Cisco Aironet アクセス ポイント Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS リリース 12.4(10b)JA および 12.3(8)JEC
無線の設定
無線の設定
発行日;2013/04/10 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

無線の設定

無線インターフェイスのイネーブル化

無線ネットワークの役割の設定

ユニバーサル ワークグループ ブリッジ モード

デュアル無線フォールバックの設定

無線トラッキング

ファスト イーサネット トラッキング

MAC アドレス トラッキング

サポートされないブリッジ機能

無線データ レートの設定

マルチキャスト フレームと管理フレームを最高の Basic レートで送信するアクセス ポイント

MCS レートの設定

無線の送信電力の設定

アソシエートしたクライアント デバイスの電力レベルの制限

無線チャネルの設定

802.11n チャネル幅

動的周波数選択(DFS)

CLI コマンド

DFS が有効に設定されているかどうかの確認

チャネルの設定

DFS 選択によるチャネル ブロック

802.11n ガード間隔の設定

位置情報サービスの設定

位置情報サービスの概要

アクセス ポイントへの LBS の設定

ワールド モードのイネーブル化とディセーブル化

short 無線プリアンブルのイネーブル化とディセーブル化

送受信アンテナの設定

Gratuitous Probe Response の有効化と無効化

Aironet 拡張機能のディセーブル化およびイネーブル化

イーサネット カプセル化変換方式の設定

ワークグループ ブリッジへの信頼性のあるマルチキャストの有効化と無効化

Public Secure Packet Forwarding のイネーブル化とディセーブル化

保護ポートの設定

ビーコン間隔と DTIM の設定

RTS しきい値と再試行回数の設定

最大データ再試行回数の設定

フラグメンテーションしきい値の設定

802.11g 無線の short スロット時間のイネーブル化

キャリア話中検査の実行

VoIP パケット処理の設定

VoWLAN メトリックの表示

音声レポートの表示

無線クライアント レポートの表示

音声障害の要約の表示

音声の QoS 設定

音声障害の設定

無線の設定

この章では、ワイヤレス デバイスに無線を設定する手順を説明します。この章で説明する内容は、次のとおりです。

「無線インターフェイスのイネーブル化」

「無線ネットワークの役割の設定」

「デュアル無線フォールバックの設定」

「無線データ レートの設定」

「MCS レートの設定」

「無線の送信電力の設定」

「無線チャネルの設定」

「位置情報サービスの設定」

「ワールド モードのイネーブル化とディセーブル化」

「short 無線プリアンブルのイネーブル化とディセーブル化」

「送受信アンテナの設定」

「Gratuitous Probe Response の有効化と無効化」

「Aironet 拡張機能のディセーブル化およびイネーブル化」

「イーサネット カプセル化変換方式の設定」

「ワークグループ ブリッジへの信頼性のあるマルチキャストの有効化と無効化」

「Public Secure Packet Forwarding のイネーブル化とディセーブル化」

「ビーコン間隔と DTIM の設定」

「RTS しきい値と再試行回数の設定」

「最大データ再試行回数の設定」

「フラグメンテーションしきい値の設定」

「802.11g 無線の short スロット時間のイネーブル化」

「キャリア話中検査の実行」

「VoIP パケット処理の設定」

「VoWLAN メトリックの表示」

無線インターフェイスのイネーブル化

ワイヤレス デバイスの無線はデフォルトではディセーブルに設定されています。


) Cisco IOS Release 12.3(8)JA から、デフォルトの SSID は存在しません。無線インターフェイスを有効にする前に、SSID を作成する必要があります。


特権 EXEC モードから、次の手順に従ってアクセス ポイントの無線を有効にします。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

dot11 ssid ssid

SSID を入力します。SSID には、最大 32 文字の英数字を使用できます。SSID では、大文字と小文字が区別されます。

ステップ 3

interface dot11radio { 0 | 1 slot / port }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

2.4GHz 無線および 802.11n 2.4GHz 無線は Radio 0 です。

5GHz 無線および 802.11n 5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 4

ssid ssid

ステップ 2 で作成した SSID を適切な無線インターフェイスに割り当てます。

ステップ 5

no shutdown

無線ポートを有効にします。

ステップ 6

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

無線ポートをディセーブルにするには、shutdown コマンドを使用します。

無線ネットワークの役割の設定

表 6-1 は、各デバイスの無線ネットワークの役割を示しています。

 

表 6-1 無線ネットワーク設定でのデバイスの役割

無線ネットワークでの役割
AP1100
AP1130
AP1200
AP1240
AP1250
1300AP/BR

アクセス ポイント

X

X

X

X

X

X

アクセス ポイント(無線シャットダウンにフォールバック)

X

X

X

X

X

X

アクセス ポイント(リピータにフォールバック)

X

X

X

X

X

X

リピータ

X

X

X

X

X

X

ルート ブリッジ

-

-

X

X

X

X

非ルート ブリッジ

-

-

X

X

X

X

ワイヤレス クライアントを持つルート ブリッジ

-

-

X

X

X

X

無線クライアントを持つ非ルート ブリッジ

-

-

X

X

X

X

ワークグループ ブリッジ

X

X

X

X

X

X

ユニバーサル ワークグループ ブリッジ1

--

--

X

X

X

X

スキャナ

X

X

X

X

X

X

1.AES-CCM TKIP を使用してユニバーサル ワークグループ ブリッジを設定する場合、非ルート デバイスはルート デバイスとアソシエートするためには、TKIP または AES-CCM TKIP だけを暗号として使用する必要があります。AES-CCM だけで設定した場合、非ルート デバイスはルートとアソシエートできません。この設定により、ルート デバイスと非ルート デバイスの間でマルチキャスト暗号の不一致が発生します。

ルート アクセス ポイントにフォールバック ロールを設定することもできます。ワイヤレス デバイスは、イーサネット ポートがディセーブルになるか、または有線 LAN から切り離されたときに自動的にフォールバック ロール(モード)に移行します。フォールバック ロールとして次の 2 つが挙げられます。

Repeater:イーサネット ポートが無効になった場合、ワイヤレス デバイスはリピータになり、近くのルート アクセス ポイントにアソシエートします。フォールバック リピータがアソシエートするルート アクセス ポイントを指定する必要はありません。リピータは最適な無線接続を提供するルート アクセス ポイントに自動的にアソシエートします。

Shutdown:ワイヤレス デバイスは無線をシャットダウンし、すべてのクライアント デバイスの接続を解除します。

特権 EXEC モードから、次の手順に従ってワイヤレス デバイスの無線ネットワークの役割とフォールバック ロールを設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 }

次の無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

2.4GHz 無線および 802.11n 2.4GHz 無線はインターフェイス 0 です。

5GHz 無線および 802.11n 5GHz 無線はインターフェイス 1 です。

ステップ 3

station-role

non-root {bridge | wireless-clients}

repeater

root {access-point | ap-only | [bridge | wireless-clients] | [fallback | repeater | shutdown]}

scanner

workgroup-bridge {multicast | mode <client | infrastructure>| universal <Ethernet client MAC address>}

ワイヤレス デバイスの役割を設定します。

役割は、無線クライアントを持つまたは持たない非ルート ブリッジ、リピータ アクセス ポイント、ルート アクセス ポイントまたはブリッジ、スキャナ、またはワークグループ ブリッジに設定します。

ブリッジ モードが使用できるのは 1200 および 1240 シリーズ アクセス ポイントだけです。ブリッジ モードの場合、サポートされるブリッジ機能に限り、1300 シリーズ屋外アクセス ポイント/ブリッジと相互運用します。「サポートされないブリッジ機能」を参照してください。

bridge モードの無線でサポートするには、ポイントツーポイント設定だけです。

非ルート ブリッジとして動作する 1300 シリーズ屋外アクセス ポイント/ブリッジは、非ルート ブリッジのステーションの役割が non-root wireless clients に設定されている限り、他の非ルート ブリッジとアソシエートできます。

いずれかの無線がリピータとして設定されると、イーサネット ポートはシャットダウンします。ワークグループ ブリッジまたはリピータとして設定できるのは、アクセス ポイントにつき 1 つの無線だけです。

dot11radio 0|1 antenna-alignment コマンドは、アクセス ポイントがリピータとして設定されるときに使用できます。

他の無線クライアントがルート ブリッジまたはアクセス ポイントにアソシエートされていないと仮定すると、ワークグループ ブリッジは最大 254 のクライアントを持つことができます。

ユニバーサル ワークグループ ブリッジでは、アクセス ポイントをワークグループ ブリッジ モードで設定し、シスコ以外のアクセス ポイントと相互運用できます。イーサネット クライアントの MAC アドレスを入力する必要があります。ワークグループ ブリッジは、設定された MAC アドレスがブリッジ テーブルに存在し、静的エントリでない場合に限り、その MAC アドレスにアソシエートされます。検証に失敗した場合、ワークグループ ブリッジはその BVI の MAC アドレスを使用してアソシエートします。また、ユニバーサル ワークグループ ブリッジの役割では、1 つの有線クライアントだけがサポートされます。

スパニングツリー プロトコル(STP)は、1200、1240 シリーズ アクセス ポイントでブリッジ モードで設定できます。

(任意)ルート アクセス ポイントのフォールバック ロールを選択します。 ワイヤレス デバイスのイーサネット ポートが無効になるか、有線 LAN から切断された場合、ワイヤレス デバイスは無線ポートをシャットダウンするか、近くのルート アクセス ポイントにアソシエートしたリピータ アクセス ポイントになります。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。


) 無線ネットワーク内での役割をブリッジまたはワークグループ ブリッジとして有効化し、no shut コマンドを使用してインターフェイスを有効化する場合、インターフェイスの物理ステータスおよびソフトウェア ステータスは、相手端末のアクセス ポイントまたはブリッジが起動状態の場合だけ起動状態になります。それ以外の場合、デバイスの物理ステータスだけが起動状態になります。デバイスのソフトウェア ステータスが起動状態になるのは、相手端末のデバイスが設定されて起動しているときだけです。


ユニバーサル ワークグループ ブリッジ モード

ユニバーサル ワークグループ ブリッジの役割を設定するとき、クライアントの MAC アドレスを含める必要があります。ワークグループ ブリッジがこの MAC アドレスにアソシエートされるのは、MAC アドレスがブリッジ テーブルに存在し、静的エントリでない場合に限られます。検証に失敗した場合、ワークグループ ブリッジはその BVI の MAC アドレスを使用してアソシエートします。ユニバーサル ワークグループ ブリッジ モードでは、ワークグループ ブリッジはイーサネット クライアントの MAC アドレスを使用してシスコまたはシスコ以外のルート デバイスとアソシエートします。ユニバーサル ワークグループ ブリッジは透過的で、管理されません。


) ユニバーサル ワークグループ ブリッジの役割では、1 つの有線クライアントだけがサポートされます。


イーサネット クライアントを無効にし、ユニバーサル ワークグループ ブリッジが独自の BVI アドレスを使用してアクセス ポイントにアソシエートするようにすることによって、復元メカニズムを有効化し、ワークグループ ブリッジを再び管理可能にできます。

