ワイヤレス : Cisco Aironet 1600 シリーズ

Cisco Aironet シリーズ 1600/2600/3600 アクセス ポイント導入ガイド リリース 7.5

Cisco Aironet シリーズ 1600/2600/3600 アクセス ポイント導入ガイド リリース 7.5
発行日;2013/12/02 | 英語版ドキュメント(2013/09/16 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Cisco Aironet シリーズ 1600/2600/3600 アクセス ポイント導入ガイド リリース 7.5

要約

対象読者

目次

適切なアクセス ポイントの選択

モデル

アクセス ポイント AP3600 と AP3500 の違い

AP3600 フィーチャ モジュールのサポート

AP 3600 と AP 2600 の違い

Cisco Aironet 1600 シリーズ アクセス ポイントの導入

Cisco Clean Air Express

アクセス ポイントの物理ハードウェアとマウント オプション

チャネル レール アダプタ:シスコ部品番号 AIR-CHNL-ADAPTER

オプションの AIR-AP-BRACKET-3 を使用して AP を直接タイルに設置する

AP の壁面取り付け

AP のカラーの変更

固有の設置方法

クリーン ルーム(医療機関)

天井タイルの上部

スタジアムおよび過酷な環境

高振動の領域

工場および倉庫

イーサネット ケーブルの推奨事項

アンテナ ケーブルの推奨事項

アクセス ポイント間隔の推奨事項

IDF クローゼット(電気通信機器またはその他の電気機器)内での設置

超高高度での設置

共同アンテナまたは分散型アンテナ システムを使用した設置

エレベータの内部および周辺での設置

外部アンテナ オプションとパターン

AP 1600/2600 および 3600e アクセス ポイントとの使用

AP 3600i、AP 2600i および AP 1600i

外部アンテナの導入の概要

802.11n Primer:空間ストリームの概要

3 つの空間ストリームをサポートするクライアント

ビーム形成 - ClientLink 1.0 および 2.0

サイト調査の考慮事項

アクセス ポイントに関する一般的な考慮事項

802.11ac Primer:802.11n との相違点

802.11ac およびオプション モジュールの概要

AP 3600 無線モジュールのシスコ部品番号(AIR-RM3000AC-x-K9=)

無線モジュールの動作概要

クライアント帯域のステアリング

802.11ac クライアントの推奨事項

無線インターフェイスとクライアントの関連付け

モジュールのトラブルシューティング(基礎)

少数の「最適でない」設置例

その他 質疑応答

URL リンクおよびその他のリソース

Cisco Aironet シリーズ 1600/2600/3600 アクセス ポイント導入ガイド リリース 7.5

最終更新日:2013 年 7 月 5 日

リリース:Cisco Aironet シリーズ 1600/2600/3600 アクセス ポイント導入ガイド リリース 7.5

 

 

要約

このマニュアルでは、Cisco Wireless LAN(WLAN)ソリューションの一部として、Cisco 2600 および 3600 シリーズ アクセス ポイント(AP)の動作理論および設置を対象とします。関連する項目は次のとおりです。

適切なアクセス ポイントの選択

AP 3600 と AP 3500 の違い

AP 3600 と AP 2600 の違い

AP 1600 および AP 機能の比較の概要

ハードウェアの詳細、マウント オプション、ブラケットの選択、および設置の考慮事項

アンテナ オプション、放射パターン、および外部アンテナの導入

空間ストリーム、MCS 率、およびそれらの意味の理解

ClientLink 2.0 と個人所有デバイスの持ち込み(BYOD)

AP3600 用の Primer 802.11ac および Wave-1 802.11ac モジュール

サイト調査の考慮事項

不適切な設置、Q&A、参考 URL

対象読者

このマニュアルは、シスコ ワイヤレス ネットワーキング グループ(WNG)の既存製品ラインと機能に精通し、トレーニングを受けた経験豊富な技術スタッフを対象としています。

目次

適切なアクセス ポイントの選択

モデル

アクセス ポイント AP3600 と AP3500 の違い

AP3600 フィーチャ モジュールのサポート

AP 3600 と AP 2600 の違い

Cisco Aironet 1600 シリーズ アクセス ポイントの導入

Cisco Clean Air Express

アクセス ポイントの物理ハードウェアとマウント オプション

チャネル レール アダプタ:シスコ部品番号 AIR-CHNL-ADAPTER

オプションの AIR-AP-BRACKET-3 を使用して AP を直接タイルに設置する

AP の壁面取り付け

AP のカラーの変更

固有の設置方法

クリーン ルーム(医療機関)

天井タイルの上部

スタジアムおよび過酷な環境

高振動の領域

工場および倉庫

イーサネット ケーブルの推奨事項

アンテナ ケーブルの推奨事項

アクセス ポイント間隔の推奨事項

IDF クローゼット(電気通信機器またはその他の電気機器)内での設置

超高高度での設置

共同アンテナまたは分散型アンテナ システムを使用した設置

エレベータの内部および周辺での設置

外部アンテナ オプションとパターン

AP 1600/2600 および 3600e アクセス ポイントとの使用

AP 3600i、AP 2600i および AP 1600i

外部アンテナの導入の概要

802.11n Primer:空間ストリームの概要

3 つの空間ストリームをサポートするクライアント

ビーム形成 - ClientLink 1.0 および 2.0

サイト調査の考慮事項

アクセス ポイントに関する一般的な考慮事項

AP 3600 無線モジュールのシスコ部品番号(AIR-RM3000AC-x-K9=)

無線モジュールの動作概要

クライアント帯域のステアリング

802.11ac クライアントの推奨事項

無線インターフェイスとクライアントの関連付け

モジュールのトラブルシューティング(基礎)

802.11ac Primer:802.11n との相違点

802.11ac およびオプション モジュールの概要

少数の「最適でない」設置例

その他 質疑応答

URL リンクおよびその他のリソース

適切なアクセス ポイントの選択

モデル

Cisco 3600 シリーズ アクセス ポイント(AP 3600)は、ミッション クリティカルなアプリケーションのサポートを必要としているお客様をターゲットとしています。AP 3600 には、4X4 Multiple Input Multiple Output(MIMO)と呼ばれる 4 つの送信無線と 4 つの受信無線、3 つの空間ストリーム(3SS)ビーム形成をまとめて 4x4:3 と表し、これらで構成される革新的なアンテナ テクノロジーである ClientLink 2.0 が組み込まれています。ClientLink 2.0 は、IEEE 802.3af(15.4 ワット)の Power over Ethernet(PoE)コンプライアンスを維持しながら、追加の変調および符号化方式(MCS)データ レート 16 ~ 23 で 450 Mbps までの速度化が可能です。空間ストリームの詳細は、 802.11n Primer:空間ストリームの概要の項を参照してください。

図 1 アクセス ポイント ポートフォリオの配置

 

 

アクセス ポイントには 2 種類のモデルがあります。 を参照してください。

キャプチャ アンテナ(ハウジングの構成部分となっていて取り外しできない)を持つ内部アンテナのバージョンには「i」というラベルが付いています。「i」シリーズはオフィスの美的景観を第一に配慮する屋内のエンタープライズ設置用に設計されています。

「e」というラベルが付いた外部アンテナのバージョンはより堅牢であり、外部アンテナおよび/または拡張動作温度の必要性がある病院、工場、倉庫などの場所での産業用に設計されています。「e」バージョンは、最も要求の厳しい環境での用途向けの NEMA ラック内へのマウントもサポートします。

図 2 AP3600 モデルおよびエコパック

 

図 3 AP2600 モデルおよびエコパック

 

図 4 AP1600 モデルおよびエコパック

 

アクセス ポイント AP3600 と AP3500 の違い

内部アンテナのバージョンの AP3600 と AP3500 の物理的な外観はほぼ同じですが、AP3600 の LED のほうが少し大きく、より楕円形に近い形状です。AP 3500 には正方形の LED が付いています(視覚的に識別可能)。

図 5 AP3600 と AP3500 の LED の外観

 

側面図で見ると、AP3600 は AP3500 と比較してわずかに厚みがあります。厚さサイズを増やし、追加の無線対応とプリント基板の領域、および将来の機能用のモジュールを考慮に入れています。AP 3600 には少し奥行きがありますが、この AP には既存の Cisco Aironet 1040、1140、1260、および 3500 シリーズのアクセス ポイント用マウント ブラケットとの完全な下位互換性があります。

図 6 AP 3600(2.11 インチ)と AP 3500(1.84 インチ)の高さを示した側面図

 

AP 3600e(外部アンテナ バージョン)は AP 3500e と外観が異なり、主にデュアルバンドのアンテナ システムで使用されるため、アンテナ コネクタのポートの数が少なくなっています。

AP 3500e には 2.4 GHz および 5 GHz の各帯域に別のアンテナがあり、3SS テクノロジーはサポートしません。2 台のトランシーバ(トランスミッタ/レシーバ)と帯域ごとに 1 台の追加レシーバがあり、最大 2 つの空間ストリームでしか動作できないためです。

AP 3600e は、各アンテナ ポートが各帯域で同時に伝送できるように、すべてのアンテナ ポートを結合しています(デュアルバンド)。仮にアンテナ ポートが結合されていないとすると、8 本のアンテナが必要になります。AP 3600 には、帯域ごとに 4 つのトランシーバ(トランスミッタ/レシーバ)無線ポートがあり、各帯域に 4 台、合計 8 台のトランシーバがあります。帯域ごとにこの追加の無線があるため、ClientLink 2.0 を使用して 3SS クライアントへのビーム形成が可能になり、1、2、および 3 個の空間ストリームによって、すべての 802.11n クライアントの全体的なパフォーマンスが向上します。


) 3SS クライアントへのビーム形成は n+1 RF の設計が必要です。これを実現するには、AP 3600 に Cisco ClientLink 2.0 を使用してクライアントのパフォーマンスを向上する、帯域ごとに追加の無線があります。


AP 3500 とは異なり、新しい AP 3600 設計は追加フィーチャ モジュールをサポートします。AP3600 ユニットの底面にはフィーチャ モジュールをサポートするための開口部があるため、外観が異なっています。開口部が完全に密閉されると、モジュールが AP の上面まで届き、モジュールのアンテナ(使用モジュール内に存在する場合)が完全に機能するようになります。ユニットにはスナップ感のある「バネ式 BB」があります。したがって、AP をブラケットに完全にはめ込んだときに、確実に固定されたことがわかります()。

