Cisco Aironet 1550 シリーズ屋外メッシュ アクセス ポイント ハードウェア インストレーション ガイド
概要
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発行日;2012/09/03 | 英語版ドキュメント(2012/06/13 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

概要

1552 アクセス ポイントについて

ハードウェア モデル

規制区域

ハードウェア機能

コネクタ

複数の無線動作

アンテナ構成

ロープロファイル デュアルバンド 2.4/5 GHz 全方向性アンテナ アレイ

Cisco Aironet デュアルバンド全方向性アンテナ

安全上の注意

複数の電源

ケーブル モデム(POC)

イーサネット(PoE)ポート

ファイバ オプション

金属エンクロージャ

オプションのハードウェア

ネットワーク配置の例

無線バックホール

ポイントツーポイント ブリッジング

ポイントツーマルチポイント ブリッジング

ポイントツー マルチポイント メッシュ ネットワーク

レイヤ 3 ネットワーク動作

概要

Cisco Aironet 1550 シリーズ屋外メッシュ アクセス ポイント(以下、アクセス ポイントまたは AP)は、メッシュ ネットワークでの使用を目的に設計されたモジュラ型無線屋外アクセス ポイントです。このアクセス ポイントは、無線クライアント アクセス、ポイントツーポイント ブリッジング、ポイントツーマルチポイント ブリッジング、ポイントツーマルチポイント メッシュ無線接続もサポートしています。

1552 アクセス ポイントについて

1552 アクセス ポイントは、2 つの無線(2.4 GHz および 5-GHz)をサポートしており、ライセンスがなくてもクライアントにアクセスできます。5-GHz 無線は有線ネットワークに接続するバックホール専用で、2.4 GHz 無線は無線クライアントで使用します。無線の種類に応じて、アクセス ポイントは 1 ~ 300 Mb/s データ レートをサポートします(具体的なデータ レートについては、 付録 D「アクセス ポイントの仕様」 を参照してください)。

1552 アクセス ポイントは、1520 シリーズのモジュラリティをサポートし、無線を柔軟に設定することができます。802.11n クライアントとの完全な相互運用性に加えて、1552 アクセス ポイントは従来のクライアントとの相互運用も可能で、バックホール パフォーマンスの向上が実現します。1552 アクセス ポイントは、内蔵 DOCSIS 3.0/Euro DOCSIS 3.0 ケーブル モデムを使用して設定することもできます。

このアクセス ポイントはスタンドアロン型のユニットで、ケーブル ストランドまたはタワーに取り付けることができます。アクセス ポイントは、有線ネットワークに直接接続されていない他のアクセス ポイントのリレー ノードとしても動作します。インテリジェントな無線ルーティングは、特許取得済みの Adaptive Wireless Path Protocol(AWPP)によって実現されます。これを使用することで、各アクセス ポイントはネイバー アクセス ポイントを識別し、パスごとに信号の強度とコントローラへのアクセスに必要なホップ カウントについてコストを計算して、有線ネットワークまでの最適なパスをインテリジェントに選択できるようになります。

アクセス ポイントは、『 Cisco Wireless LAN Controller Configuration Guide 』に示すように、Cisco Wireless LAN Controller(以下、コントローラ)を使用して、設定、モニタ、および操作を行います。無線ポイントツーポイント、ポイントツーマルチポイント、およびメッシュのそれぞれの配置をサポートする Cisco メッシュ ネットワークの計画および初期設定の方法については、『 Cisco Wireless Mesh Access Points, Design and Deployment Guide, Release 7.0 』を参照してください。コントローラでは、ブラウザ ベースの管理システム、コマンドライン インターフェイス(CLI)、または Cisco Wireless Control System(WCS)ネットワーク管理システムを使用して、コントローラおよびアソシエートされたアクセス ポイントが管理されます。アクセス ポイントは、ハードウェアに基づく高度な暗号化標準(AES)による暗号化を無線ノードとの間でサポートし、エンドツーエンドのセキュリティを実現します。

この章では、次の項目について説明します。

「ハードウェア モデル」

「ハードウェア機能」

「ネットワーク配置の例」

ハードウェア モデル

表 1-1 に、Cisco Aironet 1552 屋外メッシュ アクセス ポイントのモデル番号(あるいは部品番号)および設定を示します。個々の 1552 アクセス ポイント モデルでサポートされるコンポーネントの詳細は、 表 1-2 に示します。

