Navbar-jp

Toolbar-jp

PDF GetAcro

EtherChannelの設定

この章では、レイヤ2およびレイヤ3インターフェイスにEtherChannelを設定する方法について説明します。EtherChannelは、スイッチ、ルータ、サーバ間にフォールトトレラントな高速リンクを提供します。EtherChannelを使用して配線クローゼットとデータ センター間の帯域幅を拡張したり、ボトルネックが発生しやすいネットワーク内の任意の場所にEtherChannelを配備することができます。EtherChannelには、残りのリンク間で負荷を再分配し、リンク切断から自動的に回復する機能があります。リンクに障害が発生した場合、EtherChannelは仲介なしに、障害のあるリンクからチャネル内の残りのリンクにトラフィックをリダイレクトします。

この章で説明する内容は、次のとおりです。

EtherChannelの概要

EtherChannelは、単一の論理リンクにバンドルされた個々のファスト イーサネットまたはギガビット イーサネット リンクで構成されます( EtherChannelの一般的な構成 を参照)。EtherChannelは、スイッチ間またはスイッチとホスト間に、最大800 Mbps(Fast EtherChannel)または最大8 Gbps(Gigabit EtherChannel)の全二重帯域幅を提供します。

EtherChannelの一般的な構成

各EtherChannelには、最大8つの(設定に互換性のある)イーサネット インターフェイスを含めることができます。各EtherChannelのインターフェイスは、すべて同じ速度でなければなりません。また、すべてのインターフェイスを、レイヤ2インターフェイスまたはレイヤ3インターフェイスとして設定する必要があります。

EtherChannel内のリンクで障害が発生すると、障害リンク上でそれまで伝送されていたトラフィックがそのEtherChannel内の残りのリンクに切り替えられます。障害時には、スイッチ、EtherChannel、障害リンクを特定するトラップが送信されます。EtherChannelの1つのリンクに着信したブロードキャストおよびマルチキャスト パケットが、EtherChannelの別のリンクに戻されることはありません。

ポートチャネル インターフェイスの概要

レイヤ2インターフェイスのEtherChannelは、レイヤ3インターフェイスとは異なる方法で作成します。どちらの構成にも、論理インターフェイスが含まれます。

各EtherChannelには、1〜64の番号が付けられた論理ポートチャネル インターフェイスが1つあります。チャネル グループにも、1〜64の番号が付けられています。

物理ポート、論理ポート チャネル、およびチャネル グループの関係

EtherChannelを設定した後に、ポートチャネル インターフェイスの設定を変更すると、そのポートチャネル インターフェイスに割り当てられたすべての物理インターフェイスの設定も変更されます。物理インターフェイスの設定変更では、そのインターフェイスのみが変更されます。EtherChannelのすべてのポートのパラメータを変更するには、コンフィギュレーション コマンドをポートチャネル インターフェイスに適用します。たとえば、スパニングツリー コマンドまたはレイヤ2 EtherChannelをトランクとして設定するコマンドなどです。

PAgPの概要

Port Aggregation Protocol(PAgP)を使用すると、イーサネット インターフェイス間でパケットを交換することにより、EtherChannelを自動的に作成することができます。スイッチはPAgPを使用することにより、PAgPをサポートしているパートナーのIDおよび各インターフェイスの機能を学習します。次にスイッチは、設定が類似しているインターフェイスを単一の論理リンク(チャネルまたは集約ポート)に動的にグループ化します。これらのインターフェイスは、ハードウェア、管理、ポートの各パラメータの制約に基づいてグループ化されます。たとえば、速度、デュプレックス モード、ネイティブVLAN(仮想LAN)、VLAN範囲、トランキング ステータスおよびタイプが同じであるインターフェイスがグループ化されます。リンクがEtherChannelにグループ化された後、グループは単一のスイッチ ポートとしてスパニングツリーに追加されます。

