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システムのトラブルシューティング

この章では、Cisco uBR7200シリーズCable Modem Termination System(CMTS;ケーブル モデム終端システム)の各種機能のトラブルシューティング情報について説明します。内容は次のとおりです。

説明

showコマンドの応答

システム情報を取得するためのshowコマンド オプションについて説明します。

ヘッドエンドCMによるダウンストリーム信号の確認

Cisco uBR924 cable access modemを使用して、
Cisco uBR7200シリーズルータから発信されたダウンストリーム信号を確認します。

振幅の平均化

システムでは、平均化アルゴリズムを使用して、Carrier-to-Noise Ratio(CNR;搬送波対雑音比)が小さいために過度の電力調整(フラッピング)が行われているCable Modem(CM;ケーブルモデム)について、最適なパワーレベルを決定します。ここでは、このような電力調整が、不安定なリターンパス接続を示していると解釈できることについて説明します。

ダウンストリーム テスト信号の設定

ダウンストリーム テスト信号を生成できるコンフィギュレーション コマンドについて説明します。

応答のないCMへのpingの実行

ケーブル システム管理者は、Cisco uBR7200シリーズ ケーブル インターフェイスとCM間のチャネルの状態を迅速に診断できます。

ケーブル インターフェイスdebugコマンドの使用方法

ケーブル インターフェイス ライン カードのトラブルシューティング手順について説明します。

showコマンドの応答

ここでは、ケーブル関連のshowコマンドの概要について説明します。このコマンドおよびその他のCMTSコマンドの詳細については、Cisco.com上の次の資料を参照してください。

コマンド

説明

show cable flap-list [sort-interface | sort-flap | sort-time]

Cisco uBR7200シリーズルータのケーブル フラップ リストを表示するには、イネーブルEXECモードでshow cable flap-listコマンドを使用します。

Cisco uBR7200シリーズでは、sortオプションは一度に1つのラインカードに適用され、その後リストが統合されます。たとえば、フラップ リストはケーブル7/0に対してソートされ、コンソールに表示されたあと、ケーブル7/1に対してソートされ、コンソールに表示される(以下同様)といった処理が行われます。

show cable flap-list コマンドおよびshow cable modemコマンドでは、Cisco uBR7200シリーズ CMTSが特定のモデムの不安定なリターンパスを検出し、電力調整を行った日時が表示されます。電力調整が行われたモデムは、P-Adj(電力調整)フィールドにアスタリスク(*)が表示されます。 モデムの送信パワーが最大値に達し、それ以上パワーレベルを上げることができない場合には、感嘆符(!)が表示されます。

ケーブル フラップ リスト使用の詳細については、『 Cisco Cable Modem Termination System Feature Guide 』のChapter「 Flap List Troubleshooting for the Cisco CMTS 」を参照してください。

show cable modem

すべてのData-over-Cable Service Interface Specification(DOCSIS)ステート、およびその他の有益なトラブルシューティング情報、たとえば、最後に受信したアップストリームRadio Frequency(RF;無線周波数)パワー レベルやプロビジョニングされたCustomer Premises Equipment (CPE;顧客宅内機器)の最大数などを表示するには、イネーブルEXECモードでshow cable modemコマンドを使用します。

    DOCSIS CMは、登録およびプロビジョニング時に一連のステート過程を通過することが必要です。この情報を使用することにより、CMがオフラインまたは使用不能になった理由を突き止めることができます。

show cable flap-list コマンドおよびshow cable modemコマンドでは、Cisco uBR7200シリーズ CMTSが特定のモデムの不安定なリターンパスを検出し、電力調整を行った日時が表示されます。電力調整が行われたモデムは、P-Adj(電力調整)フィールドにアスタリスク(*)が表示されます。 モデムの送信パワーが最大値に達し、それ以上パワーレベルを上げることができない場合には、感嘆符(!)が表示されます。

show cable modemコマンドを使用すると、RF CPEのIPアドレスまたはMACアドレスを入力することによって特定された単一モデムのオプション リストが表示されます。

