Cisco Aironet 1200 シリーズ アクセス ポイント インストレーション コンフィギュレーション ガイド, 12.2(8)JA
無線の設定
無線の設定
発行日;2012/01/12 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

無線の設定

無線インターフェイスの有効化と無効化

無線ネットワークの役割の設定

無線データ レートの設定

無線伝送の電力の設定

結合したクライアント デバイスの電力レベルの制限

無線チャネルの設定

ワールド モードの有効化と無効化

短い無線プリアンブルの有効化と無効化

送受信アンテナの設定

Aironet 拡張機能の無効化と有効化

イーサネット カプセル化変換方式の設定

ワークグループ ブリッジへの信頼性のあるマルチキャストの有効化と無効化

Public Secure Packet Forwarding の有効化と無効化

保護されたポートの設定

ビーコン間隔と DTIM の設定

RTS しきい値とリトライの設定

最大データ リトライの設定

フラグメンテーションしきい値の設定

無線の設定

この章では、アクセス ポイントに無線を設定する手順を説明します。 この章は次の項から構成されています。

「無線インターフェイスの有効化と無効化」

「無線ネットワークの役割の設定」

「無線データ レートの設定」

「無線伝送の電力の設定」

「無線チャネルの設定」

「ワールド モードの有効化と無効化」

「短い無線プリアンブルの有効化と無効化」

「送受信アンテナの設定」

「Aironet 拡張機能の無効化と有効化」

「イーサネット カプセル化変換方式の設定」

「ワークグループ ブリッジへの信頼性のあるマルチキャストの有効化と無効化」

「Public Secure Packet Forwarding の有効化と無効化」

「ビーコン間隔と DTIM の設定」

「RTS しきい値とリトライの設定」

「最大データ リトライの設定」

「フラグメンテーションしきい値の設定」

無線インターフェイスの有効化と無効化

アクセス ポイントの無線はデフォルトでは有効に設定されています。 イネーブル EXEC モードから、次の手順に従ってアクセス ポイントの無線を無効にします。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 2.4GHz無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

shutdown

無線ポートを無効にします。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(オプション)コンフィギュレーション ファイルに入力内容を保存します。

無線ポートを有効にする場合は、shutdown コマンドの no フォームを使用します。

無線ネットワークの役割の設定

アクセス ポイントは、ワイヤード LAN に接続されたルート デバイスとして、またはワイヤード LAN に接続していないリピータ(非ルート)デバイスとして設定できます。 図 7-1にルート アクセス ポイントとリピータ アクセス ポイントを示します。

図 7-1 ルート アクセス ポイントとリピータ アクセス ポイント

 

リピータの設定手順の詳細については、 第18章「リピータとスタンバイ アクセス ポイントの設定」 を参照してください。

またアクセス ポイントの無線にフォールバック ロールを設定することもできます。 アクセス ポイントは、イーサネット ポートが無効になるか、またはワイヤード LAN から切り離されたときに自動的にフォールバック ロールを引き受けます。 フォールバック ロールとして次の 2 つがあげられます。

[Repeater]:イーサネット ポートが無効になった場合、アクセス ポイントはリピータになり、近くのルート アクセス ポイントに結合します。

[Shutdown]:アクセス ポイントは無線をシャットダウンし、すべてのクライアント デバイスを切り離します。

イネーブル EXEC モードから、次の手順に従ってアクセス ポイントの無線ネットワークの役割とフォールバック ロールを設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 2.4GHz無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

station role
repeater | root
[ fallback { shutdown | repeater } ]

アクセス ポイントの役割を設定します。

役割をリピータまたはルートに設定します。

(オプション)無線のフォールバック ロールを選択します。 アクセス ポイントのイーサネット ポートが無効になるか、ワイヤード LAN から切断された場合、アクセス ポイントは無線ポートをシャットダウンするか、近くのルート アクセス ポイントに結合したリピータ アクセス ポイントになります。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(オプション)コンフィギュレーション ファイルに入力内容を保存します。

無線データ レートの設定

データ レート設定を使用して、アクセス ポイントのデータ転送に使用されるデータ レートを選択します。 レートは Mbps(メガビット毎秒)で表されます。 アクセス ポイントは常に Basic に設定された最大データ レート、これはブラウザベースのインターフェイスでは Require とも呼ばれますが、このレートで伝送を試みます。 障害や干渉などがある場合は、データ転送が許される範囲の最高レートまで減速します。 各データ レート(1、2、5.5、11 Mbps)を次のいずれかの状態に設定できます。

