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VLANの設定

この章では、Catalyst 3550スイッチに、標準範囲のVLAN(仮想LAN)(VLAN IDが1〜1005)および拡張範囲のVLAN(VLAN IDが1006〜4094)を設定する方法について説明します。VLANモードとVLAN Membership Policy Server(VMPS;VLANメンバーシップ ポリシー サーバ)についても説明します。

この章の内容は次のとおりです。

VLANの概要

VLANは、ユーザの物理的な位置に関係なく、機能、プロジェクト チーム、またはアプリケーションによって論理的に分割されたスイッチド ネットワークです。VLANは物理VLANと同じ属性を備えていますが、エンド ステーションが物理的に同一のLANセグメントにない場合でもグループ化できます。どのスイッチ ポートもVLANに割り当てることができます。ユニキャスト、ブロードキャスト、およびマルチキャスト パケットは、VLAN内のエンド ステーションにだけフォワーディングおよびフラッディングが行われます。各VLANは1つの論理ネットワークとみなされ、VLANに属さないステーション宛のパケットは、ルータまたはブリッジを経由して伝送しなければなりません( 論理的に定義されたネットワークとしてのVLAN を参照)。VLANはそれぞれが独立した論理ネットワークとみなされるので、VLANごとに独自のブリッジManagement Information Base(MIB)情報があり、それぞれが独自にスパニングツリーの実装をサポートします。 STPの設定 および RSTPおよびMSTPの設定 を参照してください。

論理的に定義されたネットワークとしてのVLAN に、論理的に定義されたネットワークに分割したVLANの例を示します。

論理的に定義されたネットワークとしてのVLAN

VLANは、多くの場合、IPサブネットワークと対応づけられます。たとえば、特定のIPサブネットのすべてのエンド ステーションを同一のVLANに属させることがあります。スイッチ上のインターフェイスVLANメンバーシップは、インターフェイスごとに手動で割り当てます。この方法でVLANにスイッチ インターフェイスを割り当てることを、インターフェイスベースまたはスタティックVLANメンバーシップと呼びます。

VLAN間のトラフィックはルーティングするか代替ブリッジングする必要があります。Catalyst 3550スイッチは、Switch Virtual Interface(SVI)を使用して、VLAN間でトラフィックをルーティングできます。VLAN間でトラフィックをルーティングするには、SVIを明示的に設定してIPアドレスを割り当てる必要があります。詳細については、 SVI および レイヤ3インターフェイスの設定 を参照してください。

サポートされるVLAN

Catalyst 3550スイッチは、VTPクライアント、サーバ、およびトランスペアレント モードの1005 VLANをサポートします。VLANは、1〜4094の番号で識別されます。VLAN ID1002〜1005は、トークン リングおよびFDDI VLAN用です。VTPは、VLAN IDが1〜1005の標準範囲VLANだけを学習します。1005を超えるVLAN IDは拡張範囲VLANであり、VLANデータベースには保管されません。1006〜4094のVLAN IDを作成するときには、スイッチはVTPトランスペアレント モードである必要があります。

スイッチは、最大128のスパニングツリー インスタンスを備えたPer-VLAN Spanning Tree(PVST)およびPer-VLAN Rapid Spanning Tree(PVRST)をサポートします。VLANごとに1つのスパニングツリー インスタンスがサポートされます。スパニングツリー インスタンスの数とVLAN番号の詳細については、 標準範囲VLANの設定時の注意事項 を参照してください。スイッチは、イーサネットポート経由のVLANトラフィックの送信方式として、Inter-Switch Link(ISL;スイッチ間リンク)およびIEEE 802.1Qトランキングの両方をサポートしています。

VLANポート メンバーシップ モード

VLANに属するポートは、メンバーシップ モードを指定して設定します。メンバーシップ モードにより、各ポートが搬送できるトラフィックの種類、および属すことができるVLANの数が決まります。 ポート メンバーシップ モード に、各種メンバーシップ モード、メンバーシップ、VTP特性を示します。

ポート メンバーシップ モード

メンバーシップ モード

VLANメンバーシップの特性

VTP特性

スタティックアクセス

スタティックアクセス ポートは、1つのVLANだけに属し、手動でそのVLANに割り当てられます。詳細については、 VLANへのスタティックアクセス ポートの割り当て を参照してください。

VTPは必須ではありません。VTPにグローバルに情報を伝播させないようにする場合は、VTPモードをトランスペアレントに設定してVTPをディセーブルにします。VTPに加入するには、あるスイッチのトランク ポートに接続した別のスイッチ上に1つ以上のトランク ポートがなければなりません。

トランク(ISLまたは
IEEE 802.1Q)

トランク ポートは、拡張範囲VLANも含めて、デフォルトで全VLANのメンバーですが、許可VLANリストを設定することにより、メンバーシップを制限できます。プルーニング適格リストを変更して、リストに含まれるトランク ポート上でVLANに対するフラッディング トラフィックをブロックすることもできます。トランク ポートの設定の詳細については、 トランク ポートとしてのイーサネット インターフェイスの設定 を参照してください。

VTPは、推奨はしますが、必須ではありません。VTPは、ネットワーク全体にわたってVLANの追加、削除、名前変更を管理することにより、VLAN設定の整合性を維持します。VTPはトランク リンクを通じて他のスイッチとVLANコンフィギュレーション メッセージを交換します。

ダイナミック アクセス

ダイナミック アクセス ポートは、1つの標準範囲VLAN(VLAN IDが1〜1005)だけに属し、VMPSによって動的に割り当てられます。たとえば、
Catalyst 5000またはCatalyst 6000シリーズ スイッチはVMPSとして使用できますが、Catalyst 3550スイッチはVMPS(Virtual Management Policy Server)として使用することはできません。

同じスイッチ上にダイナミック アクセス ポートとトランク ポートを設定できますが、ダイナミック アクセス ポートはエンド ステーションに接続する必要があります。別のスイッチに接続してはなりません。

設定の詳細については、 VMPSクライアントのダイナミック アクセス ポートの設定 を参照してください。

VTPは必須です。

VMPSとクライアントは、同じVTPドメイン名で設定してください。

VMPSクライアント スイッチ上で再確認インターバルと再試行回数を変更できます。

音声VLAN

音声VLANポートはCisco IP Phoneに接続されたアクセス ポートで、Cisco IP Phoneに接続されたデバイスからの音声トラフィックとデータ トラフィックが別々のVLANを使用するように設定されています。音声VLANの詳細については、 音声VLANの設定 を参照してください。

VTPは必須ではありません。音声VLANはVTPの影響は受けません。

トンネル( dot1q-tunnel

トンネル ポートは802.1Qトンネリングに使用し、サービス プロバイダー ネットワークでカスタマーVLANの完全性をメンテナンスします。サービス プロバイダー ネットワークのエッジ スイッチ上にトンネル ポートを設定してカスタマー インターフェイス上の802.1Qトランク ポートに接続し、非対称リンクを作成します。トンネル ポートは、トンネリング専用の1つのVLANに属します。

トンネル ポートの詳細については、 802.1Qおよびレイヤ2プロトコル トンネリングの設定 を参照してください。

VTPは必須ではありません。 switchport access vlan インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、手動でVLANにトンネル ポートを割り当てます。

モードおよびその機能の詳細については、 レイヤ2インターフェイス モード を参照してください。

VLANにポートを割り当てると、スイッチはVLAN単位で、ポートに対応するアドレスを学習して管理します。詳細については、 MACアドレス テーブルの管理 を参照してください。

標準範囲VLANの設定

標準範囲VLAN とは、 VLAN IDが1〜1005のVLANのことです。スイッチがVTPサーバまたはトランスペアレント モードにある場合は、VLANデータベース内のVLAN 2〜1001について設定を追加、変更、または削除できます(VLAN IDの1と1002〜1005は、自動作成され、削除できません)。

VLAN IDが1〜1005の設定はファイル vlan.dat (VLANデータベース)に保存され、 show vlan イネーブルEXECコマンドを入力すると表示できます。 vlan.dat ファイルは、NVRAM(不揮発性RAM)に保存されます。

