システム管理構成ガイド、Cisco IOS XE Release 3E(Cisco WLC 5700 シリーズ)
オンライン診断の設定
オンライン診断の設定

オンライン診断の設定

オンライン診断の設定に関する情報

オンライン診断

オンライン診断では、動作中のネットワークにスイッチが接続されている間に、スイッチのハードウェア機能についてテストし、確認することができます。

オンライン診断には、異なるハードウェア コンポーネントをチェックするパケット スイッチング テストが含まれ、データ パスおよび制御信号が確認されます。

オンライン診断では、次の領域の問題が検出されます。

  • ハードウェア コンポーネント

  • インターフェイス(イーサネット ポートなど)

  • はんだ接合

オンライン診断は、オンデマンド診断、スケジュール診断、ヘルスモニタリング診断に分類できます。 オンデマンド診断は、CLI から実行されます。スケジュールされた診断は、動作中のネットワークにスイッチが接続されているときに、ユーザが指定した間隔または指定した時刻に実行されます。ヘルスモニタリングは、バックグラウンドでユーザが指定した間隔で実行されます。 デフォルトでは、30 秒ごとにヘルス モニタリング テストが実行されます。

オンライン診断を設定したあと、手動で診断テストを開始したり、テスト結果を表示したりできます。 また、スイッチまたはスイッチ スタックに設定されているテストの種類、およびすでに実行された診断テスト名を確認できます。

オンライン診断の設定方法

オンライン診断テストの開始

スイッチで実行する診断テストを設定したあと、diagnostic start 特権 EXEC コマンドを使用して診断テストを開始します。

テストを開始したら、テスト プロセスの停止はできません。

手動でオンライン診断テストを開始するには、次の特権 EXEC コマンドを使用します。

手順の概要

    1.    diagnostic start switch number test {name | test-id | test-id-range | all | basic | complete | minimal | non-disruptive | per-port}


手順の詳細
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1diagnostic start switch number test {name | test-id | test-id-range | all | basic | complete | minimal | non-disruptive | per-port}


    例:
    
    Controller# diagnostic start switch 2 test basic
    
     

    診断テストを開始します。

    switch number キーワードは、スタック構成スイッチだけでサポートされます。 範囲は 1 ~ 4 です。

    次のいずれかのオプションを使用してテストを指定できます。

    • name:テストの名前を入力します。

    • test-id:テストの ID 番号を入力します。

    • test-id-range:カンマとハイフンで区切ってテスト ID の範囲を整数で入力します。

    • all:すべてのテストを開始します。

    • basic: 基本テスト スイートを開始します。

    • complete:完全なテスト スイートを開始します。

    • minimal:最小限のブートアップ テスト スイートを開始します。

    • non-disruptive:ノンディスラプティブ テスト スイートを開始します。

    • per-port:ポート単位のテスト スイートを開始します。

     

    オンライン診断の設定

    診断モニタリングをイネーブルにする前に、障害しきい値およびテストの間隔を設定する必要があります。

    オンライン診断のスケジューリング

    特定のスイッチについて指定した時間、または日、週、月単位でオンライン診断をスケジューリングできます。 スケジューリングを削除するには、コマンドの no 形式を入力します。

    手順の概要

      1.    configure terminal

      2.    diagnostic schedule switch number test {name | test-id | test-id-range | all | basic | complete | minimal | non-disruptive | per-port} {daily | on mm dd yyyy hh:mm | port inter-port-number port-number-list | weekly day-of-week hh:mm}


    手順の詳細
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1configure terminal


      例:
      
      Controller# configure terminal
      
      
       

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します

       
      ステップ 2diagnostic schedule switch number test {name | test-id | test-id-range | all | basic | complete | minimal | non-disruptive | per-port} {daily | on mm dd yyyy hh:mm | port inter-port-number port-number-list | weekly day-of-week hh:mm}


