Cisco Aironet 350 シリーズ ワイヤレス LAN クライアント アダプタ インストレーション コンフィギュレーション ガイド Windows CE 版 Software Release 2.60
診断の実行
診断の実行
発行日;2012/02/05 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

診断の実行

ACU 診断ツールの概要

Signal Strength Display Units の設定

のステータスの表示

の統計情報の表示

診断の実行

この章では、ACU を使用して、ユーザレベルの診断を実行する方法について説明します。

この章では、次の項目について説明します。

「ACU 診断ツールの概要」

「Signal Strength Display Units の設定」

「クライアント アダプタのステータスの表示」

「クライアント アダプタの統計情報の表示」

ACU 診断ツールの概要

ACU 診断ツールを使うと、無線ネットワーク内のクライアント アダプタのパフォーマンスを評価できます。これらのツールを使用すると、次の機能を実行できます。

クライアント アダプタの現在のスタータスの表示

クライアント アダプタのデータの送受信に関する統計情報の表示

Signal Strength Display Units の設定

ACU Status ウィンドウに信号強度を表示するために使用される単位を指定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ACU アイコンをダブルタップするか、Start > Programs > Cisco > ACU の順に選択します。Profiles ウィンドウが表示されます。

ステップ 2 Options ボタンをタップします。ACU Options ウィンドウが表示されます(図 7-1 を参照)。

図 7-1 ACU Options ウィンドウ

 

ステップ 3 Signal Strength Display Units に対し、次のどちらかのオプションを選択します。

Percent(%):信号強度をパーセントで表示します。これはデフォルト設定です。

dBm:信号強度をミリワットあたりのデシベルで表示します。

ステップ 4 OK をタップして、変更を保存します。


 

クライアント アダプタのステータスの表示

現在のクライアント アダプタのステータスを確認する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Profiles ウィンドウで Status タブをタップします。Status ウィンドウが表示されます。図7-2 は、信号強度の値がパーセントで表示された Status ウィンドウを示しています。図 7-3 は、信号強度の値が dBm で表示された同ウィンドウです。

図7-2 Status ウィンドウ(信号強度をパーセントで表示)

 

図 7-3 Status ウィンドウ(信号強度を dBm で表示)

 

表7-1 は、Status ウィンドウに表示される各要素とその説明を示しています。

 

表7-1 クライアント アダプタ ステータス

ステータス
説明

Status ウィンドウの最初の行

クライアント アダプタの動作モードと、アソシエート先のアクセス ポイントの名前を示します。

値: Not Associated、Associated、Authenticated、またはAd Hoc Mode


) アクセス ポイントの名前が表示されるのは、クライアント アダプタがインフラストラクチャ モードで動作し、(Cisco IOS リリース 12.2(4)JA 以降が実行されているアクセス ポイントで)Aironet Extensions が有効になっている場合だけです。


 

Associated Access Point MAC Address

クライアント アダプタのアソシエート先のアクセス ポイントの MAC アドレス。クライアント アダプタがインフラストラクチャ モードで動作している場合だけ表示されます。


) このフィールドには、アクセス ポイントのイーサネット ポートの MAC アドレス(Cisco IOS が実行されていないアクセス ポイントの場合)、またはアクセス ポイントの無線の MAC アドレス(Cisco IOS が実行されているアクセス ポイントの場合)が表示されます。Cisco IOS が実行されているアクセス ポイントのイーサネット ポートの MAC アドレスは、デバイスの背面のラベルに印刷されています。


 

Associated Access Point IP Address

クライアント アダプタのアソシエート先のアクセス ポイントの IP アドレス。クライアント アダプタがインフラストラクチャ モードで動作し、アクセス ポイントで IP アドレスが設定され、(Cisco IOS Release 12.2(4)JA 以降が実行されているアクセス ポイントで)Aironet Extensions が有効になっている場合にだけ表示されます。


) Aironet Extensions が無効になっている場合、アソシエート先のアクセス ポイントの IP アドレスは 0.0.0.0 と表示されます。


 

Signal Strength

すべての受信パケットの信号の強度。値が大きいほど、棒グラフが緑色になり、信号が強いことを示します。

棒グラフの下のヒストグラムは、現在の信号の強度を視覚的に示しています。信号の強度は、緑色(最も強い)、黄色(中程度)、赤色(最も弱い)の 3 色で表されます。

値の範囲: 0 ~ 100% または -95 ~ -45dBm

Signal Quality

すべての受信パケットの信号の品質。値が大きいほど、棒グラフが緑色になり、信号が明瞭であることを示します。

棒グラフの下のヒストグラムは、現在の信号の品質を視覚的に示しています。信号の品質は、緑色(最も高い)、黄色(中程度)、赤色(最も低い)の 3 色で表されます。

値の範囲: 0 ~ 100%


) この設定は、信号強度をパーセントで表示するように選択した場合にのみ表示されます。詳細は、「Signal Strength Display Units の設定」を参照してください。