さらに、インターフェイス コンフィギュレーション モードを使用して、ポートのメンバーシップ モードの定義、VLANに対するポートの追加および削除を行います。このモードのコマンド実行結果は実行コンフィギュレーション ファイルに書き込まれ、 show running-config イネーブルEXECコマンドを入力することによって表示できます。

VLANデータベースに新しい標準範囲VLANを作成する場合、またはVLANデータベース内の既存のVLANを変更する場合、次のパラメータを設定できます。

ここでは標準範囲VLANについて説明します。内容は次のとおりです。

トークン リングVLAN

スイッチはトークンリング接続をサポートしていませんが、トークンリング接続を行っているCatalyst 5000シリーズ スイッチなどのリモート装置を、サポート対象スイッチのうちの1台から管理することができます。VTPバージョン2が稼働するスイッチは、次のトークン リングVLANに関する情報をアドバタイズします。

トークン リングVLANの設定の詳細については、『 Catalyst 5000 Series Software Configuration Guide 』を参照してください。

標準範囲VLANの設定時の注意事項

ネットワーク内で 標準範囲VLANを作成または変更する場合には、次の注意事項に従ってください。

スイッチ上のVLAN数が、サポートされているスパニングツリー インスタンス数を超える場合は、スイッチ上にIEEE 802.1s Multiple STP(MSTP)を設定して複数のVLANを1つのSTPインスタンスにマップすることをお勧めします。MSTPの詳細については、 RSTPおよびMSTPの設定 を参照してください。

VLAN設定モードのオプション

標準範囲VLAN(VLAN IDが1〜1005)は、次の2つの設定モードを使用して設定できます。

config-vlanモードは、 vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力するとアクセスできます。

VLANデータベースの設定モードは、 vlan database イネーブルEXECコマンドを入力してアクセスします。

config-vlanモードでのVLAN設定

config-vlanモードにアクセスするには、VLAN IDを指定して vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。VLANを新規に作成するには、新しいVLAN IDを入力します。既存のVLANを変更するには、そのVLAN IDを入力します。デフォルトのVLAN設定( イーサネットVLANのデフォルト値および範囲 を参照)を使用するか、複数のコマンドを入力してVLANを設定します。このモードで使用できるコマンドの詳細については、このリリースのコマンド リファレンスに記載されている vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを参照してください。設定が終了したら、設定が有効になるようにconfig-vlanモードを終了する必要があります。VLAN設定を表示するには、 show vlan イネーブルEXECコマンドを入力します。

拡張範囲VLAN(1005を超えるVLAN ID)の作成時は、このconfig-vlanモードを使用する必要があります。 拡張範囲VLANの設定 を参照してください。

VLAN設定モードでのVLAN設定

VLAN設定モードにアクセスするには、 vlan database イネーブルEXECコマンドを入力します。VLANを新規に作成するには、新しいVLAN IDを指定して vlan コマンドを入力します。既存のVLANを変更するには、そのVLAN IDを入力します。デフォルトのVLAN設定( イーサネットVLANのデフォルト値および範囲 を参照)を使用するか、複数のコマンドを入力してVLANを設定します。このモードで使用できるキーワードの詳細については、このリリースのコマンド リファレンスに記載されている vlan VLANコンフィギュレーション コマンドを参照してください。設定が終了したら、設定が有効になるように apply または exit を入力する必要があります。 exit コマンドを入力すると、すべてのコマンドが適用され、VLANデータベースが更新されます。VTPドメイン内の他のスイッチにVTPメッセージが送信され、イネーブルEXECモード プロンプトが表示されます。

VLAN設定の保存

IDが1〜1005のVLANの設定は、常にVLANデータベース(vlan.datファイル)に保存されます。VTPモードがトランスペアレントな場合は、スイッチの実行コンフィギュレーション ファイルへの保存も行われるので、 copy running-config startup-config イネーブルEXECコマンドを入力して設定をスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存できます。 show running-config vlan イネーブルEXECコマンドを使用すればスイッチの実行コンフィギュレーション ファイルを表示できます。VLAN設定を表示するには、 show vlan イネーブルEXECコマンドを入力します。

スタートアップ コンフィギュレーション ファイルにVLANおよびVTP情報(拡張範囲VLAN設定も含む)を保存してスイッチを再起動すると、スイッチの設定が次のように決定されます。

イーサネットVLANのデフォルト設定

イーサネットVLANのデフォルト値および範囲 に、イーサネットVLANのデフォルト設定を示します。

イーサネットVLANのデフォルト値および範囲

パラメータ

デフォルト値

範囲

VLAN ID

1

1〜4094

  • 拡張範囲VLAN(VLAN IDが1006〜4094)はVLANデータベースに保存されません。

VLAN名

VLANxxxx 、ここで xxxx はVLAN IDである4桁の数字(先頭の0を含む)

範囲なし

802.10 SAID

100001(100000 + VLAN ID)

1-4294967294

MTUサイズ

1500

1500-18190

トランスレーショナル ブリッジ1

0

0-1005

トランスレーショナル ブリッジ2

0

0-1005

VLANステート

active

アクティブ、中断

リモートSPAN

ディセーブル

イネーブル、ディセーブル

イーサネットVLANの作成または変更

VLANデータベースの各イーサネットVLANは一意の4桁(1〜1001)のIDを持ちます。VLAN IDの1002〜1005はトークン リングおよびFDDI VLAN用です。VLANデータベースにVLAN標準範囲VLANを追加するには、VLANに番号と名前を割り当てます。

標準範囲VLANの設定 を参照してください。

config-vlanモードを使用してイーサネットVLANを作成または変更するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

vlan vlan-id

VLAN IDを入力し、config-vlanモードを開始します。VLANを新規に作成するには新しいVLAN IDを、既存のVLANを変更するには、そのVLAN IDを入力します。

name vlan-name

(任意)VLANの名前を入力します。VLAN名を指定しない場合には、デフォルトとして、VLANという文字列の後ろに先頭の0付きで vlan-id が付加されます。たとえば、VLAN 4のデフォルトのVLAN名はVLAN0004です。

mtu mtu-size

(任意)MTUサイズ(またはその他のVLAN特性)を変更します。

remote-span

SPANおよびRSPANの設定 を参照してください。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show vlan { name vlan-name | id vlan-id }

設定を確認します。

copy running-config startup config

(任意)スイッチがVTPトランスペアレント モードにある場合は、VLAN設定は、VLANデータベースだけでなく実行コンフィギュレーション ファイルにも保存されます。これは、スイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

VLAN名をデフォルト設定に戻すには、 no vlan name no vlan mtu 、または no remote span config-vlanコマンドを使用します。

次の例は、config-vlanモードを使用してイーサネットVLAN 20を作成し、 test20 と名前を付け、VLANデータベースに追加する方法を示しています。

Switch# configure terminal

Switch(config)# vlan 20

Switch(config-vlan)# name test20

Switch(config-vlan)# end

VLAN設定モードを使用してイーサネットVLANを作成または変更するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

vlan database

VLANデータベースのコンフィギュレーション モードを開始します。

vlan vlan-id name vlan-name

番号を割り当てることによって、イーサネットVLANを追加します。指定できる範囲は1〜1001です。先頭の0は入力しないでください。

VLAN名を指定しない場合には、デフォルトとして、VLANという文字列の後ろに先頭の0付きで vlan-id が付加されます。たとえば、VLAN 4のデフォルトのVLAN名はVLAN0004です。

vlan vlan-id mtu mtu-size

(任意)VLANを変更するには、VLANを特定してMTUサイズなどの特性を変更します。

exit

VLANデータベースをアップデートし、アップデート情報を管理ドメイン全体に伝播させて、イネーブルEXECモードに戻ります。

show vlan { name vlan-name | id vlan-id }

設定を確認します。

copy running-config startup config

(任意)スイッチがVTPトランスペアレント モードにある場合は、VLAN設定は、VLANデータベースだけでなく実行コンフィギュレーション ファイルにも保存されます。これは、スイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

  • VLANデータベース コンフィギュレーション モードでRSPAN VLANを設定することはできません。

VLAN名をデフォルト設定に戻すには、 no vlan vlan-id name または no vlan vlan-id mtu VLANコンフィギュレーション コマンドを使用します。

次の例は、VLANデータベース コンフィギュレーション モードを使用してイーサネットVLAN 20を作成し、 test20 と名前を付け、VLANデータベースに追加する方法を示しています。

Switch# vlan database

Switch(vlan)# vlan 20 name test20

Switch(vlan)# exit

APPLY completed.