「国境をまたいで運航する航空路線」のシナリオをサポートするために、world-mode コマンドに roaming キーワードが追加されました。このキーワードにより、ワークグループ ブリッジはルート アクセス ポイントから認証が取り消されると、パッシブ スキャンを実行します。このコマンドの詳細については、「ワールド モードのイネーブル化とディセーブル化」を参照してください。

デュアル無線フォールバックの設定

デュアル無線フォールバック機能を使用すると、アクセス ポイントをネットワーク インフラストラクチャに接続する非ルート ブリッジ リンクがダウンしたとき、クライアントがアクセス ポイントに接続する際に使用するルート アクセス ポイント リンクがシャットダウンするようにアクセス ポイントを設定できます。ルート アクセス ポイント リンクをシャットダウンすると、クライアントは別のアクセス ポイントにローミングを切り替えます。この機能がない場合、クライアントはアクセス ポイントに接続されたままになりますが、ネットワークとデータを送受信できません。

図 6-1 デュアル無線フォールバック

 


) この機能は、AP1130、AP1230、AP1240、および AP1250 などのデュアル無線アクセス ポイントでサポートされます。



) この機能はシングル無線アクセス ポイントのフォールバック機能に影響しません。


デュアル無線フォールバックは、次の 3 つの方法で設定できます。

無線トラッキング

ファスト イーサネット トラッキング

MAC アドレス トラッキング

無線トラッキング

アクセス ポイントのいずれかの無線の状態を追跡またはモニタするようにアクセス ポイントを設定できます。追跡対象の無線がダウンするか無効になると、アクセス ポイントは別の無線をシャットダウンします。追跡対象の無線が起動すると、アクセス ポイントは別の無線をイネーブルにします。

Radio 0 を追跡するには、次のコマンドを入力します。

# station-role root access-point fallback track d0 shutdown
 

Radio 1 を追跡するには、次のコマンドを入力します。

# station-role root access-point fallback track d1 shutdown
 

ファスト イーサネット トラッキング

アクセス ポイントのイーサネット ポートがディセーブルになったり、または有線 LAN から切断されたりしたときにフォールバックするようにアクセス ポイントを設定できます。アクセス ポイントをファスト イーサネット トラッキング用に設定するには、「無線ネットワークの役割の設定」で説明するようにして行います。


) ファスト イーサネット トラッキングは、リピータ モードをサポートしません。


アクセス ポイントをファスト イーサネット トラッキング用に設定するには、次のコマンドを入力します。

# station-role root access-point fallback track fa 0

MAC アドレス トラッキング

クライアント アクセス ポイントをその MAC アドレスを使用して別の無線でトラッキングすることによって、ルート アクセス ポイントの役割を持つ無線を起動またはダウンするように設定できます。クライアント アクセス ポイントからのアソシエーションが解除されると、ルート アクセス ポイントの無線はダウンします。クライアントがアクセス ポイントと再アソシエートすると、ルート アクセス ポイント無線は起動状態に戻ります。

クライアントがアップストリームの有線ネットワークに接続されている非ルート ブリッジ アクセス ポイントの場合、MAC アドレス トラッキングが最も便利です。

たとえば、MAC アドレスが 12:12:12:12:12:12 のクライアントを追跡するには、次のコマンドを入力します。

# station-role root access-point fallback track mac-address 12:12:12:12:12:12 shutdown

サポートされないブリッジ機能

1200 または 1240 シリーズ アクセス ポイントがブリッジとして設定される場合、次の機能はサポートされません。

クリア チャネル アセスメント(CCA)

1400 シリーズ ブリッジとの相互運用

連結

インストール モード

スイッチの EtherChannel および PageP 構成

無線データ レートの設定

データ レート設定を使用して、ワイヤレス デバイスのデータ転送に使用されるデータ レートを選択します。レートの単位はメガビット/秒(Mbps)です。ワイヤレス デバイスは常に Basic に設定された最大データ レートで転送しようとします。なお、ブラウザベースのインターフェイスでは、Basic は Require と呼ばれます。障害や干渉などがある場合、ワイヤレス デバイスはデータ送信が可能な範囲での最速レートまで減速されます。各データ レートは、次の 3 つのステートのいずれかに設定できます。

Basic(GUI では Basic レートを [Required] と表示):ユニキャストとマルチキャストの両方で、すべてのパケットをこのレートで転送します。ワイヤレス デバイスのデータ レートの少なくとも 1 つは Basic に設定してください。

Enabled:ワイヤレス デバイスでは、ユニキャスト パケットだけがこのレートで送信され、マルチキャスト パケットは、Basic に設定されているいずれかのデータ レートで送信されます。

Disabled:ワイヤレス デバイスでは、データはこのレートで送信されません。


) 少なくともデータ レートの 1 つは basic に設定してください。


Data Rate の設定を使用すると、特定のレートでデータを転送するクライアント デバイスに対応するようにアクセス ポイントを設定できます。たとえば、11Mbps だけで転送を行う 2.4GHz 無線を設定する場合、11Mbps レートを Basic に設定し、他のデータ レートを Disabled に設定します。ワイヤレス デバイスを、1Mbps および 2Mbps でデータを転送するクライアント デバイスだけに対応するように設定するには、1Mbps および 2Mbps に対して Basic を選択し、その他のデータ レートは Disabled に設定します。2.4GHz、802.11g 無線を、802.11g クライアント デバイスだけに対応するように設定するには、直交周波数分割多重方式(OFDM)データ レート(6、9、12、18、24、36、48、54)を、すべて Basic に設定します。54Mbps だけで転送を行う 5GHz 無線を設定するには、54Mbps レートを Basic に設定し、他のデータ レートを Disabled に設定します。

また、範囲またはスループットが最適になるようなデータ レートが自動的に設定されるように、ワイヤレス デバイスを設定することも可能です。データ レート設定に range を入力した場合、ワイヤレス デバイスでは 1Mbps レートは Basic に、他のレートは Enabled に設定されます。この range 設定によって、アクセス ポイントではデータ レートについて妥協することでカバレッジ領域を拡大できます。したがって、他のクライアントがアクセス ポイントに接続できるときに接続できないクライアントがいる場合、そのクライアントがアクセス ポイントのカバレッジ領域にいないことが理由の 1 つである場合があります。そのような場合に range オプションを使用すると、カバレッジ領域を拡大するために役立ち、クライアントはアクセス ポイントに接続できる場合があります。通常、スループットと範囲が交換条件となります。(おそらくアクセス ポイントからの距離が原因で)信号が劣化すると、リンクを維持するために(データ レートを下げて)レートが再ネゴシエートされます。これと対照をなすのはスループットを高く設定したリンクで、設定された高いデータ レートを維持できなくなるほど信号が劣化すると、スループットが低下します。または、十分な適用範囲を持つ他のアクセス ポイントが利用できる場合、そのアクセス ポイントにローミングが切り替わります。両者のバランス(スループットと 範囲)は、決定する必要がある設計上の判断の 1 つです。判断を下す際、無線プロジェクトに利用できるリソース、ユーザが渡すトラフィックのタイプ、必要なサービス レベル、そして常に RF 環境の品質が根拠となります。データ レート設定に throughput を入力すると、ワイヤレス デバイスでは 4 つすべてのデータ レートを basic に設定します。


) 802.11b クライアントと 802.11g クライアントが混在する環境の無線ネットワークの場合、1、2、5.5、および 11Mbps のデータ レートが必須(basic)に設定され、他のすべてのデータ レートが enable に設定されていることを確認します。802.11b アダプタは 54Mbps のデータ レートを認識せず、接続先のアクセス ポイントで 11Mbps よりも高いデータ レートが必要だと設定されている場合は動作しません。


マルチキャスト フレームと管理フレームを最高の Basic レートで送信するアクセス ポイント

最近のバージョンの Cisco IOS を実行するアクセス ポイントは、設定された最高の Basic レートでマルチキャスト フレームと管理フレームを送受信し、この状況で信頼性の問題が発生することがあります。

LWAPP または自律 IOS を実行するアクセス ポイントは、設定された最低の Basic レートでマルチキャスト フレームと管理フレームを送受信します。これはセルの端に十分なカバレッジを提供するために必要で、マルチキャスト無線送信を受信できないことがある受信応答しないマルチキャスト転送では特に必要です。

マルチキャスト フレームは MAC レイヤで再送信されないため、セルの端のステーションはマルチキャスト フレームを正常に受信できない場合があります。信頼性の高い受信が目的の場合、マルチキャストは低いデータ レートで送信する必要があります。高いデータ レートのマルチキャストをサポートする必要がある場合、セル サイズを縮小して低いデータ レートをすべて無効にすることが役立つ場合があります。

特定の要件に応じて、次の処置が可能です。

信頼性を最大限に高めてマルチキャスト データを送信する必要があって、マルチキャストの帯域幅は大きくする必要がない場合、単一の Basic レートを設定し、無線セルの端に到達するために十分な低さにします。

特定のスループットを達成するために特定のデータ レートでマルチキャスト データを送信する必要がある場合、そのレートを最高の Basic レートとして設定します。また、マルチキャスト以外のクライアントのカバレッジのために、低い Basic レートを設定することも可能です。

特権 EXEC モードから、次の手順に従って無線データ レートを設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 slot / port }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。2.4GHz 無線および 2.4GHz N 無線は Radio 0、5GHz 無線および 5GHz N 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

speed

802.11b、2.4GHz 無線の場合:

{[1.0] [11.0] [2.0] [5.5] [basic-1.0] [basic-11.0] [basic-2.0] [basic-5.5] | range | throughput}

802.11g、2.4GHz 無線の場合:

{[1.0] [2.0] [5.5] [6.0] [9.0] [11.0] [12.0] [18.0] [24.0] [36.0] [48.0] [54.0] [basic-1.0] [basic-2.0] [basic-5.5] [basic-6.0] [basic-9.0] [basic-11.0] [basic-12.0] [basic-18.0] [basic-24.0] [basic-36.0] [basic-48.0] [basic-54.0] | range |
throughput [ofdm] | default }

802.11a 5GHz 無線の場合:

{[6.0] [9.0] [12.0] [18.0] [24.0] [36.0] [48.0] [54.0] [basic-6.0] [basic-9.0] [basic-12.0] [basic-18.0] [basic-24.0] [basic-36.0] [basic-48.0] [basic-54.0] |
range | throughput | ofdm-throughput | default }

802.11n 2.4GHz 無線の場合:

{[1.0] [11.0] [12.0] [18.0] [2.0] [24.0] [36.0] [48.0] [5.5] [54.0] [6.0] [9.0] [basic-1.0] [basic-11.0] [basic-12.0] [basic-18.0] [basic-24.0] [basic-36.0] [basic-48.0] [basic-5.5] [basic-54.0] [basic-6.0] [basic-9.0] [default] [m0-7] [m0.] [m1.] [m10.] [m11.] [m12.] [m13.] [m14.] [m15.] [m2.] [m3.] [m4.] [m5.] [m6.] [m7.] [m8-15] [m8.] [m9.] [ofdm] [only-ofdm] | range | throughput }

