Cisco ワイヤレス LAN コントローラ コンフィギュレーション ガイド リリース 7.4(統合版)
802.11 パラメータの設定
802.11 パラメータの設定
発行日;2013/06/17   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

802.11 パラメータの設定

802.11n のパラメータの設定

802.11n のパラメータの設定について

この項では、ネットワーク上の 802.11n デバイス(Cisco Aironet 1140 および 3600 シリーズ アクセス ポイントなど)を管理する手順を説明します。 802.11n デバイスでは、2.4GHz 帯域と 5GHz 帯域をサポートしており、高スループット データ レートを提供します。

802.11n の高スループット データ レートは、すべての 802.11n アクセス ポイントで使用できます。この場合、WLAN で WMM が使用されていることと、レイヤ 2 暗号化なしであるか WPA2/AES 暗号化が有効化されていることが必要です。

802.11n のパラメータの設定(GUI)


    ステップ 1   [Wireless] > [802.11a/n または [802.11b/g/n] > [High Throughput] を選択して、(5 GHz または 2.4 GHz)の [High Throughput] ページを開きます。
    ステップ 2   [11n Mode] チェックボックスをオンにして、ネットワーク上での 802.11n サポートを有効にします。 デフォルト値はイネーブルです。
    ステップ 3   必要なレートのチェックボックスをオンにして、アクセス ポイントとクライアントの間のデータ送信に使用可能な変調および符号化方式(MCS)レートを指定します。 使用できるデータ レートは次のとおりです。これらは、チャネル幅 20MHz、ガード インターバル「short」の場合の計算値です。
    • 0(7 Mbps)
    • 1(14 Mbps)
    • 2(21 Mbps)
    • 3(29 Mbps)
    • 4(43 Mbps)
    • 5(58 Mbps)
    • 6(65 Mbps)
    • 7(72 Mbps)
    • 8(14 Mbps)
    • 9(29 Mbps)
    • 10(43 Mbps)
    • 11(58 Mbps)
    • 12(87 Mbps)
    • 13(116 Mbps)
    • 14(130 Mbps)
    • 15(144 Mbps) 選択したレートをクライアントがサポートしていれば、アソシエートしたクライアントはそのレートを使用してアクセス ポイントと通信することができます。 ただし、クライアントがこのレートを使用できなくても、アソシエートは可能です。 MCS 設定では、使用する空間ストリーム数、変調、符号化レート、およびデータ レートの値を定めます。
    ステップ 4   [Apply] をクリックします。
    ステップ 5   次の手順に従って、WLAN 上で WMM を有効にすることにより、設定した 802.11n データ レートを使用します。
    1. [WLANs] を選択して、[WLANs] ページを開きます。
    2. WMM モードを設定する WLAN の ID 番号をクリックします。
    3. [WLANs] > [Edit] ページが表示されたら、[QoS] タブを選択して [WLANs > Edit(QoS)] ページを開きます。
    4. クライアント デバイスに WMM の使用を要求するには [WMM Policy] ドロップダウン リストから [Required] を選択し、使用を許可するには [Allowed] を選択します。 WMM をサポートしていないデバイスは WLAN に join できません。

      [Allowed] を選択した場合は、WMM をサポートしていないデバイスが WLAN に join できますが、802.11n レートによるメリットはありません。

    5. [Apply] をクリックします。
    ステップ 6   [Save Configuration] をクリックします。
    (注)     

    アクセス ポイントが 802.11n をサポートしているかどうかを判断するには、[802.11a/n(または 802.11b/g/n)Cisco APs > Configure] ページまたは [802.11a/n(または 802.11b/g/n)AP Interfaces > Details] ページの [11n Supported] テキスト ボックスを確認します。


    802.11n のパラメータの設定(CLI)


      ステップ 1   次のコマンドを入力して、ネットワーク上での 802.11n サポートを有効にします。

      config {802.11a | 802.11b} 11nsupport {enable | disable}

      ステップ 2   次のコマンドを入力して、アクセス ポイントとクライアントの間のデータ送信に使用可能な変調および符号化方式(MCS)レートを指定します。

      config {802.11a | 802.11b} 11nsupport mcs tx {0-15} {enable | disable}

      ステップ 3   次の手順に従って、WLAN 上で WMM を有効にすることにより、設定した 802.11n データ レートを使用します。

      config wlan wmm {allow | disable | require} wlan_id

      require パラメータは、クライアント デバイスに WMM の使用を要求します。 WMM をサポートしていないデバイスは WLAN に join できません。

      allow に設定した場合は、WMM をサポートしていないデバイスが WLAN に join できますが、802.11n レートによるメリットはありません。

      ステップ 4   次の手順に従って、802.11n パケットに使用される集約方法を指定します。
      1. 次のコマンドを入力して、ネットワークを無効にします。

        config {802.11a | 802.11b} disable network

      2. 次のコマンドを入力して、集約方法を指定します。

        config {802.11a | 802.11b} 11nsupport {a-mpdu | a-msdu} tx priority {0-7 | all} {enable | disable}

        集約は、パケット データ フレームを個別に伝送するのではなく、グループにまとめるプロセスです。 集約の方法には、Aggregated MAC Protocol Data Unit(A-MPDU; 集約 MAC プロトコル データ ユニット)と Aggregated MAC Service Data Unit(A-MSDU; 集約 MAC サービス データ ユニット)の 2 つがあります。 A-MSDU はハードウェアで実行されるため、デフォルトの方法になります。

        集約方法は、アクセス ポイントからクライアントへのトラフィックのタイプごとに指定できます。 次の表は、トラフィック タイプごとに割り当てられる優先レベル(0 ~ 7)の説明です。