  • 各インターフェイス上の各CMのSignal-Noise Ratio(SNR;信号対雑音比)情報
  • 各アップストリーム チャネルに接続されているモデム総数のサマリー情報
  • 指定したインターフェイスまたはアップストリームの登録済みモデムおよび未登録モデムの総数
  • 指定したインターフェイスまたはアップストリームのオフラインモデム総数、およびオフラインになる前の各モデムのステータス

show cable modem maintenance

ステーション メンテナンス エラー統計情報を表示するには、イネーブルEXECモードでshow cable modem maintenanceコマンドを使用します。

CMTSによってCMがオフラインになっていることが検出されると(ステーション メンテナンス要求を16回試行しても応答がない場合)、CMにはオフライン マークが付けられます。CMがその後24時間以内にオンラインにならなかった場合は、CMおよびService IDentifier(SID;サービス識別子)ステートがオフラインとしてマークされるだけではなく、CMTSレンジング リストからSIDが即時に削除され、SIDを完全に削除するためにエージング タイマーが起動します。

次に、出力フィールドについて説明します。

  • SM Exhausted Count 値は、ステーション メンテナンス要求に応答しなかったことが原因で、CMが削除された回数を表します。16回にわたる周期的なレンジングの機会に、CMがRNG_REQを返さなかった場合、そのモデムはステーション メンテナンス リストから削除されます。
  • SM Aborted Count 値は、無効な動作パラメータが原因でCMが削除された回数を表します。パワー レベルが許容範囲外である、またはタイミング オフセットが変化し続けているといった原因が考えられます。コマンド出力内の個々の時間は、発生時刻を示しています。

show cable qos profile

Type of Service(ToS;サービス タイプ)仕様を表示するには、イネーブルEXECモードでshow cable qos profileコマンドを使用します。表示される情報には、アップストリーム パケットの廃棄数、エラー数、正常なパケット数、修正可能なエラー数、修正不可能なエラー数、ノイズ、マイクロリフレクション統計情報などがあります。

次に、 show cable qos profileコマンドの出力例を示します。この例では、ToS仕様が表示されています。

Router# show cable qos profile

Service Prio Max       Guarantee Max        Max tx TOS  TOS  Create B

class        upstream  upstream downstream burst mask value by   priv

>            bandwidth bandwidth bandwidth                         enab

1 0 0 0 0          0 0x0 0x0 cmts(r) no

2 0 64000 0 1000000 0 0x0 0x0 cmts(r) no

3 0 1000 0 1000 0 0x0 0x0 cmts    no

4 3 256000 0 512000 0 0x0 0x0 cm      no

5 5 1000000 0 10000000 0 0x0 0x0 cm      no

6 3 256000 0 512000 0 0x0 0x0 cm      yes

    [Created by]カラムの[r]は、CMTSが作成した最初の2つのCoSが、オンラインではないCM用に予約されていることを意味します。

オプションの引数 n は、特定のプロファイルを表示します。

show interface cable

ケーブル インターフェイス情報を表示するには、イネーブルEXECモードでshow interface cableコマンドを使用します。

show interface cable slot/port [downstream | upstream]

次の例は、スロット5/ポート0に搭載されているCMを指定した場合のshow interface cableコマンドの出力を示します。

Router# show interface cable 5/0

Cable5/0 is up, line protocol is up

Hardware is BCM3210 FPGA, address is 00e0.1e5f.7a60 (bia 00e0.1e5f.7a60)

