Cisco Connected Mobile Experiences Configuration Guide, Release 7.6
概要
概要

概要

この章では、全体的な Cisco Unified Wireless Network(CUWN)内の Cisco Connected Mobile Experience のコンポーネントである、Cisco 3300 シリーズ Mobility Services Engine(MSE)の役割について説明します。

また、Mobility Services Engine でサポートされているサービスおよび CMX のコンポーネントである、Context-Aware Service(CAS)ソフトウェアについても説明します。

この章は、次の内容で構成されています。

Cisco Context-Aware Mobility ソリューションについて

CMX ソリューションの基盤は CUWN のコントローラ ベースのアーキテクチャです。 CUWN には、主要なコンポーネントとしてアクセス ポイント、ワイヤレス LAN コントローラ、Cisco Prime Infrastructure 管理アプリケーション、Cisco 3300 シリーズ Mobility Services Engine が含まれています。

ここでは、次の内容について説明します。

Cisco 3300 シリーズ Mobility Services Engine

Cisco 3300 Mobility Services Engine は、CMX ソリューションのコンポーネントである CAS で動作します。

モビリティ サービス エンジンには 2 種類のモデルがあります。

  • Cisco 3355 Mobility Services Engine

  • 仮想アプライアンス

CAS

CAS により、シスコ アクセス ポイントから状況依存情報(ロケーション、温度、可用性など)を取得することで、Mobility Services Engine は数千のモバイル アセットとクライアントを同時に追跡できます。

CAS は、受信したコンテキスト情報を処理するために、Cisco Context-Aware Engine for Clients and Tags に依存します。 Cisco Context-Aware Engine for Clients and Tags は、Wi-Fi クライアントから受信したデータと Wi-Fi タグから受信したデータを処理します。

[ContextAware] タブ

Prime Infrastructure ホーム ページの [ContextAware] タブにアクセスできます。 このタブには、重要な Context-Aware Service ソフトウェア情報があります。

次の出荷時の初期状態コンポーネントは、[ContextAware] タブに表示されます。

  • [MSE Historical Element Count]:指定の期間のタグ、クライアント、不正 AP、不正クライアント、干渉、有線クライアント、およびゲスト クライアントの数の履歴トレンドを表示します。


    (注)  


    [MSE Historical Element Count] の情報は、時間ベースのグラフで表示されます。 時間ベースのグラフでは、グラフ ページの上部に、6 時間、1 日、1 週間、2 週間、4 週間、3 ヵ月、6 ヵ月、1 年、およびカスタムを表示するリンク バーがあります。 選択すると、そのタイム フレームのデータが取得され、対応するグラフが表示されます。



    (注)  


    ダッシュレットの [MSE Historical Element Count] は、MSE から 5 分ごとに取得され、Prime Infrastructure データベースに定期的に集約されます。 所定の仮想ドメインでは、その仮想ドメインに割り当てられたフロアに基づいて、要素の数が MSE から取得されます。 これらの数はダッシュレットに集約、表示されます。


  • [Rogue Element Detected by CAS]:不正 AP および不正クライアントのインデックスをパーセンテージで示します。 また、1 時間、24 時間、および 24 時間を超える期間以内に各 MSE によって検出された不正 AP と不正クライアントの数も表示します。

    不正 AP のインデックスは、Prime Infrastructure 上のすべての MSE で不正 AP として検出されたアクティブな追跡済み要素の合計に対するパーセンテージとして定義されます。

    不正クライアントのインデックスは、Prime Infrastructure 上のすべての MSE で不正クライアントとして検出されたアクティブな追跡済み要素の合計に対するパーセンテージとして定義されます。

  • [Location Assisted Client Troubleshooting]:ロケーション アシスタンスとともにこのオプションを使用して、クライアントをトラブルシューティングできます。 トラブルシューティングの基準として MAC アドレス、ユーザ名、または IP アドレスを指定できます。

    ロケーション アシストされるクライアントのトラブルシューティングの詳細については、ContextAware ダッシュボードからの、ロケーション アシストを受けるクライアントに関するトラブルシューティングを参照してください。

  • [MSE Tracking Counts]:各要素タイプの追跡数と非追跡数を表します。 要素タイプには、タグ、不正 AP、不正クライアント、干渉、有線クライアント、ワイヤレス クライアント、およびゲスト クライアントが含まれます。


    (注)  


    要素の非追跡数は root ドメインでのみ使用可能です。


  • [Top 5 MSEs]:ライセンス使用率のパーセンテージに基づいて上位 5 つの MSE を一覧表示します。 また、MSE ごとに各要素タイプの数を表示します。

詳細なレポートを取得するには、コンポーネントで数リンクをクリックします。 グラフとグリッド ビューを切り替えるには、コンポーネント内のアイコンを使用します。 グリッドまたはグラフをページ全体で表示するには、[Enlarge Chart] アイコンを使用します。

