Cisco Aironet 1520 シリーズ 屋外 Mesh アクセス ポイント ハードウェア インストレーション ガイド
トラブルシューティング
トラブルシューティング
発行日;2012/01/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 3MB) | フィードバック

目次

トラブルシューティング

アクセスポイントの使用に関するガイドライン

重要な注意事項

コンバージェンスの遅延

ブリッジ ループ

コントローラの DHCP サーバ

MAP データ トラフィック

コントローラの MAC フィルタ リスト

DHCP オプション 43 の使用方法

アクセス ポイントの LED の監視

コントローラのアソシエーションの確認

ブリッジ グループ名の変更

ケーブル モデムの LED

アクセス ポイントへのローカル接続

アクセスポイントのパワー インジェクタ

パワー インジェクタの LED の監視

トラブルシューティング

この章では、アクセス ポイントで発生する可能性のある基本的な問題に対するトラブルシューティングの手順を説明します。最新の詳細なトラブルシューティングの情報は、次の URL にあるシスコの TAC Web サイトを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/hw/wireless/tsd_products_support_category_home.html

この章の内容は、次のとおりです。

「アクセスポイントの使用に関するガイドライン」

「コントローラの MAC フィルタ リスト」

「DHCP オプション 43 の使用方法」

「アクセス ポイントの LED の監視」

「コントローラのアソシエーションの確認」

「ケーブル モデムの LED」

「アクセス ポイントへのローカル接続」

「アクセスポイントのパワー インジェクタ」

アクセスポイントの使用に関するガイドライン

アクセス ポイントをご使用の際は、このガイドラインに留意していただく必要があります。

このアクセス ポイントはコントローラとのみ通信可能で、単独で動作することはできません。

アクセス ポイントは、Wireless Domain Services(WDS; 無線ドメイン サービス)をサポートしていないので、WDS デバイスとは通信できません。ただし、アクセス ポイントがコントローラにアソシエートする際、コントローラは WDS に相当する機能を提供します。

アクセス ポイントは、コントローラとのレイヤ 3 LWAPP 通信のみをサポートしています。

レイヤ 3 操作では、アクセス ポイントとコントローラの存在するサブネットは同一でも、異なっていても問題ありません。アクセス ポイントは、標準の IP パケットを使用してコントローラとの通信を行います。コントローラとは異なるサブネットにあるレイヤ 3 のアクセス ポイントは、アクセス ポイント サブネット上に DHCP サーバーと、コントローラへのルートを必要とします。コントローラへのルートでは、LWAPP 通信に対して、送信先 UDP ポート 12222 と 12223 をオープンにしておく必要があります。プライマリ、セカンダリ、およびターシャリ コントローラへのルートでは、IP パケットのフラグメントが許可されている必要があります。

アクセス ポイントを配置する前に、以下が終了していることを確認してください。

コントローラが、トランク ポートとして設定されているスイッチ ポートに接続されていること。

アクセス ポイントが、タグなしのアクセス ポートとして設定されているスイッチ ポートに接続されていること。

アクセス ポイントから DHCP サーバに接続できること。および、オプション 43 を使用して DHCP サーバが設定されていること。オプション 43 では、コントローラの管理インターフェイスの IP アドレスを指定します。通常、DHCP サーバは、シスコ スイッチ上に設定できます。

必要に応じて、CISCO-LWAPP-CONTROLLER.<ローカル ドメイン> を有効にして DNS サーバを設定し、コントローラの管理インターフェイスの IP アドレスに解決できること。

コントローラが設定され、アクセス ポイントからアクセスできること。

アクセス ポイントの MAC アドレスがコントローラに設定されていて、MAC フィルタが有効であること。

使用しているスイッチで DHCP 要求を転送できること。

アクセス ポイントの PoE 出力ポートには、カメラやセンサー ゲートウェイなど、ユーザが用意した周辺デバイスを 1 台のみ接続できます。PoE 出力ポートをスイッチやハブには接続しないことをお勧めします。

アクセス ポイントをコントローラにアソシエイトした後、ブリッジ グループ名(BGN)をデフォルトの値から変更する必要があります。デフォルトの BGN を使用すると、MAP が他のメッシュ ネットワークに接続しようとすることがあり、ネットワークのコンバージェンスが遅くなります。

重要な注意事項

コンバージェンスの遅延

配置の際、さまざまな原因によってアクセス ポイントでコンバージェンスの遅延が見られることがあります。次に、コンバージェンスの遅延を引き起こす可能性のある動作条件をいくつか示します。