[Basic](すべてのデータ レートでデフォルトの状態):ユニキャストかマルチキャストを問わず、すべてのパケットをこのレートで伝送できます。 アクセス ポイントのデータ レートの 1 つ以上を[Basic]に設定してください。

[Enabled]:ユニキャスト パケットだけがこのレートで転送され、マルチキャスト パケットは[Basic]に設定されているいずれかのデータ レートで送信します。

[Disabled]:データはこのレートでは転送されません。


) 少なくともデータ レートの 1 つは[Basic]に設定してください。


[Data Rate]の設定を使用すると、特定のレートでデータを転送するクライアント デバイスに対応するようにアクセス ポイントを設定できます。 たとえば、11 Mbps のみで転送を行う 2.4GHz 無線を設定する場合、11 Mbps レートを[Basic]に設定し、他のデータ レートを[Enabled]に設定します。 アクセス ポイントを、1Mbps および 2Mbps でデータを転送するクライアント デバイスのみに対応するように設定するには、1Mbps および 2Mbps に対して[Basic]を選択し、その他のデータ レートは[Enabled]に設定します。 たとえば、54 Mbps のみで転送を行う 5GHz 無線を設定する場合、54 Mbps レートを[Basic]に設定し、他のデータ レートを[Enabled]に設定します。

また通信範囲またはスループットが最適になるように、アクセス ポイントがデータ レートを自動的に設定する指定も可能です。 データ レート設定に range を入力した場合、1 Mbps レートは[Basic]に、他のレートは[Enabled]に設定されます。 データ レート設定に throughput を入力した場合、アクセス ポイントは 4 つのデータ レートすべてを[Basic]に設定します。

イネーブル EXEC モードから、次の手順に従って無線データ レートを設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 2.4GHz無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

speed

次のオプションは、2.4GHz 無線についてのみ使用できます。

{[1.0] [11.0] [2.0] [5.5] [basic-1.0]
[basic-11.0] [basic-2.0] [basic-5.5] | range | throughput}

次のオプションは、5GHz 無線についてのみ使用できます。

{[6.0] [9.0] [12.0] [18.0] [24.0] [36.0] [48.0] [54.0] [basic-6.0] [basic-9.0]
[basic-12.0] [basic-18.0] [basic-24.0]
[basic-36.0] [basic-48.0] [basic-54.0] |
range | throughput}

各データ レートを[Basic]または[Enabled]に設定するか、range を入力してアクセス ポイントの範囲を最適化するか、あるいは throughput を入力してスループットを最適化します。

(オプション)1.0、2.0、5.5、11.0 を入力すると、2.4GHz 無線でこれらのデータ レートが
[Enabled]に設定されます。 6.0、9.0、12.0、18.0、24.0、36.0、48.0、および 54.0 を入力すると、5GHz 無線でこれらのデータ レートが[Enabled]になります。

(オプション)basic-1.0、basic-2.0、 basic-5.5、 および basic-11.0 を入力すると 2.4GHz 無線でこれらのデータ レートが[Basic]に設定されます。 basic-6.0、basic-9.0、basic-12.0、basic-18.0、basic-24.0、basic-36.0、basic-48.0、および
basic-54.0 を入力すると5GHz 無線でこれらのデータ レートが[Basic]に設定されます。

(オプション)range または throughput を入力すると、無線の範囲またはスループットが自動的に最適化されます。 range を入力すると、アクセス ポイントは最も遅いデータ レートを[Basic]に設定し、他のレートを[Enabled]に設定します。 throughput を入力すると、アクセス ポイントはすべてのデータ レートを[Basic]に設定します。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(オプション)コンフィギュレーション ファイルに入力内容を保存します。

データ レートを無効にする場合は、speed コマンドの no フォームを使用します。 コマンドで no フォームを使用した場合、コマンドで指定したレートを除きすべてのデータ レートが無効になります。 次の例はデータ レート 1.0 を無効にする手順を示しています。

ap1200# configure terminal
ap1200(config)# interface dot11radio 0
ap1200(config-if)# no speed basic-2.0 basic-5.5 basic-11.0
ap1200(config-if)# end
 

