクを設定します。
|
|
no ip split horizon
|
インターフェイスでスプリット ホライズンをディセーブルにします。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip interface
interface-id
|
設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
IPサマライズをディセーブルにするには、
no ip summary-address rip
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次の例では、主要ネットは10.0.0.0です。自動サマリー アドレス10.0.0.0はサマリー アドレス10.2.0.0によって上書きされるため、10.2.0.0はGigabit Ethernet 0/2インターフェイスからアドバタイズされますが、10.0.0.0はアドバタイズされません。次の例では、インターフェイスがまだレイヤ2モード(デフォルト)の場合、
no switchport
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力してから、
ip address
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力する必要があります。
-
スプリット ホライズンがイネーブルである場合、(
ip summary-address rip
ルータ コンフィギュレーション コマンドによって設定される)自動サマリーとインターフェイス サマリー アドレスはともにアドバタイズされません。
Switch(config)#
router rip
Switch(config-router)#
interface gi0/2
Switch(config-if)#
ip address 10.1.5.1 255.255.255.0
Switch(config-if)#
ip summary-address rip 10.2.0.0 255.255.0.0
Switch(config-if)#
no ip split-horizon
Switch(config-if)#
exit
Switch(config)#
router rip
Switch(config-router)#
network 10.0.0.0
Switch(config-router)#
neighbor 2.2.2.2 peer-group mygroup
Switch(config-router)#
end
IGRPの設定
IGRPは動的なディスタンス ベクタ ルーティング用の、シスコ独自のプロトコルです。多様な帯域幅および遅延特性を使用し、大規模でそれぞれに複雑なネットワークで構成されるAutonomous System(AS;自律システム)でルーティングを行う場合に使用されます。IGRPには、インターネットワーク遅延、帯域幅、信頼性、負荷など、ユーザ設定可能なメトリックの組み合わせが使用されます。IGRPは、内部ルート、システム ルート、外部ルートといったルート タイプもアドバタイズします(
内部、システム、外部ルート
を参照)。
-
内部ルート
― ルータ インターフェイスに接続されたネットワーク内のサブネット間ルートです。ルータに接続されたネットワークがサブネット化されていない場合、IGRPは内部ルートをアドバタイズしません。
-
システム ルート
― 自律システム内のネットワークへのルートです。ルータは、直接接続されたネットワーク インターフェイス、およびIGRPが使用されている他のルータまたはアクセス サーバからのシステム ルート情報から、システム ルートを取得します。システム ルートにはサブネット情報は含まれません。
-
外部ルート
― 最終ゲートウェイを特定するときに考慮される、AS外部のネットワークへのルートです。パケットに適したルートがなく、接続されたネットワーク以外にパケットが送信される場合は、IGRPから提供される外部ルートのリストから最終ゲートウェイが選択されます。ASに外部ネットワークへの接続が複数ある場合、ルータごとに、異なる外部ルータを最終ゲートウェイとして選択することができます。
デフォルトでは、IGRPが動作するルータは90秒ごとにアップデート ブロードキャストを送信します。アップデート期間3回分(270秒)以内に、ルートの最初のルータからアップデートが届かない場合、ルートはアクセス不能として宣言されます。アップデート期間7回分(630秒)が経過すると、ルートはルーティング テーブルから削除されます。
ここではIGRPの設定方法について簡単に説明します。内容は次のとおりです。
IGRPのデフォルト設定
IGRPのデフォルト設定
に、IGRPのデフォルト設定を示します。
IGRPのデフォルト設定
|
機能
|
デフォルト設定
|
|
IPスプリット ホライズン
|
メディアにより異なる
|
|
メトリックのホールドダウン
|
ディセーブル
|
|
メトリックの最大ホップ
|
100ホップ
|
|
ネイバ
|
定義なし
|
|
ネットワーク
|
指定なし
|
|
オフセットリスト
|
ディセーブル
|
|
メトリック設定
|
ルート マップには設定なし
|
|
タイマー基準
|
update:90秒
invalid:270秒
holddown:280秒
flush:630秒
sleeptime:0ミリ秒
|
|
トラフィック共有
|
メトリックの比率に応じて配分
|
IGRPが動作しているルータは、フラッシュ アップデートおよびポイズンリバース アップデートを使用し、ルーティング アルゴリズムのコンバージェンスを高速化します。フラッシュ アップデートは標準より早いタイミングで送信されるアップデートで、メトリックが変更されたことを他のルータに通知します。ポイズンリバース アップデートは、ルーティング メトリックが増加してもルーティング ループが増えないようにするためのものです。ポイズンリバース アップデートは、ルートを削除して、ホールドダウン状態に移行するために送信されます。ホールドダウン状態では、新しいルーティング情報を一定期間使用できなくなります。
ロードバランシングおよびトラフィック分散制御
IGRPは、特定の宛先に対して、非対称的な一連のパスを同時に使用します。不等価コストのロードバランシングを行うことにより、トラフィックを最大4つの不等価コスト パスに分散し、全体のスループットと信頼性を高めることができます。
ルート候補の適性は、代替パスの差異によって(つまり、プライマリ パスと代替パスにおける望ましさの差によって)決まります。パス内の次のルータが使用中のルータよりも宛先に近い(メトリック値が低い)場合、および代替パス全体のメトリックが指定の差異内に収まっている場合、代替ルートは適切です。適切なパスのみがロードバランシングに使用され、ルーティング テーブルに追加されます。これらの条件によって、ロードバランシングの回数は制限されますが、ネットワークのダイナミックスは安定します。
IGRPの不等価コスト ロードバランシングには、次の一般的な規則が適用されます。
-
IGRPでは、特定の宛先ネットワークに最大4つのパスを使用することができます。
-
ローカルな最適メトリックは、次のルータから取得したメトリックよりも大きくなければなりません。つまり、ネクスト ホップのルータは、ローカルな最適メトリックよりも宛先に近く(メトリック値が小さく)なければなりません。
-
代替パスのメトリックは、ローカルな最適メトリックの指定の差異内に収まっている必要があります。宛先に関するローカルな最適メトリックの乗数倍の値は、次のルータを経由するメトリック以上でなければなりません。
これらの条件が満たされる場合、ルートは適切であると判断され、ルーティング テーブルに追加されるようになります。
デフォルトでは、差異は1に設定されています(等価コスト ロード バランシング)。代替パスを拒否するときの基準になる最低限の値を定義するには、
variance
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。
これまでの説明に従って差異が設定されている場合、IGRPまたはEIGRPはトラフィックを同じ宛先に対する複数の不等価コスト ルートに分散します。代替ルートへのコンバージェンスを高速化しながら、通常の場合にトラフィックが不良ルートへ送信されないようにするには、メトリックが高いルートにトラフィックが流れないようにします。複数の不等価コスト ルート間でのトラフィック分散を制御するには、
traffic-share
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。
-
詳細および例については、『
Cisco IOS IP and IP Routing Configuration Guide
』Release 12.1を参照してください。
基本的なIGRPパラメータの設定
IGRPを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。ルーティング プロセスの設定は必須ですが、それ以外のステップは任意です。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
ip routing
|
IPルーティングをイネーブルにします(IPルーティングがディセーブルになっている場合にのみ必須)。
|
|
router igrp
autonomous-system
|
IGRPルーティング プロセスをイネーブルにし、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。AS番号によって他のIGRPルータへのルートを特定し、ルーティング情報をタグ付けします。
|
|
network
network-number
|
ネットワークをIGRPルーティング プロセスに関連づけます。IGRPは指定されたネットワーク内のインターフェイスにアップデートを送信します。インターフェイスのネットワークを指定しないと、IGRPアップデート内でアドバタイズされません。登録されたAS番号は不要ですが、登録された番号がある場合は、この番号を使用してプロセスを識別してください。
|
|
offset list
[
access-list number | name
]
{
in
|
out
}
offset
[
type number
]
|
(任意)オフセット リストをルーティング メトリックに適用し、IGRPによって取得したルートへの着信および発信メトリックを増やします。アクセス リストまたはインターフェイスを使用し、オフセット リストを制限することができます。
|
|
neighbor
ip-address
|
(任意)ルーティング情報を交換する近接ルータを定義します。このステップを行うと、RIP(通常はブロードキャスト プロトコル)からのルーティング アップデートが非ブロードキャスト ネットワークに到達するようになります。
|
|
metric weights
tos k1 k2 k3 k4 k5
|
(任意)IGRPメトリックを調整します。デフォルトでは、IGRPコンポジット メトリックは、指定ルートのセグメント遅延および最小セグメント帯域幅の合計を表す23ビットの値です。
-
tos
― サービス タイプ。デフォルトは0です。
-
k1〜k5
― メトリック ベクタをスカラ値に変換する定数。k1およびk3のデフォルトは1、その他はすべて0です。
|
|
timers basic
update invalid holddown flush
[
sleeptime
]
|
(任意)ルーティング プロトコル タイマーを調整します。
-
update
― ルーティング アップデートの送信間隔(秒)。デフォルト値は90秒です。
-
invalid
― ルートが無効と宣言された後のインターバル(秒)。デフォルト値は270秒です。
-
holddown
― より適切なパスに関するルーティング情報が抑制される時間(秒)。デフォルト値は280秒です。
-
flush
― ルートがルーティング テーブルから削除されるまでの時間(秒)。デフォルト値は630秒です。
-
sleeptime
― ルーティング アップデートを延期する時間(ミリ秒)。デフォルト値は0です。
|
|
no metric holddown
|
(任意)IGRPのホールドダウン期間をディセーブルにします。ネットワークが既知の情報よりも遠くにあるか、またはダウンしていることが認識されると、ネットワークへのルートはホールドダウン状態になります。ホールドダウン状態になると、新しいルーティング情報は特定の期間使用されなくなり、コンバージェンスが低速の場合でもルーティング ループが発生しなくなります。このコマンドを実行するとホールドダウンがディセーブルになり、ネットワークはトポロジーの変更にすばやく応答できるようになります。
IGRP AS内の他のルータまたはアクセス サーバが
no metric holddown
コマンドによって設定されていない場合は、
metric holddown
を使用します。すべてのルータが同じ方法で設定されていない場合は、ルーティング ループが発生する可能性が高まります。
|
|
metric maximum-hops
hops
|
(任意)ネットワークの最大直径(2つのホスト間の最大ブリッジング ホップ数)を設定します。ホップ数がこの直径を超えるルートは、アドバタイズされません。デフォルト値は100ホップです。最大値は255ホップです。
|
|
no validate-update-source
|
(任意)着信ルーティング アップデートの送信元IPアドレスの検証をディセーブルにします。デフォルトでは、着信ルーティング アップデートの送信元IPアドレスが検証されます。送信元アドレスが無効な場合は、アップデートが廃棄されます。
|
|
variance
multiplier
|
(任意)特定のパスに関連づけられている差異を定義し、必要に応じて不等価コスト ロードバランシングをイネーブルにします。これによって、すべての適切なパス間でトラフィックが分散され、パスに障害が発生した場合にも新しいパスに収束されます。指定できる乗数は1〜128です。デフォルト値は1(等価コスト ロードバランシング)です。
|
|
traffic-share
{
balanced
|
min
}
|
(任意)次の方法のいずれかを使用し、トラフィックを分散します。
-
balanced
― メトリックの比率に比例
-
min
― 最小コスト ルートを使用
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip protocols
|
設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
IGRPルーティング プロセスをシャットダウンするには、
no router igrp
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
ルータをIGRP用に設定し、AS 109に割り当てる例を示します。
network
ルータ コンフィギュレーション コマンドを実行すると、ルータに直接接続されているネットワークが表示されます。
Switch(config)#
router igrp 109
Switch(config-router)#
network 131.108.0.0
Switch(config-router)#
network 192.31.7.0
スプリット ホライズンの設定
ブロードキャストタイプのIPネットワークに接続され、ディスタンス ベクタ ルーティング プロトコルを使用するルータでは、通常ルーティング ループの発生を抑えるために、スプリット ホライズン メカニズムが使用されます。スプリット ホライズンは、ルートに関する情報がその情報の発信元であるインターフェイスで、ルータによってアドバタイズされないようにします。この機能を使用すると、複数のルータ間通信が最適化されます(特にリンクが壊れている場合)。
-
ルートを適切にアドバタイズするために、スプリット ホライズンをディセーブルにすることがアプリケーションに必要である場合を除き、通常この機能をディセーブルにしないでください。
インターフェイスでスプリット ホライズンをディセーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
interface
interface-id
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するインターフェイスを指定します。
|
|
ip address
ip-address subnet-mask
|
