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CLIの使用方法

この章では、Cisco IOSのCLI(コマンドライン インターフェイス)を使用する前に理解しておくべき情報について説明します。IOSソフトウェアを初めて使用される場合、または使用方法を忘れている場合には、このマニュアルの以降の章を読む前に、この章に目を通してください。

このスイッチのソフトウェア リリースは、Cisco IOS Release 12.0に基づいています。このリリースは、Catalyst 2900 XLおよびCatalyst 3500 XLスイッチ用の機能セットをサポートするように拡張されています。この章では、これらのスイッチ用に作成または変更されたコマンドの使用手順だけを扱っています。これらのコマンドの詳細については、スイッチのコマンド リファレンスを参照してください。この章では、Cisco IOS Release 12.0のコマンド、およびCisco.comで提供されているCisco IOS Release 12.0マニュアルに記載されている情報については扱いません。

コマンドの基本的な使用方法

ここでは、次の内容について説明します。

CLIの使用法の詳細については、Cisco.comで提供されているCisco IOS Release 12.0マニュアルを参照してください。

コマンド モードへのアクセス

CLIには、いくつかの異なるモードがあります。使用できるコマンドは、その時点でのコマンド モードによって異なります。システム プロンプトに疑問符( ? )を入力すると、各コマンド モードで使用できるコマンドのリストが表示されます。

スイッチでセッションを開始するには、ユーザ モード(ユーザEXECモード)から始めます。ユーザEXECモードで使用できるのは、限られたコマンド セットだけです。たとえば、現在のコンフィギュレーション ステータスを表示する show コマンドや、インターフェイスのカウンタをクリアする clear コマンドなど、ユーザEXECコマンドのほとんどは1回限りのコマンドです。スイッチの再起動時に、これらのユーザEXECコマンドが保存されることはありません。

すべてのコマンドを使用できるようにするには、イネーブルEXECモードを開始する必要があります。イネーブルEXECモードを開始するには、通常、パスワードを入力する必要があります。イネーブルEXECモードでは、任意のイネーブルEXECコマンドを使用できるほか、グローバル コンフィギュレーション モードを開始できます。

コンフィギュレーション モード(グローバル、VLAN、インターフェイスなど)を使用すると、実行中のコンフィギュレーションを変更できます。コンフィギュレーションを保存すると、スイッチの再起動後も、それらのコマンドが保存されます。各種のコンフィギュレーション モードにアクセスするには、まずグローバル コンフィギュレーション モードを開始する必要があります。グローバル コンフィギュレーション モードから、インターフェイス コンフィギュレーション モードおよびライン コンフィギュレーション モードを開始することができます。

コマンド モードの概要 に、スイッチでサポートされている 主な コマンド モード、各モードで表示されるプロンプト、およびモードの終了方法を示します。表の例では、ホスト名として switch を使用しています。

コマンド モードの概要

モード

アクセス方法

プロンプト

終了方法

モードの用途 1

ユーザEXEC

スイッチとのセッションを開始します。

switch>

logout またはquitを入力します。

ユーザ レベルで使用可能なEXECコマンドは、イネーブル レベルで使用可能なコマンドの一部です。

このモードを使用して次の作業を行います。

  • 端末の設定変更
  • 基本テストの実行
  • システム情報の表示

イネーブルEXEC

ユーザEXECモードで、 enable コマンドを入力します。

switch#

disable を入力して終了します。

イネーブル コマンド セットには、ユーザEXECモードのコマンドのほかに、その他のコマンド モードにアクセスするための configure コマンドが含まれます。イネーブル コマンドの多くは動作パラメータを設定するコマンドなので、不正使用を防止するために、イネーブル アクセスをパスワードで保護する必要があります。

システム管理者がパスワードを設定している場合、パスワードを要求するプロンプトが表示されます。パスワードを入力すると、イネーブルEXECモードにアクセスできます。パスワードは画面には表示されず、大文字/小文字の区別があります。

グローバル コンフィギュレーション

イネーブルEXECモードで、 configure コマンドを入力します。

switch(config)#

終了してイネーブルEXECモードに戻るには、 exit または end コマンドを入力するか、 Ctrl-Z を押します。

このモードを使用して、スイッチ全体に適用されるパラメータを設定します。

Config-lre-sequence

グローバル コンフィギュレーション モードで、 lre sequence <sequence_name> コマンドを入力します。

config-seq#

終了してグローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit コマンドを入力します。

イネーブルEXECモードに戻るには、 Ctrl-Z を押すか、 end を入力します。

このモードを使用して、新しいシーケンスを作成したり、ユーザ定義のシーケンス内でプロファイルを追加または削除したりします。

Config-lre-controller

グローバル コンフィギュレーション モードで、 controller lre <chipset_number> コマンドを入力します。

config-controller#

終了してグローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit コマンドを入力します。

イネーブルEXECモードに戻るには、 Ctrl-Z を押すか、 end を入力します。

このモードを使用して、アップグレード関連のコマンドをすべて実行できます(アップグレードの詳細については、 LREスイッチ ファームウェアのアップグレード を参照)。

