Cisco ワイヤレス LAN コントローラ コンフィギュレーション ガイド リリース 7.4(統合版)
経由ローミングの設定
経由ローミングの設定
発行日;2013/06/17   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

経由ローミングの設定

経由ローミングについて

802.11k 標準を使用して、クライアントはサービス セットの移行の候補となる既知のネイバー アクセス ポイントに関する情報を含むネイバー レポートを要求できます。 802.11k ネイバー リストを使用すると、アクティブおよびパッシブ スキャンを行う必要性が限定されます。

経由ローミング機能は、クライアントによって最適化されたインテリジェントなネイバー リストに基づいています。

Cisco Client Extension(CCX)ネイバー リストとは異なり、802.11k ネイバー リストは動的にオンデマンドで生成され、コントローラで保持されません。 802.11k ネイバー リストは、Mobility Services Engine(MSE)を必要とせずに、クライアントのロケーションに基づきます。 コントローラは同じだが AP が異なる 2 つクライアントでは、周囲の AP との個々の関係に基づいて提供される、さまざまなネイバー リストを使用できます。

デフォルトでは、ネイバー リストには、クライアントがアソシエートされているものと同じ帯域のネイバーのみが含まれます。 ただし、802.11k が両方の帯域でネイバーを介せるようにできるスイッチがあります。

クライアントは、ビーコンで RRM 機能情報要素(IE)をアドバタイズする AP とアソシエートされた後にのみ、ネイバー リストに要求を送信します。 ネイバー リストには、BSSID、チャネル、およびネイバーの無線の動作詳細に関する情報が含まれています。

ネイバー リストの作成および最適化

コントローラ が 802.11k ネイバー リストに関する要求を受け取ると、次が行われます。
  1. コントローラは、クライアントが現在アソシエートされている AP と同じ帯域のネイバー リストについて、RRM ネイバー表を検索します。
  2. コントローラは AP 間の RSSI、存在する AP の現在のロケーション、Cisco Prime Infrastructure からのネイバー AP の情報、およびコントローラのローミング履歴情報に基づいてネイバーをチェックし、ネイバーのリストを帯域ごとに 6 つにまで減らします。 リストは、同じフロアの AP 用に最適化されています。

非 802.11k クライアントの経由ローミング

非 802.11k クライアントのローミングを最適化することもできます。 クライアントに 802.11k ネイバー リスト要求を送信させる必要なく、クライアントごとに予測ネイバー リストを生成できます。 これが WLAN で有効になっている場合、各クライアントが正常にアソシエーション/再アソシエーションされた後に、同じネイバー リストの最適化が非 802.11k クライアントに適用され、ネイバー リストが生成されて、モバイル ステーションのソフトウェア データ構造にそのリストが保管されます。 異なる場所にあるクライアントの場合、クライアント プローブはネイバーごとに異なる RSSI 値で認識されるため、リストは異なります。 通常、クライアントはアソシエーションまたは再アソシエーションの前にプローブするため、このリストは最新の更新済みプローブ データで構成され、クライアントがローミングする可能性の高い、次の AP を予測します。

AP へのアソシエーション要求が、保存された予測ネイバー リストのエントリと一致しない場合、そのアソシエーションを拒否することによって好ましくないネイバーにクライアントがローミングすることを阻止します。

アグレッシブ ロード バランシングと同様に、経由ローミング機能を WLAN ごと、およびグローバルにオンにするスイッチがあります。 次のオプションを使用できます。
  • [Denial count]:クライアントがアソシエーションを拒否される最大回数。
  • [Prediction threshold]:経由ローミング機能をアクティブ化するために予測リスト内に必要なエントリの最小数。

ロード バランシングと経由ローミングは両方ともクライアントがアソシエーションする AP に影響を及ぼすため、WLAN で両方の機能を同時に有効にすることはできません。

注意事項と制約事項

  • この機能は、1 つのコントローラを使用している場合にのみ実装する必要があります。 経由ローミング機能は複数のコントローラにわたってはサポートされません。
  • この機能は、802.11n 対応の屋内用 AP でのみサポートされます。
  • 経由ローミングは、コントローラの CLI を使用する場合にのみ設定できます。 コントローラの GUI を使用した設定はサポートされていません。

経由ローミングの設定(CLI)

  • 次のコマンドを入力して、WLAN に 802.11k ネイバー リストを設定します。

    config wlan assisted-roaming neighbor-list {enable | disable} wlan-id

  • 次のコマンドを入力して、ネイバー フロア ラベル バイアスを設定します。

    config assisted-roaming floor-bias dBm

  • 次のコマンドを入力して、WLAN にデュアル バンド 802.11k ネイバー リストを設定します。

    config wlan assisted-roaming dual-list {enable | disable} wlan-id

    (注)  


    デフォルトは、クライアントがアソシエートに使用している帯域です。


  • 次のコマンドを入力して、WLAN に経由ローミングの予測リスト機能を設定します。

    config wlan assisted-roaming prediction {enable | disable} wlan-id

    (注)  


    WLAN に対してロード バランシングがすでに有効になっている場合、警告メッセージが表示され、ロードバランシングが無効になります。


  • 次のコマンドを入力して、予測リスト機能がアクティブ化されるために必要な予測 AP の最小数を設定します。

    config assisted-roaming prediction-minimum count

    (注)  


    クライアントに割り当てられている予測内の AP の数が、指定した数よりも少ない場合、経由ローミング機能はこのローミングに適用されません。


  • 次のコマンドを入力して、AP に送信されたアソシエーション要求が予測リスト内のどの AP とも一致しない場合に、クライアントのアソシエーションが拒否される最大回数を設定します。

    config assisted-roaming denial-maximum count

  • 次のコマンドを入力して、経由ローミング用にクライアントをデバッグします。

    debug mac addr client-mac-addr

  • 次のコマンドを入力して、すべての 802.11k イベントのデバッグを設定します。

    debug 11k all {enable | disable}

  • 次のコマンドを入力して、ネイバー詳細デバッグを設定します。

    debug 11k detail {enable | disable}

  • 次のコマンドを入力して、802.11k エラーのデバッグを設定します。

    debug 11k errors {enable | disable}

  • 次のコマンドを入力して、ネイバー要求が受信されているかを表示します。

    debug 11k events {enable | disable}

  • 次のコマンドを入力して、クライアントのローミング履歴のデバッグを設定します。

    debug 11k history {enable | disable}

  • 次のコマンドを入力して、802.11k 最適化のデバッグを設定します。

    debug 11k optimization {enable | disable}

  • 次のコマンドを入力して、オフラインのシミュレーションの使用時にインポートされるクライアントのローミング パラメータの詳細を取得します。

    debug 11k simulation {enable | disable}