Exiting....

Switch#

VLANの削除

VTPサーバ モードのスイッチからVLANを削除すると、VTPドメイン内にあるすべてのスイッチのVLANデータベースからそのVLANが削除されます。VTPトランスペアレント モードのスイッチからVLANを削除した場合、そのスイッチに限りVLANが削除されます。

メディア タイプが異なるデフォルトのVLANを削除することはできません。たとえば、イーサネットVLAN 1、およびFDDIまたはトークン リングVLANの1002〜1005を削除することはできません。

スイッチ上でVLANを削除するには、イネーブルEXECモードでグローバル コンフィギュレーション モードを使用して次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

no vlan vlan-id

VLAN IDを入力してVLANを削除します。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show vlan brief

VLANが削除されたことを確認します。

copy running-config startup config

(任意)スイッチがVTPトランスペアレント モードにある場合は、VLAN設定は、VLANデータベースだけでなく実行コンフィギュレーション ファイルにも保存されます。これは、スイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

VLANデータベース コンフィギュレーション モードでVLANを削除するには、VLANデータベース コンフィギュレーション モードを開始する vlan database イネーブルEXECコマンドと、 no vlan vlan-id VLANコンフィギュレーション コマンドを使用します。

VLANへのスタティックアクセス ポートの割り当て

VTPをディセーブルに設定してVTPにVLAN設定情報をグローバルに伝播させずに(VTPトランスペアレント モード)、スタティックアクセス ポートをVLANに割り当てることができます。VLANにクラスタ メンバー スイッチのポートを割り当てる場合は、最初に rcommand イネーブルEXECコマンドを使用してメンバー スイッチにログインします。

VLANデータベース内のVLANにポートを割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

interface interface-id

VLANに追加されるインターフェイスを入力します。

switchport mode access

ポート(レイヤ2アクセス ポート)のVLANメンバーシップ モードを定義します。

switchport access vlan vlan-id

VLANにポートを割り当てます。有効なVLAN IDは、1〜4094です。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show running-config interface interface-id

インターフェイスのVLANメンバーシップ モードを確認します。

show interfaces interface-id switchport

表示された Administrative Mode および Access Mode VLAN フィールドの設定を確認します。

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

インターフェイスの設定をデフォルトに戻すには、 default interfac e interface-id インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次の例は、インターフェイスFast Ethernet 0/1をVLAN 2のアクセス ポートとして設定する例を示しています。

Switch# configure terminal

Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

Switch(config)# interface fastethernet0/1

Switch(config-if)# switchport mode access

Switch(config-if)# switchport access vlan 2

Switch(config-if)# end

Switch#

拡張範囲VLANの設定

スイッチがVTPトランスペアレント モード(VTPがディセーブル)にある場合は、拡張範囲VLAN(1006〜4094の範囲)を作成できます。拡張範囲VLANにより、サービス プロバイダーはインフラストラクチャをさらに多数のカスタマーに拡張できます。拡張範囲VLAN IDは、VLAN IDを認めるどのスイッチポート コマンドでも認められます。拡張範囲VLANは、常にconfig-vlanモード( vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力してアクセス)を使用して設定します。拡張範囲は、VLANデータベース コンフィギュレーション モード( vlan database イネーブルEXECコマンドを入力してアクセス)ではサポートされていません。

拡張範囲VLANの設定は、VLANデータベースには保存されませんが、VTPモードがトランスペアレントなので、スイッチの実行コンフィギュレーション ファイルに保存されます。また、 copy running-config startup-config イネーブルEXECコマンドを使用するとスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに設定を保存できます。

ここでは拡張範囲VLANについて説明します。内容は次のとおりです。

VLANのデフォルト設定

イーサネットVLANのデフォルト値および範囲 を参照してください。拡張範囲VLANについてはMTUサイズしか変更できません。残りの特性はデフォルト状態のままでなければなりません。

拡張範囲VLANの設定時の注意事項

拡張範囲VLAN作成時は、次の注意事項に従ってください。

拡張範囲VLANの作成

拡張範囲VLANは、グローバル コンフィギュレーション モードで、1006〜4094のVLAN IDを指定して vlan イーサネットVLANのデフォルト値および範囲 を参照)、MTUサイズが唯一変更できるパラメータです。全パラメータのデフォルト設定については、コマンド リファレンスに記載されている vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを参照してください。スイッチがVTPトランスペアレント モードにない場合に拡張範囲VLAN IDを入力すると、config-vlanモードの終了時にエラー メッセージが生成され、拡張範囲VLANは作成されません。

拡張範囲VLANはVLANデータベースに保存されません。スイッチの実行コンフィギュレーション ファイルに保存されます。 copy running-config startup-config イネーブルEXECコマンドを使用すると、スイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに拡張範囲VLANの設定を保存できます。

拡張範囲VLANを作成するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

vtp mode transparent

スイッチをVTPトランスペアレント モードに設定し、VTPをディセーブルにします。

vlan vlan-id

拡張範囲VLAN IDを入力し、config-vlanモードを開始します。指定できる範囲は1006〜4094です。

mtu mtu-size

(任意)MTUサイズを変更してVLANを変更します。

  • config-vlanモードではCLIヘルプにすべてのコマンドが表示されますが、拡張範囲VLANでサポートされているのは、 mtu mtu-size コマンドだけです。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show vlan id vlan-id

VLANが作成されていることを確認します。

copy running-config startup config

スイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。拡張範囲VLAN設定を保存するには、スイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルにVTPトランスペアレント モード設定と拡張範囲VLAN設定を保存する必要があります。そうしないとスイッチをリセットした場合に、デフォルトでVTPサーバ モードになり、拡張範囲VLAN IDは保存されません。

拡張範囲VLANを削除するには、 no vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

VLANへのスタティックアクセス ポートの割り当て を参照してください。

次の例は、すべてのデフォルト特性を備えた新しい拡張範囲VLANを作成し、config-vlanモードを開始し、スイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに新しいVLANを保存する方法を示しています。

Switch(config)# vtp mode transparent

Switch(config)# vlan 2000

Switch(config-vlan)# end

Switch# copy running-config startup config

内部VLAN IDを指定した拡張範囲VLANの作成

内部VLANに割り当て済みの拡張範囲VLAN IDを入力すると、エラー メッセージが生成され、拡張範囲VLANは拒否されます。内部VLAN IDを手動で解放するには、内部VLAN IDを使用しているルーテッド ポートを一時的にシャットダウンする必要があります。

内部VLANに割り当てられたVLAN IDを解放してそのIDで拡張範囲VLANを作成するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

show vlan internal usage

スイッチが内部的に使用しているVLAN IDを表示します。使用したいVLAN IDが内部VLANである場合は、そのVLAN IDを使用しているルーテッド ポートが表示されます。そのポート番号をステップ3で入力してください。