図 7 AP3600 ユニットの底面

 

 

AP3600 フィーチャ モジュールのサポート

WSSI(ワイヤレス セキュリティとスペクトラム拡散インテリジェンス)モジュールは、AP にお客様の投資を将来にわたって保証するための新機能を追加します。このモジュールは、(AP が動作しているチャネルだけではなく)全スペクトラムをスキャンする専用モニタ無線を提供します。また、CleanAir、WIDS/WIPS、Context-Aware ロケーション、不正検出および無線リソース管理(RRM)を含む、モニタ モジュールにフル モニタリングおよびセキュリティ サービスをオフロードします。このモジュールは 2.4 および 5 GHz 帯域のすべてのチャネルの全スペクトラムを分析できます。

アドオンのフィーチャ モジュールを装備していると、全スペクトラムのモニタリング用に別の専用オーバーレイ ネットワークを展開する必要がなくなり、余分なケーブルの引き込みおよび追加インフラストラクチャ コストの必要性が排除されます(図 8)。

使用可能な 2 番目のモジュールは AP 3600 に 802.11ac(Wave 1)機能を提供します。この無線モジュールは 5GHz で動作し、AP 3600 が完全に 802.11ac クライアントとともに、802.11a/n をサポートできます。(Wave 1)機能は、3 つの空間ストリーム、80 MHz、256 QAM を使用して、1.3 Gbps PHY/約 1 Gbps MAC(スループット)をサポートします。802.11ac 規格あたりの明示的なビーム形成もサポートします。

モジュールを使用すると、モジュールの電力消費が 15.4W を超える可能性があるため、ローカル電源、シスコのパワー インジェクタ、.3at PoE+ を必要とするか、または Cisco Enhanced PoE の使用を必要とする場合があります。


) Cisco Enhanced PoE はシスコによって作成されたもので、802.3at PoE+ の先駆けです。


図 8 フィーチャ モジュールを AP3600 の底部に搭載

 

AP 3600 と AP 2600 の違い

AP 3600 には、.11ac モジュール、セキュリティ モジュール、および将来想定されるその他のモジュールによる将来の保護を提供するモジュラ設計があります。AP 3600 は 4X4:3SS であり、すべての帯域とクライアントの追加ダウンリンク パフォーマンスの追加トランスミッタ チェーンをサポートします。

AP 2600 は AP 3600 と非常に似ていますが、3X4:3SS です。そのため、AP 2600 - ClientLink では 3SS クライアントへのビーム形成は行いません。ただし、従来の 1 および 2 個の空間ストリーム レートでビーム形成します。

オプションの .11ac モジュールを使用する場合、AP 3600 は少しパフォーマンスが上がり、従来の 1、2、および 3 個の空間ストリーム レートと .11ac レートへのビーム形成を行います。

AP 3600 とは異なり、AP 2600 アクセス ポイントはオプション モジュールをサポートしませんが、2.4 GHz 帯域で少し高めのアンテナ ゲインがあります。異なるアクセス ポイント モデル間でカバレッジ領域が均等になるようにするために多大な努力が払われ、3600 シリーズの AP について調査すれば、別の調査を行わずに AP 2600 と置き換えられるようになりました。

図 9 AP 2600 は AP 3600 と同じサイズであるが無線モジュールをサポートしない

 

図 10 AP2600 の背面 - 取り付け金具とアンテナは AP3600 と同一

 

Cisco Aironet 1600 シリーズ アクセス ポイントの導入

 

エントリ レベルのアクセス ポイントとして設計されており、主な機能項目は次のとおりです。

ClientLink 2.0 - AP の 1040/1140 および 1260 シリーズから移行した場合の主要な追加機能。

1 SS まで 802.11n クライアントをサポート

802.11a/b/g クライアントをサポート

1600 用 ClientLink 2.0 は無線インターフェイスごとに 32 個のクライアントをサポート(ビーム形成)

パフォーマンス向上のための 3x3:2 アーキテクチャ (2x2:2 AP 1040 と比較して)

スループット パフォーマンスの向上に対応 (AP1140 および 1260 と比較して)

エントリレベルと中層レベルの市場向けの外部アンテナ モデル

無線あたり 128 クライアント、合計 256 クライアントまでサポート可能

以前のアクセス ポイントとは異なる LED の色の変更( 『Getting Started Guide: Cisco Aironet 1600 Series Access Points』 参照)

Clean Air Express のサポート:ソフトウェア アップグレードにより提供される基本的なスペクトラム分析

Cisco Clean Air Express

Cisco CleanAir Express テクノロジーは、シスコの次世代エントリ レベル アクセス ポイント、Cisco Aironet® 1600 の高度なシリコン設計で有効です。Clean Air Express によって、Aironet 1600 アクセス ポイントには、効果的に RF 干渉を検出し、その原因を特定して、マップ上の場所を見つけた後、ワイヤレス カバレッジを最適化するために自動調整を行う機能があります。Clean Air Express テクノロジーによって、組織は継続的な業務を簡素化しつつ、ワイヤレス ネットワークをサポートする基本的なスペクトル分析が可能になります。

図 11 CleanAir 機能の比較

 

図 12 3600、2600、および 1600 シリーズのアクセス ポイントの比較

 

アクセス ポイントの物理ハードウェアとマウント オプション

AP1600、2600 および 3600 の物理寸法およびマウント オプションは同じですが、外観が少し異なります(1600 はアンテナ 3 個)。 に示すように寸法はほぼ同じです。

図 13 AP2600 および AP3600 の機械図面

 

お客様の要件に応じて使用可能なさまざまな設置オプションがあります。ブラケットは、シスコおよびサードパーティ企業から入手できます。発注段階で、お客様は 2 種類のブラケットのうち 1 種類を選択できます。各ブラケットは設定時の 0 ドル オプションです。お客様がブラケットを選択しない場合、デフォルトでは、天井設置用の一般的な AIR-AP-BRACKET-1 が選択されます。もう 1 つの選択肢は、部品番号 AIR-AP-BRACKET-2 のユニバーサル ブラケットです()。

図 14 アクセス ポイントのブラケットの選択

 


) AP 3600 モジュールを使用する場合は、AIR-AP-BRACKET-2 を推奨します。


AP をグリッド構造の天井に直接取り付ける場合は、AIR-AP-BRACKET-1 を使用すると、同一面上に平らに取り付けることができ、最も目立ちません。ただし、電気ボックスやその他の配線器具、または NEMA ラック内や壁面に AP を取り付ける場合は、AIR-AP-BRACKET-2 が適切です。ブラケットの余分なスペースを使って配線でき、追加の穴が多くの一般的な電気ボックスに合わせて並んでいます。ブラケットをグリッド構造の天井に取り付ける場合、天井タイルによっては埋め込み型にするものもあります。したがって、2 つの違う形の天井クリップの、埋め込み型(Recessed)と同一面型(Flush)のレールを使用できます()。

図 15 埋め込み型と同一面型の天井グリッド クリップ

 


) 天井グリッド クリップへの取り付け用に、違う形のクリップが用意されています。


チャネル レール アダプタ:シスコ部品番号 AIR-CHNL-ADAPTER

に示すような天井チャネル レールに AP を取り付ける場合、オプションのチャネル アダプタ AIR-CHNL-ADAPTER を使用します。これは 2 個組で付属していて、前述の天井グリッド クリップに取り付けます。 および を参照してください。

図 16 チャネル レールの例

 

図 17 AIR-CHNL-ADAPTER(左)をレールにスライド

 

図 18 AIR-CHNL-ADAPTER をレール クリップ(左)に取り付けて設置完了(右)

 

オプションの AIR-AP-BRACKET-3 を使用して AP を直接タイルに設置する

多くの病院など、カーペット敷きエンタープライズ環境では合理化された外観が好まれ、タイルに AP を直接設置することがあります。これは、オプションのシスコ AIR-AP-BRACKET-3 を使用して行うことができます()。

このブラケットを使用する場合、「ビューティー リング」をテンプレートとして使用して、タイルを切り取ります。タイルはカーペット ナイフや Dremel™ または Rotozip™ の回転切削工具などの電気工具で切断できます。タイルには非常に多くの形態があり、簡単に切断できるため、シスコではカスタムのカット タイルを提供していません。

AP は天井の上で、タイルの長さにわたって延びる金属製レールによって支えられます。これは、タイルがぬれたり、別の要因で役に立たなくなったりした場合に AP を支えます。機械固定ネジで AP をしっかりと天井に引き上げ、ブラケットにはめ込みます。さらに、Kensington 形式のロックを使用すれば、AP の物理的セキュリティを維持できますが、一度取り付けると、タイル前面から AP を抜き出すことができないため、タイルを外さずに AP を取り外すことは困難です。

図 19 AP をタイルに直接設置するのに使用されるオプションの AIR-AP-BRACKET-3

 

 


) このブラケットは AP 1040、1140、1260、1600、2600、3500、および 3600 シリーズのアクセス ポイントに対応します。


AP の壁面取り付け

壁面への取り付けが必要な場合、壁は無線信号への物理的な障害物になる可能性があり、そのため 360 度のカバレッジの維持が壁によって損なわれる可能性があることを理解する必要があります。壁の外壁である場合および / または目標として代わりに 180 度のパターンで信号を送信する場合、AP 3600e の使用を想定して、「パッチ」アンテナと呼ばれることも多い方向性アンテナを選択する方がよい場合もあります。

オプションの Oberon 直角マウントを使用しない場合、AP 3600i などのアンテナ内蔵 AP は壁面に取り付けないようにします()。内部アンテナ モデルは、360 度のカバレッジを提供するため、天井に取り付けるように設計されました。天井方向以外で壁面に取り付けられている場合は、信号がフロアの上や下を通り抜けることがあります。これが原因で意図しないカバレッジが生じ、たとえば、Wi-Fi 電話器などのモビリティ クライアントを持つユーザが隣接フロアを歩くと、追加で不要なローミング アクセスが発生する可能性があります。

代わりに、AP3600e(ダイポール アンテナまたはパッチ アンテナ装備)を使用するか、壁面にマウントした場合に AP 3600i または AP 3500e を天井タイプ方向に設置する、オプションの壁面マウントを使用してください。


) 壁面マウントの AP 3600i などの内部アンテナを装備した AP には、たとえばホット スポット、キオスク、狭い場所のシナリオがなく、ローミングが論点にならない場合は、Oberon マウント ブラケットを使用する必要があります。


