Cisco Aironet ワイヤレス LAN クライアント アダプタ インストレーション コンフィギュレーション ガイド Windows CE 版
製品概要
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発行日;2012/02/03 | 英語版ドキュメント(2009/02/14 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

製品概要

の概要

用語

ハードウェア コンポーネント

無線

無線アンテナ

LED

ソフトウェア コンポーネント

無線ファームウェア

ドライバ

クライアント ユーティリティ

ACU の概要

クライアント ユーティリティ画面のボタン

を使用したネットワーク構成

アドホック ワイヤレス LAN

ワークステーションでワイヤード LAN にアクセスするワイヤレス インフラストラクチャ

製品概要

この章では、Cisco Aironet 340/350 シリーズ ワイヤレス LAN クライアント アダプタ について説明し、ワイヤレス ネットワークにおけるこのアダプタの役割について示します。

この章では、次の項目について説明します。

「クライアント アダプタの概要」

「ハードウェア コンポーネント」

「ソフトウェア コンポーネント」

「クライアント アダプタを使用したネットワーク構成」

クライアント アダプタの概要

Cisco Aironet 340/350 シリーズ ワイヤレス LAN クライアント アダプタは、固定、ポータブル、またはモバイルのデバイスと、他のワイヤレス デバイスまたはワイヤード ネットワーク インフラストラクチャの間で、透過的なワイヤレス データ通信を提供する 30mW(ミリワット) および 100mW の無線モジュールです。 クライアント アダプタは、プラグアンドプレイ(PnP)テクノロジー対応のデバイスと完全な互換性を持ちます。

クライアント アダプタの主な機能は、ワイヤレス インフラストラクチャを介してワイヤード LAN に接続されたアクセス ポイントからデータ パケットを透過的に転送することです。 アダプタは、ケーブルが無線接続に置き換えられていて、アクセス ポイントでのワイヤ接続が必要なことを除けば、標準のネットワーク製品と同様に動作します。 ワイヤレス ネットワークの特別な機能は必要ありません。ネットワーク上で動作する既存のアプリケーションは、すべてこのアダプタで動作します。

このマニュアルでは、次の 2 種類のクライアント アダプタについて説明します。

PC カード(モデル 番号: AIR-PCM3xx):Type II または Type III の外部 PC カード スロットを搭載しているすべてのデバイスに挿入可能な IEEE 802.11b 準拠 11Mbps 2.4GHz PCMCIA カードの無線モジュール。 ホスト デバイスには、ラップトップ、ノートブック、パーソナル デジタル アシスタント(PDA)、ハンドヘルド デバイス、ポータブル デバイスなどがあります。

LM カード(モデル番号: AIR-LMC3xx):通常は Type II または Type III の内部 PC カード スロットを搭載しているデバイスにインストール済みの IEEE 802.11b 準拠 11Mbps 2.4GHz PCMCIA カードの無線モジュール。 通常、ホスト デバイスはハンドヘルド デバイスまたはポータブル デバイスです。


) 製品モデル番号の最初のxは、クライアント アダプタのシリーズ(340 または 350)を表します。 2 番目のxは、カードのWired Equivalent Privacy(WEP)レベルを示し、0 は WEP 機能がないことを、 1 は 40 ビットの WEP を、2 は 128 ビットの WEP を表します。 ただし、2 番目のxが 0 で、モデル番号に K9 が含まれている場合、カードは 128 ビットの WEP 設定となります。


用語

このマニュアルでは、全体を通して次の用語が使用されています。

クライアント アダプタ:PC カードおよび LM カードの両方を指します。

PC カードまたは LM カード:特定のクライアント アダプタを指します。

ワークステーション(またはステーション):クライアント アダプタが搭載されたコンピューティング デバイスを指します。

インフラストラクチャ デバイス:クライアント アダプタをワイヤード LAN に接続するデバイス(アクセス ポイント、ブリッジ、ベース ステーションなど)を指します。 このマニュアルでは、インフラストラクチャ デバイス全般をアクセス ポイントという用語で表現しています。

ハードウェア コンポーネント

クライアント アダプタの 3 つの主なハードウェア コンポーネントは、無線、無線アンテナ、および 2 つの LED です。

無線

Cisco Aironet 340 および 350 シリーズ PC および LM カードは、 IEEE 802.11b 準拠クライアント アダプタです。 それらは、ライセンスが不要な 2.4GHz の Industrial Scientific Medical(ISM)バンドで動作するダイレクト シーケンススペクトラム拡散方式(DSSS)無線を内蔵しています。 340 シリーズ 30mW(ミリワット)無線および 350 シリーズ 100mW 無線では、最大 11Mbps で動作する半二重無線チャネルでデータが転送されます。 これらのカードは、アドホック(またはピアツーピア)モードの他の IEEE 802.11b 準拠クライアント デバイス、または Cisco Aironet 340、 350、および 1200 シリーズ アクセス ポイント(2.4GHz 無線対応)やインフラストラクチャ モードの他の IEEE 802.11b 準拠インフラストラクチャ デバイスと相互運用します。 これらは室内外での使用が認められています。