IPアドレスおよびIPサブネットを設定します。
|
|
no ip split-horizon
|
インターフェイスでスプリット ホライズンをディセーブルにします。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip interface
interface-id
|
設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
スプリット ホライズン メカニズムをイネーブルにするには、
ip split-horizon
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
OSPFの設定
ここでは、OSPFの設定方法について簡単に説明します。OSPFコマンドの詳細については、『
Cisco IOS IP and IP Routing Command Reference
』Release 12.1の「OSPF Commands」を参照してください。
-
OSPFでは、各メディアがブロードキャスト ネットワーク、非ブロードキャスト ネットワーク、ポイントツーポイント ネットワークに分類されます。Catalyst 3550スイッチでは、ブロードキャスト ネットワーク(イーサネット、トークン リング、FDDI)およびポイントツーポイント ネットワーク(ポイントツーポイント リンクとして設定されたイーサネット インターフェイス)がサポートされます。
OSPFはIPネットワーク専用のIGPで、IPサブネット化、および外部から取得したルーティング情報のタグ付けをサポートしています。OSPFを使用するとパケット認証も可能になり、パケットを送受信するときにIPマルチキャストが使用されます。シスコの実装機能では、RFC1253のOSPF Management Information Base(MIB)がサポートされています。
シスコの実装機能は、次の主要機能を含むOSPFバージョン2仕様に準拠します。
-
スタブ エリアの定義がサポートされています。
-
任意のIPルーティング プロトコルによって取得されたルートは、別のIPルーティング プロトコルに再配信されます。つまり、ドメイン内レベルで、OSPFはIGRPおよびRIPによって取得したルートを取り込むことができます。OSPFルートをIGRPおよびRIPに伝達することもできます。
-
エリア内の近接ルータ間でのプレーン テキスト認証およびMD5認証がサポートされています。
-
設定可能なルーティング インターフェイス パラメータには、インターフェイス出力コスト、再送信インターバル、インターフェイス送信遅延、ルータ プライオリティ、ルータのdeadとhelloインターバル、認証鍵などがあります。
-
仮想リンクがサポートされています。
-
RFC 1587に基づくNot-So-Stubby-Area(NSSA)がサポートされています。
通常、OSPFを使用するには、多くの内部ルータ、複数のエリアに接続された
Area Border Router
(ABR;エリア境界ルータ)、および
Autonomous System Boundary Router
(ASBR)間で調整する必要があります。最小設定では、すべてのデフォルト パラメータ値、エリアに割り当てられたインターフェイスが使用され、認証は行われません。環境をカスタマイズする場合は、すべてのルータの設定を調整する必要があります。
ここではOSPFの設定方法について簡単に説明します。内容は次のとおりです。
OSPFのデフォルト設定
OSPFのデフォルト設定
に、OSPFのデフォルト設定を示します。
OSPFのデフォルト設定
|
機能
|
デフォルト設定
|
|
インターフェイス パラメータ
|
コスト:デフォルト コストは未定義
再送信インターバル:5秒
送信遅延:1秒
プライオリティ: 1
helloインターバル:10秒
deadインターバル:helloインターバルの4倍
認証なし
パスワードの指定なし
MD5認証はディセーブル
|
|
エリア
|
認証タイプ:0(認証なし)
デフォルト コスト: 1
範囲:ディセーブル
スタブ:スタブ エリアは未定義
NSSA:NSSAエリアは未定義
|
|
自動コスト
|
100 Mbps
|
|
デフォルト情報送信元
|
ディセーブル。イネーブルの場合、デフォルトのメトリック設定は10で、外部ルート タイプのデフォルトはタイプ2です。
|
|
デフォルト メトリック
|
各ルーティング プロトコルに適切な、組み込みの自動メトリック変換
|
|
距離OSPF
|
dist1(エリア内のすべてのルート): 110
dist2(エリア間のすべてのルート): 110
dist3(他のルーティング ドメインからのルート): 110
|
|
OSPFデータベース フィルタ
|
ディセーブル。すべての発信Link-State Advertisement(LSA;リンク状態アドバタイズ)がインターフェイスにフラッディングされます。
|
|
IP OSPF名検索
|
ディセーブル
|
|
隣接関係変更ログ
|
イネーブル
|
|
ネイバ
|
指定なし
|
|
近接データベース フィルタ
|
ディセーブル。すべての発信LSAはネイバにフラッディングされます。
|
|
ネットワーク エリア
|
ディセーブル
|
|
ルータID
|
OSPFルーティング プロセスは未定義
|
|
サマリー アドレス
|
ディセーブル
|
|
タイマーLSAグループの同期設定
|
240秒
|
|
タイマーShortest Path First(SPF)
|
spf-delay:5秒
spf-holdtime:10秒
|
|
仮想リンク
|
エリアIDまたはルータIDは未定義
helloインターバル:10秒
再送信インターバル:5秒
送信遅延:1秒
deadインターバル:40秒
認証鍵:鍵は未定義
メッセージダイジェスト鍵(MD5):鍵は未定義
|
基本的なOSPFパラメータの設定
OSPFをイネーブルにするには、OSPFルーティング プロセスを作成し、ルーティング プロセスに関連づけるIPアドレスの範囲を指定して、この範囲に関連づけるエリアIDを割り当てる必要があります。
OSPFをイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
ip routing
|
IPルーティングをイネーブルにします(IPルーティングがディセーブルになっている場合にのみ必須)。
|
|
router ospf
process-id
|
OSPFルーティングをイネーブルにし、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。プロセスIDはローカルに割り当てられ、内部で使用される識別パラメータで、任意の正の整数を指定できます。各OSPFルーティング プロセスには一意の値があります。
|
|
network
address wildcard-mask
area
area-id
|
OSPFが動作するインターフェイス、およびそのインターフェイスのエリアIDを定義します。単一のコマンドにワイルドカードマスクを指定し、特定のOSPFエリアに関連づけるインターフェイスを1つまたは複数定義することができます。エリアIDには10進数またはIPアドレスを指定す?
驍アとができます。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip protocols
|
設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
OSPFルーティング プロセスを終了するには、
no router ospf
process-id
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、OSPFルーティング プロセスを設定し、プロセス番号109を割り当てる例を示します。
Switch(config)#
router ospf 109
Switch(config-router)#
network 131.108.0.0 255.255.255.0 area 24
Switch(config-router)#
end
OSPFインターフェイスの設定
ip ospf
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用すると、インターフェイス固有のOSPFパラメータを変更することができます。これらのパラメータを変更する必要はありませんが、一部のインターフェイス パラメータ(helloインターバル、deadインターバル、認証鍵など)については、接続されたネットワーク内のすべてのルータで統一性を維持する必要があります。これらのパラメータを変更した場合は、ネットワーク内のすべてのルータの値も同様に変更してください。
-
ip ospf
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドはすべて任意です。
OSPFインターフェイス パラメータを変更にするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
interface
interface-id
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するレイヤ3インターフェイスを指定します。
|
|
ip ospf
cost
|
(任意)インターフェイスでパケットを送信するコストを明確に指定します。
|
|
ip ospf retransmit-interval
seconds
|
(任意)LSA送信間隔を秒数で指定します。指定できる範囲は1〜65535秒です。デフォルト値は5秒です。
|
|
ip ospf transmit-dela
y
seconds
|
(任意)リンク ステート アップデート パケットを送信するまでの予測待機時間を秒数で設定します。指定できる範囲は1〜65535秒です。デフォルト値は1秒です。
|
|
ip ospf priority
number
|
(任意)ネットワークに対して、OSPFで指定されたルータを判別するときに役立つプライオリティを設定します。指定できる範囲は0〜255です。デフォルト値は1です。
|
|
ip ospf hello-interval
seconds
|
(任意)OSPFインターフェイスでhelloパケットの送信間隔を秒数で設定します。値はネットワークのすべてのノードで同じとします。指定できる範囲は1〜65535秒です。デフォルト値は10秒です。
|
|
ip ospf dead-interval
seconds
|
(任意)最後のデバイスでhelloパケットが確認されてから、OSPFルータがダウンしていることがネイバによって宣言されるまでの時間を秒数で設定します。値はネットワークのすべてのノードで同じとします。指定できる範囲は1〜65535秒です。デフォルト値はhelloインターバルの4倍です。
|
|
ip ospf authentication-key
key
|
(任意)近接OSPFルータで使用されるパスワードを割り当てます。パスワードには、キーボードから入力した任意の文字列(最大8バイト長)を指定することができます。同じネットワーク上のすべての近接ルータには、OSPF情報を交換するため、同じパスワードを設定する必要があります。
|
|
ip ospf message digest-key
keyid
md5
key
|
(任意)MDS認証をイネーブルにします。
-
keyid
― 1〜255のID
-
key
― 最大16バイトの英数字パスワード
|
|
ip ospf database-filter all out
|
(任意)インターフェイスへのOSPF LSAパケットのフラッディングを阻止します。デフォルトでは、LSAが着信するインターフェイスを除き、同じエリア内のすべてのインターフェイスにOSPFは新しいLSAをフラッディングします。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip ospf interface
[
interface-name
]
|
OSPFに関連するインターフェイス情報を表示します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
設定されたパラメータ値を削除する場合、またはデフォルト値に戻す場合は、上記コマンドの
no
形式を使用します。
OSPFエリア パラメータの設定
複数のOSPFエリア パラメータを設定することもできます。設定できるパラメータには、エリア、スタブ エリア、およびNSSAへの無許可アクセスをパスワードによって阻止する認証用パラメータがあります。
スタブ エリア
に外部ルートに関する情報は送信されませんが、代わりに、AS外の宛先に対するデフォルトの外部ルートが、ABRによって生成されます。NSSAではコアからそのエリアへ向かうLSAの一部がフラッディングされませんが、再配信することによって、エリア内のAS外部ルートを取り込むことができます。
ルートのサマライズは、アドバタイズされたアドレスを、他のエリアでアドバタイズされる単一のサマリー ルートに統合することです。ネットワーク番号が連続する場合は、
area range
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用し、範囲内のすべてのネットワークを対象とするサマリー ルートをアドバタイズするようにABRを設定することができます。
-
OSPF
area
ルータ コンフィギュレーション コマンドはすべて任意です。
エリア パラメータを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
router ospf
process-id
|
OSPFルーティングをイネーブルにし、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
area
area-id
authentication
|
(任意)特定のエリアへの無許可アクセスに対して、パスワードベースの保護を可能にします。IDには10進数またはIPアドレスのいずれかを指定することができます。
|
|
area
area-id
authentication message-digest
|
(任意)エリアに関してMD5認証をイネーブルにします。
|
|
area
area-id
stub
[
no-summary
]
|
(任意)エリアをスタブ エリアとして定義します。
no-summary
キーワードを指定すると、ABRはサマリー リンク アドバタイズをスタブ エリアに送信できなくなります。
|
|
area
area-id
nssa
[
no-redistribution
] [
default-information-originate
] [
no-summary
]
|
(任意)エリアをNSSAとして定義します。同じエリア内のすべてのルータは、エリアがNSSAであることを認識する必要があります。次のキーワードのいずれかを選択します。
-
no-redistribution
― ルータがNSSA ABRの場合、
redistribute
コマンドを使用して、ルートをNSSAでなく通常のエリアに取り込む場合に選択します。
-
default-information-originate
― タイプ7 LSAをNSSAに取り込むようにする場合、ABRで選択します。
-
no-redistribution
― サマリーLSAをNSSAに送信しない場合に選択します。
|
|
area
area-id
range
address mask
|
(任意)単一のルートをアドバタイズするアドレス範囲を指定します。このコマンドは、ABRに対してのみ使用します。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip ospf
[
process-id
]
show ip ospf
[
process-id
[
area-id
]]
database
|
設定を確認するため、一般的なOSPFルーティング プロセスまたは特定のプロセスIDに関する情報を表示します。
特定のルータのOSPFデータベースに関連する情報のリストを表示します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
設定されたパラメータ値を削除する場合、またはデフォルト値に戻す場合は、上記コマンドの
no
形式を使用します。
その他のOSPFパラメータの設定
ルータ コンフィギュレーション モードで、その他のOSPFパラメータを設定することもできます。
-
ルート マップによるルーティング情報の再配信
ルート マップによるルーティング情報の再配信.
