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CMインターフェイス機能の設定

Cisco uBR7200シリーズルータのケーブル インターフェイスは、ダウンストリームおよびアップストリーム信号をサポートし、ケーブル テレビのRadio Frequency(RF;高周波)インターフェイスとして機能します。ダウンストリーム信号は、外部アップコンバータで使用するのに適したIntermediate-Frequency(IF;中間周波数)として出力されます。実際のケーブル プラント、計画して導入している加入者ベース、提供するサービス、外部ネットワーク接続の組み合わせによって、使用するケーブル インターフェイスの組み合わせ、ネットワーク アップリンク ライン カード、およびその他のコンポーネントが決まります。

Cisco IOSソフトウェアCLI(コマンドライン インターフェイス)を使用して、シスコのケーブル インターフェイス ライン カードがHybrid Fiber-Coaxial(HFC)ケーブル ネットワークで正常に動作するように設定できます。この章では、シスコのケーブル インターフェイス ライン カード設定のための必須および任意選択の作業について説明します。

ケーブル インターフェイス設定の必須および任意選択の作業については、次のとおりです。

説明

ダウンストリーム ケーブル モデム インターフェイスの設定

必須のダウンストリーム設定作業の手順について説明します。

アップストリーム ケーブル モデム インターフェイスの設定

必須のアップストリーム設定作業の手順について説明します。

任意のCMインターフェイス機能の設定

任意のCMインターフェイス設定手順について説明します。

ダウンストリーム ケーブル モデム インターフェイスの設定

以下の設定は必須です。Cisco CMインターフェイスを設定する最初の手順として、ダウンストリーム ケーブル インターフェイスを設定します。ダウンストリーム ケーブル インターフェイスを設定するには、次の手順が必要です。

作業

説明

ダウンストリーム ケーブルARP要求のアクティブ化

ケーブル インターフェイス上でARP要求をアクティブにすることによって、Cisco uBR7200シリーズ CMTSがダウンストリーム パス上でIPアドレス解決を実行できるようにする手順について説明します。

ダウンストリーム ポートのアクティブ化

HFCネットワークでのデジタル データ送信用にケーブル インターフェイスカード上のダウンストリーム ポートをアクティブにし、その設定を確認する手順について説明します。

ダウンストリーム チャネルIDの割り当て

シスコのケーブル インターフェイス ライン カードのダウンストリーム ポートに数値のチャネルIDを割り当て、その設定を確認する手順について説明します。

ダウンストリーム レート制限およびトラフィック シェーピングの設定

cable downstream rate-limit token-bucketコマンドの使用手順について説明します。このコマンドにより、ダウンストリーム チャネルでレート制限とトラフィック シェーピングを設定します。

ダウンストリーム ヘルパー アドレスの設定

User Datagram Protocol(UDP)ブロードキャスト パケットの送信先となるDynamic Host Configuration Protocol(DHCP)サーバのIPアドレスを指定する手順について説明します。

ダウンストリーム インターリーブ深度の設定

シスコのケーブル インターフェイス ライン カード上のダウンストリーム ポートに対してダウンストリーム インターリーブ深度(ミリ秒単位)を設定する手順について説明します。

ダウンストリーム変調の設定

データがダウンストリーム方向に加入者のCMまで流れる速度をシンボル/秒で定義する手順について説明します。

ダウンストリームMPEGフレーミング フォーマットの設定

ダウンストリームMPEGフレーミング フォーマットを設定して、その設定を確認する手順について説明します。このフォーマットは、DOCSIS仕様およびローカル ケーブル プラントの動作と適合していなければなりません。

ダウンストリーム トラフィック シェーピングの設定

トラフィック シェーピング オプションを指定したトークン バケット ポリシング アルゴリズムまたは重み付き廃棄ポリシング アルゴリズムを使用して、設定帯域幅を超過したパケットをバッファリング、シェーピング、または廃棄する手順について説明します。

その他の設定オプションの詳細については、Cisco.comにある『 Cisco Broadband Cable Command Reference Guide 』を参照してください。

ダウンストリーム ケーブルARP要求のアクティブ化

この設定は必須です。Address Resolution Protocol(ARP)は、ネットワークに組み込まれているコンピュータまたは他の機器上のMACアドレスにIPアドレスを対応づける場合に使用する、インターネット プロトコルです。ケーブル インターフェイス上でARP要求をアクティブにし、Cisco uBR7200シリーズ Cable Modem Termination System(CMTS;ケーブル モデム終端システム)がダウンストリーム パス上でIPアドレス解決を実行できるようにする必要があります。

ARP要求をアクティブにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

コマンド

説明

Router(config-if)# cable arp

ARPをイネーブルにします。これがデフォルトの設定です。

ARP要求の確認

ケーブルARPがアクティブであることを確認するには、 more system: running-configコマンドを入力し、ケーブル インターフェイスのコンフィギュレーション情報を調べます。ARPがアクティブの場合、出力には表示されません。ARPがアクティブでない場合は、次のように、出力にno cable arpが表示されます。

Router# more system:running-config

Building configuration...

Current configuration:

!

interface cable5/0

ip address 1.1.1.1 255.255.255.0

no keepalive

 no cable arp

cable downstream annex B

cable downstream modulation 64qam

cable downstream interleave-depth 32

cable downstream symbol-rate 5056941

cable upstream 0 frequency 15008000

no cable upstream 0 shutdown

設定に問題がある場合は、ARPをアクティブにしたとき、および show interface cable コマンドを入力したときに、有効なポートおよびケーブル インターフェイス ライン カードのスロット番号を指定したかどうかを確認してください。

ダウンストリーム ポートのアクティブ化

Cisco uBR7200シリーズ ケーブル インターフェイス カードのダウンストリーム ポートをアクティブにして、HFCネットワーク上でデジタル データを伝送できるようにするには、次の表に示す手順を実行します。

コマンド

説明

Router> enable

Password: password

Router#

イネーブル(イネーブルEXEC)モードを開始します。

パスワードを入力します。

イネーブルEXECモードになると、プロンプトに (#) 記号が表示されます。

Router# configure terminal

Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

Router(config)#

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。グローバル コンフィギュレーション モードになると、プロンプトに (config)# が表示されます。

