Cisco Aironet ワイヤレス LAN クライアント アダプタ インストレーション コンフィギュレーション ガイド Windows CE 版
診断の実行
診断の実行
発行日;2012/02/03 | 英語版ドキュメント(2009/02/14 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

診断の実行

ACU 診断ツールの概要

Signal Strength Display Units

のステータスの表示

の統計情報の表示

診断の実行

この章では、ACU を使用して、ユーザレベルの診断を実行する方法について説明します。

この章では、次の項目について説明します。

「ACU 診断ツールの概要」

「Signal Strength Display Units」

「クライアント アダプタのステータスの表示」

「クライアント アダプタの統計情報の表示」

ACU 診断ツールの概要

ACU 診断ツールを使用すると、ワイヤレス ネットワーク内のクライアント アダプタのパフォーマンスを評価できます。 これらのツールでは、次の機能を実行できます。

クライアント アダプタの現在のステータスの表示

クライアント アダプタのデータの送受信に関する統計情報の表示

Signal Strength Display Units

次の手順に従って、[ACU Status]画面に信号強度の表示に使用される装置を指定します。


ステップ 1 [ACU]アイコンをダブルクリックするか、または[スタート]>[プログラム]>[Cisco]>[ ACU] の順に選択します。[Profiles]画面が表示されます。

ステップ 2 [Options]ボタンをクリックします。[ACU Options]画面が表示されます(図 7-1)。

図 7-1 [ACU Options]画面

 

ステップ 3 [Signal Strength Display Units]で次のオプションのいずれかを選択します。

[Percent(%)]:信号の強度をパーセントで表示します。 これはデフォルト設定です。

[dBm]:信号強度をミリワットと関連するデシベルで表示します。

ステップ 4 [OK] をクリックして、変更内容を保存します。


 

クライアント アダプタのステータスの表示

クライアント アダプタ の現在のステータスを表示する手順は次のとおりです。


ステップ 1 [Profiles]画面で[Status]タブをクリックします。 Status]画面が表示されます。図 7-2 は、信号強度の値をパーセントで表した[Status]画面であり、図 7-3 は、信号強度の値をミリワットに関連した dBm で表した同画面の下部です。

図 7-2 [Status]画面(パーセントによる信号強度)

 

 

 

図 7-3 [Status]画面(dBm による信号強度)

 

表 7-1 は、[Status]画面に表示される要素とその説明を示しています。

 

表 7-1 クライアント アダプタ のステータス

ステータス
説明

[Status]画面の 1 行目

クライアント アダプタの動作モードと、結合されているアクセス ポイントの名前または MAC アドレス。

値: [Not Associated]、[Associated]、[Authenticated]、または
[Ad Hoc Mode]


) アクセス ポイント名または MAC アドレスが表示されるのは、クライアント アダプタがインフラストラクチャ モードで動作し[Aironet Extensions]が有効になっている場合のみです(アクセス ポイントでは Cisco IOS リリース 12.2(4)JA 以上が実行されていること)。


 

Signal Strength

すべての受信パケットの信号の強度。 値が大きいほど、棒グラフが緑色になり、信号が強いことを示します。

棒グラフの下のヒストグラムは、現在の信号の強度を視覚的に示しています。 信号の強度は、緑色(最も強い)、黄色(中程度)、赤色(最も弱い)の 3 色で表されます。

値の範囲: 0 ~ 100% または -95 ~ -45dBm

 

Signal Quality

すべての受信パケットの信号の品質。 値が大きいほど、棒グラフが緑色になり、信号が明瞭であることを示します。

棒グラフの下のヒストグラムは、現在の信号の品質を視覚的に示しています。 信号の品質は、緑色(最も高い)、黄色(中程度)、赤色(最も低い)の 3 色で表されます。

値の範囲: 0 ~ 100%


) この設定が表示されるのは、パーセントによる信号強度の表示を選択した場合のみです。 詳細は、「Signal Strength Display Units」を参照してください。


 

Noise Level

2.4GHz 帯域での背景の無線周波エネルギーのレベル。 値が小さいほど、棒グラフが緑色になり、背景ノイズが弱いことを示します。

値の範囲: -100 ~ -45dBm


) この設定が表示されるのは、dBm による信号強度の表示を選択した場合のみです。 詳細は、「Signal Strength Display Units」を参照してください。


 

Overall Link Quality

クライアント アダプタがアクセス ポイントと通信する能力。これは、アダプタの信号強度と信号品質の両方の結果によって決まります。

値: [Not Associated]、[Poor]、[Fair]、[Good]、[Excellent]


) この設定が表示されるのは、パーセントによる信号強度の表示を選択した場合のみです。 詳細は、「Signal Strength Display Units」を参照してください。


 

Signal To Noise Ratio

信号強度と現在のノイズ レベルの差。 値が大きいほど、アクセス ポイントと通信するためのクライアント アダプタの能力が高くなります。

値の範囲: 0 ~ 90dB


) この設定が表示されるのは、dBm による信号強度の表示を選択した場合のみです。 詳細は、「Signal Strength Display Units」を参照してください。


 

Driver Version

Windows CE デバイスにインストールされたクライアント アダプタ ドライバのバージョン。

ファームウェアのバージョン

クライアント アダプタで現在実行されているファームウェアのバージョン。

Message Integrity Check

クライアント アダプタがアクセス ポイントとの間で送受信されたパケットの保護にメッセージ完全性チェック(MIC)を使用しているかどうかを示します。

MIC により、暗号化されたパケットに対するビットフリップ攻撃を防止できます。 ビットフリップ攻撃では、暗号化されたメッセージが不正侵入者によって傍受され、簡単な変更が加えられます。その後、このメッセージは不正侵入者から再び送信され、受信側に正規のメッセージとして受信されます。