 

Noise Level

2.4GHz 帯域での背景の無線周波エネルギーのレベル。値が小さいほど、棒グラフが緑色になり、背景ノイズが弱いことを示します。

値の範囲: -100 ~ -5dBm


) この設定は、信号強度を dBm で表示するように選択した場合にのみ表示されます。詳細は、「Signal Strength Display Units の設定」を参照してください。


 

Overall Link Quality

クライアント アダプタがアクセス ポイントと通信する能力。 これは、アダプタの信号強度と信号品質の両方の結果によって決まります。

値: Not Associated、Poor、Fair、Good、Excellent


) この設定は、信号強度をパーセントで表示するように選択した場合にのみ表示されます。詳細は、「Signal Strength Display Units の設定」を参照してください。


 

Signal to Noise Ratio

信号強度と現在のノイズ レベルの差。値が大きいほど、アクセス ポイントと通信するためのクライアント アダプタの能力が高くなります。

値の範囲: 0 ~ 90 dB


) この設定は、信号強度を dBm で表示するように選択した場合にのみ表示されます。詳細は、「Signal Strength Display Units の設定」を参照してください。


 

送信電力

クライアント アダプタの、現在の送信電力レベル。最大レベルは、各国の規制機関によって異なる値が規定されています。

値: 1、5、20、30、50、または 100mW


) クライアント アダプタの電力レベルの設定については、表5-1 の Transmit Power パラメータの説明を参照してください。


 

Link Speed

クライアント アダプタの、現在のデータ パケット送信レート。

値: 1、2、5.5、または 11Mbps

Channel Set

現在の構成のクライアント アダプタが準拠している規制地域(北米など)。ユーザはこの値を選択できません。


) 各チャネルのチャネル識別番号、チャネル中心周波数、および規制地域のリストは、 チャネル、電力レベル、アンテナ ゲイン を参照してください。


 

MAC アドレス

工場出荷時にクライアント アダプタに割り当てられた MAC アドレス。

Encryption

データ パケットに使用されている暗号化のタイプを示します。

値: None、WEP、Cisco TKIP、または WPA TKIP


) これらの暗号化タイプの詳細は、「セキュリティ機能の概要」を参照してください。


 

Encryption
説明

None

データの暗号化が無効になっています。

WEP

静的または動的 WEP は有効になっていますが、MMH MIC と WPA はいずれも有効になっていません。

Cisco TKIP

MMH MIC が有効になっています。

WPA TKIP

WPA が有効になっています。

メッセージ完全性チェック(MIC)

アクセス ポイントとの間で送受信されたパケットを保護するためにクライアント アダプタがメッセージ完全性チェック(MIC)を使用しているかどうかを示します。

MIC は、暗号化されたパケットへのビットフリップ攻撃を阻止します。ビットフリップ攻撃では、暗号化されたメッセージが不正侵入者によって傍受され、簡単な変更が加えられます。その後、このメッセージは不正侵入者から再び送信され、受信側で正規のメッセージとして受信されます。


) MIC はクライアント アダプタのドライブで自動的にサポートされますが、アクセス ポイントで有効になっている必要があります。


値: None、MMH、または Michael

Message Integrity Check
説明

None

MIC が無効になっています。

MMH

MIC が有効であり、Cisco TKIP とともに使用されています。

Michael

MIC が有効であり、WPA TKIP とともに使用されています。

Current IP Address

クライアント アダプタの IP アドレス。DHCP サーバから IP アドレスを取得するよう Windows CE デバイスを設定している場合、Renew ボタンを押して IP アドレスの解放および更新を開始できます。


) このパラメータと Renew ボタンが表示されるのは、PPC 2002、PPC 2003、HPC 2000、CE .NET デバイスだけです。


 

Driver Version

Windows CE デバイスにインストールされているクライアント アダプタのドライバのバージョン。

Firmware Version

クライアント アダプタで現在実行されているファームウェアのバージョン。

ステップ 2 OK をタップし、Status ウィンドウを閉じます。


 

クライアント アダプタの統計情報の表示

ACU を使用して、クライアント アダプタでどのようにデータが送受信されたかを示す統計情報を表示できます。また、メッセージ完全性チェック(MIC)の統計情報は、クライアント アダプタのドライバが MIC をサポートし、MIC がアクセス ポイントで有効になっている場合に表示されます。