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

interface interface-id

そのVLAN IDを使用しているルーテッド ポートのインターフェイスIDを入力します。

shutdown

ポートをシャットダウンして内部VLAN IDを解放します。

exit

グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

vtp mode transparent

VTPモードをトランスペアレントに設定して拡張範囲VLANを作成します。

vlan vlan-id

新しい拡張範囲VLAN IDを入力し、config-vlanモードを開始します。

exit

config-vlanモードを終了してグローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

interface interface-id

ステップ4でシャットダウンしたルーテッド ポートのインターフェイスIDを入力します。

no shutdown

ルーテッド ポートを再度イネーブルにします。新しい内部VLAN IDが割り当てられます。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

copy running-config startup config

スイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。拡張範囲VLAN設定を保存するには、スイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルにVTPトランスペアレント モード設定と拡張範囲VLAN設定を保存する必要があります。そうしないとスイッチをリセットした場合に、デフォルトでVTPサーバ モードになり、拡張範囲VLAN IDは保存されません。

VLANの表示

拡張範囲VLANを含めてスイッチ上のすべてのVLANのリストを表示するには、 show vlan イネーブルEXECコマンドを使用します。表示には、VLANのステータス、ポート、およびコンフィギュレーション情報が含まれます。VLANデータベースの標準範囲VLAN(1〜1005)を表示するには、 show VLANコンフィギュレーション コマンド( vlan database イネーブルEXECコマンドを入力してアクセス)を使用します。スイッチ上のVLAN IDのリストについては、 show running-config vlan イネーブルEXECコマンドを使用し、任意でVLAN IDの範囲を入力します。

VLANモニタ コマンド に、VLANモニタ用のコマンドを示します。

VLANモニタ コマンド

コマンド

コマンド モード

説明

show

VLANコンフィギュレーション

VLANデータベース内のVLANのステータスを表示します。

show current [ vlan-id ]

VLANコンフィギュレーション

VLANデータベース内のすべての、または指定されたVLANのステータスを表示します。

show interfaces [ vlan vlan-id ]

イネーブルEXEC

スイッチに設定されたすべてのインターフェイス、または指定されたインターフェイスの特性を表示します。

show running-config vlan

イネーブルEXEC

スイッチのすべての、または一定範囲のVLANを表示します。

show vlan [ id vlan-id ]

イネーブルEXEC

スイッチのすべての、または指定されたVLANのパラメータを表示します。

showコマンドのオプションと出力フィールドの詳細については、このリリースのコマンド リファレンスを参照してください。

VLANトランクの設定

ここでは、スイッチ上のVLANトランクの機能について説明します。

トランキングの概要

トランクは、1つまたは複数のイーサネット スイッチ インターフェイスと、ルータやスイッチといった他のネットワーキング デバイス間のポイントツーポイント リンクです。ファスト イーサネットおよびギガビット イーサネット トランクは1つのリンクを介して複数のVLANトラフィックを搬送するので、VLANをネットワーク全体に拡張することができます。

次の2種類のトランキング カプセル化方式が、すべてのイーサネット インターフェイスで使用できます。

ISLトランキング環境のスイッチ に、ISLトランクで接続されているスイッチ ネットワークを示します。

ISLトランキング環境のスイッチ

EtherChannelの設定 を参照してください。

レイヤ2インターフェイス モード を参照)。インターフェイスをトランキングまたは非トランキングとして設定することも、あるいは近接インターフェイスとトランキングをネゴシエーションするように設定することもできます。トランキングの自動ネゴシエーションを設定するには、インターフェイスが同じVTPドメイン内にある必要があります。

トランク ネゴシエーションは、PPP(ポイントツーポイント プロトコル)であるDynamic Trunking Protocol(DTP)によって管理されます。ただし、一部のインターネットワーキング デバイスは、不正にDTPフレームを伝送することがあり、これによって誤った設定になることがあります。

これを避けるには、DTPをサポートしないデバイスに接続しているインターフェイスがDTPフレームを転送しないように設定する(DTPをオフにする)必要があります。

  • これらのリンクをトランキングしない場合は、 switchport mode a ccess インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してトランキングをディセーブルにします。
  • DTPをサポートしないデバイスに対するトランキングをイネーブルにするには、
    switchport mode trunk および switchport nonegotiate インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。これにより、インターフェイスがトランクになりますがDTPフレームは生成されません。
  • GigaStack GBICで動的なトランキングがサポートされるのは、GigaStack GBICのポートが1つだけ使用されている場合に限られます。両方のポートが使用中であるGigaStack GBICでトランキングを行う必要がある場合は、両方のGBICインターフェイスで switchport mode trunk および switchport nonegotiate インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、インターフェイスをトランクにする必要があります。

トランクでのISLまたは802.1Qカプセル化の使用、あるいはカプセル化タイプの自動ネゴシエーションを指定することもできます。DTPは、ISLと802.1Qトランクの両方の自動ネゴシエーションをサポートします。

レイヤ2インターフェイス モード

モード

説明

switchport mode access

インターフェイス(アクセス ポート)は永続的な非トランキング モードになり、リンクを非トランク リンクに変換するようにネゴシエーションします。近接インターフェイスがトランク インターフェイスでなくても、インターフェイスは非トランク インターフェイスになります。

switchport mode dynamic desirable

インターフェイスがリンクのトランク リンクへの変換をアクティブに試行するようにします。近接インターフェイスが trunk desirable 、または auto モードに設定されていれば、インターフェイスはトランク インターフェイスになります。すべてのイーサネット インターフェイスのデフォルトのスイッチポート モードは、 dynamic desirable です。

switchport mode dynamic auto

インターフェイスがリンクをトランク リンクに変換できるようにします。近接インターフェイスが trunk または desirable モードに設定されていれば、インターフェイスはトランク インターフェイスになります。

switchport mode trunk

インターフェイスは永続的なトランキング モードになり、リンクをトランク リンクに変換するようにネゴシエーションします。近接インターフェイスがトランク インターフェイスでなくても、インターフェイスはトランク インターフェイスになります。

switchport nonegotiate

インターフェイスがDTPフレームを生成しないようにします。このコマンドを使用できるのは、インターフェイスのスイッチポート モードが access または trunk の場合だけです。近接インターフェイスを手動でトランク インターフェイスとして設定して、トランク リンクを確立する必要があります。

switchport mode dot1q-tunnel

802.1Qおよびレイヤ2プロトコル トンネリングの設定 を参照してください。

カプセル化タイプ

イーサネット トランクのカプセル化タイプ に、イーサネット トランクのカプセル化タイプおよびキーワードを示します。

イーサネット トランクのカプセル化タイプ

カプセル化

説明

switchport trunk encapsulation isl

トランク リンクにISLカプセル化を指定します。

switchport trunk encapsulation dot1q

トランク リンクに802.1Qカプセル化を指定します。

switchport trunk encapsulation negotiate

インターフェイスが近接インターフェイスとネゴシエーションを行い、近接インターフェイスの設定および機能に応じて、ISLトランク(優先)または802.1Qトランクになるように指定します。

  • スイッチはレイヤ3トランクをサポートしません。したがって、サブインターフェイスを設定したり、レイヤ3インターフェイスで encapsulation キーワードを使用したりすることはできません。ただし、スイッチは、同等の機能を備えたレイヤ2トランクおよびレイヤ3 VLANインターフェイスをサポートします。

リンクがISLトランクまたは802.1Qトランクのどちらになるかは、接続された2つのインターフェイスのトランキング モード、トランク カプセル化タイプ、およびハードウェア機能によって決まります。

802.1Qの設定に関する注意事項

802.1Qトランクでは、ネットワークのトランキング方式に次の制約があります。

  • 802.1Qトランクを使用して接続したシスコ スイッチのネットワークでは、スイッチはトランク上で許可されたVLANごとに1つのスパニングツリー インスタンスを維持します。他社製のデバイスは、すべてのVLANに対して1つのスパニングツリー インスタンスをサポートする場合があります。

802.1Qトランクを使用して他社製のデバイスにシスコ スイッチを接続する場合、シスコ スイッチは、トランクのVLANのスパニングツリー インスタンスを他社製802.1Qスイッチのスパニングツリー インスタンスと結合します。ただし、各VLANのスパニングツリー情報は、他社製の802.1Qスイッチからなるクラウドにより分離されたシスコ スイッチによって維持されます。シスコ スイッチを分離する他社製の802.1Qスイッチ クラウドは、スイッチ間の1つのトランク リンクとして取り扱われます。