) MIC はクライアント アダプタのドライブで自動的にサポートされますが、アクセス ポイントで有効になっている必要があります。


値: [Yes]または[No]

 

Current IP Address

クライアント アダプタの IP アドレス。 Windows CE デバイスが DHCP サーバから IP アドレスを取得するように設定されている場合、
[Renew]ボタンを押すと、IP アドレスのリリースと更新が開始します。


) このパラメータと[Renew]ボタンは、PPC 2002、HPC 2000、CE .NET デバイスにのみ表示されます。


 

ステップ 2 [OK]をクリックして、[Status]画面を終了します。


 

クライアント アダプタの統計情報の表示

ACU を使用して、クライアント アダプタでどのようにデータが送受信されたかを示す統計情報を表示します。 MIC がクライアント アダプタのドライバによってサポートされており、アクセス ポイントで有効化されている場合、message integrity check(MIC;メッセージ完全性チェック)統計情報も表示します。


) ここに表示される送受信の統計情報は、ホストの統計情報です。 つまり、Windows CE デバイスで送信または受信されたパケットおよびエラーを示します。 アクセス ポイントまたは ACU サイト調査ツールからのリンク ステータス テストは、ファームウェア レベルで実行されるため、[Statistics]画面で表示される統計情報には反映されません。


クライアント アダプタの統計情報を表示する手順は次のとおりです。


ステップ 1 [Profiles]画面で[Statistics]タブをクリックします。[Receive Statistics]画面が表示されます(図 7-4)。

図 7-4 [Receive Statistics]画面

 

統計値は、クライアント アダプタを起動するとすぐにカウントされます。

表 7-2 は、クライアント アダプタについて表示される受信統計情報とその説明を示しています。

 

表 7-2 受信統計情報

統計情報
説明

マルチキャスト パケット

問題なく受信されたマルチキャスト パケットの数。

Broadcast Packets

問題なく受信されたブロードキャスト パケットの数。

ユニキャスト パケット

問題なく受信されたユニキャスト パケットの数。

Bytes Received

問題なく受信されたデータのバイト数。

Beacons Received

問題なく受信されたビーコン パケットの数。

PLCP CRC Errors

クライアント アダプタが 802.11 PLCP(物理レイヤ コンバージェンス プロトコル)ヘッダーの受信を開始したが、ヘッダーに CRC(サイクリック冗長性検査)エラーがあるため、パケットの残りの部分が無視された回数。


) CRC エラーは、クライアント アダプタの設置密度が高いために生じるパケットの衝突、同一チャネルにおけるアクセス ポイントの制御範囲の重複、信号の跳ね返りによるマルチパスの多発、または電子レンジやコードレス電話機などからの別の 2.4GHz 信号などに起因します。


 

MAC CRC Errors

802.11 PLCP ヘッダーは有効だが、データ部に CRC エラーが含まれていたパケットの数。


) CRC エラーは、クライアント アダプタの設置密度が高いために生じるパケットの衝突、同一チャネルにおけるアクセス ポイントの制御範囲の重複、信号の跳ね返りによるマルチパスの多発、または電子レンジやコードレス電話機などからの別の 2.4GHz 信号などに起因します。


 

Up Time(hh:mm:ss)

クライアント アダプタが起動してからの経過時間(時間:分:秒)。 クライアント アダプタが 24 時間以上稼働している場合は、「日数、 時間:分:秒」で表されます。

ステップ 2 お使いのクライアント アダプタの送信統計情報を表示する場合は、[Category]ドロップダウン メニューの矢印をクリックして[Transmit Stats]を選択します。[Transmit Statistics]画面が表示されます(図 7-5を参照)。

図 7-5 [Transmit Statistics]画面

 

表 7-3 は、クライアント アダプタについて表示される送信統計情報とその説明を示しています。

 

表 7-3 送信統計情報

統計情報
説明

Multicast Packets

問題なく送信されたマルチキャスト パケットの数。

Broadcast Packets

問題なく送信されたブロードキャスト パケットの数。

Unicast Packets

問題なく送信されたユニキャスト パケットの数。

Bytes Transmitted

問題なく送信されたデータのバイト数。

Packets Retry Long

再送信された正常データ パケットの数。

Packets Retry Short

再送信された request-to-send(RTS)パケットの数。

Packets Max Retries

最大再試行回数に到達した後、送信に失敗したパケットの数。

Up Time(hh:mm:ss)

クライアント アダプタが起動してからの経過時間(時間:分:秒)。 クライアント アダプタが 24 時間以上稼働している場合は、「日数、 時間:分:秒」で表されます。

ステップ 3 お使いのクライアント アダプタの MIC 統計情報を表示する場合は、[Category]ドロップダウン メニューの矢印をクリックして[MIC Stats]を選択します。[MIC Statistics]画面が表示されます(図 7-6を参照)。


) [MIC Stats]オプションが使用できるのは、MIC がクライアント アダプタのドライバによってサポートされており、アクセス ポイントで有効化されている場合のみです。


図 7-6 [MIC Statistics]画面

 

表 7-4 は、表示されるクライアント アダプタの MIC 統計情報とその説明を示しています。

 

表 7-4 MIC 統計情報

統計情報
説明

Packets MIC OK

有効な MIC が正しく、問題なく受信されたパケットの数。

Packets No MIC

MIC が検出できなかったために廃棄されたパケットの数。

Packets Incorrect MIC

MIC が不適切なために廃棄されたパケットの数。

Packets No MIC Seed

MIC シードが受信できなかったために廃棄されたパケットの数。

Packets Wrong MIC Seq

MIC シーケンス番号が不適切なために廃棄されたパケットの数。

ステップ 4 [OK]をクリックして、[Status]画面を終了します。