        表 1 トラフィック タイプの優先レベル

        ユーザ優先度

        トラフィック タイプ

        0

        ベスト エフォート

        1

        バックグラウンド

        2

        予備

        3

        エクセレント エフォート

        4

        制御された負荷

        5

        ビデオ、遅延およびジッタは 100 ミリ秒未満

        6

        音声、遅延およびジッタは 10 ミリ秒未満

        7

        ネットワーク制御

        各優先レベルを個別に設定するか、all パラメータを使用して一度にすべての優先レベルを設定できます。 enable コマンドを使用する場合は、その優先レベルにアソシエートされたトラフィックでは A-MPDU 送信が使用されます。 disable コマンドを使用する場合は、その優先レベルにアソシエートされたトラフィックでは A-MSDU 送信が使用されます。 クライアントが使用する集約方法に合わせて優先度を設定します。 デフォルトでは、A-MPDU は、優先レベル 0、4、および 5 に対して有効になっており、それ以外は無効になっています。 デフォルトでは、A-MSDU は、6 と 7 以外のすべての優先度に対して有効になっています。

      3. 次のコマンドを入力して、ネットワークを再び有効にします。

        config {802.11a | 802.11b} enable network

      ステップ 5   次のコマンドを入力して、802.11n の 5 GHz の A-MPDU 送信集約スケジューラを設定します。

      config 802.11{a | b} 11nsupport a-mpdu tx scheduler {enable | disable | timeout rt timeout-value}

      タイムアウト値はミリ秒単位です。 有効範囲は 1 ~ 1000 ミリ秒です。

      ステップ 6   次のコマンドを入力して、ネットワークのガード インターバルを設定します。 config 802.11{a | b} 11nsupport guard-interval {any | long}
      ステップ 7   次のコマンドを入力して、ネットワークの Reduced Interframe Space(RIFS)を設定します。

      config 802.11{a | b} 11nsupport rifs rx {enable | disable}

      ステップ 8   save config コマンドを入力します。
      ステップ 9   次のコマンドを入力して、802.11a/n または 802.11b/g/n 帯域の設定を表示します。

      show {802.11a | 802.11b}


      802.11h のパラメータの設定

      802.11h のパラメータの設定について

      802.11h では、チャネルの変更がクライアント デバイスに通知されます。また、クライアント デバイスの送信電力を制限できるようになっています。

      802.11h のパラメータの設定(GUI)


        ステップ 1   次の手順に従って、802.11a 帯域を無効にします。
        1. [Wireless] > [802.11a/n] > [Network] の順に選択して、[802.11a Global Parameters] ページを開きます。
        2. [802.11a Network Status] チェックボックスをオフにします。
        3. [Apply] をクリックして、変更を適用します。
        ステップ 2   [Wireless] > [802.11a/n] > [DFS(802.11h)] を選択して、[802.11h Global Parameters] ページを開きます。
        ステップ 3   [Power Constraint] 領域で、ローカル電力制約を入力します。 有効な範囲は 0 dBm ~ 30 dBm です。
        ステップ 4   アクセス ポイントが新しいチャネルに切り替えたときに新しいチャネル番号がアナウンスされるようにする場合は、[Channel Switch Announcement] 領域で、[Channel Announcement] チェックボックスをオンにします。チャネル アナウンスを無効にする場合は、このチェックボックスをオフにします。 デフォルト値はディセーブルです。
        ステップ 5   チャネル アナウンスを有効にした場合は、[Channel Quiet Mode] チェックボックスが表示されます。 現在のチャネルでのアクセス ポイントからの送信を停止する(クワイエット モード)には、このチェックボックスをオンにします。クワイエット モードを無効にするには、オフにします。 デフォルト値はディセーブルです。
        ステップ 6   [Apply] をクリックして、変更を確定します。
        ステップ 7   次の手順に従って、802.11a 帯域を有効にします。
        1. [Wireless] > [802.11a/n] > [Network] の順に選択して、[802.11a Global Parameters] ページを開きます。
        2. [802.11a Network Status] チェックボックスをオンにします。
        3. [Apply] をクリックします。
        ステップ 8   [Save Configuration] をクリックします。

        802.11h のパラメータの設定(CLI)


          ステップ 1   次のコマンドを入力して、802.11a ネットワークを無効にします。

          config 802.11a disable network

          ステップ 2   次のコマンドを入力して、アクセス ポイントが新しいチャネルに切り替えたときの新しいチャネル番号のアナウンスを有効または無効にします。

          config 802.11h channelswitch {enable | disable} switch_mode

          switch_mode パラメータには 0 または 1 を入力できます。チャネルが実際に切り替えられるまで送信を制限する場合は 0 を入力し、制限しない場合は 1 を入力します。 デフォルト値はディセーブルです。

          ステップ 3   次のコマンドを入力して、802.11h チャネル アナウンスを使用する新しいチャネルを設定します。

          config 802.11h setchannel channel channel

          ステップ 4   次のコマンドを入力して、802.11h 電力制約値を設定します。

          config 802.11h powerconstraint value

          AP の電力レベルが一度に 1 だけ低下するように、3 dB 単位の値を使用します。

          ステップ 5   次のコマンドを入力して、802.11a ネットワークを有効にします。

          config 802.11a enable network

          ステップ 6   次のコマンドを入力して、802.11h パラメータのステータスを確認します。

          show 802.11h

          以下に類似した情報が表示されます。

          
          Power Constraint................................. 0
          Channel Switch................................... Disabled
          Channel Switch Mode.............................. 0