Internet address is 1.1.1.3/24

MTU 1500 bytes, BW 27000 Kbit, DLY 1000 usec, rely 255/255, load 1/255

Encapsulation, loopback not set, keepalive not set

ARP type: ARPA, ARP Timeout 04:00:00

Last input 4d07h, output 00:00:00, output hang never

Last clearing of "show interface" counters never

Queuing strategy: fifo

Output queue 0/40, 0 drops; input queue 0/75, 0 drops

5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec

5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec

10908 packets input, 855000 bytes, 0 no buffer

Received 3699 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles

3 input errors, 3 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort

5412 packets output, 646488 bytes, 0 underruns

0 output errors, 0 collisions, 13082 interface resets

0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out

show interface cable upstream コマンドは、アップストリーム ポートのMACスケジューラ ステートの詳細を表示するように機能拡張されたものです。

出力に含まれる新しい項目は、次のとおりです。

  • スロット キューの詳細な統計情報 ― 出力例のQueue [CIR Grants] 0/20, fair queueing, 0 dropsは、CIRサービス認可に対応するキューが、現在深度0で、最大深度は20であることを表しています。 Weighted Fair Queueing(WFQ)がこのキューの認可を示しています。
  • Constant Bit Rate(CBR;固定ビット レート)スロット スケジューリング テーブル ステート ― 出力例の予約スロット テーブルには2つのCBRエントリがあります。これは、コマンドの発行時点で、MACスケジューラが2つのCBRスロットに、予約スロット テーブルへの参入を認めていたことを意味しています。
  • このアップストリーム チャネル用にMAPでスケジューリングされているアップストリーム スロットの各タイプに対応するカウンタ ― [Init Mtn IEs 800]は、showコマンドの発行時にMACスケジューラが800の初期メンテナンス情報要素(スロット)を追加していたことを意味します。
  • MACスケジューリング統計情報 ― 各スロット タイプで使用されているアップストリーム帯域幅の割合について平均を示します。

show interface cable sid

CMのSIDを表示するには、イネーブルEXECモードでshow interface cable sidコマンドを使用します。

次の出力例は、show interface cable sidコマンドのコマンド形式の1つを示しています。

Router# show int c4/0 sid

Sid Prim MAC Address IP Address Type Age Admin Sched Sfid

State Type

5 0010.7b6b.58c1 10.20.114.34 stat 2d1h36menable BE 1

6 0010.7bed.9dc9 10.20.114.37 stat 2d1h36menable BE 13

7 0010.7bed.9dbb 10.20.114.38 stat 2d1h36menable BE 15

8 0010.7b6b.58bb 10.20.114.112 stat 2d1h34menable BE 17

9 0010.7b6b.58bb 10.20.114.112 dyna 2d1h34menable BE 19

show cable modulation-profile

Cisco CMTSの変調プロファイル グループ情報を表示するには、イネーブルEXECモードでshow cable modulation-profileコマンドを使用します。

show cable modulation-profileコマンドには、変調プロファイル番号を表示する追加オプション番号機能が組み込まれています。

show cable modulation-profileコマンドは、以前のshow cable burst-profileコマンドに完全に代わるものです。

ヘッドエンドCMによるダウンストリーム信号の確認

Cisco uBR924 cable access modemを使用して、Cisco uBR7200シリーズルータから発信されたダウンストリーム信号を確認することができます。Cisco uBR924が、DOCSIS CM仕様に従って設定されていることを確認してください。

Cisco uBR924を使用して、Cisco uBR7200シリーズルータから発信されたダウンストリーム信号を確認するには、次の作業を行います。

  1. Cisco uBR924を稼働し、0〜+5 dBmVの入力信号を受信している状態で、show controller c0 tunerコマンドを使用します。
  2. 出力を調べ、SNR推定値変数に対応する値を確認します。この値が35 dB以上であれば、信号は最適化されています。値が35 dB未満の場合には、ケーブル ヘッドエンドのアップコンバータを調整してください。

ヘッドエンドに設置されたCMのSNR推定値は、35〜39 dBでなければなりません。表示される実値はCMによって異なりますが、同じCMで測定される値は常に一定になります。SNRを最大値にすることによって、CMの信頼性とサービス品質が最適化されます。