) ここに表示される送受信の統計情報は、ホストの統計情報です。つまり、Windows CE デバイスで送信または受信されたパケットおよびエラーを示します。アクセス ポイントまたは ACU サイト調査ツールからのリンク ステータス テストは、ファームウェア レベルで実行されるため、Statistics ウィンドウで表示される統計情報には反映されません。


クライアント アダプタの統計情報を表示する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Profiles ウィンドウで Statistics タブをタップします。Receive Statistics ウィンドウが表示されます(図7-4 を参照)。

図7-4 Receive Statistics ウィンドウ

 

統計は、クライアント アダプタ の起動直後から計算されます。

表7-2 は、表示されるクライアント アダプタの受信統計情報とその説明を示しています。

 

表7-2 受信統計情報

統計情報
説明

Multicast Packets

問題なく受信されたマルチキャスト パケットの数。

Broadcast Packets

問題なく受信されたブロードキャスト パケットの数。

Unicast Packets

問題なく受信されたユニキャスト パケットの数

Bytes Received

問題なく受信されたデータのバイト数。

Beacons Received

問題なく受信されたビーコン パケットの数。

PLCP CRC Errors

クライアント アダプタが 802.11 Physical Layer Convergence Protocol(PLCP; 物理レイヤ コンバージェンス プロトコル)ヘッダーの受信を開始したが、ヘッダーに Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)エラーがあるため、パケットの残りの部分が無視された回数。


) CRC エラーは、クライアント アダプタの設置密度が高いために生じるパケットの衝突、同一チャネルにおけるアクセス ポイントの制御範囲の重複、信号の跳ね返りによるマルチパスの多発、または電子レンジやコードレス電話機などからの別の 2.4GHz 信号などに起因します。


 

MAC CRC Errors

802.11 PLCP ヘッダーは有効だが、データ部に CRC エラーが含まれていたパケットの数。


) CRC エラーは、クライアント アダプタの設置密度が高いために生じるパケットの衝突、同一チャネルにおけるアクセス ポイントの制御範囲の重複、信号の跳ね返りによるマルチパスの多発、または電子レンジやコードレス電話機などからの別の 2.4GHz 信号などに起因します。


 

Up Time(時間:分:秒)

クライアント アダプタが起動してからの経過時間(時間:分:秒)。クライアント アダプタが 24 時間以上稼働している場合は、「日数, 時間:分:秒」で表されます。

ステップ 2 クライアント アダプタの送信統計情報を表示するには、Category ドロップダウン メニューの矢印をタップし、Transmit Stats を選択します。Transmit Statistics ウィンドウが表示されます(図7-5 を参照)。

図7-5 Transmit Statistics ウィンドウ

 

表7-3 は、クライアント アダプタ に対して表示される各送信統計情報を示しています。

 

表7-3 送信統計情報

統計情報
説明

Multicast Packets

問題なく送信されたマルチキャスト パケットの数。

Broadcast Packets

問題なく送信されたブロードキャスト パケットの数。

Unicast Packets

問題なく送信されたユニキャスト パケットの数。

Bytes Transmitted

問題なく送信されたデータのバイト数。

Packets Retry Long

再送信された正常データ パケットの数。

Packets Retry Short

再送信された Request to Send(RTS)パケットの数。

Packets Max Retries

最大再試行回数に到達した後、送信に失敗したパケットの数。

Up Time(時間:分:秒)

クライアント アダプタが起動してからの経過時間(時間:分:秒)。クライアント アダプタが 24 時間以上稼働している場合は、「日数, 時間:分:秒」で表されます。

ステップ 3 クライアント アダプタの MIC 統計情報を表示するには、Category ドロップダウン メニューの矢印をタップし、MIC Stats を選択します。MIC Statistics ウィンドウが表示されます(図7-6 を参照)。


) MIC Stats オプションを利用できるのは、クライアント アダプタのドライバが MIC をサポートし、アクセス ポイントで MIC が有効になっている場合だけです。


図7-6 MIC Statistics ウィンドウ

 

表7-4 は、クライアント アダプタ に対して表示される各 MIC 統計情報を示しています。

 

表7-4 MIC 統計情報

統計情報
説明

Packets MIC OK

有効な MIC とともに問題なく受信されたパケットの数。

Packets No MIC

MIC が検出できなかったために廃棄されたパケットの数。

Packets Incorrect MIC

MIC の値に誤りがあるために廃棄されたパケットの数。

Packets No MIC Seed

MIC シードが受信できなかったために廃棄されたパケットの数。

Packets Wrong MIC Seq

MIC シーケンス番号が不適切なために廃棄されたパケットの数。

ステップ 4 OK をタップし、Statistics ウィンドウを閉じます。