を参照)、各ルートは外部LSA内で個別にアドバタイズされます。OSPFリンク ステート データベースのサイズを小さくするには、
summary-address
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用し、指定されたネットワーク アドレスおよびマスクに含まれる、再配信されたすべてのルートを単一のルータにアドバタイズします。
-
仮想リンク:OSPFでは、すべてのエリアがバックボーン エリアに接続されている必要があります。バックボーンが不連続である場合に仮想リンクを確立するには、2つのABRを仮想リンクのエンドポイントとして設定します。設定情報には、他の仮想エンドポイント(他のABR)のID、および2つのルータに共通する非バックボーン リンク(通過エリア)などがあります。仮想リンクをスタブ エリアから設定することはできません。
-
デフォルトルート:OSPFルーティング ドメイン内へのルート再配信を設定すると、ルータは自動的にASBRになります。ASBRを設定し、強制的にOSPFルーティング ドメインにデフォルト ルートを生成することができます。
-
すべてのOSPF
show
イネーブルEXECコマンドで使用されるDomain Name Server(DNS)名を使用すると、ルータIDやネイバIDを指定して表示する場合に比べ、ルータを簡単に特定することができます。
-
デフォルト メトリック:OSPFは、インターフェイスの帯域幅に従ってインターフェイスのOSPFメトリックを計算します。メトリックは、帯域幅で分割された
ref-bw
として計算されます。ここでの
ref
のデフォルト値は10で、帯域幅(
bw
)は
bandwidth
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドによって決定されます。大きな帯域幅を持つ複数のリンクの場合は、大きな数値を指定し、これらのリンクのコストを区別することができます。
-
管理距離は、ルーティング情報送信元の信頼性を表す数値です。0〜255の整数を指定でき、値が大きいほど信頼性は低下します。管理距離が255の場合はルーティング情報送信元をまったく信頼できないため、無視する必要があります。OSPFでは、エリア内のルート(エリア内)、別のエリアへのルート(エリア間)、および再配信によって取得した別のルーティング ドメインからのルート(外部)の3つの管理距離が使用されます。どの管理距離の値でも変更することができます。
-
パッシブ インターフェイス:イーサネット上の2つのデバイス間のインターフェイスは1つのネットワーク セグメントしか表しません。このため、OSPFが送信側インターフェイスにhelloパケットを送信しないようにするには、送信側デバイスをパッシブ インターフェイスに設定する必要があります。両方のデバイスは受信側インターフェイス宛のhelloパケットを使用することで、相互の識別を可能にします。
-
ルート計算タイマー:OSPFがトポロジー変更を受信してからSPF計算を開始するまでの遅延時間、および2つのSPF計算の間のホールド タイムを設定することができます。
-
ネイバ変更ログ:OSPFネイバ ステートが変更されたときにSyslogメッセージを送信するようにルータを設定し、ルータの変更を詳細に表示することができます。
上記のOSPFパラメータを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
router ospf
process-id
|
OSPFルーティングをイネーブルにし、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
summary-address
address mask
|
(任意)1つのサマリー ルートのみがアドバタイズされるように、再配信されたルートのアドレスおよびIPサブネット マスクを指定します。
|
|
area
area-id
virtual-link
router-id [
hello-interval
seconds
] [
retransmit-interval
seconds
] [
trans
] [[
authentication-key
key
]
|
message-digest-key
keyid
md5
key
]]
|
OSPFインターフェイスの設定
OSPFインターフェイスの設定.
Table 30-7
を参照してください。
|
|
default-information originate
[
always
] [
metric
metric-value
] [
metric-type
type-value
] [
route-map
map-name
]
|
(任意)強制的にOSPFルーティング ドメインにデフォルト ルートを生成するようにASBRを設定します。パラメータはすべて任意です。
|
|
ip ospf name-lookup
|
(任意)DNS名検索を設定します。デフォルトはディセーブルです。
|
|
ip auto-cost reference-bandwidth
ref-bw
|
(任意)単一のルートをアドバタイズするアドレス範囲を指定します。このコマンドは、ABRに対してのみ使用します。
|
|
distance ospf
{[
inter-area
dist1
] [
inter-area
dist2
] [
external
dist3
]}
|
(任意)OSPFの距離の値を変更します。各タイプのルートのデフォルト距離は110です。指定できる範囲は1〜255です。
|
|
passive-interface
type number
|
(任意)指定されたインターフェイス経由のhelloパケットの送信を抑制します。
|
|
timers spf
spf-delay spf-holdtime
|
(任意)ルート計算タイマーを設定します。
-
spf-delay
― 0〜65535の整数を入力します。デフォルトは5秒です。0は遅延がないことを意味します。
-
spf-holdtime
― 0〜65535の整数を入力します。デフォルトは10秒です。0は遅延がないことを意味します。
|
|
ospf log-adj-changes
|
(任意)ネイバ ステートが変更されたとき、Syslogメッセージを送信します。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip ospf
[
process-id
[
area-id
]]
database
|
OSPFのモニタ
OSPFのモニタ.
を参照してください。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
LSAグループ同期設定の変更
OSPF LSAグループ同期設定機能を使用すると、OSPF LSAをグループ化し、リフレッシュ、チェックサム、エージング機能の同期を取って、ルータをより効率的に使用することが可能となります。デフォルトでこの機能はイネーブルとなっています。デフォルトの同期インターバルは4分間です。通常は、このパラメータを変更する必要はありません。最適なグループ同期インターバルは、ルータがリフレッシュ、チェックサム、エージングを行うLSA数に反比例します。たとえば、データベース内に約10,000個のLSAが格納されている場合は、同期設定インターバルを短くすると便利です。小さなデータベース(40〜100 LSA)を使用する場合は、同期インターバルを長くし、10〜20分に設定してください。
OSPF LSA同期を設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
router ospf
process-id
|
OSPFルーティングをイネーブルにし、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
timers lsa-group-pacing
seconds
|
LSAのグループ同期を変更します。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show running-config
|
設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
デフォルト値に戻すには、
no
timers lsa-group-pacing
ルータ コンフィギュレーション
コマンドを使用します。
ループバック インターフェイスの設定
OSPFは、インターフェイスに設定されている最大のIPアドレスをルータIDとして使用します。このインターフェイスがダウンした場合、または削除された場合、OSPFプロセスは新しいルータIDを再計算し、すべてのルーティング情報をそのルータのインターフェイスから再送信します。ループバック インターフェイスがIPアドレスによって設定されている場合、他のインターフェイスにより大きなIPアドレスがある場合でも、OSPFはこのIPアドレスをルータIDとして使用します。ループバック インターフェイスに障害は発生しないため、安定性は増大します。OSPFは他のインターフェイスよりもループバック インターフェイスを自動的に優先し、すべてのループバック インターフェイスの中で最大のIPアドレスを選択します。
ループバック インターフェイスを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
interface loopback 0
|
ループバック インターフェイスを作成し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
ip address
address mask
|
このインターフェイスにIPアドレスを割り当てます。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip interface
|
設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
ループバック インターフェイスをディセーブルにするには、
no interface loopback 0
グローバル コンフィギュレーション
コマンドを使用します。
OSPFのモニタ
IPルーティング テーブル、キャッシュ、データベースの内容など、特定の統計情報を表示することができます。
IP OSPF統計情報の表示コマンド
IP OSPF統計情報の表示コマンド.
に、統計情報を表示するために使用するイネーブルEXECコマンドの一部を示します。
show ip ospf database
イネーブルEXECコマンドのオプションおよび表示されるフィールドの詳細については、『
Cisco IOS IP and IP Routing Command Reference
』Release 12.1を参照してください。
IP OSPF統計情報の表示コマンド
|
コマンド
|
説明
|
|
show ip ospf
[
process-id
]
|
OSPFルーティング プロセスに関する一般的な情報を表示します。
|
|
show ip ospf
[
process-id
]
database
[
router
] [
link-state-id
]
show ip ospf
[
process-id
]
database
[
router
] [
self-originate
]
show ip ospf
[
process-id
]
database
[
router
] [
adv-router
[
ip-address
]]
show ip ospf
[
process-id
]
database
[
network
] [
link-state-id
]
show ip ospf
[
process-id
]
database
[
summary
] [
link-state-id
]
show ip ospf
[
process-id
]
database
[
asbr-summary
] [
link-state-id
]
show ip ospf
[
process-id
]
database
[
external
] [
link-state-id
]
show ip ospf
[
process-id area-id
]
database
[
database-summary
]
|
OSPFデータベースに関連する情報を表示します。
|
|
show ip ospf border-routes
|
内部のOSPFルーティングABRおよびASBRテーブル エントリを表示します。
|
|
show ip ospf interface
[
interface-name
]
|
OSPFに関連するインターフェイス情報を表示します。
|
|
show ip ospf neighbor
[
interface-name
] [
neighbor-id
]
detail
|
OSPFインターフェイス近接情報を表示します。
|
|
show ip ospf virtual-links
|
OSPFに関連する仮想リンク情報を表示します。
|
EIGRPの設定
EIGRPはIGRPのシスコ独自の拡張バージョンです。EIGRPはIGRPと同じディスタンス ベクタ アルゴリズムおよび距離情報を使用しますが、EIGRPでは収束性および動作効率が大幅に改善されています。
コンバージェンス技術には、Diffusing Update Algorithm(DUAL)と呼ばれるアルゴリズムが採用されています。DUALを使用すると、ルート計算の各段階でループが発生しなくなり、トポロジーの変更に関連するすべてのデバイスを同時に同期することができます。トポロジー変更の影響を受けないルータは、再計算から除外されます。
IP EIGRPを導入すると、ネットワークの幅が広がります。RIPの場合、ネットワークの最大幅は15ホップです。IGRPをイネーブルにすると、最大幅は224ホップになります。EIGRPメトリックは数千ホップをサポートするほど大きいため、ネットワークを拡張するときに問題となるのは、トランスポート レイヤのホップ カウンタのみです。IPパケットが15台のルータを経由し、宛先方向のネクスト ホップがEIGRPによって取得されている場合、EIGRPは転送制御フィールドの値を増やします。RIPルートを宛先へのネクスト ホップとして使用する場合、転送制御フィールドでは、通常どおり値が増加します。
EIGRPには次の機能があります。
-
高速コンバージェンス
-
差分更新 ― 宛先のステートが変更された場合、ルーティング テーブルの内容全体を送信する代わりに差分更新を行い、EIGRPパケットに必要な帯域幅を最小化します。
-
IGRPよりも低いCPU使用率 ― 受信ごとに完全更新パケットを処理する必要がないため、CPU使用率が低下します。
-
プロトコルに依存しない近接ディスカバリ メカニズム ― このメカニズムを使用し近接ルータに関する情報を取得します。
-
Variable-Length Subnet Mask(VLSM;可変長サブネット マスク)
-
任意のルート サマライズ
-
大規模ネットワークへの対応
EIGRPには次に示す4つの基本コンポーネントがあります。
-
近接ディスカバリおよび回復
― 直接接続されたネットワーク上の他のルータに関する情報を動的に取得するために、ルータで使用されるプロセスです。ネイバが到達不能になる場合、または操作不能になった場合、ルータもこの情報を検出する必要があります。近接ディスカバリおよび回復は、サイズの小さなhelloパケットを定期的に送信することにより、わずかなオーバーヘッドで実現されます。helloパケットが受信されている限り、Cisco ISOソフトウェアは、ネイバが有効に機能していると判別します。このように判別された場合、近接ルータはルーティング情報を交換することができます。
-
信頼できるトランスポート プロトコル
― EIGRPパケットをすべてのネイバに確実に、順序どおりに配信します。マルチキャストおよびユニキャスト パケットが混在する送信もサポートされます。EIGRPパケットには確実に送信する必要があるものと、そうでないものがあります。効率を高めるために、必要な場合だけ信頼性が確保されます。たとえば、マルチキャスト機能があるマルチアクセス ネットワーク(イーサネットなど)では、すべてのネイバにそれぞれhelloパケットを確実に送信する必要はありません。したがって、EIGRPはパケットへの確認応答が不要であることを知らせる、レシーバ宛の情報をパケットに格納し、単一のマルチキャストhelloを送信します。他のタイプのパケット(アップデートなど)の場合は、確認応答(ACKパケット)を要求します。信頼性の高い伝送であれば、ペンディング中の未確認応答パケットがある場合、マルチキャスト パケットを迅速に送信することができます。このため、リンク速度が変化する場合でも、コンバージェンス時間を短く保つことができます。
-
DUAL有限状態マシン
― すべてのルート計算に関する決定プロセスを統合し、すべてのネイバによってアドバタイズされたすべてのルートを追跡します。DUALは距離情報(メトリックともいう)を使用して、効率的な、ループのないパスを選択し、さらにDUALは適切な後継ルータに基づいて、ルーティング テーブルに挿入するルートを選択します。後継ルータは、宛先への最小コスト パス(ルーティング ループに関連しないことが保証されている)を持つ、パケット転送に使用される近接ルータです。適切な後継ルータが存在しなくても、宛先にアドバタイズするネイバが存在する場合は再計算が行われ、この結果、新しい後継ルータが決定されます。ルートの再計算に要する時間によって、コンバージェンス時間が変わります。再計算はプロセッサに負荷がかかるため、必要でない場合は、再計算しないようにしてください。トポロジーが変更されると、DUALは適切な後継ルータの有無を調べます。適切な後継ルータが存在する場合は、それらを探して使用し、不要な再計算を回避します。
-
プロトコル依存モジュール
― ネットワーク レイヤ プロトコル特有の作業を行います。たとえば、IP EIGRPモジュールは、IPでカプセル化されたEIGRPパケットを送受信します。このモジュールは、EIGRPパケットを解析し、受信した新しい情報をDUALに通知する作業を行います。EIGRPはDUALにルーティング決定を行うよう要求しますが、結果的にはIPルーティング テーブルに格納されます。EIGRPは、他のIPルーティング プロトコルによって取得したルートの再配信も行います。
ここではEIGRPの設定方法について簡単に説明します。内容は次のとおりです。
EIGRPのデフォルト設定
EIGRPのデフォルト設定
EIGRPのデフォルト設定.
