Cisco ワイヤレス LAN コントローラ コンフィギュレーション ガイド、リリース 7.6
AP グループの設定
AP グループの設定

AP グループの設定

AP グループを設定するための前提条件

次に、コントローラでアクセス ポイント グループを作成するための前提条件を示します。
  • VLAN またはサブネットにサービスを提供するルータ上で、必要なアクセス コントロール リスト(ACL)を定義する必要があります。

  • アクセス ポイント グループ VLAN では、マルチキャスト トラフィックがサポートされます。 ただし、クライアントがあるアクセス ポイントから別のアクセス ポイントにローミングする場合、IGMP スヌーピングが有効になっていないと、クライアントによってマルチキャスト トラフィックの受信が停止されることがあります。

コントローラ プラットフォームでサポートされる AP グループ

次の表に、各種コントローラ プラットフォームでサポートされる AP グループを示します。
コントローラ プラットフォーム サポートされる AP グループ

Cisco 2500 シリーズ ワイヤレス コントローラ

50

Cisco 5500 シリーズ ワイヤレス コントローラ

500

シスコ仮想ワイヤレス コントローラ

200

Cisco 7500 シリーズ ワイヤレス コントローラ

6000

Cisco 8500 シリーズ ワイヤレス コントローラ

6000

Cisco Wireless Services Module 2

1000

アクセス ポイント グループの設定に関する制約事項

  • AP グループ テーブル内の WLAN に対するインターフェイス マッピングが、WLAN インターフェイスと同じであるとします。 WLAN インターフェイスが変更されると、AP グループ テーブル内の WLAN に対するインターフェイス マッピングも新しい WLAN インターフェイスに変わります。

    AP グループ テーブル内の WLAN に対するインターフェイス マッピングが、WLAN に定義されたインターフェイスと異なるとします。 WLAN インターフェイスが変更されても、AP グループ テーブル内の WLAN に対するインターフェイス マッピングは新しい WLAN インターフェイスに変わりません。

  • コントローラ上の設定をクリアすると、アクセス ポイント グループのすべてが非表示となります。ただし、デフォルトのアクセス ポイント グループである「default-group」(自動的に作成される)は例外です。

  • デフォルトのアクセス ポイント グループには、最大 16 の WLAN を関連付けることができます。 デフォルトのアクセス ポイント グループの WLAN ID は、16 以下である必要があります。 大規模なデフォルトのアクセス ポイント グループ内で ID が 16 以上の WLAN が作成されると、WLAN SSID はブロードキャストされません。 デフォルトのアクセス ポイント グループのすべての WLAN ID で ID が 16 以下であることが必要です。 16 を超える ID を含む WLAN は、カスタム アクセス ポイント グループに割り当てることができます。

  • OEAP 600 シリーズ アクセス ポイントでは、最大で 2 つの WLAN と 1 つのリモート LAN がサポートされます。 3 つ以上の WLAN と 1 つのリモート LAN を設定した場合は、AP グループに 600 シリーズ アクセス ポイントを割り当てることができます。 2 つの WLAN と 1 つのリモート LAN のサポートも AP グループに適用されますが、600 シリーズ OEAP がデフォルト グループにある場合、WLAN またはリモート LAN ID を 7 以下にする必要があります。

  • OfficeExtend アクセス ポイントはすべて同じアクセス ポイント グループ内にあり、このグループに含まれる WLAN は最大 15 個にする必要があります。 アクセス ポイント グループ内の OfficeExtend アクセス ポイントを持つコントローラは、パーソナルな SSID に対して割り当てられる WLAN が 1 つであるため、接続されている各 OfficeExtend アクセス ポイントに最大 15 個の WLAN しか公開しません。


    (注)  


    アクセス ポイント グループ内の OfficeExtend アクセス ポイントを持つコントローラは、パーソナルな SSID に対して割り当てられる WLAN が 1 つであるため、接続されている各 OfficeExtend アクセス ポイントに最大 15 の WLAN を公開します。


