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Cisco IOSソフトウェアのインストールまたはアップグレード

概要

この付録では、TFTPサーバまたはremote copy protocol(rcp)サーバ アプリケーションを使用して「RAMから起動する」Ciscoルータに、Cisco IOSソフトウェアをインストールする方法について説明します。

このマニュアル内の情報はCisco IOSリリース11.2以降に基づいています。

準備作業

Cisco IOSソフトウェアのインストールまたはアップグレードを行うには、事前に次の作業を行う必要があります。

  1. TFTPサーバをインストールします。

TFTPサーバまたはrcpサーバ アプリケーションをTCP/IP対応ワークステーションまたはPCにインストールする必要があります。アプリケーションのインストール後、最小限の設定を行います。

  1. TFTPクライアントに対して、TFTPサーバとして動作するようにTFTPアプリケーションを設定します。
  2. 発信ファイルのディレクトリを指定します。このディレクトリは、Cisco IOSソフトウェアイメージを保存するディレクトリです(ステップ2を参照)。ほとんどのアプリケーションはセットアップルーチンを備えており、この設定作業に役立ちます。
  3. ソフトウェア機能パッケージCD-ROMに収録されているTFTPサーバは、Windows 95稼働のPC上で使用できます。その他のオペレーティング システムについては、独立系ソフトウェアベンダーから、またはWorld Wide Web上の公開ソースからシェアウェアとして、多数のTFTPまたはrcpアプリケーションを入手できます。ソフトウェア機能パッケージCD-ROMに収録されているTFTPサーバ アプリケーションは、Cisco.comでも入手できます。
  1. Windows 95対応のTFTPサーバをダウンロードします。

ワークステーションまたはPCにCisco IOSソフトウェアイメージをダウンロードします。

  • ルータ用の有効なCisco IOSソフトウェアイメージを保存する必要があります。ご使用のハードウェアおよびソフトウェアの機能をイメージがサポートしているかどうか、さらに、ご使用のルータにそのイメージを実行するだけのメモリがあるかどうかを確認してください。まだCisco IOSソフトウェアイメージが保存されていない場合、または保存されているイメージが必要な要件をすべて満たしているか不明な場合は、Cisco.comの『 How to Choose a Cisco IOS Software Release 』を参照してください。

これで有効なCisco IOSソフトウェアイメージとTFTPサーバがインストールされました。

Cisco IOSソフトウェアのインストールまたはアップグレード

rcpアプリケーションの場合は、rcpがすべてのTFTPの代用になります。たとえば、copy tftp flashコマンドの代わりにcopy rcp flashコマンドを使用します。

ルータに対してコンソールセッションを確立します。これは、直接コンソール接続または仮想Telnet接続で行います。直接コンソール接続の方が仮想Telnet接続より優先されます。Telnet接続は、ソフトウェアインストールの再起動段階で切断されるためです。コンソール接続はロールドケーブル(通常平らな黒いケーブル)で行い、ルータのコンソールポートをPCのCOMポートに接続します。PCの[ハイパーターミナル]を開き、次の設定を行います。

Speed 9600 bits per second

8 databits

0 parity bits

1 stop bit

No Flow Control

TFTPサーバがルータとIP接続をしているかどうかを確認します。

TFTPサーバと、TFTPソフトウェア アップグレードの対象ルータ(アクセスサーバ)のIPアドレスを調べ、アドレスが同じ範囲内にあることを確認します。ルータ(アクセスサーバ)にpingを実行して、両者の間にネットワーク接続が存在するかどうかを確認します。IPアドレスの詳細については、 イメージのインストールに関する一般的な問題の対処方法. を参照してください。

次のコマンドで新しいソフトウェアイメージをTFTPサーバからルータ(アクセスサーバ)にコピーします。

Router> enable

Password: password

Router#

Router# copy tftp flash

コンソールポートを介してルータに接続した場合に、 > または rommon > プロンプトが表示されるときは、ルータはROMMON(ROMモニタ)モードになっています。

また、必要に応じてイメージをある装置から別の装置にコピーすることもできます。

ルータまたはアクセスサーバの設定のコピーをとってから、ルータまたはアクセスサーバのソフトウェアをアップグレードすることを推奨します。アップグレード自体は設定に影響を与えません。設定はNVRAM(不揮発性RAM)に保存されます。

プロンプトが表示されたら、次の例のようにTFTPサーバのIPアドレスを入力します。

Address or name of remote host [255.255.255.255]? 172.17.247.195

プロンプトが表示されたら、次の例のようにインストールするCisco IOSソフトウェアイメージのファイル名を入力します。

Source file name? ubr10k-k8p6-mz

コピー先のファイル名を指定します。

Destination file name? ubr10k-k8p6-mz

これはルータにロードされたときの新しいソフトウェアイメージの名前です。イメージにはどのような名前でも付けられますが、UNIXのイメージファイル名を入力するのが一般的です。

  1. フラッシュ装置を消去してから確認します。
  2. yes と入力すると、ルータのフラッシュメモリにある既存のソフトウェアイメージを消去してから新しいイメージをコピーします。
  3. no と入力すると既存のソフトウェアイメージを保持します。両方を保持できるだけのフラッシュメモリを搭載するようにしてください。