に、EIGRPのデフォルト設定を示します。
EIGRPのデフォルト設定
|
機能
|
デフォルト設定
|
|
自動サマリー
|
イネーブル。クラスフル ネットワーク境界を通過するとき、この境界にサブプレフィクスがサマライズされます。
|
|
デフォルト情報
|
再配信中は外部ルートが許可され、IGRPまたはEIGRPプロセス間でデフォルト情報が渡されます。
|
|
デフォルト メトリック
|
デフォルト メトリックなしで再配信できるのは、接続されたルートおよびインターフェイスのスタティック ルートのみです。デフォルト メトリックは次のとおりです。
-
帯域幅:0 kbps以上
-
遅延(10ミリ秒):0または39.1ナノ秒の倍数である任意の正の数値
-
信頼性:0〜255の任意の数値(255の場合は信頼性が100%)
-
負荷:0〜255の数値で表される有効帯域幅(255の場合は100%の負荷)
-
Maximum Transmisson Unit(MTU;最大伝送ユニット):バイトで表されたルートの最大伝送ユニット サイズ(0または任意の正の整数)
|
|
距離
|
内部距離: 90
外部距離: 170
|
|
EIGRPの近接関係変更ログ
|
ディセーブル隣接関係の変更はロギングされません。
|
|
IP認証キーチェーン
|
認証なし
|
|
IP認証モード
|
認証なし
|
|
IP帯域幅比率
|
50%
|
|
IP hello時間
|
低速のNonbroadcast Multiaccess(NBMA;非ブロードキャスト マルチアクセス)ネットワークの場合:60秒、それ以外のネットワークの場合:5秒
|
|
IPホールド タイム
|
低速NBMAネットワークの場合:180秒、それ以外のネットワークの場合:15秒
|
|
IPスプリットホライズン
|
イネーブル
|
|
IPサマリー アドレス
|
サマリー集約アドレスは未定義
|
|
メトリック ウェイト
|
tos:0。k1およびk3:1。k2、k4、およびk5: 0
|
|
ネットワーク
|
指定なし
|
|
オフセットリスト
|
ディセーブル
|
|
ルータEIGRP
|
ディセーブル
|
|
メトリック設定
|
ルート マップにはメトリック設定なし
|
|
トラフィック共有
|
メトリックの比率に応じて配分
|
|
差異
|
1(等価コスト ロードバランシング)
|
EIGRPルーティング プロセスを作成するには、EIGRPをイネーブルにし、ネットワークを関連づける必要があります。EIGRPは指定されたネットワーク内のインターフェイスにアップデートを送信します。インターフェイス ネットワークを指定しないと、どのEIGRPアップデートでもアドバタイズされません。
基本的なEIGRPパラメータの設定
EIGRPを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。ルーティング プロセスの設定は必須ですが、それ以外のステップは任意です。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
ip routing
|
IPルーティングをイネーブルにします(IPルーティングがディセーブルになっている場合にのみ必須)。
|
|
router eigrp
autonomous-system
|
EIGRPルーティング プロセスをイネーブルにし、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。AS番号によって他のEIGRPルータへのルートを特定し、ルーティング情報をタグ付けします。
|
|
network
network-number
|
ネットワークをEIGRPルーティング プロセスに関連づけます。EIGRPは指定されたネットワーク内のインターフェイスにアップデートを送信します。インターフェイスのネットワークを指定しないと、IGRPまたはEIGRPアップデート中にアドバタイズされません。
|
|
eigrp log-neighbor-changes
|
(任意)EIGRP近接関係変更のロギングをイネーブルにし、ルーティング システムの安定性をモニタします。
|
|
metric weights
tos k1 k2 k3 k4 k5
|
(任意)EIGRPメトリックを調整します。デフォルト値はほとんどのネットワークで適切に動作するよう入念に設定されていますが、調整することも可能です。
メトリックを決定する作業は複雑です。熟練したネットワーク設計者の指導がない場合は、行わないでください。
|
|
offset list
[
access-list number | name
] {
in
|
out
}
offset
[
type number
]
|
(任意)オフセット リストをルーティング メトリックに適用し、EIGRPによって取得したルートへの着信および発信メトリックを増やします。アクセス リストまたはインターフェイスを使用し、オフセット リストを制限することができます。
|
|
no auto-summary
|
(任意)ネットワークレベル ルートへのサブネット ルートの自動サマライズをディセーブルにします。
|
|
ip summary-address eigrp
autonomous-system-number address mask
|
(任意)サマリー集約を設定します。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip protocols
|
設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
機能をディセーブルにする場合、または設定をデフォルト値に戻す場合は、上記コマンドの
no
形式を使用します。
EIGRPインターフェイスの設定
インターフェイスごとに、他のEIGRPパラメータを任意で設定することができます。
EIGRPインターフェイスを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
interface
interface-id
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するレイヤ3インターフェイスを指定します。
|
|
ip bandwidth-percent eigrp
percent
|
(任意)インターフェイスでEIGRPが使用できる帯域幅の割合を設定します。デフォルト値は50%です。
|
|
ip summary-address eigrp
autonomous-system-number address mask
|
(任意)指定されたインターフェイスのサマリー集約アドレスを設定します(auto-summaryがイネーブルの場合は、通常設定する必要はありません)。
|
|
ip hello-interval eigrp
autonomous-system-number seconds
|
(任意)EIGRPルーティング プロセスのhello時間を変更します。指定できる範囲は1〜65535秒です。低速NBMAネットワークの場合のデフォルトは60秒、その他のすべてのネットワークでは5秒です。
|
|
ip hold-time eigrp
autonomous-system-number seconds
|
(任意)EIGRPルーティング プロセスのホールド タイムを変更します。指定できる範囲は1〜65535秒です。低速NBMAネットワークの場合のデフォルトは180秒、その他のすべてのネットワークでは15秒です。
ホールド タイムを調整する前に、シスコのテクニカル サポートにお問い合わせください。
|
|
no ip split-horizon eigrp
autonomous-system-number
|
(任意)スプリット ホライズンをディセーブルにし、ルート情報が情報元インターフェイスからルータによってアドバタイズされるようにします。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip eigrp interface
|
EIGRPがアクティブであるインターフェイス、およびそれらのインターフェイスに関連するEIGRPの情報を表示します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
機能をディセーブルにする場合、または設定をデフォルト値に戻す場合は、上記コマンドの
no
形式を使用します。
EIGRPルート認証の設定
EIGRPルート認証を行うと、EIGRPルーティング プロトコルからのルーティング アップデートに関するMD5認証が可能になり、承認されていない送信元から無許可または問題のあるルーティング メッセージを受け取ることがなくなります。
認証をイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
interface
interface-id
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するレイヤ3インターフェイスを指定します。
|
|
ip authentication mode eigrp
autonomous-system
md5
|
IP EIGRPパケットのMD5認証をイネーブルにします。
|
|
ip authentication key-chain eigrp
autonomous-system key-chain
|
IP EIGRPパケットの認証をイネーブルにします。
|
|
exit
|
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。
|
|
key chain
name-of-chain
|
キー チェーンを識別し、キーチェーン コンフィギュレーション モードを開始します。ステップ4で設定した名前を指定します。
|
|
key
number
|
キーチェーン コンフィギュレーション モードで、キー番号を識別します。
|
|
key-string
text
|
キーチェーン コンフィギュレーション モードで、キー ストリングを識別します。
|
|
accept-lifetime
start-time
{
infinite
| end-time |
duration
seconds
}
|
(任意)キーを受信する期間を指定します。
start-time
および
end-time
構文には、
hh
:
mm
:
ss
Month date year
または
hh
:
mm
:
ss
date Month year
のいずれかを使用することができます。デフォルトはデフォルトの
start-time
以降、無制限です。指定できる最初の日付は1993年1月1日です。デフォルトの
end-time
および
duration
は
infinite
です。
|
|
send-lifetime
start-time
{
infinite
| end-time |
duration
seconds
}
|
(任意)キーを送信する期間を指定します。
start-time
および
end-time
構文には、
hh
:
mm
:
ss
Month date year
または
hh
:
mm
:
ss
date Month year
のいずれかを使用することができます。デフォルトはデフォルトの
start-time
以降、無制限です。指定できる最初の日付は1993年1月1日です。デフォルトの
end-time
および
duration
は
infinite
です。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show key chain
|
認証鍵情報を表示します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
機能をディセーブルにする場合、または設定をデフォルト値に戻す場合は、上記コマンドの
no
形式を使用します。
EIGRPのモニタおよびメンテナンス
IP EIGRPのclearおよびshowコマンド
IP EIGRPのclearおよびshowコマンド.
に、ネイバ削除および統計情報表示用のイネーブルEXECコマンドを示します。表示されるフィールドの詳細については、『
Cisco IOS IP and IP Routing Command Reference
』Release 12.1を参照してください。
IP EIGRPのclearおよびshowコマンド
|
コマンド
|
説明
|
|
clear ip eigrp neighbors
[
if-address
|
interface
]
|
近接テーブルからネイバを削除します。
|
|
show ip eigrp interface
[
interface
] [
as numbe
r]
|
EIGRP用に設定されたインターフェイスの情報を表示します。
|
|
show ip eigrp neighbors
[
type-number
]
|
EIGRPによって検出されたネイバを表示します。
|
|
show ip eigrp topology
[
autonomous-system-number
] | [[
ip-address
]
mask
]]
|
指定されたプロセスのEIGRPトポロジー テーブルを表示します。
|
|
show ip eigrp traffic
[
autonomous-system-number
]
|
すべてまたは特定のEIGRPプロセスの送受信パケット数を表示します。
|
BGPの設定
Border Gateway Protocol(BGP)は、Exterior Gateway Protocol(EGP;外部ゲートウェイ プロトコル)です。AS間で、ループの発生しないルーティング情報交換を保障するドメイン間ルーティング システムを設定するために使用されます。ASは、同じ管理下で動作してRIPやOSPFなどのIGPを境界内で実行し、EGPを使用して相互接続されるルータで構成されます。BGPバージョン4は、インターネット内でドメイン間ルーティングを行うための標準EGPです。このプロトコルは、RFC 1163、1267、および1771で定義されています。BGPの詳細については、『
Internet Routing Architectures
』(Cisco Press刊)、および『
Cisco IOS IP and IP Routing Configuration Guide
』の「Configuring BGP」を参照してください。
BGPアップデートを交換する場合、同じASに属するルータは
Internal BGP
(IBGP)を実行し、異なるASに属するルータは
External BGP
EBGP、IBGP、および複数のAS
EBGP、IBGP、および複数のAS.
に、EBGPとIBGPの両方が稼働するネットワークを示します。
外部ASと情報を交換する前に、BGPはAS内のルータ間で内部BGPピアリングを定義し、IGRPやOSPFなどAS内で稼働するIGPにBGPルーティング情報を再配信して、AS内のネットワークに到達することを確認します。
BGPルーティング プロセスを実行するルータは、通常BGP
スピーカー
と呼ばれます。BGPはトランスポート プロトコルとしてTransmission Control Protocol(TCP)を使用します(特にポート179)。ルーティング情報を交換するため相互にTCP接続された2つのBGPスピーカーを、ピアまたは
ネイバ
EBGP、IBGP、および複数のAS
EBGP、IBGP、および複数のAS.