アクセス ポイント グループについて

コントローラ上に最大 512 の WLAN を作成した後では、さまざまなアクセス ポイントに WLAN を選択的に公開(アクセス ポイント グループを使用して)することで、ワイヤレス ネットワークをより適切に管理できます。 一般的な展開では、WLAN 上のすべてのユーザはコントローラ上の 1 つのインターフェイスにマップされます。 したがって、WLAN に関連付けられているすべてのユーザは、同じサブネットまたは VLAN に存在します。 しかし、複数のインターフェイス間で負荷を分散すること、またはアクセス ポイント グループを作成して、個々の部門(たとえばマーケティング部門)などの特定の条件に基づくグループ ユーザへと負荷を分配することを選択できます。 さらに、ネットワーク管理を簡素化するために、これらのアクセス ポイント グループを別個の VLAN で設定できます。

図では、3 つの設定された動的インターフェイスが、3 つの異なるVLAN(VLAN 61、VLAN 62、および VLAN 63)にマップされています。3 つのアクセス ポイント グループが定義されており、各グループは異なる VLAN のメンバですが、すべてのグループが同じ SSID のメンバとなっています。ワイヤレス SSID 内のクライアントには、そのアクセス ポイントがメンバとなっている VLAN サブネットから IP アドレスが割り当てられています。たとえば、アクセス ポイント グループ VLAN 61 のメンバであるアクセス ポイントにアソシエートする任意のユーザには、そのサブネットから IP アドレスが割り当てられます。

図では、スイッチは内部的にレイヤ 3 ローミング イベントとしてアクセス ポイント間のローミングを扱っています。こうすることで、WLAN クライアントは元の IP アドレスを保持します。

すべてのアクセス ポイントがスイッチに join された後は、アクセス ポイント グループを作成して、最大 16 の WLAN を各グループに割り当てることができます。各アクセス ポイントは、有効化されている WLAN のうち、そのアクセスポイントグループに属する WLAN だけをアドバタイズします。アクセス ポイント グループで無効化されている WLAN または別のグループに属する WLAN はアドバタイズしません。

図 1. アクセス ポイント グ



アクセス ポイント グループの設定


    ステップ 1   適切な動的インターフェイスを設定し、必要な VLAN にマップします。 たとえば、「アクセス ポイント グループについて」セクションで説明するネットワークを設定するには、コントローラに VLAN 61、62、および 63 の動的インターフェイスを作成します。 動的インターフェイスを設定する方法の詳細については、「動的インターフェイスの設定」の項を参照してください。
    ステップ 2   アクセス ポイント グループを作成します。 「アクセス ポイント グループの作成」の項を参照してください。
    ステップ 3   RF プロファイルを作成します。 「RF プロファイルの作成」の項を参照してください。
    ステップ 4   適切なアクセス ポイント グループにアクセス ポイントを割り当てます。 「アクセス ポイント グループの作成」の項を参照してください。
    ステップ 5   AP グループの RF プロファイルを適用します。 「AP グループへの RF プロファイルの適用」の項を参照してください。

    アクセス ポイント グループの作成(GUI)


      ステップ 1   [WLANs] > [Advanced] > [AP Groups] の順に選択して、[AP Groups] ページを開きます。

      このページには、コントローラで現在作成されているすべてのアクセス ポイント グループが表示されます。 デフォルトでは、アクセス ポイントは、他のアクセス ポイント グループに割り当てられない限り、すべて、デフォルトのアクセス ポイント グループ「default-group」に属します。

      (注)     

      コントローラによってデフォルトのアクセス ポイント グループが作成され、その中に、最初の 16 の WLAN(1 ~ 16 の ID を持つ WLAN、設定された WLAN の数が 16 に満たない場合は、さらに少なくなる)が自動的に入力されます。 このデフォルトのグループは変更できません(このグループに WLAN を追加したり、このグループから WLAN を削除することはできません)。 先頭の 16 の WLAN が追加または削除されるたびに、グループの内容は動的に更新されます。 アクセス ポイントは、アクセス ポイント グループに属していない場合には、デフォルト グループに割り当てられ、そのデフォルト グループ内の WLAN を使用します。 アクセス ポイントは、未定義のアクセス ポイント グループ名を有するコントローラと join した場合、そのグループ名を保持しますが、default-group アクセス ポイント グループ内の WLAN を使用します。