PAgPモード

EtherChannelのモード に、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドで使用する、 on auto desirable という3つのユーザー設定可能なEtherChannelモードを示します。スイッチ インターフェイスは、 auto または desirable モードに設定されたパートナー インターフェイスとのみPAgPパケットを交換します。 on モードに設定されたインターフェイスはPAgPパケットを交換しません。

EtherChannelのモード

モード

説明

auto

インターフェイスをパッシブ ネゴシエーション ステートにします。このステートの場合、インターフェイスは受信したPAgPパケットに応答しますが、PAgPパケット ネゴシエーションを開始しません。この設定では、PAgPパケットの伝送が最小化されます。

desirable

インターフェイスをアクティブ ネゴシエーション ステートにします。このステートの場合、インターフェイスはPAgPパケットを送信し、他のインターフェイスとのネゴシエーションを開始します。

on

PAgPを使用せずに、インターフェイスを強制的にチャネル化します。 on モードでは、 on モードのインターフェイス グループが on モードの別のインターフェイス グループに接続されている場合のみ、EtherChannelを使用することが可能となります。

auto モードおよび desirable モードの場合、インターフェイスはパートナー インターフェイスとネゴシエーションを行い、一定の基準に従ってEtherChannelを形成できるかどうかを判別します。その基準とは、インターフェイス速度、(レイヤ2 EtherChannelの場合)トランキング ステート、VLAN番号などです。

インターフェイス間でPAgPモードが異なっていても、モードに相互交信性があればEtherChannelを形成することができます。次に例を示します。

  • desirable モードのインターフェイスは、 desirable または auto モードの別のインターフェイスとEtherChannelを形成します。
  • auto モードのインターフェイスは、 desirable モードの別のインターフェイスとEtherChannelを形成します。

auto モードのインターフェイスは、 auto モードの別のインターフェイスとはEtherChannelを形成することができません。どちらのインターフェイスも、PAgPネゴシエーションを開始しないためです。

ポート チャネルに追加された on モードのインターフェイスは、チャネル内の既存の on モードのインターフェイスと同じ特性を持つように強制的に変更されます。

    モードを on に設定(手動設定)するときは注意が必要です。 on モードに設定されているすべてのポートは同じグループにバンドルされ、強制的に同じ特性を持つように変更されます。グループの設定を間違えると、パケットが失われたり、スパニングツリー ループが発生することがあります。

PAgP機能を持つパートナーにスイッチが接続されている場合は、 non-silent キーワードを使用して非サイレント動作を行うようにスイッチ インターフェイスを設定することができます。 auto または desirable モードの場合は、 non-silent を指定しないとサイレント モードになります。

PAgP機能を備えていない、または備えていてもパケット送信量がわずかしかないデバイスにスイッチが接続されている場合は、サイレント モードが使用されます。サイレント パートナーの例としては、トラフィックを生成しないファイル サーバやパケット アナライザがあります。この場合、サイレント パートナーに接続された物理ポートでPAgPを実行しても、そのスイッチ ポートは動作しません。ただし、サイレントに設定すると、PAgPが動作したり、チャネル グループにインターフェイスを接続したり、インターフェイスを伝送に使用したりすることができます。

物理ラーナーおよび集約ポート ラーナー

ネットワーク デバイスはPAgPの物理ラーナーまたは集約ポート ラーナーとして分類されます。物理ポートでアドレスを学習し、その知識に基づいて伝送を指示するデバイスが物理ラーナーです。集約(論理)ポートでアドレスを学習するデバイスは、集約ポート ラーナーです。

デバイスとそのパートナーが両方とも集約ポート ラーナーである場合、これらは論理ポート チャネルのアドレスを学習します。このデバイスはEtherChannelのインターフェイスのいずれかを使用し、送信元にパケットを送信します。集約ポート学習の場合、どの物理ポートにパケットが着信するかは重要ではありません。

PAgPは、パートナー デバイスが物理ラーナーになる時期、論理デバイスが集約ポート ラーナーになる時期を自動的に検出することはできません。このため、 pagp learn-method インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用し、論理デバイスの学習方法または送信元ベースの配信を手動で設定する必要があります。送信元ベースの配信を設定すると、指定された任意の送信元MAC(メディア アクセス制御)アドレスは必ず同じ物理ポートで送信されます。