このコマンドは、config tまたは conf t に省略できます。

Router(config)# interface cable5/0

Router(config-if)#

ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

この例では、インターフェイスはCisco uBR7200シリーズ CMTSのスロット1に搭載されたケーブル インターフェイス カード上のダウンストリーム ポート0です。

Router(config-if)# cable downstream if-output

Router(config-if)# no cable downstream if-output

デフォルトです。Cisco uBR7200シリーズ ルータからのダウンストリーム デジタル データをアクティブにします。

ダウンストリーム デジタル データを非アクティブにします。このコマンドは、ケーブル インターフェイス カードのIF出力を表示せず、インターフェイスをシャットダウンします。

Router(config-if)# no shutdown

ダウンストリーム ポートを[admin up]ステートにします。

Router(config-if)# end

Router#

%SYS-5-CONFIG_I:Configured from console by console

イネーブルEXECモードに戻ります。

このメッセージは正常であり、エラーを意味するものではありません。

ダウンストリーム ポートの確認

設定したダウンストリーム ポートに対して show controllers cable コマンドを入力し、ダウンストリーム キャリアがアクティブ(up)かどうかを確認します。National Television Standards Committee(NTSC;全米テレビ放送規格委員会)6 MHz動作の場合は、次の例を参照してください。

Router# show controllers cable5/0 downstream

Cable5/0 Downstream is up

Frequency=96000000, Channel Width 6 MHz, 64-QAM, Symbol Rate 5.056941 Msps

FEC ITU-T J.83 Annex B, R/S Interleave I=32, J=4

内蔵アップコンバータの設定

Cisco uBR7200シリーズルータは、DS0 RFダウンストリーム ポートでDOCSIS RF信号を出力する内蔵アップコンバータをサポートします。内蔵アップコンバータをイネーブルにするには、次の作業が必要です。

内蔵アップコンバータを設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

コマンド

説明

Router(config)# interface cable 1/0

Cisco uBR7200シリーズルータのケーブル インターフェイスに対して、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

Router(config-if)# cable downstream frequency down-freq-hz

ダウンストリームRFキャリアの固定中心周波数をHz単位で入力します。許容DOCSIS中心周波数は91,000,000〜857,000,000 Hz(デフォルトは500,000,000 Hz)です。

Router(config-if)# no cable downstream rf-shutdown

内蔵アップコンバータをイネーブルにします。

Router(config-if)# no shutdown

ケーブル インターフェイスをイネーブルにします。

内蔵アップコンバータの設定の確認

内蔵アップコンバータの設定を確認するには、show controllers cable downstreamコマンドを入力します。正しく設定された中心周波数の一般的な出力を次に示します。

Router# show controllers cable1/0 downstream

Cable1/0 Downstream is up

Frequency=525000000, Channel Width 6 MHz, 64-QAM, Symbol Rate 5.056941 Msps

FEC ITU-T J.83 Annex B, R/S Interleave I=32, J=4

Downstream channel ID: 0

次にshow controllers cableコマンドを入力します。このコマンドも、パワー レベルや内蔵アップコンバータのイネーブル化の有無と共に、中心周波数を表示します。次に示すのは、このような値が正しく設定された場合の一般的な出力です。

Router# show controllers cable1/0

Interface Cable1/0

Hardware is IMC11

BCM3210 revision=0x56B2

Cable1/0 Upconverter is Enabled Output is Enabled

Model: 74-2094-01 Serial Number: 0WAV04480010 CLEI Code: CLEI#

HW Rev: PC2D0107 SW Rev: 007, NVRAM Rev: 006 ECI number 123456

Downstream Frequency 525.0000 MHz

IF Power 0.3 dBmv RF Power 51.0 dBmv

...

中心周波数が正しく設定されていない場合は、次の例のように周波数が[not set]と表示されます。

Router# show controllers cable1/0 downstream

Cable1/0 Downstream is up

Frequency is not set. Channel Width 6 MHz, 64-QAM, Symbol Rate 5.056941 Msps

FEC ITU-T J.83 Annex B, R/S Interleave I=32, J=4

Downstream channel ID: 0

設定に問題がある場合は、ケーブル接続が緩んでいないかまたは外れていないか、また、ご使用のルータに対応した中心周波数を正確に計算して入力しているか確認します。

ダウンストリーム チャネルIDの割り当て

シスコのケーブル インターフェイスライン カード上のダウンストリーム ポートに数字でチャネルIDを割り当てるには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。指定できる範囲は0〜255です。

Router(config-if)# cable downstream channel-id id

このコマンドは、1つの地域に複数のダウンストリーム周波数を送らなければならないが、その地域のCMが接続できるのは、同一ケーブル インターフェイス ライン カードのアップストリーム ポートだけであるというような状況で使用します。CMが受信できるダウンストリームごとに、固有のチャネルIDを設定しなければなりません。ダウンストリーム周波数の設定値は、アップコンバータの設定値と一致させる必要があります。

ダウンストリーム チャネルIDの確認

ダウンストリーム チャネルIDを確認するには、設定したダウンストリーム ポートに対して、 show controllers cable コマンドを入力します。次の例を参照してください。

Router# show controllers cable5/0 downstream

Cable5/0 Downstream is up

Frequency=96000000, Channel Width 6 MHz, 64-QAM, Symbol Rate 5.056941 Msps

FEC ITU-T J.83 Annex B, R/S Interleave I=32, J=4

Downstream channel ID: 1

ダウンストリーム レート制限およびトラフィック シェーピングの設定

ダウンストリーム トラフィック シェーピングを設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

コマンド

説明

Router(config-if)#[no] cable downstream rate-limit token-bucket [shaping] weighted-discard [expwt <n>]

ケーブル インターフェイスのダウンストリームで、レート制限およびトラフィック シェーピングをイネーブルまたはディセーブルにします。

    Cisco IOS Release 12.0(5)T1以上の場合、ダウンストリーム カレンダ キューイング ルーチン およびカレンダ キューの認可シェーピング アプリケーションが加わります。