振幅の平均化

Cisco uBR7200シリーズ CMTSでは、平均化アルゴリズムを使用して、CNRが小さいために過度の電力調整(フラッピング)が行われているCMについて、最適なパワーレベルを決定します。フラッピングCMが削除されるのを防ぐため、Cisco uBR7200シリーズ CMTSは、設定可能なRNG-REQメッセージ数を平均化してから、電力調整を行います。潜在的に不安定なリターンパスを補正することによって、Cisco uBR7200シリーズ CMTSは、対象となるCMとの接続を維持します。ただし、このような電力調整は、不安定なリターンパス接続を示していると解釈できます。

show cable flap-list コマンドおよび show cable modem コマンドが拡張され、Cisco uBR7200シリーズ CMTSが電力調整を行っているパス、および送信パワーが最大値に達しているモデムを判別できるようになりました。このような状況は不安定なパスを示しているので、補正する必要があります。

show cable flap-list コマンドの出力例を示します。

Router# show cable flap-list

MAC Address Upstream Ins Hit Miss CRC P-Adj Flap Time

0010.7bb3.fd19 Cable5/0/U1 0 2792 281 0 *45 58 Jul 27 16:54:50

0010.7bb3.fcfc Cable5/0/U1 0 19 4 0 !43 43 Jul 27 16:55:01

0010.7bb3.fcdd Cable5/0/U1 0 19 4 0 *3 3 Jul 27 16:55:01

アスタリスク(*)は、CMTSがこのモデムに電力調整を適用していることを示しています。感嘆符(!)は、モデムの送信パワーが最大値に達していることを示しています。

次に、 show cable modem コマンドの出力例を示します。

Router# show cable modem

MAC Address IP Address I/F MAC Prim RxPwr Timing Num BPI

State Sid (db) Offset CPEs Enbld

0050.04f9.edf6 10.44.51.49 C7/1/U0 online 1 -0.50 3757 0 no

0050.04f9.efa0 10.44.51.48 C7/1/U0 online 2 -0.50 3757 0 no

0030.d002.41f5 10.44.51.147 C7/1/U0 online 3 -0.25 3829 0 no

0030.d002.4177 10.44.51.106 C7/1/U0 online 4 -0.50 3798 0 no

0030.d002.3f03 10.44.51.145 C7/1/U0 online 5 0.25 3827 0 no

0050.04f9.ee24 10.44.51.45 C7/1/U0 online 6 -1.00 3757 0 no

0030.d002.3efd 10.44.51.143 C7/1/U0 online 7 -0.25 3827 0 no

0030.d002.41f7 10.44.51.140 C7/1/U0 online 8 0.00 3814 0 no

0050.04f9.eb82 10.44.51.53 C7/1/U0 online 9 -0.50 3756 0 no

0050.f112.3327 10.44.51.154 C7/1/U0 online 10 0.25 3792 0 no

0030.d002.3f8f 10.44.51.141 C7/1/U0 online 11 0.00 3806 0 no

0001.64f9.1fb9 10.44.51.55 C7/1/U0 online 12 0.00 4483 0 no

0030.d002.417b 10.44.51.146 C7/1/U0 online 13 0.50 3812 0 no

0090.9600.6f7d 10.44.51.73 C7/1/U0 online 14 0.00 4071 0 no

0010.9501.ccbb 10.44.51.123 C7/1/U0 online 15 0.25 3691 0 no

show cable modem コマンドの出力にあるアスタリスク(*)は、CMTSがこのCMに電力調整を適用していることを示しています。感嘆符(!)は、CMの送信パワーが最大値に達していることを示しています。

ここでは、振幅の平均化に関連するコマンドについて説明します。

電力調整のイネーブル化およびディセーブル化

電力調整機能をイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードでcable upstream power-adjustコマンドを使用します。

cable upstream n power-adjust { threshold [ threshold # ] | continue [ tolerable value ] | noise [ % of power adjustment ]}

