Cisco ワイヤレス LAN コントローラ コンフィギュレーション ガイド リリース 7.4(統合版)
アクセス ポイントの -J 規制ドメインから -U 規制ドメインへの移行
アクセス ポイントの -J 規制ドメインから -U 規制ドメインへの移行
発行日;2013/06/17   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

アクセス ポイントの -J 規制ドメインから -U 規制ドメインへの移行

アクセス ポイントの -J 規制ドメインから -U 規制ドメインへの移行について

日本政府は、5GHz 無線周波スペクトルの規制を変更しました。 これらの規制によって、802.11a 5GHz 無線のテキスト ボックスがアップグレードできるようになりました。 日本では、次の 3 つの周波数セットが許可されています。

  • J52 = 34(5170 MHz)、38(5190 MHz)、42(5210 MHz)、46(5230 MHz)
  • W52 = 36(5180 MHz)、40(5200 MHz)、44(5220 MHz)、48(5240 MHz)
  • W53 = 52(5260 MHz)、56(5280 MHz)、60(5300 MHz)、64(5320 MHz)

シスコでは、これらの周波数セットを次の規制ドメインにまとめました。

  • -J 規制ドメイン = J52
  • -P 規制ドメイン = W52 + W53
  • -U 規制ドメイン = W52

規制ドメインとは、シスコが世界の周波数の規制を論理的なグループにまとめたものです。 たとえば、ヨーロッパの大半の国は -E 規制ドメインに入ります。 シスコのアクセス ポイントは工場で特定の規制ドメイン向けに設定され、この移行プロセス以外によって変更されることはありません。 規制ドメインは無線ごとに割り当てられるので、アクセス ポイントの 802.11a および 802.11b/g 無線は別々のドメインに割り当てられることがあります。


(注)  


コントローラとアクセス ポイントは、その国で使用できるように設計されていない場合、正しく動作しない場合があります。 たとえば、部品番号が AIR-AP1030-A-K9(米国の規制ドメインに含まれている)のアクセス ポイントは、オーストラリアでは使用できません。 その国の規制ドメインに適合したコントローラとアクセス ポイントを購入するよう、常に確認してください。


日本の規制では、アクセス ポイントの無線を -J ドメインから -U ドメインへ移行するようにプログラムされた規制ドメインが許可されています。 日本市場向けの新しいアクセス ポイントには、-P 規制ドメインに対応した設定の無線が含まれています。 -J 無線は、現在販売されていません。 現在お使いの -J 無線が新しい -P 無線と共に 1 つのネットワーク内で動作することを確認するには、お使いの -J 無線を -U 区域に移行する必要があります。

Country Code は、各国で合法的に使用できるチャネルを定義します。 日本で使用できる Country Code は、次のとおりです。

  • JP:コントローラに join できるのは、-J 無線のみです。
  • J2:コントローラに join できるのは、-P 無線のみです。

    (注)  


    J2 - Q は次のアクセス ポイントに対して機能しませんでした。

    • Cisco Aironet 1550 シリーズ屋外アクセス ポイント
    • Cisco Aironet 1600 シリーズ アクセス ポイント
    • Cisco Aironet 2600 シリーズ ワイヤレス アクセス ポイント
    • Cisco Aironet 3600 シリーズ アクセス ポイント

    これらのアクセス ポイントでは、J4 ドメインがコントローラに join する必要があります。


  • J3:-U 周波数を使用しますが、-U 無線および -P 無線の両方をコントローラに join できます。
  • J4:2.4G PQU および 5G JPQU がコントローラに join できるようにします。

    (注)  


    移行した後は、J3 Country Code を使用する必要があります。 お使いのコントローラでソフトウェア リリース 4.1 以降のリリースが動作している場合には、複数の Country Code 機能を使用して、J2 と J3 の両方を選択できます。 手動で -P 無線を設定して J3 で対応していないチャネルを使用できます。


日本の規制ドメインのアクセス ポイントでサポートされているチャネルと電力レベルの一覧については、『Channels and Maximum Power Settings for Cisco Aironet Lightweight Access Points』を参照してください。

