Cisco ワイヤレス LAN コントローラ コンフィギュレーション ガイド リリース 7.4(統合版)
QoS Enhanced BSS の設定
QoS Enhanced BSS の設定
発行日;2013/06/17   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

QoS Enhanced BSS の設定

QoS Enhanced BSS について

QoS Enhanced Basis Service Set(QBSS)情報要素(IE)により、アクセス ポイントはそのチャネル使用率をワイヤレス デバイスに通知できます。 チャネル使用率が高いアクセス ポイントではリアルタイム トラフィックを効率的に処理できないため、7921 または 7920 電話では、QBSS 値を使用して、他のアクセス ポイントにアソシエートするべきかどうかが判断されます。 次の 2 つのモードで QBSS を有効にできます。

  • 802.11E QBSS 規格を満たすデバイス(Cisco 7921 IP Phone など)をサポートしている、Wi-Fi Multimedia(WMM)モード
  • 802.11b/g ネットワーク上で Cisco 7920 IP Phone をサポートしている 7920 サポート モード 7920 サポート モードには、次の 2 つのオプションが含まれています。
    • コール アドミッション制御(CAC)がクライアント デバイス上で設定され、クライアント デバイスによってアドバタイズされている必要がある 7920 電話のサポート(通常、旧式の 7920 電話)
    • CAC がアクセス ポイント上で設定され、アクセス ポイントによってアドバタイズされている必要がある 7920 電話のサポート(通常、新式の 7920 電話) アクセス ポイントで制御される CAC が有効になっている場合、アクセス ポイントは、シスコが所有する CAC Information Element(IE;情報要素)を送信し、標準の QBSS IE を送信しません。

注意事項および制約事項

  • OEAP 600 シリーズ アクセス ポイントでは、CAC はサポートされません。
  • デフォルトで、QBSS は無効になっています。
  • 7920 電話は、CAC 機能が制限された、非 WMM 電話です。 電話は、アソシエート先のアクセス ポイントのチャネル使用率を確認し、それをアクセス ポイントからビーコンにより通知されたしきい値と比較します。 チャネル使用率がしきい値より低い場合は、7920 は電話をかけます。 対照的に、7921 電話は、完全な機能を備えた WMM 電話で、Traffic Specifications(TSPEC)を使用して、電話をかける前に音声キューにアクセスします。 7921 電話は、load-based の CAC と適切に連動します。load-based の CAC では、音声に取り分けられたチャネルの割合を使用して、それに応じて通話を制限しようとします。 7921 電話は WMM をサポートし、7920 電話はサポートしないため、これらの電話を混合環境で使用する場合に両方の電話を適切に設定していないと、キャパシティと音声品質の問題が生じる可能性があります。 7921 および 7920 電話の両方を有効にして同じネットワーク上で共存させるには、load-based の CAC と 7920 AP CAC の両方がコントローラで有効にされ、WMM Policy が Allowed に設定されていることを確認してください。 7921 ユーザより、7920 ユーザの方が多い場合に、これらの設定は特に重要になります。
  • 音声をサポートしているすべての無線ネットワークでは、ベンダーに関係なく、コントローラ GUI または CLI を使用して、アグレッシブ ロード バランシングを常にオフにすることを推奨します。 アグレッシブ ロード バランシングがオンになっていると、ハンドセットが最初の再アソシエーション試行で拒否されたとき、音声クライアントはローミングすると可聴アーティファクトを聞くことができます。

