Cisco Connected Mobile Experiences コンフィギュレーション ガイド、リリース 10.2
使用する前に
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Cisco Connected Mobile Experiences の概要

Cisco モビリティ サービス エンジン(Cisco MSE)は、Cisco Connected Mobile Experiences(Cisco CMX)を導入、実行するためのプラットフォームとして機能します。 Cisco MSE は、物理アプライアンス(ボックス)または仮想アプライアンス(VMware vSphere Client を使用して導入)という 2 種類のモードで提供されます。 Cisco CMX を使用すれば、Cisco ワイヤレス ネットワークと Cisco MSE のロケーション インテリジェンスにより、エンドユーザ向けにパーソナライズしたモバイル エクスペリエンスを作成し、ロケーションベースのサービスによる業務の効率化を実現することができます。

Cisco CMX の機能の詳細については、次の URL にある『Release Notes for Cisco CMX, Release 10.2』を参照してください。

http:/​/​www.cisco.com/​c/​en/​us/​td/​docs/​wireless/​mse/​release/​notes/​cmx_​10_​2_​rn.html

Cisco CMX サービスの概要

Cisco CMX では次のサービスにアクセスできます。
  • DETECT & LOCATE:Detect & Locate サービスは、Cisco WLC から提供されるデータを使用して、ワイヤレス LAN(WLAN)対応アクセス ポイントにより検出されるワイヤレス デバイスの X,Y 位置を(マップの左上を 0,0 として)高い精度で算出します(一般に、標準ロケーション テクノロジーの場合は +/-5M、90%、ハイパーロケーション テクノロジーの場合は +/-1M、50%)。 ただし、ロケーション対応環境に関するシスコのベスト プラクティスに従ってアクセス ポイントが展開されている必要があります。 CMX GUI では、以下の物理的な位置を表示できます。

    • 関連付けられているワイヤレス デバイス(デフォルト ビューでは緑色のドットとして表示)

    • 関連付けられていないワイヤレス デバイス(デフォルト ビューでは赤色のドットとして表示)

    • RF 干渉源(照明アイコン)

    • アクセス ポイント(円形)

    • BLE ビーコン(BLE アイコン)

    • アクティブな WiFi RFID タグ(タグ アイコン)

    バックグラウンド マップには次の情報を表示できます。

    • Cisco Prime Infrastructure からインポートされた包含ゾーンと除外ゾーン

    • Cisco CMX で作成された Analytics ゾーン

    また、このロケーション情報が CMX Analytics サービスに渡される場合、このロケーション情報から、敷地内における当日の顧客の移動と行動を把握できます。 Cisco CMX Analytics サービスはデバイス パラメータを判別し、この情報を 6 種類の独自のウィジェットに表示できます。

    インストール時に [Location] を選択した場合、Cisco CMS GUI では次のサービスが表示されます。
    • DETECT & LOCATE:トライアル期間として 120 日間使用できます(CMX 基本/拡張ライセンスを追加しない場合)。

    • ANALYTICS:トライアル期間として 120 日間使用できます(CMX 拡張ライセンスを追加しない場合)。 

    • CONNECT & ENGAGE:CMX 基本/拡張ライセンスのいずれかが追加されるまで、トライアル期間として 120 日間使用できます。

    • MANAGE

    • SYSTEM

    詳細については、Connect and Engage サービスの概要を参照してください。

  • ANALYTICS:このサービスは、Wi-Fi デバイスの位置を分析するためのパッケージ化されたデータ分析ツールを提供します。 データ可視化エンジンとして機能し、組織がネットワークをビジネス分析のデータ ソースとして使用して、行動パターンとトレンドを理解できるようにします。これにより、組織は来訪者のエクスペリエンスを向上させ、カスタマー サービスを改善する方法を決定できます。

    ANALYTICS サービスでは、6 種類のウィジェットを作成できます。

    • デバイス数(Device Count)

    • 滞在時間(Dwell time)

    • 滞在時間の内訳(Dwell time breakdown)

