Cisco ワイヤレス LAN コントローラ コンフィギュレーション ガイド リリース 7.4(統合版)
リンク集約の設定
リンク集約の設定
発行日;2013/06/17   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

リンク集約の設定

リンク集約について

リンク集約(LAG)は、802.3ad ポート集約標準の部分的な実装です。 コントローラのすべてのディストリビューション システム ポートが 1 つの 802.3ad ポート チャネルにまとめられるので、コントローラのポートの設定に必要な IP アドレスの数を減らすことができます。 LAG が有効である場合、ポートの冗長性は動的に管理され、アクセス ポイントはユーザからは透過的にロード バランシングされます。

LAG を使用すれば、インターフェイスごとにプライマリ ポートとセカンダリ ポートを設定する必要がないので、コントローラ設定も簡単に行えるようになります。 いずれかのコントローラ ポートに障害が発生した場合は、他のポートへトラフィックが自動的に移行します。 少なくとも 1 つのコントローラ ポートが機能している限り、システムは継続して動作し、アクセス ポイントはネットワークに接続されたままとなります。また、ワイヤレス クライアントは引き続きデータを送受信します。


(注)  


LAG はスイッチ全体でサポートされます。


注意事項および制約事項

  • Cisco 5508 コントローラ上の 8 個すべてのポートを 1 本のリンクにまとめることができます。
  • 単一の Catalyst 6500 シリーズ スイッチの中の 2 つのモジュールで終端することによって冗長化されるので、一方のモジュールに障害が発生してもスイッチとコントローラの間の接続は維持されます。 コントローラのポート 1 は Catalyst 6500 シリーズ スイッチのギガビット インターフェイス 3/1 に接続されており、コントローラのポート 2 はギガビット インターフェイス 2/1 に接続されています。 どちらのスイッチ ポートも、同じチャネル グループに割り当てられています。
  • LAG を行うには、コントローラと Catalyst スイッチの両方で EtherChannel が on モードに設定されている必要があります。
  • リンクの両端で EtherChannel を on に設定した後は、Catalyst スイッチを Link Aggregation Control Protocol(LACP)あるいは Cisco 独自のポート集約プロトコル(PAgP)に設定することはできません。無条件に LAG に設定されます。 コントローラとスイッチの間のチャネル ネゴシエーションは行われないため、スイッチで LAG のダイナミック フォームが設定されている場合は、コントローラはネゴシエーション フレームに応答せず、LAG は構成されません。 また、LACP と PAgP はコントローラではサポートされません。
  • Catalyst スイッチでのロード バランシングは、すべての IP データグラム フラグメントの終点が単一のコントローラ ポートとなるように設定されている必要があります。 この推奨事項に従わない場合は、アクセス ポイントのアソシエートの問題が発生することがあります。
  • Catalyst スイッチのロード バランシングには、src-dst-ipを使用することをお勧めします(port-channel load-balance src-dst-ip コマンドを入力)。
  • 推奨されるロード バランシング方法を Catalyst スイッチ上で設定できない場合は、LAG 接続を単一メンバ リンクとして設定するか、コントローラで LAG を行わないように設定します。
    図 1. Catalyst 6500 シリーズ近接スイッチを使用したリンク集約