DSSS テクノロジーは、広範な周波数で無線信号を配信した後、その信号を受信側の元の周波数範囲に戻します。 このテクノロジーの利点は、データ転送における干渉を防止できることです。 たとえば、特定の周波数がノイズや干渉を受けても、他の周波数に対する十分な冗長性が信号に組み込まれているため、通常、クライアント アダプタはそのまま伝送を続行できます。

無線アンテナ

クライアント アダプタに応じて次のアンテナのタイプが使用されます。

PC カードは、一体型の、固定接続されたダイバーシティ アンテナを備えています。 ダイバーシティ アンテナ システムの利点は、カバレッジが向上することです。 このシステムでは、2 つのアンテナ ポートの切り替えやサンプリングが PC カードで可能になり、データ パケットの受信に最適なポートを選択できます。 その結果、PC カードが干渉エリアで無線周波数(RF)接続を維持できる可能性が高くなります。 アンテナは、カード挿入時に PC カード スロットから突き出ているカードの部分に収納されています。

LM カードにはアンテナが同梱されていませんが、カードの外部コネクタを使ってアンテナを接続できます。


) 電力レベル設定と外部アンテナを組み合わせて、放射電力が等価等方放射電力(EIRP)100mW を超えるような場合は、欧州共同体の各国と、R&TTE 指令または CEPT 勧告(Rec 70.03)、あるいはその両方を採用している他の諸国では使用を許可されません。 これらの国々における電力レベルとアンテナの適法な組み合せの詳細は、「RF 被曝に関する適合宣言」および 「チャネル、電力レベル、アンテナ ゲイン」を参照してください。


LED

クライアント アダプタには、点灯または点滅によってアダプタのステータスやエラー メッセージを伝える LED が 2 つ付いています。 LED コードの意味については、 トラブルシューティングを参照してください。

ソフトウェア コンポーネント

クライアント アダプタの 3 つの主なソフトウェア コンポーネント は、無線ファームウェア、ドライバ、および クライアント ユーティリティです。

無線ファームウェア

クライアント アダプタのフラッシュ メモリにロードされるファームウェアは、アダプタの無線を制御します。 クライアント アダプタはファームウェアがプリインストールされてから出荷されますが、それ以降の最新のファームウェアは、Cisco.com から入手できます。


) クライアント アダプタ ドライバとユーティリティ バージョン 2.30 には、ファームウェア バージョン 5.02.19 以上の使用をお勧めします。 クライアント アダプタのファームウェア バージョンを確認する方法、および必要に応じてバージョンをアップグレードする方法については、 慣例手順を参照してください。


ドライバ

ドライバは、Windows CE デバイスとクライアント アダプタ間のインターフェイスを提供します。これにより、Windows CE および Windows CE で実行されるアプリケーションと、アダプタとの通信が実現します。 ドライバはアダプタを使用する前にインストールしておく必要があります。 ドライバのインストール方法については、 クライアント アダプタのインストールを参照してください。

クライアント ユーティリティ

Cisco Aironet クライアント アダプタには、Aironet Client Utility(ACU)と Wireless Login Module(WLM)の 2 つのクライアント ユーティリティが使用できます。 これらのユーティリティは、無線ファームウェアと対話してクライアント アダプタの設定を調整したり、アダプタに関する情報を表示したりするオプションのアプリケーションです。 クライアント ユーティリティとオンライン ヘルプのファイルは、ドライバと一緒にインストールされます。

ACU はクライアント アダプタの設定プロファイルの作成、ユーザレベルの診断を実行する場合に使用します。 ACU はさまざまな機能を実行するため、このマニュアルでは機能別に説明しています。 ユーティリティのインターフェイスに慣れるために、次のページでこのユーティリティの概要を説明しています。 WLM は RADIUS サーバで認証を受ける場合の一時 LEAP ユーザ名およびパスワードの入力に使用します。 EAP 認証の使用方法に WLM の使用に関する詳細な情報と手順を示しています。


) Windows CE デバイスが Windows CE .NET を実行している場合、ACU の代わりに Windows オペレーティング システムを介してクライアント アダプタを設定できます。 詳細は、 Windows CE .NET を使用したクライアント アダプタの設定 を参照してください。 ただし、ACU を使用してクライアント アダプタを設定することをお勧めします。