    • 関連付けられているユーザのレポート(Associated User Report)

    • Path(パス)

    • Correlation(相関)

    詳細については、Cisco CMX Analytics サービスを参照してください。

  • CONNECT&ENGAGE:このサービスは、直感的でシンプルであり、詳細なカスタマイズが可能なロケーション認識型ゲスト サービスを、2 種類のゲスト オンボード エクスペリエンスを提供するキャプティブ ポータルの形式で提供します。
    • Facebook Wi-Fi

    • カスタム ポータル

    詳細については、Connect and Engage サービスを参照してください。

  • PRESENCEANALYTICS:Cisco Presence Analytics サービスは、単一のネットワーク アクセス ポイントであっても、アクセス ポイントとモバイル デバイスとのインタラクションからビジターの存在を検出する新しい分析エンジンです。 ワイヤレス デバイスから送信されるプローブ要求の情報を使用すると、クライアントのプローブ アクティビティを検知するアクセス ポイントが 1 つのみであっても、そのアクセス ポイントのロケーションに基づいて、クライアントの全般的なロケーションを特定できます。  AP が単一であっても、その AP から提供される情報により、Presence Analytics サービスは貴重なビジネス インテリジェンスを作成できます。 Presence Analytics は、受信信号強度表示(RSSI)と、高信号強度の期間から、クライアント デバイスがサイト内にとどまっているか、または単に通過しているだけであるかを判断します。 デバイスがアクセス ポイントに接続していない場合でも、デバイスが信号範囲内にあり、ワイヤレス機能がオンになっていれば、そのデバイスの存在が検出されます。 Presence Analytics が、一連の AP に関するロケーション情報を作成する場合、CMX インスタンスへのマップのインポートも設定も不要であるという点で、管理をシンプルにできます。 Presence Analytics では、特定の AP または一連の AP と物理ロケーションの関連付けを認識することで、特定のロケーションのビジター数(新規ビジターまたはアクセスを繰り返すビジターを問わず)と、各ビジターが AP に物理的に近接した位置で過ごした時間をビジネス上の観点から把握し、デバイスがロケーションを単に通過しただけであるか、または AP による処理対象ロケーション内に実際にとどまっていたどうかを確認することができます。 詳細については、Presence Analytics サービスの概要を参照してください。

    インストール時に [Presence] を選択した場合、Cisco CMS GUI では次のサービスが表示されます。

    • PRESENCE ANALYTICS

    • CONNECT & ENGAGE

    • MANAGE

    • SYSTEM

  • MANAGE:このサービスでは、ライセンス、ユーザ、ゾーン、ビーコン、および通知を管理できます。 詳細については、Cisco CMX のコンフィギュレーションの管理を参照してください。
  • SYSTEM:このサービスでは、システムの正常性を検証し、パターンとメトリックを確認できます。 詳細については、Cisco CMX のシステム設定の管理を参照してください。

Cisco CMX 10.2 でサポートされているすべての新機能のリストについては、次の URL にある『Release Notes for Cisco CMX 10.2』を参照してください。

http:/​/​www-author.cisco.com/​c/​en/​us/​td/​docs/​wireless/​mse/​release/​notes/​cmx_​10_​2_​rn.html

Cisco CMX 10.2 を設定するための前提条件

Cisco CMX 10.2 を設定するには次のコンポーネントが必要です。

  • Cisco Prime Infrastructure 1.3、1.4、または 2.x から(ファイルの形式で)エクスポートされたマップ


    (注)  


    Cisco Prime Infrastructure からマップをインポートするのは、Cisco CMX Location サービスを使用する場合だけです。 Presence Analytics サービスを使用する場合は、マップをインポートする必要はありません。これは、Presence Analytics サービスではマップは必要ではなく、Presence Analytics ダッシュボードですべての設定を完了できるためです。