1552 アクセス ポイントの適合宣言および規制情報の詳細については、 付録 B「適合宣言および規制情報」 を参照してください。

表 1-1 1552 アクセス ポイント モデル番号と説明

モデル(または部品番号)
設定

AIR-CAP1552E-x-K9

2 つの無線(2.4 GHz および 5 GHz)のモジュラ バージョン。このモデルは 3 つの外部デュアルバンド全方向性アンテナをサポートします。アンテナはモデルと同時に発注することができます。オプションのバッテリ バックアップ ユニット(BBU)および着脱可能小型フォーム ファクタ(SFP)ファイバ モジュールは、AP と同時に発注できます(バックアップバッテリは、日本国内では未発売です)。AP は、SFP ファイバまたは銅線モジュールを接続して使用できます。変数 x で表される国(規制区域)は、 表 1-3 に示してあります。

このモデルでサポートされる具体的な規制区域については、次のサイトにある製品のデータ シートを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps5679/ps5861/product_data_sheet0900aecd80537b6a.html

AIR-CAP1552H-x-K9

2 つの無線(2.4 GHz および 5 GHz)の危険場所(Haz Loc)バージョン。このモジュラ AP は、Power-over-Ethernet(PoE)入出力および 3 つの外部デュアルバンド全方向性アンテナをサポートします。アンテナはモデルと同時に発注することができます。変数 x で表される国(規制区域)は、 表 1-3 に示してあります。

このモデルでサポートされる具体的な規制区域については、次のサイトにある製品のデータ シートを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps5679/ps5861/product_data_sheet0900aecd80537b6a.html

AIR-CAP1552C-x-K9

DOCSIS 3.0 または Euro-DOCSIS 3.0 ケーブル モデム付きの 2 つの無線バンド(2.4 GHz および 5 GHz)バージョン。これは軽量ロー プロファイル AP です。ケーブル モデム バックホールおよびビーム フォーミングをサポートし、内蔵 3 素子アレイ アンテナを搭載しています。変数 x で表される国(規制区域)は、 表 1-3 に示してあります。

このモデルでサポートされる具体的な規制区域については、次のサイトにある製品のデータ シートを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps5679/ps5861/product_data_sheet0900aecd80537b6a.html

AIR-CAP1552I-x-K9

2 つの無線(2.4 GHz および 5 GHz)の軽量ロー プロファイル バージョン。このバージョンは、1 つの AC 電源、イーサネット バックホール、内蔵 3 素子アレイ アンテナから構成されます。変数 x で表される国(規制区域)は、 表 1-3 に示してあります。

このモデルでサポートされる具体的な規制区域については、次のサイトにある製品のデータ シートを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps5679/ps5861/product_data_sheet0900aecd80537b6a.html

表 1-2 各 1552 アクセス ポイント モデルのコンポーネント

1552E
1552H
1552C
1552I

アンテナ

外部

外部

統合

統合

ファイバ SFP

Yes

Yes

-

-

PoE 出力ポート1
802.3af(ビデオなど)