802.11n 5GHz 無線の場合:

{[12.0] [18.0] [24.0] [36.0] [48.0] [54.0] [6.0] [9.0] [basic-12.0] [basic-18.0] [basic-24.0] [basic-36.0] [basic-48.0] [basic-54.0] [basic-6.0] [basic-9.0] [default] [m0-7] [m0.] [m1.] [m10.] [m11.] [m12.] [m13.] [m14.] [m15.] [m2.] [m3.] [m4.] [m5.] [m6.] [m7.] [m8-15] [m8.] [m9.] | range | throughput }

各データ レートを Basic または Enabled に設定するか、range を入力して範囲を最適化するか、あるいは throughput を入力してスループットを最適化します。

(任意)1.0、2.0、5.5、および 11.0 を入力すると、802.11b、2.4GHz 無線でこれらのデータ レートが enabled に設定されます。

1.0、2.0、5.5、6.0、9.0、11.0、12.0、18.0、24.0、36.0、48.0、および 54.0 を入力すると、802.11g、2.4GHz 無線でこれらのデータ レートが enabled に設定されます。

6.0、9.0、12.0、18.0、24.0、36.0、48.0、および 54.0 を入力すると、5GHz 無線でこれらのデータ レートが enabled に設定されます。

(任意)basic-1.0、basic-2.0、basic-5.5、および basic-11.0 を入力すると、802.11b、2.4GHz 無線でこれらのデータ レートが basic に設定されます。

basic-1.0、basic-2.0、basic-5.5、basic-6.0、basic-9.0、basic-11.0、basic-12.0、basic-18.0、basic-24.0、basic-36.0、basic-48.0、および basic-54.0 を入力すると、802.11g、2.4GHz 無線でこれらのデータ レートが basic に設定されます。

(注) 選択した Basic レートをクライアントがサポートしている必要があります。そうでないと、クライアントはそのワイヤレス デバイスにアソシエートできません。802.11g 無線の Basic データ レートに 12Mbps 以上を選択した場合、802.11b クライアント デバイスは、ワイヤレス デバイスの 802.11g 無線にアソシエートできません。

basic-6.0、basic-9.0、basic-12.0、basic-18.0、basic-24.0、basic-36.0、basic-48.0、および basic-54.0 を入力すると、5 GHz 無線でこれらのデータ レートが basic に設定されます。

speed(続き)

(任意)range または throughput または ofdm-throughput (ERP 保護なし)を入力すると、無線範囲またはスループットが自動的に最適化されます。range を入力すると、ワイヤレス デバイスは最も低いデータ レートを Basic に設定し、他のレートを Enabled に設定します。throughput を入力すると、ワイヤレス デバイスはすべてのデータ レートを basic に設定します。

(任意)802.11g 無線で、すべての OFDM レート(6、9、12、18、24、36、および 48)を Basic(Required)に設定し、すべての相補コードキー入力(CCK)レート(1、2、5.5、および 11)を Disabled に設定するには、speed throughput ofdm を入力します。この設定により、802.11b 保護機能がディセーブルとなり、802.11g クライアントに最大のスループットが提供されます。ただし、802.11b クライアントはそのアクセス ポイントにアソシエートできなくなります。

(任意)default を入力すると、データ レートは工場出荷時の設定になります(802.11b 無線ではサポートされていません)。

802.11g 無線では、default オプションによって、レート 1、2、5.5、および 11 は Basic に、レート 6、9、12、18、24、36、48、および 54 は Enabled に設定されます。これらのレート設定によって、802.11b および 802.11g の両方のクライアント デバイスが、ワイヤレス デバイスの 802.11g 無線にアソシエートできます。

5GHz 無線では、default オプションによって、レート 6.0、12.0、および 24.0 は Basic に、レート 9.0、18.0、36.0、48.0、および 54.0 は Enabled に設定されます。

802.11n 2.4GHz 無線では、default オプションによって、レート 1.0、2.0、5.5、および 11.0 が Enabled に設定されます。

802.11n 5GHz 無線では、default オプションによって、6.0、12.0、および 24.0 が Enabled に設定されます。

802.11n 無線のデフォルト MCS レート設定は 0 ~ 15 です。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

設定から 1 つ以上のデータ レートを削除する場合は、speed コマンドの no 形式を使用します。次の例は、設定からデータ レート basic-2.0 と basic-5.5 を削除する方法を示しています。

ap1200# configure terminal
ap1200(config)# interface dot11radio 0
ap1200(config-if)# no speed basic-2.0 basic-5.5
ap1200(config-if)# end
 

MCS レートの設定

変調および符号化方式(MCS)は、変調順序(BPSK、QPSK、16-QAM、64-QAM)および FEC コード レート(1/2、2/3、3/4、5/6)で構成される PHY パラメータの仕様です。MCS は 1250 シリーズの 802.11n 無線で使用され、次のような 32 の対称設定(空間ストリームごとに 8 つ)が定義されます。

MCS 0 ~ 7

MCS 8 ~ 15

MCS 16 ~ 23

MCS 24 ~ 31

1250 シリーズ アクセス ポイントは MCS 0 ~ 15 をサポートします。スループットが高いクライアントは、少なくとも MCS 0 ~ 7 をサポートします。

MCS は高いスループットを実現する可能性があるため、重要な設定です。高いスループットのデータ レートは、MCS、帯域幅、およびガード間隔の関数です。802.11 a、b、および g 無線は 20MHz のチャネル幅を使用します。 表 6-2 は、MCS、ガード間隔、およびチャネル幅に基づく可能なデータ レートを示したものです。

表 6-2 MCS 設定、ガード インターバル、およびチャネル幅に基づくデータ レート

MCS インデックス
ガード間隔 = 800ns
ガード間隔 = 400ns
20MHz のチャネル幅のデータ レート(Mbps)
40MHz のチャネル幅のデータ レート(Mbps)
20MHz のチャネル幅のデータ レート(Mbps)
40MHz のチャネル幅のデータ レート(Mbps)

0

6.5

13.5

7 2/9

15

1

13

27

14 4/9

30

2

19.5

40.5

21 2/3

45

3

26

54

28 8/9

60

4

39

81

43 1/3

90

20MHz のチャネル幅のデータ レート(Mbps)
40MHz のチャネル幅のデータ レート(Mbps)
20MHz のチャネル幅のデータ レート(Mbps)
40MHz のチャネル幅のデータ レート(Mbps)

5

52

109

57 5/9

120

6

58.5

121.5

65

135

7

65

135

72 2/9

152.5

8

13

27

14 4/9

30

9

26

54

28 8/9

60

10

39

81

43 1/3

90

11

52

108

57 7/9

120

12

78

162

86 2/3

180

13

104

216

115 5/9

240

14

117

243

130

270

15

130

270

144 4/9

300

レガシー レートは次のとおりです。

5GHz:6、9、12、18、24、36、48、および 54Mbps

2.4GHz:1、2、5.5、6、9、11、12、18、24、36、48、および 54Mbps

MCS レートは speed コマンドを使用して設定します。次の例は、802.11n 5GHz 無線の speed 設定を示しています。

interface Dot11Radio0
no ip address
no ip route-cache
!
ssid 1250test
!
speed basic-1.0 2.0 5.5 11.0 6.0 9.0 12.0 18.0 24.0 36.0 48.0 54.0 m0. m1. m2. m3. m4. m8. m9. m10. m11. m12. m13. m14. m15.
 

無線の送信電力の設定

無線の送信電力は、使用するアクセス ポイントに導入されている 1 つ以上の無線のタイプと、アクセス ポイントが動作する規制ドメインに基づきます。アクセス ポイントで使用できる伝送電力と、アクセス ポイントが動作する規制地域について調べるには、デバイスのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。ハードウェア インストレーション ガイドは cisco.com から入手できます。表示およびダウンロードする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 http://www.cisco.com を表示します。

ステップ 2 [Technical Support & Documentation] をクリックします。テクニカルサポート リンクのリストを含む小さいウィンドウが表示されます。

ステップ 3 [Technical Support & Documentation] をクリックします。[Technical Support and Documentation] ページが表示されます。

ステップ 4 [Documentation & Tools] セクションで、[Wireless] を選択します。[Wireless Support Resources] ページが表示されます

ステップ 5 [Wireless LAN Access] セクションで、操作するデバイスを選択します。デバイスの概要ページが表示されます。

ステップ 6 [Install and Upgrade] セクションで、[Install and Upgrade Guides] を選択します。デバイスの [Install and Upgrade Guides] ページが表示されます。

ステップ 7 デバイスのハードウェア インストレーション ガイドを選択します。ガイドのホームページが表示されます。

ステップ 8 左のフレームで、[Channels and Antenna Settings] をクリックします。


 

表 6-3 は、mW と dBm の関係を示しています。

表 6-3 mW と dBm との変換

dBm

-1

2

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

mW

1

2

3

4

5

6

8

10

12

15

20

25

30

40

50

60

80

100

125

150

200

250

特権 EXEC モードから、次の手順に従ってアクセス ポイントの無線の伝送電力を設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 slot / port }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

2.4GHz 無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

2.4GHz 802.11n 無線は 0、5GHz 802.11n 無線は 1 です。

ステップ 3

power local

次のオプションは、802.11b、2.4GHz 無線についてのみ使用できます(単位 mW)。

{ 1 | 5 | 20 | 30 | 50 | 100 | maximum }

次のオプションは、5GHz 無線について使用できます(単位 mW)。

{ 5 | 10 | 20 | 40 | maximum }

次のオプションは、802.11a、5GHz 無線について使用できます(単位 dBm)。

{-1 | 2 | 5 | 8 | 11 | 14 | 15 | 17 | maximum }

次のオプションは、AIR-RM21A 5GHz 無線について使用できます(単位 dBm)。

{ -1 | 2 | 5 | 8 | 11 | 14 | 16 | 17 | 20 | maximum }

次のオプションは、2.4GHz 802.11n 無線について使用できます(単位 dBM)。

{ -1 | 2 | 5 | 8 | 11 | 14 | 17 | 20| 23 | maximum }

802.11b、2.4GHz 無線または 5GHz 無線の伝送電力を、現在の規制地域で許可される電力レベルのいずれかに設定します。

(注) 規制地域の電力設定について調べるには、アクセス ポイントのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。

次のオプションは、5GHz 802.11n 無線について使用できます(単位 dBM)。

{ -1 | 2 | 5 | 8 | 11 | 14 | 17 | 20 | maximum }

ステップ 4

power local

次のオプションは、802.11g、2.4GHz 無線について使用できます。

power local cck 設定:

{ -1 | 2 | 5 | 8 | 11 | 14 | 17 | 20 | maximum }

power local ofdm 設定:

{ -1 | 2 | 5 | 8 | 11 | 14 | 17 |maximum }

802.11g、2.4GHz 無線の伝送電力を、現在の規制地域で許可される電力レベルのいずれかに設定します。設定は dBm 単位です。

2.4GHz の 802.11g 無線では、直交周波数分割多重方式(OFDM)と 相補コードキー入力(CCK)のいずれかの電力レベルを設定できます。CCK 変調は、802.11b デバイスおよび 802.11g デバイスによってサポートされています。OFDM 変調は、802.11g デバイスおよび 802.11a デバイスによってサポートされています。