では、ルータAとBはBGPピアで、ルータBとC、およびルータCとDも同様です。ルーティング情報は、宛先ネットワークへの完全なパスを表す一連のAS番号です。BGPはこの情報を使用し、ループのないASマップを作成します。
このネットワークの特徴は次のとおりです。
-
ルータAおよびBではEBGPが、ルータBおよびCではIBGPが稼働しています。EBGPピアは直接接続されていますが、IBGPピアは直接接続されていないことに注意してください。IGPが稼働し、2つのネイバが相互に到達する限り、IBGPピアを直接接続する必要はありません。
-
AS内のすべてのBGPスピーカーは、相互にピア関係を確立する必要があります。つまり、AS内のBGPスピーカーは、論理的な完全メッシュ型に接続する必要があります。BGP4では、
コンフェデレーション(連合)
および
ルート リフレクタ
という2つの方法を使用して論理的な完全メッシュに関する要件を軽減できます。
-
AS 200はAS 100およびAS 300の中継ASです。つまり、AS 200はAS 100とAS 300間でパケットを転送するために使用されます。
BGPピアは完全なBGPルーティング テーブルを内部的に交換し、差分更新のみを送信します。BGPピアはキープアライブ メッセージ(接続が有効であることを確認)、および通知メッセージ(エラーまたは特殊条件に応答)を交換することもできます。
BGPの場合、各ルートはネットワーク番号、情報が通過したASのリスト(
ASパス
)、および他の
パス アトリビュート
リストで構成されます。BGPシステムの主な機能は、ASパスのリストに関する情報など、ネットワークの到達可能性情報を他のBGPシステムと交換することです。この情報は、ASが接続されているかどうかを判別したり、ルーティング ループをプルーニングしたり、ASレベル ポリシー判断を行うために使用することができます。
Cisco IOSが稼働しているルータまたはスイッチがIBGPルートを選択または使用するのは、ネクストホップ ルータで使用可能なルートがあり、IGPから同期信号を受信している(IGP同期がディセーブルの場合は除く)場合です。複数のルートが使用可能な場合、BGPは
アトリビュート
BGP判断アトリビュートの設定
BGP判断アトリビュートの設定.
を参照してください。
BGPバージョン4ではClassless Interdomain Routing(CIDR)がサポートされているため、集合ルートを作成して
スーパーネット
を構築し、ルーティング テーブルのサイズを削減することができます。CIDRは、BGP内部のネットワーク クラスの概念をエミュレートし、IPプレフィクスのアドバタイズをサポートします。
ここでは、BGPおよびサポートされているBGP機能の設定方法について簡単に説明します。
BGP設定の詳細については、『
Cisco IOS IP and IP Routing Configuration Guide
』の「Configuring BGP」を参照してください。コマンドの詳細については、『
Cisco IOS IP and IP Routing Command Reference
Release 12.1(13)EA1でサポートされていないCLIコマンド
Release 12.1(13)EA1でサポートされていないCLIコマンド.
を参照してください。
BGPのデフォルト設定
BGPのデフォルト設定
BGPのデフォルト設定.
に、BGPの基本的なデフォルト設定を示します。すべての特徴については、『
Cisco IOS IP and IP Routing Command Reference for IOS
』Release 12.1の各コマンドに関する説明を参照してください。
BGPのデフォルト設定
|
機能
|
デフォルト設定
|
|
集約アドレス
|
ディセーブル:定義なし
|
|
ASパス アクセス リスト
|
定義なし
|
|
自動サマリー
|
イネーブル
|
|
最適パス
|
-
ルータはルートを選択する際に
ASパス
を考慮します。外部BGPピアからの類似ルートは比較されません。
-
ルータIDの比較:ディセーブル
|
|
BGPコミュニティ リスト
|
-
番号:定義なし。コミュニティ番号を示す特定の値を許可すると、許可されていないその他すべてのコミュニティ番号は、暗黙的な拒否にデフォルト設定されます。
-
フォーマット:シスコ デフォルト フォーマット(32ビット番号)
|
|
BGPコンフェデレーションID/ピア
|
|
|
BGP高速外部フォールオーバー
|
イネーブル
|
|
BGPローカル初期設定
|
100。指定できる範囲は0〜4294967295です(大きな値を推奨)。
|
|
BGPネットワーク
|
指定なし。バックドア ルートのアドバタイズなし
|
|
BGPルート ダンピング化
|
デフォルトでディセーブル。イネーブルの場合は、次のようになります。
-
半減期は15分
-
再使用は750(10秒増分)
-
抑制は2000(10秒増分)
-
最大抑制時間は半減期の4倍(60分)
|
|
BGPルータID
|
ループバック インターフェイスにIPアドレスが設定されている場合は、ループバック インターフェイスのIPアドレス、またはルータの物理インターフェイスに対して設定された最大のIPアドレス
|
|
デフォルトの情報送信元(プロトコルまたはネットワーク再配信)
|
ディセーブル
|
|
デフォルト メトリック
|
自動メトリック変換(組み込み)
|
|
距離
|
-
外部ルート管理距離:20(有効値は1〜255)
-
内部ルート管理距離:200(有効値は1〜255)
-
ローカル ルート管理距離:200(有効値は1〜255)
|
|
ディストリビュート リスト
|
-
入力(アップデート中に受信されたネットワークをフィルタリング)ディセーブル
-
出力(アップデート中のネットワークのアドバタイズを抑制)ディセーブル
|
|
内部ルート再配信
|
ディセーブル
|
|
IPプレフィクス リスト
|
定義なし
|
|
Multi Exit Discriminator(MED)
|
-
常に比較:ディセーブル。異なるAS内のネイバからのパスに対して、MEDを比較しません。
-
最適パスの比較:ディセーブル
-
最悪パスであるMEDの除外:ディセーブル
-
決定的なMED比較:ディセーブル
|
|
ネイバ
|
-
アドバタイズ インターバル:外部ピアの場合は30秒、内部ピアの場合は5秒
-
ロギング変更:イネーブル
-
条件付きアドバタイズ:ディセーブル
-
デフォルト送信元:ネイバに送信されるデフォルト ルートはなし
-
説明:なし
-
ディストリビュート リスト:定義なし
-
外部BGPマルチホップ:直接接続されたネイバのみを許可
-
フィルタ リスト:使用しない
-
受信したプレフィクスの最大数:制限なし
-
ネクストホップ(BGPネイバのネクストホップとなるルータ):ディセーブル
-
パスワード:ディセーブル
|
|
ネイバ
|
-
ピア グループ:定義なし。割り当てメンバーなし
-
プレフィクス リスト:指定なし
-
リモートAS(ネイバBGPテーブルへのエントリ追加):ピア定義なし
-
プライベートAS番号の削除:ディセーブル
-
ルート マップ:ピアへの適用なし
-
コミュニティ アトリビュート送信:ネイバへの送信なし
-
シャットダウンまたはソフト設定:ディセーブル
-
タイマー:キープアライブ:60秒。ホールドタイム:180秒
-
アップデート送信元:最適ローカル アドレス
-
バージョン:BGPバージョン4
-
ウェイト:BGPピアによって学習されたルート:0。ローカル ルータから取得されたルート: 32768
|
|
ルート リフレクタ
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設定なし
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|
同期化(BGPおよびIGP)
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イネーブル
|
|
テーブル マップ アップデート
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ディセーブル
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|
タイマー
|
キープアライブ:60秒。ホールドタイム:180秒
|
BGPルーティングのイネーブル化
BGPルーティングをイネーブルにするには、BGPルーティング プロセスを確立し、ローカル ネットワークを定義します。BGPはネイバとの関係を完全に把握する必要があるため、BGPネイバを指定する必要があります。
BGPは内部および外部の2種類のネイバをサポートします。内部ネイバは同じAS内に、外部ネイバは異なるAS内にあります。通常の場合、外部ネイバは相互に隣接し、1つのサブネットを共有しますが、内部ネイバは同じAS内の任意の場所に存在します。
スイッチではプライベートAS番号を使用することができます。プライベートAS番号は通常サービス プロバイダーによって割り当てられ、ルートが外部ネイバにアドバタイズされないシステムに設定されます。プライベートAS番号の範囲は64512〜65535です。ASパスからプライベートAS番号を削除するように外部ネイバを設定するには、
neighbor remove-private-as
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。この結果、外部ネイバにアップデートを渡すとき、ASパス内にプライベートAS番号が含まれている場合は、これらの番号が削除されます。
ASが別のASからさらに別のASにトラフィックを渡す場合は、アドバタイズ対象のルートに矛盾が存在しないことが重要です。BGPがルートをアドバタイズしてから、ネットワーク内のすべてのルータがIGPを通してルートを学習した場合、ASは一部のルータがルーティングできなかったトラフィックを受信することがあります。このような事態を避けるため、BGPはIGPがASに情報を伝播し、BGPがIGPと
同期化
されるまで、待機する必要があります。同期化は、デフォルトでイネーブルに設定されています。ASが特定のASから別のASにトラフィックを渡さない場合、またはAS内のすべてのルータでBGPが稼働している場合は、同期化をディセーブルにし、IGP内で伝送されるルータ数を少なくして、BGPがより短時間で収束するようにします。
BGPルーティングをイネーブルにしてBGPルーティング プロセスを確立し、ネイバを指定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
ip routing
|
IPルーティングをイネーブルにします(IPルーティングがディセーブルになっている場合にのみ必須)。
|
|
router bgp
autonomous-system
|
BGPルーティング プロセスをイネーブルにしてAS番号を割り当て、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。指定できるAS番号は1〜65535です。64512〜65535は、プライベートAS番号専用です。
|
|
network
network-number
[
mask
network-mask
] [
route-map
route-map-name
]
|
このASに対してローカルとなるようにネットワークを設定し、BGPテーブルにネットワークを格納します。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
remote-as
number
|
BGPネイバ テーブルに設定を追加し、IPアドレスによって識別されるネイバが、指定されたASに属することを示します。
EBGPの場合、通常ネイバは直接接続されており、IPアドレスは接続の他端におけるインターフェイスのアドレスです。
IBGPの場合、IPアドレスにはルータ インターフェイス内の任意のアドレスを指定することができます。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
remove-private-as
|
(任意)発信ルーティング アップデート内のASパスからプライベートAS番号を削除します。
|
|
no synchronization
|
(任意)BGPとIGPの同期化をディセーブルにします。
|
|
no auto-summary
|
(任意)自動ネットワーク サマライズをディセーブルにします。デフォルトでは、サブネットがIGPからBGPに再配信される際に、ネットワーク ルートがBGPテーブルに書き込まれるだけです。
|
|
bgp fast-external-fallover
|
(任意)外部ネイバ間のリンクがダウンした場合にBGPセッションを自動的にリセットします。デフォルトでは、セッションはすぐにはリセットされません。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip bgp network
network-number
show ip bgp neighbor
|
設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
BGP ASを削除するには、
no router bgp
autonomous-system
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。BGPテーブルからネットワークを削除するには、
no network
network-number
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。ネイバを削除するには、
no neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
remote-as
number
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。ネイバにアップデート内のプライベートAS番号を追加するには、
no neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
remove-private-as
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。同期化を再度イネーブルにするには、
synchronization
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。
EBGP、IBGP、および複数のAS
EBGP、IBGP、および複数のAS.
に示されたルータ上でBGPを設定する例を示します。
ルータA:
Switch(config)#
router bgp 100
Switch(config-router)#
neighbor 129.213.1.1 remote-as 200
ルータB:
Switch(config)#
router bgp 200
Switch(config-router)#
neighbor 129.213.1.2 remote-as 100
Switch(config-router)#
neighbor 175.220.1.2 remote-as 200
ルータC:
Switch(config)#
router bgp 200
Switch(config-router)#
neighbor 175.220.212.1 remote-as 200
Switch(config-router)#
neighbor 192.208.10.1 remote-as 300
ルータD:
Switch(config)#
router bgp 300
Switch(config-router)#
neighbor 192.208.10.2 remote-as 200
BGPピアが稼働していることを確認するには、show ip bgp neighborsイネーブルEXECコマンドを使用します。次に、ルータAにこのコマンドを実行した場合の出力例を示します。
Switch# show ip bgp neighbors
BGP neighbor is 129.213.1.1, remote AS 200, external link
BGP version 4, remote router ID 175.220.212.1
BGP state = established, table version = 3, up for 0:10:59
Last read 0:00:29, hold time is 180, keepalive interval is 60 seconds
Minimum time between advertisement runs is 30 seconds
Received 2828 messages, 0 notifications, 0 in queue
Sent 2826 messages, 0 notifications, 0 in queue
Connections established 11; dropped 10
state = established
以外の情報が出力された場合、ピアは稼働していません。リモート ルータIDは、ルータ(または最大のループバック インターフェイス)上の最大のIPアドレスです。テーブルが新規情報でアップデートされるたびに、テーブルのバージョン番号は増加します。継続的にテーブル バージョン番号が増加している場合は、ルータがフラッピングし、ルーティング アップデートが絶えず発生しています。
外部プロトコルの場合、
network
ルータ コンフィギュレーション コマンドからIPネットワークへの参照によって制御されるのは、アドバタイズされるネットワークのみです。これは、
network
コマンドを使用してアップデートの送信先を判別するIGP(IGRPなど)と対称的です。
BGP設定の詳細については、『
Cisco IOS IP and IP Routing Configuration Guide
』の「Configuring BGP」を参照してください。コマンドの詳細については、『
Cisco IOS IP and IP Routing Command Reference
Release 12.1(13)EA1でサポートされていないCLIコマンド
Release 12.1(13)EA1でサポートされていないCLIコマンド.