Yes

Yes

-

-

ケーブル モデム
DOCSIS 3.0
Euro DOCSIS 3.0

-

-

Yes

-

HazLoc
クラス 1 Div2/Zone2

-

Yes

-

-

バッテリ バックアップ オプション

Yes

-

-

-

電源オプション

AC、DC、PoE2

AC、DC、PoE2

40 ~ 90 VAC Power over Cable

AC、DC

 
1. 1552E/H の電源が PoE で供給されている場合、PoE 出力ポートはアクティブになりません。

 
2. PoE 入力は 802.3af ではありません。PoE 802.3af 対応のイーサネット スイッチでは動作しません。専用のパワー インジェクタ(AIR-PWRINJ1500-2=)が必要です。

規制区域

1552 アクセス ポイントは、 表 1-3 に示す規制区域をサポートしています。


) 1552 モデル番号の「-x」は区域を表しています。たとえば、AIR-CAP1552C-x-K9 では、-x は具体的な国の規制区域を意味します。


表 1-3 規制区域

規制
区域
規制
区域

アルゼンチン

-A

リトアニア

-E

オーストラリア

-N

ルクセンブルク

-E

オーストリア

-E

マレーシア

-C

バーレーン

-E

マルタ

-E

ベルギー

-E

メキシコ

-A

ブラジル

-N

モナコ

-E

ブルガリア

-E

オランダ

-E

カナダ

-A

ニュージーランド

-N

チリ

-A

ナイジェリア

-E

中国

-C

ノルウェー

-E

コスタリカ

-A

パナマ

-N

クロアチア

-E

パラグアイ

-A

キプロス

-E

ペルー

-A

チェコ共和国

-E

フィリピン

-A

デンマーク

-E

ポーランド

-E

ドミニカ共和国

-A

ポルトガル

-E

エクアドル

-A

プエルトリコ

-A

エジプト

-C

ルーマニア

-E

エストニア

-E

ロシア連邦

-R

フィンランド

-E

サウジアラビア

-M

フランス

-E

シンガポール

-S

ドイツ

-E

スロバキア

-E

ジブラルタル

-E

スロベニア

-E

ギリシャ

-E

南アフリカ

-E

香港

-N

スペイン

-E

ハンガリー

-E

スウェーデン

-E

アイスランド

-E

スイス

-E

インド

-N

台湾

-T

アイルランド

-E

タイ

-E

イタリア

-E

トルコ

-E

日本

-Q

イギリス

-E

韓国

-K

米国

-A

クウェート

-M

アラブ首長国連邦

-E

ラトビア

-E

ベネズエラ

-N

リヒテンシュタイン

-E

各 1552 アクセス ポイント モデルでサポートされる規制区域については、次のサイトにある Wireless LAN Compliance Status を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps5679/ps5861/product_data_sheet0900aecd80537b6a.html

1552 アクセス ポイント モデルを確認するには、[802.11abgn Mesh Access Points] をクリックします。

ハードウェア機能

ここでは、1552 アクセス ポイント モデルのハードウェア機能について説明します。次のハードウェア機能について説明します。

「コネクタ」

「複数の無線動作」

「アンテナ構成」

「複数の電源」

「イーサネット(PoE)ポート」

「金属エンクロージャ」

「ケーブル モデム(POC)」

「ファイバ オプション」

「オプションのハードウェア」

コネクタ

図 1-1 から図 1-6 に、すべてのモデルのアクセス ポイントのコネクタを示します。図 1-7 は、外部アンテナの Type-N コネクタを示しています。


) このマニュアルの図では、アクセス ポイントで使用可能なすべての接続を示してあります。未使用の接続はコネクタ プラグを装着して密閉し、アクセス ポイントの防水構造を保ってください。コネクタの開口部には、アクセス ポイントの配置前でも配置後でも取り付けることが可能な Liquid-Tight アダプタが用意されています。


図 1-1 アクセス ポイント モデル AIR-CAP1552E-x-K9 および AIR-CAP1552H-x-K9 の底面コネクタ

 

 

1

アンテナ ポート 4

6

ファイバ ポート

2

アンテナ ポート 5

7

PoE 出力ポート

3

アンテナ ポート 6

8

LED(ステータス、アップ リンク、RF1、RF2)

4

モデル AIR-CAP1552H-x-K9 専用 AC 電源入力ポート
または
データ ケーブル(屋外 Cat5 STP ケーブル)用ケーブル グランド入力(PG13)

9

PoE 入力ポート
または
230 VAC 電源接続用ケーブル グランド入力(PG13)

5

モデル AIR-CAP1552E-x-K9 専用 AC 電源入力ポート


) アンテナ ポート 1、2、および 3 は、図 1-1 に示してありません。これらのポートは今後の使用に備えて予約済みで、アクセス ポイントの上部にあります。


図 1-2 アクセス ポイント モデル AIR-CAP1552E-x-K9 および AIR-CAP1552H-x-K9 のコンソール ポート

 

 

1

コンソール ポート

2

未使用

図 1-3 アクセス ポイント モデル AIR-CAP1552I-x-K9 の底面コネクタ

 

1

AC コネクタ

4

LED(ステータス、アップ リンク、RF1、RF2)

2

未使用

5

イーサネット バックホール コネクタ

3

コンソール ポート

図 1-4 アクセス ポイント モデル AIR-CAP1552C-x-K9 の底面/側面コネクタ

 

 

1

ケーブル POC 用 F-Connector アダプタ(分配器)(オプション)

4

コンソール ポート

2

未使用

5

LED(ステータス、アップ リンク、RF1、RF2)

3

未使用

6

未使用

図 1-5 F-Connector アダプタ(分配器)コンポーネント

 

 

1

RF スプリッタのアッテネータ(ATTN)

3

ケーブル POC 用 F-Connector アダプタ(分配器)(オプション)

2

RF スプリッタ シャント(SHUNT)1

1 シャントは、20 アンペアのヒューズです。

図 1-6 アクセス ポイント DC 電源コネクタおよびアース ラグ(すべてのモデル)

 

 

1

DC 電源ポート

3

ブラケット取り付けナット

2

ブラケット取り付け穴

4

アース ラグの場所(アース接続用(最小 VD 16 mm、6 AWG))

図 1-7 に、モデル AIR-CAP1552E-x-K9 および AIR-CAP1552H-x-K9 のアンテナ ポートの場所を示します。使用されるポートは発注したオプション アンテナによって異なります。