グループ内の1つのインターフェイスですべての伝送を行うように設定し、他のインターフェイスをホット スタンバイに使用することもできます。選択された1つのインターフェイスでハードウェア信号が検出されなくなった場合は、数秒以内にグループ内の未使用のインターフェイスに切り替えて動作させることができます。パケット伝送専用のインターフェイスを設定するには、 pagp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してプライオリティを変更します。プライオリティが高いほど、そのポートが選択される可能性が高まります。

PAgPと他の機能の相互作用

Dynamic Trunking Protocol(DTP)およびCisco Discovery Protocol(CDP)は、EtherChannelの物理インターフェイスを経由してパケットを送受信します。トランク ポートは、番号が最小のVLAN上でPAgP Protocol Data Unit(PDU;プロトコル データ ユニット)を送受信します。

スパニングツリーは、EtherChannel内の最初のインターフェイスを経由してパケットを送信します。

レイヤ3 EtherChannelのMACアドレスは、このポートチャネルの最初のインターフェイスのMACアドレスです。

PAgPは、autoまたはdesirableモードに設定され、PAgPがイネーブルである稼働状態のインターフェイスからのみPAgP PDUを送受信します。

ロードバランシングおよび転送方法の概要

EtherChannelは、フレーム内のアドレスで構成されるバイナリ パターンの一部分を数値化し、チャネル内の1つのリンクを選択することによって、チャネルの各リンクにトラフィック負荷を分散します。EtherChannelのロードバランシングには、送信元MACアドレス転送または宛先MACアドレス転送のいずれかを使用することができます。

送信元MACアドレス転送の場合、EtherChannelに転送されたパケットは、着信パケットの送信元MACアドレスに基づいてチャネルのポートに配信されます。したがって、ロードバランシングを行うために、異なるホストからのパケットにはチャネル内の別のポート、同じホストからのパケットにはチャネル内の同じポートが使用されます(スイッチで学習されたMACアドレスは変更されません)。

送信元MACアドレス転送を使用すると、送信元および宛先IPアドレスに基づく負荷分散は、ルーテッドIPトラフィックに対してもイネーブルになります。ルーテッドIPトラフィックの場合は、送信元および宛先のIPアドレスに基づいてポートが選択されます。2つのIPホスト間のパケットにはチャネル内の同じポートが使用され、それ以外のホスト間のトラフィックにはチャネル内の別のポートが使用されます。

宛先MACアドレス転送の場合、EtherChannelに転送されたパケットは、着信パケットの宛先ホストのMACアドレスに基づいて、チャネルのポートに配信されます。したがって、同じ宛先へのパケットは同じポートを経由して転送され、異なる宛先へのパケットはチャネル内の別のポートを経由して送信されます。ロードバランシングおよび転送方法を設定するには、 port-channel load-balance グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

負荷分散および転送方法 では、4つのワークステーションからなるEtherChannelとルータが通信します。ルータは単一MACアドレス デバイスなので、スイッチのEtherChannel上で送信元ベースの転送を行うことにより、スイッチがルータへの通信に全帯域を使用できるようにします。ルータは宛先ベースの転送用に設定されています。これは、ワークステーションが多数ある場合、ルータEtherChannelからのトラフィックが均等に配信されるようにするためです。

設定には最も柔軟なオプションを使用してください。たとえば、チャネル上のトラフィックの宛先が1つのMACアドレスだけの場合に宛先MACアドレスを使用すると、常にチャネル内の同じリンクが選択されます。一方、送信元アドレスまたはIPアドレスを使用すると、より効率的なロードバランシングが可能になります。