を参照してください。
ルーティング ポリシー変更の管理
ピアのルーティング ポリシーには、着信または発信ルーティング テーブル アップデートに影響する可能性があるすべての設定が含まれます。BGPネイバとして定義された2台のルータは、BGP接続を形成し、ルーティング情報を交換します。この後でBGPフィルタ、ウェイト、距離、バージョン、またはタイマーを変更する場合、または同様の設定変更を行う場合は、BGPセッションをリセットし、設定の変更を有効にする必要があります。
リセット方法には、ハード リセットとソフト リセットの2種類があります。Cisco IOSのソフトウェア リリース12.1以降では、ソフト リセットがサポートされており、事前の設定は必要ありません。事前に設定を行わずにソフト リセットを使用するには、両方のBGPピアでソフト ルート リフレッシュ機能がサポートされている必要があります。この機能はピアがTCPセッションを確立する際にOPENメッセージで通知されます。ソフト リセットでは、ルート リフレッシュ要求およびBGPルータ間のルーティング情報の動的な交換が可能です。また、それに続けて個々の発信ルーティング テーブルを再通知することが可能です。
-
ソフト リセットがネイバから着信アップデートを生成することを、動的着信ソフト リセットといいます。
-
ソフト リセットがネイバにアップデート一式を送信することを、発信ソフト リセットといいます。
ソフト着信リセットは新しい着信ポリシーを有効にします。ソフト発信リセットは、BGPセッションをリセットせずに、新しいローカル着信ポリシーを有効にします。発信ポリシーのリセット中に新しいアップデートが送信されるので、新しい着信ポリシーも有効になります。
ハード リセットとソフト リセットの長所と短所
ハード リセットとソフト リセットの長所と短所.
にハード リセットとソフト リセットの長所と短所を示します。
ハード リセットとソフト リセットの長所と短所
|
リセットの種類
|
長所
|
短所
|
|
ハード リセット
|
メモリのオーバーヘッドがありません。
|
ネイバから提供されるBGP、IP、およびFIBテーブルのプレフィクスが失われます。推奨されません。
|
|
発信ソフト リセット
|
ルーティング テーブル アップデートの設定、保管が不要です。
|
着信ルーティング テーブル アップデートはリセットされません。
|
|
動的着信ソフト リセット
|
BGPセッションおよびキャッシュが消去されません。
ルーティング テーブル アップデートの保管が不要で、メモリのオーバーヘッドがありません。
|
両方のBGPルータでルート リフレッシュ機能がサポートされる必要があります(Cisco IOS Release 12.1以降のリリースの場合)。
|
BGPピアがルート リフレッシュ機能をサポートしているかどうかを調べ、BGPセッションをリセットするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
show ip bgp neighbors
|
ネイバがルート リフレッシュ機能をサポートしているかどうかを表示します。サポートしている場合、ルータに次のメッセージが表示されます。
Received route refresh capability from peer.
|
|
clear ip bgp
{
*
|
address
|
peer-group-name
}
|
指定された接続上でルーティング テーブルをリセットします。
-
すべての接続をリセットする場合は、アスタリスク(*)を入力します。
-
特定の接続をリセットする場合は、IP
アドレス
を入力します。
-
ピア グループをリセットする場合は、ピア グループ名を入力します。
|
|
clear ip bgp
{
*
|
address
|
peer-group-name
}
soft
out
|
(任意)発信ソフト リセットを実行し、指定された接続上の着信ルーティング テーブルをリセットします。ルート リフレッシュがサポートされている場合には、このコマンドを使用します。
-
すべての接続をリセットする場合は、アスタリスク(*)を入力します。
-
特定の接続をリセットする場合は、IP
アドレス
を入力します。
-
ピア グループをリセットする場合は、ピア グループ名を入力します。
|
|
show ip bgp
show ip bgp neighbors
|
ルーティング テーブルおよびBGPネイバに関する情報をチェックし、リセットされたことを確認します。
|
BGP判断アトリビュートの設定
BGPスピーカーが複数のASから受信したアップデートが、同じ宛先に対して異なるパスを示している場合、BGPスピーカーはその宛先に到達する最適パスを1つ選択する必要があります。選択されたパスはBGPルーティング テーブルに格納され、ネイバに伝搬されます。この判断は、アップデートに格納されているアトリビュート値、およびBGPで設定可能な他の要因に基づいて行われます。
BGPピアはネイバASからプレフィクスに対する2つのEBGPパスを学習するとき、最適パスを選択してIPルーティング テーブルに挿入します。BGPマルチパス サポートがイネーブルで、同じネイバASから複数のEBGPパスを学習する場合、単一の最適パスの代わりに、複数のパスがIPルーティング テーブルに格納されます。その後、パケット スイッチング中に、複数のパス間でパケット単位または宛先単位のロードバランシングが実行されます。
maximum-paths
ルータ コンフィギュレーション コマンドは、許可されるパス数を制御します。
これらの要因により、BGPが最適パスを選択するためにアトリビュートを評価する順序が決まります。
-
パスで指定されているネクストホップが到達不能な場合、このアップデートは削除されます。BGPのネクストホップのアトリビュート(ソフトウェアによって自動判別される)は、宛先に到達するために使用されるネクストホップのIPアドレスです。EBGPの場合、通常このアドレスは
neighbor remote-as
ルータ コンフィギュレーション コマンドで指定されたネイバのIPアドレスです。ネクストホップの処理をディセーブルにするには、ルート マップまたは
neighbor
next-hop-self
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。
-
最大ウェイトのパスを推奨します(シスコ独自のパラメータ)。ウェイト アトリビュートはルータにローカルであるため、ルーティング アップデートで伝搬されません。デフォルトでは、ルータ送信元のパスに関するウェイト アトリビュートは32768で、それ以外のパスのウェイト アトリビュートは0です。最大ウェイトのルートを推奨します。ウェイトを設定するには、アクセス リスト、ルート マップ、または
neighbor weight
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。
-
ローカル初期設定値が最大のルートを推奨します。ローカル初期設定はルーティング アップデートに含まれ、同じAS内のルータ間で交換されます。ローカル初期設定アトリビュートのデフォルト値は100です。ローカル初期設定を設定するには、
bgp default local-preference
ルータ コンフィギュレーション コマンドまたはルート マップを使用します。
-
ローカル ルータ上で稼働するBGPから送信されたルートを推奨します。
-
ASパスが最短のルートを推奨します。
-
送信元タイプが最小のルートを推奨します。内部ルートまたはIGPは、EGPによって学習されたルートよりも小さく、EGPで学習されたルートは、未知の送信元のルートまたは別の方法で学習されたルートよりも小さくなります。
-
想定されるすべてのルートについてネイバASが同じである場合は、Multi Exit Discriminator(MED)メトリック アトリビュートが最小のルートを推奨します。MEDを設定するには、ルート マップまたは
default-metric
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。アップデートがIBGPピアに送信される場合、MEDも含まれます。
-
内部(IBGP)パスより、外部(EBGP)パスを推奨します。
-
最も近いIGPネイバ(最小のIGPメトリック)を通って到達できるルートを推奨します。ルータは、AS内の最短の内部パス(BGPのネクストホップへの最短パス)を使用し、宛先に到達するためです。
-
次の条件にすべて該当する場合は、このパスのルートをIPルーティング テーブルに挿入してください。
-
最適ルートと目的のルートがともに外部ルートである
-
最適ルートと目的のルートの両方が、同じネイバASからのルートである
-
maximum-paths
がイネーブルである
-
マルチパスがイネーブルでない場合は、BGPルータIDのIPアドレス値が最小のルートが選択されます。通常の場合、ルータIDはルータで最大のIPアドレスまたはループバック(仮想)アドレスですが、実装ごとに固有の場合もあります。
同じ判断アトリビュートを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
router bgp
autonomous-system
|
BGPルーティング プロセスをイネーブルにしてAS番号を割り当て、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
bgp best-path as-path ignore
|
(任意)ルートを選択する際にASパスの長さを無視するようにルータを設定します。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
next-hop-self
|
(任意)ネクストホップ アドレスの代わりに使用される特定のIPアドレスを入力し、ネイバへのBGPアップデートに関するネクストホップの処理をディセーブルにします。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
weight
weight
|
(任意)ネイバ接続にウェイトを割り当てます。指定できる値は0〜65535です。最大ウェイトのルートを推奨します。別のBGPピアから学習されたルートのデフォルト ウェイトは0です。ローカル ルータから送信されたルートのデフォルト ウェイトは32768です。
|
|
default-metric
number
|
(任意)MEDメトリックを設定して、外部ネイバへの優先パスを設定します。MEDが存在しないルートもすべてこの値に設定されます。設定できる値の範囲は1〜4294967295です。最も小さな値が最も好ましい値です。
|
|
bgp bestpath med missing-as-worst
|
(任意)失われたMEDが無限の値を持つものと見なすようにスイッチを設定し、MED値の存在しないパスを最も好ましくないパスにします。
|
|
bgp always-compare med
|
(任意)異なるAS内のネイバからのパスに対してMEDを比較するようにスイッチを設定します。デフォルトでは、MEDの比較は同じASのパス間でのみ行われます。
|
|
bgp bestpath med confed
|
(任意)コフェデレーション内のさまざまなASから通知されたパスの中からパスを選択する際にMEDを考慮するようにスイッチを設定します。
|
|
bgp deterministic med
|
(任意)同じAS内のさまざまなピアから通知されたルートの中から選択する際に、MED変数を考慮するようにスイッチを設定します。
|
|
bgp default local-preference
value
|
(任意)デフォルトのローカル初期設定値を変更します。設定できる範囲は0〜4294967295で、デフォルト値は100です。最も大きなローカル初期設定値が使用されます。
|
|
maximum-paths
number
|
(任意)IPルーティング テーブルに追加するパスの数を設定します。デフォルトでは、最適パスのみがルーティング テーブルに追加されます。指定できる値は1〜8です。複数の値を指定すると、パス間のロードバランシングが可能になります。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip bgp
show ip bgp neighbors
|
ルーティング テーブルおよびBGPネイバに関する情報をチェックし、リセットされたことを確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
デフォルト ステートに戻すには、このコマンドの
no
形式を使用します。
ルート マップによるBGPフィルタリングの設定
ルート マップによるルーティング情報の再配信
ルート マップによるルーティング情報の再配信.
を参照してください。各ルート マップには、ルート マップを識別する名前(
マップ タグ
)およびオプションのシーケンス番号が付いています。
ルート マップを使用してネクストホップの処理をディセーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
route-map
map-tag
[[
permit
|
deny
] |
sequence-number
]]
|
ルート マップを作成し、ルート マップ コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
set ip next-hop
ip-address
[
...ip-address
]
[
peer-address
]
|
(任意)ルート マップを設定しネクストホップの処理をディセーブルにします。
-
着信ルート マップで、照合ルートのネクスト ホップがネイバ ピアリング アドレスであることを確認し、第三者のネクスト ホップを無効にします。
-
BGPピアの発信ルート マップで、ネクスト ホップをローカル ルータのピアリグ アドレスに設定し、ネクストホップの計算をディセーブルにします。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show route-map
[
map-name
]
|
設定を確認するため、設定されたすべてのルート マップ、または指定されたルート マップのみを表示します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
ルート マップを削除するには
no route-map
map-tag
コマンドを使用します。ネクストホップの処理を再度イネーブルにするには
no set ip next-hop
ip-address
コマンドを使用します。
ネイバによるBGPフィルタリングの設定
as-path access-list
グローバル コンフィギュレーション コマンドおよび
neighbor filter-list
ルータ コンフィギュレーション コマンドなどのASパス フィルタを使用してBGPアドバタイズをフィルタリングできます。また、
neighbor distribute-list
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用してアクセス リストを使用することもできます。distribute-listフィルタはネットワーク番号に適用されます。
distribute-list
ルーティング アップデートのアドバタイズおよび処理の制御
ルーティング アップデートのアドバタイズおよび処理の制御.