  • シスコ ワイヤレス コントローラ(Cisco WLC)7.x または 8.x

  • Cisco CMX 10.2 ライセンス(Cisco CMX 10.2 には、すべての機能を利用できる 120 日間の評価ライセンスが付属しています。このライセンスは、Cisco CMX をインストール後、初めて開始するときに有効化されます。 無期限ライセンスの追加については、ライセンスの追加を参照してください。)

マップのインポートとシスコ ワイヤレス コントローラ

Cisco CMX は、システムに追加されたシスコ ワイヤレス コントローラ(Cisco WLC)から受信する Network Mobility Services Protocol(NMSP)データを利用します。 ここでは、従うべき手順について説明します。

Cisco Prime Infrastructure マップのエクスポート

Cisco CMX のマップを取得するには、Cisco Prime Infrastructure からマップをエクスポートする必要があります。

手順
    ステップ 1   Cisco Prime Infrastructure にログインします。
    ステップ 2   [Maps] メニューから [Site Maps] を選択します。
    ステップ 3   [Export Maps] を選択して、[Go] をクリックします。
    ステップ 4   エクスポートするマップを選択し、[Export] をクリックします。

    選択したマップが ImportExport_xxxx .tar.gz という名前の圧縮 tar ファイル(例:ImportExport_4575dcc9014d3d88.tar.gz)としてブラウザのダウンロード ディレクトリにダウンロードされます。


    エクスポートしたマップのコピー

    Cisco CMX がアクセスできるサーバのディレクトリに、エクスポートしたマップをコピーするには、Secure Copy Protocol(SCP)を使用します。

    マップのインポート

    GUI または CLI を使用して、Cisco Prime Infrastructure から Cisco CMX にマップをインポートできます。

    インポートされたマップは、Cisco CMX で既存のマップの後に追加されます。 上書きオプションが [Yes] に設定されている場合、Cisco CMX は同名であるが、インポート マップ ファイルの AesUID が異なるキャンパスが Cisco CMX に存在していることを検出すると、このキャンパスでマップ同期操作を実行します。

    CLI を使用してマップをインポートするには、次のいずれかの作業を行います。
    • cmxctlconfigimportmap または cmxctl config import コマンドを使用して、Cisco Prime Infrastructure からすべてのマップを直接インポートする。

    • cmxctlconfigmapsimport--typeFILE--path<.tar.gz ファイルのパス> コマンドを使用して、エクスポートしたマップを Cisco CMX にインポートする。

      Cisco CMX コマンドの詳細については、次の URL にある『Cisco Connected Mobile Experiences (CMX) Command Reference Guide, Release 10.2』を参照してください。

      http:/​/​www.cisco.com/​c/​en/​us/​td/​docs/​wireless/​mse/​10-2/​cmx_command/​guide/​cmxcli10.html

    GUI を使用してマップをインポートするには、次の作業を行います。
    1. Cisco Connected Mobile Experiences(Cisco CMX)にログインします。

    2. [SYSTEM Dashboard] をクリックします。

    3. ウィンドウの右上隅にある [Gear] アイコンをクリックします。

    4. [Controllers and Maps Setup] > [Import] をクリックします。


      (注)  


      Cisco CMX 10.2 には [Override Maps] オプションがあります([SYSTEM] > [Settings])。 デフォルトで、このオプションは有効になっています。 このオプションを有効にすると、Cisco CMX マップが、インポートするファイルで定義されているマップに置き換えられます。


    CLI からの Cisco WLC の追加

    Cisco CMX CLI から Cisco WLC を追加するには、次のいずれかのコマンドを実行します。

    • cmxctlconfigcontrollersadd

    • cmxctlconfigcontrollersimport[PI/FILE]

    Cisco CMX コマンドの詳細については、次の URL にある『Cisco Connected Mobile Experiences (CMX) Command Reference Guide, Release 10.2』を参照してください。

    http:/​/​www.cisco.com/​c/​en/​us/​td/​docs/​wireless/​mse/​10-2/​cmx_command/​guide/​cmxcli10.html