Cisco 7921 および 7920 Wireless IP Phone を使用する際の追加のガイドライン

Cisco 7921 および 7920 Wireless IP Phone をコントローラで使用する場合は、次のガイドラインに従ってください。

  • 各コントローラで、アグレッシブなロード バランシングが無効にされている必要があります。 無効化されていない場合、電話による初期ローミングが失敗し、オーディオ パスが中断されることがあります。
  • Dynamic Transmit Power Control(DTPC)情報要素(IE)が、config 802.11b dtpc enable コマンドを使用して有効にされている必要があります。 DTPC IE は、アクセス ポイントがその送信電力で情報をブロードキャストすることを可能にする、ビーコンおよびプローブの情報要素です。 7921 または 7920 電話は、この情報を使用して、その送信電力を、アソシエート先のアクセス ポイントと同じレベルに自動的に調整します。 このようにして、両方のデバイスが同じレベルで送信するようになります。
  • 7921 と 7920 電話のおよびコントローラの両方で、Cisco Centralized Key Management(CCKM)高速ローミングがサポートされます。
  • WEP を設定する際、コントローラおよび 7921 または 7920 電話によって、用語上の違いがあります。 7921 または 7920 で 128 ビット WEP を使用する場合は、コントローラを 104 ビットに設定してください。
  • スタンドアロンの 7921 電話では、load-based の CAC が有効にされ、また WLAN 上で WMM Policy が Required に設定されている必要があります。
  • コントローラでは、ファームウェア バージョン 1.1.1 を使用して 7921 電話から送られるトラフィック分類(TCLAS)がサポートされます。 この機能により、7921 電話への音声ストリームを正しく分類することができます。
  • 1242 シリーズ アクセス ポイントの 802.11a 無線で 7921 電話を使用する場合は、24-Mbps データ レートを Supported に設定して、それよりも小さい Mandatory データ レート(12 Mbps など)を選択します。 さもないと、電話の音声品質が低下するおそれがあります。

QBSS の設定(GUI)


    ステップ 1   [WLANs] を選択して、[WLANs] ページを開きます。
    ステップ 2   WMM モードを設定する WLAN の ID 番号をクリックします。
    ステップ 3   [WLANs] > [Edit] ページが表示されたら、[QoS] タブを選択して [WLANs > Edit(QoS)] ページを開きます。
    ステップ 4   7921 電話および WMM 規格を満たすその他のデバイスに対して WMM モードを有効にするかどうかに応じて、[WMM Policy] ドロップダウン リストから次のオプションのいずれかを選択してください。
    • [Disabled]:WLAN 上で WMM を無効にします。 768 ビットは、デフォルト値です。
    • [Allowed]:WLAN 上でクライアント デバイスに WMM の使用を許可します。
    • [Required]:クライアント デバイスで WMM の使用を必須にします。 WMM をサポートしていないデバイスは WLAN に join できません。
    ステップ 5   アクセス ポイントで制御される CAC を必要とする電話で 7920 サポート モードを有効にする場合は、[7920 AP CAC] チェックボックスをオンにします。 デフォルト値はオフです。
    ステップ 6   クライアントで制御される CAC を必要とする電話で 7920 サポート モードを有効にする場合は、[7920 Client CAC] チェックボックスをオンにします。 デフォルト値はオフです。
    (注)     

    1 つの WLAN で、WMM モードとクライアントにより制御された CAC モードの両方を有効にすることはできません。

    ステップ 7   [Apply] をクリックして、変更を確定します。
    ステップ 8   [Save Configuration] をクリックして、変更を保存します。

    QBSS の設定(CLI)


      ステップ 1   QBSS サポートを追加する WLAN の ID 番号を決定するには、次のコマンドを入力します。

      show wlan summary

      ステップ 2   次のコマンドを入力して、WLAN を無効にします。

      config wlan disable wlan_id

      ステップ 3   7921 電話および WMM 規格を満たすその他のデバイスで WMM モードを設定するには、次のコマンドを入力します。

      config wlan wmm {disabled | allowed | required} wlan_id

      値は次のとおりです。

      • disabled は、WLAN 上の WMM モードを無効にします。
      • allowed は、WLAN 上のクライアント デバイスに WMM の使用を許可します。
      • required は、クライアント デバイスに WMM の使用を要求します。 WMM をサポートしていないデバイスは WLAN に join できません。
      ステップ 4   クライアントで制御される CAC を必要とする電話で 7920 サポート モードを有効または無効にするには、次のコマンドを入力します。

      config wlan 7920-support client-cac-limit {enable | disable} wlan_id

      (注)     

      1 つの WLAN で、WMM モードとクライアントにより制御された CAC モードの両方を有効にすることはできません。

      ステップ 5   アクセス ポイントで制御される CAC を必要とする電話で 7920 サポート モードを有効または無効にするには、次のコマンドを入力します。

      config wlan 7920-support ap-cac-limit {enable | disable} wlan_id

      ステップ 6   次のコマンドを入力して、WLAN を再び有効にします。

      config wlan enable wlan_id

      ステップ 7   次のコマンドを入力して、変更を保存します。

      save config

      ステップ 8   WLAN が有効であり、[Dot11-Phone Mode (7920)] テキスト ボックスがコンパクト モードに設定されていることを確認するには、次のコマンドを入力します。

      show wlan wlan_id