図 1-7 アクセス ポイント モデル AIR-CAP1552E-x-K9 および AIR-CAP1552H-x-K9 の外部アンテナ ポートの場所

 

 

1

未使用

4

アンテナ ポート 4:Type N コネクタ(キャップ付き)

2

未使用

5

アンテナ ポート 5:Type N コネクタ(キャップ付き)

3

未使用

6

アンテナ ポート 6:Type N コネクタ(キャップ付き)

複数の無線動作

1552 アクセス ポイントは、2.4-GHz 802.11b/g/n multiple input/multiple output(MIMO)無線と 5-GHz 802.11a/n MIMO 無線を使用した同時デュアル無線動作をサポートします。2.4 GHz 無線は、米国ではチャネル 1 ~ 11、ヨーロッパでは 1 ~ 13、日本では 1 ~ 13 をサポートします。802.11b/g/n 動作用の最大総出力電力が 25 dBm の 2 つのトランスミッタが搭載されています。出力電力は、5 つのレベルに設定できます。3 つの受信機が搭載され、最大比合成(MRC)に対応できます。

5-GHz 無線は UNII-2 バンド(5.25 ~ 5.35 GHz)、UNII-2 Extended/ETSI バンド(5.47 ~ 5.725 GHz)、および上層 ISM バンド(5.725 ~ 5.850 GHz)で動作します。UNII-2 および Extended/ETSI バンド用に、最大総出力電力が 26 dBm の 2 つのトランスミッタが搭載されています。上層 ISM バンドの最大総出力電力は 28 dBm です。出力電力は 3 dB ステップで 5 段階の電力に設定できます。3 つの受信機により、最大比合成(MRC)に対応できます。

アンテナ構成

1552 アクセス ポイントは、屋外使用向けに設計された次の 2 種類のアンテナをサポートし、2.4 GHz および 5 GHz 周波数バンドの無線で動作します。

Cisco Low Profile Dual-Band 2.4/5 GHz 全方向性アンテナ アレイ。3 つのデュアルバンド全方向性アンテナ アレイが内蔵されています(図 1-8 を参照)。

シスコ デュアルバンド全方向性アンテナ(AIR-ANT2547V-N)。「スティック」アンテナとも呼ばれます(図 1-9 を参照)。

ケーブル ストランド取り付けと柱取り付けの 2 種類の取り付け構成が利用できます(「アクセス ポイントの設置」を参照)。

AIR-CAP1552E-x-K9 モデルおよび AIR-CAP1552H-x-K9 モデルは、必ず 3 つの外部アンテナを接続して動作する必要があります。図 1-7 に、1552E モデルと 1552H モデルのアンテナ ポートの場所を示します。

ロープロファイル デュアルバンド 2.4/5 GHz 全方向性アンテナ アレイ

ロープロファイル デュアルバンド 2.4/5 GHz 全方向性アンテナ アレイの基本機能は次のとおりです。

3 つのデュアルバンド全方向性アンテナを内蔵:この 1 つのレードーム(レーダードーム、rador dome)内に 3 つの全方向性アンテナが内蔵されているため、アンテナの見かけ上の大きさが大幅に小型化され、ケーブル バンドル、RF ケーブル、テスト ケーブルがアンテナの邪魔をする可能性が低下します。

2.4 GHz バンドと 5.25 ~ 5.85 GHz バンドの両方で動作:3 つの全方向性アンテナは、それぞれがデュアルバンド アンテナとなり、2.4 ~ 2.48 GHz バンドと、5.25 ~ 5.85 GHz バンドの両方で動作します。

2.4 GHz での利得は約 2 dBi、5 GHz では 4 dBi です。

屋外動作用の Cisco Light Gray 耐候性レードーム(レーダードーム、rador dome)。

図 1-8 は、AIR-CAP1552I-x-K9 モデルと AIR-CAP1552C-x-K9 モデルにのみ組み込まれる内蔵型 Low Profile Dual-Band(2.4 GHz および 5.25 GHz)3 素子アレイ アンテナを示しています。

図 1-8 Cisco Aironet ロープロファイル デュアルバンド 2.4/5 GHz 全方向性アンテナ アレイ:AIR-CAP1552I-x-K9 モデルと AIR-CAP1552C-x-K9 モデルのみに内蔵

 

 

1

内蔵型ロープロファイル デュアルバンド 2.4/5 GHz 全方向性アンテナ アレイ ユニット:PID AIR-ANT2547V-N

3

アンテナ素子(TX/RX)

2

アンテナ素子(RX のみ)

4

アンテナ素子(TX/RX)