負荷分散および転送方法

EtherChannelの設定

ここでは、レイヤ2およびレイヤ3インターフェイスにEtherChannelを設定する方法について説明します。

EtherChannelのデフォルト設定

EtherChannelのデフォルト設定 に、EtherChannelのデフォルト設定を示します。

EtherChannelのデフォルト設定

機能

デフォルト設定

チャネル グループ

なし

レイヤ3ポートチャネル論理インターフェイス

定義なし

PAgPモード

autoおよびsilent(インターフェイスはパッシブ ネゴシエーション ステートです。インターフェイスは受信したPAgPパケットに応答しますが、PAgPパケット ネゴシエーションを開始しません。PAgPは、PAgPデバイスが検出された場合のみイネーブルになります。)

PAgPの学習方法

すべてのインターフェイスで集約ポート学習

PAgPプライオリティ

すべてのインターフェイスで128

ロードバランシング

スイッチの負荷分散は、着信パケットの送信元MACアドレスに基づいて行われます。送信元および宛先IPアドレスに基づく負荷分散は、ルーテッドIPトラフィックの場合もイネーブルです。

EtherChannel設定時の注意事項

EtherChannelが正しく設定されていない場合、ネットワーク ループなどの問題を回避するために、一部のEtherChannelインターフェイスが自動的にディセーブルになることがあります。設定上の問題を防ぐには、次の注意事項に従ってください。

GigaStack GBICポートをEtherChannelの一部として設定しないでください。
  • EtherChannel内の全インターフェイスが、同じ速度および同じデュプレックス モードで動作するように設定してください。
  • EtherChannelのすべてのインターフェイスをイネーブルにしてください。 shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してディセーブル化されたEtherChannelのインターフェイスは、リンク障害として処理され、トラフィックはEtherChannelの残りのインターフェイスのいずれかに転送されます。
  • グループを初めて作成したときは、そのグループに最初に追加されたポートのパラメータ設定値をすべてのポートが引き継ぎます。次に示すパラメータのいずれかの設定を変更する場合は、グループ内のすべてのポートに関する設定も変更してください。
  • 許可VLANリスト
  • 各VLANのスパニングツリー パス コスト
  • 各VLANのスパニングツリー ポート プライオリティ
  • スパニングツリーのPortFast設定
  • インターフェイスの1つがSwitch Port Analyzer(SPAN;スイッチ ポート アナライザ)宛先ポートである場合、EtherChannelは形成されません。
  • EtherChannelポート グループに属するポートをセキュア ポートとして設定しないでください。
  • ポートで802.1xをイネーブルにするには、まずEtherChannelから削除する必要があります。EtherChannelまたはEtherChannelのアクティブ ポートで802.1xをイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、802.1xはイネーブルになりません。EtherChannelのまだアクティブになっていないポートで802.1xをイネーブルにしようとすると、ポートはEtherChannelに加入しません。
  • レイヤ2 EtherChannelの場合
  • EtherChannel内の全インターフェイスを同じVLANに割り当てるか、またはトランクとして設定してください。複数のネイティブVLANに接続されるインターフェイスは、EtherChannelを形成することができません。
  • トランク インターフェイスからEtherChannelを設定する場合は、すべてのトランクでトランキング モード(ISLまたは802.1Q)が同じであることを確認してください。EtherChannelインターフェイスでトランク モードが統一されていない場合は、予想外の結果を招くことがあります。
  • EtherChannelがサポートするVLANの許容範囲は、トランキング レイヤ2 EtherChannel内の全インターフェイスで同じです。VLANの許容範囲が同じでない場合は、PAgPが auto モードまたは desirable モードに設定されていても、インターフェイスはEtherChannelを形成しません。
  • インターフェイスのスパニングツリー パス コストが異なっていても、他の設定条件に矛盾がなければ、EtherChannelを形成することができます。異なるスパニングツリー パス コストを設定すること自体は、EtherChannel形成の支障にはなりません。
  • レイヤ3 EtherChannelsの場合は、レイヤ3アドレスをチャネル内の物理インターフェイスでなく、ポートチャネル論理インターフェイスに割り当ててください。

レイヤ2EtherChannelの設定

ポートチャネル論理インターフェイスを作成する channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してイーサネット インターフェイスを設定し、レイヤ2 EtherChannelを設定します。