データ レート 1 は無効になり、他のレートは[Basic]に設定されます。

次の例は、11 Mbps の転送のみに対応するアクセス ポイントを設定する手順を示しています。

ap1200# configure terminal
ap1200(config)# interface dot11radio 0
ap1200(config-if)# speed basic-11.0 1.0 2.0 5.5
ap1200(config-if)# end
 

データ レート 11 は[Basic]に設定され、他のデータ レートは[Enabled]に設定されます。

無線伝送の電力の設定

イネーブル EXEC モードから、次の手順に従ってアクセス ポイントの無線の伝送電力を設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 2.4GHz無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

power local

次のオプションは、2.4GHz無線についてのみ使用できます。

{ 1 | 5 | 20 | 30 | 50 | 100 | maximum }

次のオプションは、5GHz 無線についてのみ使用できます。

{ 5 | 10 | 20 | 40 | maximum }

伝送電力を現在の規制地域で許可される電力レベルのいずれかに設定します。 設定はすべて mW で指定します。


) 規制地域で許容される設定は、ここでとりあげる設定と異なる場合があります。


ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(オプション)コンフィギュレーション ファイルに入力内容を保存します。

power コマンドの no フォームを使用し、電力設定をデフォルトの[Maximum]に戻します。

結合したクライアント デバイスの電力レベルの制限

アクセス ポイントに結合するクライアント デバイスの電力レベルは、制限することもできます。 クライアント デバイスがアクセス ポイントに結合している場合、アクセス ポイントはクライアントに最大電力レベル設定を送信します。

イネーブル EXEC モードから、次の手順に従って、アクセス ポイントに結合するすべてのクライアント デバイスに最大許容電力設定を指定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 2.4GHz無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

power client

次のオプションは、2.4GHz クライアントについてのみ使用できます。

{ 1 | 5 | 20 | 30 | 50 | 100 | maximum }

次のオプションは、5GHz クライアントについてのみ使用できます。

{ 5 | 10 | 20 | 40 | maximum }

アクセス ポイントに結合するクライアント デバイスに、最大許容電力レベルを設定します。 設定はすべて mW で指定します。


) 規制地域で許容される設定は、ここでとりあげる設定と異なる場合があります。


ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(オプション)コンフィギュレーション ファイルに入力内容を保存します。

結合したクライアントの最大電力レベルを無効にする場合は、client power コマンドの no フォームを使用します。


) 結合したクライアント デバイスの電力レベルを制限する場合は、Aironet 拡張機能を有効にする必要があります。 Aironet 拡張機能はデフォルトでは有効に設定されています。


無線チャネルの設定

アクセス ポイントの無線のデフォルト チャネル設定は[Least Congested]です。起動時にアクセス ポイントは輻輳の最も少ないチャネルをスキャンして選択します。 ただしサイト調査の後も一貫したパフォーマンスが維持されるように、各アクセス ポイントに静的チャネル設定を指定することをお勧めします。 アクセス ポイントのチャネル設定は、規制地域で使用できる周波数に対応します。 各地域で許可されている周波数については、 付録B「チャネルおよびアンテナ設定」 を参照してください。

2.4GHz チャネルはそれぞれ 22MHz に対応しています。 チャネル 1、6、11 の帯域幅は重複していないので、干渉を起こさずに、同じ圏内に複数のアクセス ポイントを設定できます。

5GHz 無線は、5180 ~ 5320MHz までの 8 本のチャネル上で稼動します。 各チャネルは 20MHz に対応し、チャネルの帯域は少しずつ重複しています。 最適なパフォーマンスを得るため、互いに近い位置にある無線の場合は、隣接していないチャネル(たとえば、44 と 46)を使用します。


) 同じ圏内にアクセス ポイントを多く設定しすぎると、スループットを減少させる無線の輻輳が生じます。 最大の無線サービス範囲とスループットを提供するには、慎重なサイト調査を行って、最適なアクセス ポイントの設置場所を決定する必要があります。


イネーブル EXEC モードから、次の手順に従ってアクセス ポイントの無線チャネルを設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 2.4GHz無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

channel frequency | least-congested

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(オプション)コンフィギュレーション ファイルに入力内容を保存します。