注意事項と制約事項

アクセス ポイントを -U 規制区域に移行する場合には、次のガイドラインに従ってください。

  • 移行できるのは、-J 規制区域および Airespace AS1200 アクセス ポイントをサポートする Cisco Aironet 1130、1200、および 1240 Lightweight アクセス ポイントのみです。 その他のアクセス ポイントは移行できません。
  • お使いのコントローラとすべてのアクセス ポイントでは、ソフトウェア リリース 4.1 以降のリリースまたはソフトウェア リリース 3.2.193.0 が動作している必要があります。

    (注)  


    ソフトウェア リリース 4.0 はサポートされていません。 アクセス ポイントの移行にソフトウェア リリース 3.2.193.0 を使用した場合、ソフトウェア リリース 4.0 にアップグレードできません。 アップグレードできるのは、ソフトウェア リリース 4.1 以降のリリースまたは 3.2 ソフトウェアの後続リリースのみです。


  • お使いのコントローラを最後にブートしたときに、1 つまたは複数の日本の Country Code(JP、J2、または J3)を設定しているはずです。
  • -J 規制区域をコントローラに join するよう設定したアクセス ポイントが、少なくとも 1 つは必要です。
  • アクセス ポイントを -U 規制区域から -J 区域へ移行しなおすことはできません。 日本政府は、移行の反転を違法であると規定しています。

    (注)  


    アクセス ポイントの移行をやり直すことはできません。 アクセス ポイントを移行すると、ソフトウェア リリース 4.0 に戻ることはできません。 移行済みのアクセス ポイントでは、ソフトウェア リリース 4.0 下の 802.11a 無線が機能できなくなります。


  • 移行プロセスは、コントローラ GUI を使用して実行できません。

アクセス ポイントの -U 規制ドメインへの移行(CLI)


    ステップ 1   次のコマンドを入力して、ネットワーク内のどのアクセス ポイントが移行できるかを決定します。

    show ap migrate

    以下に類似した情報が表示されます。

    
    These 1 APs are eligible for migration:
    00:14:1c:ed:27:fe AIR-AP1242AG-J-K9	ap1240 “J” Reg. Domain
    
    No APs have already been migrated.

    
    ステップ 2   次のコマンドを入力して、802.11a および 802.11b/g ネットワークを無効にします。

    config 802.11a disable network

    config 802.11b disable network

    ステップ 3   次のコマンドを入力して、アクセス ポイントの Country Code を変更して、J3 に移行します。

    config country J3

    ステップ 4   アクセス ポイントがリブートして、コントローラに再 join するのを待機します。
    ステップ 5   次のコマンドを入力して、アクセス ポイントを -J 規制ドメインから -U 規制ドメインに移行します。

    config ap migrate j52w52 {all | ap_name}

    以下に類似した情報が表示されます。

    
    Migrate APs with 802.11A Radios in the “J” Regulatory Domain to the “U” Regulatory Domain.
    The “J” domain allows J52 frequencies, the “U” domain allows W52 frequencies.
    WARNING: This migration is permanent and is not reversible, as required by law.
    WARNING: Once migrated the 802.11A radios will not operate with previous OS versions.
    WARNING: All attached “J” radios will be migrated.
    WARNING: All migrated APs will reboot.
    WARNING: All migrated APs must be promptly reported to the manufacturer.
    Send the AP list and your company name to: abc@cisco.com
    
    This AP is eligible for migration:
    00:14:1c:ed:27:fe AIR-AP1242AG-J-K9	ap1240				
    
    Begin to migrate Access Points from “J”(J52) to “U”(W52). Are you sure? (y/n)

    
    ステップ 6   移行の決定を確認するプロンプトが表示されたら、Y を入力します。
    ステップ 7   すべてのアクセス ポイントがリブートして、コントローラに再 join するまで待機します。 このプロセスは、アクセス ポイントによっては最長 15 分かかる場合があります。 AP1130、AP1200、および AP1240 は 2 回リブートします。それ以外のアクセス ポイントは 1 回リブートします。
    ステップ 8   次のコマンドを入力して、すべてのアクセス ポイントの移行を確認します。

    show ap migrate

    以下に類似した情報が表示されます。

    
    No APs are eligible for migration.
    