RAP が、有線ポート(ケーブル、光ファイバ、PoE 入力、または PoE 出力)を使用してコントローラに接続しようとしている場合。これらの有線ポートが動作していると、RAP からコントローラへの接続をこれらの各ポートで実行しようとして数分を費やす可能性があります。

RAP から有線ポート経由でコントローラに接続できなかったために、無線ネットワークを使用して接続しようとしている場合。使用可能な無線経路が複数存在していると、さらに遅延が長くなります。

無線ネットワークを使用して RAP に接続できなかった MAP が、あらゆる有線ポートを使用して RAP に接続しようとしている場合。アクセス ポイントは、無線ネットでもう一度接続を試す前に、これらの接続ごとに数分を費やすことがあります。

ブリッジ ループ

アクセス ポイントは、有線ネットワーク接続と無線ネットワーク接続との間をブリッジするパケットをサポートしています。同じネットワークを、アクセス ポイントやブリッジした 2 つのアクセス ポイントにある複数の有線ポイントに接続しないでください。ブリッジのループによって、ネットワークのルーティングに関する問題が発生します。

コントローラの DHCP サーバ

コントローラの DHCP サーバからは、Lightweight アクセス ポイント、およびアクセス ポイントにアソシエイトされた無線クライアントのみに IP アドレスが割り当てられます。メッシュ アクセス ポイントでクライアントをブリッジしているイーサネットなど、他のデバイスには IP アドレスが割り当てられません。

MAP データ トラフィック

アクセス ポイントのバックホール チャネルの信号にノイズが多いと、MAP からコントローラに接続することはできても、アクセス ポイントに対する ping などのデータ トラフィックを受け渡すことができない可能性があります。 これは、バックホール制御パケットのデフォルト データ レートが 6Mbps に設定されている一方で、データ トラフィックのデフォルト データ レートが 24Mbps であるためです。

コントローラの MAC フィルタ リスト

アクセス ポイントを起動する前に、アクセス ポイントの MAC アドレスがコントローラの MAC フィルタ リストに追加済みで、Mac Filter List が有効になっていることを確認する必要があります。


) アクセス ポイントの MAC アドレスとバーコードは、装置の底面に表示されています。2 つの MAC アドレスが表示されている場合は、上側の MAC アドレスを使用してください。


コントローラの MAC フィルタ リストに追加されている MAC アドレスを確認するには、コントローラの CLI またはコントローラの GUI を使用できます。

コントローラの CLI を使用する場合:コントローラの CLI コマンド show macfilter summary を使用すると、コントローラのフィルタ リストに追加されている MAC アドレスを確認できます。

コントローラの GUI を使用する場合:Web ブラウザでコントローラの Web インターフェイスにログインし、 SECURITY > AAA > MAC Filtering の順に選択すると、コントローラのフィルタ リストに追加されている MAC アドレスを確認できます。

DHCP オプション 43 の使用方法

DHCP オプション 43 を使用すると、コントローラの IP アドレスのリストがアクセス ポイントに提供されるため、アクセス ポイントがコントローラを検出し、コントローラに接続できるようになります。 DHCP オプション 43 の設定手順については、DHCP サーバの製品マニュアルを参照してください。 詳細は、 「DHCP オプション 43 の設定」 を参照してください。

アクセス ポイントの LED の監視

アクセス ポイントが正常に動作しない場合は、装置の底面にある LED を確認します。この LED を使用すると、装置のステータスを簡単に知ることができます。図3-1 はアクセス ポイントの LED の位置を示しています。

図3-1 アクセス ポイントの装置底面にある LED

 

 

1

ステータス LED:アクセス ポイントとソフトウェアのステータス

3

RF-1 LED:スロット 0 の 802.11 b/g 無線、およびスロット 2 の 4.9GHz 無線のステータス

2

アップリンク LED:イーサネット、ケーブル、または光ファイバのステータス

4

RF-2 LED:スロット 1 および 3 の 802.11a 無線のステータス 1

1.現在、スロット 3 は未使用

RF-1 LED と RF-2 LED は 2 つの無線を同時に監視できますが、対象となる無線を特定することはできません。 たとえば、RF-1 LED が赤色に点灯した場合、スロット 0 とスロット 2 のいずれかの無線、または両方の無線でファームウェア障害が発生していることになります。 障害の原因となっている無線を特定するには、アクセス ポイント CLI やコントローラ GUI を使用して障害を調査し、問題を切り分ける必要があります。

アクセス ポイントの LED の表示内容を 表3-1 に示します。

 