Cisco Aironet デュアルバンド全方向性アンテナ

デュアルバンド全方向性アンテナは、2.4 GHz 周波数帯および 5 GHz 周波数帯で動作する無線を搭載した、Cisco Aironet 屋外アクセス ポイントによる屋外での使用向けに設計されています(図 1-9 を参照)。このアンテナの基本機能は次のとおりです。

全方向性コーリニア アレイ

2.4 GHz 周波数帯および 5 GHz 周波数帯で動作

ゲイン:

2400 ~ 2483 MHz:4-dBi

5250 ~ 5875 MHz:7-dBi

このアンテナは全方向性ブロードキャスト パターンを作成するよう設計されています。このパターンを実現するには、放射素子側に障害物がないようアクセス ポイントを取り付けてください。

このアンテナの詳細については、『Cisco Aironet Dual-Band Omnidirectional Antenna (AIR-ANT2547V-N)』マニュアルを参照してください。アンテナの取り付け時には、安全上の注意事項のすべてに従ってください(「安全上の注意」を参照)。

図 1-9 Cisco Aironet デュアルバンド全方向性アンテナ:AIR-CAP1552E-x-K9 モデルおよび AIR-CAP1552H-x-K9 モデルにのみ取り付け

 

 

1

アンテナ ポート 4(Type-N コネクタ)に接続されたアンテナ(TX/RX)

3

アンテナ ポート 6(Type-N コネクタ)に接続されたアンテナ(TX/RX)

2

アンテナ ポート 5(Type-N コネクタ)に接続されたアンテナ(RX 専用)

安全上の注意


警告 送電線またはその他の電灯/電力回線に近い場所や、これらの回線に接触する可能性のある場所に、アンテナを設置しないでください。アンテナを設置するときには、死傷事故のおそれがあるので、これらの回線に絶対に接触しないよう十分に注意する必要があります。アンテナの適切な設置およびアース接続の手順については、国および地域の規定を参照してください(たとえば、NFPA 70、National Electrical Code, Article 810(米国)。Canadian Electrical Code, Section 54(カナダ))。ステートメント 280


安全を確保するため、ここに記載する安全に関する注意事項を読み、その指示に従ってください。

1. アンテナを取り付ける前に、取り付けようとしているアンテナのサイズと種類に適した取り付け方法について、シスコ代理店に問い合わせてください。

2. 安全性とパフォーマンスを念頭に置いて、取り付け場所を決定します。電力線と電話回線は類似していることに注意してください。どのような架空線であっても、感電事故の危険性があると見なすようにします。

3. 電力会社に連絡を取り、設置計画の内容を伝え、設置案を実際に見て確認するよう依頼します。

4. 取り付けを開始する前に、取り付け手順を綿密に計画します。設置に関係する各担当者はそれぞれ特定のタスクを受け持ち、実行する内容とタイミングを認識している必要があります。1 人の作業員が作業の責任者となって指示を出し、トラブルの兆候がないかをモニタします。

5. アンテナの設置時には、次のガイドラインに従ってください。

金属製のはしごを使用しない。

雨の日や風の強い日には作業しない。

適切な衣服を着用する。靴底とかかと部分がゴム製の靴、ゴム製の手袋、および長袖のシャツまたはジャケットを着用する。

6. 組み立て部品が落下しかけた場合は、その場所から離れ、部品をそのまま落としてください。アンテナ、マスト、ケーブル、金属製の支線は、すべてが電流を非常によく通すため、これらの部品のいずれかが電力線にわずかに触れただけでも、アンテナと設置者を経由する電気回路が形成されます。

7. アンテナ システムの一部が電力線に接触した場合は、その部分に触ったり自分で取り除こうとしたりせず、地域の電力会社に連絡して安全に取り除いてもらってください。

8. 電力線で事故が発生した場合は、すぐに有資格の緊急救助組織に連絡してください。

複数の電源

1550 シリーズ アクセス ポイントでは、次の電源を使用できます。

AC 電源:100 ~ 240 VAC、モデル 1552H アクセス ポイント

AC 電源:100 ~ 480 VAC、モデル 1552E アクセス ポイント、柱取り付け構成

AC 電源:100 ~ 277 VAC、モデル 1552I アクセス ポイント

Power-over-Cable(POC):40 ~ 90 VAC、準方形波 AC、モデル 1552C(ケーブル モデム構成の標準電源)

外部 12 VDC

Power-over-Ethernet(PoE):56 VDC パワー インジェクタ(AIR-PWRINJ1500-2=)、(1552H アクセス ポイント モデルおよび 1552E アクセス ポイント モデルのみ)

