Lightweight Access Point Configuration Guide(Lightweight アクセス ポイント コンフィギュレーション ガイド)、Cisco IOS XE Release 3E(Cisco WLC 5700 シリーズ)
リンク遅延の設定
リンク遅延の設定

リンク遅延の設定

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。

プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator には、http:/​/​www.cisco.com/​go/​cfn からアクセスします。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。

リンク遅延を設定するための前提条件

  • により、現在のラウンドトリップ時間および継続的な最短および最長ラウンドトリップ時間が表示されます。 最短および最長時間はが動作している限り維持され、クリアして再開することもできます。

  • GUI または CLI を使用して特定のアクセス ポイントのリンク遅延を設定することも、CLI を使用してに join されたすべてのアクセス ポイントのリンク遅延を設定することもできます。

リンク遅延を設定する際の制限

  • リンク遅延は、アクセス ポイントと間の Control and Provisioning of Wireless Access Points(CAPWAP)の応答所要時間を計算します。 ネットワーク遅延や ping 応答は計測しません。

リンク遅延の設定について

でリンク遅延を設定して、アクセス ポイントおよびの間のリンクを計測できます。 リンクが低速または信頼できない WAN 接続の可能性があるに join されたすべてのアクセス ポイントでこの機能を使用できます。

TCP MSS

トランスミッション コントロール プロトコル(TCP)スリーウェイ ハンドシェイクにおけるクライアントの最大セグメント サイズ(MSS)が、最大伝送単位で処理できるサイズよりも大きい場合、スループットの低下およびパケットのフラグメンテーションが発生する場合があります。 この問題を回避するには、にジョインされているすべてのアクセス ポイント、または特定のアクセス ポイントに対して MSS を指定します。

この機能を有効にすると、アクセス ポイントがデータ パスのワイヤレス クライアントと送受信する TCP パケットの MSS を選択します。 これらのパケットの MSS が設定した値または CAPWAP トンネルのデフォルト値よりも大きい場合、アクセス ポイントは MSS を、設定された新しい値に変更します。

リンク テスト

リンク テストを使用して、2 つのデバイス間の無線リンクの質を決定します。 リンク テストの際には、要求と応答の 2 種類のリンク テスト パケットを送信します。 リンク テストの要求パケットを受信した無線は、適切なテキスト ボックスを記入して、応答タイプ セットを使用して送信者にパケットを返信します。

クライアントからアクセス ポイント方向への無線リンクの質は、アクセス ポイントからクライアント方向へのものと異なることがあり、それは双方の送信電力と受信感度が非対称であることによるものです。 2 種類のリンク テスト(ping テストおよび CCX リンク テスト)を実行できます。

ping リンク テストでは、コントローラはクライアントからアクセス ポイント方向でのみリンクの質をテストできます。 アクセス ポイントで受信された ping パケットの RF パラメータは、クライアントからアクセス ポイント方向のリンクの質を決定するためにコントローラによりポーリングされます。

CCX リンク テストでは、はアクセス ポイントからクライアント方向でもリンクの質をテストできます。 はクライアントにリンク テスト要求を発行し、クライアントは、応答パケットで受信した要求パケットの RF パラメータを記録します(受信信号強度インジケータ [RSSI]、信号対雑音比 [SNR] など)。 リンク テストの要求ロールと応答ロールの両方を、アクセス ポイントとに実装します。 アクセス ポイントまたはが CCX v4 クライアントまたは v5 クライアントに対してリンク テストを開始でき、同様に CCX v4 クライアントまたは v5 クライアントもアクセス ポイントまたはに対してリンク テストを開始できます。

では、CCX リンク テストに対するリンクの質のメトリックが両方向で表示されます(アウト:アクセス ポイントからクライアント、イン:クライアントからアクセス ポイント)。

  • RSSI の形式の信号強度(最小、最大、および平均)

  • SNR の形式の信号の質(最小、最大、および平均)

  • 再試行されたパケットの合計数

  • 単一パケットの最大再試行回数

  • 消失パケット数

  • 正常に送信されたパケットのデータ レート

コントローラにより、方向とは無関係に次のメトリックが表示されます。

  • リンク テストの要求/応答の往復時間(最小、最大、および平均)