レイヤ2 EtherChannelにレイヤ2イーサネット インターフェイスを割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定する物理インターフェイスを指定します。

有効なインターフェイスは物理インターフェイスなどです。

同じグループには、同じタイプ、同じ速度のインターフェイスを8個まで設定することができます。

switchport mode { access | trunk }

switchport access vlan vlan-id

全インターフェイスをスタティックアクセス ポートとして同じVLANに割り当てるか、またはトランクとして設定します。

インターフェイスをスタティックアクセス ポートとして設定する場合は、インターフェイスを1つのVLANにのみ割り当ててください。指定できる範囲は1〜4094です。

channel-group channel -group-number mode { auto [ non-silent ] | desirable [ non-silent ] | on }

インターフェイスをチャネル グループに割り当て、PAgPモードを指定します。デフォルト モードは auto silent です。

channel-group-number を指定する場合、範囲は1〜64です。各EtherChannelには、最大8つの(設定に互換性のある)イーサネット インターフェイスを含めることができます。

mode を指定する場合は、次のキーワードのいずれかを選択します。

  • auto ― PAgPデバイスが検出された場合のみ、PAgPをイネーブルにします。インターフェイスをパッシブ ネゴシエーション ステートにします。インターフェイスは受信したPAgPパケットに応答しますが、PAgPパケット ネゴシエーションを開始しません。
  • desirable ― PAgPを無条件でイネーブルにします。インターフェイスをアクティブ ネゴシエーション ステートにします。インターフェイスはPAgPパケットを送信し、他のインターフェイスとのネゴシエーションを開始します。
  • on ― PAgPを使用せずに、インターフェイスを強制的にチャネル化します。 on モードでは、 on モードのインターフェイス グループが on モードの別のインターフェイス グループに接続されている場合のみ、EtherChannelを使用することが可能となります。
  • non-silent ― スイッチがPAgP対応のパートナーに接続されている場合は、スイッチ インターフェイスを非サイレント動作に設定することができます。インターフェイスを auto または desirable モードで使用する場合は、 non-silent キーワードを指定することができます。 auto または desirable モードの場合は、 non-silent を指定しないとサイレントになります。サイレント設定は、ファイル サーバまたはパケット アナライザに接続する場合に使用します。この設定を使用すると、PAgPが動作したり、チャネル グループにインターフェイスを接続したり、インターフェイスを伝送に使用したりすることができます。

スイッチとパートナー間で相互交信性のあるPAgPモードの詳細については、 PAgPモード を参照してください。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show running-config

設定を確認します。

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

EtherChannelグループからインターフェイスを削除するには、 no channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、PAgPモードが desirable であるチャネル5に、VLAN10内のGigabit Ethernet 0/4および0/5インターフェイスをスタティックアクセス ポートとして割り当てる方法を示します。

Switch# configure terminal

Switch(config)# interface range gigabitethernet0/4 -5

Switch(config-if-range)# switchport mode access

Switch(config-if-range)# switchport access vlan 10

Switch(config-if-range)# channel-group 5 mode desirable

Switch(config-if-range)# end

レイヤ3 EtherChannelの設定

レイヤ3 EtherChannelを設定するには、ポートチャネル論理インターフェイスを作成し、そのポートチャネルにイーサネット インターフェイスを組み込みます。次に設定方法を説明します。

ポートチャネル論理インターフェイスの作成

    物理インターフェイスからEtherChannelにIPアドレスを移動するには、物理インターフェイスからIPアドレスを削除し、そのIPアドレスをポートチャネル インターフェイス上で設定する必要があります。

レイヤ3 EtherChannel用のポートチャネル インターフェイスを作成するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

interface port-channel port- channel-number

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、ポートチャネル論理インターフェイスを作成します。

port - channel-numberを指定する場合、範囲は1〜64です。

no switchport

インターフェイスをレイヤ3モードにします。

ip address ip-address mask

EtherChannelにIPアドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show etherchannel channel-group-number detail