内蔵 6 アンペアアワー(Ah)バッテリ バックアップ:1552E アクセス ポイント専用


警告 装置は、必ず、IEC 60950 に基づいた安全基準の安全超低電圧(SELV)の要件に準拠する DC 電源に接続してください。ステートメント 1033


1552 アクセス ポイントは、複数の電源に接続することができます。アクセス ポイントは使用可能な電源を検出し、次のデフォルトの優先順位を使用して対象の電源に切り替えます。

AC 電源または POC 電源

外部 12 VDC 電源

パワー インジェクタの PoE 電源

内蔵バッテリ電源


警告 この装置には複数の電源装置接続が存在する場合があります。すべての接続を取り外し、装置の電源を遮断する必要があります。ステートメント 1028



警告 火災の危険性を抑えるため、必ず 26 AWG 以上の太さの電話線コードを使用してください。ステートメント 1023



注意 インライン PoE を提供するには、1500 パワー インジェクタ(AIR-PWRINJ1500-2=)を使用する必要があります。他のパワー インジェクタ、PoE スイッチ、および 802.3af 電源では十分な電源が供給できず、アクセス ポイントが誤動作したり、電源が過電流状態になる可能性があります。


注意 1500 パワー インジェクタ(AIR-PWRINJ1500-2=)は屋内環境でのみ使用するようにしてください。


) パワー インジェクタからアクセス ポイント(PoE 入力ポート)までのイーサネット ケーブルは、3.1 m(10 フィート)以上の長さが必要です。



注意 アクセス ポイントを屋外または水に濡れたり湿度の多い場所に設置する場合は、National Electrical Code(NEC)の Article 210 で要求されているように、漏電遮断器(GFCI)付きで、アクセス ポイントに電力を供給する AC 分岐回路をアクセス ポイントに装備する必要があります。


) ケーブル構成では、アクセス ポイントを POC 電源または外部 12VDC 電源で動作させている場合にのみ、ケーブル モデムがアクティブになります。PoE 電源のみの使用では、ケーブル モデムは非アクティブになります。


次の AC 電源コード オプションを使用できます。

米国およびカナダで街灯柱に取り付けるための 12.2 m(40 フィート)の電源コード。電源コードの一方の端はアクセス ポイントの AC 電源コネクタ、もう一方の端は AC プラグ(AIR-CORD-R3P-40NA=)でそれぞれ終端されます。

米国およびカナダ以外で使用する 12.2 m(40 フィート)の電源コード。電源コードの一方の端はアクセス ポイントの AC 電源コネクタで終端され、もう一方の端は終端されていません。(AIR-CORD-R3P-40UE=)。

米国およびカナダで街灯柱に取り付ける長さ 1.2 m(4 フィート)の街路灯電源タップ アダプタ(AIR-PWR-ST-LT-R3P=)

ケーブル モデム(POC)

アクセス ポイントの POC ケーブル モデム構成では、柱取り付けのケーブル ラインからケーブル ネットワークに接続するために内部ケーブル モデムを使用します。アクセス ポイントは、ケーブル ネットワークから供給される 40 ~ 90VAC(準方形波 AC)電源で動作させることができます。

このケーブル モデムは次の主な機能をサポートしています。

Data Over Cable Service Interface Specifications(DOCSIS)3.0

既存の DOCSIS 1.1 および 1.0 のネットワークとの下位互換性

イーサネット(PoE)ポート

アクセス ポイントは、イーサネット アップリンク ポート(POE 入力)およびダウンリンク ポート(POE 出力)をサポートします。アクセス ポイントの PoE 入力ポートでは RJ-45 コネクタ(Liquid-Tight アダプタ付き)を使用してアクセス ポイントを 10/100/1000BASE-T ネットワークに接続します。イーサネット ケーブルは、イーサネット データの送受信に使用し、必要に応じてパワー インジェクタから 56VDC インライン パワーの供給に使用します。


) 1552E または 1552H アクセス ポイントが PoE によって動作している場合は、PoE 出力ポートは非アクティブです。


アクセス ポイントの PoE 出力(10/100/1000BASE-T)ポートでは、RJ-45 コネクタを使用して LAN 接続を実現し、カメラやセンサー ゲートウェイなど、ユーザが用意した周辺機器 1 台に IEEE 802.3af 電源を供給します。PoE 出力ポートをスイッチやハブには接続しないでください。イーサネットの MAC アドレスは、アクセス ポイントの底面にある LED の下部に印刷されています。