表3-1 アクセス ポイントの LED 表示内容

LED
表示色 23
表示の意味

ステータス

オフ

Ø

緑色

アクセス ポイントが動作中です。

緑色で点滅

Cisco IOS イメージ ファイルのダウンロードまたはアップグレードが進行中です。

黄色

メッシュの近傍のアクセス ポイントの検出が進行中です。

黄色で点滅

メッシュの認証が進行中です。

赤色、緑色、黄色で点滅

LWAPP の検出が進行中です。

赤色

ファームウェアの障害です。サポート組織に問い合わせて助言を仰いでください。

アップリンク

オフ

物理的なコネクタが存在しないか、アップリンク ポートが動作していません。

緑色

アップリンク ネットワークが動作中です(ケーブル、光ファイバ、またはイーサネット)。

RF-1
スロット 0
802.11 b/g 無線

オフ

無線がオフになっています。

緑色

無線が動作中です。

赤色

ファームウェアの障害です。サポート組織に問い合わせて助言を仰いでください。

RF-1
スロット 2
4.9GHz 無線

オフ

無線がオフになっています。

緑色

無線が動作中です。

赤色

ファームウェアの障害です。サポート組織に問い合わせて助言を仰いでください。

RF-2
スロット 1
802.11 a 無線

オフ

無線がオフになっています。

緑色

無線が動作中です。

赤色

ファームウェアの障害です。サポート組織に問い合わせて助言を仰いでください。

RF-2
スロット 3

将来の使用のために確保

将来の使用のために確保

2.すべての LED が消灯している場合は、アクセス ポイントに電源が供給されていません。

3.アクセス ポイントへの電源をオンにすると、最初はすべての LED が黄色に点灯します。

コントローラのアソシエーションの確認

アクセス ポイントがコントローラとアソシエートしていることを確認する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Web ブラウザを使用して、コントローラの Web インターフェイスにログインします。

コントローラのコンソール ポートで、コントローラの CLI コマンド show ap summary を使用することもできます。

ステップ 2 Wireless をクリックし、使用しているアクセス ポイントの MAC アドレスが Ethernet MAC のリストにあることを確認します。

ステップ 3 コントローラからログアウトし、Web ブラウザを閉じます。


 

ブリッジ グループ名の変更

ブリッジ グループ名(BGN)は、RAP へのアクセス ポイントのアソシエーションを制御します。BGN を使用して無線を論理的にグループ分けしておくと、同じチャネルにあるさまざまなネットワークが相互に通信することを防止できます。この設定はまた、同一領域のネットワーク内に複数の RAP がある場合にも便利です。

同一領域のネットワーク内に(より大きな容量を得るために)RAP を 2 つ設定している場合は、別々のチャネルで 2 つの RAP にそれぞれ異なる BGN を設定することをお勧めします。

BGN は最大 10 文字までの文字列です。アクセス ポイントの製造時には、工場で設定されたブリッジ グループ名(NULL VALUE)が割り当てられます。装置自体にブリッジ グループ名は表示されていませんが、このグループ名を使用することで、新しいアクセス ポイント無線が新しいアクセス ポイントのネットワークに参加できます。BGN はコントローラの CLI と GUI から再設定できます。BGN を再設定した後、アクセス ポイントをリブートします。

アクセス ポイントを配置してコントローラにアソシエートした後で、BGN をデフォルト値から変更する必要があります。これは、MAP が他のメッシュ ネットワークにアソシエートしないようにするためです。

稼動中のネットワークでの BGN の設定は慎重を期す必要があります。必ず RAP から最も遠い距離にあるアクセス ポイント(終端のノード)から開始し、RAP に向かって設定していきます。異なる場所にある BGN から開始すると、そのポイント以降(RAP から遠くなる方向)に存在するアクセス ポイントは BGN が異なるので除外されます。

コントローラの GUI を使用してアクセス ポイントの BGN を構成する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Web ブラウザを使用して、コントローラにログインします。

ステップ 2 Wireless をクリックします。アクセス ポイントがコントローラにアソシエートされていると、AP 名の一覧にアクセス ポイントの名前が表示されます。

ステップ 3 アクセス ポイント名をクリックします。

ステップ 4 Mesh Information セクションを検索し、Bridge Group Name フィールドに新しい BGN を入力します。

ステップ 5 Apply をクリックします。

ステップ 6 各アクセス ポイントについて、ステップ 2 ~ 5 を繰り返します。

ステップ 7 コントローラからログアウトし、Web ブラウザを閉じます。


 