Erase flash device before writing? [confirm] yes/no

コピープロセスには数分かかります。時間はネットワークによって異なります。コピープロセス中、どのファイルにアクセスしたかを示すメッセージが表示されます。

感嘆符(!)は、コピープロセスが進行中であることを示します。それぞれの感嘆符は、10パケットが正常に転送されたことを示します。イメージがフラッシュメモリに書き込まれると、イメージのチェックサム確認が行われます。

  1. リロードする前に、インストールとコマンドについて確認します。
  2. イメージが正常にインストールされ、ロードする適切なファイルをboot syetemコマンドが指定しているかどうかを確認します。イメージおよびブートコマンドの確認については、 イメージのインストールに関する一般的な問題の対処方法. を参照してください。
  3. イメージをリロードするには、次のように入力します。

Router# reload

*Mar 1 00:30:49.972: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console

System configuration has been modified. Save? [yes/no]: no !-- lower case

Proceed with reload? [confirm] yes !-- lower case

  1. show versionコマンドを使用して、ルータが適切なイメージで稼働しているかどうかを確認します。

出力例 ― Cisco uBR10012ルータ

Router# show flash

System flash directory:

File Length Name/status

1 3678556 ubr10k-ik8s-mz

[3678620 bytes used, 13098596 available, 16777216 total]

16384K bytes of processor board System flash (Read/Write)

Router# copy tftp flash

Address or name of remote host []? 172.17.247.195

Source filename []? ubr10k-ik8s-mz

Destination filename [ubr10k-ik8s-mz ]?

Accessing tftp://172.17.247.195/ubr10k-ik8s-mz ...

Erase flash: before copying? [confirm]

Erasing the flash filesystem will remove all files! Continue? [confirm]

Erasing device... eeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee ...erased

Erase of flash: complete

Loading ubr10k-ik8s-mz from 172.17.247.195 (via Ethernet0/0): !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

(...)

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

Verifying checksum... OK (0x6BA0)

8407884 bytes copied in 125.731 secs (67263 bytes/sec)

Router# reload

!-- make sure you read point 8 before reloading

Proceed with reload? [confirm]

6d23h: %SYS-5-RELOAD: Reload requested

...

関連資料

ソフトウェアのインストールおよびアップグレードについては、Cisco.comにある次の資料も参照してください。

装置間のシステムイメージのコピー

同じルータ内部の装置間のコピー

次に装置間でのシステム イメージ コピー用コマンドオプションを示します。方法はプラットフォームに応じて異なります。

イメージコピー用に使用される最も一般的なコマンドは次の3つです。

copy tftp flash

copy rcp flash

copy slot0: slot1:

copyコマンドの詳細については、Cisco.comの『 Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference Release 12.2 を参照してください。

詳細例

Router# show slot0

-#- ED --type-- --crc--- -seek-- nlen -length- -----date/time------ name

1 .D unknown 5E8B84E6 209D8 11 2392 Jan 22 2000 00:22:42 flashconfig

2 .. image 5E7BAE19 B623C4 22 11802988 Jan 22 2000 00:23:18 rsp-jsv-mz.1 20-8.0.2.T

Router# show slot1:

-#- ED --type-- --crc--- -seek-- nlen -length- -----date/time------ name

1 .. unknown 6A2B4BA7 6FA9E0 20 7186784 Jul 30 1999 15:05:19 rsp-jv-mz.11 1-26.CC1

2 .. config 631F0D8B 6FB1EC 6 1929 Oct 19 1999 06:15:49 config

3 .. config 631F0D8B 6FB9F8 7 1929 Oct 19 1999 06:16:03 config1

Router# copy slot0: slot1

Source filename []? rsp-jsv-mz.120-8.0.2.T

Destination filename [slot1]?

CCCCCCCCCCCCCCCCCCCC

2392 bytes copied in 0.300 secs

ルータ間でのコピー

グローバル コンフィギュレーション モードで次の作業を行います。

show flash コマンドでシステムのFlashディレクトリを表示します。

Router# show flash

System flash directory:

File Length Name/status

1 11173264 c2500-jos56i-l.120-9.bin

[11173328 bytes used, 5603888 available, 16777216 total]

16384K bytes of processor board System flash (Read ONLY)

コピー対象のCisco IOSソフトウェアイメージを搭載したルータ上でTFTPサーバをアクティブにします。次の例では使用するコマンドシーケンスを示します。

Router# configure terminal

Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

Router(config)# tf

Router(config)# tftp-server ?

flash: Allow URL file TFTP load requests

flh: Allow URL file TFTP load requests

lex: Allow URL file TFTP load requests

null: Allow URL file TFTP load requests

nvram: Allow URL file TFTP load requests

system: Allow URL file TFTP load requests

Router(config)# tftp-server

Router(config)# tftp-server flash:?

flash:c2500-jos56i-l.120-9.bin

Router(config)# tftp-server flash:c2500-jos56i-l.120-9.bin

Router(config)# ^Z

Router#

TFTPサーバを設定すると、従来のTFTPサーバのように、copy tftp flashコマンドを使用してルータから指定したイメージをダウンロードできます。

TFTPサーバのアドレスは、tftp-server コマンドを設定したルータのアドレスとなっています。

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