電力調整をディセーブルにするには、このコマンドのno形式を使用します。

no cable upstream power-adjust

構文

説明

n

アップストリーム ポート番号を指定します。

threshold #

電力調整スレッシュホールドを指定します。スレッシュホールドの範囲は0〜10 dBです。デフォルト値は1 dBです。

tolerable value

RNG-RSPのステータスをCONTINUEまたはSUCCESSに設定するときの基準値を指定します。範囲は2〜15 dBです。デフォルト値は2 dBです。

% of power adjustment

標準電力調整方式からノイズ電力調整方式へ切り替えるために必要な、電力調整パケットの割合を指定します。有効範囲は10〜100 %です。デフォルト値は30 %です。

    デフォルトのスレッシュホールドは1 dBです。デフォルトのtolerable valueは2 dBです。電力調整は30 %です。
    システム動作にはデフォルトの設定値が適しています。振幅の平均化は自動的に行われる手順です。一般的に、値の調整をすることは推奨できません。ただし、フラッピングCMが発生した場合は、ケーブル プラントのクリーンナップを推奨します。
    状況によっては、一部の値を調整する必要があります。

    最大パワー レベルに達したことが原因で、CMがレンジングを完了できない場合、 tolerable value のCONTINUEフィールドをデフォルトの2 dBより大きい値に設定してください。[C]バージョンのケーブル インターフェイス ライン カードで10 dBより大きい値、FPGAバージョンで5 dBより大きい値に設定することは推奨できません。

    フラップ リスト表示で電力調整の回数が多いCMでも、[noisy]として検出されていない場合は、[noisy]の割合を引き下げてください。また、不必要に[noisy]とみなされるCMが多すぎる場合は、[noisy]の割合を引き上げてください。

電力調整に影響する周波数スレッシュホールドの設定

周波数スレッシュホールドを設定することによって電力調整方式を制御する場合は、インターフェイス コンフィギュレーション モードで cable upstream freq-adj averaging コマンドを使用します。電力調整をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

cable upstream n freq-adj averaging % of frequency adjustment

no cable upstream freq-adj averaging

構文

説明

n

アップストリーム ポート番号を指定します。

averaging

調整方式を標準電力調整方式からノイズ電力調整方式へ切り替えるには、一定の割合の周波数調整パケットが必要であることを指定します。

% of frequency adjustment

標準電力調整方式からノイズ電力調整方式へ切り替えるために必要な、周波数調整パケットの割合を指定します。有効範囲は10〜100 %です。

周波数調整パケット カウントが50 %に達したときに、電力調整方式を切り替える例を示します。

Router(config-if)# cable upstream 0 freq-adj averaging 50

ダウンストリーム テスト信号の設定

この機能に備わっているコンフィギュレーション コマンドを使用することにより、ダウンストリーム テスト信号を生成できます。現在、Pseudo Random Bit Stream(PRBS;擬似ランダム ビット ストリーム)テスト信号と無変調搬送波テスト信号の両方がサポートされています。

PRBSテスト信号は、実際のデータ ストリームのように認識される、変調されたランダム データ パターンです。無変調テスト信号は、ダウンストリーム伝送上で搬送波のように認識される、連続する正弦波です。

PRBSおよび無変調搬送波テスト信号を生成するには、次の作業が必要です。

無変調テスト信号の設定

コマンド

説明

Router(config-if)# cable downstream if-output continuous-wave

ダウンストリーム チャネル上で無変調連続波信号を生成します。インターフェイスはシャットダウンされます。

Router(config-if)# no cable downstream if-output

テスト信号の送信を中止します。

    通常の動作が再開されるように、インターフェイスを再びイネーブルにすることを忘れないでください。

PRBSテスト信号の設定

コマンド

説明

Router(config-if)# cable downstream if-output prbs

ダウンストリーム チャネル上で、PRBSテスト信号を生成します。インターフェイスはシャットダウンされます。

Router(config-if)# no cable downstream if-output

テスト信号の送信を中止します。

    通常の動作が再開されるように、インターフェイスを再びイネーブルにすることを忘れないでください。

テスト信号出力の確認

連続波テスト信号の出力またはPRBSテスト信号の出力を確認するには、ダウンストリーム チャネル上でスペクトル アナライザを使用します。ダウンストリーム搬送波はデフォルトでイネーブルです。