  • 802.1Qトランクに対応するネイティブVLANが、トランク リンクの両端で一致していなければなりません。トランクの一方のネイティブVLANともう一方のネイティブVLANが異なっていると、スパニングツリー ループが発生する可能性があります。
  • ネットワーク内のすべてのVLANでスパニングツリーをディセーブルにしないまま、802.1QトランクのネイティブVLANでスパニングツリーをディセーブルにすると、スパニングツリー ループが発生する可能性があります。802.1QトランクのネイティブVLANでスパニングツリーをイネーブルのままにしておくか、または、ネットワーク内のすべてのVLANでスパニングツリーをディセーブルにしてください。また、ネットワークにループがないことを確認してから、スパニングツリーをディセーブルにしてください。

レイヤ2イーサネット インターフェイスVLANのデフォルト設定

レイヤ2イーサネット インターフェイスVLANのデフォルト設定 に、レイヤ2イーサネット インターフェイスVLANのデフォルト設定を示します。

レイヤ2イーサネット インターフェイスVLANのデフォルト設定

機能

デフォルト設定

インターフェイス モード

switchport mode dynamic desirable

トランク カプセル化

switchport trunk encapsulation negotiate

許可VLAN範囲

VLAN 1〜4094

プルーニング適格のVLAN範囲

VLAN 2〜1001

デフォルトVLAN(アクセス ポート用)

VLAN 1

ネイティブVLAN(802.1Qトランク用)

VLAN 1

トランク ポートとしてのイーサネット インターフェイスの設定

トランク ポートはVTPアドバタイズを送受信するので、VTPを使用するためには、スイッチに少なくとも1つのトランクポートが設定されており、そのトランク ポートが別のスイッチのトランク ポートに接続されていることを確認する必要があります。そうでない場合、スイッチはVTPアドバタイズを受信できません。

ここでは、スイッチ上でイーサネット インターフェイスをトランク ポートとして設定する手順について説明します。

他の機能との相互作用

トランキングは、次のように他の機能と相互作用します。

  • トランク ポートはセキュア ポートにできません。
  • トランク ポートはトンネル ポートにできません。
  • トランク ポートはEtherChannelポート グループにまとめることができますが、グループ内のすべてのトランクは同じ設定にしておく必要があります。グループを初めて作成したときは、そのグループに最初に追加されたポートのパラメータ設定値をすべてのポートが引き継ぎます。次に示すパラメータのいずれかの設定を変更すると、スイッチは、入力された設定をグループ内のすべてのポートに伝搬します。
  • 許可VLANリスト
  • 各VLANのSTPポート プライオリティ
  • STP PortFastの設定値
  • トランク ステータス:ポート グループ内の1つのポートがトランクでなくなった場合、すべてのポートがトランクでなくなります。
  • PVSTモードで25トランク ポート以上、MSTモードで41トランク ポート以上設定しないことをお勧めします。
  • トランク ポートで802.1xをイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、802.1xはイネーブルになりません。802.1x対応ポートのモードをトランクに変更しようとしても、ポート モードは変更されません。
  • ダイナミック モードのポートは、近接ポートとネゴシエーションしてトランク ポートになることができます。ダイナミック ポートで802.1xをイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、802.1xはイネーブルになりません。802.1x対応ポートのモードをダイナミックに変更しようとしても、ポート モードは変更されません。

トランク ポートの設定

ポートをISLトランク ポートまたは802.1Qトランク ポートとして設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、トランキング用に設定するポートを入力します。

switchport trunk encapsulation { isl | dot1q | negotiate }

ISLまたは802.1Qカプセル化をサポートするように、またはカプセル化タイプについて近接インターフェイスとネゴシエーションする(デフォルト)ようにポートを設定します。

リンクの各終端に同じカプセル化タイプを設定する必要があります。

switchport mode { dynamic { auto | desirable } | trunk }

インターフェイスをレイヤ2トランクとして設定します(インターフェイスがレイヤ2アクセス ポートまたはトンネル ポートである場合、またはトランキング モードを設定する場合に限り必要となります)。

  • dynamic auto ― 近接インターフェイスがtrunkまたはdesirableモードに設定されている場合に、トランク リンクとしてインターフェイスを設定します。
  • dynamic desirable ― 近接インターフェイスがtrunk、desirable、またはautoモードに設定されている場合に、トランク リンクとしてインターフェイスを設定します。
  • trunk ― 近接インターフェイスがトランク インターフェイスではない場合でも、インターフェイスを永続的なトランキング モードに設定し、リンクをトランク リンクに変換するようネゴシエーションします。

switchport access vlan vlan-id

(任意)デフォルトVLANを指定します。これは、インターフェイスがトランキングを停止した場合に使用されます。

switchport trunk native vlan vlan-id

802.1Qトランク用にネイティブVLANを指定します。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show interfaces interface-id switchport

表示された Administrative Mode および Administrative Trunking Encapsulation フィールドにインターフェイスのスイッチポート設定を表示します。

show interfaces interface-id trunk

インターフェイスのトランク設定を表示します。

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

インターフェイスの設定をデフォルトに戻すには、 default interface interface-id インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを 使用します。トランキング インターフェイスのすべてのトランキング特性をデフォルトにリセットするには、 no switchport trunk インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。トランキングをディセーブルにするには、 switchport mode access インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してポートをスタティックアクセス ポートとして設定します。

次に、インターフェイスFast Ethernet 0/4を802.1Qトランクとして設定する例を示します。ここでは、近接インターフェイスが802.1Qトランキングをサポートするよう設定されていると仮定しています。

Switch# configure terminal

Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

Switch(config)# interface fastethernet0/4

Switch(config-if)# switchport mode dynamic desirable

Switch(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q

Switch(config-if)# end

トランク上での許可VLANの定義

デフォルトでは、トランク ポートはすべてのVLANに対してトラフィックの送受信を行います。各トランクで、すべてのVLAN ID(1〜4094)が許可されます。ただし、許可リストからVLANを削除することにより、それらのVLANからのトラフィックがトランク上を流れないようにすることができます。トランクが伝送するトラフィックを制限するには、 switchport trunk allowed vlan remove vlan-list インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、許可リストから特定のVLANを削除します。

  • 許可VLANリストからVLAN 1またはVLAN 1002〜1005を削除することはできません。

トランクポートは、VLANがイネーブルになっており、VTPがVLANを認識し、かつポートの許可リストにそのVLANが登録されている場合に、VLANのメンバーになることができます。VTPが新しくイネーブルにされたVLANを認識し、そのVLANがトランク ポートの許可リストに登録されている場合、トランク ポートは自動的にそのイネーブルにされたVLANのメンバーになります。VTPが新しいVLANを認識し、そのVLANがトランク ポートの許可リストに登録されていない場合には、トランク ポートはその新しいVLANのメンバーにはなりません。

ISLトランクまたは802.1Qトランクの許可リストを変更するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

interface interface-id

設定するポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

switchport mode trunk

インターフェイスをVLANトランク ポートとして設定します。

switchport trunk allowed vlan { add |
all | except | remove } vlan-list

(任意)トランク上で許可されるVLANのリストを設定します。

add all except 、および remove キーワードの使用法については、このリリースのコマンド リファレンスを参照してください。

vlan-list パラメータは、1〜4094のうちいずれか1つのVLAN番号か、値の小さい方を先にしてハイフンで区切られた2つのVLAN番号で指定する一定範囲のVLANです。カンマで区切られたVLANパラメータやハイフンで指定された範囲の間には、スペースは入れないでください。

デフォルトではすべてのVLANが許可されています。トランクからデフォルトVLAN(1または1002〜1005)も削除できません。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show interfaces interface-id switchport

表示された Trunking VLANs Enabled フィールドの設定を確認します。

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

すべてのVLANの許可VLANリストをデフォルトに戻すには、 no switchport trunk allowed vlan インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次の例は、許可VLANリストからVLAN 2を削除する方法を示しています。