ワールド モードの有効化と無効化

ワールド モードを有効にすると、アクセス ポイントはそのビーコンにチャネル キャリア設定情報を追加します。 ワールド モードが有効になっているクライアント デバイスは、そのキャリア セット情報を受信して、各自の設定を自動的に調整します。 たとえば、主に日本で使用されるクライアント デバイスは、イタリアに移動し、現地のネットワークに加入したときに、ワールド モードを基準にしてチャネルと電力レベルを自動的に設定します。 ワールド モードはデフォルトでは無効に設定されています。

ワールド モードは、5GHz 無線ではサポートされません。

イネーブル EXEC モードから、次の手順に従ってワールド モードを有効にします。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio 0

2.4GHz 無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

world-mode

ワールド モードを有効にします。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(オプション)コンフィギュレーション ファイルに入力内容を保存します。

ワールド モードを無効にする場合は、コマンドの no フォームを使用します。


) ワールド モードで動作する場合、Aironet 拡張機能を有効にする必要があります。 Aironet 拡張機能はデフォルトでは有効に設定されています。


短い無線プリアンブルの有効化と無効化

無線プリアンブル(ヘッダーと呼ばれる場合もある)はパケットの先頭にあるデータ部で、アクセス ポイントとクライアント デバイス間のパケットの送受信に必要な情報が含まれています。 無線プリアンブルを[Long]または[Short]に設定できます。

[Short]:短いプリアンブルを使用すると、スループットのパフォーマンスが向上します。 Cisco Aironet ワイヤレス LAN クライアント アダプタは、短いプリアンブルをサポートします。 初期の Cisco Aironet のワイヤレス LAN アダプタ(PC4800-J および PC4800A-J)には、長いプリアンブルが必要です。

[Long]:長いプリアンブルを使用すると、アクセス ポイントと Cisco Aironet ワイヤレス LAN アダプタのすべての初期モデル(PC4800-J および PC4800A-J)との互換性が保証されます。 これらのクライアント デバイスがアクセス ポイントに結合しない場合、短いプリアンブルを使用する必要があります。

5GHz 無線では無線プリアンブルに[Short]と[Long]を設定できません。

イネーブル EXEC モードから、次の手順に従って短い無線プリアンブルを無効にします。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio 0

2.4GHz 無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

no preamble-short

短いプリアンブルを無効にし、長いプリアンブルを有効にします。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(オプション)コンフィギュレーション ファイルに入力内容を保存します。

デフォルトでは短いプリアンブルが有効に設定されています。 短いプリアンブルが無効になっている場合、有効にするには preamble-short コマンドを使用します。

送受信アンテナの設定

アクセス ポイントがデータの送受信に使用するアンテナを選択できます。 受信と送信でそれぞれ 3 つのオプションがあります。

[Diversity]:デフォルト設定。アクセス ポイントに、最適な信号を受信するアンテナを使用するよう指示します。 アクセス ポイントに 2 つの固定(取り外し不能)アンテナが使用されている場合は、受信と送信の両方にこの設定を使用します。

[Right]:アクセス ポイントに取り外し可能なアンテナが使用されており、高ゲイン アンテナをアクセス ポイントの右側のコネクタに接続している場合は、受信と送信の両方にこの設定を使用します。 アクセス ポイントの背面パネルに向かって、右手が右側のアンテナになります。

[Left]:アクセス ポイントに取り外し可能なアンテナが使用されており、高ゲイン アンテナをアクセス ポイントの左側のコネクタに接続している場合は、受信と送信の両方にこの設定を使用します。 アクセス ポイントの背面パネルに向かって、左手が左側のアンテナになります。

イネーブル EXEC モードから、次の手順に従って、アクセス ポイントがデータの送受信に使用するアンテナを選択します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 2.4GHz無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

antenna receive {diversity | left | right}

ステップ 4

antenna transmit {diversity | left | right}

ステップ 5

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(オプション)コンフィギュレーション ファイルに入力内容を保存します。

Aironet 拡張機能の無効化と有効化

デフォルトでは、アクセス ポイントは Cisco Aironet 802.11 拡張機能を使用して Cisco Aironet クライアント デバイスの機能を検出し、アクセス ポイントと結合したクライアント デバイス間での特定の相互作用に必要な機能をサポートします。 Aironet の拡張機能では、次の機能のサポートが必要になります。