標準動作モードは、変調された信号出力で、インターフェイスはアクティブです。PRBSおよび連続波出力の場合は、選択したインターフェイスがシャットダウンされます。

no cable downstream if-output コマンドの機能は変更されていません。インターフェイスはシャットダウンされます。

応答のないCMへのpingの実行

CMに対するpingの実行

Ping DOCSISは、シスコの特許申請中の機能です。この機能により、ケーブル システム管理者は、Cisco uBR7200シリーズルータとケーブル インターフェイス間のチャネルの状態を素早く診断することができます。1/64(IP pingの帯域)を使用し、IPアドレスを持たないCMにも適用できます。そのため、登録に失敗したり、内部バグがあったり、クラッシュのため応答できなかったりするCMに対して、pingを実行できます。

Ping DOCSISの情報には、要求した電力調整のリアルタイム情報とプロット、および最適なヘッドエンド受信パワーの測定値が含まれています。これにより、ケーブル運営者は、ケーブル インターフェイスに対して、定期的なレンジング要求を決まった回数(ユーザ側で設定可能)だけ送るように要請できます。

特定のケーブル インターフェイスにpingを実行して、そのCMがオンラインかどうかを調べるには、EXECモードで次のコマンドを使用します。

コマンド

説明

Router# ping docsis addr

特定のMACアドレスまたはIPアドレスを持つCMにpingを発行し、そのCMがオンラインかどうかを調べます。

pingの確認

ping docsis コマンドを実行すると、pingの宛先であるCMから確認が返されます。

Queuing 5 MAC-layer station maintenance intervals, timeout is 25 msec:

!!!!!

Success rate is 100 percent (5/5)

問題がある場合は、pingの宛先となるケーブル インターフェイスのMACアドレスまたはIPアドレスを正しく指定しているかどうかを確認してください。

ケーブル インターフェイスdebugコマンドの使用方法

ケーブル インターフェイスのトラブルシューティングを実行するには、イネーブル(イネーブルEXEC)モードで次のdebugコマンドを使用します。

コマンド

説明

debug cable ?

使用できるすべてのdebug cableコマンドを表示します。

undebug all

コンソールへのデバッグ情報の出力をすべて停止し、特定のdebugコマンドを選択します。

    以降のdebugコマンドを参照してください。

debug cable arp

ケーブル インターフェイスでのAddress Resolution Protocol(ARP)要求のデバッグをアクティブにするには、イネーブルEXECモードでdebug cable arpコマンドを使用します。ARP要求のデバッグを非アクティブにするには、このコマンドのno形式を使用します。

debug cable arp

このコマンドをアクティブにすると、すべてのケーブルARP要求メッセージがCisco uBR7200シリーズルータのコンソールに表示されます。

debug cable error(MACプロトコル エラー用)

ケーブルMACプロトコル内で発生するエラーを表示するには、イネーブルEXECモードでdebug cable errorコマンドを使用します。デバッグ出力をディセーブルにするには、このコマンドのno形式を使用します。

debug cable error

no debug cable error

このコマンドをアクティブにすると、すべてのケーブルARP要求メッセージがCisco uBR7200シリーズルータのコンソールに表示されます。このコマンドをアクティブにすると、Cisco uBR7200シリーズルータのコンソールにケーブルMACプロトコルに関するエラーが表示されます。

debug cable keyman(ベースライン プライバシ アクティビティ用)