      例:
      Controller(config)# diagnostic schedule switch 3 test 1-5 on July 3 2013 23:10
      
      
       

      特定日時のオンデマンド診断テストをスケジュールします。

      switch number キーワードは、スタック構成スイッチだけでサポートされます。 範囲は 1 ~ 4 です。

      スケジュールするテストを指定する場合は、次のオプションを使用します。

      • nameshow diagnostic content コマンドの出力に表示されるテストの名前です。

      • test-idshow diagnostic content コマンドの出力に表示されるテストの ID 番号です。

      • test-id-rangeshow diagnostic content コマンドの出力に表示される複数のテストの ID 番号です。

      • all:すべてのテスト ID です。

      • basic:基本的なオンデマンドの診断テストを開始します。

      • complete:完全なテスト スイートを開始します。

      • minimal:最小限のブートアップ テスト スイートを開始します。

      • non-disruptive:ノンディスラプティブ テスト スイートを開始します。

      • per-port:ポート単位のテスト スイートを開始します。

      テストは次のようにスケジュールできます。

      • 毎日:daily hh:mm パラメータを使用します。

      • 特定日時:on mm dd yyyy hh:mm パラメータを使用します。

      • 毎週:weekly day-of-week hh:mm パラメータを使用します。

       

      ヘルス モニタリング診断の設定

      スイッチが稼働中のネットワークに接続されている間に、スイッチに対しヘルス モニタリング診断テストを設定できます。 ヘルス モニタリング テストの実行間隔を設定したり、テスト失敗時のスイッチの Syslog メッセージ生成をイネーブルにしたり、特定のテストをイネーブルにできます。

      テストをディセーブルにするには、コマンドの no 形式を入力します。

      デフォルトでは、ヘルス モニタリングはディセーブルですが、スイッチはテストの失敗時に Syslog メッセージを生成します。

      手順の概要

        1.    configure terminal

        2.    diagnostic monitor interval switch number test {name | test-id | test-id-range | all} hh:mm:ss milliseconds day

        3.    diagnostic monitor syslog

        4.    diagnostic monitor threshold switch number test {name | test-id | test-id-range | all} failure count count

        5.    diagnostic monitor switch number test {name | test-id | test-id-range | all}

        6.    end


      手順の詳細
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1configure terminal


        例:
        Controller# configure terminal
        
         

        グローバル コンフィギュレーション モードを開始します

         
        ステップ 2diagnostic monitor interval switch number test {name | test-id | test-id-range | all} hh:mm:ss milliseconds day


        例:
        Controller(config)# diagnostic monitor interval switch 2 test 1 12:30:00 750 5
        
         

        指定のテストに対し、ヘルス モニタリングの実行間隔を設定します。

        switch number キーワードは、スタック構成スイッチだけでサポートされます。

        テストを指定する場合は、次のいずれかのパラメータを使用します。

        • nameshow diagnostic content コマンドの出力に表示されるテストの名前です。

        • test-idshow diagnostic content コマンドの出力に表示されるテストの ID 番号です。

        • test-id-rangeshow diagnostic content コマンドの出力に表示される複数のテストの ID 番号です。

        • all:すべての診断テスト

        間隔を指定する場合は、次のパラメータを設定します。

        • hh:mm:ss:モニタリング間隔(時間、分、秒)。 指定できる範囲は、hh が 0 ~ 24、mm および ss が 0 ~ 60 です。

        • milliseconds:モニタリング間隔(ミリ秒(ms))。 範囲は 0 ~ 999 です。

        • day:モニタリング間隔(日数)。 範囲は 0 ~ 20 です。

         
        ステップ 3diagnostic monitor syslog


        例:
        Controller(config)# diagnostic monitor syslog
        
         

        (任意)ヘルス モニタリング テストの失敗時にスイッチが Syslog メッセージを生成するように設定します。

         
        ステップ 4diagnostic monitor threshold switch number test {name | test-id | test-id-range | all} failure count count