主要なコマンドの詳しい使用方法を以下に示します。

  • トークン バケット ポリシング アルゴリズムを使用し、特定のダウンストリーム ポートでレート制限をイネーブルにするには、cable downstream rate-limit token-bucketコマンドを発行します。
  • トークン バケット ポリシング アルゴリズムを使用し、トラフィック シェーピングを指定して、特定のダウンストリーム ポートでレート制限をイネーブルにするには、cable downstream rate-limit token-bucket shaping コマンドを発行します。
  • トークン バケット ポリシング アルゴリズムを使用し、トラフィック シェーピングの具体的な時間幅を指定して、特定のダウンストリーム ポートでレート制限をイネーブルにするには、cable downstream rate-limit token-bucket shaping granularity 8コマンドを発行します。指定できる値は1、2、4、8、または16ミリ秒です。
  • トークン バケット ポリシング アルゴリズムを使用し、具体的な最大トラフィック シェーピング バッファリング遅延を指定して、特定のダウンストリーム ポートでレート制限をイネーブルにするには、cable downstream rate-limit token-bucket shaping granularity 8コマンドを発行します。指定できる値は128、256、512、または1,028ミリ秒です。
  • 特定のダウンストリーム ポートのレート制限を削除するには、cable downstream rate-limit token-bucketコマンドを発行します。
  • 重み付きパケット廃棄ポリシング アルゴリズムを使用し、特定のダウンストリーム ポートでレート制限をイネーブルにして、損失レート値の指数変動平均を表すウェイトを割り当てるには、cable downstream rate-limit weighted-discard 3コマンドを使用します。指定できる値は1〜4です。

ダウンストリーム ヘルパー アドレスの設定

UDPブロードキャスト パケットの送信先となるDHCPサーバのIPアドレスを指定します。ケーブル インターフェイスからのUDPブロードキャスト パケットに対応するDHCPサーバ、およびホストからのUDPブロードキャスト パケットに対応するDHCPサーバを指定できます。ダウンストリーム ヘルパー アドレスを設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

コマンド

説明

Router(config-if)# cable helper-address 10 .x.x.x cable-modem

CMからのUDPブロードキャスト パケットに対応するダウンストリーム ヘルパー アドレスを、IPアドレス10. x.x.x のDHCPサーバに設定します。

    DHCPサーバのIPアドレスを使用します。 10.x.x.x および172.56.. x.x はどちらもプライベート レンジです。

Router(config-if)# cable helper-address 172.56 .x.x host

ホストからのUDPブロードキャスト パケットに対応するダウンストリーム ヘルパー アドレスを、IPアドレス172.56. x.x のDHCPサーバに設定します。

ダウンストリーム ヘルパー アドレスの確認

ダウンストリーム ヘルパー アドレスの設定を確認するには、show running-configコマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報で cable helper-address を調べます。

Router# show running-config

Building configuration...

Current configuration:

!

interface cable5/0

ip address 10.254.254.254 255.0.0.0

no ip directed-broadcast

cable helper-address 192.168.1.1

no keepalive

確認できない場合には、次の作業を行ってください。

  1. ケーブル インターフェイスでダウンストリーム信号が検出されない場合は、ケーブル、アップコンバータ、RFレベル、および周波数を調べてください。
  2. ケーブル インターフェイスでダウンストリーム信号は検出されたが、アップストリーム信号が検出されないという場合は、ケーブル、RFレベル、およびアップストリーム周波数を調べ、さらに、no shutコマンドを入力してください。
  3. プロビジョニング サーバを調べます。
  4. 送信元IPアドレス オプション(ケーブル インターフェイスのプライマリIPアドレス)を使用してDHCPサーバに対してpingを実行します。
  5. ケーブル インターフェイスがRFアップストリームおよびダウンストリーム ロックを取得しても持続しない場合は、IPルーティングを調べます。
  6. DHCPオプションとTime-of-Day(ToD)サーバのIPアドレスを調べます。
  7. 送信元IPアドレス オプションを使用してToDサーバに対してpingを実行します。
  8. IPルーティングを調べます。
  9. TFTPファイル名が正しいかどうかを確認します。
  10. TFTPファイルがTFTPサーバの正しいディレクトリにあるかどうかを確認します。
  11. TFTPファイルに読み取り権限が設定されているかどうかを確認します。
  12. ケーブル インターフェイスがRFおよびDHCPを取得しているが、ToDまたはTFTPで失敗する場合は、送信元IPアドレス オプションを使用してTFTPサーバに対してpingを実行し、IPルーティングを調べます。

ダウンストリーム インターリーブ深度の設定

シスコのケーブル インターフェイスライン カード上のダウンストリーム ポートに、インターリーブ深度を設定します。 インターリーブ深度を大きくするほど、HFCネットワーク上のノイズ バーストに対する保護力が強くなりますが、ダウンストリーム遅延も大きくなります。

ダウンストリーム インターリーブ深度をミリ秒で設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

Router(config-if)# cable downstream interleave-depth { 8 | 16 | 32 | 64 | 128 }

ダウンストリーム インターリーブ深度の確認

ダウンストリーム インターリーブ深度の設定を確認するには、設定したダウンストリーム ポートに対して、 show controllers cable コマンドを入力します。

Router# show controllers cable5/0 downstream

Cable5/0 Downstream is up

Frequency=96000000, Channel Width 6 MHz, 64-QAM, Symbol Rate 5.056941 Msps

FEC ITU-T J.83 Annex B, R/S Interleave I=32, J=

確認できない場合には、次の作業を行ってください。

  1. ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。
  2. ケーブル インターフェイス ライン カードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。
  3. 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。
  4. 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。
  5. cable downstream if-output コマンドを使用してダウンストリーム キャリアがアクティブであることを確認します。

ダウンストリーム変調の設定

ダウンストリーム変調を設定するには、データがダウンストリーム方向に加入者のCMまで流れる速度をシンボル/秒で定義します。シンボルは変調の基本単位です。Quadrature Phase Shift Key(QPSK;4位相偏移変調)はシンボルごとに2ビットを符号化し、16 Quadrature Amplitude Modulation(QAM; 直交振幅変調)はシンボルごとに4ビットを符号化し、64 QAMはシンボルごとに6ビットを符号化し、256 QAMはシンボルごとに8ビットを符号化します。

