Cisco Aironet 350 シリーズ ワイヤレス LAN クライアント アダプタ インストレーション コンフィギュレーション ガイド Windows CE 版 Software Release 2.60
製品概要
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発行日;2012/02/05 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

製品概要

の概要

用語

ハードウェア コンポーネント

無線

無線アンテナ

LED

ソフトウェア コンポーネント

無線ファームウェア

ドライバ

クライアント ユーティリティ

ACU の概要

Client Utility ウィンドウのボタン

を使用したネットワーク構成

アドホック無線 LAN

ワークステーションで有線 LAN にアクセスする無線インフラストラクチャ

製品概要

この章では、Cisco Aironet 350 シリーズ ワイヤレス LAN クライアント アダプタについて説明し、無線ネットワークにおけるこれらのアダプタの役割について説明します。

この章では、次の項目について説明します。

「クライアント アダプタの概要」

「ハードウェア コンポーネント」

「ソフトウェア コンポーネント」

「クライアント アダプタを使用したネットワーク構成」

クライアント アダプタの概要

Cisco Aironet 350 シリーズ ワイヤレス LAN クライアント アダプタは、固定、ポータブル、またはモバイルのデバイスと他の無線デバイスや有線ネットワーク インフラストラクチャの間で、透過的な無線データ通信を可能にする 100mW(ミリワット)無線モジュールです。クライアント アダプタは、プラグアンドプレイ(PnP)テクノロジー対応のデバイスと完全な互換性を持ちます。

クライアント アダプタの主な機能は、無線インフラストラクチャを介して、有線 LAN に接続されたアクセス ポイントからデータ パケットを透過的に転送することです。これらのアダプタは、ケーブルが無線接続に置き換えられていて、アクセス ポイントでの有線 LAN 接続が必要なことを除けば、標準のネットワーク製品と同様に動作します。無線ネットワークの特別な機能は必要ありません。ネットワーク上で動作する既存のアプリケーションは、すべてこのアダプタで動作します。

このマニュアルでは、次の 2 つのタイプのクライアント アダプタについて説明します。

PC カード(型番:AIR-PCM35x):Type II または Type III の外部 PC カード スロットを搭載しているすべてのデバイスに挿入可能な IEEE 802.11b 準拠 2.4GHz 11Mbps PCMCIA カードの無線モジュール。ホスト デバイスには、ラップトップ、ノートブック、パーソナル デジタル アシスタント(PDA)、ハンドヘルド デバイス、ポータブル デバイスなどがあります。

LM カード(型番:AIR-LMC35x):Type II または Type III の内部 PC カード スロットを搭載しているデバイスに、通常はプリインストールされている IEEE 802.11b 準拠 2.4GHz 11Mbps PCMCIA カードの無線モジュール。通常のホスト デバイスはハンドヘルド デバイスまたはポータブル デバイスです。


) 製品型番内の x は、カードの Wired Equivalent Privacy(WEP)レベルを示します。0 は WEP 機能がないことを、1 は 40 ビットの WEP を、2 は 128 ビットの WEP を表します。ただし、2 番目の x が 0 であっても型番に K9 が含まれるカードには、128 ビット WEP 機能が備わっています。



) クライアント アダプタ ドライバおよびユーティリティ バージョン 2.60 は、Cisco Aironet 340 シリーズ クライアント アダプタでの使用をサポートしていません。


用語

このマニュアルでは、全体を通して次の用語が使用されています。

クライアント アダプタ:PC カードと LM カードの双方を指します。

PC カード または LM カード:特定のクライアント アダプタを指します。

ワークステーション(または、ステーション):クライアント アダプタが搭載されたコンピューティング デバイスを指します。

インフラストラクチャ デバイス:アクセス ポイント、ブリッジ、ベース ステーションなど、クライアント アダプタを有線 LAN に接続するデバイスを指します。このマニュアルでは、インフラストラクチャ デバイス全般を「アクセス ポイント」という用語で表現しています。

ハードウェア コンポーネント

クライアント アダプタの 3 つの主なハードウェア コンポーネントは、無線、無線アンテナ、および 2 つの LED です。

無線

Cisco Aironet 350 シリーズの PC カードおよび LM カードは、IEEE 802.11b 準拠のクライアント アダプタです。これらのアダプタは、ライセンスが不要な 2.4GHz の Industrial Scientific Medical(ISM; 産業科学医療)バンドで動作する Direct-Sequence Spread Spectrum(DSSS; ダイレクト シーケンス スペクトラム拡散)方式無線を内蔵しています。350 シリーズ 100mW無線では、最大 11Mbps で動作する半二重無線チャネルでデータが転送されます。これらのカードをアドホック モード(ピアツーピア モード)で動作させると、他の IEEE 802.11b 準拠のクライアント デバイスとの組み合わせで使用できます。また、インフラストラクチャ モードで動作させると、Cisco Aironet 340 シリーズ、350 シリーズ、1100 シリーズ、および 1200 シリーズのアクセス ポイント(2.4GHz の無線機を持つもの)、および他の IEEE 802.11b 準拠のインフラストラクチャ デバイスとの組み合わせで使用できます。これらは室内外での使用が認められています。