コントローラ ソフトウェアは、CCX バージョン 1 ~ 5 をサポートします。 CCX サポートは、コントローラ上の各 WLAN について自動的に有効となり、無効にできません。 コントローラでは、クライアント データベースにクライアントの CCX バージョンが格納されます。このクライアントの機能を制限するには、これを使用します。 クライアントが CCX v4 または v5 をサポートしていない場合、コントローラはクライアント上で ping リンク テストを実行します。 クライアントが CCX v4 または v5 をサポートしている場合、コントローラはクライアント上で CCX リンク テストを実行します。 クライアントが CCX リンク テストの間にタイムアウトになった場合、コントローラは ping リンク テストに自動的に切り替わります。

リンク遅延の設定方法

リンク遅延の設定(CLI)

手順の概要

    1.    enable

    2.    configure terminal

    3.    ap link-latency

    4.    ap tcp-adjust-mss size size

    5.    show ap name Cisco_AP config general

    6.    ap name Cisco_AP link-latency [reset]

    7.    show ap name Cisco_AP config general


手順の詳細
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1 enable


    例:
    # enable
    
     

    特権 EXEC モードを開始します。

     
    ステップ 2 configure terminal


    例:
    # configure terminal
     

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 3 ap link-latency


    例:
    (config)# ap link-latency
     

    現在に関連付けられているすべてのアクセス ポイントのリンク遅延をイネーブルにします。

    (注)     

    このに関連付けられているすべてのアクセス ポイントのリンク遅延をディセーブルにするには、no ap link-latency コマンドを使用します。

    (注)     

    これらのコマンドは、現在にジョインされているアクセス ポイントのリンク遅延のみをイネーブルまたはディセーブルにします。 将来ジョインするアクセス ポイントのリンク遅延をイネーブルまたはディセーブルにする必要があります。

    (注)     
    このに関連付けられている特定のアクセス ポイントのリンク遅延をイネーブルまたはディセーブルにするには、特権 EXEC モードで次のコマンドを入力します。
    • ap name Cisco_AP link-latency—リンク遅延をイネーブルにします。

    • ap name Cisco_AP no link-latency—リンク遅延をディセーブルにします。

     
    ステップ 4ap tcp-adjust-mss size size


    例:
    (config)# ap tcp-adjust-mss size 537
     

    すべてのアクセス ポイントの TCP MSS 調整サイズを設定します。 範囲は 536 ~ 1363 です。

     

    ステップ 5show ap name Cisco_AP config general


    例:
    (config)# show ap name AP02 config general
     

    アクセス ポイントの一般的な設定の詳細を表示します。 これらの設定の詳細には、コマンドで指定したアクセス ポイントに対応するリンク遅延の結果が含まれます。

    このコマンドの出力には、次のリンク遅延結果が含まれます。
    • [Current Delay]:アクセス ポイントから、およびその逆の方向の CAPWAP ハートビート パケットの現在のラウンドトリップ時間(ミリ秒)。

    • [Maximum Delay]:リンク遅延がイネーブルになったか、またはリセットされてからのアクセス ポイントから、およびその逆の方向の CAPWAP ハートビート パケットの最長のラウンドトリップ時間(ミリ秒)。

    • [Minimum Delay]:リンク遅延がイネーブルになったか、またはリセットされてからのアクセス ポイントから、およびその逆の方向の CAPWAP ハートビート パケットの最長のラウンドトリップ時間(ミリ秒)。

     
    ステップ 6ap name Cisco_AP link-latency [reset]


    例:
    (config)# ap name AP02 link-latency
     reset
     

    特定のアクセス ポイントのの現在、最短、および最長リンク遅延統計情報をクリアします。

     
    ステップ 7show ap name Cisco_AP config general


    例:
    (config)# show ap name AP02 config general
     

    アクセス ポイントの一般的な設定の詳細を表示します。 リセット操作の結果を表示するには、このコマンドを使用します。

     