図 20 壁面マウントの AP のアンテナは垂直(上または下)にするか Oberon 直角マウント構成を使用する:AP 3600i に最適 Oberon P/N 1029-00

 

AP のカラーの変更

AP の色を変更したい場合には、AP に塗装すると保証が無効になるため、色付きビニール テープを使用するか、Oberon の色付きプラスチック カバーを使用することを考慮してください()。

図 21 AP のカラー変更、カスタム ロゴの追加、または LED を隠すためのサードパーティ オプション

 

固有の設置方法

クリーン ルーム(医療機関)

多くの病院および工場では、周囲環境をしっかりとふき取り、化学薬品(多くの場合、清掃と殺菌性能を持つ希釈された物質)を軽く吹きかける必要があります。Cisco AP 3600 はエンタープライズおよび産業用クラスのコンポーネント専用の Wi-Fi チップセットを搭載して設計されています。()。これにより、AP ラックはプレナム定格を満たし、通気口をなくすことができるため、このユニットはこのような用途に最適です。

図 22 AP3600 の内部(通気口やファンがなく、すべてが業界品質)

 


) AP 2600 もクリーン ルームでの導入に適した同様の構成と設計で作られています。


クリーン ルーム環境で金属製の天井や空間(タイルが実用的ではない場所)が要求される場合は、Oberon の金属製ラックを使用できます()。

図 23 Oberon の金属製ラックはクリーン ルーム領域の AP を保護し、しっかり固定

 

天井タイルの上部

AP 2600 および AP 3600 はプレナム空間(UL-2043)の設置に対して定格が定められています。天井に何も見えないように AP を設置することを選ぶお客様も多いです。場合によっては、美観上の理由からこの方法が好まれ、お客様は吊り天井の上に AP を設置できます。この方法は、教室や、天井には目視できるものがないことがポリシーで規定される領域など盗難が多い場所にも好まれる場合があります。

これが厳しい要件である場合、Erico や Cooper などのサードパーティ企業が提供しているオプションの T バー ハンガー アクセサリを使用できます()。Erico Caddy 512a や Cooper B-Line BA50a などの T バー グリッド T バー ハンガーを使用できます。

詳細については、次の付録および項を参照してください。

www.erico.com

www.cooperindustries.com

図 24 AP を天井タイルの上に吊り下げる方法の例

 


) 天井の下への取り付けが選択できない場合のみ、天井タイルの上に AP を設置してください。タイルは導通状態でないことが必要です。このような設置では確かに音声や場所などの高度な RF 機能が低下する可能性があるため、カバレッジとパフォーマンスを検証してください。AP をタイルの内側中央にできるだけ近い場所に取り付け、障害物のある領域は避けるようにしてください()。


図 25 天井タイルの上に AP を設置:障害物のない場所を選択し、天井の散乱物を避ける

 

スタジアムおよび過酷な環境

運動用エリア、スタジアム、オープンな庭園空間、倉庫のフリーザーなど、AP が外気にさらされる可能性のある過酷な環境に AP を設置することを希望するお客様は、NEMA タイプのラックを使用することができます。

図 26 底面に圧力ベントがある NEMA 16 x 14 x 8 ラックの例

NEMA タイプのラックは次のようなサードパーティによって供給されています。

www.oberonwireless.com

http://www.terra-wave.com/

NEMA タイプのラックを使用する場合は、雨水や湿気がケーブルを伝ってラックに侵入しないように、ケーブルをラックの下部から外に出すようにしてください。また、ラックの色は、熱価に影響する可能性があります。たとえば、日の当たる場所では、黒いラックは白いラックよりも非常に熱くなります。水分蓄積を防ぐために圧力ベントを使用することもできます。 を参照してください。

高振動の領域

アクセス ポイントが「サイド アーム」タイプの取り付けで設置されているか、高振動が生じる可能性のある場所に設置されている場合は、パッドロックまたは金属製ピンを使用して、AP が振動で緩んでブラケットから落ちないようにすることが推奨されます。

図 27 金属製ピンまたはパッドロックは経年劣化しないため、プラスチック タイより望ましい

 

工場および倉庫

倉庫への設置は保管庫内の天井が非常に高く、物が散乱しているため、困難な場合が多いです。カバレッジ調査(サイト調査)を行うとき、保管庫内の物によって RF カバレッジが変わり、均一なカバレッジの喪失を招く可能性があるため、「フル ストック」レベルでのカバレッジを必ず確認します。また、できるだけユーザの近くに AP を配置するようにし、可能であるか実際的であればアンテナの位置を低くしてください。AP が空中 30 フィートの位置にある場合、信号は「最高条件で」30 フィート遠くまで到達しなければなりません。通路にカバレッジを設定する場合は、壁面に方向性(パッチ)アンテナを使用し、通路に届くようにします。または、高ゲイン全方向性アンテナはより多くのヌルが生じる傾向があるため、天井に低ゲイン全方向性アンテナ(ダイポールなど)を使用するか、または統合アンテナを持つユニットを使用することもできます。図 49 を参照してください。

別の方法は、パイプおよび電気ボックスによる取り付け技法を使用して AP の取り付け位置を低くすることです。図 28 に示す例を参照してください。

図 28 ウェアハウス環境での AP の配置


) 外部ダイポールの「e」シリーズまたは内部アンテナの「i」シリーズのバージョンが使用できます。


パイプの端部または電気コンジット ボックスに AP を取り付けるには、ユニバーサル ブラケットである Cisco AIR-AP-BRACKET-2 を使用します。これはほとんどの電気ボックスの穴に合わせて調整されているためです(図 29)。コンジットおよびアダプタは、ほとんどの電器店やホームセンターで購入できます。

図 29 AP を電気コンジット ボックス(天井の T バーまたはコンジット)に取り付ける

イーサネット ケーブルの推奨事項

新しいケーブルの取り付けの場合は CAT-5e でも AP 1600/2600 および AP 3600 は問題なく動作しますが、CAT6a ケーブルが 10GE 規格で要求されるため、お客様が CAT6a を使用することを推奨します。

アンテナ ケーブルの推奨事項

実際的または可能であれば、アンテナ ケーブル区間をできるだけ短く保つようにしてください。シスコでは、Times Microwave LMR-400 および LMR-600 と同じ特性を持つ低損失(LL)と超低損失(ULL)ケーブルを提供しています。

シスコ製ケーブルはパーツ番号 AIR-CAB(Aironet ケーブル)の後に長さがきます。たとえば、RP-TNC コネクタ付きの 20 フィート LL ケーブルは Cisco AIR-CAB-020LL-R です。これらの重く黒いケーブルはプレナム定格を満たさず、主に屋外か製造エリアでの用途です。

図 30 ケーブル用の穴を開ける場合は、コネクタのドリル ビットのサイズ(通常 5/8 インチ)を考慮します。

 

アクセス ポイント間隔の推奨事項

AP などの Wi-Fi デバイスがあり、異なるチャネル付近で別の AP を使用する場合は、各 AP の間隔を約 6 フィート(2 m)取ることが推奨されます。これにより、パフォーマンスが低下するおそれがあるため、異なる AP から AP またはアンテナを一緒にクラスタリングすることは避けてください。この推奨される間隔は、両方のデバイスがライセンス不要の帯域で動作し、RF エネルギーを 23 dB、つまり、200 mW を超えて送信しない前提に基づいています。多くの電力を使用する場合、そえに応じて間隔をさらにあけます。

たとえば、AP の周波数の近くで動作する周波数ホッピングのレガシー AP やその他のデバイス(2.4 および 5 GHz 帯域近辺で動作)など、送信する別のデバイスがあり、特にそれらが同じ周波数範囲で動作する場合は、妥当な間隔をあけてデバイスを移動したり、離したりすることを検討してください。この操作の実行後、両方のデバイスを高使用率(負荷)で同時にテストして干渉があるかどうか調べ、次に各システムで個別に低下が見られるかどうか、低下していればどの程度か、特性を明らかにします。


警告 FCC、EU、および EFTA の RF ばく露制限に準拠するため、アンテナは身体から 7.9 インチ(20 cm)以上離れた場所に配置する必要があります。詳細については、適合宣言に基づいた設置ガイドを参照してください。(http://www.cisco.com/en/US/docs/wireless/access_point/3600/quick/guide/ap3600getstart.html


IDF クローゼット(電気通信機器またはその他の電気機器)内での設置

AP を他の電気機器または電気通信機器の近くに設置する場合、すべての配線および金属類をアンテナから離し、電気配線の近くのアンテナの取り付けは避けてください。アンテナから近い場所(6 ~ 15 インチ)には電気配線またはイーサネットを通さないでください。AP に最適な場所は可能な限りユーザに近い場所であることから、電気クローゼット内に AP を設置しないようにしてください。クローゼットからリモート アンテナをケーブルでつなぐ場合、プレナム定格ケーブルの使用が要求される場合があります(詳しくは、現地の防災安全に関する規定を確認してください)。

干渉について理解するための URL を以下に示します。

http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps9391/ps9393/ps9394/prod_white_paper0900aecd807395a9_ns736_Networking_Solutions_White_Paper.html

http://www.cisco.com/warp/public/cc/pd/witc/ao1200ap/prodlit/wrlan_wp.pdf

http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps5678/ps10981/white_paper_c11-609300.html

超高高度での設置

AP 2600 および AP 3600 の仕様書には定義されていませんが、これらのアクセス ポイントは、25°C/15,000 フィートの非稼働高度テストを実行した後に動作チェックに合格しています。さらに、40°C/9,843 フィートの稼働高度テスト時に動作テストにも問題なく合格しています。

テスト グループのすべてのユニットは少なくとも 1 つの WLAN クライアントに接続され、稼働高度テストを通して継続的に ping テストを行いながら、トラフィックを渡す継続的な動作が監視されました。

共同アンテナまたは分散型アンテナ システムを使用した設置

ClientLink 2.0 ビーム形成などの主要機能に加えて、AP 2600 および AP 3600 のアンテナ システムのデュアルバンド特性のために、一般に DAS と呼ばれる分散型アンテナ システムへの導入には推奨されません。

DAS ソリューションへの Wi-Fi の統合を望むお客様は、どのような分散型アンテナ システムであっても、Wi-Fi を導入した場合の RF サポートについてシスコが保証、承認、提供することはないことを理解する必要があります。