ダウンストリーム変調を設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。標準のDOCSIS変調レート(およびシスコのデフォルト値)は64 QAMです。

Router(config-if)# cable downstream modulation 64qam

ダウンストリーム変調の確認

ダウンストリーム変調の設定を確認するには、設定したダウンストリーム ポートに対して、 show controllers cable コマンドを入力します。次の例を参照してください。

Router# show controllers cable5/0 downstream

Cable5/0 Downstream is up

Frequency=96000000, Channel Width 6 MHz, 64-QAM, Symbol Rate 5.056941 Msps

FEC ITU-T J.83 Annex B, R/S Interleave I=32, J=4

確認できない場合には、次の作業を行ってください。

  1. ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。
  2. ケーブル インターフェイス ライン カードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。
  3. 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。
  4. 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。
  5. cable downstream if-output コマンドを使用してダウンストリーム キャリアがアクティブであることを確認します。
  6. 必要な変調レートが不明な場合、デフォルト値を選択していることを確認します。

ダウンストリームMPEGフレーミング フォーマットの設定

MPEGフレーミング フォーマットは、 http://www.cablemodem.com/specifications/index.html に記載のDOCSIS仕様およびローカル ケーブル プラントの動作と適合している必要があります。

Annex Bは、北米用のDOCSIS MPEGフレーミング フォーマット規格です。
    シスコのケーブル インターフェイス ライン カードを設定すると、Annex Bフレーミング フォーマットが自動的に設定されます。ケーブル インターフェイス ライン カードのダウンストリーム ポートおよびネットワーク上の接続先CMが同じMPEGフレーミング フォーマットに設定されていて、必要に応じたDOCSIS動作をサポートしていなければなりません。

Annex B動作を指定するため、Cisco uBR7200シリーズルータのコンフィギュレーション ファイルには、次のコマンドが指定されています。このコマンドは、ダウンストリームMPEGフレーミング フォーマットを設定します。

Router(config-if)# cable downstream annex { B }

ダウンストリームMPEGフレーミング フォーマットの確認

ダウンストリームMPEGフレーミング フォーマットの設定を確認するには、設定したダウンストリーム ポートに対して、 show controllers cable コマンドを入力します。次の例を参照してください。

Router# show controllers cable5/0 downstream

Cable5/0 Downstream is up

Frequency=96000000, Channel Width 6 MHz, 64-QAM, Symbol Rate 5.056941 Msps

FEC ITU-T J.83 Annex B, R/S Interleave I=32, J=4

Downstream channel ID: 0

ダウンストリーム トラフィック シェーピングの設定

ダウンストリーム トラフィック シェーピングにより、トラフィック シェーピング オプションを指定したトークン バケット ポリシング アルゴリズムまたは重み付き廃棄アルゴリズムを使用して、設定帯域幅を超過したパケットをバッファリング、シェーピング、または廃棄できます。ダウンストリーム トラフィック シェーピングは、ディセーブルがデフォルトの設定です。

シスコのケーブル インターフェイス ライン カード上のダウンストリーム ポートに対して、ダウンストリーム トラフィック シェーピングをイネーブルにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで、次のコマンドのいずれか1つを使用します。

ダウンストリーム トラフィック シェーピングの確認

コマンド

説明

Router(config-if)# cable downstream rate-limit token-bucket

Router(config-if)# cable downstream rate-limit token-bucket shaping

Router(config-if)# cable downstream rate-limit token-bucket shaping granularity 8

Router(config-if)# cable downstream rate-limit token-bucket shaping max-delay 256

トークン バケット ポリシング アルゴリズムによるダウンストリーム ポートでのトラフィック シェーピングをイネーブルにします。このコマンドを使用すると、Cisco uBR7200シリーズルータによって許容帯域幅を超えるパケットが自動的に廃棄されます。

トラフィック シェーピングを指定したトークン バケット ポリシング アルゴリズムによる、ダウンストリーム ポートでのトラフィック シェーピングをイネーブルにします。

トラフィック シェーピングの具体的な時間幅を指定したトークン バケット ポリシング アルゴリズムによる、ダウンストリーム ポートでのトラフィック シェーピングをイネーブルにします。指定できる値は1、2、4、8、または16ミリ秒です。

具体的な最大トラフィック シェーピングのバッファリング遅延を指定したトークン バケット ポリシング アルゴリズムによる、ダウンストリーム ポートでのトラフィック シェーピングをイネーブルにします。指定できる値は128、256、512、または1,028ミリ秒です。

Router(config-if)# cable downstream rate-limit weighted-discard 3

重み付きパケット廃棄アルゴリズムによる、ダウンストリーム ポートでのトラフィック シェーピングをイネーブルにして、損失レートの指数変動平均を表すウエイトを割り当てます。指定できる値は1〜4です。

Router(config-if)#  ^Z

Router

EXECモードに戻り、手順を確認します。

ダウンストリーム トラフィック シェーピングが設定され、アクティブになっているかどうかを確認するには、show running-configコマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。ダウンストリーム トラフィック シェーピングが設定されていてイネーブルになっている場合は、出力にトラフィック シェーピングのエントリが表示されます。ダウンストリーム トラフィック シェーピングがディセーブルになっている場合は、トラフィック シェーピングのエントリは表示されません。

Router# show running-config

Building configuration...