Key Encryption Key(KEK;鍵暗号化鍵)およびTraffic Encryption Key(TEK;トラフィック暗号化鍵) BPI鍵管理のデバッグをアクティブにするには、イネーブルEXECモードでdebug cable keymanコマンドを使用します。デバッグ出力をディセーブルにするには、このコマンドのno形式を使用します。

debug cable keyman

no debug cable keyman

このコマンドをアクティブにすると、KEK鍵およびTEK鍵に関するすべての動作がCisco uBR7200シリーズルータのコンソールに表示されます。

debug cable mac-messages

ダウンストリームRF信号を生成して暗号化するケーブルMACで生成されるメッセージのデバッグをアクティブにするには、イネーブルEXECモードでdebug cable mac-messagesコマンドを使用します。ケーブルMACメッセージのデバッグを非アクティブにするには、このコマンドのno形式を使用します。

debug cable mac-messages

no debug cable mac-messages

このコマンドをアクティブにすると、Cisco uBR7200シリーズのコンソールに、ケーブルMACで生成されるメッセージが表示されます。

debug cable map

マップ デバッグ メッセージを表示するには、イネーブルEXECモードでdebug cable mapコマンドを使用します。デバッグ出力をディセーブルにするには、このコマンドのno形式を使用します。

debug cable map sid [sid-num]

no debug cable map

debug cable phy

ケーブルPHYで生成されるメッセージのデバッグをアクティブにするには、イネーブルEXECモードでdebug cable phyコマンドを使用します。ケーブルPHYのデバッグを非アクティブにするには、このコマンドのno形式を使用します。

debug cable phy

no debug cable phy

ケーブルPHYは、Cisco uBR7200シリーズルータとHFCネットワーク間のアップストリーム/ダウンストリーム アクティビティを制御する物理レイヤです。このコマンドをアクティブにすると、Cisco uBR7200シリーズルータ コンソールに、ケーブルPHYで生成されるメッセージが表示されます。

debug cable privacy(ベースライン プライバシ用)

ベースライン プライバシのデバッグをアクティブにするには、イネーブルEXECモードでdebug cable privacyコマンドを使用します。デバッグ出力をディセーブルにするには、このコマンドのno形式を使用します。

debug cable privacy

no debug cable privacy

debug cable qos

QoSのデバッグをアクティブにするには、イネーブルEXECモードでdebug cable qosコマンドを使用します。QoSのデバッグを非アクティブにするには、このコマンドのno形式を使用します。

debug cable qos

no debug cable qos

このコマンドをアクティブにすると、Cisco uBR7200シリーズルータのコンソールに、QoSパラメータ関連メッセージが表示されます。

debug cable range(レンジングメッセージ用)

HFCネットワーク上の ケーブル インターフェイスからのレンジング メッセージのデバッグをアクティブにするには、イネーブルEXECモードでdebug cable rangeコマンドを使用します。ケーブル インターフェイス レンジングのデバッグを非アクティブにするには、このコマンドのno形式を使用します。

debug cable range

no debug cable range

このコマンドをアクティブにすると、ケーブル インターフェイスがアップストリーム周波数を要求または変更したときに生成されるレンジング メッセージが、Cisco uBR7200シリーズルータのコンソールに表示されます。

debug cable receive(アップストリーム メッセージ用)

ケーブル インターフェイスからのアップストリーム メッセージのデバッグをアクティブにするには、イネーブルEXECモードでdebug cable receiveコマンドを使用します。アップストリーム メッセージのデバッグを非アクティブにするには、このコマンドのno形式を使用します。

debug cable receive

no debug cable receive

このコマンドをアクティブにすると、ケーブル インターフェイスによって生成され、Cisco uBR7200シリーズルータに送信されるメッセージがすべて、このルータのコンソールに表示されます。

debug cable reg(モデム登録要求用)

HFCネットワーク上の ケーブル インターフェイスからの登録要求のデバッグをアクティブにするには、イネーブルEXECモードでdebug cable regコマンドを使用します。ケーブル登録のデバッグを非アクティブにするには、このコマンドのno形式を使用します。

debug cable reg

no debug cable reg

このコマンドをアクティブにすると、ケーブル インターフェイスがネットワークへの接続要求時に生成するメッセージがCisco uBR7200シリーズルータのコンソールに表示されます。

debug cable reset(リセット メッセージ用)