DAS ベンダーおよび/またはシステム インテグレータには、DAS 製品のサポート、適切な RF カバレッジの提供、およびすべての RF 関連の問題に対するサポートについてすべての責任が生じます。このサポートには、位置の精度、RF カバレッジ、RF に関連するローミングの問題、マルチパスの問題、拡張性が含まれますが、これに限定されるものではありません。

さらに、DAS ベンダーおよび/またはシステム インテグレータは、導入した DAS システムが DAS システム上でのすべてのお客様の Wi-Fi デバイスおよびアプリケーションに対する要件を満たすことを認識する責任もあります。この声明には、Voice over WLAN(VoWLAN)および医療機器を含みますが、これに限定されるものではありません。

Cisco Technical Assistance Center(TAC)とシスコのフィールド チームは、DAS 上で使用された Cisco WLAN で発生する RF の問題に対するサポートは提供しません。シスコとのカスタマー サポート契約に従って、シスコ製品の RF に関連する以外の問題に対してサポートを提供します。

これに関して詳しくは、次の URL を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps5678/ps6973/positioning_statement_c07-565470_ps10092_Products_Data_Sheet.html

エレベータの内部および周辺での設置

エレベータのカバレッジは、エレベータに近い場、一般にエレベータ扉の近くの各フロアに AP を配置して実施することがあります。多くの場合、エレベータには金属製のドアがあり、シャフトがコンクリートで固められているか、Wi-Fi カバレッジを低下させるその他の材料を含んでいるため、エレベータ内部のカバレッジを確認することが重要です。そのようなカバレッジは課題になる場合がありますが、多くの場合は、特にエレベータが少数のフロアだけで動作している場合は実行可能です。

高層ビルのエレベータでは、クライアントが多数の AP 間を比較的高速に循環するため、ローミングの問題によってより大きい課題があります。エレベータ内部に広告があるため、シャフト内のフロアにパッチ アンテナを、エレベータのかごの底面にパッチ アンテナを配置する企業や、シャフト側に沿って漏洩同軸ケーブルを使用する企業もあります。

エレベータのかごやシャフトの中に Wi-Fi 機器を設置する場合は、安全性の理由から禁止されるか、またはビルの所有者や地域の消防署によって禁止されることが多いため、現地の規制に従う必要があります。また、危険であるため、このような作業の経験があるエレベータ修理人や請負業者だけがそのような領域に入るようにしてください。

外部アンテナ オプションとパターン

AP 1600/2600 および 3600e アクセス ポイントとの使用

次のアンテナは、AP 1600e*/2600e および 3600e と併用することができます。

AIR-ANT2524DB-R - デュアルバンド(黒)ダイポール (4 つ必要) - 2/4 dBi ダイポール

AIR-ANT2524DW-R - デュアルバンド(白)ダイポール (4 つ必要) - 2/4 dBi ダイポール

AIR-ANT2524DG-R - デュアルバンド(グレー)ダイポール (4 つ必要) - 2/4 dBi ダイポール

AIR-ANT2524V4C-R - デュアルバンド全方向性 (1 つ必要) - 2/4 dBi 天井取り付け全方向性の使用

AIR-ANT2544V4M-R - デュアルバンド全方向性 (1 つ必要) - 4/4 dBi 壁面取り付け全方向性の使用

AIR-ANT2566P4W-R - デュアルバンド方向性 (1 つ必要) - 6 dBi パッチ壁面取り付けの使用


) これらはすべてデュアルバンド、デュアルレゾナントのアンテナです。AP の他の無線帯域を無効にする場合を除いて、この製品にシングルバンド アンテナを使用しないでください。また、AP1600 の場合は 3 個のダイポール アンテナのみ(4 個ではない)必要です。天井、壁面、またはパッチ取り付けの場合は、単純に 4 つ目のアンテナ線を未使用のままにします。


シスコ製アンテナのその他の情報については、次の URL の『Cisco Antenna Reference Guide』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps7183/ps469/
product_data_sheet09186a008008883b.html

アンテナ リファレンスガイドには、すべてのシスコ製アンテナの詳細が記載されています。また、個々のデータシートは次の URL にあります。 http://www.cisco.com/en/US/products/hw/wireless/ps469/index.html

AP 3600e 用の 2 個の最も一般的な外部アンテナは、AIR-ANT2524Dx-R デュアルバンド ダイポール アンテナ(図 31 および 図 32)と、AIR-ANT2566P4W-R デュアルバンド パッチ アンテナ(図 33 および 図 34)です。

図 31 AIR-ANT2524Dx-R デュアルバンド ダイポール アンテナの仕様

図 32 AIR-ANT2524Dx-R デュアルバンド ダイポール アンテナの放射パターン

図 33 AIR-ANT2566P4W-R デュアルバンド パッチ アンテナの仕様

図 34 AIR-ANT2566P4W-R デュアルバンド パッチ アンテナの放射パターン

アンテナが壁に配置されている場合は、方位角(赤色)はアンテナから前方に飛ぶ信号で、仰角(青色)は「上/下」のパターンです。

図 35 AIR-ANT2524V4C-R デュアルバンド全方向性アンテナの仕様

図 36 AIR-ANT2524V4C-R デュアルバンド全方向性アンテナの放射パターン

図 37 AIR-ANT2544V4M-R デュアルバンド全方向性アンテナの仕様

図 38 AIR-ANT2544V4M-R デュアルバンド全方向性アンテナの放射パターン

 


) より大きなパターンについては、このアンテナの個々の仕様書を参照してください。


AP 3600i、AP 2600i および AP 1600i

AP 3600i 統合アンテナ モデルのアンテナ パターンを図 39図 40 に示します。

AP 2600i 統合アンテナ モデルのアンテナ パターンを図 41図 42 に示します。

AP 1600i 統合アンテナ モデルのアンテナ パターンを図 43図 44 に示します。

図 39 AP 3600i @ 2.4 GHz の放射パターン

図 40 AP 3600i @ 5 GHz の放射パターン

図 41 AP 2600i @ 2.4 GHz の放射パターン

図 42 AP 2600i @ 5 GHz の放射パターン

図 43 AP 1600i @ 2.4 GHz の放射パターン

図 44 AP 1600i @ 5 GHz の放射パターン

外部アンテナの導入の概要

すべてのシスコ製アンテナ コネクタには、「A」、「B」、「C」といったラベルが付けられています。「A」は「B」、「C/D」よりプライオリティが高くなります。したがって、アクセス ポイントのサポートがアンテナ 3 つまたは 4 つという場合にアンテナが 2 つだけあれば、ポート「A」と「B」を使用することになります(追加のアンテナを設置するまでの短期間)。

これより少ないアンテナを使用することは推奨されません。この製品は(必要に迫られた場合に)1 つまたは 2 つのアンテナだけで 802.11a/b/g クライアントまたは単一の空間ストリームの N クライアントをサポート可能ですが、多大なパフォーマンスへの影響があり、クライアント リンク機能が失われます。これを行う場合は、ソフトウェアの中で別のアンテナを使用しないようにアクセス ポイントを設定することもできます。


) AP1600 には 3 つのアンテナ ポートがあります(エントリ レベルの AP であるため設定不可)。AP 2600/3600 には、1 個の追加トランシーバ(帯域ごとのレシーバ/トランスミッタ)を備えた、4 個の設定可能なアンテナ ポートがあります。


次のような MIMO(デュアル放射素子アンテナ)を使用する場合について記述します。

AIR-ANT2524V4C-R - デュアルバンド全方向性 - 2/4 dBi 天井取り付け全方向性の使用

AIR-ANT2544V4M-R - デュアルバンド全方向性 - 4/4 dBi 壁面取り付け全方向性の使用

AIR-ANT2566P4W-R - デュアルバンド方向性 - 6 dBi パッチ壁面取り付けの使用

AP のすべてのアンテナ ポートがアンテナに接続されている限り、アクセス ポイントのどのアンテナ ポートにどのアンテナ線が入るかは重要ではありません。パッチ アンテナ AIR-ANT2566P4W-R の場合、プラスチック製ハウジングで物理的に間隔をあけて素子が並んでいるため、ポート「A」と「B」のパッチの外側 2 個の素子を使用する場合はわずかな改善がありますが、それは小規模であり重要ではないため、ラベルを付けていません。

図 45 6 dBi パッチ アンテナ:ポート「A」および「B」を両端に配置することが必須ではないが理想的

図 46 AP 1600:最適なダイバーシティを得るためにポート「A」は「B」および「C」から最も離れて間隔があいています

繰り返しますが、最適なアンテナの配置は、アンテナが実際のユーザに物理的に最も近い場所に置くことです。ダイポールなど、複数の単一パッケージのデュアルバンド アンテナを外部に取り付けている場合、間隔は重要ではありませんが、アンテナをできるだけ離してください(「A」と「B」を最も離す)。

図 47 アンテナの配置


) アンテナ間の距離が 10 フィートを超えないようにします(アンテナは同一の RF カバレッジ エリアに配置してください)。



) 以前の 3500 シリーズのアクセス ポイントで使用されるようなシングルバンド(シングル放射素子アンテナ)は、新しい 1600/2600 および 3600 シリーズのアクセス ポイントと完全に互換性がないため使用しないようにします。1260 および 3500 シリーズのアンテナは、個別の帯域ごとに製造されたシングル放射素子アンテナです。3600、2600、および 1600 はデュアルバンドのデュアル放射素子アンテナを使用し、オレンジ色のマーキングが見分ける印になっています。図 45 および 図 46 を参照してください。


図 48 大量の金属があるエリアでは、サイト調査が必要です

高金属を帯びた分布地域または空港の格納庫などのエリアで 802.11n を使用する場合、(天井の)低ゲイン アンテナの方が、すべての方向で信号を放射し、マルチパスによって信号が拡張される可能性が増える傾向があるため、より適切に動作する場合があります。当然ながら、明確なショットがある場合、おおよそ同じ高さまたは(WLAN クライアント)の少し上の、通路の端でパッチ アンテナが優先されます。

図 49 カバーを取り外した高ゲイン アンテナ AIR-ANT2480V-N の例

高ゲイン アンテナの場合、多くはアンテナ素子がより長く、その真下にいるときに電波の伝導に使用できる金属面領域が少なくなるため、高ゲイン アンテナの直下にヌルまたはデッド スポットがあることがあります。アンテナから離れれば離れるほど、利用できる面が広がり、動作がより快適になります。