) このマニュアルの画面はすべて、PPC 2002 デバイスを使用して取り込んでいます(付録 E の
Windows CE .NET デバイスから取り込んだ画面を除く)。 画面は、他の Windows CE デバイスの画面と若干異なります。


ACU の概要

[Profiles]画面(図 1-1を参照)は、ACU で最初に表示される画面です。 ACU を開いたときに表示されます。

図 1-1 [Profiles]画面

 

画面の下(PPC デバイス)または画面の上部(HPC と Windows CE .NET デバイス)に表示される 5 つのタブを使用して、次の ACU 機能を起動できます。

[Profiles]:プロファイル マネージャ機能を使用してクライアント アダプタのプロファイルを作成し、管理できます。この機能の使い方については、 プロファイル マネージャーの使用方法で説明しています。

[Firmware]:クライアント アダプタの新しいファームウェアをロードします。ファームウェアのアップグレードの手順については、 慣例手順で説明しています。

[Status]:クライアント アダプタの現在のステータスを表示します。ステータスの表示についての詳細は、 診断の実行で説明しています。

[Statistics]:クライアント アダプタの MIC 統計情報の表示、送信、受信を行います。統計情報の表示の詳細については、 診断の実行で説明しています。

[Survey]:サイト調査の担当者が、ワイヤレス ネットワーク内でインフラストラクチャ デバイスの配置に最も適した位置を決める場合に使用します。サイト調査機能の使い方については、 サイト調査の実行で説明しています。

[Profiles]画面の下部にあるステータス バーは、クライアント アダプタの現在の状態を示しています。 この他に、次の状態が表示される可能性があります。 Not Associated、Associated、Authenticated、Ad Hoc Mode、および Cisco Wireless LAN Adapter Not Found です。

クライアント ユーティリティ画面のボタン

クライアント ユーティリティ画面にあるボタンは、特定の機能を実行するために使用されます。 表 1-1 に、最も一般的なボタンの説明を示します。

 

表 1-1 クライアント ユーティリティ画面のボタン

ボタン
説明

Cancel

変更を保存しないで画面を終了します。

OK

変更を保存して画面を終了します。

Start

テストを開始します。

Stop

実行中のテストを終了します。

X

変更を保存しないで画面を終了します。

? (HPC と Windows の CE .NET デバイスで使用可能)

画面とそのパラメータに関する情報を提供する。

クライアント アダプタを使用したネットワーク構成

クライアント アダプタは、さまざまなネットワーク構成で使用できます。 一部の構成では、アクセス ポイントがネットワーク接続を提供したり、無線通信範囲を広げるリピータとして機能したりします。 最大通信範囲は、ワイヤレス ネットワークの構成に基づきます。

この項では、最も一般的な次の 2 つのネットワーク構成について説明し、図に示します。

アドホック ワイヤレス LAN

ワークステーションでワイヤード LAN にアクセスするワイヤレス インフラストラクチャ

クライアント アダプタ とアクセス ポイントを使用した、さらに複雑なネットワークの構成例については、該当するアクセスポイントのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。


) クライアント アダプタのネットワーク(インフラストラクチャ)モードの設定方法については、 クライアント アダプタの設定を参照してください。


アドホック ワイヤレス LAN

アドホック(またはピアツーピア)ワイヤレス LAN(図 1-2)は、最もシンプルな LAN 構成です。 アドホック ネットワーク構成によるワイヤレス LAN では、クライアント アダプタを装備したすべてのデバイスを結合して、相互に直接通信することができます。 アクセス ポイントなどのインフラストラクチャ デバイスの使用は要求されません。

図 1-2 アドホック ワイヤレス LAN

 

ワークステーションでワイヤード LAN にアクセスするワイヤレス インフラストラクチャ

LAN 上に複数のアクセス ポイントを配置すると、マイクロセルラ ネットワークを構築できます。図 1-3 は、複数のアクセス ポイントを介してワークステーションでワイヤード LAN にアクセスするマイクロセルラ ネットワークを示しています。

この構成は、ポータブルやモバイル ステーションで有用です。これらのワークステーションがマイクロセル ドメイン間を移動中の場合でも、ワイヤード ネットワークに直接接続できるからです。 このプロセスは透過的に行われ、ファイル サーバやホストへの接続は混乱なしに維持されます。 モバイル ステーションのアクセス ポイントへの接続は、アクセス ポイントが使用可能である限り保持されます。ただし、データ パケット転送の再試行が必要になったり、ビーコンが欠落した場合、ステーションでは自動的に別のアクセス ポイントが検索され、接続されます。 このプロセスをシームレス ローミングと言います。

図 1-3 ワークステーションでワイヤード LAN にアクセスするワイヤレス インフラストラクチャ