設定を確認します。

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

レイヤ3 EtherChannelにイーサネット インターフェイスを割り当てます。詳細については、 物理インターフェイスの設定 を参照してください。

ポートチャネルを削除するには、 no interface port-channel port-channel-number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、論理ポート チャネル(5)を作成し、IPアドレス172.10.20.10を割り当てる方法を示します。

Switch# configure terminal

Switch(config)# interface port-channel 5

Switch(config-if)# no switchport

Switch(config-if)# ip address 172.10.20.10 255.255.255.0

Switch(config-if)# end

物理インターフェイスの設定

レイヤ3 EtherChannelにイーサネット インターフェイスを割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定する物理インターフェイスを指定します。

有効なインターフェイスは物理インターフェイスなどです。

同じグループには、同じタイプ、同じ速度のインターフェイスを8個まで設定することができます。

no ip address

この物理インターフェイスに割り当てられているIPアドレスをすべて削除します。

channel-group channel -group-number mode { auto [ non-silent ] | desirable [ non-silent ] | on }

チャネル グループにインターフェイスを割り当て、PAgPモードを指定します(デフォルト モードは auto silent です)。

channel-group-number を指定する場合、範囲は1〜64です。この番号は、 ポートチャネル論理インターフェイスの作成 で設定した port-channel-number (論理ポート)と同じでなければなりません。

各EtherChannelには、最大8つの(設定に互換性のある)イーサネット インターフェイスを含めることができます。

mode を指定する場合は、次のキーワードのいずれかを選択します。

  • auto ― PAgPデバイスが検出された場合のみ、PAgPをイネーブルにします。インターフェイスをパッシブ ネゴシエーション ステートにします。インターフェイスは受信したPAgPパケットに応答しますが、PAgPパケット ネゴシエーションを開始しません。
  • desirable ― PAgPを無条件でイネーブルにします。インターフェイスをアクティブ ネゴシエーション ステートにします。インターフェイスはPAgPパケットを送信し、他のインターフェイスとのネゴシエーションを開始します。
  • on ― PAgPを使用せずに、インターフェイスを強制的にチャネル化します。 on モードでは、 on モードのインターフェイス グループが on モードの別のインターフェイス グループに接続されている場合のみ、EtherChannelを使用することが可能となります。
  • non-silent ― スイッチがPAgP対応のパートナーに接続されている場合は、スイッチ インターフェイスを非サイレント動作に設定することができます。インターフェイスを auto または desirable モードで使用する場合は、 non-silent キーワードを指定することができます。 auto または desirable モードの場合は、 non-silent を指定しないとサイレントになります。サイレント設定は、ファイル サーバまたはパケット アナライザに接続する場合に使用します。この設定を使用すると、PAgPが動作したり、チャネル グループにインターフェイスを接続したり、インターフェイスを伝送に使用したりすることができます。

スイッチとパートナー間で相互交信性のあるPAgPモードの詳細については、 PAgPモード を参照してください。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show running-config

設定を確認します。

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

EtherChannelグループからインターフェイスを削除するには、 no channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、PAgPモードが desirable であるチャネル5に、Gigabit Ethernet 0/4および0/5インターフェイスを割り当てる方法を示します。

Switch# configure terminal

Switch(config)# interface range gigabitethernet0/4 -5

Switch(config-if-range)# no ip address

Switch(config-if-range)# channel-group 5 mode desirable

Switch(config-if-range)# end

EtherChannelロードバランシングの設定

ここでは、送信元ベースまたは宛先ベースの転送方法を使用し、EtherChannelのロードバランシングを設定する方法について説明します。詳細については、 ロードバランシングおよび転送方法の概要 を参照してください。