      ステップ 2   [Add Group] をクリックして、新しいアクセス ポイント グループを作成します。 [Add New AP Group] のセクションがページ上部に表示されます。
      ステップ 3   [AP Group Name] テキスト ボックスに、グループの名前を入力します。
      ステップ 4   [Description] テキスト ボックスに、グループの説明を入力します。
      ステップ 5   [NAS-ID] テキスト ボックスに、AP グループのネットワーク アクセス サーバの ID を入力します。
      ステップ 6   [Add] をクリックします。 新たに作成したアクセス ポイント グループが、[AP Groups] ページのアクセス ポイント グループのリストに表示されます。
      (注)     

      このグループを削除するには、そのグループの青いドロップダウンの矢印の上にカーソルを置いて、[Remove] を選択します。 1 つ以上のアクセス ポイントで使用しているアクセス ポイント グループを削除しようとすると、エラー メッセージが表示されます。 コントローラ ソフトウェア リリース 6.0 以降では、アクセス ポイント グループを削除する前に、そのグループ内のすべてのアクセス ポイントを別のグループに移動させます。 以前のリリースのように、アクセス ポイントが default-group アクセス ポイント グループに移動されることはありません。

      ステップ 7   グループの名前をクリックして、この新しいグループを編集します。 [AP Groups > Edit]([General])ページが表示されます。
      ステップ 8   このアクセス ポイント グループの説明を変更するには、[AP Group Description] テキスト ボックスに新しいテキストを入力して、[Apply] をクリックします。
      ステップ 9   [WLANs] タブを選択して、[AP Groups > Edit]([WLANs])ページを開きます。 このページでは、このアクセス ポイント グループに現在割り当てられている WLAN が表示されます。
      ステップ 10   [Add New] をクリックして、このアクセス ポイント グループに WLAN を割り当てます。 [Add New] のセクションがページ上部に表示されます。
      ステップ 11   [WLAN SSID] ドロップダウン リストから、この WLAN の SSID を選択します。
      ステップ 12   [Interface Name] ドロップダウン リストから、アクセス ポイント グループをマップするインターフェイスを選択します。 Network Admission Control(NAC;ネットワーク アドミッション コントロール)のアウトオブバンドのサポートを有効にする場合は、隔離 VLAN を選択します。
      (注)     

      default-group アクセス ポイント グループ内のインターフェイス名は、WLAN インターフェイスと一致します。

      ステップ 13   [NAC State] チェックボックスをオンして、このアクセス ポイント グループに対する NAC アウトオブバンドのサポートを有効にします。 NAC アウトオブバンドのサポートを無効にするには、チェックボックスをオフ(デフォルト値)のままとします。
      ステップ 14   [Add] をクリックして、この WLAN をアクセス ポイント グループに追加します。 この WLAN が、このアクセス ポイント グループに割り当てられている WLAN のリストに表示されます。
      (注)     

      この WLAN をアクセス ポイント グループから削除する場合は、カーソルをこの WLAN の青のドロップダウン矢印の上に置いて、[Remove] を選択します。

      ステップ 15   ステップ 9ステップ 13 を繰り返して、このアクセス ポイント グループに WLAN をさらに追加します。
      ステップ 16   [APs] タブを選択して、このアクセス ポイント グループにアクセス ポイントを割り当てます。 [AP Groups > Edit]([APs])ページには、このグループに現在割り当てられているアクセス ポイントと、グループへの追加が可能なアクセス ポイントが一覧されます。 アクセス ポイントがグループに現在割り当てられていない場合、そのアクセス ポイントのグループ名は「default-group」として表示されます。
      ステップ 17   アクセス ポイント名の左側にあるチェック ボックスをオンにして [Add APs] をクリックし、このアクセス ポイント グループにアクセス ポイントを追加します。 すると、該当するアクセス ポイントが、このアクセス ポイント グループに現在属しているアクセス ポイントのリストに表示されます。
      (注)     

      使用可能なアクセス ポイントを一度にすべて選択するには、[AP Name] チェックボックスをオンにします。 これで、すべてのアクセス ポイントが選択されます。

      (注)     

      グループからアクセス ポイントを削除する場合は、アクセス ポイント名の左側のチェックボックスをオンにし、[Remove APs] をクリックします。 一度にすべてのアクセス ポイントを選択するには、[AP Name] チェックボックスをオンにします。 これで、このグループからすべてのアクセス ポイントが削除されます。