) パワー インジェクタでアクセス ポイントが動作している場合は、PoE 出力ポートはディセーブルになります。



ヒント アクセス ポイントはイーサネットと電源の信号を感知して、ケーブル接続に合った内部回路に自動的に切り替わります。


警告 火災の危険性を抑えるため、必ず 26 AWG 以上の太さの電話線コードを使用してください。ステートメント 1023


イーサネット ケーブルには、シールド付きの屋外用カテゴリ 5e(CAT5e)以上の定格のものを使用してください。アクセス ポイントはイーサネットと電源の信号を感知して、ケーブル接続に合った内部回路に自動的に切り替わります。


注意 インライン PoE を提供するには、1500 パワー インジェクタ(AIR-PWRINJ1500-2=)を使用する必要があります。他のパワー インジェクタ、PoE スイッチ、および 802.3af 電源では十分な電源が供給できず、アクセス ポイントが誤動作したり、電源が過電流状態になる可能性があります。

ファイバ オプション


警告 クラス 1 レーザー製品です。ステートメント 1008


発注時に指定可能なファイバ オプションとして、ファイバ入出力機能が用意されています。ファイバ データの送受信は、次の SFP モジュールを使用して、アクセス ポイントに接続されたシングル ストランド ファイバ ケーブル経由で行われます。

耐久型 100BASE-BX10-U ファイバ着脱可能小型フォーム(SFP)モジュール

耐久型 1000BASELX シングル モード SFP モジュール

耐久型 1000BaseSX マルチモード SFP モジュール


) SFP モジュールはホットスワップ可能ではありません。


アクセス ポイントの底面には 1 つのファイバ接続があります(図 1-1 を参照)。クライアント データは、ファイバ対応スイッチからファイバ接続を経由して、ネットワーク コントローラに渡されます。設定に関連する情報は、使用しているコントローラのコンフィギュレーション ガイドに記載されています。

金属エンクロージャ

アクセス ポイントは、屋内と屋外の環境に対応し、-40 ~ 55 o C(-40 ~ 131 o F)の産業動作温度に耐える金属エンクロージャを採用しています。これにより、アクセス ポイントは NEMA 4 および IP67 の要求事項に適合しています。

オプションのハードウェア

発注内容によっては、次のオプションのアクセス ポイント ハードウェアが付属品として出荷されます。

デュアルバンド全方向性アンテナ(AIR-ANT2547V-N=)

ストランド取り付けキット(AIR-ACCSMK1550=)

柱取り付けキット(AIR-ACCPMK1550=)

柱取り付けキット用バンド取り付け工具(AIR-BAND-INS-TL=)

AC 電源コード、北米用プラグ(AIR-CORD-R3P-40NA=)付き 12.2 m(40 フィート)

AC 電源コード、ヨーロッパ用非終端(AIR-CORD-R3P-40NE=)12.2 m(40 フィート)

街路灯電源タップ(AIR-PWR-ST-LT-R3P=)

パワー インジェクタ(AIR-PWRINJ1500-2=)

耐久型 100BASE-BX10-U SFP キット(GLC-FE-100BX-URGD=)2 個のファイバ リール付属

耐久型 1000BASELX シングル モード SFP(GLC-LX-SM-7GD=)

耐久型 1000BASESX マルチモード SFP(GLC-SX-MM-2GD=)

バッテリ、6 アンペアアワー(AIR-1520-BATT-6AH)

FIPS キット(AIRLAP-FIPSKIT=)

ネットワーク配置の例

アクセス ポイントは、無線クライアント アクセスと、ポイントツーポイント ブリッジング、ポイントツーマルチポイント ブリッジング、およびポイントツーマルチポイント メッシュ無線接続に対応するよう設計された無線デバイスです。アクセス ポイントは、別のアクセス ポイントにリンクして有線ネットワーク接続にアクセスしたり、他のアクセス ポイントのリピータ動作を提供したりするための 5 GHz のバックホール機能を備えています。

アクセス ポイントには、ルート アクセス ポイント(RAP)、またはすべてのアクセス ポイントのデフォルトの役割であるメッシュ(非ルート)アクセス ポイント(MAP)という、無線が持つ 2 つの主要な役割があります。アクセス ポイントがファイバ、有線イーサネット、またはケーブルで(スイッチを経由して)コントローラに接続されている場合、その無線の役割は RAP と呼ばれます。RAP であると見なすには、アクセス ポイントが RAP として設定されている必要があります。RAP は、ブリッジングまたはメッシュ ネットワークへの親ノードとなります。コントローラは、1 つ以上の RAP をサポートでき、それぞれの RAP が同じ無線ネットワークまたは異なる無線ネットワークの親として機能します。同じメッシュ ネットワークに複数の RAP を配備して、冗長性を確保することもできます。RAP と MAP のどちらのアクセス ポイントも、2.4 GHz および 5 GHz 無線を使用して無線クライアントをサポートできます。5 GHz のクライアント アクセスはユニバーサル クライアント アクセスと呼ばれます。