Current configuration:

!

interface cable5/0

ip address 10.254.254.254 255.0.0.0

no ip directed-broadcast

cable helper-address 192.168.1.1

no keepalive

cable downstream annex B

cable downstream modulation 64qam

確認できない場合には、次の作業を行ってください。

  1. ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。
  2. ケーブル インターフェイス ライン カードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。
  3. 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。
  4. 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。
  5. 必要な変調レートが不明な場合、デフォルト値を選択していることを確認します。
  6. cable downstream if-output コマンドを使用してダウンストリーム キャリアがアクティブであることを確認します。

アップストリーム ケーブル モデム インターフェイスの設定

以下の設定は必須です。アップストリーム ケーブル インターフェイス コマンドで、アップストリーム信号の周波数および入力パワー レベル、さらにアップストリーム信号のエラー検知および訂正を設定します。アップストリーム ケーブル インターフェイスの設定は、ケーブル プラントの特性によって異なります。

アップストリーム ケーブル インターフェイスを設定するには、次の作業が必要です。

作業

説明

アップストリーム アドミッション制御のアクティブ化

アップストリーム アドミッション制御機能について説明し、指定されたアップストリーム チャネル容量の割合としてアップストリーム アドミッション制御を設定する手順を示します。

アップストリーム ディファレンシャル エンコーディングのアクティブ化

アップストリーム方向でのディファレンシャル エンコーディングについて簡単な説明を行い、アクティブにする手順を示します。ディファレンシャル エンコーディングは、特定の信号レベルではなく信号変換によってバイナリ値を表すデジタル符号化技術です。

FECのアクティブ化

Forward Error Correction(FEC;前進型誤信号訂正)をアクティブにする手順を示します。Cisco uBR7200シリーズ は、FECを使用して、破損している可能性のあるアップストリーム データの修復を試行します。

アップストリーム ポートのアクティブ化

アップストリーム ポートをアクティブにする手順を示します。HFCネットワーク上のCMからCisco uBR7200シリーズ CMTSへのアップストリーム データ伝送をイネーブルにするには、各アップストリーム ポートをアクティブにする必要があります。

アップストリーム電力調整のアクティブ化

アップストリーム電力調整をイネーブルにする手順を示します。この機能は、レンジング ステータスを継続できる最小電力調整をdBで設定します。

アップストリーム スクランブラのアクティブ化

アップストリームRFキャリア上のアップストリーム スクランブラをアクティブにする手順を示します。これにより、HFCネットワーク上のCMがアップストリーム データ送信に内蔵スクランブラを利用できるようになります。

アップストリーム タイミング調整のアクティブ化

指定されたインターフェイス上でアップストリーム タイミング調整をアクティブにする手順を示します。この機能は、レンジング ステータスを継続できる最小タイミング調整を設定します。

アップストリーム レート制限およびトラフィック シェーピングの設定

アップストリーム レート制限およびトラフィック シェーピングを設定する手順を示します。これにより、アップストリーム パケットのスケジューリングを遅らせます。その結果、パケットは廃棄されるのではなく、ケーブルCustomer Premises Equipment(CPE;顧客宅内機器)デバイスのバッファに保管されます。

アップストリーム バックオフ値の設定

アップストリーム チャネル上でデータまたは要求を送信するCMのコンテンションの解決を定義するDOCSIS準拠の手順を示します。コンテンションの解決は、trancated binary exponential backoff(再送時間算出法)の値で行います。

アップストリーム チャネル幅の設定

アップストリーム チャネル幅をヘルツ(Hz)で入力する手順を示します。また、NTSCスペクトル パラメータおよびスペクトル管理プロセスの説明も行います。

アップストリーム周波数の設定

シスコのケーブル インターフェイス ライン カードで予期される入力周波数に合わせて、RF出力用のアップストリーム チャネル周波数を設定する手順を示します。

アップストリーム入力パワー レベルの設定

アップストリーム入力パワー レベルをdBmV(デシベル/ミリボルト)単位で設定する手順を示します。また、Cisco uBR7200シリーズがCMの出力パワー レベルを制御することについて補足説明します。

アップストリーム トラフィック シェーピングの設定

アップストリームでトラフィック シェーピングをアクティブにする手順を示します。DOCSISアップストリーム チャネルで利用できるアップストリーム トラフィック シェーピング機能は、アップストリーム パケットのスケジューリングを遅らせます。その結果、パケットは、廃棄されるのではなく、ケーブルCPEデバイス上のバッファに保管されます。

アップストリーム ミニスロット サイズの指定

特定のアップストリーム ケーブル インターフェイスに対してミニスロット サイズを指定する(ティック単位)手順を示します。ミニスロット サイズとチャネル幅はある程度関係しますが、その結びつきは密接ではありません。

アップストリーム アドミッション制御のアクティブ化

アップストリーム アドミッション制御は、アップストリーム インターフェイスのCMによって予約されているアップストリーム最低保証スループットの合計を計算します。合計が許容レベルを超えると、アップストリーム最低保証レートを必要とするCMは、そのアップストリーム ポートでオンラインであることができません。

シスコのCMTSアップストリーム アドミッション制御は、デフォルトでイネーブルに設定されているのでアクティブにする必要があります。アップストリーム チャネル容量の割合としてアップストリーム アドミッション制御を設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。アドミッション制御は、指定されたアップストリーム チャネル容量の割合として設定します。指定できる範囲は10〜1,000 %です。

Router(config-if)# cable upstream usport admission-control percentage

例:

7246VXR(config-if)#cable upstream 0 admission-control ?

Max Reservation Limit As Percentage of Raw Channel Capacity

usport

アドミッション制御がイネーブルに設定されているアップストリーム ポート。

percentage

オプションのpercentageパラメータは、保証される利用可能な帯域幅容量の決定時に使用されるオーバーブッキング レートを指定します。

    percentageがブランクのままか100 %に設定されている場合、CMTSでは、実際に利用可能なアップストリーム帯域幅の合計が保証されるようになるだけです。割合を最大値の1,000に設定すると、実際のインターフェイス帯域幅の10倍まで「保証」される場合もあります。

アップストリーム アドミッション制御の確認

アップストリーム アドミッション制御が設定されていて、アクティブになっているかどうかを確認するには、イネーブルEXECモードでshow running-configコマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。アップストリーム アドミッション制御が設定されてイネーブルになっている場合は、show running-configコマンドの出力にアドミッション制御エントリが表示され、ユーザが定義したアップストリーム チャネル許容容量の割合が示されます。アップストリーム アドミッション制御がディセーブルの場合は、出力にアドミッション制御エントリは表示されません。

確認できない場合には、次の作業を行ってください。

  1. ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。
  2. ケーブル インターフェイス ライン カードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。
  3. 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。
  4. 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。
  5. ルータに対応した有効な周波数を選択していることを確認します。