      (注)     

      アクセス ポイントが属するアクセス ポイント グループを変更する場合は、[Wireless] > [Access Points] > [All APs] > [ap_name] > [Advanced] タブを選択し、[AP Group Name] ドロップダウン リストから別のアクセス ポイント グループの名前を選択し、[Apply] をクリックします。

      ステップ 18   [802.11u] タブでは、次のことを実行できます。
      1. 類似のホットスポットの場所をグループ化するホットスポット グループを選択します。
      2. 選択するホットスポットの場所グループに基づく場所タイプを選択します。
      3. 新しい場所を追加するには、[Add New Venue] をクリックし、その場所で使用される言語名と、基本サービス セット(BSS)と関連付けられる場所の名前を入力します。 この名前は、場所に関する十分な情報を SSID が提供していない場合に使用します。
      4. AP グループの動作クラスを選択します。
      5. [Apply] をクリックします。
      ステップ 19   [Save Configuration] をクリックします。

      アクセス ポイント グループの作成(CLI)


        ステップ 1   アクセス ポイント グループを作成するには、次のコマンドを入力します。
        config wlan apgroup add group_name
        (注)     

        アクセス ポイント グループを削除するには、config wlan apgroup delete group_name コマンドを入力します。 1 つ以上のアクセス ポイントで使用しているアクセス ポイント グループを削除しようとすると、エラー メッセージが表示されます。 コントローラ ソフトウェア リリース 6.0 以降では、アクセス ポイント グループを削除する前に、そのグループ内のすべてのアクセス ポイントを別のグループに移動させます。 以前のリリースのように、アクセス ポイントが default-group アクセス ポイント グループに移動されることはありません。 グループ内のアクセス ポイントを表示するには、show wlan apgroups コマンドを入力します。 アクセス ポイントを別のグループに移動させるには、config ap group-name group_name Cisco_AP コマンドを入力します。

        ステップ 2   アクセス ポイント グループに説明を追加するには、次のコマンドを入力します。

        config wlan apgroup description group_name description

        ステップ 3   アクセス ポイント グループに WLAN を割り当てるには、次のコマンドを入力します。

        config wlan apgroup interface-mapping add group_name wlan_id interface_name

        (注)     

        アクセス ポイント グループから WLAN を削除するには、config wlan apgroup interface-mapping delete group_name wlan_id コマンドを入力します。

        ステップ 4   このアクセス ポイント グループに対して、NAC アウトオブバンドのサポートを有効または無効にするには、次のコマンドを入力します。

        config wlan apgroup nac {enable | disable}group_name wlan_id

        ステップ 5   次のコマンドを入力して、アクセス ポイント グループで WLAN 無線ポリシーを設定します。

        config wlan apgroup wlan-radio-policy apgroup_name wlan_id {802.11a-only | 802.11bg | 802.11g-only | all}

        ステップ 6   アクセス ポイントをアクセス ポイント グループに割り当てるには、次のコマンドを入力します。

        config ap group-name group_name Cisco_AP

        (注)     

        アクセス ポイント グループからアクセス ポイントを削除するには、このコマンドを再度入力して、そのアクセス ポイントを別のグループに割り当てます。

        ステップ 7   AP グループのホットスポットを設定するには、次のコマンドを入力します。

        config wlan apgroup hotspot {venue | operating-class}

        ステップ 8   次のコマンドを入力して、変更を保存します。

        save config


        アクセス ポイント グループの表示(CLI)

        アクセス ポイント グループについて情報を表示する、またはトラブルシューティングするには、次のコマンドを使用します。

        • コントローラのすべてのアクセス ポイント グループのリストを表示するには、次のコマンドを入力します。

          show wlan apgroups

        • アクセス ポイント グループに割り当てられている各 WLAN の BSSID を表示するには、次のコマンドを入力します。

          show ap wlan {802.11a | 802.11b} Cisco_AP

        • アクセス ポイント グループに対して有効になっている WLAN の数を表示するには、次のコマンドを入力します。

          show ap config {802.11a | 802.11b} Cisco_AP

        • アクセス ポイント グループのデバッグを有効または無効にするには、次のコマンドを入力します。

          debug group {enable | disable}