Switch(config)# interface fastethernet0/1

Switch(config-if)# switchport trunk allowed vlan remove 2

Switch(config-if)# end

Switch#

プルーニング適格リストの変更

VTPプルーニングのイネーブル化 を参照してください。

トランク ポートのプルーニング適格リストからVLANを削除するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、VLANプルーニングを適用するトランク ポートを選択します。

switchport trunk pruning vlan { add | except | none | remove } vlan-list [ ,vlan [ ,vlan [ ,,, ]]

VTPプルーニング を参照)。

add except none 、および remove キーワードの使用法については、このリリースのコマンド リファレンスを参照してください。

連続しないVLAN IDは、スペースを入れずにカンマで区切ります。IDの範囲を表すには、ハイフンを使用します。有効なIDは、2〜1001です。 拡張範囲VLAN(VLAN IDが1006〜4094)はプルーニングできません。

プルーニング不適格とされたVLANは、フラッディング トラフィックを受信します。

デフォルトでは、プルーニングが許可されるVLANのリストには、VLAN 2〜1001が含まれています。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show interfaces interface-id switchport

表示された Pruning VLANs Enabled フィールドの設定を確認します。

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

すべてのVLANのプルーニング適格リストをデフォルトに戻すには、 no switchport trunk pruning vlan インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

タグなしトラフィック用ネイティブVLANの設定

802.1Qタギングが設定されたトランク ポートは、タグ付きトラフィックおよびタグなしトラフィックの両方を受信できます。デフォルトでは、スイッチはタグなしトラフィックをポートに設定されたネイティブVLANに伝送します。ネイティブVLANは、デフォルトではVLAN 1です。

  • ネイティブVLANには任意のVLAN IDを割り当てることができます。

802.1Qの設定に関する注意事項 を参照してください。

802.1QトランクでネイティブVLANを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、802.1Qトランクとして設定するインターフェイスを定義します。

switchport trunk native vlan vlan-id

トランク ポート上でタグなしトラフィックを送受信しているVLANを設定します。

vlan-id に指定できる範囲は1〜4094です。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show interfaces interface-id switchport

表示された Trunking Native Mode VLAN フィールドの設定を確認します。

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ネイティブVLANをデフォルトのVLAN 1に戻すには、 no switchport trunk native vlan インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

パケットのVLAN IDが発信ポートのネイティブVLAN IDと同じであれば、そのパケットはタグなしで伝送されます。同じでない場合、スイッチはそのパケットをタグ付きで伝送します。

STPによるロード シェアリング

ロード シェアリングにより、スイッチに接続しているパラレル トランクの提供する帯域幅が分割されます。STPは通常、ループを防止するために、スイッチ間で1つのパラレル リンク以外のすべてのリンクをブロックします。ロード シェアリングを行うと、トラフィックが属するVLANに基づいて、リンク間でトラフィックが分割されます。

STPの設定 を参照してください。

STPポート プライオリティによるロード シェアリング

同一スイッチ上の2つのポートがループを形成すると、STPポート プライオリティの設定により、イネーブルになるポートとブロッキング ステートになるポートが決まります。パラレル トランク ポートにプライオリティを設定すると、そのポートは、特定のVLANのすべてのトラフィックを搬送させることができます。VLANに対するプライオリティがより高い(より小さい値)トランク ポートがそのVLANのトラフィックを伝送します。同じVLANに対してプライオリティのより低い(より大きい値)トランク ポートは、そのVLANに対してブロッキング ステートのままです。1つのトランク ポートが特定のVLANに関するすべてのトラフィックを送受信することになります。

STPポート プライオリティによるロード シェアリング に、サポート対象スイッチを接続する2つのトランクを示します。この例では、スイッチは次のように設定されています。

  • VLAN 8〜10は、トランク1でポート プライオリティ10が与えられています。
  • VLAN 3〜6は、トランク1でデフォルトのポート プライオリティ128のままです。
  • VLAN 3〜6は、トランク2でポート プライオリティ10が与えられています。
  • VLAN 8〜10は、トランク2でデフォルトのポート プライオリティ128のままです。

このように設定すると、トランク1がVLAN 8〜10のトラフィックを搬送し、トランク2がVLAN 3〜6のトラフィックを搬送します。アクティブ トランクで障害が起きた場合には、プライオリティのより低いトランクが引き継ぎ、すべてのVLANのトラフィックを搬送します。どのトランク ポート上でも、トラフィックの重複は発生しません。

STPポート プライオリティによるロード シェアリング

STPポート プライオリティによるロード シェアリング に示すネットワークを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

スイッチ1で、グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

vtp domain domain-name

VTP管理ドメインを設定します。

1〜32文字のドメイン名を使用できます。

vtp mode server

スイッチ1をVTPサーバとして設定します。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show vtp status

スイッチ1および2の両方で、VTP設定を確認します。

表示された VTP Operating Mode および VTP Domain Name フィールドをチェックします。

show vlan

スイッチ1のデータベースにVLANが存在していることを確認します。

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

interface fastethernet 0/1

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、トランクに設定するインターフェイスとしてポートFast Ethernet 0/1を定義します。

switchport trunk encapsulation { isl |
dot1q | negotiate
}

ISLカプセル化または802.1Qカプセル化をサポートするように、または近接インターフェイスとネゴシエーションするようにポートを設定します。

リンクの各終端に同じカプセル化タイプを設定する必要があります。

switchport mode trunk

ポートをトランク ポートとして設定します。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show interfaces fastethernet0/1 switchport

VLAN設定を確認します。

スイッチ1でFast Ethernet 0/2についてステップ7〜11を繰り返します。

スイッチ2でステップ7〜11を繰り返し、ポートFast Ethernet 0/1および0/2でトランク ポートを設定します。

show vlan

トランク リンクがアクティブになると、VTPがスイッチ2にVTPおよびVLAN情報を流します。スイッチ2がVLAN設定を学習したことを確認します。

configure terminal

スイッチ1で、グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

interface fastethernet0/1

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、STPポート プライオリティを設定するインターフェイスを定義します。

spanning-tree vlan 8 port-priority 10

VLAN 8にポート プライオリティ10を割り当てます。

spanning-tree vlan 9 port-priority 10

VLAN 9にポート プライオリティ10を割り当てます。

spanning-tree vlan 10 port-priority 10

VLAN 10にポート プライオリティ10を割り当てます。

exit

グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

interface fastethernet0/2

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、STPポート プライオリティを設定するインターフェイスを定義します。

spanning-tree vlan 3 port-priority 10

VLAN 3にポート プライオリティ10を割り当てます。

spanning-tree vlan 4 port-priority 10

VLAN 4にポート プライオリティ10を割り当てます。

spanning-tree vlan 5 port-priority 10

VLAN 5にポート プライオリティ10を割り当てます。

spanning-tree vlan 6 port-priority 10

VLAN 6にポート プライオリティ10を割り当てます。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show running-config

設定を確認します。

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

STPパス コストによるロード シェアリング

トランクに異なるパス コストを設定し、各パス コストを異なるVLANセットに対応づけることにより、VLANトラフィックを分担するようにパラレル トランクを設定できます。VLANはトラフィックを個別に維持します。ループが発生しないのでSTPによってポートがディセーブルになることもなく、またリンクが切断された場合には冗長性が維持されます。

パス コストによってトラフィックが分散されるロード シェアリング トランク で、トランク ポート1および2は100BASE-Tポートです。VLANのパス コストは次のように設定されています。

  • VLAN 2〜4には、トランク ポート1でパス コスト30が割り当てられています。
  • VLAN 8〜10は、トランク ポート1で100BASE-Tのデフォルトのパス コスト19のままになっています。
  • VLAN 8〜10には、トランク ポート2でパス コスト30が割り当てられています。
  • VLAN 2〜4は、トランク ポート2で100BASE-Tのデフォルトのパス コスト19のままになっています。
パス コストによってトラフィックが分散されるロード シェアリング トランク