ロードバランシング:アクセス ポイントは Aironet 拡張機能を使用して、クライアント デバイスをネットワークへの最適な接続性を確保できるアクセス ポイントに自動的に誘導します。これは、ユーザ数、ビット エラー レート、信号の強度などの要因に基づいて行われます。

Message Integrity Check(MIC):暗号化されたパケットへの攻撃(ビットフリップ攻撃)を阻止するために新しく追加された WEP セキュリティ機能。 MIC は、アクセス ポイントと、それに結合されるすべてのクライアント デバイスに実装され、数バイトを各パケットに付加することによって、パケットの不正変更を防ぎます。

Temporal Key Integrity Protocol (TKIP):WEP キー ハッシュとも呼ばれる新しく追加された WEP セキュリティ機能。暗号化されたパケットに含まれる初期設定ベクトル(IV)という非暗号化セグメントを使用した、不正侵入者の WEP キー割り出しを防ぎます。

リピータ モード:Aironet 拡張機能はリピータ アクセス ポイントと、それらが結合するルート アクセス ポイントで有効に設定されていなければなりません。

ワールド モード:ワールド モードが有効になっているクライアント デバイスは、アクセス ポイントからキャリア セット情報を受信して、各自の設定を自動的に調整します。

結合されたクライアント デバイスの電力レベルの制限:クライアント デバイスがアクセス ポイントに結合している場合、アクセス ポイントは最大許容電力レベル設定をクライアントに送信します。

Aironet 拡張機能を無効にすると、上記の機能は無効になりますが、シスコ以外のクライアント デバイスがアクセス ポイントに結合しやすくなる場合があります。

Aironet 拡張機能はデフォルトでは有効に設定されています。 イネーブル EXEC モードから、次の手順に従って Aironet 拡張機能を無効にします。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 2.4GHz無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

no dot11 extension aironet

Aironet 拡張機能を無効にします。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(オプション)コンフィギュレーション ファイルに入力内容を保存します。

Aironet 拡張機能が無効になっている場合に有効にするには、dot11 extension aironet コマンドを使用します。

イーサネット カプセル化変換方式の設定

アクセス ポイントが 802.3 パケット以外のデータ パケットを受信する場合、アクセス ポイントはカプセル化変換方式を使用してパケットを 802.3 にフォーマットする必要があります。 この変換方式には次の 2 種類があります。

[802.1H]:Cisco Aironet ワイヤレス製品に最適なパフォーマンスを提供します。 これはデフォルト設定です。

[RFC1042]:Cisco Aironet 以外のワイヤレス装置との相互運用性を確保するには、この設定を使用します。 RFC1042 は、802.1H ほど相互運用性が保証されませんが、他のメーカーのワイヤレス装置に使用されています。

イネーブル EXEC モードから、次の手順に従ってカプセル化変換方式を設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 2.4GHz無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

payload-encapsulation

snap | dot1h

カプセル化変換方式を RFC1042(snap)または 802.1h(dot1h、デフォルト設定)に設定します。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(オプション)コンフィギュレーション ファイルに入力内容を保存します。

ワークグループ ブリッジへの信頼性のあるマルチキャストの有効化と無効化

アクセス ポイントからワークグループ ブリッジへの信頼性のあるマルチキャスト メッセージにより、約 20 の Cisco Aironet ワークグループ ブリッジをアクセス ポイントに結合できます。 デフォルトの無効設定では、20 を超えるワークグループ ブリッジをアクセス ポイントに結合できます。

通常、アクセス ポイントとブリッジでは、ワークグループ ブリッジはクライアント デバイスではなく、アクセス ポイントやブリッジのようなインフラストラクチャ デバイスとして扱われます。 ワークグループ ブリッジをインフラストラクチャ デバイスとして扱うと、アクセス ポイントが ARP パケットなどのマルチキャスト パケットをワークグループ ブリッジへ配送する際の信頼性が高くなります。