アクセス ポイントが有線イーサネット、光ファイバ、またはケーブルのいずれでもコントローラに接続されていない場合、その無線の役割は MAP と呼ばれます。MAP は、バックホール インターフェイスを介して他の MAP に無線接続され、最終的には、スイッチを経由してイーサネットまたはケーブルでコントローラに接続された RAP に接続されます。MAP は、ローカル LAN に有線イーサネットで接続して、その LAN のブリッジエンド ポイントとして機能することもできます(ポイントツーポイント ブリッジ接続またはポイントツーマルチポイント ブリッジ接続を使用)。

無線バックホール

アクセス ポイントは、5 GHz の無線を使用する無線バックホール機能をサポートすることで、別のアクセス ポイントをブリッジして、コントローラとの有線ネットワーク接続にアクセスします(図 1-10を参照)。この構成では、有線ネットワークに接続されているアクセス ポイントは、RAP と見なされます。リモート アクセス ポイントは MAP と見なされ、無線クライアント トラフィックを RAP に転送して、有線ネットワークへの転送を実現します。Control And Provisioning of Wireless Access Points(CAPWAP)で制御されているトラフィックも、このブリッジ リンクを介して転送されます。

図 1-10 アクセス ポイントのバックホールの例

 

 

ポイントツーポイント ブリッジング

アクセス ポイントを使用すると、リモートネットワークを延長できます。それには、図 1-11 に示すように、5GHz のバックホール無線を使用して、2 つのネットワーク セグメントをブリッジングします。イーサネット ブリッジングをサポートするには、コントローラで各アクセス ポイントのブリッジングを有効にする必要があります。デフォルトでは、この機能はすべてのアクセス ポイントでオフになっています。

無線クライアント アクセスもサポートされますが、高層ビル間をブリッジングする場合、2.4 GHz では無線範囲が制限されることがあるため、直接的な無線クライアント アクセスにはおそらく適しません。

図 1-11 アクセス ポイントのポイントツーポイント ブリッジングの例

 

 

ポイントツーマルチポイント ブリッジング

アクセス ポイントを RAP として使用すると、複数のリモート MAP を、それらにアソシエートされた有線ネットワークに接続することができます。デフォルトでは、この機能はすべてのアクセス ポイントでオフになっています。イーサネット ブリッジングをサポートするには、コントローラで各アクセス ポイントのブリッジングを有効にする必要があります。無線クライアント アクセスもブリッジリンクを介して提供できますが、高層ビル間をブリッジングする場合、2.4 GHz では無線範囲が制限されることがあるため、直接的な無線クライアント アクセスにはおそらく適しません。図 1-12 に、アクセス ポイントのポイントツーマルチポイント ブリッジングの例を示します。

図 1-12 アクセス ポイントツー マルチポイント ブリッジングの例

 

 

ポイントツー マルチポイント メッシュ ネットワーク

アクセス ポイントは、一般的にメッシュ ネットワーク構成に配置されます。一般的なメッシュ配置では、1 つ以上の RAP が、スイッチ経由でコントローラに有線ネットワーク接続されます。有線ネットワーク接続されない他のリモート MAP は、バックホール機能を使用して、有線ネットワークに接続されている RAP への最適なリンクを選択します。メッシュ ネットワークでは、アクセス ポイント間のリンクがバックホール リンクと呼ばれます。

インテリジェントな無線ルーティングは Adaptive Wireless Path Protocol(AWPP)によって実現されます。このプロトコルを使用することで、各 MAP はネイバー MAP を識別し、パスごとに信号の強度とコントローラへのアクセスに必要なホップ数についてコストを計算して、有線ネットワークに接続されている RAP までの最適なパスをインテリジェントに選択できるようになります。信号の強度でバックホールで使用できるデータ レートが決まるため、信号の強度にはプライオリティが設定されています。

図 1-13 は、MAP および RAP を使用した一般的なメッシュ構成を示しています。

図 1-13 アクセス ポイントを使用した一般的なメッシュ構成

 

 

レイヤ 3 ネットワーク動作

アクセス ポイントは、レイヤ 3 ネットワーク動作をサポートします。レイヤ 3 構成のアクセス ポイントとコントローラは IP アドレスおよび UDP パケットを使用し、大規模なネットワークでルーティングが可能です。レイヤ 3 オペレーションは、拡張可能であり、シスコによって推奨されています。

図 1-14 は、アクセス ポイントやコントローラを含む一般的なレイヤ 3 無線ネットワーク構成を示しています。

図 1-14 レイヤ 3 アクセス ポイントの一般的なネットワーク構成