802.11n Primer:空間ストリームの概要

空間ストリームの基本を理解するためのビデオは、次の URL を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/netsol/ns767/index.html

複数の異なる送受信パスを持つ無線システムを指す MIMO は 802.11n の中核です。MIMO システムは、システム内でのトランスミッタとレシーバの数を使用して記述されます。たとえば、「2x1」とは、2 個のトランスミッタと 1 個のレシーバが搭載されたシステムを示します(図 50)。

空間ストリーム(複数のアンテナ ポートから情報を同時に送信する動作)は、AP に少なくとも 2 つ以上のトランスミッタがあり、802.11n の原理(たとえば、複数の空間ストリームのサポート)に対応している必要があります。

802.11a/b/g の頃は、データ レートは、2、11、および 54 Mbps などの実 Mbps レートであり、1 個のトランスミッタで処理されていました。AP 3500 シリーズの場合は、帯域ごとに 2 個のトランスミッタがあるため、2 個の空間ストリームを使用して最大 300 Mbps の 802.11n データ レートをサポートします。

802.11n では、異なるレートは変調および符号化方式(MCS)インデックス値と呼ばれ、その値は使用されるストリーム数をも定義します。AP 3500 は、ボンディング チャネルとショート ガード インターバル(GI)で設定された、300 Mbps(MCS レート 15)までサポートします。図 51 を参照してください。 MCS 値は実際のデータ レートに相当します。

図 50 AP 3500i/e は 2x3:2 システム(最大 2 個の送信チェーンをサポート)


) 2x3:2 は、2 個のトランスミッタ、3 個のレシーバ、2 個の空間ストリームのサポートを表します。


図 51 変調および符号化方式:2 SS のボンディング チャネルによる最大 300 Mbps までのサポート

AP 3500 とは異なり、新しい AP 3600 は、2 倍のトランスミッタ数(帯域ごとに 4 つ)と 3SS をサポートし、最大 450 Mbps のデータ レート高速化を実現します。冗長性とパフォーマンス向上(アップストリームおよびダウンストリーム)のための追加の無線があり、AP 3600 は 3SS クライアントへのビーム形成も行うことに注意してください。AP 2600 も同様ですが、追加のまたは冗長な無線は受信専用であるため、アップストリーム用です。したがってそのような無線は 3SS クライアントへのビーム形成はできませんが、他の 3SS 以外のレートでのビーム形成が可能です。

AP 3600 はデュアル バンド設計の使用により、4 個のアンテナだけを使用して、合計 8 個のトランシーバ(トランスミッタ/レシーバ)を装備します(図 52)。4 つの無線が 2.4 GHz および 5 GHz の各帯域で使用されます。

図 52 AP 3600:無線帯域ごとに 4 個のトランスミッタと 4 個のレシーバ

AP 2600 は AP 3600 に似ていますが、3x4:3 であるためわずかに異なります。これは、AP 2600 にも受信(アップストリーム信号)を助長する 4 個のアンテナがありますが、ダウンストリーム側では 3 個しかトランスミッタを使用しないことを示します。

図 53 の MCS チャートの黄色のセクションは、AP 3600 でサポートされる高速データ レートを示します。AP 3600 は 802.11a/b/g レートの他、MCS 値が 0 ~ 23 の 802.11n レートをサポートします。

図 53 AP 2600/3600 による最大 450 Mbps(MCS レート 0 ~ 23)のサポート、AP 1600(MCS レート 0 ~ 15)

これらの追加 MCS レートにより、レート切り替えの決定を行う際に 3SS をサポートするクライアントの選択肢が増えます。レート切り替えアルゴリズムにより、全体的に最適なスループットの接続が維持されるためです。

3 つの空間ストリームをサポートするクライアント

3SS をサポートするクライアントが一般的になりつつあります。新しい 802.11ac 仕様が牽引力を獲得してきているため、多くの新しいクライアント アダプタは新しいチップセットが搭載され、802.11ac に対するサブセットとして 3SS がサポートされることになります。さらに、多くの競合他社とは異なり、Cisco AP 1600/2600 および 3600 ではすべての DFS チャネルを完全にサポートし、5 GHz の範囲で使用可能なチャネルが増えます。もっと多くのクライアント、特に 802.11ac クライアントが登場しはじめ、802.11n モードのこれらの新しいチャネルもサポートするようになります。

現時点で最も普及している 3SS クライアントは Apple 2011 MacBook Pro です。これは Broadcom BCM4331 チップセットと、Ralink チップセットがベースの Trendnet 製小型 USB アダプタである「TEW 684UB」を基盤にしているためです。

さらに、Intel 5300 および 6300 は 3SS を長期間にわたりサポートしています。おそらくはこのカードが異なるハードウェア プラットフォームに取り付けられたために、テスト担当者たちは高いスループット(320 Mbps 以上)を多くのノートで確認し、スループットが低下(240 Mbps など)したノートも他にありました。Intel カードを使用して低スループットが発生した場合、MacBook Pro または Trendnet アダプタを試してみてください。十分に動作する場合は、その Intel カードと別のノートを試すか、Intel またはラップトップのメーカーに問い合わせて、解決の可能性を探ります。AP 3600 ベータ テストでは、Intel 6300 カードを使用してさまざまなノートでのパフォーマンスの違いを観測しています。


) クライアントでの 3SS モードからのレート切り替えが簡単であるため、確実に 3SS リンクを維持することが難しい場合があります。クライアントは 3SS リンクを維持する機能において重要な役割を果たし、そのため、使用されるクライアントとテスト環境の質によって異なる場合があります。


帯域ごとに追加の無線を備えた AP 3600 は、追加の冗長な無線を使用してビーム形成し(ClientLink 2.0 によって)、これを使用して 3SS リンクの利点を維持できます。Cisco ClientLink 2.0 では、1、2、および 3 個の空間ストリームおよびレガシー .11a/g クライアントを使用して、802.11n クライアントの全体的なパフォーマンスも向上できます。

ビーム形成 - ClientLink 1.0 および 2.0

ClientLink 1.0 は AP 1250 および AP 1140 シリーズのアクセス ポイントで初めて導入されました。また、これは、クライアント側で非常に強い信号を出現させるため、アップリンクのクライアントをヒアリングしてトランスミッタのタイミングを調整することで、802.11a/g クライアントのダウンリンク側により強い信号を作成する方法です。

この機能は以前はユーザ設定が可能でした。ただし、7.2 のコード ストリームから、これがデフォルトになっています。これを無効にする利点はないため、ユーザ設定はできません。

AP 3600 は 802.11a/g クライアントの ClientLink 1.0 を完全にサポートしますが、1、2、および 3 個の空間ストリーム クライアントを含むすべての 802.11n クライアントもサポートするため、利点が大きくなります。この機能は、ClientLink 2.0 と呼ばれます。802.11n により拡張されたビーム形成仕様で ClientLink 2.0 を使用する明らかなメリットがあります。ClientLink 2.0 は現在ではすべてのクライアントと連動し、クライアントの調査やサポートが必要ないためです(図 54)。

図 54 ClientLink 2.0

ビーム形成テクノロジーでは、2 個のトランスミッタのタイミングを変更して、レシーバ(クライアント デバイスなど)に対する強度を上げた信号を発生させます。これは強め合う干渉と呼ばれます。ただし、逆のことが起こり、信号同士が相互に取り消し合うことがあります。これを弱め合う干渉といいます。図 55 を参照してください。

図 55 ビーム形成(強め合う干渉および弱め合う干渉)

図 56 では、1 個の空間ストリームを使用する ClientLink 1.0 と、3 個の空間ストリームを使用する ClientLink 2.0 をビジュアルに比較しています。AP 3500 とは異なり、AP 3600 は、4 個のトランシーバを使用して複数の空間ストリームを、非常に高いパフォーマンスで提供します。AP 3600 は 802.11a/g と 802.11n、1、2、および 3 個の空間ストリームのすべてのクライアントに対するビーム形成が可能です。信号は各ストリームがビーム形成されると 3 倍になります。

図 56 ClientLink の例(クライアントに信号を送信する、この場合は 1 個の空間ストリーム)


) 3 個の空間ストリームを使用してクライアントにビーム形成するには、3 個のトランスミッタが送信中に使用されるため、AP はビーム形成に少なくとも 1 個の追加の無線が必要です。AP 3600 には帯域ごとに 4 個の無線があり、3 個の空間ストリームを使用してクライアントへのビーム形成が可能です。


要約すると、ClientLink 2.0 はアップリンクのクライアントからヒアリングした受信信号を受け取り、マルチパスの信号がそれらのストリームからどのように見えるかを計算します。次に、相手側(ダウンリンク送信)では、4 個すべての無線を使用して、信号を形作る最適な方法を見つけ(ビーム形成送信)、クライアントによる最小限の再試行で最適なデコード(ダウンリンクでの信号受信)を可能にします。

AP 3600 と ClientLink 2.0 を使用して、3SS クライアントを含む、すべての 802.11n クライアントにビーム形成可能で、一度に最大 128 クライアントに対して行うことができます。AP 1600 は少数のクライアント(32)をサポートし、3SS をサポートしないことに注意してください。ClientLink 1.0 は一度に最大 15 個のクライアントをサポートします。ClientLink 2.0 は、ダウンリンク側で最大 60 % までスループットとカバレッジを大幅に向上させ、より優れた 802.11n クライアント接続と、個人所有デバイスの持ち込み(BYOD)エクスペリエンスを実現します。

Cisco ClientLink 2.0 の詳細については、次の URL を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps5678/ps11983/at_a_glance_c45-691984.pdf

サイト調査の考慮事項

ClientLink は動的にビーム形成し、強力な信号の持続を促進するため、少ない再試行で済みますが、これはセル範囲を変更するために設計されたものではありませんでした。ClientLink により、セル サイズを大きくするのではなく、適切な接続エクスペリエンスが生まれます。

したがって、サイト調査中は、AP 3600 セル サイズが他のシスコ アクセス ポイントと一般的に同じか、または類似していることに留意することが重要です。図 57 に、1 ~ 54 Mbps の一般的な範囲を示します。配置しようとする機器を使用して調査することが常に推奨されますが、AP 3500 などで実施した以前の調査では、AP 3600 の配置に無効性は見られません。図 58 および図 59 は、変調型および信号対雑音比(SNR)の例を示します。