        例:
        Controller(config)# diagnostic monitor threshold switch 2 test 1 failure count 20
        
         

        (任意)ヘルス モニタリング テストの失敗しきい値を設定します。

        テストを指定する場合は、次のいずれかのパラメータを使用します。

        • nameshow diagnostic content コマンドの出力に表示されるテストの名前です。

        • test-idshow diagnostic content コマンドの出力に表示されるテストの ID 番号です。

        • test-id-rangeshow diagnostic content コマンドの出力に表示される複数のテストの ID 番号です。

        • all:すべての診断テスト

        失敗しきい値 count に指定できる範囲は 0 ~ 99 です。

         
        ステップ 5diagnostic monitor switch number test {name | test-id | test-id-range | all}


        例:
        Controller(config)# diagnostic monitor switch 2 test 1
        
         

        指定のヘルス モニタリング テストをイネーブルにします。

        switch number キーワードは、スタック構成スイッチだけでサポートされます。 範囲は 1 ~ 9 です。

        テストを指定する場合は、次のいずれかのパラメータを使用します。

        • nameshow diagnostic content コマンドの出力に表示されるテストの名前です。

        • test-idshow diagnostic content コマンドの出力に表示されるテストの ID 番号です。

        • test-id-rangeshow diagnostic content コマンドの出力に表示される複数のテストの ID 番号です。

        • all:すべての診断テスト

         
        ステップ 6end


        例:
        Controller(config)# end
        
         

        特権 EXEC モードに戻ります。

         
        次の作業

        間隔をデフォルト値またはゼロに変更するには、no diagnostic monitor interval testtest-id | test-id-range } グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。 ヘルスモニタリング テストに失敗した場合、no diagnostic monitor syslog コマンドを使用して、Syslog メッセージの生成をディセーブルに設定します。 失敗しきい値を削除するには、diagnostic monitor threshold testtest-id | test-id-range }failure count コマンドを使用します。

        オンライン診断のモニタリングおよびメンテナンス

        オンライン診断テストとテスト結果の表示

        スイッチまたはスイッチ スタックに設定されているオンライン診断テストを表示し、この表に示す show 特権 EXEC コマンドを使用してテスト結果を確認することができます。

        表 1 診断テスト設定および結果を表示するコマンド

        コマンド

        目的

        show diagnostic content switch [number | all]

        スイッチに対して設定されたオンライン診断を表示します。

        switch [number | all] パラメータは、スタック構成スイッチだけでサポートされます。

        show diagnostic status

        現在実行中の診断テストを表示します。

        show diagnostic result switch [number | all] [detail | test {name | test-id | test-id-range | all} [detail]]

        オンライン診断テストの結果を表示します。

        switch [number | all] パラメータは、スタック構成スイッチだけでサポートされます。

        show diagnostic switch [number | all] [detail]

        オンライン診断テストの結果を表示します。

        switch [number | all] パラメータは、スタック構成スイッチだけでサポートされます。

        show diagnostic schedule switch [number | all]

        オンライン診断テストのスケジュールを表示します。

        switch [number | all] パラメータは、スタック構成スイッチだけでサポートされます。

        show diagnostic post

        POST 結果を表示します (この出力は、show post コマンドの出力と同じです)。

        オンライン診断テストの設定例

        例:診断テストの開始

        次に、テスト名を指定して診断テストを開始する例を示します。

        Controller# diagnostic start switch 2 test TestInlinePwrCtlr
        
        

        次に、すべての基本診断テストを開始する例を示します。

        Controller# diagnostic start switch 1 test all
        
        

        例:ヘルス モニタリング テストの設定

        次に、ヘルス モニタリング テストを設定する例を示します。

        Controller(config)# diagnostic monitor threshold switch 1 test 1 failure count 50
        Controller(config)# diagnostic monitor interval switch 1 test TestPortAsicStackPortLoopback
        
        
        