DSSS テクノロジーでは、無線信号を幅広い周波数範囲に分散して送信し、受信側で信号を元の周波数範囲に戻します。このテクノロジーの利点は、データ転送を妨害から保護できる点にあります。たとえば、特定の周波数でノイズや妨害の影響を受けても、他の周波数で十分な冗長性が組み込まれているので、通常、クライアント アダプタはそのまま伝送を続行できます。

無線アンテナ

使用するクライアント アダプタに応じて次のタイプのアンテナが使用されます。

PC カードは、一体型の固定接続されたダイバーシティ アンテナを備えています。ダイバーシティ アンテナ システムの利点は、カバレッジが向上することです。このシステムでは、2 つのアンテナ ポートの切り替えやサンプリングが PC カードで可能になり、データ パケットの受信に最適なポートを選択できます。その結果、妨害が存在する条件下でも、Radio Frequency(無線周波数; RF)接続を維持できる可能性が高くなります。アンテナは、カードを PC カード スロットに差し込んだ状態でスロットの外に突き出すカード部分に組み込まれています。

LM カードにはアンテナが同梱されていませんが、カードの外部コネクタを使ってアンテナを接続できます。


) 出力レベル設定と外部アンテナを組み合わせて、放射電力が等価等方放射電力(EIRP)100mW を超えるような場合は、欧州連合の各国、および欧州 R&TTE 指令または CEPT 勧告 Rec 70.03(またはその双方)を採用している他の諸国では使用が認められません。これらの国々における出力レベルとアンテナの適法な組み合せの詳細は、「RF 被曝に関する適合宣言」および「最大電力レベルとアンテナ ゲイン」を参照してください。


LED

クライアント アダプタは、点灯または点滅によってアダプタのステータスやエラー メッセージを伝える LED が 2 つ付いています。LED コードの意味については、 トラブルシューティングを参照してください。

ソフトウェア コンポーネント

クライアント アダプタの 3 つの主なソフトウェア コンポーネントは、無線ファームウェア、ドライバ、およびクライアント ユーティリティです。

無線ファームウェア

ファームウェアは、クライアント アダプタのフラッシュ メモリに置かれ、アダプタの無線を制御します。クライアント アダプタは、ファームウェアがフラッシュ メモリにインストールされた状態で出荷されますが、より新しいバージョンのファームウェアを Cisco.com から入手できます。


) クライアント アダプタ ドライバおよびユーティリティ バージョン 2.60 には、ファームウェア バージョン 5.60.08 の使用をお勧めします。 慣例手順で、クライアント アダプタのファームウェアのバージョンを確認し、必要に応じてアップグレードする方法について説明します。


ドライバ

ドライバは、Windows CE デバイスとクライアント アダプタ間のインターフェイスを提供します。これにより、Windows CE および Windows CE で実行されるアプリケーションと、クライアント アダプタとの通信が実現します。アダプタを使用する前にドライバをインストールしておく必要があります。 クライアント アダプタのインストールで、ドライバのインストール手順を説明します。

クライアント ユーティリティ

Cisco Aironet クライアント アダプタでは、Aironet Client Utility(ACU)および Wireless Login Module(WLM)という 2 つのクライアント ユーティリティを使用できます。これらのユーティリティは、無線ファームウェアと対話してクライアント アダプタの設定を調整したり、アダプタに関する情報を表示したりするオプションのアプリケーションです。クライアント ユーティリティおよびオンライン ヘルプ ファイルは、ドライバとともにインストールされます。

ACU を使用すると、クライアント アダプタの設定プロファイルの作成、ユーザレベルの診断を実行できます。ACU にはさまざまな機能があるので、このマニュアル全体を通して機能別に説明されています。ただし、ユーティリティのインターフェイスに慣れるために、次にこのユーティリティの概要を説明します。WLM を使用すると、RADIUS サーバへの認証のために一時的な LEAP または EAP-FAST ユーザ名およびパスワードを入力できます。 EAP 認証の使用方法で、WLM に関する詳細な情報と手順を説明します。


) Windows CE .NET が動作している Windows CE デバイスでは、ACU の代わりにオペレーティング システムを介してクライアント アダプタを設定できます。詳細は、 Windows CE .NET でのクライアント アダプタの設定を参照してください。ただし、ACU を使用してクライアント アダプタを設定することをお勧めします。