EtherChannelのロードバランシングを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

port-channel load-balance { dst-mac | src-mac }

EtherChannelのロードバランシング方法を設定します。

デフォルトは src-mac です。

次に示すキーワードの1つを選択し、負荷分散方法を決定します。

  • dst-mac ― 着信パケットの宛先ホストMACアドレスに基づいて、負荷分散を行います。同じ宛先へのパケットは同じポートへ送信されますが、異なる宛先へのパケットは同じチャネル内の別のポートへ送信されます。
  • src-mac ― 着信パケットの送信元MACアドレスに基づいて、負荷分散を行います。異なるホストからのパケットにはチャネル内の別のポートが使用されますが、同じホストからのパケットにはチャネル内の同じポートが使用されます。

src-mac を使用すると、送信元および宛先のIPアドレスに基づく負荷分散もイネーブルになります。ルーティング中の全IPトラフィックに対して、送信元および宛先のIPアドレスに基づいて伝送を行うポートが選択されます。2つのIPホスト間のパケットには常に同じ伝送用ポートが使用されますが、それ以外のホスト間では、別の送信用ポートが使用されます。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show etherchannel load-balance

設定を確認します。

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

EtherChannelのロードバランシングをデフォルト設定に戻すには、 no port-channel load-balance グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

PAgP学習方法およびプライオリティの設定

ネットワーク デバイスはPAgPの物理ラーナーまたは集約ポート ラーナーとして分類されます。物理ポートでアドレスを学習し、その知識に基づいて伝送を指示するデバイスが物理ラーナーです。集約ポートでアドレスを学習するデバイスは、集約ポート ラーナーです。

Catalyst 1900シリーズ スイッチとの互換性を保つため、物理ポートで送信元MACアドレスを学習するように、Catalyst 3550スイッチのPAgP学習方法を設定します。この設定により、送信元アドレスの学習元であるEtherChannel内の同じインターフェイスを使用して、パケットがCatalyst 1900スイッチに送信されます。

スイッチをPAgP物理ポート ラーナーとして設定し、バンドル内の同じポートがパケット送信用として選択されるようにプライオリティを調整するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、伝送用インターフェイスを指定します。

pagp learn-method physical-port

PAgP学習方式を選択します。

デフォルトでは、 aggregation-port 学習が選択されています。これにより、EtherChannel内のいずれかのインターフェイスを使用して、パケットが送信元に送信されます。集約ポート学習の場合、どの物理ポートにパケットが着信するかは重要ではありません。

物理ラーナーである別のスイッチに接続するには、 physical-port を選択します。 port-channel load-balance グローバル コンフィギュレーション コマンドは、必ず src-mac に設定してください( EtherChannelロードバランシングの設定 を参照)。

学習方法はリンクの両端で同一に設定する必要があります。

pagp port-priority priority

選択したインターフェイスがパケット伝送用として選択されるように、プライオリティを割り当てます。

priority を指定する場合、範囲は0〜255です。デフォルト値は128です。プライオリティが高いほど、インターフェイスがPAgP伝送に使用される可能性が高まります。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show running-config

または

show pagp channel-group-number internal

設定を確認します。

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

プライオリティをデフォルト設定に戻すには、 no pagp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。学習方法をデフォルト設定に戻すには、 no pagp learn-method インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

EtherChannelおよびPAgPステータスの表示

EtherChannelおよびPAgPステータスを表示するためのコマンド に示すイネーブルEXECコマンドを使用すると、EtherChannelおよびPAgPステータス情報を表示することができます。

EtherChannelおよびPAgPステータスを表示するためのコマンド

コマンド

説明

show etherchannel [ channel-group-number ] { brief | detail | load-balance | port | port-channel | summary }

EtherChannel情報を簡潔、詳細に、1行のサマリー形式で表示します。さらに、ロードバランスまたはフレーム分散方式、ポート、ポートチャネル情報も表示します。

show pagp [ channel-group-number ] { counters | internal | neighbor } 1

トラフィック情報、内部PAgP設定、近接情報などのPAgP情報を表示します。

表示される各フィールドについては、このリリースのコマンド リファレンスを参照してください。


1.

PAgPチャネルグループ情報を消去し、トラフィック フィルタを解除するには、 clear pagp { channel-group-number [ counters ] | counters }イネーブルEXECコマンドを使用します。
Toolbar-jp

All contents copyright (C) 1992--2003 Cisco Systems K.K.