アップストリーム ディファレンシャル エンコーディングのアクティブ化

アップストリーム方向でのディファレンシャル エンコーディングとは、特定の信号レベルではなく信号変換によってバイナリ値を表すデジタル符合化技術です。特定のケーブル インターフェイスに対するアップストリーム トラフィックのディファレンシャル エンコーディングをイネーブルにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。アップストリーム ディファレンシャル エンコーディングは、デフォルトでイネーブルに設定されています。

Router(config-if)# cable upstream usport differential-encoding

アップストリーム ディファレンシャル エンコーディングの確認

アップストリーム ディファレンシャル エンコーディングがアクティブかどうかを確認するには、show running-configコマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。アップストリーム ディファレンシャル エンコーディングがイネーブルの場合は、show running-configの出力にディファレンシャル エンコーディングのエントリが表示されます。アップストリーム ディファレンシャル エンコーディングがディセーブルの場合は、出力にディファレンシャル エンコーディングのエントリは表示されません。

確認できない場合には、次の作業を行ってください。

  1. ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。
  2. ケーブル インターフェイス ライン カードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。
  3. 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。
  4. 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。
  5. ルータに対応した有効な周波数を選択していることを確認します。

FECのアクティブ化

Cisco uBR7200シリーズ CMTSはFECを使用して、壊れている可能性のあるアップストリーム データの修復を試行します。FECがアクティブになると、ネットワーク上のすべてのCMでもFECがアクティブになります。

アップストリームFECをアクティブにしてFECをイネーブルにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

Router(config-if)# cable upstream usport fec

アップストリームFECの確認

FECがアクティブになっているかどうかを確認するには、more system:running-configコマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。FECがイネーブルの場合、show running-configの出力にFECエントリが表示されます。FECがディセーブルの場合は、出力にFECエントリは表示されません。

確認できない場合には、次の作業を行ってください。

  1. ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。
  2. ケーブル インターフェイス ライン カードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。
  3. 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。
  4. 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。
  5. ルータに対応した有効な周波数を選択していることを確認します。

アップストリーム ポートのアクティブ化

HFCネットワーク上のCMからCisco uBR7200シリーズ CMTSへのアップストリーム データ伝送をイネーブルにするには、各アップストリーム ポートをアクティブにする必要があります。

アップストリーム ポートをアクティブにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

コマンド

説明

Router(config)# interface cable slot/port

ケーブル インターフェイスを指定して、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

Router(config-if)# no cable upstream usport shutdown

アップストリーム データ トラフィックをイネーブルにします。

アップストリーム ポートの確認

アップストリーム ポートがアクティブかどうかを確認するには、設定したアップストリーム ポートに対して show interface cable コマンドを入力します。

Router# show interface cable5/0

Cable5/0 is up, line protocol is up

Hardware is BCM3210 FPGA, address is 00e0.1e5f.7a60 (bia 00e0.1e5f.7a60)

Internet address is 1.1.1.3/24

MTU 1500 bytes, BW 27000 Kbit, DLY 1000 usec, rely 255/255, load 1/255

Encapsulation, loopback not set, keepalive not set

ARP type: ARPA, ARP Timeout 04:00:00

Last input 00:00:25, output 00:00:00, output hang never

Last clearing of "show interface" counters never

Queuing strategy: fifo

Output queue 0/40, 0 drops; input queue 0/75, 0 drops

5 minute input rate 0 bits/sea, 0 packets/sec

5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec

10878 packets input, 853740 bytes, 0 no buffer

Received 3679 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles

     0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort

5401 packets output, 645885 bytes, 0 underruns

0 output errors, 0 collisions, 9 interface resets

0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out

アップストリーム周波数調整のアクティブ化

特定のケーブル インターフェイスに対するアップストリーム周波数自動調整をイネーブルにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

コマンド

説明

Router(config-if)# cable upstream usport frequency-adjust averaging percentage

アップストリーム周波数調整方式を変更するために必要な最小周波数調整パケット数を割合で設定します。指定できる範囲は10〜100 %です。
デフォルト値は30 %です。

Router(config-if)# end

Router#

イネーブル(イネーブルEXEC)モードに戻ります。

アップストリーム周波数自動調整の割合をデフォルト値の30 %に戻すには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。

Router(config-if)# no cable upstream usport frequency-adjust averaging

アップストリーム周波数調整の確認

アップストリーム周波数調整が設定されていてアクティブになっているかどうかを確認するには、show running-configコマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。
アップストリーム周波数調整がイネーブルになっている場合は、周波数調整のエントリがshow running-configの出力に表示されます。周波数調整がディセーブルの場合は、出力に周波数調整エントリは表示されません。

確認できない場合には、次の作業を行ってください。

  1. ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。
  2. ケーブル インターフェイス ライン カードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。
  3. 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。
  4. 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。また、ルータに対応した有効な周波数を選択していることを確認します。

アップストリーム電力調整のアクティブ化

特定のケーブル インターフェイスに対するアップストリーム電力調整をイネーブルにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドのいずれかを使用します。

コマンド

説明

Router(config-if)# cable upstream usport power-adjust continue db

レンジング ステータスを継続できる最小電力調整をdBで設定します。有効範囲は2〜15 dBです。デフォルト値は2 dBです。

Router(config-if)# cable upstream usport power-adjust noise percentage

アップストリーム電力レーティングを変更するために必要な最小電力調整パケット数(割合)を設定します。有効な値は10〜100 %です。デフォルト値は30 %です。

Router(config-if)# cable upstream 0 power-adjust threshold db

電力調整スレッシュホールドをdBで設定します。有効範囲は0〜2 dBです。デフォルト値は1 dBです。

Router(config-if)# end

Router#

イネーブル(イネーブルEXEC)モードに戻ります。

アップストリーム電力自動調整のレンジング値をデフォルトの2 dBに戻すには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。

Router(config-if)# no cable upstream usport power-adjust continue

アップストリーム電力自動調整のノイズ値をデフォルトの30 %に戻すには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。

Router(config-if)# no cable upstream usport power-adjust noise

アップストリーム電力調整のスレッシュホールド値をデフォルトの1 dBに戻すには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。