  • 1 つのコントローラの複数のポートを別々の LAG グループに設定することはできません。 1 つのコントローラがサポートする LAG グループは 1 つのみです。 したがって、LAG モードのコントローラ 1 つを接続できる隣接デバイスは 1 つのみです。
  • LAG を有効化したときや、LAG の設定に変更を加えたときは、ただちにコントローラをリブートしてください。
  • LAG を有効にした場合、必要な論理ポートは 1 つだけなので、AP マネージャ インターフェイスを 1 つだけ設定できます。 LAG を使用する場合は、複数の AP マネージャ インターフェイスのサポートに関する要件はなくなります。
  • LAG を有効にした場合、動的 AP マネージャ インターフェイス、およびタグの付いていないインターフェイスはすべて削除されます。同時に、WLAN がすべて無効になり、管理インターフェイスにマッピングされます。 また、管理インターフェイス、スタティック AP マネージャ インターフェイス、および VLAN タグ付き動的インターフェイスは、LAG ポートに移されます。
  • 複数のタグなしインターフェイスを同じポートに割り当てることはできません。
  • LAG を有効にした場合、29 以外のプライマリ ポートを使用してインターフェイスを作成することはできません。
  • LAG を有効にした場合、デフォルトでは、すべてのポートが LAG に加わります。 近接スイッチにある接続されたポートすべてについて、LAG を設定する必要があります。
  • LAG が有効化されているときは、リンクのいずれかがダウンした場合にトラフィックは別のリンクに移されます。
  • LAG が有効化されているときは、物理ポートが 1 つでも機能していればコントローラはクライアント トラフィックを伝送することができます。
  • LAG が有効化されているときは、LAG モードの変更をアクティブにするためにコントローラをリブートするまで、アクセス ポイントはスイッチに接続されたままになります。また、ユーザに対するデータ サービスが中断されることはありません。
  • LAG が有効化されているときは、各インターフェイスに対してプライマリとセカンダリのポートを設定する必要はなくなります。
  • LAG が有効化されているときは、コントローラがパケットを受信したポートと同じポートからパケットが送信されます。 アクセス ポイントからの CAPWAP パケットがコントローラの物理ポート 1 に入ると、コントローラによって CAPWAP ラッパーが除去され、パケットが処理され、物理ポート 1 からネットワークに転送されます。 LAG が無効化されている場合は、このようにはならないことがあります。
  • LAG を無効化すると、管理、スタティック AP マネージャ、および動的の各インターフェイスはポート 1 に移されます。
  • LAG を無効にする場合、すべてのインターフェイスについて、プライマリ ポートとセカンダリ ポートを設定する必要があります。
  • LAG を無効にする場合、コントローラ上の各ポートに AP マネージャ インターフェイスを割り当てる必要があります。 そうしない場合、アクセス ポイントは join できません。
  • Cisco 5500 シリーズ コントローラでは、静的リンク集約バンドルが 1 つだけサポートされます。
  • 通常、LAG はスタートアップ ウィザードを使って設定されますが、GUI または CLI を使用して、必要なときに有効または無効にすることができます。
  • 直接接続アクセス ポイントがアソシエートしている Cisco 2500 シリーズ コントローラで LAG を有効にした場合、ダイレクト コネクト アクセス ポイントは、LAG の有効化が移行状態であるため、切断されます。 LAG を有効にした直後に、コントローラをリブートする必要があります。

リンク集約の有効化(GUI)


    ステップ 1   [Controller] > [General] の順に選択して、[General] ページを開きます。
    ステップ 2   [LAG Mode on Next Reboot] パラメータを [Enabled] に設定します。
    ステップ 3   [Apply] をクリックして、変更を確定します。
    ステップ 4   [Save Configuration] をクリックして、変更を保存します。
    ステップ 5   コントローラをリブートします。
    ステップ 6   WLAN を適切な VLAN に割り当てます。

    リンク集約の有効化(CLI)


      ステップ 1   LAG を有効にするには、config lag enable コマンドを入力します。
      (注)     

      LAG を無効にするには、config lag disable コマンドを入力します。

      ステップ 2   save config コマンドを入力して、設定を保存します。
      ステップ 3   コントローラをリブートします。

      リンク集約の設定の確認(CLI)

      LAG の設定を確認するには、次のコマンドを入力します。

      show lag summary

      以下に類似した情報が表示されます。

      
      LAG Enabled
      

      リンク集約をサポートするための隣接デバイスの設定

      コントローラの隣接デバイスも、LAG をサポートするように適切に設定する必要があります。

      • コントローラが接続されている隣接ポートはそれぞれ、次のように設定します。
        
        interface GigabitEthernet <interface id>
        	switchport
        	channel-group <id> mode on
        	no shutdown
        
      • 近接スイッチのポート チャネルは、次のように設定します。
        
        interface port-channel <id>
        	switchport
        	switchport trunk encapsulation dot1q
        	switchport trunk native vlan <native vlan id>
        	switchport trunk allowed vlan <allowed vlans>
        	switchport mode trunk
        	no shutdown
        

      リンク集約と複数の AP マネージャ インターフェイス間の選択

      Cisco 5500 シリーズ コントローラにはポートあたりのアクセス ポイント数の制限はありませんが、LAG を使用するか、各ギガビット イーサネット ポートで複数の動的 AP マネージャ インターフェイスを使用して、ロード バランシングを自動的に行うことをお勧めします。

      コントローラがレイヤ 3 での操作用に設定されている場合、どちらの方法を使用するべきかを判断するポイントは次のとおりです。

      • LAG では、コントローラのポートはすべて、同一の近接スイッチに接続されている必要があります。 近接スイッチがダウンすると、コントローラの接続は失われます。
      • 複数の AP マネージャ インターフェイスを使用する場合、ポートをさまざまな隣接デバイスへ接続できます。 近接スイッチの 1 つがダウンしても、コントローラの接続は失われません。 ただし、ポートの冗長性に不安がある場合、複数の AP マネージャ インターフェイスの使用には、多少の問題があります。