    These 1 APs have already been migrated:
    00:14:1c:ed:27:fe AIR-AP1242AG-J-K9	ap1240	 “U” Reg. Domain
	 	 	 		
    
    ステップ 9   次のコマンドを入力して、802.11a および 802.11b/g ネットワークを再び有効にします。

    config 802.11a enable network

    config 802.11b enable network

    ステップ 10   会社名を記載した電子メールと移行済みのアクセス ポイントの一覧を、メール アドレス migrateapj52w52@cisco.com に送信します。 ステップ 8 の show ap migrate コマンドの出力を切り取り、電子メールに貼り付けることをお勧めします。

    日本での W56 帯域の使用

    日本政府は、802.11a 無線での W56 帯域周波数の無線 LAN 使用を正式に許可しています。 W56 帯域には、次のチャネル、周波数、および電力レベル(dBm)が含まれます。

    チャネル

    周波数(MHz)

    AIR-LAP1132AG-Q-K9 の最大電力

    AIR-LAP1242AG-Q-K9 の最大電力

    100

    5500

    17

    15

    104

    5520

    17

    15

    108

    5540

    17

    15

    112

    5560

    17

    15

    116

    5580

    17

    15

    120

    5600

    17

    15

    124

    5620

    17

    15

    128

    5640

    17

    15

    132

    5660

    17

    15

    136

    5680

    17

    15

    140

    5700

    17

    15

    W56 帯域のチャネルはすべて、動的周波数選択(DFS)を必要とします。 日本国内では、W56 帯域は日本の DFS 規制の対象です。 現在、新しい 1130 および 1240 シリーズ アクセス ポイント SKU(プロダクト コードに -Q が付いているもの)のみが、AIR-LAP1132AG-Q-K9 および AIR-LAP1242AG-Q-K9 の要件をサポートします。

    -P および -Q アクセス ポイントのみで構成されるネットワークを設定するには、Country Code を J2 に設定します。 -P、-Q、および -U のアクセス ポイントで構成されるネットワークを設定するには、Country Code を J3 に設定します。

    動的周波数選択

    Cisco UWN ソリューションは、無線デバイスがレーダー信号を検出して干渉しないようにする動的周波数選択(DFS)の使用を必須とする規制に準拠しています。

    5GHz の無線を使用する Lightweight アクセス ポイントが次の表に示す 15 チャネルのいずれかで動作している場合、アクセス ポイントがアソシエートするコントローラは、自動的に DFS を使用して動作周波数を設定します。

    DFS 対応の 5GHz 無線用のチャネルを手動で選択した場合、コントローラはそのチャネルでのレーダー アクティビティを 60 秒間チェックします。 レーダー アクティビティが検出されない場合、アクセス ポイントは選択されたチャネル上で動作します。 選択されたチャネルでレーダー アクティビティが検出された場合、コントローラは自動的に別のチャネルを選択し、30 分後にアクセス ポイントはチャネルを再試行します。


    (注)  


    レーダーが DFS 有効チャネルで検出された後、30 分間は使用できません。



    (注)  


    不正ロケーション検出プロトコル(RLDP)および不正の包含は、次の表に示すチャネルではサポートされていません。



    (注)  


    適法な最大送信電力については、他のチャネルよりも 5GHz チャネルの方が大きくなるものがあります。 電力が制限されている 5GHz チャネルをランダムに選択した場合、コントローラはそのチャネルの電力制限に合うように送信電力を下げます。


    表 1 DFS の有効な 5GHz チャネル

    52(5260MHz)

    104(5520MHz)

    124(5620MHz)

    56(5280MHz)

    108(5540MHz)

    128(5640MHz)

    60(5300MHz)

    112(5560MHz)

    132(5660MHz)

    64(5320MHz)

    116(5580MHz)

    136(5680MHz)

    100(5500MHz)

    120(5600MHz)

    140(5700MHz)

    DFS の使用時、コントローラはレーダー信号の動作周波数を監視します。 チャネルでレーダー信号が検出された場合、コントローラは次の手順を実行します。

    • アクセス ポイント チャネルを、それ以前の 30 分間にレーダー アクティビティが見られなかったチャネルに変更します (レーダー イベントは、30 分後にクリアされます)。コントローラは、ランダムにチャネルを選択します。
    • 選択されたチャネルが上記の表に示したチャネルのいずれかである場合、新しいチャネルでレーダー信号を 60 秒間スキャンします。 新しいチャネルでレーダー信号が検出されない場合、コントローラはクライアントのアソシエーションを承認します。
    • レーダー アクティビティが検出されたチャネルをレーダー チャネルとして記録し、そのチャネルでのアクティビティを 30 秒間回避します。
    • トラップを生成し、ネットワーク マネージャに警告します。