(注) 規制地域の電力設定について調べるには、アクセス ポイントのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。

(注) 802.11g の無線では、データ レートが 1Mbps、2Mbps、5.5Mbps、および 11Mbps の場合、最大 100mW でデータが送信されます。ただし、6Mbps、9Mbps、12Mbps、18Mbps、24Mbps、36Mbps、48Mbps、および 54Mbps のデータ レートの場合、802.11g 無線の最大送信電力は 3050mW です。

ステップ 5

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

電力設定をデフォルトの maximum に戻すには、power コマンドの no 形式を使用します。

アソシエートしたクライアント デバイスの電力レベルの制限

ワイヤレス デバイスにアソシエートしたクライアント デバイスの電力レベルを制限することもできます。クライアント デバイスがワイヤレス デバイスにアソシエートするとき、ワイヤレス デバイスはクライアントに最大電力レベル設定を送信します。


) Cisco AVVID のマニュアルでは、アソシエートされたクライアント デバイスの電力レベルの制限を示すのに送信電力の動的制御(DTPC)という用語を用います。


特権 EXEC モードから、次の手順に従ってワイヤレス デバイスにアソシエートするすべてのクライアント デバイスに、最大許可電力設定を指定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 slot / port }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

2.4GHz 無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

2.4GHz 802.11n 無線は 0、5GHz 802.11n 無線は 1 です。

ステップ 3

power client

次のオプションは、802.11b、2.4GHz クライアントについて使用できます(単位 mW)。

{ 1 | 5 | 20 | 30 | 50 | 100 | maximum}

次のオプションは、802.11g、2.4GHz クライアントについて使用できます(単位 mW)。

{ 1 | 5 | 10 | 20 | 30 | 50 | 100 | maximum}

次のオプションは、5GHz クライアントについて使用できます(単位 mW)。

{ 5 | 10 | 20 | 40 | maximum }

AIR-RM21A 5GHz 無線モジュールを持つアクセス ポイントでは、5GHz クライアントについて次の電力オプションを使用できます(単位 dBm)。

{ -1 | 2 | 5 | 8 | 11 | 14 | 16 | 17 | 20 | maximum }

次のオプションは、802.11n、2.4GHz クライアントについて使用できます(単位 dBm)。

{local |-1 | 2 | 5 | 8 | 11 | 14 | 17 | 20 |maximum }

次のオプションは、802.11n、5GHz クライアントについて使用できます(単位 dBm)。

{local | 2 | 5 | 8 | 11 | 14 | 17 | |maximum }

ワイヤレス デバイスにアソシエートするクライアント デバイスに、最大許可電力レベルを設定します。

電力レベルを local に設定すると、クライアントの電力レベルはアクセス ポイントの電力レベルに設定されます。

電力レベルを maximum に設定すると、クライアントの電力は最大許可電力に設定されます。

(注) 規制ドメインで許容される設定は、ここで取り上げる設定と異なる場合があります。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

アソシエートしたクライアントの最大電力レベルを無効にするには、client power コマンドの no 形式を使用します。


) アソシエートしたクライアント デバイスの電力レベルを制限する場合は、Aironet 拡張機能をイネーブルにする必要があります。Aironet 拡張機能はデフォルトではイネーブルに設定されています。


無線チャネルの設定

ワイヤレス デバイスの無線のデフォルト チャネル設定は Least Congested です。起動時にワイヤレス デバイスは最も混雑の少ないチャネルをスキャンして選択します。ただし、サイト調査の後も一貫したパフォーマンスが維持されるように、各アクセス ポイントにスタティック チャネル設定を指定することを推奨します。ワイヤレス デバイスのチャネル設定は、規制ドメインで使用できる周波数に対応します。地域で許可されている周波数については、アクセス ポイントのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。


) RF 干渉が原因でクライアントが無線からときどき切断されている場所では、チャネル 1(2412)などの別のチャネルで動作するように無線インターフェイスを設定すると干渉を回避できる場合があります。



) Cisco Aironet CB20A クライアント無線では、AIR-RM21A 無線モジュールにアソシエートできないことがあります。これは、AIR-RM21A 無線モジュールでサポートされているチャネルの中には、CB20A クライアントでサポートされていないものがあるためです。AIR-RM21A 無線モジュールのデフォルトのチャネル設定である Least Congested では、アクセス ポイントで使用する周波数が、CB20A クライアント無線でサポートされていない次の周波数のいずれかに設定されることが頻繁に発生します。これらの周波数は、チャネル 149(5745GHz)、チャネル 153(5765GHz)、チャネル 157(5785GHz)、およびチャネル 161(5805GHz)です。この問題を避けるには、AIR-RM21A 無線モジュールのチャネルを、CB20A クライアントでサポートされているチャネルに設定します。


2.4GHz 帯チャネル利用帯域幅は、チャネルあたり 22MHz になります。チャネル 1、6、11 の帯域幅は重複していないため、干渉を起こさずに、同じ圏内に複数のアクセス ポイントを設定できます。802.11b および 802.11g の 2.4GHz 無線はいずれも同じチャネルと周波数を使用します。

5GHz 無線は、5180 ~ 5320MHz の 8 チャネル規制ドメインに応じて 5170 ~ 5850 MHz の最大 27 チャネルで稼働します。各チャネルは 20MHz に対応し、チャネルの帯域幅は少しずつ重複しています。最適なパフォーマンスを得るため、互いに近い位置にある無線の場合は、隣接していないチャネル(たとえば、44 と 46)を使用します。


) 同じ圏内に多くのアクセス ポイントを設定しすぎると、無線の輻輳が発生し、スループットが減少します。無線のサービス範囲とスループットを最大にするには、慎重なサイト調査を行って、アクセス ポイントの最適な設置場所を決定する必要があります。


チャネル設定は頻繁に変更されるため、このマニュアルには記載されていません。ご使用のアクセス ポイントまたはブリッジのチャネル設定についての最新情報は、『Channels and Maximum Power Settings for Cisco Aironet Autonomous Access Points and Bridges』を参照してください。このマニュアルは cisco.com の次の URL から入手できます。 http://www.cisco.com/en/US/products/ps6521/tsd_products_support_install_and_upgrade.html

802.11n チャネル幅

802.11n では、2 つの連続する重複しないチャネル(たとえば、2.4GHz チャネル 1 およびチャネル 6)で構成される、20MHz および 40MHz の両方のチャネル幅が可能です。

20MHz チャネルの 1 つはコントロール チャネルと呼ばれます。レガシー クライアントおよび 20MHz の高いスループットのクライアントはコントロール チャネルを使用します。ビーコンを送信できるのはこのチャネルだけです。2 番目の 20MHz チャネルは拡張チャネル と呼ばれます。40MHz のステーションは、このチャネルとコントロール チャネルを同時に使用できます。

40MHz チャネルは、1,1 のようにチャネルおよび拡張として指定されます。この例で、コントロール チャネルはチャネル 1、拡張チャネルはその上のチャネルです。

特権 EXEC モードから、次の手順に従ってワイヤレス デバイスのチャネル幅を設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio {0 | 1 slot / port }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

2.4GHz 無線および 802.11n 2.4GHz 無線は Radio 0 です。

5GHz 無線および 802.11n 5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

channel
{frequency | least-congested | width [20 | 40-above | 40-below] | dfs }

ワイヤレス デバイス無線のデフォルト チャネルを設定します。 表 6-4 にチャネルおよび周波数を示します。起動時に最も混雑の少ないチャネルを探す場合は、least-congested を入力します。

使用する帯域幅を指定するには width オプションを使用します。このオプションは 1250 シリーズ アクセス ポイントで使用でき、20、40-above、および 40-below の 3 つの使用可能な設定で構成されています。20 を選択すると、チャネル幅が 20MHz に設定されます。40-above を選択すると、チャネル幅が 40MHz に設定され、拡張チャネルはコントロール チャネルの上になります。40-below を選択すると、チャネル幅が 40MHz に設定され、拡張チャネルはコントロール チャネルの下になります。

(注) 動的周波数選択(DFS)に関する欧州連合の規制に準拠する 5 GHz の無線については、channel コマンドはディセーブルに設定されています。詳細については、「802.11n ガード間隔の設定」を参照してください。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

動的周波数選択(DFS)

工場出荷時に 5GHz 無線が設定されている、米国、ヨーロッパ、シンガポール、韓国、日本、イスラエル、および台湾向けのアクセス ポイントは、無線デバイスがレーダー信号を検出して干渉しないようにする動的周波数選択(DFS)の使用を必須とする規制に従うようになりました。アクセス ポイントが特定のチャネルでレーダーを検出すると、そのチャネルを 30 分間使用しないようにします。その他の規制地域向けに設定する無線では、DFS を使用しません。

DFS を有効に設定した 5GHz 帯無線を 表 6-4 に記載した 15 チャネルのいずれかで動作させると、アクセス ポイントが自動的に DFS を使用して動作周波数を設定します。DFS が有効に設定されると、アクセス ポイントが自身の動作周波数にレーダー信号がないかモニタするようになります。同じチャネルにレーダー信号を検出した場合は、アクセス ポイントが次の処理を実行します。

チャネル上でそれ以降の伝送をブロックします。

省電力モードのクライアントからのキューを消去します。

802.11h チャネル切り替えアナウンスメントをブロードキャストします。

残りのクライアント デバイスのアソシエーションを解除します。

無線ドメイン サービス(WDS)に参加している場合、周波数を終了する DFS 通知をアクティブな WDS デバイスに送信します。

別の 5GHz チャネルを無作為に選択します。

選択したチャネルが 表 6-4 のいずれかのチャネルだった場合は、そのチャネルにレーダー信号がないか 60 秒間スキャンします。

そのチャネルにレーダー信号がなければ、ビーコンを有効にしてクライアントのアソシエーションを受け入れます。

WDS に参加している場合、アクティブな WDS デバイスに新しい動作周波数を知らせる DFS 通知を送信します。


) ヨーロッパとシンガポールでは、DFS を有効に設定した 5GHz 帯無線のチャネルを手動で選択できません。アクセス ポイントが無作為にチャネルを選択します。ただし日本では、30 分前からレーダーがチャネルに検出されなかった場合、チャネルを手動で選択できます。レーダーの検出が原因で使用できないチャネルを選択しようとすると、チャネルが使用できないことを示すメッセージが CLI に表示されます。


DFS が必要なチャネルのすべてのリストを、 表 6-4 に示します。

表 6-4 DFS チャネル リスト

チャネル
周波数
チャネル
周波数
チャネル
周波数

52

5260MHz

104

5500MHz

124

5620MHz

56

5280MHz

108

5520MHz

128

5640MHz

60

5300MHz

112

5560MHz

132

5660MHz

64

5320MHz

116

5580MHz

136

5680MHz

100

5500MHz

120

5600MHz

140

5700MHz

自律動作を行うために、DFS では 表 6-4 にリストされているチャネルから無作為にチャネルを選択することが必要です。これらのチャネルを手動で設定することは、ユーザ インターフェイスによって防止されています。 表 6-4 にリストされていないチャネルは無作為な選択が不要で、手動で設定できます。