を参照してください。
ネイバ単位でルート マップを使用すると、アップデートをフィルタリングしたり、各アトリビュートを変更することができます。ルート マップは、着信アップデートまたは発信アップデートのいずれかに適用することができます。ルート マップを渡すルートのみが、アップデート内で送信または許可されます。着信および発信の両方のアップデートで、ASパス、コミュニティ、およびネットワーク番号に基づくマッチングがサポートされています。ASパスのマッチングには
match
as-path access-lis
ルートマップ コマンド、コミュニティ ベースのマッチングには
match community-list
ルートマップ コマンド、ネットワーク ベースのマッチングには
ip access-list
グローバル コンフィギュレーション コマンドが必要です。
ネイバ単位のルート マップを適用するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
router bgp
autonomous-system
|
BGPルーティング プロセスをイネーブルにしてAS番号を割り当て、ルータ コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group name
}
distribute-list
{
access-list-number
|
name
}
{
in
|
out
}
|
(任意)アクセス リストに指定されたとおりに、ネイバとの間のBGPルーティング アップデートをフィルタリングします。
-
neighbor prefix-list
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用してアップデートをフィルタリングすることもできますが、同一のGBPピアを設定するのに両方のコマンドを使用することはできません。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group name
}
route-map
map-tag
{
in
|
out
}
|
(任意)ルート マップを適用し、着信または発信ルートをフィルタリングします。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip bgp neighbors
|
設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
ネイバからアクセス リストを削除するには、
no neighbor distribute-list
コマンドを使用します。ネイバからルート マップを削除するには、
no neighbor route-map
map-tag
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。
フィルタリングには、BGPのASパスに基づいて着信および発信の両方のアップデートに対してアクセス リスト フィルタを指定する方法もあります。各フィルタは正規表現に基づくアクセス リストです(正規表現の詳細については、『
Cisco IOS Dial Services Command Reference
』の付録「Regular Expressions」を参照)。この方法を使用するには、ASパス アクセス リストを定義し、特定のネイバ間のアップデートに対して適用します。
BGPパス フィルタリングを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
ip as-path access-list
access-list-number
{
permit
|
deny
}
as-regular-expressions
|
BGPに関するアクセス リストを定義します。
|
|
router bgp
autonomous-system
|
BGPルータ コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group name
}
filter-list
{
access-list-number
|
name
} {
in
|
out
|
weight
weight
}
|
アクセス リストにもとづくBGPフィルタを設定します。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip bgp neighbors
[
paths
regular-expression]
|
設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
BGPフィルタリングのプレフィクス リストの設定
neighbor distribute-list
ルータ コンフィギュレーション コマンドなどの、多くのBGPルート フィルタリング コマンドでアクセス リストの代わりにプレフィクス リストを使用できます。プレフィクス リストを使用すると、大規模なリストのロードや検索の性能向上、差分更新のサポート、容易なCLI設定、および柔軟性の向上などの利点があります。
プレフィクス リストによるフィルタリングでは、アクセス リストのマッチングを行う場合と同様に、ルートのプレフィクスをプレフィクス リストとマッチングします。一致したものがあれば、そのルートが使用されます。プレフィクスが許可されているかいないかは、次の基準に従います。
-
プレフィクス リストが空の場合、すべてのプレフィクスが許可されます。
-
プレフィクスがプレフィクス リストのエントリと一致しない場合、暗黙的な拒否と見なされます。
-
プレフィクス リストの複数のエントリが一致した場合、プレフィクス リスト エントリのシーケンス番号を使用して、最も小さなシーケンス番号を持つエントリを割り出します。
デフォルトでは、シーケンス番号は自動生成され5単位で増加します。シーケンス番号の自動生成をディセーブルに設定すると、各エントリのシーケンス番号を指定する必要があります。シーケンス番号の増加単位は任意に指定できます。1単位での増加を指定すると、リストにエントリを追加することはできません。大きな単位での増加を指定すると、値が上限に達してしまう可能性があります。
設定のエントリを削除する場合にはシーケンス番号を指定する必要はありません。
Show
コマンドの出力にはシーケンス番号が表示されます。
必ずプレフィクス リストを設定してから、コマンドでプレフィクス リストを使用してください。プレフィクス リストの作成またはプレフィクス リストへのエントリの追加を行うには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
ip prefix-list
list-name
[
seq
seq-value
]
deny
|
permit
network
/
len
[
ge
ge-value
] [
le
le-value
]
|
任意のシーケンス番号を持つプレフィクス リストを作成し、一致条件に対するアクセスを
deny
(拒否)または
permit
(許可)します。
permit
または
deny
文は少なくとも1つ入力する必要があります。
-
network
/
len
はネットワーク番号およびネットワーク マスクの長さ(ビット単位)です。
-
(任意)
ge
および
le
の値で照合するプレフィクスの長さの範囲を指定します。指定した
ge-value
および
le-value
は次の条件を満たす必要があります。
len
<
ge-value
<
le-value
< 32
|
|
ip prefix-list
list-name
seq
seq-value
deny
|
permit
network
/
len
[
ge
ge-value
] [
le
le-value
]
|
(任意)プレフィクス リストにエントリを追加し、エントリにシーケンス番号を割り当てます。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip prefix list
[
detail
|
summary
]
name
[
network
/
len
] [
seq
seq-num
] [
longer
] [
first-match
]
|
プレフィクス リストまたはプレフィクス リストのエントリの内容を表示して設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
プレフィクス リストおよびそのリストのエントリをすべて削除するには、
no
ip prefix-list
list-name
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。プレフィクス リストからエントリを1つ削除するには、
no
ip prefix-list seq
seq-value
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。シーケンス番号の自動生成をディセーブルにするには、
no ip prefix-list sequence number
コマンドを使用します。自動生成を再度イネーブルにするには、
ip prefix-list sequence number
コマンドを使用します。プレフィクス エントリのヒット数テーブルを消去するには、
clear ip prefix-list
イネーブルEXECコマンドを使用します。
BGPコミュニティ フィルタリングの設定
BGPコミュニティ フィルタリングは、COMMUNITIESアトリビュートの値に基づいてルーティング情報の配信を制御するBGPの方法の1つです。このアトリビュートによって、宛先はコミュニティにグループ化され、コミュニティに基づいてルーティング判断が適用されます。この方法を使用すると、ルーティング情報の配信制御を目的とするBGPスピーカーの設定が簡単になります。
コミュニティは、共通するいくつかのアトリビュートを共有する宛先のグループです。各宛先は複数のコミュニティに属します。AS管理者は、宛先が属するコミュニティを定義することができます。デフォルトでは、すべての宛先が一般的なインターネット コミュニティに属します。コミュニティは、過渡的でグローバルな、オプションのCOMMUNITIESアトリビュート(1〜4294967200)によって識別されます。事前に定義された既知のコミュニティの一部を、次に示します。
-
internet
― このルートを、インターネット コミュニティにアドバタイズします。すべてのルータが所属します。
-
no-export
― EBGPピアに、このルートをアドバタイズしません。
-
no-advertise
― どのピア(内部または外部)にも、このルートをアドバタイズしません。
-
local-as
―
ローカルなAS外部のピアに、このルートをアドバタイズしません。
コミュニティに基づき、他のネイバに許可、送信、配信するルーティング情報を制御することができます。BGPスピーカーは、ルートを学習、アドバタイズ、または再配信するときに、ルートのコミュニティを設定、追加、または変更します。ルートを集約すると、作成された集約内のCOMMUNITIESアトリビュートに、すべての初期ルートの全コミュニティが含まれます。
コミュニティ リストを使用すると、ルート マップのマッチ コマンド文で使用されるコミュニティ グループを作成することができます。さらに、アクセス リストの場合と同様、一連のコミュニティ リストを作成することもできます。ステートメントは一致が見つかるまでチェックされ、1つのステートメントが満たされると、テストは終了します。
ルート マップによるルーティング情報の再配信
ルート マップによるルーティング情報の再配信.
に記載されている
match community-list
および
set community
ルートマップ コンフィギュレーション コマンドを参照してください。
デフォルトでは、COMMUNITIESアトリビュートはネイバに送信されません。COMMUNITIESアトリビュートが特定のIPアドレスのネイバに送信されるように指定するには、
neighbor send-community
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。
コミュニティ リストを作成、適用するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
ip community-list
community-list-number
{
permit
|
deny
}
community-number
|
コミュニティ リストを作成し、番号を割り当てます。
-
community-list-number
は1〜99の整数です。この値は、コミュニティの許可または拒否グループを1つ以上識別します。
-
community-number
は、
set community
ルートマップ コンフィギュレーション コマンドで設定される番号です。
|
|
router bgp
autonomous-system
|
BGPルータ コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group name
}
send-community
|
このIPアドレスのネイバに送信するCOMMUNITIESアトリビュートを指定します。
|
|
set comm-list
list-num
delete
|
(任意)ルート マップで指定された標準または拡張コミュニティ リストと一致する着信または発信アップデートのコミュニティ アトリビュートから、コミュニティを削除します。
|
|
exit
|
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。
|
|
ip bgp-community new-format
|
(任意)AA:NNのフォーマットで、BGPコミュニティを表示、解析します。
BGPコミュニティは、2つの部分からなる2バイト長フォーマットで表示されます。シスコのデフォルトのコミュニティ フォーマットはNNAAです。BGPに関する最新のRFCでは、コミュニティはAA:NNの形式をとります。最初の部分はAS番号で、その次の部分は2バイトの数値です。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip bgp community
|
設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
BGPネイバおよびピア グループの設定
通常の場合、BGPネイバの多くは同じアップデート ポリシー(同じ発信ルート マップ、配信リスト、フィルタ リスト、アップデート送信元など)を使用して設定されます。アップデート ポリシーが同じネイバをピア グループにまとめると設定が簡単になり、アップデートの効率が高まります。多数のピアを設定した場合は、この方法をお勧めします。
BGPピア グループを設定するには、ピア グループを作成し、そこにオプションを割り当てて、ピア グループ メンバーとしてネイバを追加します。ピア グループを設定するには、
neighbor
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルトでは、ピア グループ メンバーはピア グループのすべての設定オプション(リモートAS[設定されている場合]、バージョン、アップデート送信元、発信ルートマップ、発信フィルタリスト、発信配信リスト、最小アドバタイズ間隔、ネクストホップなど)を継承します。すべてのピア グループ メンバーは、ピア グループに対する変更を継承し、また、発信アップデートに影響しないオプションを無効にするように、メンバーを設定することもできます。
各ネイバに設定オプションを割り当てるには、ネイバのIPアドレスを使用し、次に示すルータ コンフィギュレーション コマンドのいずれかを指定します。ピア グループにオプションを割り当てるには、ピア グループ名を使用し、いずれかのコマンドを指定します。
neighbor shutdown
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用すると、すべての設定情報を削除せずに、BGPピアまたはピア グループをディセーブルにすることができます。
BGPピアを設定するには、イネーブルEXECモードで次のコマンドを使用します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
router bgp
autonomous-system
|
BGPルータ コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
neighbor
peer-group-name
peer-group
|
BGPピア グループを作成します。
|
|
neighbor
ip-address
peer-group
peer-group-name
|
BGPネイバをピア グループのメンバーにします。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
remote-as
number
|
BGPネイバを指定します。
remote-as
number
を使用してピア グループが設定されていない場合は、このコマンドを使用し、EBGPネイバを含むピア グループを作成します。指定できる範囲は1〜65535です。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
description
text
|
(任意)ネイバに説明を対応付けます。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
default-originate
[
route-map
map-name
]
|
(任意)BGPスピーカー(ローカル ルータ)がネイバにデフォルト ルート0.0.0.0を送信し、デフォルト ルートとして使用できるようにします。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
send-community
|
(任意)このIPアドレスのネイバに送信するCOMMUNITIESアトリビュートを指定します。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
update-source
interface
|
(任意)内部BGPセッションがTCP接続の任意の動作インターフェイスを使用できるようにします。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
ebgp-multihop
|
(任意)ネイバがセグメントに直接接続されていない場合でも、BGPセッションを使用可能にします。マルチホップ ピア アドレスへの唯一のルートがデフォルト ルート(0.0.0.0)の場合、マルチホップ セッションは確立されません。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
local-as
number
|
(任意)ローカルASとして使用するAS番号を指定します。指定できる範囲は1〜65535です。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
advertisement-interval
seconds
|
(任意)BGPルーティング アップデートの送信間隔の最小値を設定します。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
maximum-prefix
maximum
[
threshold
]
|
(任意)ネイバから受信できるプレフィクス数を制御します。設定できる範囲は1〜4294967295です。
threshold
(任意)は、警告メッセージが生成される基準となる最大値(パーセント)です。デフォルト値は75%です。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
next-hop-self
|
(任意)ネイバ宛のBGPアップデートに関して、ネクストホップでの処理をディセーブルにします。
|
|
neighbor {ip-address | peer-group-name} password string
|