パス コストによってトラフィックが分散されるロード シェアリング トランク に示すネットワークを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

スイッチ1で、グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

interfa c e fastethernet 0/1

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、トランクに設定するインターフェイスとしてポートFast Ethernet 0/1を定義します。

switchport trunk encapsulation
{ isl | dot1q | negotiate }

ISLカプセル化または802.1Qカプセル化をサポートするようにポートを設定します。

リンクの各終端に同じカプセル化タイプを設定する必要があります。

switchport mode trunk

ポートをトランク ポートとして設定します。

トランクは、デフォルトでISLトランキングが設定されます。

exit

グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

スイッチ1でFast Ethernet 0/2インターフェイスについてステップ2〜4を繰り返します。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show running-config

設定を確認します。

表示された、インターフェイスFast Ethernet 0/1および0/2がトランク ポートとして設定されていることを確認します。

show vlan

トランク リンクがアクティブになると、スイッチ1が他のスイッチからVTP情報を受信します。スイッチ1がVLAN設定を学習したことを確認します。

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

interface fastethernet 0/1

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、STPコストを設定するインターフェイスとしてポートFast Ethernet 0/1を定義します。

spanning-tree vlan 2 cost 30

VLAN 2に対し、スパニングツリー パス コストを30に設定します。

spanning-tree vlan 3 cost 30

VLAN 3に対し、スパニングツリー パス コストを30に設定します。

spanning-tree vlan 4 cost 30

VLAN 4に対し、スパニングツリー パス コストを30に設定します。

end

グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

スイッチ1でインターフェイスFast Ethernet 0/2についてステップ9〜11を繰り返し、VLAN 8、9、10に対して、スパニングツリー パス コストを30に設定します。

exit

イネーブルEXECモードに戻ります。

show running-config

設定を確認します。

表示されたインターフェイスFast Ethernet 0/1および0/2にパス コストが正しく設定されていることを確認します。

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

VMPSの設定

このスイッチはVMPSサーバとしては使用できませんが、VMPSのクライアントとして動作し、VLAN Query Protocol(VQP)を介してVMPSと通信します。VMPSは、ダイナミック アクセス ポートVLANメンバーシップを動的に割り当てます。

ここではVMPSの設定について説明します。

VMPSの概要

クライアント スイッチからVQP要求を受信したVMPSは、データベースを検索してMACアドレスとVLANのマッピングを調べます。サーバはこのマッピングと、サーバがセキュア モードであるかどうかに基づいて応答を返します。ポート上でVLANが許可されていない場合にポートをシャットダウンするのか、または単にVLANへのポート アクセスを拒否するのかはセキュア モードにより決まります。

要求への応答として、VMPSは次のいずれかの動作を実行します。

VMPSから アクセス拒否 応答を受信したスイッチは、引き続き、そのMACアドレスまたはポートからのトラフィックをブロックします。また、スイッチは引き続きそのポート宛てのパケットをモニタし、新しいアドレスを検出するたびに、VMPSにクエリを送ります。VMPSから ポート シャットダウン 応答を受け取ったスイッチは、ポートをディセーブルにします。このポートは、CLI、CMS、またはSNMPを使用して、手動で再びイネーブルにする必要があります。

コンフィギュレーション テーブルの明示的なエントリを使用して、特定のMACアドレスに対するアクセスをセキュリティ上の理由で拒否することもできます。VLAN名に none キーワードを指定すると、VMPSのセキュア モード設定に応じて、VMPSから アクセス拒否 または ポートシャットダウン 応答が送信されます。

ダイナミック ポートVLANメンバーシップ

スイッチ上のダイナミック(非トランキング)ポートは1つのVLAN(VLAN IDが1〜1005)にしか属せません。リンクがアクティブになっても、VMPSによってVLAN割り当てが行われるまで、スイッチとこのポート間ではトラフィックの伝送は行われません。VMPSはダイナミック ポートに接続された新しいホストの最初のパケットから送信元MACアドレスを受信し、VMPSデータベースに登録されているVLANとそのMACアドレスを照合します。

MACアドレスとVMPSデータベース内のVLANが一致した場合には、VMPSがそのポートのVLAN番号を送信します。クライアント スイッチがまだ設定されていない場合には、クライアント スイッチは、トランク ポートでVMPSから受信した最初のVTPパケットに指定されているドメイン名を使用します。クライアント スイッチがすでに設定されている場合には、VMPSへのクエリ パケットに自身のドメイン名を指定して、VLAN番号を取得します。VMPSはパケットに指定されたドメイン名が自身のドメイン名と一致することを確認してから、要求を受け入れ、そのクライアント用に割り当てたVLAN番号を使用してクライアントに応答します。一致しなかった場合、VMPSは(VMPSのセキュア モードの設定に応じて)要求を拒否するか、またはポートをシャットダウンします。

ダイナミック ポート上で複数のホスト(MACアドレス)がアクティブになるのは、それらのホストがすべて同じVLANに属する場合に限られます。ただし、同一ダイナミック ポート上でアクティブのホストが20を超えると、VMPSはそのポートをシャットダウンします。

ダイナミック ポート上でリンクがダウンすると、そのポートは切り離された状態に戻り、VLANから離脱します。このポートを介してオンラインになるホストは、VQPにより再びVMPSのチェックを受けた後に、ポートがVLANに割り当てられます。

VMPSデータベース コンフィギュレーション ファイル

VMPSには、ユーザが設定変更可能なデータベース コンフィギュレーション ファイルがあります。このASCIIテキスト ファイルは、スイッチからアクセス可能で、VMPSのサーバとして機能するTFTPサーバに格納されます。このファイルには、ドメイン名、代替VLAN名、およびMACアドレスとVLANのマッピングなどのVMPS情報が含まれます。このスイッチはVMPSとしては機能できませんが、Catalyst 5000または6000シリーズスイッチはVMPSとして使用できます。

代替VLAN名を設定できます。データベースに登録されていないMACアドレスを持つデバイスを接続すると、VMPSは代替VLAN名をクライアントに送信します。代替VLANを設定しておらず、かつ、MACアドレスがデータベースに含まれていない場合、VMPSは アクセス拒否 応答を送信します。VMPSがセキュア モードになっている場合には、 ポート シャットダウン 応答を送信します。

VMPSデータベース コンフィギュレーション ファイルでポート名が使用される場合、スイッチの規則に従ってポート名を指定する必要があります。たとえば、Fa0/4は固定ファスト イーサネット ポート番号4です。スイッチがクラスタ メンバーである場合は、コマンド スイッチはタイプの前にスイッチの名前を追加します。たとえば、 es3%Fa0/4 はメンバースイッチ3上の固定ファスト イーサネット ポート4を表します。ポート名が必要な場合、クラスタをサポートするように設定するには、VMPSデータベース コンフィギュレーション ファイルでこのような命名規則に従う必要があります。

次に、Catalyst 6000シリーズ スイッチ上でのVMPSデータベース コンフィギュレーション ファイル例を示します。このファイルの特徴は次のとおりです。

  • セキュリティ モードがオープンになっています。
  • 代替VLANにはデフォルトが使用されます。
  • MACアドレスとVLAN名のマッピング ― 各ホストのMACアドレスと各ホストが属するVLANが定義されています。
  • ポート グループが定義されています。
  • VLANグループが定義されています。
  • 制限されたVLANに対応するポートに対して、VLANポート ポリシーが定義されています。

!VMPS File Format, version 1.1

! Always begin the configuration file with

! the word "VMPS"

!

!vmps domain <domain-name>

! The VMPS domain must be defined.

!vmps mode {open | secure}

! The default mode is open.

!vmps fallback <vlan-name>

!vmps no-domain-req { allow | deny }

!

! The default value is allow.

vmps domain DSBU

vmps mode open

vmps fallback default

vmps no-domain-req deny

!

!

!MAC Addresses

!

vmps-mac-addrs

!