    TCP MSS の設定方法

    TCP MSS の設定(CLI)

    手順の概要

      1.    configure terminal

      2.    ap tcp-adjust-mss size size_value

      3.    reload

      4.    show ap tcp-adjust-mss


    手順の詳細
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1 configure terminal


      例:
      # configure terminal
       

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 2 ap tcp-adjust-mss size size_value


      例:
      (config)# ap tcp-adjust-mss size 537
       

      ユーザが指定した特定のアクセス ポイントで TCP MSS をイネーブルにします。

      (注)     

      このに関連付けられているすべてのアクセス ポイントで TCP MSS をイネーブルにするには、ap tcp-adjust-mss size size_value コマンドを入力します。ここで、サイズ パラメータの範囲は 536~1363 バイトです。 デフォルト値はクライアントにより異なります。

       
      ステップ 3reload


      例:
      # reload
       

      変更をイネーブルにするには、をリブートします。

       
      ステップ 4show ap tcp-adjust-mss


      例:
      # show ap tcp-adjust-mss
       

      このに関連付けられているすべてのアクセス ポイントの現在の TCP MSS 設定を表示します。

      (注)     

      特定のアクセス ポイントに対応する TCP MSS 設定を表示するには、show ap name Cisco_AP tcp-adjust-mss コマンドを入力します。

       

      リンク テストの実行(CLI)


      (注)  


      GUI を使用してこのタスクを実行する手順は現在利用できません。


      手順の概要

        1.    test wireless linktest mac_address

        2.    configure terminal

        3.    wireless linktest frame-size frame_size

        4.    wireless linktest number-of-frames number_of_frames

        5.    end


      手順の詳細
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1test wireless linktest mac_address


        例:
        # test wireless linktest
         00:0d:88:c5:8a:d1
         

        リンク テストを実行します。

         
        ステップ 2 configure terminal


        例:
        # configure terminal
         

        グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 3wireless linktest frame-size frame_size


        例:
        (config)# wireless linktest
         frame-size 41
         

        各パケットのリンク テスト フレームのサイズを設定します。

         
        ステップ 4wireless linktest number-of-frames number_of_frames


        例:
        (config)# wireless linktest
         number-of-frames 50
         

        リンク テスト用に送信するフレームの数を設定します。

         
        ステップ 5end


        例:
        (config)# end
         

        特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押しても、グローバル コンフィギュレーション モードを終了できます。

         

        リンク遅延の設定の設定例

        リンク テストの実行:例

        次に、リンク テストを実行する例を示します。

        # test wireless linktest 00:0d:88:c5:8a:d1
        
        When CCX v4 or later releases is enabled on both the controller and the client being tested, information similar to the following appears:
        CCX Link Test to 00:0d:88:c5:8a:d1.
        Link Test Packets Sent...................................... 20
        Link Test Packets Received.................................. 10
        Link Test Packets Lost (Total/AP to Client/Client to AP).... 10/5/5
        Link Test Packets round trip time (min/max/average)......... 5ms/20ms/15ms
        RSSI at AP (min/max/average)................................ -60dBm/-50dBm/-55dBm
        RSSI at Client (min/max/average)............................ -50dBm/-40dBm/-45dBm
        SNR at AP (min/max/average)................................. 40dB/30dB/35dB
        SNR at Client (min/max/average)............................. 40dB/30dB/35dB
        Transmit Retries at AP (Total/Maximum)...................... 5/3
        Transmit Retries at Client (Total/Maximum).................. 4/2
        Transmit rate: 1M 2M 5.5M 6M 9M 11M 12M 18M 24M 36M 48M 54M 108M
        Packet Count: 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 18 0
        Transmit rate: 1M 2M 5.5M 6M 9M 11M 12M 18M 24M 36M 48M 54M 108M
        Packet Count: 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 8 0
        
        When CCX v4 or later releases is not enabled on either the controller or the client being tested, fewer details appear:
        Ping Link Test to 00:0d:88:c5:8a:d1.
        Link Test Packets Sent.......................... 20
        Link Test Packets Received...................... 20
        Local Signal Strength........................... -49dBm
        Local Signal to Noise Ratio..................... 39dB