クライアントとタグのライセンス情報

アクセス ポイントからタグおよびクライアントに関する状況依存情報を取得するには、シスコからライセンスを購入する必要があります。

  • これはタグとクライアント(Base ロケーション ライセンス)に共通のライセンスです。

  • タグ、クライアント、不正クライアント、不正アクセス ポイントの詳細については、Context-Aware Service の計画および検証を参照してください。

  • タグとクライアントのライセンスは 1、10、100 アクセス ポイントの倍数の範囲で、様々な数量が提供されます。 Mobility Services Engine のハードウェアに応じて、最大 25,000 の Wi-Fi クライアントおよび Wi-Fi タグ(合計数)がサポートされます。

  • Base ロケーションと拡張ロケーションのサービスで、MSE 3355 は最大 2500 アクセス ポイントを追跡し、VM では最大 5000 アクセス ポイントを追跡できます。 MSE 3355 と VM で追跡できる最大クライアント数は、それぞれ 25,000 台と 50,000 台です。

状況依存情報の表示

収集された状況依存情報は、中央集中型 WLAN 管理プラットフォームで、Prime Infrastructure のグラフィカル ユーザ インターフェイス形式で表示できます。


(注)  


ただし、Prime Infrastructure を使用する前に、コマンドライン インターフェイス コンソール セッションを使用して、Mobility Services Engine の初期設定を行う必要があります。 次の URL にある 『Cisco 3355 Mobility Services Engine Getting Started Guide』を参照してください:http:/​/​www.cisco.com/​en/​US/​products/​ps9742/​tsd_​products_​support_​series_​home.html

Mobility Services Engine のインストールと初期設定が完了したら、Mobility Services Engine は複数の Cisco ワイヤレス LAN コントローラと通信し、オペレータにより定義された状況依存情報を収集できます。 次に、関連付けられている Prime Infrastructure を使用して各 Mobility Services Engine と通信し、選択されたデータを転送および表示できます。


クライアント、不正アクセス ポイント、不正クライアント、モバイル ステーション、およびアクティブ RFID アセット タグに関するデータを収集するように Mobility Services Engine を設定できます。

ここでは、次の内容について説明します。

ContextAware ダッシュボードからの、ロケーション アシストを受けるクライアントに関するトラブルシューティング

Prime Infrastructure ホームページの [ContextAware] タブを使用して、クライアントのトラブルシューティングを実行できます。 MAC アドレス、ユーザ名、または IP アドレスを検索条件として指定し、[Troubleshoot] をクリックします。 [Troubleshoot] ページが表示されます。 ダッシュボードを使用して、特定の仮想ドメインに属するワイヤレス クライアントに対して、トラブルシューティング情報が表示されます。 アソシエートされたクライアントの場合、トラブルシューティング情報は、特定の仮想ドメインのフロアに属する場合のみ表示されます。 プローブ クライアントの場合、トラブルシューティング情報は root ドメインで表示されます。

[Context Aware History] タブで Context Aware 履歴レポートを表示できます。 このレポートを MSE 名に基づいてフィルタリングできます。 さらに [Timezone]、[State]、または [All] に基づいて、レポートをフィルタリングできます。 状態は、アソシエート済みまたはディスアソシエート済みのいずれかです。

[Timezone] を選択した場合は、次のいずれかを選択できます。

  • 日付と時刻

    または

  • ドロップダウン リストの次のいずれかの値:

    • 直近の 1 時間

    • 直近の 6 時間

    • 直近の 1 日間

    • 直近の 2 日間

    • 直近の 3 日間

    • 直近の 4 日間

    • 直近の 5 日間

    • 直近の 6 日間

    • 直近の 7 日間

    • 直近の 2 週間

    • 直近の 4 週間

    別の方法として、[Generate Report] リンクを使用して、クライアント ロケーション履歴レポートを生成できます。 また、レポート ページで使用可能なアイコンを使用して、CSV または PDF 形式にレポートをエクスポートしたり、レポートを電子メールで送信したりもできます。

    Prime Infrastructure ホーム ページの [ContextAware] タブの詳細については、[ContextAware] タブを参照してください。

イベント通知

Mobility Services Engine は、次の転送メカニズムを介して、登録されたリスナーにイベント通知を送信します。

  • Simple Object Access Protocol(SOAP)

  • 簡易メール転送プロトコル(SMTP)メール

  • 簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)

  • Syslog


(注)  


Prime Infrastructure は、SNMP を介してイベント通知を受信するリスナーとして動作できます。 イベント通知を使用しない場合、Prime Infrastructure およびサードパーティのアプリケーションは、定期的にロケーションベース サービスからロケーション情報を要求する必要があります。

ただし、プル通信モデルは、ロケーション情報に対するよりリアルタイムの更新を必要とするアプリケーションには適しません。 これらのアプリケーションでは、登録されたリスナーが特定の条件を満たしている場合に、Mobility Services Engine のプッシュ イベント通知を設定できます。