HFCネットワーク上の ケーブル インターフェイスからのリセット メッセージのデバッグをアクティブにするには、イネーブルEXECモードでdebug cable resetコマンドを使用します。リセット メッセージのデバッグを非アクティブにするには、このコマンドのno形式を使用します。

debug cable reset

no debug cable reset

このコマンドをアクティブにすると、ケーブル インターフェイスによって生成されるリセット メッセージがCisco uBR7200シリーズルータのコンソールに表示されます。

debug cable specmgmt(スペクトル管理用)

HFCネットワーク上のスペクトル管理(周波数アジリティ)のデバッグをアクティブにするには、イネーブルEXECモードでdebug cable specmgmt コマンドを使用します。ケーブルスペクトル管理のデバッグを非アクティブにするには、このコマンドのno形式を使用します。

debug cable specmgmt

no debug cable specmgmt

このコマンドをアクティブにすると、Cisco uBR7200シリーズルータのコンソールに、スペクトル グループの動作に関するメッセージが表示されます。スペクトル グループ アクティビティは、スペクトル グループに対する追加または変更の場合もあれば、スペクトル グループによって制御される周波数またはパワー レベルの変更の場合もあります。

debug cable startalloc(チャネル割り当て用)

HFCネットワーク上のチャネル割り当てのデバッグをアクティブにするには、イネーブルEXECモードでdebug cable startallocコマンドを使用します。ケーブル チャネル割り当てのデバッグを非アクティブにするには、このコマンドのno形式を使用します。

debug cable startalloc

no debug cable startalloc

このコマンドをアクティブにすると、HFCネットワーク上のケーブル インターフェイスに対してチャネルが割り当てられた時に生成されるメッセージが、Cisco uBR7200シリーズルータのコンソールに表示されます。

debug cable transmit(CMTS伝送用)

HFCネットワークでのCisco uBR7200シリーズルータからの伝送のデバッグをアクティブにするには、イネーブルEXECモードでdebug cable transmitコマンドを使用します。ケーブル伝送のデバッグを非アクティブにするには、このコマンドのno形式を使用します。

debug cable transmit

no debug cable transmit

このコマンドをアクティブにすると、Cisco uBR7200シリーズ ルータのコンソールに、ヘッドエンドで生成されるメッセージが表示されます。

debug cable ucc(アップストリーム チャネル変更メッセージ用)

ケーブル インターフェイスが新しいチャネルを要求したとき、またはケーブル インターフェイスに新しいチャネルが割り当てられたときに生成される、Upstream Channel Change(UCC;アップストリーム チャネル変更)メッセージのデバッグをアクティブにするには、イネーブルEXECモードでdebug cable ucc コマンドを使用します。ケーブルUCCのデバッグを非アクティブにするには、このコマンドのno形式を使用します。

debug cable ucc

no debug cable ucc

このコマンドをアクティブにすると、Cisco uBR7200シリーズルータのコンソールに、UCCに関するメッセージが表示されます。

debug cable ucd(アップストリーム チャネル ディスクリプタ メッセージ用)

Upstream Channel Descriptor(UCD;アップストリーム チャネル ディスクリプタ)メッセージのデバッグをアクティブにするには、イネーブルEXECモードでdebug cable ucd コマンドを使用します。ケーブル UCDのデバッグを非アクティブにするには、このコマンドのno形式を使用します。

debug cable ucd

no debug cable ucd

UCDメッセージは、アップストリーム チャネル特性に関する情報が含まれてHFCネットワーク上のCMに送信されます。拡張アップストリーム チャネルを使用するように設定されたCMは、このUCDメッセージに基づいて、使用すべき拡張アップストリーム チャネルを識別して選択します。このコマンドをアクティブにすると、Cisco uBR7200シリーズルータのコンソールにUCDに関するメッセージが表示されます。

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