ケーブル モデムの LED

アクセス ポイントのケーブル構成にある内部ケーブル モデムは 5 つの LED を備えています(図3-2 を参照)。ケーブル モデムの LED を確認するには、アクセス ポイントのヒンジ付きカバーを開ける必要があります(「アクセス ポイントのヒンジ付きカバーの開放」を参照)。この LED を確認したあとは、ヒンジ付きカバーを閉じる必要があります(「アクセス ポイントのヒンジ付きカバーの取り付け」を参照)。

図3-2 ケーブル モデムの LED とコンソール ポートの位置

 

 

1

電源 LED

4

ケーブル LED

2

データ受信 LED

5

PC LED

3

データ送信 LED

6

コンソール ポート コネクタ 4

4.コンソール ポートはアクセス ポイントのどの構成にも存在します。

表3-2 は、ケーブル モデムの LED で表示されるステータス情報を示しています。

 

表3-2 ケーブル モデムの LED によるステータス情報

LED
説明

電源

電源が供給されていると緑色で点灯します。

データ受信

ケーブル ネットワークからケーブル モデムでデータを受信しているときは、緑色で点滅します。

データ送信

ケーブル ネットワークにケーブル モデムからデータを送信しているときは、緑色で点滅します。

ケーブル

ケーブル モデムがケーブル ネットワークに登録されていて、動作中であるときは緑色で点灯します。

次のいずれかの状態にあるときは緑色で点滅します。

ブート中であるとき

ネットワークをスキャンして登録しようとしているとき

ケーブル ネットワークへの登録が失われたために、再登録しようとしているとき

PC

イーサネットのキャリアが検出されていると緑色で点灯します。

PC とケーブル モデムとの間でデータを転送しているときは緑色で点滅します。

アクセス ポイントへのローカル接続

アクセス ポイントを有線 LAN に接続せず、ローカルで監視する場合は、DB-9 - RJ-45 シリアル ケーブルを使用してアクセス ポイントのコンソール ポートに PC を接続します。


) コンソール ポートは、実験室環境でのデバッグ作業にのみ使用します。


アクセス ポイントのコンソール ポートに接続して CLI を開く手順は次のとおりです。


ステップ 1 アクセス ポイントのヒンジ付きカバーを開きます(「アクセス ポイントのヒンジ付きカバーの開放」の手順を参照)。

9 ピン メス DB-9 - RJ-45 シリアル ケーブルで、アクセス ポイントの RJ-45 コンソール ポートとコンピュータの COM ポートを接続します(コンソール ポートの位置については図3-2を参照)。


) DB-9 - RJ45 シリアル ケーブルの Cisco 製品番号は AIR-CONCAB1200 です。シリアル ケーブルを発注するにはhttp://www.cisco.com/go/marketplace にアクセスしてください。


ステップ 2 アクセス ポイントと通信できるように PC 上でターミナル エミュレータ プログラムをセットアップします。 ターミナル エミュレータとの接続に使用する設定は、9600 ボー、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップ ビット、フロー制御なしです。

ステップ 3 目的の作業を終了した後は、シリアル ケーブルを取り外し、ヒンジ付きカバーを閉じます(手順については「アクセス ポイントのヒンジ付きカバーの取り付け」を参照)。


 

アクセスポイントのパワー インジェクタ

パワー インジェクタ(AIR-PWRINJ1500-2=)は、ケース前面に 3 つの LED を備えています(図3-3を参照)。

図3-3 パワー インジェクタのコネクタと LED

 

 

1

取り付けタブ

4

AC 電源 LED

2

アクセス ポイント電源 LED

5

アクセス ポイントに接続するイーサネット コネクタ(RJ-45)(10/100/1000BASE-T)

3

エラー LED

6

スイッチに接続するイーサネット コネクタ(RJ-45)(10/100/1000BASE-T)

パワー インジェクタの LED の監視

アクセス ポイント電源、エラー、および AC 電源の各 LED を使用して、パワー インジェクタのステータスを確認できます。これらの LED で表示されるステータス情報は次のとおりです。

アクセス ポイント電源 LED:アクセス ポイントが正常に検出されると緑色で点灯し、パワー インジェクタからアクセス ポイントに電源が供給されていることを示します。

エラー LED:ディスカバリ モードまたは電源オン時にエラーが発生すると、赤色で点灯します。サポート組織に問い合わせる前に、イーサネット ケーブルと接続を確認してください。

AC 電源 LED:パワー インジェクタに AC 電源が供給されていて、アクセス ポイントに電源を供給できる状態にあると、緑色で点灯します。