VLANデータベース

イネーブルEXECモードで、 vlan database コマンドを入力します。

switch(vlan)#

終了してイネーブルEXECモードに戻るには、 exit を入力します。

このモードを使用して、VLAN固有のパラメータを設定します。

インターフェイス コンフィギュレーション

グローバル コンフィギュレーション モードで、(インターフェイスを指定して) interface コマンドを入力します。

switch(config-if)#

終了してグローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit を入力します。

終了してイネーブルEXECモードに戻るには、 Ctrl-Zまたはend を入力します。

このモードを使用して、スイッチおよびLRE CPEイーサネット ポートのパラメータを設定します。

ライン コンフィギュレーション

グローバル コンフィギュレーション モードで、 line vty または line console コマンドを使用して、回線を指定します。

switch(config-line)#

終了してグローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit を入力します。

終了してイネーブルEXECモードに戻るには、 Ctrl-Zまたはend を入力します。

このモードを使用して、端末回線のパラメータを設定します。

インターフェイス コンフィギュレーション モードでのポートの指定

ポートを設定するには、 interface コンフィギュレーション コマンドを使用して、インターフェイス タイプ、スロット、およびスイッチ ポート番号を指定する必要があります。たとえば、スイッチのポート4を設定するには、次のように入力します。

switch(config)# interface fa 0/4

スイッチの最初のモジュール スロットに搭載された10/100モジュールのポート4を設定するには、次のように入力します。

switch(config)# interface fa 1/4

lreswitch(config)# interface ?

FastEthernet FastEthernet IEEE 802.3

LongReachEthernet Ethernet over VDSL

Multilink Multilink-group interface

Port-channel Ethernet Channel of interfaces

VLAN Switch VLAN Virtual Interface

Virtual-TokenRing Virtual TokenRing

Catalyst 2900 XLおよびCatalyst 3500 XLスイッチでは、マルチリンク、ポートチャネル、および仮想トークンリングのインターフェイス タイプはサポートされていません。

  • スロット番号 スイッチのスロットの番号です。モジュール型のCatalyst 2900 XLスイッチでは、スロット番号は1または2です。モジュール型でないCatalyst 2900 XLおよびCatalyst 3500 XLスイッチでは、スロット番号は0です。
  • ポート番号 ― スイッチの物理ポートの番号です。ポート番号については、ご使用のスイッチを参照してください。

コマンドの省略形

スイッチが一意に認識することのできる文字数を入力することにより、コマンドを実行できます。次に、 show configuration コマンドを入力する例を示します。

Switch# show conf

コマンドのno形式とdefault形式の使用方法

ほとんどすべてのコンフィギュレーション コマンドに、 no 形式があります。 no 形式を使用するのは、一般的に次の場合です。

ディセーブルにした機能を再びイネーブルにする場合、または no コマンドの動作を取り消すには、 no を付けずにコマンドを入力します。

コンフィギュレーション コマンドには default 形式も設定されています。コマンドの default 形式を使用すると、コマンドの設定がデフォルト値に戻ります。ほとんどのコマンドはデフォルトでディセーブルに設定されているので、 default 形式は no 形式と同じ結果になります。ただし、一部のコマンドはデフォルトでイネーブルに設定されており、変数に特定のデフォルト値が設定されています。このような場合に default コマンドを実行すると、コマンドがイネーブルになり、変数にデフォルト値が設定されます。

コマンドの再表示

以前に入力したコマンドを再表示するには、上矢印キーを押します。上矢印キーを押すたびに、1つずつコマンドをさかのぼることができます。

ヘルプの使用法

システム プロンプトに疑問符( ? )を入力すると、各コマンド モードで使用できるコマンドの一覧が表示されます。コンテキスト ヘルプを使用する場合には、疑問符( ? )の前にスペースを入れるかどうかが重要になります。特定の文字列で始まるコマンドのリストを表示するには、文字列のあと、すぐに続けて疑問符( ? )を入力します。スペースは入れないでください。このヘルプ形式は、ワードが表示されることから、ワード ヘルプと呼ばれています。

キーワードまたは引数を表示するには、キーワードまたは引数の代わりに疑問符( ? )を入力します。この場合には、 ? の前にスペースを入力します。このヘルプ形式は、コマンド構文ヘルプと呼ばれています。入力したコマンド、キーワード、および引数に基づいて、使用可能なキーワードまたは引数が表示されるからです。

任意のコマンドに対応するキーワードおよび引数のリストも表示できます( ヘルプの概要 を参照)。

ヘルプの概要

コマンド

説明

help

各コマンド モードのヘルプ システムの概要が表示されます。

コマンドの省略形 ?

指定した文字列で始まるコマンドのリストが表示されます。次に例を示します。

Switch# di?

dir disable disconnect

コマンドの省略形 < Tab >

コマンドの省略形を基にして、完全なコマンド名が表示されます。次に例を示します。

Switch# sh conf < tab >

Switch# show configuration

?

特定のコマンド モードで使用できる全コマンドがリストされます。次に例を示します。

Switch> ?