図 57 AP 3600 サイト調査範囲(一般的なセル サイズ変更なし、AP 3500 および AP 3600 のセル サイズは同一)

図 58 サイト調査の感度および SNR


) 3SS の SNR が 28 dB(IEEE 単位)ですが、シスコの RF エンジニアは最適なパフォーマンスを得るために 30 ~ 32 dB を推奨します。


図 59 サイト調査の感度および SNR

アクセス ポイントに関する一般的な考慮事項

すべてのアクセス ポイントに関して覚えておくべきガイドラインは次のとおりです。

1. 最適なパフォーマンスを得るためにできるだけユーザの近くに AP を配置することを常に試します。環境に配慮します。たとえば、病院には金属のドアがあり、カバレッジはドアを閉じると変化し、古い建物はプラスターまたはアスベストスの中に金属グリッド構造がある場合があります。カバレッジ領域を変化させる可能性があるため、AP またはアンテナを金属物の近くに配置しないようにします。

2. 2.4 GHz 周波数を使用すると、5 GHz チャネル方式と同じ、1、6、および 11 チャネル方式が使用されます(図 60)。同じチャネルにすべての AP を配置せず、可能な場合はチャネルを再利用します。このトピックの詳細については、当社の他の導入ガイドを参照してください。

図 60 2.4 および 5 GHz でのチャネル使用例(40 MHz の場合は 2 チャネル使用)

3. どのクライアントを使用するか決め、そのクライアントを使用してカバレッジを確認してみます。たとえば、PDA や Wi-Fi 電話機はノートまたはタブレットと同じ範囲ではない可能性があります。


ヒント 展開するクライアントで最もパフォーマンスの低いクライアントを使用してカバレッジを確認します。

4. 最も高いスループットを得るため 3 個の空間ストリームのカバレッジを必要とする場合や、個人所有デバイス持ち込み(BYOD)の最高のエクスペリエンスを求める場合は、ClientLink 2.0 を使用した Cisco Aironet 3600 および 2600 シリーズのアクセス ポイントが AP 3500 よりも性能を発揮します。AP 3600 は 802.11n クライアントに対するビーム形成が可能であるため、同じ領域に Cisco Aironet 1260、3500、および 3600 シリーズのアクセス ポイントを混在させる場合は、データ要件を理解することが重要です。

5. サイト調査が一般に推奨されますが、設計を半分の労力で行っても、Cisco RRM が適切に存在すれば、小規模の予定地には限定的なサイト調査(カバレッジ チェック)で十分な場合があります。列車での接続性、石油/ガスの垂直構造部材、大規模病院のような非常に課題の大きい環境である場合は、シスコ アドバンスド サービス チームと契約して、設置の迅速化や実施の支援を依頼することができます。詳細については、シスコのアカウント チームにお問い合わせください。

6. Cisco AP 3600 は 7.1.91 以上のコード ストリームで導入され、Cisco 2500、7500、5508、および WiSM2 シリーズ コントローラ、WCS 7.0.220 以上、および NCS 1.1 以上でサポートされます。AP 1600 および 2600 は 7.4 のリリースで導入されました。

7. 経験則によるカバレッジ計画としては、データ用に 5,000 平方フィートあたり AP 1 個、音声およびロケーション サービス用に 3,000 平方フィートあたり 1 個です。

8. 一部のクライアントが(特に古いクライアント)は UNII-2 拡張クライアント チャネル 100 ~ 140 をサポートしません。したがって、古いクライアントが多くある場合、DCA チャネル リストでそれらを無効にすることができます。


) 新しい 802.11ac クライアントと同様、ますます多くのクライアントがこれらのチャネルを常にサポートするようになっています。


802.11ac Primer:802.11n との相違点

802.11ac は 802.11n と下位互換ですが、異なる特徴や機能を持つ「Wave」で提供されています。新しい特徴や機能には多くの場合新しいハードウェアが必要であるか、AP 3600 の場合のように、ベース ユニット内に新しいハードウェアを導入する機能が必要です。モジュラ形式ではないアクセス ポイントは、通常、完全なハードウェア交換が必要です。AP 3600 はデュアル コア プロセッサを利用し、1 つのコアでフィーチャ モジュール オプションによって新しいハードウェアをサポートします。802.11ac(Wave 1)の最初のリリースは 802.11n に次の機能を提供します。

802.11ac Wave 1 の機能は次のとおりです。

802.11n の一般的な 450 Mbps よりも高速な、1.3 Gbps の PHY レート

802.11n の 64 QAM よりも高速な 256 QAM の変調の導入:これにより、802.11n と同様の新しいデータ レートが多く作られますが、多くの場合、シングル ストリームおよびマルチ ストリームのデバイスでより高速なレートとなります。

80 MHz チャネルのボンディング機能と 802.11n の 40 MHz ボンディング:これにより、デバイス(多くの場合、複数の無線がないポータブル バッテリ駆動式デバイス)空間ストリームの使用可能な帯域幅を拡張することで、1 つの空間ストリームのみをサポートするデバイスのスループットを大きく向上させることができます。

明示的に圧縮されたビーム形成:これは 802.11n で提案されたものと類似しており、クライアントがサウンド メカニズムの利点を活かして、本質的には信号をクライアントへビーム形成して戻すためのより良い方法をアクセス ポイントに伝える方式です。この機能は 802.11ac クライアントでしか動作せず、Cisco WAVE 1 モジュールでサポートされていますが、これにより、プライマリ 802.11n 無線によって依然として使用されている Cisco Client Link の価値が否定されるものではありません。Client Link はすべての 802.11a、g、n クライアントに利益をもたらすためです。

シスコ製品に関しては、802.11ac モジュールは 5 GHz のみです。802.11ac は企業での導入においてはチャネルの制限と帯域幅制限により 2.4 GHz では適切な拡張性がないため(2.4 GHz でチャネルをボンディングすることは現実的ではない)、そして非標準の「ターボ モード」では拡張性がないためです。

802.11ac Wave 2 の機能は次のとおりです(Wave 2 はまだ流動的であるため、本書では Wave 1 を中心に取り扱います)。

Wave 1 でサポートされているすべての機能

マルチユーザ MIMO <Multiple Input/Multiple Output> クライアントの機能拡張

最大 160 MHz のボンディング

GbE を超える、より高速なイーサネット アップリンク

図 61 1 つの空間ストリームの 801.11n に対する MCS レート(左)と 1 つの空間ストリームの 802.11ac に対する MCS レート

 

図 62 使用可能な帯域幅を増やすチャネル ボンディング(多車線ハイウェイと同様)

 

したがって、802.11ac によって高速化が実現され、クライアントに全体的なパフォーマンス向上のための追加の帯域幅と複合変調の利点をもたらします。一方で、すでに配備されている 802.11n および 802.11a/g システムとの下位互換性が維持されます。

図 63 新しい MCS レートとボンディングによる高速化:1 つのストリームで最大 433 Mbps。

 

複数の空間ストリームを使用できれば、より高速になります。多くの新しいスマート フォンは 1 つの空間ストリームだけをサポートすると考えられますが、よりハイエンドなタブレットやノートは通常 2 以上の空間ストリームをサポートします。2 つまたは 3 つの空間ストリームを使用するときの速度を見てみましょう。

図 64 2 つまたは 3 つの空間ストリームでの典型的な Wave 1 のデータ レート

802.11ac およびオプション モジュールの概要

AP 3600 無線モジュールのシスコ部品番号(AIR-RM3000AC-x-K9=)

802.11ac のサポート(Wave 1)を提供する独立した無線モジュールは、AP 3600 内でサポートされます。

次の機能があります。

独立した 802.11ac オーバーレイを提供することによって、既存の 5 GHz 802.11n の無線を補完します。

最大 80 MHz のチャネル ボンディングを許容することにより、802.11ac クライアントにより高速なスループットを許容

802.11n の 64 QAM から拡張された、高密度変調の 256 直交振幅変調(QAM)

3x3 のアンテナ設計

1、2、3 個の空間ストリームのサポート

SU-MIMO --- 単一ユーザの複数入力/複数出力

明示的なビーム形成

1.3 Gbps PHY(約 1 Gbps MAC)

モジュールの詳細と仕様については、次の URL を参照してください。 http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/modules/ps12859/ps13128/data_sheet_c78-727794.html

無線モジュールの動作概要

モジュールがインストールされている場合、AP 3600 は 3 つのアクティブな無線を操作します。それは、2.4 GHz および 5 GHz の統合無線(スロット 0 および 1)と、802.11ac の 5 GHz モジュール(スロット 2)です。この追加の無線モジュールはアクセス ポイント全体の電力を 18 ワット消費します。電源の供給が制限される場合(15.4W 802.3af の電源の場合など)、適切な電源(拡張 PoE、802.3at PoE+、パワー インジェクタなど)を利用するか、もしくはローカル電源 AIR-PWR-B を使用しない限り、アクセス ポイントは無線モジュールを無効にして起動します。

図 65 AP 3600 をサポートするスイッチ

設置者または管理者が 15.4 W の電源からモジュールの電力を供給する必要があると判断した場合(2.4 カバレッジが十分にある高密度インストールが想定される)、またはすでに 2.4 カバレッジを備えた 802.11ac の領域を増やすために AP が使用されている場合、内部の 2.4 GHz 無線を無効にして、802.11ac モジュールを備えた AP 3600 が全電力およびすべての機能を使えるようにすることができます。RF の電力に譲歩して空間ストリームや他のポートを停止するよりも、設置者が全機能のサイト調査を 15.4W(802.11af)で実行できるようにしたことから、これは非常に優れた方法であると思われます。

図 66 省電力の 802.3af のモジュール電源オプション(15.4 ワット)

 

モジュールのアンテナが内部にあり、モジュールに RF コネクタがないため、モジュールは AP3600i と同じように放射します。したがって、アンテナは内部モデルでの場合と同じように「現れ」ます。

図 67 AP とモジュールから上部カバーを外し、アンテナの配置を示した図

図 68 最適なカバレッジを得るための天井への配置、全方向性で放射

AP を天井ではなく壁に取り付ける場合は、ホットスポット、キオスク、交通機関、または狭いカバレッジ エリアなどの小規模な導入においてはこの方法が許容されることがあります。しかし企業での導入では、(上の図を横に倒したものを想像してください)信号が均一の 360 度パターンで下方向に放射するのではなく、フロアの上や下に放射する可能性があるため、過剰なローミングが発生する可能性があります。図 20 を参照してください。