    Cisco CMX ユーザ インターフェイスへのログイン

    手順
      ステップ 1   Google Chrome 40 以降を使用して、Cisco CMX ユーザ インターフェイスを起動します。
      ステップ 2   ブラウザのアドレス行に、https://ipaddress と入力します。ここで、ipaddress は、Cisco CMX をインストールしたサーバの IP アドレスです。

      Cisco CMX ユーザ インターフェイスに [Login] ウィンドウが表示されます。

      ステップ 3   ユーザ名とパスワードを入力します。

      (デフォルトのユーザ名は admin、デフォルトのパスワードは admin です。)


      ライセンスの追加と管理

      Cisco CMX 10.2 には、すべての機能を利用できる 120 日間の評価ライセンスが付属しています。このライセンスは、Cisco CMX をインストール後、初めて開始するときに有効化されます。

      無期限ライセンスの追加については、ライセンスの追加と管理を参照してください。

      ライセンス取得の詳細については、『Cisco Connected Mobile Experiences (CMX) Version 10 Ordering and Licensing Guide』を参照してください。

      Cisco CMX サービスの有効化または無効化

      • CLI を使用して Cisco CMX サービスを有効にするには、次のコマンドを実行します。

        cmxctl enable {consul | qlesspyworker | cassandra | iodocs | cache_6382 | cache_6380 | cache_6381 | cache_6383 | cache_6385 | influxdb | metrics | confd | cache_6379 | cache_6378 | haproxy | database | analytics | connect | location | configuration | matlabengine | hyperlocation | nmsplb | agent}

      • CLI を使用して Cisco CMX サービスを無効にするには、次のコマンドを実行します。

        cmxctl disable {consul | qlesspyworker | cassandra | iodocs | cache_6382 | cache_6380 | cache_6381 | cache_6383 | cache_6385 | influxdb | metrics | confd | cache_6379 | cache_6378 | haproxy | database | analytics | connect | location | configuration | matlabengine | hyperlocation | nmsplb | agent}

      これらのコマンドの詳細については、次の URL にある『Cisco Connected Mobile Experiences (CMX) Command Reference Guide, Release 10.2』を参照してください。

      http:/​/​www.cisco.com/​c/​en/​us/​td/​docs/​wireless/​mse/​10-2/​cmx_command/​guide/​cmxcli10.html

      ユーザの追加とロールの管理

      Cisco CMX で MANAGE サービスを使用して、ユーザを新規に作成し、ユーザが実行する必要がある作業に基づいてロールをユーザに割り当てることができます。つまり、ロールベース アクセス コントロールを有効にできます。

      以下にユーザのタイプを示します。

      • 管理ユーザ:管理ユーザは、Cisco CMX のすべてのサービスと機能(ライセンス タイプに基づく)にアクセスできます。

      • その他:管理ユーザはその他のユーザを作成し、作成したユーザにロールを割り当てることができます。

      以下に、ユーザに割り当てることができるロールを示します。

      • System

      • Manage

      • Analytics

      • Read Only

      • Location

      • Admin

      • ConnectExperience

      • Connect

      ユーザの作成およびロールの割り当ての詳細については、ユーザの管理を参照してください。

      Cisco CMX Setup Assistant の使用

      Cisco CMX Setup Assistant ポップアップにより、システムを初めて使用する前の基本的な設定手順を実行できます。 Cisco CMX にログインすると、Cisco CMX Setup Assistant が自動的に表示されます。 Cisco CMX Setup Assistant を再起動するには、ヘルプ()アイコンをクリックします。

      API の入手

      次の API を入手するには、URL https://cmx-ip-address /apidocs/ を使用します。

      • コンフィギュレーション REST API(Cisco CMX のさまざまな部分を設定するための API)。

      • ロケーション ベースの REST API(ビジターのロケーション固有の詳細情報を検出するための API)。

      • 分析ベースの REST API(ビジターに関する分析データを検出するための API)。

      • 接続ベースの REST API(ユーザ セッション情報を検出するための API)。

      • プレゼンス ベースの REST API(ビジターのプレゼンス データを検出するための API)。