Router(config-if)# no cable upstream usport power-adjust threshold

アップストリーム電力調整の確認

アップストリーム電力調整が設定され、アクティブになっているかどうかを確認するには、show running-configコマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。アップストリーム電力調整がイネーブルの場合、continue、noise、およびthresholdという3つの電力調整エントリのいずれか、または全部がshow running-configコマンドの出力に表示されます。3つの電力調整がすべてディセーブルの場合は、show running-config コマンドの出力には電力調整エントリは表示されません。

アップストリーム スクランブラのアクティブ化

アップストリームRFキャリアのスクランブラにより、HFCネットワーク上のCMは内蔵スクランブラ回路を使用してアップストリーム データ伝送を行うことができます。このスクランブラ回路によって、ケーブル インターフェイス ライン カード上のアップストリーム レシーバの信頼性が向上します。

アップストリーム スクランブラをアクティブにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。アップストリーム スクランブラはデフォルトでイネーブルに設定されています。

Router(config-if)# cable upstream usport scrambler

アップストリーム スクランブラの確認

アップストリーム スクランブラがアクティブかどうかを確認するには、 more system: running-configコマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。確認できない場合には、次の作業を行ってください。

  1. ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。
  2. ケーブル インターフェイス ライン カードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。
  3. 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。
  4. 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。
  5. ルータに対応した有効な周波数を選択していることを確認します。

アップストリーム タイミング調整のアクティブ化

特定のケーブル インターフェイスに対するアップストリーム タイミング調整をイネーブルにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドのいずれかを使用します。

コマンド

説明

Router(config-if)# cable upstream usport time-adjust continue seconds

レンジング ステータスを継続できる最小タイミング調整を設定します。有効なsecond値は、2〜64秒です。デフォルト値は2秒です。

Router(config-if)# cable upstream usport time-adjust threshold seconds

タイミング調整スレッシュホールドを秒数で設定します。有効なsecond値は、1〜32秒です。デフォルト値は1秒です。

Router(config-if)# end

Router#

イネーブル(イネーブルEXEC)モードに戻ります。

アップストリーム タイム調整のレンジング値をデフォルトの2秒に戻すには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。

Router(config-if)# no cable upstream usport time-adjust continue

アップストリーム タイミング調整のスレッシュホールド値をデフォルトの1秒に戻すには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。

Router(config-if)# no cable upstream usport time-adjust threshold

アップストリーム タイミング調整の確認

アップストリーム タイミング調整が設定されていてアクティブになっているかどうかを確認するには、show running-configコマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。アップストリーム タイミング調整がイネーブルの場合、continueおよびthresholdというタイミング調整エントリのいずれか、または両方がshow running-configコマンドの出力に表示されます。continueおよびthresholdというアップストリーム タイミング調整が両方ともディセーブルの場合、タイミング調整エントリはshow running-configコマンドの出力に表示されません。

確認できない場合には、次の作業を行ってください。
  1. ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。
  2. ケーブル インターフェイス ライン カードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。
  3. 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。
  4. 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。
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アップストリーム レート制限およびトラフィック シェーピングの設定

DOCSISアップストリーム チャネル上でレート制限およびトラフィック シェーピングが実行できます。これにより、アップストリーム パケットのスケジューリングが遅延します。 そのため、パケットは、廃棄されるのではなく、ケーブルCPEデバイスのバッファに保管されます。ユーザのTCP/IPスタックは、アプリケーション トラフィックの速度を適正に保持し、加入者の定義済みQuality of Service(QoS;サービス品質)レベルに相当するスループットを達成します。

これを設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

コマンド

説明

Router(config-if)#[no] cable upstream <n1> rate-limit [token-bucket]

アップストリーム チャネル上でのDOCSISレート制限またはシェーピングをイネーブルまたはディセーブルにします。 は、特定のケーブル インターフェイス ライン カード上にあるアップストリーム チャネル数によって決まります。

Cisco IOS Release 12.0(5)T1以上を使用する場合、下記がサポートされます。

  • 汎用カレンダ キューイング ルーチン
  • 新しいトークン バケットポリシング機能
  • カレンダ キューの認可シェーピング アプリケーション
  • token-bucketキーワードのアップストリーム レート シェーピング オプション
  • 1秒のバースト ポリシングからシェーピングを伴うトークン バケットへのデフォルト ステートの変更
アップストリーム認可シェーピングは、CM(SID)ごとに設定できます。シェーピングは、トークン バケット アルゴリズムでイネーブルまたはディセーブルに設定できます。
    この機能が追加されるまでは、設定されたアップストリーム最大レートを超えると、CMTSはCMからの帯域要求を廃棄していました。このような要求の廃棄は、FTP、TCP、SMTP(簡易ネットワーク管理プロトコル)などのIPベース プロトコルのスループット パフォーマンスに影響します。この機能では、CMTSはアップストリーム最大レートを超えたCMの認可をシェーピング(バッファリング)できるので、帯域要求を廃棄する必要がありません。

Router#  show interface c3/0 sid 1 counters

Sid Inpackets Inoctets Outpackets Outoctets Ratelimit Ratelimit

BWReqDrop DSPktDrop

1 67859 99158800 67570 98734862 2579 0

アップストリーム バックオフ値の設定

アップストリーム チャネルでデータまたは要求を送信しようとするCM間のコンテンションを解決する方式として、DOCSISで指定されているのは、truncated binary exponential backoff(再送時間算出法)というもので、CMTSが初期バックオフ ウィンドウおよび最大バックオフ ウィンドウを制御します。Cisco uBR7200シリーズ CMTSでは、データおよび初期レンジングの両方についてバックオフ ウィンドウ値を指定し、それらの値をBandwidth Allocation Map(MAP)MACメッセージに組み込んでダウンストリーム方向に送信します。

この値はCisco uBR7200シリーズソフトウェア上で設定可能であり、2の累乗の値です。たとえば、4という値は、0〜15のウィンドウを意味し、10という値は0〜1,023のウィンドウを意味します。 アップストリーム ポートのデータ バックオフについて固定開始/終了値を設定する、またはアップストリーム ポートを自動データ バックオフとして設定することができます。レンジング バックオフについても同じです。どちらのバックオフ ウィンドウの場合も、デフォルトの開始値は0、デフォルトの終了値は4です。 有効値は0〜15です。