モジュールを AP 3600e(外部アンテナ搭載)に取り付ける場合にも、802.11ac モジュールは 図 68 に示されているように動作し、ダイポール アンテナが使用されている場合、AP は全方向性カバレッジ パターンを提供し続けます。パッチまたはその他の方向性または高ゲイン アンテナが使用されている場合、2 つの別のカバレッジ パターンを持つ条件が作られることがあります。5 GHz モジュール無線と内部の 5 GHz 802.11n 無線は両方とも 1 つの「混合」無線として動作するため、ダイポールを使用するか、カバレッジが目的の用途に対して許容されるかを検証して、セルを均一に保つことが最善です。

図 69 アクセス ポイント内部のモジュール アンテナ、全方向性放射

5 GHz モジュールは内部の 5 GHz 802.11n 無線と同じ周波数帯域で動作するため、どちらの無線も同時に動作するように意図的に設計されており(混合された無線として考えてください)、両方の無線が適切な分離とパフォーマンスを維持しながら 1 つの無線として動作します。競合製品とは異なり、これによって 802.11ac クライアントがモジュールによって保守される一方で、レガシー a/g および 802.11n クライアントは統合無線によって保守され、信号強度に基づいてクライアントのバウンスを試みることなく、Client Link 2.0 を最大限に活用してビーム形成できます。

AP がデュアル コア プロセッサを搭載しており、IDE のハード ドライブに使用される「マスター/スレーブ」アプローチのように、1 つのコアでモジュールを管理している場合、モジュールは常に「マスター」の無線(この場合は統合型 802.11n)から指示を受けます。したがって、たとえば 80 MHz(802.11ac)のチャネル ボンディングを選択して、電力と周波数の選択を行うときは、モジュール無線ではなく統合無線が「アンカー」ポイントを設定します。このポイントで、オーバーレイを実行するモジュールで周波数が始まり、統合された「マスター」無線(802.11n 無線)によって選択された既存のチャネルを超えて 80 MHz が拡張されます。統合無線とモジュールは、どちらも同じ SSID を共有します。

この仮想無線アプローチには両方の無線を有効にする必要があるため、5 GHz の統合無線を無効にして .11ac 無線モジュールだけを実行することはできません。

現在米国では、22 チャネル(20 MHz)、9 チャネル(40 MHz)、4 チャネル(80 MHz)があります。802.11ac(Wave 2)は 160 MHz のチャネルをサポートしますが、今日使用できるのはわずか 1 チャネルのみです。米国連邦通信委員会やその他の規制機関がライセンス不要のスペクトラムのニーズを認識し、より多くのスペクトラムを解放するために積極的に取り組んでいるため、今後はこれが改善されることが見込まれます。

使用可能な周波数と、チャネル ボンディングがどのように動作するかを見てみましょう。

図 70 現在のチャネル割り当て計画、US シアター

図 71 現在のチャネル割り当て計画、ETSI シアター

今後、スペクトル割り当てはどうなっていくでしょうか。

米国では現在、帯域幅が 20/40/80/160MHz チャネルである 22/10/5/1 チャネルがあります。

5.35-5.47GHz および 5.85-5.925GHz の解放により、チャネルの数は 34/16/8/3 に増大します。

企業が TDWR チャネルを取り戻すことに取り組むと、その数は 37/18/9/4 に増加します。

したがって、時間の経過とともに別のチャネルが使用可能になっていくでしょう。

クライアント帯域のステアリング

クライアントのパフォーマンスを最適化するために、802.11ac クライアントは ECBF(明示的に圧縮されたビーム形成)を活用できます。これは、IEEE 802.11ac の標準化されたビーム形成方法(シスコの Client Link と一部類似)ですが、少し異なります。802.11ac クライアントは「サウンド情報」を AP に送信する必要があり、AP がそのサウンド情報を(クライアントから)使用して最適な状態で(ビーム形成によって)信号をクライアントに戻します。


) ECBF は 802.11ac クライアントでしか動作せず、Cisco Client Link が依然として 802.11n およびレガシー クライアントの全体的なパフォーマンスを高めるために 802.11ac 以外のクライアントで使用されています。結果として、802.11ac クライアントだけでなくすべてのクライアントでパフォーマンスが向上しています。これによって、AP からクライアントをバウンス オフすることなく AP への安定した接続が維持されます。信号強度などの他の方法を使用すると、不要なクライアントのローミングが発生し、実際にはトラフィックを渡すのに役立ちません。


統合無線サービスで 802.11ac 以外のクライアントを保守する一方で、モジュールが 802.11ac クライアントを保守するようにすると非常に有益です。802.11ac クライアントにモジュール無線でサポートされていないもの(たとえば、Cisco Client Extensions の「CCX エレメント」など)が必要である場合、802.11ac モジュールはその要求をサービスする統合無線にクライアントをプッシュします。

802.11ac クライアントの推奨事項

本稿執筆時点では、802.11ac クライアントがスマート フォンに統合され始めているところです。Samsung 製 Galaxy S4、ZTE 製 Grand Memo、HTC One 電話機などのデバイスは、早期に 802.11ac デバイスを市場投入しています。統合型ノートおよびタブレット(通常 2~3 の空間ストリームをサポートするデバイス)は、今後年内に登場することが予想されます。

現在は USB アダプタおよびメディア アダプタなどの「ワークグループ ブリッジ」が使用可能です。これは一部のリストであり、常に新製品がリリースされていることに注意してください。

現在使用可能な USB クライアント

ASUS モデル USB-AC53

D-Link モデル DWA-182

Belkin モデル F9L1106

Netgear A6200

バッファロー モデル WI-U2-866D

Edimax モデル EW-7822UAC

Linksys AE6000

PCI:デスクトップ クライアント

ASUS モデル PCE-AC66

WGB 類

TRENDnet モデル TEW-800MB

バッファロー モデル WLI-TX4-1300H

Linksys モデル WUMC710

Linksys モデル AC1300*


) Linksys モデル AC1300 は 3 つの空間ストリームを持つパフォーマンスに優れた WGB 類似デバイスです。


これまでの発見事項

USB クライアントはドライバや USB ポート バージョンなどによって(パフォーマンスが)少し遅いと感じられることがあります。また、動的周波数選択(DFS)の帯域で 80 MHz の帯域幅を維持するのが困難であるクライアントがあることが分かっています。また、クライアント帯域のステアリングの見地から十分に機能しない USB クライアントを 1 つ認識しています(802.11ac モジュールに 802.11ac クライアントの送信を試みています)。しかし、そのクライアントは統合無線 802.11n への関連付けを継続的に試みています。これらはすべて、以前のクライアントの問題であり、これらの従来からの問題を解決するために弊社では製造元とともに積極的に取り組んでいます。ファームウェアまたはドライバの更新によってこれらの問題が解決される見込みです。

無線インターフェイスとクライアントの関連付け

前述したとおり、モジュール装備のアクセス ポイントには 3 つの無線インターフェイス「スロット 0~2」があり、同じ RF 電力特性と SSID を共有しています。これにより、両方の無線が「仮想」無線または混合無線として動作することができます(RRM は統合無線とモジュール無線の両方を制御します)。

「グリーンフィールド」の 802.11ac モード、RRM、不良 AP 検出、SI(スペクトラム インテリジェンス)がない場合、すべてが引き続き通常どおり動作します。

図 72 RF 無線インターフェイスの概要

 

802.11ac は非常に新しいため、VHT(非常に高いスループット)要求を処理する専用モジュールがあれば、どのクライアントが 802.11ac レートで接続され、どの 802.11ac クライアントが実際に 802.11n レートで接続しているかを把握することが容易になります。これを実行するには、スロット ID を調べます。

図 73 クライアント関連付けの概要

 

モジュールのトラブルシューティング(基礎)

一般的な問題は次のような原因で発生します。

モジュールがしっかりとネジで留められていない

PoE 電力の不足(802.3at が必要)18W

正しく設定されていない

無線が「連携して」動作していることが理解されていない。最初に無線をスロット 1(内部 5 GHz)に設定する必要があります。

5 GHz の両方の SSID は同一である必要があり、すべての .11ac クライアントが .11ac モジュールに送信されることが理解されていない

図 74 取り付けネジを両方ともきつく締める必要があり、そうしないと通電されない

 

モジュールがない場合に確認すべき点

コンソールに「module radio found and ok」と報告される

同様に、電源に関するコンソールの CDP メッセージ「Power ok - HIGH POWER inline power source」

モジュールを取り外してみる:AP が正常であることを確認した後、再度取り付ける

モジュールは「スロット 2」として表示される必要がある

PoE を調べる(AIR-PWRB または AIR-PWR-INJ4 を試す)

ジュールが AIR-PWR-INJ5 で動作するように設計されていない

モジュールに接続するクライアントに関する警告

802.11ac クライアントは 802.11n と同じセキュリティ タイプで接続する必要がある

AES または Open である WPA/WPA2

CCKM はこのリリースではサポートされない

モジュール無線はハードウェアの 50 クライアントをサポート

1 つの SSID ごとにマルチキャスト トラフィックのキーは 8 個:11ac 無線で 8 つの SSID に対して最大 8 個のキー

クライアントのユニキャスト トラフィック用に 42 個のキー

42 を超えるクライアントが関連付けられている場合、クライアントは接続されますが、暗号化と復号化がソフトウェアで行われるため、一部のクライアントのスループットは低下します。

モジュールでサポートされない機能

MFP:管理フレーム保護

CCX:Cisco Compatible Extensions(5 GHz の統合無線はこれらの要求を処理します)

IAPP(WGB とクライアントの接続に使用される)> WGB はサポートしません。注:基本的に標準クライアントのように動作するため、WGB を WGBu(ユニバーサル)モードで接続できますが、WGBC はサポートされていません。また SE-Connect モード、メッシュ モード、モニタ モード、自律モードはサポートされません。

少数の「最適でない」設置例

下の画像は、推奨されない設置例を示します。不適切な設置で優れた Wi-Fi サービスを提供することは非常に困難です。常に金属や散乱物がないようにしてください。

図 75 金属や散乱物の近くでの AP の設置例(金属や散乱物を避けてください)

図 76 金属製の塀に設置されたパッチ アンテナ

 