        リンク遅延情報の表示:例

        この例は、アクセス ポイントの一般的な設定の詳細を表示する方法を示しています。 これらの設定の詳細には、コマンドで指定したアクセス ポイントに対応するリンク遅延の結果が含まれます。

        # show ap name AP01 config general
        
        Cisco AP Name                                   : AP01
        Cisco AP Identifier                             : 55
        Country Code                                    : US  - United States
        Regulatory Domain Allowed by Country            : 802.11bg:-A     802.11a:-A
        AP Country Code                                 : US  - United States
        AP Regulatory Domain                            : Unconfigured
        Switch Port Number                              : Te1/0/1
        MAC Address                                     : 0000.2000.03f0
        IP Address Configuration                        : Static IP assigned
        IP Address                                      : 9.9.9.16
        IP Netmask                                      : 255.255.0.0
        Gateway IP Address                              : 9.9.9.2
        Fallback IP Address Being Used                  : 9.9.9.16
        Domain                                          : Cisco
        Name Server                                     : 0.0.0.0
        CAPWAP Path MTU                                 : 1485
        Telnet State                                    : Enabled
        SSH State                                       : Disabled
        Cisco AP Location                               : default-location
        Cisco AP Group Name                             : default-group
        Primary Cisco Controller Name                   : CAPWAP Controller
        Primary Cisco Controller IP Address             : 9.9.9.2
        Secondary Cisco Controller Name                 :
        Secondary Cisco Controller IP Address           : Not Configured
        Tertiary Cisco Controller Name                  :
        Tertiary Cisco Controller IP Address            : Not Configured
        Administrative State                            : Enabled
        Operation State                                 : Registered
        AP Mode                                         : Local
        AP Submode                                      : Not Configured
        Remote AP Debug                                 : Disabled
        Logging Trap Severity Level                     : informational
        Software Version                                : 7.4.0.5
        Boot Version                                    : 7.4.0.5
        Stats Reporting Period                          : 180
        LED State                                       : Enabled
        PoE Pre-Standard Switch                         : Disabled
        PoE Power Injector MAC Address                  : Disabled
        Power Type/Mode                                 : Power Injector/Normal Mode
        Number of Slots                                 : 2
        AP Model                                        : 3502E
        AP Image                                        : C3500-K9W8-M
        IOS Version                                     :
        Reset Button                                    :
        AP Serial Number                                : SIM1140K002
        AP Certificate Type                             : Manufacture Installed
        Management Frame Protection Validation          : Disabled
        AP User Mode                                    : Customized
        AP User Name                                    : Not Configured
        AP 802.1X User Mode                             : Not Configured
        AP 802.1X User Name                             : Not Configured
        Cisco AP System Logging Host                    : 255.255.255.255
        AP Up Time                                      : 16 days 3 hours 14 minutes 1 s
        econd
        AP CAPWAP Up Time                               : 33 minutes 15 seconds
        Join Date and Time                              : 01/02/2013 22:41:47
        Join Taken Time                                 : 16 days 2 hours 40 minutes 45
        seconds
        Join Priority                                   : 1
        Ethernet Port Duplex                            : Auto
        Ethernet Port Speed                             : Auto
        AP Link Latency                                 : Enabled
        Current Delay                                   : 0
        Maximum Delay                                   : 0
        Minimum Delay                                   : 0
        Last Updated (based on AP up time)              : 0 seconds
        Rogue Detection                                 : Disabled
        AP TCP MSS Adjust                               : Disabled
        AP TCP MSS Size                                 : 536

        TCP MSS 設定の表示:例

        次に、に関連付けられているすべてのアクセス ポイントの現在の TCP MSS 設定を表示する例を示します。

        # show ap tcp-adjust-mss
        
        AP Name                    TCP State        MSS Size
        ------------------------------------------------------
        AP01                       Disabled         6146
        AP02                       Disabled         536
        AP03                       Disabled         6146
        AP04                       Disabled         6146
        AP05                       Disabled         6146