(任意)TCP接続でのMD5認証をBGPピアに設定します。両方のBGPピアに同じパスワードを設定する必要があります。そうしないと、BGPピア間に接続が作成されません。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
route-map
map-name
{
in
|
out
}
|
(任意)着信または発信ルートにルート マップを適用します。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
send-community
|
(任意)このIPアドレスのネイバに送信するCOMMUNITIESアトリビュートを指定します。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
timers
keepalive holdtime
|
(任意)ネイバまたはピア グループ用のタイマーを設定します。
-
keepalive
インターバルは、キープアライブ メッセージがピアに送信される間隔です。指定できる範囲は1〜4294967295秒で、デフォルトは60秒です。
-
holdtime
は、キープアライブ メッセージを受信しなかった場合、ピアが非アクティブと宣言されるまでのインターバルです。指定できる範囲は1〜4294967295秒で、デフォルトは180秒です。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
weight
weight
|
(任意)ネイバからのすべてのルートに関するウェイトを指定します。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
distribute-list
{
access-list-number
|
name
}
{
in
|
out
}
|
(任意)アクセス リストに指定されたとおりに、ネイバとの間のBGPルーティング アップデートをフィルタリングします。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
filter-list
access-list-number
{
in
|
out
|
weight
weight
}
|
(任意)BGPフィルタを設定します。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
version
value
|
(任意)ネイバと通信する際に使用するBGPバージョンを指定します。
|
|
neighbor
{
ip-address
|
peer-group-name
}
soft-reconfiguration inbound
|
(任意)受信したアップデートの保存を開始するようにソフトウェアを設定します。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip bgp neighbors
|
設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
既存のBGPネイバまたはネイバ ピア グループをディセーブルにするには、
neighbor
shutdown
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。ディセーブル化されている既存のネイバまたはネイバ ピア グループをイネーブルにするには、
no neighbor shutdown
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。
集約アドレスの設定
CIDRを使用すると、集約ルート(または
スーパーネット
)を作成して、ルーティング テーブルのサイズを最小化することができます。BGP内に集約ルートを設定するには、集約ルートをBGPに再配信するか、またはBGPルーティング テーブル内に集約エントリを作成します。BGPテーブル内に特定のエントリがさらに1つまたは複数存在する場合は、BGPテーブルに集約アドレスが追加されます。
ルーティング テーブル内に集約アドレスを作成するには、イネーブルEXECモードで次のコマンドを使用します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
router bgp
autonomous-system
|
BGPルータ コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
aggregate-address
address mask
|
BGPルーティング テーブル内に集約エントリを作成します。集約ルートはASからのルートとしてアドバタイズされます。情報が失われた可能性があることを示すため、アトミック集約アトリビュートが設定されます。
|
|
aggregate-address
address mask
as-set
|
(任意)AS設定パス情報を生成します。このコマンドは、この前のコマンドと同じ規則に従う集約エントリを作成します。ただし、アドバタイズされるパスは、すべてのパスに含まれる全要素で構成されるAS_SETです。多くのパスを集約するときは、このキーワードを使用しないでください。このルートは絶えず取り消され、更新されます。
|
|
aggregate-address
address-mask
summary-only
|
(任意)サマリー アドレスのみをアドバタイズします。
|
|
aggregate-address
address mask
suppress-map
map-name
|
(任意)選択した特定のルートを隠します。
|
|
aggregate-address
address mask
advertise-map
map-name
|
(任意)ルート マップで指定された条件にもとづいて集約を生成します。
|
|
aggregate-address
address mask
attribute-map
map-name
|
(任意)ルート マップで指定された属性を持つ集約を生成します。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip bgp neighbors
[
advertised-routes
]
|
設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
集約エントリを削除するには、
no aggregate-address
address mask
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。オプションをデフォルト値に戻すには、キーワードを指定してコマンドを使用します。
ルーティング ドメイン コンフェデレーションの設定
IBGPのメッシュを少なくするには、ASを複数のサブASに分割し、それをグループ化して単一のASのように見える1つのコンフェデレーションにする方法があります。各ASはそれぞれのAS内で完全なメッシュ構造で、同じコンフェデレーション内の他のASとの接続は少数です。異なるASにあるピアがEBGPセッションを持っていても、それらがIBGPピアであるかのようにルーティング情報が交換されます。具体的には、ネクスト ホップ、MED、およびローカル初期設定情報が保持されます。このようにして、すべてのASに対して単一のIGPを使用できます。
BGPコンフェデレーションを設定するには、そのASグループのAS番号として機能するコンフェデレーションIDを指定する必要があります。
BGPコンフェデレーションを設定するには、イネーブルEXECモードで次のコマンドを使用します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
router bgp
autonomous-system
|
BGPルータ コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
bgp confederation identifier
autonomous-system
|
BGPコンフェデレーションIDを設定します。
|
|
bgp confederation peers
autonomous-system
[
autonomous-system
...]
|
コンフェデレーションに所属し、特別なEBGPピアとして扱われるASを指定します。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip bgp neighbor
show ip bgp network
|
設定を確認します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
BGPルート リフレクタ認証の設定
BGPでは、すべてのIBGPスピーカーが完全にメッシュ化されている必要があります。ルータが外部ネイバからルートを受け取ると、それをすべての内部ネイバにアドバタイズする必要があります。ルーティング情報がループしないように、すべてのIBGPスピーカーが接続されている必要があります。内部ネイバは内部ネイバから学習したルートを他の内部ネイバに送信することはありません。
ルート リフレクタを使用すると、学習したルートをネイバへ送信するのに別の方法が使用されるため、すべてのIBGPスピーカーを完全メッシュにする必要はありません。内部BGPピアを
ルート リフレクタ
に設定すると、ルート リフレクタがIBGPの学習したルートをIBGPネイバへ送信する役割を担います。ルート リフレクタの内部ピアは、
クライアント ピア
と
非クライアント ピア
(AS内の他のすべてのルータ)の2つのグループに分けられます。ルート リフレクタはこれら2つのグループ間のルートを反映します。ルート リフレクタとそのクライアント ピアは
クラスタ
を形成します。非クライアント ピアはお互いに完全メッシュ化されている必要がありますが、クライアント ピアは必ずしも完全メッシュ化されている必要はありません。クラスタ内のクライアントはクラスタ外のIBGPスピーカーとは通信しません。
ルート リフレクタがアドバタイズされたルートを受け取ると、ネイバに応じて次のいずれかの動作を行います。
-
ルートが外部BGPスピーカーからすべてのクライアントおよび非クライアント ピアにアドバタイズされます。
-
ルートが非クライアント ピアからすべてのクライアントにアドバタイズされます。
-
ルートがクライアントからすべてのクライアントおよび非クライアント ピアにアドバタイズされます。従って、クライアントは完全にメッシュ化されている必要はありません。
通常、クライアントのクラスタにはルート リフレクタが1つあり、クラスタはルート リフレクタ ルータIDで識別されます。冗長性を増し、Single Point of Failureを回避するために、クラスタに複数のルート リフレクタが存在する場合があります。この場合、クラスタ内のすべてのルート リフレクタは、同じクラスタ内のルート リフレクタからのアップデートを認識できるように、同一の4バイトのクラスタIDが設定されている必要があります。1つのクラスタ内のすべてのルート リフレクタは完全にメッシュ化され、同じクライアント ピアおよび非クライアント ピアが含まれている必要があります。
ルート リフレクタおよびクライアントを設定するには、イネーブルEXECモードで次のコマンドを使用します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
router bgp
autonomous-system
|
BGPルータ コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
neighbor
ip-address
|
peer-group-name
route-reflector-client
|
ローカル ルータをBGPルート リフレクタに設定し、指定したネイバをクライアントに設定します。
|
|
bgp cluster-id
cluster-id
|
(任意)クラスタに複数のルート リフレクタが存在する場合にクラスタIDを設定します。
|
|
no bgp client-to-client reflection
|
(任意)クライアント間でのルートの反映をディセーブルにします。デフォルトでは、ルートはルート リフレクタ クライアントから他のクライアントへ反映されます。ただし、クライアントが完全にメッシュ化されている場合は、ルート リフレクタはクライアントにルートを反映する必要はありません。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip bgp
|
設定を確認します。送信元IDおよびクラスタリスト属性を表示します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
ルート ダンピングの設定
ルート フラップ ダンピングはインターネットワーク内のフラッピング ルートの伝播を最小限にするように設計されたBGPの機能です。繰り返し利用可能および利用不可能になるルートはフラッピングしているとみなされます。ルート ダンピングがイネーブルに設定されている場合には、ルートがフラップするとそのルートに
ペナルティ
の数値が割り当てられます。ルートの累積ペナルティが設定変更可能な制限値に到達すると、ルートが稼働していても、BGPはそのルートのアドバタイズを抑制します。
再利用制限
はペナルティと比較される設定変更可能な値です。ペナルティが再利用制限よりも小さい場合、抑制されている稼働中のルートが再度アドバタイズされます。
ダンピングはIBGPによって学習されたルートには適用されません。このポリシーにより、IBGPピアがASへの外部ルートに対して高いペナルティを持つのを防止します。
BGPルート ダンピングを設定するには、イネーブルEXECモードで次のコマンドを使用します。
|
|
コマンド
|
説明
|
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
router bgp
autonomous-system
|
BGPルータ コンフィギュレーション モードを開始します。
|
|
bgp
dampening
|
BGPルート ダンピングをイネーブルにします。
|
|
bgp dampening
half-life reuse suppress max-suppress
[
route-map
map
]
|
(任意)ルート ダンピング係数のデフォルト値を変更します。
|
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
|
show ip bgp flap-statistics
[{
regexp
regexp
} | {
filter-list
list
} | {
address mask
[
longer-prefix
]}]
|
(任意)フラッピングしているすべてのパスのフラップをモニタします。ルートが抑制されておらずかつ安定すると統計情報は削除されます。
|
|
show ip bgp dampened-paths
|
(任意)ダンピング ルートを表示します(抑制されるまでの残り時間を含む)。
|
|
clear ip bgp flap-statistics
[{
regexp
regexp
} | {
filter-list
list
} | {
address mask
[
longer-prefix
]}
|
(任意)BGPフラップ統計情報を消去し、ルートがダンピングされる可能性を少なくします。
|
|
clear ip bgp dampening
|
(任意)ルート ダンピング情報を消去し、抑制されたルートの抑制を解除します。
|
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
フラップ ダンピングをディセーブルにするには、キーワードを指定せずに
no
bgp
dampening
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。ダンピング係数をデフォルト値に戻すには、
no bgp dampening
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。
BGPのモニタおよびメンテナンス
特定のキャッシュ、テーブル、またはデータベースのすべての内容を削除することができます。この作業は、特定の構造の内容が無効になる場合、または無効である疑いがある場合に必要となります。
BGPルーティング テーブル、キャッシュ、データベースの内容など、特定の統計情報を表示することができます。さらに、リソースの利用率を判別したり、ネットワーク問題を解決するための情報を使用することもできます。さらに、ノードの到達可能性に関する情報を表示し、デバイスのパケットが経由するネットワーク内のルーティング パスを検出することもできます。
IP EIGRPのclearおよびshowコマンド
IP EIGRPのclearおよびshowコマンド.
に、
BGPを消去および表示するために使用するイネーブルEXECコマンドを示します。表示されるフィールドの詳細については、『
Cisco IOS IP and IP Routing Command Reference
』Release 12.1を参照してください。
IP BGPのclearおよびshowコマンド
|
コマンド
|
説明
|
|
clear ip bgp
address
|
特定のBGP接続をリセットします。
|
|
clear ip bgp *
|
すべてのBGP接続をリセットします。
|
|
clear ip bgp peer-group
tag
|
BGPピア グループのすべてのメンバーを削除します。
|
|
show ip bgp
prefix
|
ピア グループおよびプレフィクスがアドバタイズされたピア グループに属さないピアを表示します。また、ネクスト ホップやローカル プレフィクスなどのプレフィクス属性も表示します。
|
|
show ip bgp cidr-only
|
サブネットおよびスーパーネット ネットワーク マスクを含むすべてのBGPルートを表示します。
|
|
show ip bgp community
[
community-number
] [
exact
]
|
指定されたコミュニティに属するルートを表示します。
|
|
show ip bgp community-list
community-list-number
[
exact-match
]
|
コミュニティ リストで許可されたルートを表示します。
|
|
show ip bgp filter-list
access-list-number
|
指定されたASパス アクセス リストによって照合されたルートを表示します。
|
|
show ip bgp inconsistent-as
|
矛盾した送信元ASのあるルートを表示します。
|
|
show ip bgp regexp
regular-expression
|
コマンド ラインに入力された指定の正規表現に適合したASパスを持つルートを表示します。
|
|
show ip bgp
|
BGPルーティング テーブルの内容を表示します。
|
|
show ip bgp neighbors
[
address
]
|
各ネイバとのBGP接続およびTCP接続に関する詳細情報を表示します。
|
|
show ip bgp neighbors
[
address
] [
advertised-routes
|
dampened-routes
|
flap-statistics
|
paths
regular-expression
|
received-routes
|
routes
]
|
特定のBGPネイバから学習したルートを表示します。
|
|
show ip bgp paths
|
データベース内のすべてのBGPパスを表示します。
|
|
show ip bgp peer-group
[
tag
] [
summary
]
|
BGPピア グループに関する情報を表示します。
|
|
show ip bgp summary
|
すべてのBGP接続のステータスを表示します。
|
また、
bgp log-neighbor changes
ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用し、BGPネイバをリセット、起動、またはダウンさせるときに生成されるメッセージのロギングをイネーブルにすることもできます。