信頼性を高く設定したマルチキャスト配送では、パフォーマンス コスト(各ワークグループ ブリッジに送信される各マルチキャスト パケットの重複)により、アクセス ポイントに結合できるインフラストラクチャ デバイス(ワークグループ ブリッジを含む)の台数が制限されます。 アクセス ポイントに 20 台を超えるワークグループ ブリッジを結合できるようにするには、アクセス ポイントで、ワークグループ ブリッジへのマルチキャスト パケットの配送の信頼性を低く設定する必要があります。 信頼性を低く設定すると、アクセス ポイントでは送信先のワークグループ ブリッジにマルチキャスト パケットが到達するかどうかを確認できません。そのため、アクセス ポイントのカバレッジ領域の端にあるワークグループ ブリッジへの IP 接続が失われる可能性があります。 ワークグループ ブリッジをクライアント デバイスとして扱うと、パフォーマンスは向上しますが、信頼性は低くなります。


) この機能は、固定型のワークグループ ブリッジでの使用に最適です。 モバイル型のワークグループ ブリッジの場合、アクセス ポイントのカバレッジ領域内でマルチキャスト パケットを受信できないスポットに入る可能性があり、この場合、アクセス ポイントに結合されていても接続が失われます。


Cisco Aironet ワークグループ ブリッジでは、最大 8 つのイーサネット対応デバイスとのワイヤレス LAN 接続を提供します。

この機能は、5GHz 無線ではサポートされません。

イネーブル EXEC モードから、次の手順に従ってカプセル化変換方式を設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio 0

2.4GHz 無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

infrastructure-client

ワークグループ ブリッジへの信頼性のあるマルチキャスト メッセージを有効にします。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(オプション)コンフィギュレーション ファイルに入力内容を保存します。

ワークグループ ブリッジへの信頼性のあるマルチキャスト メッセージを無効にする場合は、コマンドの no フォームを使用します。

Public Secure Packet Forwarding の有効化と無効化

Publicly Secure Packet Forwarding(PSPF)を使用すると、アクセス ポイントに結合されているクライアント デバイスと、同じアクセス ポイントに結合する他のクライアント デバイスとの偶発的なファイル共有や通信を防ぐことができます。 PSPF は、クライアント デバイスに LAN におけるインターネット アクセスのみを許可し、その他の権限は与えません。 この機能は、空港や大学の構内などに敷設されている公衆ワイヤレス ネットワークに有用です。


) 異なるアクセス ポイントに結合するクライアント間での通信を防ぐために、アクセス ポイントを接続するスイッチに保護付きのポートを設定する必要があります。 保護付きのポートの設定方法については、「保護されたポートの設定」を参照してください。


アクセス ポイントで IOS コマンドを使用して PSPF を有効または無効にする場合は、ブリッジ グループを使用します。 次の文書では、ブリッジ グループに関する詳細な説明と、ブリッジ グループを実装する手順を収めています。

『Cisco IOS Bridging and IBM Networking Configuration Guide, Release 12.2』 次のリンクをクリックすると、「トランスペアレント ブリッジングの設定」の章を参照できます。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fibm_c/bcfpart1/bcftb.htm

PSPF は Web ブラウザ インターフェイスを使用して有効および無効にできます。 PSPF 設定は[Radio Settings]ページで行います。

PSPF はデフォルトで無効に設定されています。 イネーブル EXEC モードから、次の手順に従って PSPF を有効にします。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 2.4GHz無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

bridge-group group port-protected

PSPF を有効にします。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(オプション)コンフィギュレーション ファイルに入力内容を保存します。

PSPF を無効にする場合は、コマンドの no フォームを使用します。

保護されたポートの設定

ワイヤレス LAN の異なるアクセス ポイントに結合するクライアント デバイス間での通信を防ぐために、アクセス ポイントを接続するスイッチに保護付きのポートを設定する必要があります。 スイッチに保護されたポートを設定する手順は次のとおりです。

イネーブル EXEC モードから、次の手順に従って、スイッチ上のポートを保護されたポートとして定義します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するスイッチポート インターフェイスのタイプと番号を gigabitethernet0/1 のように入力します。

ステップ 3

switchport protected

保護されたポートとしてインターフェイスを設定します。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show interfaces interface-id switchport

入力内容を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(オプション)コンフィギュレーション ファイルに入力内容を保存します。

保護されたポートを無効にする場合は、 no switchport protected インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