        例:スケジュール診断テスト

        次に、特定のスイッチに対して、特定の日時にスケジュール診断テストを実行するようにスケジューリングする例を示します。

        Controller(config)# diagnostic schedule test DiagThermalTest on June 3 2013  22:25
        
        

        次の例では、指定されたスイッチで毎週特定の時間に診断テストを行うようスケジューリングする方法を示します。

        Controller(config)# diagnostic schedule switch 1 test 1,2,4-6 weekly saturday 10:30
        
        

        例:オンライン診断の表示

        次に、オンデマンド診断設定を表示する例を示します。

        Controller# show diagnostic ondemand settings
        
        Test iterations = 1
        Action on test failure = continue
        
        

        次に、障害の診断イベントを表示する例を示します。

        Controller# show diagnostic events event-type error
        
        Diagnostic events (storage for 500 events, 0 events recorded)
        Number of events matching above criteria = 0
        
        No diagnostic log entry exists.
        
        

        次に、診断テストの説明を表示する例を示します。

        Controller# show diagnostic description switch 1 test all
        
        DiagGoldPktTest : 
                The GOLD packet Loopback test verifies the MAC level loopback
                functionality. In this test, a GOLD packet, for which doppler
                provides the support in hardware, is sent. The packet loops back
                at MAC level and is matched against the stored packet. It is a non
                -disruptive test.
        
        DiagThermalTest : 
                This test verifies the temperature reading from the sensor is below the yellow
                temperature threshold. It is a non-disruptive test and can be run as a health monitoring test.
        
        DiagFanTest : 
                This test verifies all fan modules have been inserted and working properly on the board
                It is a non-disruptive test and can be run as a health monitoring test.
        
        DiagPhyLoopbackTest : 
                The PHY Loopback test verifies the PHY level loopback
                functionality. In this test, a packet is sent which loops back
                at PHY level and is matched against the stored packet. It is a 
                disruptive test and cannot be run as a health monitoring test.
        
        DiagScratchRegisterTest : 
                The Scratch Register test monitors the health of application-specific
                integrated circuits (ASICs) by writing values into registers and reading
                back the values from these registers. It is a non-disruptive test and can
                be run as a health monitoring test.
        
        DiagPoETest : 
                This test checks the PoE controller functionality. This is a disruptive test
                and should not be performed during normal switch operation.
        
        DiagStackCableTest : 
                This test verifies the stack ring loopback functionality
                in the stacking environment. It is a disruptive test and
                cannot be run as a health monitoring test.
        
        DiagMemoryTest : 
                This test runs the exhaustive ASIC memory test during normal switch operation
                NG3K utilizes mbist for this test. Memory test is very disruptive
                in nature and requires switch reboot after the test.
        
        Controller#
        
         

        次に、ブートアップ レベルを表示する例を示します。

        Controller# show diagnostic bootup level
         
        Current bootup diagnostic level: minimal
        
        Controller#
        
        

        オンライン診断に関する追加情報

        関連ドキュメント

        関連項目 マニュアル タイトル

        システム管理コマンド

        System Management Command Reference (Cisco WLC 5700 Series)

        プラットフォームに依存しないコマンド リファレンス

        Configuration Fundamentals Command Reference, Cisco IOS XE Release 3S(Catalyst 3850 Switches)

        プラットフォームに依存しない設定情報

        Configuration Fundamentals Configuration Guide, Cisco IOS XE Release 3S(Catalyst 3850 Switches)

        標準および RFC

        標準/RFC タイトル
        なし

        MIB

        MIB MIB のリンク

        本リリースでサポートするすべての MIB

        選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、およびフィーチャ セットに関する MIB を探してダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

        http:/​/​www.cisco.com/​go/​mibs

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        http:/​/​www.cisco.com/​support

        オンライン診断設定の機能履歴と情報

        リリース

        変更

        Cisco IOS XE 3.2SE

        この機能が導入されました。