コマンド ?

コマンドに関連づけられたキーワードがリストされます。次に例を示します。

Switch> show ?

コマンド キーワード ?

キーワードに関連づけられた引数がリストされます。次に例を示します。

Switch(config)# cdp holdtime ?

<10-255> Length of time (in sec) that receiver must keep this packet

コマンドライン エラー メッセージ

CLIの代表的なエラー メッセージ に、CLIを使用してスイッチを設定するときに表示される可能性のあるエラー メッセージの一部を紹介します。

CLIの代表的なエラー メッセージ

エラー メッセージ

意味

ヘルプの利用方法

% Ambiguous command: "show con"

スイッチがコマンドとして認識できるだけの文字が入力されていません。

コマンドを再度入力し、スペース1つと疑問符( ? )を入力してください。

コマンドと共に使用できるキーワードが表示されます。

% Incomplete command.

コマンドに必要なキーワードまたは値が十分ではありません。

コマンドを再度入力し、スペース1つと疑問符( ? )を入力してください。

コマンドと共に使用できるキーワードが表示されます。

% Invalid input detected at `^' marker.

コマンドの入力ミスです。キャレット(^)記号が間違っている個所を示しています。

疑問符( ? )を入力すると、そのコマンド モードで利用できるすべてのコマンドが表示されます。

コマンドと共に使用できるキーワードが表示されます。

CLIへのアクセス

次の手順は、スイッチまたはコマンド スイッチにIP情報およびパスワードが設定されていることを前提にしています。IPアドレスおよびパスワードは、次の方法でスイッチに割り当てることができます。

コマンド スイッチおよびクラスタ メンバーにこれらの情報を割り当てる際の考慮事項については、 IPアドレス および パスワード を参照してください。

端末セッションからCLIにアクセスする手順は、次のとおりです。

管理ステーション上でエミュレーション ソフトウェア(ProComm、HyperTerminal、tip、minicomなど)を起動します。

必要な場合は、スイッチのコンソール ポート設定と一致するように端末エミュレーション ソフトウェアの再設定を行います(デフォルトの設定値は、9600ボー、パリティなし、8データ ビット、1ストップ ビットです)。

次のいずれかの方法で、スイッチとの接続を開始します。

このスイッチでは、同時Telnetセッションが7つまでサポートされます。あるTelnetユーザが行った変更は、他のすべてのTelnetセッションに反映されます。

コンソール ポートまたはTelnetセッションによって接続すると、管理ステーション上にユーザEXECプロンプトが表示されます。

ブラウザからのCLIへのアクセス

次に示す手順は、ソフトウェア要件(ブラウザおよびJavaプラグインの設定を含む)を満たしていること、スイッチまたはコマンド スイッチにIP情報およびTelnetパスワードが割り当てられていることが前提です(リリース ノート[ http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/c2900xl/index.htm ]を参照)。

WebブラウザからCLIにアクセスする手順は、次のとおりです。

いずれかのサポート対象ブラウザを起動します。

URLフィールドに、コマンド スイッチのIPアドレスを入力します。

Cisco Systems Accessページが表示されたら、TelnetをクリックしてTelnetセッションを開始します。

Cisco Systems Accessページで、 Web Console - HTML access to the command line interface をクリックしてCLIにアクセスすることもできます。Cisco Systems Accessページの詳細については、 CMSへのアクセス およびリリース ノート( http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/c2900xl/index.htm )を参照してください。

スイッチのパスワードを入力します。

管理ステーション上にユーザEXECモードのプロンプトが表示されます。

コンフィギュレーション変更の保存

スイッチのフラッシュ メモリには、IOSイメージ、スタートアップ コンフィギュレーション ファイル(config.txtファイル)、およびヘルパー ファイルが保管されます。

show コマンドを使用すると、常に、スイッチの 実行コンフィギュレーション が表示されます。スイッチまたはスイッチ クラスタのコンフィギュレーションを変更すると、変更内容は実行コンフィギュレーションに反映されます。この変更は、フラッシュ メモリに保存されているconfig.txtファイル(スイッチの再起動時に使用される スタートアップ コンフィギュレーション )には、自動的には反映 されません 。フラッシュ メモリに変更を保存しない場合、次のスイッチの再起動時に変更内容は失われます。

コンフィギュレーションのすべての変更をフラッシュ メモリに保存するには、イネーブルEXECモードでwrite memoryコマンドを入力する必要があります。

Catalyst 1900およびCatalyst 2820スイッチでは、コンフィギュレーションの変更が、その都度フラッシュ メモリに自動的に保存されるので、write memoryコマンドを使用する必要はありません。

次の作業

スイッチを設定する前に、次の資料を参照して基本的な事項を確認してください。

このマニュアルの以降の章では、このリリースでサポートされているソフトウェア機能の詳細、およびCLI手順について説明します。CMSの使用手順およびウィンドウの説明については、オンライン ヘルプを参照してください。


1.
どのモードでも、プロンプトに疑問符( ? )を入力すると、利用できるコマンドがすべて表示されます。
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