! address <addr> vlan-name <vlan_name>

!

address 0012.2233.4455 vlan-name hardware

address 0000.6509.a080 vlan-name hardware

address aabb.ccdd.eeff vlan-name Green

address 1223.5678.9abc vlan-name ExecStaff

address fedc.ba98.7654 vlan-name --NONE--

address fedc.ba23.1245 vlan-name Purple

!

!Port Groups

!

!vmps-port-group <group-name>

! device <device-id> { port <port-name> | all-ports }

!

vmps-port-group WiringCloset1

device 198.92.30.32 port 0/2

device 172.20.26.141 port 0/8

vmps-port-group "Executive Row"

device 198.4.254.222 port 0/2

device 198.4.254.222 port 0/3

device 198.4.254.223 all-ports

!

!

!VLAN groups

!

!vmps-vlan-group <group-name>

! vlan-name <vlan-name>

!

vmps-vlan-group Engineering

vlan-name hardware

vlan-name software

!

!

!VLAN port Policies

!

!vmps-port-policies {vlan-name <vlan_name> | vlan-group <group-name> }

! { port-group <group-name> | device <device-id> port <port-name> }

!

vmps-port-policies vlan-group Engineering

port-group WiringCloset1

vmps-port-policies vlan-name Green

device 198.92.30.32 port 0/8

vmps-port-policies vlan-name Purple

device 198.4.254.22 port 0/2

port-group "Executive Row"

VMPSのデフォルト設定

VMPSクライアントおよびダイナミック ポートのデフォルト設定 に、クライアント スイッチ上のVMPSおよびダイナミック ポートのデフォルト設定を示します。

VMPSクライアントおよびダイナミック ポートのデフォルト設定

機能

デフォルト設定

VMPSドメイン サーバ

なし

VMPS再確認インターバル

60分

VMPSサーバへの再試行回数

3

ダイナミック ポート

設定なし

VMPS設定時の注意事項

ダイナミック アクセス ポートVLANメンバーシップには、次の注意事項および制限事項があります。

ダイナミック アクセスの設定を有効にするには、ポートのトランキングをオフにする必要があります。

VMPSクライアントの設定

ダイナミックVLANはVMPS(サーバ)を使用して設定します。スイッチはVMPSクライアントにすることはできますが、VMPSサーバにはできません。

VMPSのIPアドレスの入力

スイッチをクライアントとして設定するには、最初にサーバのIPアドレスを入力する必要があります。

  • スイッチ クラスタにVMPSを定義する場合は、コマンド スイッチ上でアドレスを入力します。

VMPSのIPアドレスを入力するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

vmps server ipaddress primary

プライマリVMPSサーバとして動作するスイッチのIPアドレスを入力します。

vmps server ipaddress

セカンダリVMPSサーバとして動作するスイッチのIPアドレスを入力します。

最大3つのセカンダリ サーバ アドレスを入力できます。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show vmps

表示された VMPS Domain Server フィールドの設定を確認します。

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

VMPSクライアントのダイナミック アクセス ポートの設定

クラスタ メンバー スイッチのポートをダイナミック ポートとして設定する場合は、最初に rcommand イネーブルEXECコマンドを使用してメンバー スイッチにログインします。

  • ダイナミック ポートVLANメンバーシップは、エンド ステーション用、またはエンド ステーションに接続しているハブ用です。ダイナミック アクセス ポートを他のスイッチに接続すると、接続が切断される可能性があります。

VMPSクライアント スイッチにダイナミック アクセス ポートを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、エンド ステーションに接続しているスイッチ ポートを入力します。

switchport mode access

ポートをアクセス モードに設定します。

switchport access vlan dynamic

ダイナミックVLANメンバーシップ適格としてポートを設定します。

ダイナミック アクセス ポートはエンド ステーションに接続されている必要があります。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show interfaces interface-id switchport

表示された Operational Mode フィールドを確認します。

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

インターフェイスの設定をデフォルトに戻すには、 default interface interface-id インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイスのスイッチ ポート モードの設定をデフォルト(dynamic desirable)に戻すには、 no switchport mode インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。アクセス モードをスイッチのデフォルトVLANにリセットするには、 no switchport access インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

  • switchport access vlan dynamic インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してダイナミック アクセス ポートを設定する場合、DTPネゴシエーションを通じてインターフェイスがアクセス モードからトランク モードに変わると、許可されていないユーザがネットワーク リソースにアクセスできるようになる場合があります。この問題を回避するには、ポートをスタティック アクセス ポートに設定します。

VLANメンバーシップの確認

スイッチがVMPSから受信したダイナミック ポートVLANメンバーシップの割り当てを確認するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

vmps reconfirm

ダイナミック ポートVLANメンバーシップを確認します。

show vmps

ダイナミックVLANの再確認ステータスを調べます。

再確認インターバルの変更

VMPSクライアントは、VMPSから受信したVLANメンバーシップ情報を定期的に再確認します。この再確認を行う間隔を分単位で設定できます。

クラスタ内のメンバー スイッチを設定する場合、このパラメータをコマンド スイッチ上の再確認設定値以上にする必要があります。この場合もまた、 rcommand イネーブルEXECコマンドを使用してメンバー スイッチにログインする必要があります。

再確認インターバルを変更するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

vmps reconfirm minutes

ダイナミックVLANメンバーシップを再確認する間隔を分単位で指定します。

1〜120分の値を入力します。デフォルトは60分です。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show vmps

表示されている Reconfirm Interval フィールドのダイナミックVLANの再確認ステータスを確認します。

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

スイッチをデフォルト設定に戻すには、 no vmps reconfirm グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

再試行回数の変更

スイッチが次のサーバにクエリ送信するまでに、VMPSとの接続を試みる試行回数を変更するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

コマンド

説明

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

vmps retry count

再試行回数を変更します。

再試行回数は1〜10回の範囲で指定できます。デフォルトは3回です。

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

show vmps

表示された Server Retry Count フィールドを確認します。

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

スイッチをデフォルト設定に戻すには、 no vmps retry グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

VMPSのモニタ

VMPS情報を表示するには、 show vmps イネーブルEXECコマンドを使用します。VMPSについて、次の情報が表示されます。

VMPS VQPバージョン

VMPSとの通信に使用されるVQPのバージョン。スイッチはVQPバージョン1を使用するVMPSにクエリ送信をします。

再確認インターバル

VLANとMACアドレスとの割り当てを再確認するまでにスイッチが待機する時間(分単位)。

サーバ再試行回数

VQPからVMPSにクエリを再送信する回数。この回数だけ試行しても応答がない場合、スイッチはセカンダリVMPSに対してクエリ送信を開始します。

VMPSドメイン サーバ

設定されているVLANメンバーシップ ポリシー サーバのIPアドレス。スイッチは、currentの指定があるサーバにクエリを送信しています。primaryと表示されたサーバがプライマリ サーバです。

VMPSの動作

最新の再確認の結果。再確認は、再確認インターバルとして設定された時間が経過すると自動的に行われます。また、 vmps reconfirm イネーブルEXECコマンドを入力するか、CMSまたはSNMPと同等のコマンドを使用することによって、強制的に再確認できます。

次に、 show vmps イネーブルEXECコマンドの出力例を示します。

Switch# show vmps

VQP Client Status:

--------------------

VMPS VQP Version: 1

Reconfirm Interval: 60 min

Server Retry Count: 3

VMPS domain server: 172.20.128.86 (primary, current)

172.20.128.87

Reconfirmation status

---------------------

VMPS Action: No Dynamic Port

ダイナミック ポートVLANメンバーシップのトラブルシューティング

VMPSは次の条件が発生したときに、ダイナミック ポートをシャットダウンします。

シャットダウンしたダイナミック ポートを再びイネーブルにするには、 no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力します。

VMPSの構成例

ダイナミック ポートVLANメンバーシップの構成 に、VMPSサーバ スイッチと、ダイナミック ポートの設定されたVMPSクライアント スイッチで構成されるネットワークを示します。この例の前提条件は次のとおりです。

ダイナミック ポートVLANメンバーシップの構成

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