表 6-4 にリストされているチャネルで送信する前に、アクセス ポイント無線は Channel Availability Check(CAC)を実行します。CAC はチャネルに無線信号が存在するかを調べる 60 秒のスキャンです。次のメッセージ例は、CAC スキャンの開始と終了を示すもので、アクセス ポイントのコンソールに表示されます。

*Mar 6 07:37:30.423: %DOT11-6-DFS_SCAN_START: DFS: Scanning frequency 5500 MHz for 60 seconds

*Mar 6 07:37:30.385: %DOT11-6-DFS_SCAN_COMPLETE: DFS scan complete on frequency 5500 MHz

表 6-4 に記載されている DFS チャネルを稼働すると、アクセス ポイントでは、CAC の実行に加え、チャネル上にレーダーがないかどうかを常に監視します。レーダーが検出されると、アクセス ポイントはデータ パケットの転送を 200 ミリ秒間停止し、802.11h チャネル切り替えの通知を含む 5 つのビーコンを同報通信し、アクセス ポイントが使用を開始するチャネル番号を指示します。次のメッセージ例は、レーダーが検出されたときにアクセス ポイント コンソールに表示されます。

*Mar 6 12:35:09.750: %DOT11-6-DFS_TRIGGERED: DFS: triggered on frequency 5500 MHz

レーダーがチャネルに検出されると、そのチャネルは 30 分間使用できません。アクセス ポイントは、過去 30 分のうちにチャネルにレーダーを検出した各チャネルのフラグを不揮発性ストレージに維持します。30 分が過ぎると、対応するチャネルのフラグがクリアされます。フラグがクリアされる前にアクセス ポイントがリブートすると、チャネルの初期化中に非占有時間が 30 分にリセットされます。


) 適法な最大送信電力については、他のチャネルよりも 5GHz チャネルの方が大きくなるものがあります。無作為に選択した 5GHz チャネルが電力を制限されていた場合、アクセス ポイントはそのチャネルの電力上限に合うように自動的に送信電力を下げます。



) DFS が有効に設定された無線で国番号を設定するには、world-mode dot11d country-code 設定インターフェイス コマンドを使用することを推奨します。IEEE 802.11h プロトコルでは、アクセス ポイントはビーコンとプローブ応答に国情報エレメント(IE)を含める必要があります。ただしデフォルトでは、IE の国番号は空白に設定されています。world-mode コマンドで、国番号 IE を入力してください。


CLI コマンド

次の項では、DFS に適用される CLI コマンドを説明します。

DFS が有効に設定されているかどうかの確認

DFS が有効に設定されているかどうかを確認するには、show controllers dot11radio1 コマンドを使用します。コマンドには、均一拡散(Uniform Spreading)が必須であること、およびレーダーの検出が原因で非占有期間にあるチャネルの表示も含まれます。

次の例は、DFS が有効になっているチャネルで show controller コマンドを実行した時の出力行を示しています。前のパラグラフにリストで表示された内容は、太字で記載されています。

ap#show controller dot11radio1
!
interface Dot11Radio1
Radio AIR-RM1251A, Base Address 011.9290ec0, BBlock version 0.00, Software version 6.00.0
Serial number FOCO83114WK
Number of supported simultaneous BSSID on Dot11Radio1: 8
Carrier Set: Americas (OFDM) (US )
Uniform Spreading Required: Yes
Current Frequency: 5300 MHz Channel 60 (DFS enabled)
Current Frequency: 5300 MHz Channel 60 (DFS enabled)
Allowed Frequencies: 5180(36) 5200(40) 5220(44) 5240(48) *5260(52) *5280(56) *53
00(60) *5320(64) *5500(100) *5520(104) *5540(108) *5560(112) *5580(116) *5660(13
2) *5680(136) *5700(140) 5745(149) 5765(153) 5785(157) 5805(161)
* = May only be selected by Dynamic Frequency Selection (DFS)
 
Listen Frequencies: 5170(34) 5190(38) 5210(42) 5230(46) 5180(36) 5200(40) 5220(4
4) 5240(48) 5260(52) 5280(56) 5300(60) 5320(64) 5500(100) 5520(104) 5540(108) 55
60(112) 5580(116) 5600(120) 5620(124) 5640(128) 5660(132) 5680(136) 5700(140) 57
45(149) 5765(153) 5785(157) 5805(161) 5825(165)
 
DFS Blocked Frequencies: none
Beacon Flags: 0; Beacons are enabled; Probes are enabled
Current Power: 17 dBm
Allowed Power Levels: -1 2 5 8 11 14 15 17
Allowed Client Power Levels: 2 5 8 11 14 15 17
...

チャネルの設定

チャネルを設定するには channel コマンドを使用します。インターフェイスのコマンドは、特定のチャネル番号を選択して DFS を有効にすることだけをユーザに許可するように変更されています。

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio1 dfs

802.11a 無線のインターフェイス設定を開始します。

ステップ 3

channel number | dfs |band <1 - 5>}

number には、36、40、44、48、149、153、157、161、5180、5200、5220、5240、5745、5765、5785、または 5805 のいずれかのチャネルを入力します。

選択されたチャネルで動的周波数選択を使用するには、dfs および次のいずれかの周波数帯を入力します。

1:5.150 ~ 5.250 GHz

2:5.250 ~ 5.350 Ghz

3:5.470 ~ 5.725 GHz

4:5.725 ~ 5.825 GHz

DFS だけで選択できるチャネルを設定しようとすると、次のメッセージが表示されます。

This channel number/frequency can only be used by Dynamic Frequency Selection (DFS)

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

入力内容を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに入力内容を保存します。

次の例は、チャネル 36 を選択し、周波数帯 1 についてチャネルで DFS を使用するように設定しています。

ap#configure terminal
ap(config)interface dot11radio1
ap(config-if) channel 36
ap(config-if)

DFS 選択によるチャネル ブロック

屋内や屋外など特定地域で使用できるチャネルを制限している規制地域の場合、DFS が有効になっている時にアクセス ポイントがそれらを選択しないようチャネルをまとめてブロックすることができます。DFS 選択によってチャネルをまとめてブロックするには、次の設定インターフェイス コマンドを使用してください。

[no] dfs band [1] [2] [3] [4] block

オプション 1、2、3、4 で、ブロック対象のチャネルを指定します。

1:5.150 ~ 5.250GHz の周波数を指定します。この周波数グループは UNII-1 帯域とも呼ばれています。

2:5.250 ~ 5.350GHz の周波数を指定します。この周波数グループは UNII-2 帯域とも呼ばれています。

3:5.470 ~ 5.725GHz の周波数を指定します。

4:5.725 ~ 5.825GHz の周波数を指定します。この周波数グループは UNII-3 帯域とも呼ばれています。

次の例は、DFS 中にアクセス ポイントが 5.150 ~ 5.350GHz の周波数を選択しないようにする方法を示しています。

ap(config-if)# dfs band 1 2 block
 

次の例は、DFS について 5.150 ~ 5.350GHz の周波数をブロック解除する方法を示しています。

ap(config-if)# no dfs band 1 2 block
 

次の例は、DFS についてすべての周波数をブロック解除する方法を示しています。

ap(config-if)# no dfs band block
 
 

802.11n ガード間隔の設定

802.11n ガード間隔は、パケット間のナノ秒単位の時間です。短時間(400ns)および長時間(800ns)の 2 つの設定が可能です。

特権 EXEC モードから、次の手順に従って 802.11n ガード間隔を設定します。

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio {0 | 1}

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

802.11n 2.4GHz 無線は Radio 0 です。

802.11n 5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

guard-interval {any | long}

ガード間隔を入力します。

any の場合、短時間(400ns)または長時間(800ns)のいずれかのガード間隔が可能です。

long の場合、長時間(800ns)のガード間隔だけが可能です。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

 

位置情報サービスの設定

この項では、アクセス ポイントの CLI で、位置情報サービス(LBS)を設定する方法について説明します。他のアクセス ポイント機能と同じように、ネットワークで無線 LAN ソリューション エンジン(WLSE)を使用して LBS を複数のアクセス ポイントに設定することができます。LBS 設定は、このリリースのアクセス ポイント GUI には表示されません。

位置情報サービスの概要

LBS には、少なくとも 3 つのアクセス ポイントを設定することを推奨します。位置情報サービス(LBS)をアクセス ポイントに設定すると、追跡対象のアセットに記載された LBS 位置決定タグから送信された位置パケットをアクセス ポイントがモニタするようになります。アクセス ポイントが位置決定パケットを受信すると、受信信号強度表示(RSSI)を測定し、RSSI 値と位置パケットを受信した時刻を記載したユーザ データグラム プロトコル(UDP)パケットを作成します。この UDP パケットをアクセス ポイントが位置サーバに転送します。位置サーバは、LBS に対応したアクセス ポイントから受信した位置情報に基づいて LBS タグの位置を算出します。ネットワークに WLSE がある場合は、位置サーバがこの WLSE を照会して LBS に対応したアクセス ポイントの状態を調べることができます。図 6-2 は、LBS 対応ネットワークの基本的な部分を示しています。

図 6-2 LBS ネットワークの基本構成

 

LBS を設定するアクセス ポイントは、同じ圏内である必要があります。タグによるメッセージを報告したアクセス ポイントが 1 箇所または 2 箇所だけである場合、位置サーバは報告してきたこの 2 つのアクセス ポイントのカバレッジ領域内にそのタグがあることを報告できます。設定の詳細は、LBS タグと位置サーバのマニュアルを参照してください。

アクセス ポイントへの LBS の設定

アクセス ポイントに LBS を設定するには、CLI を使用します。特権 EXEC モードから、次の手順に従って LBS を設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

dot11 lbs profile-name

アクセス ポイントに LBS プロファイルを作成し、LBS コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

server-address ip-address port port

位置サーバの IP アドレス、および位置情報を記載した UDP パケットの送信先サーバのポートを入力します。

ステップ 4

method {rssi}

(任意)位置サーバに位置情報を報告する際にアクセス ポイントが使用する位置決定方法を選択します。このリリースでは、アクセス ポイントが位置パケットの RSSI を計測する rssi が唯一のオプションでありデフォルトにも設定されています。

ステップ 5

packet-type {short | extended}

(任意)アクセス ポイントが LBS タグから受け取るパケット タイプを選択します。

short:アクセス ポイントがタグからショート位置パケットを受け入れます。ショート パケットでは、タグ パケットのフレーム ボディから LBS 情報が欠落し、タグの送信チャネルがパケットに記載されます。

extended:これはデフォルト設定です。アクセス ポイントがタグから拡張パケットを受け入れます。拡張パケットでは、フレーム ボディに 2 バイトの LBS 情報を格納します。パケットのフレーム ボディに 2 バイトの LBS 情報が格納されていない場合、アクセス ポイントはそのパケットをドロップします。

