Cisco ワイヤレス LAN コントローラ構成ガイド リリース 8.1
アグレッシブ ロード バランシングの設定
アグレッシブ ロード バランシングの設定

アグレッシブ ロード バランシングの設定

アグレッシブ ロード バランシングの 設定について

コントローラ上でアグレッシブ ロード バランシングを有効にすると、ワイヤレス クライアントの負荷を Lightweight アクセス ポイント間で分散することができます。 アグレッシブ ロード バランシングはコントローラを使用して有効にできます。


(注)  


クライアントの負荷は、同じコントローラ上のアクセス ポイント間で分散されます。 別のコントローラ上のアクセス ポイントとの間では、ロード バランシングは行われません。


ワイヤレス クライアントが Lightweight アクセス ポイントへのアソシエートを試みると、アソシエーション応答パケットとともに 802.11 応答パケットがクライアントに送信されます。この 802.11 応答パケットの中にステータス コード 17 があります。 コード 17 は AP がビジー状態であることを示します。 AP のしきい値が満たされていない場合、AP は「success」を示すアソシエーション応答で応答します。AP 使用率のしきい値に達した、またはしきい値を超過した場合は、コード 17(AP ビジー)で応答し、よりビジー状態の度合いが低い別の AP がクライアント要求を受け取ります。

たとえば、AP1 上のクライアント数が、AP2 のクライアント数とロード バランシング ウィンドウの和を上回っている場合は、AP1 の負荷は AP2 よりも高いと判断されます。 クライアントが AP1 にアソシエートしようとすると、ステータス コード 17 が含まれている 802.11 応答パケットがクライアントに送信されます。アクセス ポイントの負荷が高いことがこのステータス コードからわかるので、クライアントは別のアクセス ポイントへのアソシエーションを試みます。

コントローラは、クライアント アソシエーションを 10 回まで拒否するように設定できます(クライアントがアソシエーションを 11 回試みた場合、11 回目の試行時にアソシエーションが許可されます)。 また、特定の WLAN 上でロード バランシングを有効にするか、無効にするかも指定できます。これは、特定のクライアント グループ(遅延に敏感な音声クライアントなど)に対してロード バランシングを無効にする場合に便利です。

パッシブ スキャン クライアントは、ロード バランシングが有効か無効かに関係なく、AP に関連付けられます。


(注)  


Cisco 600 シリーズ OfficeExtend アクセス ポイントはクライアント ロード バランシングをサポートしません。

7.4 リリースでは、FlexConnect アクセス ポイントはクライアント ロード バランシングをサポートします。


隣接 AP の WAN インターフェイスの使用率を分析するようにコントローラを設定して、負荷が軽い AP 間のクライアントをロード バランスすることができます。 これを設定するには、ロード バランシングしきい値を定義します。 しきい値を定義することによって、WAN インターフェイスの使用率(%)を測定できます。 たとえば、50 というしきい値を設定すると、AP-WAN インターフェイスで 50% 以上の使用率を検出した場合にロード バランシングがトリガされます。


(注)  


FlexConnect AP の場合は、アソシエーションがローカルに処理されます。 ロード バランシングの判断は、Cisco WLC で行われます。 FlexConnect AP は、Cisco WLC の計算結果を確認する前に、まず、クライアントに応答を返します。 FlexConnect AP がスタンドアロン モードの場合は、ロード バランシングが適用されません。

FlexConnect AP は、ローカル モードの AP と同様にロード バランシング用のステータス 17 で(再)アソシエーション応答を送信しません。代わりに、ステータス 0(成功)で(再)アソシエーションを送信してから、理由 5 で認証解除を送信します。


アグレッシブなロード バランシングの設定(GUI)


    ステップ 1   [Wireless] > [Advanced] > [Load Balancing] を選択して、[Load Balancing] ページを開きます。
    ステップ 2   [Client Window Size] テキスト ボックスに、1 ~ 20 の値を入力します。

    このウィンドウ サイズは、アクセス ポイントの負荷が高すぎてそれ以上はクライアント アソシエーションを受け付けることができないかどうかを判断するアルゴリズムで使用されます。

    ロード バランシング ウィンドウ + 最も負荷が低いアクセス ポイント上のクライアント アソシエーション数 = ロード バランシングしきい値

    特定のクライアント デバイスからアクセス可能なアクセス ポイントが複数ある場合に、アクセス ポイントはそれぞれ、アソシエートしているクライアントの数が異なります。 クライアントの数が最も少ないアクセス ポイントは、負荷が最も低くなります。 クライアント ウィンドウ サイズと、負荷が最も低いアクセス ポイント上のクライアント数の合計がしきい値となります。 クライアント アソシエーションの数がこの閾値を超えるアクセス ポイントはビジー状態であるとみなされ、クライアントがアソシエートできるのは、クライアント数が閾値を下回るアクセス ポイントだけとなります。

    ステップ 3   [Maximum Denial Count] テキスト ボックスに、0 ~ 10 の値を入力します。

    拒否数は、ロード バランシング中のアソシエーション拒否の最大数を設定します。

    ステップ 4   [Apply] をクリックします。
    ステップ 5   [Save Configuration] をクリックします。
    ステップ 6   特定の WLAN 上でアグレッシブ ロード バランシングを有効または無効にするには、次の手順を実行します。
    1. [WLANs] > [WLAN ID] を選択します。 [WLANs > Edit] ページが表示されます。
    2. [Advanced] タブで、[Client Load Balancing] チェックボックスをオンまたはオフにします。
    3. [Apply] をクリックします。
    4. [Save Configuration] をクリックします。

    アグレッシブなロード バランシングの設定(CLI)


      ステップ 1   次のコマンドを入力して、アグレッシブ ロード バランシング用のクライアント ウィンドウを設定します。

      config load-balancing window client_count

      client_count パラメータには、0 ~ 20 の範囲内の値を入力できます。

      ステップ 2   次のコマンドを入力して、ロード バランシング用の拒否回数を設定します。

      config load-balancing denial denial_count

      denial_count パラメータには、1 ~ 10 の範囲内の値を入力できます。

      ステップ 3   次のコマンドを入力して、変更を保存します。 save config
      ステップ 4   次のコマンドを入力して、特定の WLAN 上のアグレッシブ ロード バランシングを有効または無効にします。

      config wlan load-balance allow {enable | disable} wlan_ID

      wlan_ID パラメータには、1 ~ 512 の範囲内の値を入力できます。

      ステップ 5   次のコマンドを入力して、設定を確認します。

      show load-balancing

      ステップ 6   次のコマンドを入力して、変更を保存します。 save config
      ステップ 7   次のコマンドを入力して、WLAN のロード バランシング モードを設定します。

      config wlan load-balance mode {client-count | uplink-usage} wlan-id

      この機能では、AP がコントローラにアップリンクの使用状況の統計情報を定期的にアップロードする必要があります。 次のコマンドを入力して、これらの統計を確認してください。

      show ap stats system cisco-AP