図 77 金属や散乱物の近くでの AP の設置例(金属や散乱物を避けてください)

図 78 不適切な設置の例:アクセス ポイントは水平にして振動や移動を避ける必要があります

 

常識的な範囲でデバイスを設置してください。AP は水平にして、揺れたり動いたりしないように固定する必要があります。アクセス ポイントを金属製の物から離し、可能な限り、あるいは美観などを考慮して実際的な範囲でユーザの近くに配置するようにしてください。

図 79 不適切な設置の例:アクセス ポイントの位置が高すぎ、導電性のある金属箔に埋もれている

 

アクセス ポイントにとって最適な場所は、可能な限りユーザに近い所であることに注意してください。近くに金属製または導電性の物を置かないでください(それらによって電波が方向性となり、ヌル(デッド スポット)が増大します)。AP を高い天井に配置する必要がある場合は、方向性アンテナが信号を目的の領域に(下に)向けているかを確認し、ダイポールを必ず正しい向きに取り付けてください。

図 80 ダイポール アンテナを使用する際は適切な方向にする(垂直方向に偏向)

 


ヒント アンテナを外部に取付ける場合、配線を必ず下に向かって取り付け、水抜き穴を塞いだり、耐候性の物を置いたりしないでください。

図 81 屋外では配線を下に向けてアンテナを設置する(屋内ではどちらでも可)

図 82 アンテナ コネクタが天候の影響を受ける場合:同軸シールを使用する必要があるが、使用する場合はアンテナの水抜き穴を覆わない。

その他 質疑応答

Q. どの AP が製造および倉庫エリアに最適ですか。

A. 一般的に、AP 2600e または AP 3600e が、これらの外部アンテナ モデルの最高動作温度範囲が -20 ~ 55 °C であるため、最初の選択になります。AP 1600 も使用できますが、動作温度はやや低く -20 ~ 50 °C です。温度に問題がなければ、内部アンテナの「i」シリーズの 1600、2600 および 3600 が使用できます。

Q. UNII-1 帯域の制限により、規制機関が AP を屋外で使用することを認めない可能性がある国の場合はどうなりますか。あるいは、より高ゲインのアンテナを使用したい場合はどうしたらよいですか。

A. シスコのメッシュ製品(1550 シリーズ)の導入を検討するか、3502P シリーズまたはシスコのアウトドア ブリッジング製品など、「P」(プロフェッショナルな設置用)が末尾にあるアクセス ポイントを探します。

Q. どの AP が高密度構成に最適ですか。

A. 2600 と 3600 のどちらもカバレッジベースの設計用にほぼ同じ AP 密度を備えています。容量ベースの設計(小型セル)は、3 つの空間ストリーム デバイスを使用する場合は 3600 で平均セル容量が若干高くなり、当然ながらオプションの 802.11ac モジュールを使用すれば、さらに高密度を実現します。

Q. シスコには新しいパワー インジェクタ(AIR-PWR-INJ5)がありますが、AIR-PWR-INJ4 とは何が違うのですか。

A. 新しい AIR-PWR-INJ5 は AP1600 および AP2600 シリーズの製品と使用するための低コストなインジェクタです。これは 802.3af(15.4W)のインジェクタです。AIR-PWR-INJ4 は、オプション モジュールの使用時に AP 3600 と連携するように設計された、より強力なインジェクタです。AIR-PWR-INJ5 は AP3600 とともに使用できますが、オプション モジュールが使用されている場合には使用できません。

Q. 産業用ワイヤレス動作や煙探知機により WLAN の干渉が発生する可能性がありますか。

A. はい。United Technologies DD475、Optex MX-50 など、一部の製品は、他の製造業者の他のワイヤレス「チャイム」、カメラ、その他の工業設備と同様に、2.4 GHz 帯域で動作します。

Q. オプションモジュールを使用した場合、AP3600 は何ワットの電力を消費しますか。

A. 18 ワットです。AP 3600 は、モジュールが設置されていると 802.3af(15.4W)よりもわずかに多い電力を消費します。電源オプションには、802.3at PoE+、ローカル電源 AIR-PWR-B、またはインジェクタ AIR-PWR-INJ4 が含まれます。調査の実施または 2.4 GHz のサポートが必要でない場合、無線を無効にすれば、モジュールは 802.3af(15.4 ワット)を使用して最大限の電力と機能を得られます。

Q. 802.11ac(Wave 1)のイーサネットの要件を教えてください。

A. 単一の GbE ケーブルが Wave 1 に適しています。802.11ac(Wave 2)はたしかに GbE 速度を超えますが、802.11ac Wave 1 よりも大きいケーブルを使用する必要性はありません。新規の設置が将来にわたって保証されることを望む設置者は、CAT-6a ケーブル < 少なくとも 1 本> と、もう 1 本の CAT-6a ケーブルまたは CAT5e ケーブル(これにより 2 GbE ポートにフォールバックできます)を引いて、Wave 2 の反復および/またはサポート 10GbE に備えることを検討してください(これが方法として現れる場合)。10GbE には PoE 標準化などの課題があります。当分の間、単一の GbE だけあれば十分です。

Q. 802.11ac は「Wave」として提供され、各「Wave」に対して新しいハードウェアが必要であるというのは本当ですか。

A. 802.11ac(Wave 1)の最初の反復は現在使用可能であり、Wave 1 と Wave 2 の両方とも、各「Wave」の反復における新機能を活用するには、新しいハードウェアを必要とします。幸いなことに、AP 3600 などのモジュラ AP アプローチにより、現在では Wave 1 へのアップグレードは簡単になっています。また、競合製品とは異なり、モジュラ サポート付きの今後の AP 3600 および新しいシスコのアクセス ポイントは Wave 2 へのアップグレード処理を容易にし、完全な置き換えを必要としません。

Q. 802.11ac モジュールを AP 3600 に設置すると、3 つの無線がすべてアクティブになりますか。

A. はい。3 つの無線がすべてアクティブになります。

2.4 GHz の無線はレガシー b/g クライアントとともに n クライアントを引き続きサポートします。2 つの 5 GHz の無線(統合 + モジュール)は同時に動作するため、相互に競合しませんが、連携して同じチャネルをサポートします。例を示します。

802.11ac モジュールは 100-104-108-112 で 80 MHz 幅チャネルを採用します。

802.11a/n の統合無線は、802.11n クライアントにはチャネル 100-104 および 40 MHz 幅チャネルで動作し、802.11a クライアントはチャネル 100 および 20 MHz 幅チャネルを介して統合無線と通信します。

新しい 802.11ac モジュールが設置された AP3600 は、2.4 GHz および 5 GHz の帯域の同時サポートと、802.11 a、b、g、n および新しい 802.11ac クライアントのサポートを提供します。


) 5 GHz の方では、20 MHz 幅の 11ac チャネルおよび 40 MHz 幅の 11n チャネルを持つことができます。唯一の要件は、プライマリ チャネルが両方のスロットで同じである必要があることで、11n の統合無線のプライマリ チャネル設定によって定められます。


Q. 5 GHz の無線(統合無線および 802.11ac モジュール)を異なるチャネルにすることはできますか。

A. いいえ。2 つの 5 GHz の無線は同じチャネルで同時に動作するため、5 GHz の無線が互いに競合しないようになっており、無線ごとにサポートされるクライアントの数を最大にすることができます。プライマリ(統合型 .11n 無線)はモジュール無線を先導するもので、統合無線に設定されたプライマリ チャネルから「拡張」またはボンディングされています。

Q. ワイヤレス アクセス ポイントを設置する場合、他に考慮することはありますか。

A. ワイヤレスの設置を行う場合は、次のガイドラインに留意してください。

可能な限り合理的に実際のユーザの近くに AP を配置することが最重要です。

どの製品を配置するかに関係なく、(既知の要件に対する)カバレッジがあることを確認し、ヌルまたはデッド スポットを補います。これを、サイト調査と呼びます。

設置はサイト調査から得られた教訓に基づいて行う必要があるため、調査が適切であるほど、接続の問題が発生する可能性が下がります。

シスコには、パートナーが見つからない場合や対応できない場合に、WLAN 調査の実施やワイヤレス設計を支援する Advanced Services チームがあります。

可能な場合は、本書に記載されているシスコ ブランドのアンテナを使用します(オレンジのバンド付き)。

常識的に判断してください。金属物に対してアンテナを配置しないでください。電球と同様、アンテナは経路に障害物がない場合、最高に動作します。

AP 1600、2600、および 3600 は耐候性がなく、IP 等級は 40 です。

URL リンクおよびその他のリソース

AP 3600 データ シート

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11983/index.html

AP とコントローラのデータ シート

http://www.cisco.com/en/US/products/hw/wireless/index.html

『Cisco antenna reference guide』

http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps7183/ps469/
product_data_sheet09186a008008883b.html

『Why buy Cisco brand antennas』

http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps5678/ps10981/white_paper_c11-671769.pdf

『Understanding antenna patterns and their meanings』

http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps7183/ps469/
prod_white_paper0900aecd806a1a3e.html

『Cisco Guest Access Deployment Guide』

http://www.cisco.com/en/US/docs/wireless/technology/guest_access/technical/reference/4.1/
GAccess_41.html

『Cisco Schools WLAN Deployment Guide』

http://www.cisco.com/en/US/docs/solutions/Verticals/Education/SRA_Schools/
schoolSRA_wlan_sba.pdf

『The Apple Bonjour / Apple TV Deployment Guide』

http://www.cisco.com/en/US/products/hw/wireless/ps4570/
products_tech_note09186a0080bb1d7c.shtml

『Optimizing Enterprise Video Over Wireless LAN』

http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps6302/ps8322/ps10315/ps10325/
white_paper_c11-577721.html

『Cisco 7925 IP Phone deployment guide』

http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cuipph/7925g/7_0/english/deployment/guide/
7925dply.pdf

『Cisco Mobility Services Engine - WLAN location deployment guide』

http://www.cisco.com/en/US/products/ps9742/products_tech_note09186a00809d1529.shtml

『WLAN Design Guide for High Density Client Environments in Higher Education』

http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps5678/ps10981/design_guide_c07-693245.pdf

『Mobility Design Guides』

http://www.cisco.com/en/US/netsol/ns820/networking_solutions_program_home.html

ソフトウェア サポートおよびダウンロード

http://www.cisco.com/tac