ステップ 6

channel-match

(任意)タグにより送信された LBS パケットと、パケットの受信先無線チャネルが一致するよう指定します。タグで使用しているチャネルとアクセス ポイントで使用しているチャネルが一致しない場合、アクセス ポイントはそのパケットをドロップします。Channel match はデフォルトで有効に設定されています。

ステップ 7

multicast-address mac-address

(任意)LBS パケットの送信にタグがマルチキャスト アドレスを使用するよう指定します。デフォルトのマルチキャスト アドレスは 01:40:96:00:00:10 に設定されています。

ステップ 8

interface dot11 { 0 | 1 }

この LBS プロファイルを有効に設定している無線インターフェイスを指定します。2.4GHz 無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。このコマンドを入力しない限り、プロファイルはアクティブになりません。

ステップ 9

exit

グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

次の例では、プロファイル southside がアクセス ポイントの 802.11g 無線で有効に設定されています。

ap# configure terminal
ap(config)# dot11 lbs southside
ap(dot11-lbs)# server-address 10.91.105.90 port 1066
ap(dot11-lbs)# interface dot11 0
ap(dot11-lbs)# exit

ワールド モードのイネーブル化とディセーブル化

ワイヤレス デバイスで、802.11d ワールド モード、Cisco レガシー ワールド モード、またはワールド モード ローミングをサポートするよう設定できます。ワールド モードをイネーブルにすると、ワイヤレス デバイスはそのビーコンにチャネル キャリア設定情報を追加します。ワールド モードがイネーブルになっているクライアント デバイスは、キャリア セット情報を受信して、それぞれの設定を自動的に調整します。たとえば、日本で主に使用されるクライアント デバイスがイタリアに移され、そこでネットワークに参加した場合、ワールド モードに依存して、そのチャネルと電力の設定を自動的に調整することができます。ファームウェア バージョン 5.30.17 以降を実行しているシスコのクライアント デバイスは、ワイヤレス デバイスが 802.11d ワールド モードとシスコ従来のワールド モードのどちらを使用しているかを検出し、ワイヤレス デバイスが使用しているモードと一致するワールド モードを自動的に使用します。

ワールド モードを常にオンに設定することも可能です。この構成では、アクセス ポイントは必要に応じて設定を変更することで、国と国との間でローミングを切り替えます。

ワールド モードはデフォルトではディセーブルに設定されています。

特権 EXEC モードから、次の手順に従ってワールド モードを有効にします。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 slot / port | 1}

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

world-mode
dot11d country_code code
{ both | indoor | outdoor } world-mode roaming
| legacy

ワールド モードを有効にします。

802.11d ワールド モードをイネーブルにするには、dot11d オプションを入力します。

dot11d オプションを入力する場合、2 文字の ISO 国番号(たとえば、米国の ISO 国番号は US)を入力する必要があります。ISO 国番号の一覧は ISO の Web サイトに掲載されています。

国番号の後に、ワイヤレス デバイスの配置場所を示すために indoor、outdoor、または both と入力します。

シスコのレガシー ワールド モードをイネーブルにするには、legacy オプションを入力します。

アクセス ポイントを継続的なワールド モード構成に配置するには、world-mode roaming と入力します。

(注) レガシー ワールド モードを使用するには、Aironet 拡張機能をイネーブルにする必要がありますが、802.11d ワールド モードではこの拡張機能は不要です。Aironet 拡張機能はデフォルトではイネーブルに設定されています。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ワールド モードを無効にするには、コマンドの no 形式を使用します。

short 無線プリアンブルのイネーブル化とディセーブル化

無線プリアンブル(ヘッダーと呼ばれる場合もある)は、パケットの先頭にあるデータ部です。ここには、ワイヤレス デバイスとクライアント デバイスのパケットの送受信に必要な情報が含まれています。無線プリアンブルを long または short に設定できます。

Short:short プリアンブルを使用すると、スループットのパフォーマンスが向上します。Cisco Aironet 無線 LAN クライアント アダプタは、短いプリアンブルをサポートします。Cisco Aironet の初期の無線 LAN アダプタ(PC4800-J および PC4800A-J)には、長いプリアンブルが必要です。

Long:長いプリアンブルを使用すると、ワイヤレス デバイスと Cisco Aironet 無線 LAN アダプタのすべての初期モデル(PC4800-J および PC4800A-J)との互換性が保証されます。これらのクライアント デバイスがワイヤレス デバイスにアソシエートしない場合、short プリアンブルを使用する必要があります。

5 GHz 無線では無線プリアンブルに short と long を設定できません。

特権 EXEC モードから、次の手順に従って短い無線プリアンブルを無効にします。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 slot / port }

2.4GHz 無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードに切り替えます。

ステップ 3

no preamble-short

短いプリアンブルを無効にし、長いプリアンブルを有効にします。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

デフォルトでは short プリアンブルがイネーブルに設定されています。short プリアンブルがディセーブルになっている場合、イネーブルにするには preamble-short コマンドを使用します。

送受信アンテナの設定

ワイヤレス デバイスがデータの送受信に使用するアンテナを選択できます。受信アンテナと送信アンテナでそれぞれ 3 つのオプションがあります。

Gain:結果のアンテナ ゲインを dB 単位で設定します。

Diversity:デフォルト設定。最適な信号を受信するアンテナがワイヤレス デバイスで使用されます。ワイヤレス デバイスに 2 つの固定(取り外し不能)アンテナが使用されている場合は、受信と送信の両方にこの設定を使用します。デバイスに 3 つの取り外し可能アンテナが使用されている場合、この設定を使用して、それらすべてのアンテナを Diversity モードで動作させることが可能です。

Right:ワイヤレス デバイスに取り外し可能なアンテナが使用されており、高ゲイン アンテナがワイヤレス デバイスの右側のコネクタに取り付けられている場合は、受信と送信の両方にこの設定を使用します。ワイヤレス デバイスの背面パネルに向かって、右にあるのが右側のアンテナになります。

Middle:無線デバイスに取り外し可能なアンテナが使用されており、高ゲイン アンテナが無線デバイスの中央コネクタに取り付けられている場合は、この設定を受信だけに使用する必要があります。3 アンテナ構成での送信に使用できるアンテナは、右と左のアンテナです。

Left:ワイヤレス デバイスに取り外し可能なアンテナが使用されており、高ゲイン アンテナがワイヤレス デバイスの左側のコネクタに取り付けられている場合は、受信と送信の両方にこの設定を使用します。ワイヤレス デバイスの背面パネルに向かって、左にあるのが左側のアンテナになります。

特権 EXEC モードから、次の手順に従ってワイヤレス デバイスがデータの送受信に使用するアンテナを選択します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 slot / port }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。2.4GHz 無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

802.11n 2.4GHz 無線は Radio 0 です。

802.11n 5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

gain dB

デバイスに接続されたアンテナの結果のゲインを指定します。-128 ~ 128 dB の値を入力します。必要に応じて、1.5 などの小数値を使用できます。

(注) この設定は無線デバイスの動作に影響せず、ネットワークの WLSE にデバイスのアンテナ ゲインを通知するだけです。

ステップ 4

antenna receive
{diversity | left | middle | right}

受信アンテナを diversity、left、middle、right、または all に設定します。

(注) 2 つのアンテナを使用してパフォーマンスを最適にするには、受信アンテナの設定にデフォルトの diversity を使用します。1 つのアンテナの場合、アンテナを右側に取り付け、アンテナを right に設定します。

ステップ 5

antenna transmit
{diversity | left | right}

送信アンテナを Diversity、Left、Right のいずれかに設定します。

(注) 2 つのアンテナを使用してパフォーマンスを最適にするには、受信アンテナの設定にデフォルトの diversity を使用します。1 つのアンテナの場合、アンテナを右側に取り付け、アンテナを right に設定します。

ステップ 6

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

Gratuitous Probe Response の有効化と無効化

Gratuitous Probe Response(GPR)は、携帯および WLAN の動作モードをサポートするデュアル モード電話で、バッテリ残量を節約します。GPR は 5GHz 無線で使用可能で、デフォルトで無効に設定されています。GPR の設定には、次の 2 種類の設定があります。

Period:(ビーコン間隔と同じように)GPR 伝送間の時間を 10 ~ 255 の Kusec 間隔で決定します。

Speed:GPR の伝送に使用するデータ レートの速度です。

長い期間を選択すると、GPR によって消費される RF 帯域幅の量が減少し、バッテリ寿命が短くなる可能性があります。高い伝送速度を選択すると、消費される帯域幅の量が減少し、代わりにセル サイズが小さくなります。

特権 EXEC モードから、次の手順に従って GPR を有効にし、パラメータを設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio {1} slot / port

5GHz 無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードに切り替えます。

ステップ 3

probe-response gratuitous
{period | speed}

デフォルトの period(10 Kusec)および speed(6.0 Mbps)を使用して Gratuitous Probe Response 機能を有効にします。

ステップ 4

period Kusec

(任意)10 ~ 255 の範囲の値を入力します。デフォルト値は 10 です。

ステップ 5

speed
{[6.0] [9.0] [12.0] [18.0] [24.0] [36.0] [48.0 ] [54.0]
}

(任意)応答速度を Mbps 単位で設定します。デフォルト値は 6.0 です。

ステップ 6

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

オプション パラメータのデフォルトを使用したくない場合、次の例に示すようにオプション パラメータを個別に設定したり、または結合して設定したりできます。

(config-if)# probe-response gratuitous period 30
(config-if)# probe-response gratuitous speed 12.0
(config-if)# probe-response gratuitous period 30 speed 12.0
 

GPR 機能を無効にするには、コマンドの no 形式を使用します。

Aironet 拡張機能のディセーブル化およびイネーブル化

デフォルトでは、ワイヤレス デバイスは Cisco Aironet 802.11 拡張機能を使用して Cisco Aironet クライアント デバイスの機能を検出し、ワイヤレス デバイスとアソシエートしたクライアント デバイスとの間での特定の相互作用に必要な機能をサポートします。次の機能をサポートするには、Aironet 拡張機能をイネーブルにする必要があります。

ロード バランシング:ワイヤレス デバイスは Aironet 拡張機能を使用して、ネットワークとの最適な接続性を確保できるアクセス ポイントにクライアント デバイスを自動的に誘導します。これは、ユーザ数、ビット エラー レート、信号強度などの要因に基づいて行われます。

メッセージ完全性チェック(MIC):暗号化されたパケットへの攻撃(ビットフリップ攻撃)を阻止するために新しく追加された WEP セキュリティ機能。MIC は、ワイヤレス デバイスと、それにアソシエートされたすべてのクライアント デバイスに実装され、数バイトを各パケットに付加することによって、パケットの改ざんを防ぎます。

Cisco Key Integrity Protocol(CKIP):IEEE 802.11i セキュリティ タスク グループによって提供された初期アルゴリズムに基づく、シスコの WEP キー置換技術です。標準規格に基づくアルゴリズムである Temporal Key Integrity Protocol(TKIP)では、Aironet 拡張機能を有効にする必要はありません。