アップストリーム ポートにデータまたはレンジング バックオフ値を設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで、次のコマンドを1つまたは複数使用します。

コマンド

説明

Router(config-if)# cable upstream usport data-backoff start end

または

Router(config-if)# cable upstream usport data-backoff automatic

アップストリーム ポート当たり250のケーブル インターフェイスに対応するように、 automatic 設定を最適化します。アップストリーム ポート当たり250を超えるケーブル インターフェイスで動作している場合に限って、データ バックオフ ウィンドウ用に手動で値を設定します。

デフォルトのバックオフ ウィンドウ値を0と4に設定します。

Router(config-if)# cable upstream usport range start end

または

Router(config-if)# cable upstream usport range automatic

アップストリーム ポート当たり250のケーブル インターフェイスに対応するように、 automatic 設定を最適化します。アップストリーム ポート当たり250を超えるケーブル インターフェイスで動作している場合に限って、レンジング バックオフ ウィンドウ用に手動で値を設定します。

デフォルトのバックオフ ウィンドウ値を0と4に設定します。

バックオフ値の調整が必要かどうかを検討する場合は、次の事項を考慮に入れてください。

  • 電力停止後のケーブル インターフェイス再接続時間は、次の要因に関連します。
  • DHCP、ToD、およびTFTPサーバは、通常の環境では1%未満の負荷で十分正常に動作しますが、電力停止後は100 %以上に急増することがあります。
  • バックオフを大きい値に調整すると、ケーブル インターフェイスの再接続を遅らせ、サーバの負荷が軽減されます。
  • バックオフが小さすぎると、ケーブル インターフェイスで、アップストリームRFのレベルを正しく合わせられなくなり、最大パワーにサイクリングするので、接続時間が増大し、ネットワーク パフォーマンスが低下します。
  • バックオフが大きすぎると、大規模なサービス停止後の復旧時間が長引きます。
  • ケーブル インターフェイスの再起動時間に関して、ケーブル インターフェイスの性能には(ブランド間で)かなり差があります。
  • すべてのケーブル インターフェイスは、すべてのサービスの復旧後(Cisco uBR7200シリーズ、RFトランスポート、DHCP、TFTP、およびToDサーバ)、0〜10分で回復するはずです。10分より長くかかるCMの場合は、モデム自体、CMTSの設定、またはDOCSISプロビジョニング サーバで問題が発生している可能性があります。
  • 比較的多数(1,600を超えるなど)のケーブル インターフェイスに対応しているアップストリーム セグメントは、回復に10分以上かかる場合があります。

アップストリーム データ バックオフの確認

バックオフ ウィンドウの設定値を確認するには、設定したアップストリーム ポートに対して、 show controllers cable コマンドを入力します。

Router# show controllers cable5/0 u0

Cable5/0 Upstream 0 is up

Frequency 24.016 MHz, Channel Width 1.600 MHz, QPSK Symbol Rate 1.280 Msps

Spectrum Group is overridden

SNR 33.2560 dB

Nominal Input Power Level 0 dBmV, Tx Timing Offset 2288

Ranging Backoff automatic (Start 0, End 3)

Ranging Insertion Interval automatic (60 ms)

Tx Backoff Start 0, Tx Backoff End 4

Modulation Profile Group 1

part_id=0x3137, rev_id=0x03, rev2_id=0xFF

nb_agc_thr=0x0000, nb_agc_nom=0x0000

Range Load Reg Size=0x58

Request Load Reg Size=0x0E

Minislot Size in number of Timebase Ticks is = 8

Minislot Size in Symbols = 64

Bandwidth Requests = 0xFE

Piggyback Requests = 0xD

Invalid BW Requests= 0x2

Minislots Requested= 0x2963

Minislots Granted = 0x2963

Minislot Size in Bytes = 16

Map Advance = 4000 usecs

UCD Count = 32964

DES Ctrl Reg#0 = C000C043, Reg#1 = 0

アップストリーム チャネル幅の設定

アップストリーム チャネル幅をヘルツ(Hz)で入力するには、下記のコマンドを使用します。NTSC動作の場合、有効な値は200,000 Hz(160キロシンボル/秒[ksps])、400,000 Hz(320 ksps)、800,000 Hz(640 ksps)、1,600,000 Hz(1,280 ksps)、および3,200,000 Hz(2,560 ksps)です。デフォルト値は1,600,000 Hzです。

指定された幅で適切なチャネルがない場合、スペクトル管理カードは、利用できる中で次に大きいチャネル幅を探して、アップストリーム スペクトルのスキャンを自動的に開始します。 たとえば、スペクトル管理カードが1.6 MHzで使用できるアップストリーム チャネルを見つけられなかった場合、800 kHzで使用できるチャネルの検索を自動的に開始します。

コマンド

説明

Router(config-if)# cable upstream usport channel-width width

アップストリームRFキャリアのチャネル幅をHz単位で入力します。

Router(config-if)# no cable upstream usport channel-width

チャネル幅をデフォルト値の1,600,000 Hzに戻します。

チャネル幅とミニスロット サイズの詳細については、Cisco.comにある『 Cable Radio Frequency (RF) FAQs 』を参照してください。

アップストリーム チャネル幅の確認

アップストリーム チャネル幅の現在値を確認するには、設定したアップストリーム ポートに対して、 show controllers cable コマンドを入力します。例を以下に示します。

Router# show controllers cable5/0 u0

Cable5/0 Upstream 0 is up

Frequency 24.016 MHz, Channel Width 0.800 MHz, QPSK Symbol Rate 0.640 Msps

Spectrum Group is overridden

SNR 33.2560 dB

Nominal Input Power Level 0 dBmV, Tx Timing Offset 2288

Ranging Backoff automatic (Start 0, End 3)

Ranging Insertion Interval automatic (60 ms)

Tx Backoff Start 0, Tx Backoff End 4

Modulation Profile Group 1

確認できない場合には、次の作業を行ってください。

  1. 有効な組み合わせの変調方式(QPSKと16 QAM)、ミニスロット サイズ、周波数、およびno shutdownコマンドを使用します。
  2. 推奨されるまたはテスト済みの変調プロファイルを使用します。ケーブル インターフェイスとヘッドエンド