) このマニュアルに掲載されているすべてのウィンドウは、PPC 2002 または PPC 2003 デバイスのものです。他の Windows CE デバイスではウィンドウが多少異なります。


ACU の概要

Profiles ウィンドウ(図1-1 を参照)は、ACU の主要なウィンドウです。ACU を開くと、この画面が表示されます。

図1-1 Profiles ウィンドウ

 

ウィンドウの下部(PPC デバイスの場合)またはウィンドウの上部(HPC デバイスおよび Windows CE .NET デバイスの場合)に並んでいる 5 つのタブで、次の ACU 機能をアクティブにできます。

Profiles:プロファイル マネージャ機能を使用してクライアント アダプタのプロファイルを作成および管理できます。 プロファイル マネージャの使用方法で、この機能の使用方法を説明します。

Firmware:クライアント アダプタに新しいファームウェアをロードできます。 慣例手順で、ファームウェアをアップグレードする手順を説明します。

Status:クライアント アダプタの現在のステータスを表示できます。 診断の実行で、ステータスの表示に関する追加情報を説明します。

Statistics:クライアント アダプタの送信、受信、MIC 統計情報を表示できます。 診断の実行で、統計情報の表示に関する追加情報を説明します。

Survey:サイト調査の担当者が無線ネットワーク内におけるインフラストラクチャ デバイスの最適な配置を判断できるようにします。 サイト調査の実行で、サイト調査機能の使用方法を説明します。

Profiles ウィンドウの上部または下部にあるステータスバーは、クライアント アダプタの現在の状態を示しています。ここに表示されるステータスは、Not Associated、Associated、Authenticated、Ad Hoc Mode、および Cisco Wireless LAN Adapter Not Found です。

Client Utility ウィンドウのボタン

Client Utility ウィンドウのボタンは特定の機能を実行するために使用されます。 表1-1 では、最も一般的なボタンについて説明します。

 

表1-1 Client Utility ウィンドウのボタン

ボタン
説明

Cancel

変更を保存しないでウィンドウを閉じる。

OK

変更を保存してウィンドウを閉じる。

Start

テストを開始する。

Stop

実行中のテストを終了する。

X

変更を保存しないでウィンドウを閉じる。

? (HPC および Windows CE .NET デバイスでのみ利用可能)

ウィンドウとそのパラメータに関する情報を提供する。

クライアント アダプタを使用したネットワーク構成

クライアント アダプタは、さまざまなネットワーク構成で使用できます。一部の構成では、アクセス ポイントがネットワーク接続を提供したり、無線通信範囲を広げるリピータとして機能したりします。最大通信範囲は、無線ネットワークの構成に基づきます。

この項では、最も一般的な次の 2 つのネットワーク構成について説明し、図に示します。

アドホック無線ローカル エリア ネットワーク(LAN)

ワークステーションで有線 LAN にアクセスする無線インフラストラクチャ

クライアント アダプタを使用した、さらに複雑なネットワークの構成例については、該当するアクセスポイントのハードウェア インストール ガイドを参照してください。


) クライアント アダプタ のネットワーク(またはインフラストラクチャ) モードの設定方法については、 クライアント アダプタの設定 を参照してください。


アドホック無線 LAN

アドホック(またはピアツーピア)無線 LAN(図1-2 を参照)は、最もシンプルな無線 LAN 構成です。アドホック ネットワーク構成による無線 LAN では、クライアント アダプタを装備したすべてのデバイスを結合して、相互に直接通信することができます。アクセス ポイントなどのインフラストラクチャ デバイスの使用は要求されません。

図1-2 アドホック無線 LAN

 

ワークステーションで有線 LAN にアクセスする無線インフラストラクチャ

LAN 上に複数のアクセス ポイントを配置すると、マイクロセルラ ネットワークを構築できます。図1-3 は、複数のアクセス ポイントを介してワークステーションで有線 LAN にアクセスするマイクロセルラ ネットワークを示しています。

この構成は、ポータブルやモバイル ステーションで有用です。これらのワークステーションがマイクロセル ドメイン間を移動中の場合でも、有線ネットワークに直接接続できるからです。このプロセスは透過的に行われ、ファイル サーバやホストへの接続は中断なしに維持されます。モバイル ステーションのアクセス ポイントへの接続は、アクセス ポイントが使用可能である限り保持されます。ただし、データ パケット転送の再試行が必要になったり、ビーコンが欠落した場合、ステーションでは自動的に別のアクセス ポイントが検索され、それにアソシエートされます。このプロセスを「シームレス ローミング」といいます。

図1-3 ワークステーションで有線 LAN にアクセスする無線インフラストラクチャ