リピータ モード:Aironet 拡張機能はリピータ アクセス ポイントと、それらがアソシエートするルート アクセス ポイントで有効に設定されていなければなりません。

ワールド モード(レガシーのみ):レガシー ワールド モードがイネーブルになっているクライアント デバイスは、ワイヤレス デバイスからキャリア セット情報を受信して、それぞれの設定を自動的に調整します。802.11d ワールド モードを使用する場合、Aironet 拡張機能は不要です。

アソシエートされたクライアント デバイスの電力レベルの制限:クライアント デバイスがワイヤレス デバイスにアソシエートするとき、そのワイヤレス デバイスは最大許可電力レベル設定をクライアントに送信します。

Aironet 拡張機能をディセーブルにすると、上記の機能はディセーブルになりますが、シスコ以外のクライアント デバイスがワイヤレス デバイスにアソシエートしやすくなる場合があります。

Aironet 拡張機能はデフォルトではイネーブルに設定されています。特権 EXEC モードから、次の手順に従って Aironet 拡張機能を無効にします。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 slot / port }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。2.4GHz 無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

802.11n 2.4GHz 無線は Radio 0 です。

802.11n 5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

no dot11 extension aironet

Aironet 拡張機能を無効にします。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

Aironet 拡張機能がディセーブルになっている場合、イネーブルにするには dot11 extension aironet コマンドを使用します。

イーサネット カプセル化変換方式の設定

ワイヤレス デバイスが 802.3 パケット以外のデータ パケットを受信する場合、そのワイヤレス デバイスはカプセル化変換方式を使用してパケットを 802.3 にフォーマットする必要があります。この変換方式には次の 2 種類があります。

802.1H

RFC1042:これがデフォルト設定です。Cisco Aironet 以外の無線機器との相互運用性を確保するには、この設定を使用します。

特権 EXEC モードから、次の手順に従ってカプセル化変換方式を設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 slot / port }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。2.4GHz 無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

802.11n 2.4GHz 無線は Radio 0 です。

802.11n 5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

payload-encapsulation

snap | dot1h

カプセル化変換方式を RFC1042(snap)または 802.1h(dot1h、デフォルト設定)に設定します。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ワークグループ ブリッジへの信頼性のあるマルチキャストの有効化と無効化

Reliable multicast messages from the access point to workgroup bridges 設定は、マルチキャスト メッセージの信頼できる送信を、ワイヤレス デバイスにアソシエートしている約 20 の Cisco Aironet ワークグループ ブリッジに制限します。デフォルト設定の disabled は、マルチキャスト送信の信頼性を下げて、より多くのワークグループ ブリッジがワイヤレス デバイスにアソシエートできるようにします。

通常、アクセス ポイントやブリッジでは、ワークグループ ブリッジはクライアント デバイスとしてではなく、アクセス ポイントやブリッジと同じインフラストラクチャ デバイスとして扱われます。ワークグループ ブリッジがインフラストラクチャ デバイスとして扱われる場合、ワイヤレス デバイスは アドレス解決プロトコル(ARP)パケットなどのマルチキャスト パケットを、確実にワークグループ ブリッジに配信します。

信頼性の高いマルチキャスト配信のパフォーマンス コストのため(マルチキャスト パケットが各ワークグループ ブリッジに二重に送信されるので)、ワークグループ ブリッジなどワイヤレス デバイスにアソシエートできるインフラストラクチャ デバイスの数は制限されます。ワイヤレス デバイスへの無線リンクを維持できるワークグループ ブリッジの数を 21 以上にするには、ワイヤレス デバイスがマルチキャスト パケットをワークグループ ブリッジに配信するときの信頼性を低くする必要があります。信頼性が低くなると、ワイヤレス デバイスはマルチキャスト パケットが目的のワークグループ ブリッジに到達したかどうかを確認できなくなるため、ワイヤレス デバイスのカバレッジ領域の端にあるワークグループ ブリッジでは IP 接続が失われる可能性があります。ワークグループ ブリッジをクライアント デバイスとして扱うと、パフォーマンスは向上しますが、信頼性は低くなります。


) この機能は、固定型のワークグループ ブリッジでの使用に最適です。モバイル型のワークグループ ブリッジの場合、ワイヤレス デバイスのカバレッジ領域内でマルチキャスト パケットを受信できないスポットに入る可能性があり、この場合、ワイヤレス デバイスにアソシエートされていても接続が失われてしまいます。


Cisco Aironet ワークグループ ブリッジでは、最大 8 つのイーサネット対応デバイスとの無線 LAN 接続を提供します。

この機能は、5GHz 無線ではサポートされていません。

特権 EXEC モードから、次の手順に従ってカプセル化変換方式を設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 }

2.4GHz 無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードに切り替えます。

ステップ 3

infrastructure-client

ワークグループ ブリッジへの信頼性のあるマルチキャスト メッセージを有効にします。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ワークグループ ブリッジへの信頼性のあるマルチキャスト メッセージを無効にするには、コマンドの no 形式を使用します。

Public Secure Packet Forwarding のイネーブル化とディセーブル化

Public Secure Packet Forwarding(PSPF)を使用すると、アクセス ポイントにアソシエートされているクライアント デバイスと、同じアクセス ポイントにアソシエートする他のクライアント デバイスとの偶発的なファイル共有や通信を防ぐことができます。PSPF は、クライアント デバイスに LAN におけるインターネット アクセスだけを許可し、その他の権限は与えません。この機能は、空港や大学の構内などに敷設されている公衆ワイヤレス ネットワークに有用です。


) 異なるアクセス ポイントにアソシエートするクライアント間での通信を防ぐために、ワイヤレス デバイスを接続するスイッチに保護ポートを設定する必要があります。保護ポートの設定方法については、「保護ポートの設定」を参照してください。


ワイヤレス デバイス上で CLI コマンドを使用して PSPF をイネーブルまたはディセーブルにするには、ブリッジ グループを使用します。次の文書に、ブリッジ グループに関する詳細な説明と、ブリッジ グループを実装する手順が収められています。

『Cisco IOS Bridging and IBM Networking Configuration Guide, Release 12.2』。このリンクをクリックすると、「Configuring Transparent Bridging」の章が表示されます。 http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fibm_c/bcfpart1/bcftb.htm

PSPF は Web ブラウザ インターフェイスを使用して有効および無効にできます。PSPF 設定は [Radio Settings] ページで行います。

PSPF はデフォルトでディセーブルに設定されています。特権 EXEC モードから、次の手順に従って PSPF を有効にします。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 slot / port }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。2.4GHz 無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

802.11n 2.4GHz 無線は Radio 0 です。

802.11n 5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

bridge-group group port-protected

PSPF を有効にします。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

PSPF を無効にするには、コマンドの no 形式を使用します。

保護ポートの設定

無線 LAN の異なるアクセス ポイントにアソシエートするクライアント デバイス間での通信を防ぐために、ワイヤレス デバイスを接続するスイッチにプロテクテッド ポートを設定する必要があります。

特権 EXEC モードから、次の手順に従ってスイッチ上のポートをプロテクテッド ポートとして定義します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するスイッチポート インターフェイスのタイプと番号を gigabitethernet0/1 のように入力します。

ステップ 3

switchport protected

インターフェイスを保護ポートに設定します。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show interfaces interface-id switchport

入力内容を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

保護ポートをディセーブルにするには、 no switchport protected インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

プロテクテッド ポートとポート ブロッキングについての詳細は、『Catalyst 3550 Multilayer Switch Software Configuration Guide, 12.1(12c)EA1』の「Configuring Port-Based Traffic Control」の章を参照してください。次のリンクをクリックすると上記のガイドを参照できます。 http://www.cisco.com/en/US/docs/switches/lan/catalyst3550/software/release/12.1_12c_ea1/configuration/guide/3550scg.html

ビーコン間隔と DTIM の設定

ビーコン間隔はアクセス ポイントのビーコン間の時間(キロマイクロ秒)です。1 キロマイクロ秒は 1,024 マイクロ秒です。常にビーコン間隔の倍数となるデータ ビーコン レートにより、ビーコンに Delivery Traffic Indication Message(DTIM)が格納される頻度が決定されます。DTIM は、省電力モードのクライアント デバイスに、パケットがクライアント待ちであることを通知します。

たとえば、ビーコン間隔をデフォルトの 100 に設定し、データ ビーコン レートをデフォルトの 2 に設定すると、ワイヤレス デバイスは DTIM を含むビーコンを 200 キロマイクロ秒ごとに送信します。1 キロマイクロ秒は 1,024 マイクロ秒です。

デフォルトのビーコン間隔は 100、デフォルトの DTIM は 2 です。特権 EXEC モードから、次の手順に従ってビーコン間隔および DTIM を設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 slot / port }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

2.4GHz 無線および 802.11n 2.4GHz 無線は 0 です。

5GHz 無線および 802.11n 5GHz 無線は 1 です。

ステップ 3

beacon period value

ビーコン間隔を設定します。値をキロマイクロ秒で入力します。

ステップ 4

beacon dtim-period value

DTIM を設定します。値をキロマイクロ秒で入力します。

ステップ 5

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

RTS しきい値と再試行回数の設定

送信要求(RTS)しきい値は、パケットの送信前にワイヤレス デバイスが RTS を発行するときのパケット サイズを決定します。多数のクライアント デバイスがワイヤレス デバイスにアソシエートされているエリアや、クライアントが遠く分散しているために、ワイヤレス デバイスは検知できても、クライアント同士が互いに検知できないエリアでは、RTS しきい値を低く設定すると効果的です。設定値を 0 ~ 23472347 バイトの範囲で入力します。

最大 RTS リトライは、ワイヤレス デバイスが無線を介したパケット送信の試行を中止するまでに RTS を発行する最大回数です。1 ~ 128 の範囲の値を入力します。

すべてのアクセス ポイントおよびブリッジに対するデフォルトの RTS しきい値は 2347、デフォルトの最大 RTS リトライ設定は 3264 です。特権 EXEC モードから、次の手順に従って RTS しきい値と最大 RTS リトライを設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 slot / port }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

2.4GHz 無線および 2.4GHz 802.11n 無線は 0 です。

5GHz 無線および 5GHz 802.11n 無線は 1 です。

ステップ 3

rts threshold value

RTS しきい値を設定します。RTS しきい値は 0 ~ 23472347 の範囲で入力します。

ステップ 4

rts retries value

最大 RTS リトライ回数を設定します。1 ~ 128 の範囲の値を入力します。

ステップ 5

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

RTS 設定をデフォルトにリセットする場合は、コマンドの no 形式を使用します。

最大データ再試行回数の設定

最大データ リトライ設定は、ワイヤレス デバイスがパケット送信を放棄し、そのパケットをドロップするまでに行うパケット送信の最大再送回数です。

デフォルト設定は 32 です。特権 EXEC モードから、次の手順に従って最大データ リトライを設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 slot / port }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

2.4GHz 無線および 2.4GHz 802.11n 無線は 0 です。

5GHz 無線および 5GHz 802.11n 無線は 1 です。

ステップ 3

packet retries value

最大データ リトライ回数を設定します。1 ~ 128 の範囲の値を入力します。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