保護されたポートとポート ブロッキングについての詳細は、『Catalyst 3550 Multilayer Switch Software Configuration Guide, 12.1(12c)EA1』の"ポートベースのトラフィック制御の設定"の章を参照してください。 次のリンクをクリックすると上記のガイドを参照できます。

http://www.cisco.com/en/US/products/hw/switches/ps646/products_configuration_guide_book09186a008011591c.html

ビーコン間隔と DTIM の設定

ビーコン間隔はアクセス ポイントのビーコン間の時間(キロマイクロ秒)です。 1 Kµsec は 1,024 マイクロ秒です。 常にビーコン間隔の倍数となるデータ ビーコン レートにより、ビーコンに delivery traffic indication message(DTIM)が格納される頻度が決定されます。 DTIM は、省電力モードのクライアント デバイスに、パケットがクライアント待ちであることを通知します。

ビーコン間隔をデフォルトの 100 に、データ ビーコン レートをデフォルトの 2 に設定すると、アクセス ポイントは 200 Kµsecs ごとに DTIM の入ったビーコンを送信します。 1 Kµsec は 1,024 マイクロ秒です。

デフォルトのビーコン間隔は 100、デフォルトの DTIM は 2 です。イネーブル EXEC モードから、次の手順に従ってビーコン間隔と DTIM を設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 2.4GHz無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

beacon period value

ビーコン間隔を設定します。 値をキロマイクロ秒で入力します。

ステップ 4

beacon dtim-period value

DTIM を設定します。 値をキロマイクロ秒で入力します。

ステップ 5

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(オプション)コンフィギュレーション ファイルに入力内容を保存します。

RTS しきい値とリトライの設定

RTS しきい値は、パケットの送信前にアクセス ポイントが送信要求(RTS)を発行するときのパケット サイズを決定します。 多数のクライアント デバイスがアクセス ポイントに結合されているエリアや、クライアントが遠く分散しているために、アクセス ポイントは検知できても、クライアント同士が互いに検知できないエリアでは、[RTS Threshold]を低く設定すると効果的です。 設定値を 0 ~ 2339 バイトの範囲で入力します。

最大 RTS リトライは、アクセス ポイントが無線を介したパケット送信を止めるまでに RTS を発行する最大回数です。 値を 1 ~ 128 の範囲で入力します。

デフォルトの RTS しきい値は 2312、デフォルトの最大 RTS リトライは 32 に設定されています。イネーブル EXEC モードから、次の手順に従って RTS しきい値と最大 RTS リトライを設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 2.4GHz無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

rts threshold value

RTS しきい値を設定します。 RTS しきい値は 0 ~ 2339 の範囲で入力します。

ステップ 4

rts retries value

最大 RTS リトライを設定します。 値を 1 ~ 128 の範囲で入力します。

ステップ 5

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(オプション)コンフィギュレーション ファイルに入力内容を保存します。

RTS 設定をデフォルトにリセットする場合は、コマンドの no フォームを使用します。

最大データ リトライの設定

最大データ リトライ設定は、アクセス ポイントがパケット送信を放棄し、そのパケットを廃棄するまでに行うパケット送信の最大試行数です。

デフォルト設定は 32 です。イネーブル EXEC モードから、次の手順に従って最大データ リトライを設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 2.4GHz無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

packet retries value

最大 データ リトライを設定します。 値を 1 ~ 128 の範囲で入力します。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(オプション)コンフィギュレーション ファイルに入力内容を保存します。

設定をデフォルトにリセットする場合は、コマンドの no フォームを使用します。

フラグメンテーションしきい値の設定

フラグメンテーションしきい値は、パケットがフラグメントされる(1 つのブロックではなく、複数の断片として送信される)サイズを決定します。 通信状態の悪いエリアや電波干渉が非常に多いエリアでは、低い数値を設定します。

デフォルト設定は 2338 バイトです。 イネーブル EXEC モードから、次の手順に従ってフラグメンテーションしきい値を設定します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio { 0 | 1 }

無線インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 2.4GHz無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。

ステップ 3

fragment-threshold value

フラグメンテーションしきい値を設定します。 2.4GHz 無線の場合は 256 ~ 2338 バイトの間で入力します。 5GHz 無線の場合は 256 ~ 2346 バイトの間で入力します。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(オプション)コンフィギュレーション ファイルに入力内容を保存します。

設定をデフォルトにリセットする場合は、コマンドの no フォームを使用します。