設定をデフォルトにリセットする場合は、コマンドの no 形式を使用します。

フラグメンテーションしきい値の設定

フラグメンテーションしきい値は、断片化されて複数のブロックとして送信されるパケットの最小サイズを決定します。通信状態の悪いエリアや電波干渉が非常に多いエリアでは、低い数値を設定します。

デフォルト設定は 23382346 バイトです。特権 EXEC モードから、次の手順に従ってフラグメンテーションしきい値を設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 slot / port }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

2.4GHz 無線および 2.4GHz 802.11n 無線は 0 です。

5GHz 無線および 5GHz 802.11n 無線は 1 です。

ステップ 3

fragment-threshold value

フラグメンテーションしきい値を設定します。2.4GHz 無線の場合は 256 ~ 2346 バイトの間で入力します。5GHz 無線の場合は 256 ~ 2346 バイトの間で入力します。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

設定をデフォルトにリセットする場合は、コマンドの no 形式を使用します。

802.11g 無線の short スロット時間のイネーブル化

802.11g、2.4GHz 無線のスループットは、短いスロット時間を有効にすることで向上します。スロット時間を標準の 20 マイクロ秒から 9 マイクロ秒の short スロット時間まで短縮すると、全体のバックオフが減少し、スループットが向上します。バックオフは、スロット時間の倍数であり、LAN 上にパケットを送信するまでにステーションが待機するランダムな長さの時間です。

多くの 802.11g 無線は short スロット時間をサポートしていますが、サポートしていないものもあります。短いスロット時間を有効にした場合、ワイヤレス デバイスは、802.11g、2.4GHz 無線にアソシエートされたすべてのクライアントが短いスロット時間をサポートしている場合だけこれを使用します。

短いスロット時間は、802.11g、2.4GHz 無線だけでサポートされています。short スロット時間は、デフォルトではディセーブルに設定されています。

無線インターフェイス モードで、次のコマンドを入力して短いスロット時間を有効にします。

ap(config-if)# slot-time-short

短いスロット時間を無効にするには、no slot-time-short と入力します。

キャリア話中検査の実行

キャリア ビジー テストを実行して、ワイヤレス チャネルでの無線活動をチェックします。キャリア ビジー テストでは、キャリア検査を実行して検査結果を表示するまでの約 4 秒間、ワイヤレス デバイスはワイヤレス ネットワーキング デバイスとのアソシエーションをすべて停止します。

特権 EXEC モードで、次のコマンドを入力して、キャリア ビジー テストを実行します。

dot11 interface-number carrier busy

interface-number については、dot11radio 0 を入力して、2.4GHz 無線上の検査を実行するか、dot11radio 1 を入力して、5GHz 無線上の検査を実行します。

show dot11 carrier busy コマンドを入力して、キャリア話中検査結果を再表示します。

VoIP パケット処理の設定

CoS 5(Video)および CoS 6(Voice)のユーザの優先順位について、低いレイテンシの 802.11 MAC 動作を改善することによって、アクセス ポイントでの無線ごとの VoIP パケット処理の品質を向上させることができます。

アクセス ポイントの VoIP パケット処理を設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ブラウザを使用して、アクセス ポイントにログインします。

ステップ 2 Web ブラウザ インターフェイスの左側にあるタスク メニューで [Services] をクリックします。

ステップ 3 Services のリストが展開されたら、[Stream] をクリックします。

[Stream] ページが表示されます。

ステップ 4 設定する無線のタブをクリックします。

ステップ 5 CoS 5(Video)および CoS 6(Voice)の両方のユーザの優先順位について、[Packet Handling] ドロップダウン メニューから [Low Latency] を選択し、パケット廃棄の最大リトライの値を対応するフィールドに入力します。

最大再試行回数のデフォルト値は、Low Latency 設定では 3 です(図 6-3)。この値は、損失したパケットを廃棄する前に、アクセス ポイントがパケットを取得しようとする回数を示します。


) CoS 4(負荷制御)ユーザの優先順位およびその最大再試行回数も設定できます。


ステップ 6 [Apply] をクリックします。


 

図 6-3 パケット処理の設定

 

CLI を使用して VoIP パケット処理を設定することも可能です。CLI を使用して VoIP パケット処理を設定するための Cisco IOS コマンドのリストについては、『Cisco IOS Command Reference for Cisco Aironet Access Points and Bridges』を参照してください。

VoWLAN メトリックの表示

VoWLAN メトリックによって、VoIP のパフォーマンスに関する診断情報が提供されます。この情報は、WLAN または有線ネットワークのどちらで問題が発生しているのかを判別するために役立ちます。VoWLAN メトリックは WLSE に保存されます。


) WLSE では VoWLAN メトリックを 90 秒ごとに更新し、最大 1.5 時間のメトリックを保存します。


音声レポートの表示

WLSE に保存されている VoWLAN メトリックをリストした音声レポートに、ブラウザを使用してアクセスできます。アクセス ポイント グループおよび個々のアクセス ポイントについてのレポートを表示できます。

音声レポートを表示する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 WLSE にログインします。

ステップ 2 [Reports] タブをクリックします。

ステップ 3 [Voice] をクリックします。

ステップ 4 [Report Name] ドロップダウン メニューから、[AP Group Metrics Summary: Current] を選択します。

ステップ 5 左側からアクセス ポイント グループをクリックします。

図 6-4 の例に示すように、グループ メトリックが右側に表示されます。各行はグループ内のアクセス ポイントを表します。

図 6-4 アクセス ポイント メトリックの要約

 

グループ メトリックの要約に表示されている情報は、グループに属する個々のアクセス ポイントのすべての音声クライアントからのメトリックを集約したものです。

ステップ 6 1 つのアクセス ポイントまたはアクセス ポイントのグループの音声メトリックを表示するには、左側の [Device Selector] ツリーからグループまたはデバイスを選択して、[Report Name] ドロップダウン メニューからレポート名を選択します。

アクセス ポイントの現在のメトリックを表示するには、[Report Name] ドロップダウン メニューから [AP Detail: Current] を選択します。結果のレポートには、アクセス ポイントに接続されている各クライアントのメトリックが表示されます。

過去 1 時間に記録されたメトリックの集約を表示するには、[Report Name] ドロップダウン メニューから [AP Detail: Last Hour] を選択します。

過去 1 時間のキューイング遅延のグラフを表示するには、[Report Name] ドロップダウン メニューから [Voice Queuing Delay] を選択します。

過去 1 時間のパケット損失のグラフを表示するには、[Report Name] ドロップダウン メニューから [Voice Packet Loss] を選択します。

過去 1 時間の音声ローミングのグラフを表示するには、[Report Name] ドロップダウン メニューから [Voice Roaming] を選択します。

過去 1 時間に使用された音声帯域幅のグラフを表示するには、[Report Name] ドロップダウン メニューから [Bandwidth In Use (% Allowed)] を選択します。

処理中の音声ストリームのグラフを表示するには、[Report Name] ドロップダウン メニューから [Voice Streams In Progress] を選択します。

拒否された音声ストリームのグラフを表示するには、[Report Name] ドロップダウン メニューから [Rejected Voice Streams] を選択します。


 

図 6-5 は、音声キューイング遅延グラフの例です。

図 6-5 キューイング遅延が 40ms を超えるパケットの割合

 

図 6-6 は、処理中の音声ストリーミングを示すグラフの例です。

図 6-6 処理中の音声ストリーミング

 

無線クライアント レポートの表示

音声レポートはアクセス ポイントの観点から表示するだけでなく、クライアントの観点からも表示できます。WLSE では各クライアントについて、クライアントがアソシエートされているアクセス ポイントと、記録された WoLAN メトリックが表示されます。

無線クライアントの音声レポートを表示する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 WLSE にログインします。

ステップ 2 [Reports] タブをクリックします。

ステップ 3 [Wireless Clients] をクリックします。

ステップ 4 [Report Name] ドロップダウン メニューから、表示するレポートのタイプを選択します。

たとえば、過去 1 時間の VoWLAN メトリックを表示するには、[Voice Client Detail: Last Hour] を選択します。

ステップ 5 左側の [Search] フィールドを使用して、MAC アドレスが特定の基準に一致するクライアントを検索します。

ステップ 6 左側からクライアントの MAC アドレスをクリックして、対応する VoWLAN メトリックを表示します。

図 6-7 の例に示すように、メトリックが右側に表示されます。


 

図 6-7 無線クライアントのメトリック

 

音声障害の要約の表示

WLSE の [Faults] > [Voice Summary] ページには、次の音声障害の種類について検出された障害の要約が表示されます。

過剰な音声帯域幅(CAC)

低下した音声 QOS(TSM)

音声障害の要約を表示する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 WLSE にログインします。

ステップ 2 [Faults] タブをクリックします。

ステップ 3 [Voice Summary] をクリックします。

図 6-8 の例に示すように、両方の障害のタイプについて検出された障害の数が画面にリストされます。


 

図 6-8 音声障害の要約

 

音声の QoS 設定

WLSE の [Faults] > [Voice QoS Settings] 画面を使用して、次のパラメータについての音声 QoS のしきい値を定義できます。

Downstream Delay with U-ASPD not used(U-ASPD を使用しない場合のダウンストリーム遅延)

Downstream Delay with U-ASPD used(U-ASPD を使用する場合のダウンストリーム遅延)

Upstream Delay(アップストリーム遅延)

Downstream Packet Loss Rate(ダウンストリームのパケット損失レート)

Upstream Packet Loss Rate(アップストリームのパケット損失レート)

Roaming Time(ローミング時間)

音声障害の要約を表示する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 WLSE にログインします。

ステップ 2 [Faults] タブをクリックします。

ステップ 3 [Voice QoS Settings] をクリックします。

ステップ 4 設定を変更するには、対応するドロップダウン メニューから新しい値を選択します。

たとえば、90% 以上のパケットの遅延が 20ms 未満のときに緑色に表示されるように Upstream Delay パラメータの QoS インジケータを設定するには、図 6-9 の例に示すように、[Green] 列のパラメータのドロップダウン メニューから [90] を選択します。

ステップ 5 操作が終了したら [Apply] をクリックします。


 

図 6-9 音声の QoS 設定

 

音声障害の設定

WLSE の [Faults] > [Manage Fault Settings] 画面を使用して、障害の生成を有効化し、生成される障害の優先順位を指定できます。

障害設定を行う手順は、次のとおりです。


ステップ 1 WLSE にログインします。

ステップ 2 [Faults] タブをクリックします。

ステップ 3 [Manage Fault Settings] をクリックします。

ステップ 4 QoS が赤色(Fair)の場合に生成される障害の優先順位を、対応するドロップダウン メニューから選択します。

ステップ 5 操作が終了したら [Apply] をクリックします。

図 6-8 の例では、QoS が Degraded のときに P1 障害、QoS が Fair のときに P3 障害が生成されます。QoS が緑色の場合、生成された障害は消去されます。


 

図 6-10 障害設定