Cisco Aironet 1100 シリーズ アクセス ポイント インストレーション コンフィギュレーション ガイド, 12.2(4)JA
無線の設定
無線の設定
発行日;2012/01/15 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 5MB) | フィードバック

目次

無線の設定

無線インターフェイスの無効化と有効化

無線ネットワーク内の役割の設定

無線データ レートの設定

無線送信電力の設定

結合されたクライアント デバイスに対する電力レベルの制限

無線チャネルの設定

ワールド モードの有効化と無効化

短い無線プリアンブルの無効化と有効化

送受信アンテナの設定

Aironet 拡張機能の無効化と有効化

イーサネット カプセル化トランスフォーメーション方式の設定

ワークグループ ブリッジに対する信頼性のあるマルチキャストの有効化または無効化

Public Secure Packet Forwarding の有効化と無効化

ビーコン間隔と DTIM の設定

RTS スレッシュホールドと再試行回数の設定

最大データ再試行回数の設定

フラグメンテーション スレッシュホールドの設定

無線の設定

この章では、アクセス ポイントの無線を設定する方法について説明します。 この章では、次の項目について説明します。

「無線インターフェイスの無効化と有効化」

「無線ネットワーク内の役割の設定」

「無線データ レートの設定」

「無線送信電力の設定」

「無線チャネルの設定」

「ワールド モードの有効化と無効化」

「短い無線プリアンブルの無効化と有効化」

「送受信アンテナの設定」

「Aironet 拡張機能の無効化と有効化」

「イーサネット カプセル化トランスフォーメーション方式の設定」

「ワークグループ ブリッジに対する信頼性のあるマルチキャストの有効化または無効化」

「Public Secure Packet Forwarding の有効化と無効化」

「ビーコン間隔と DTIM の設定」

「RTS スレッシュホールドと再試行回数の設定」

「最大データ再試行回数の設定」

「フラグメンテーション スレッシュホールドの設定」

無線インターフェイスの無効化と有効化

アクセス ポイント無線はデフォルトでは有効に設定されています。 アクセス ポイント無線を無効に設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 2

interface dot11radio 0

無線インターフェイス用のインターフェイス コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 3

shutdown

無線ポートを無効にします。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

無線ポートを有効にするには、no 形式の shutdown コマンドを使用します。

無線ネットワーク内の役割の設定

アクセス ポイントを、ワイヤード LAN に接続されているルートデバイス、またはワイヤードLANに接続されていないリピータ(非ルート)デバイスとして設定できます。図 7-1にルート アクセス ポイントとリピータ アクセス ポイントを示します。

図 7-1 ルートおよびリピータ アクセス ポイント

 

リピータ の設定方法について詳しくは、 第18章「リピータ アクセス ポイントとスタンバイ アクセス ポイントの設定」 を参照してください。

アクセス ポイント無線用に代替の役割を設定することもできます。 アクセス ポイントは、イーサネット ポートが無効であるかワイヤード LAN から切断されている場合に、自動的に代替の役割を引き受けます。 代替の役割には次の 2 つがあります。

リピータ:イーサネット ポートが無効の場合、アクセス ポイントはリピータとなり、近接したルート アクセス ポイントと結合します。

シャットダウン:アクセス ポイントは無線をシャットダウンして、すべてのクライアント デバイスと結合を解除します。

アクセス ポイントの無線ネットワークの役割と代替の役割を設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 2

interface dot11radio 0

無線インターフェイス用のインターフェイス コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 3

station rolerepeater | root
[ fallback { shutdown | repeater } ]

アクセス ポイントの役割を設定します。

役割を、リピータまたはルートに設定します。

(任意)無線の代替の役割を選択します。 アクセス ポイントのイーサネット ポートが無効またはワイヤード LAN から切断されている場合、アクセス ポイントは無線ポートをシャットダウンするか、または近隣のルート アクセス ポイントに結合されたリピータのアクセス ポイントになります。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

無線データ レートの設定

データ レート設定を使用して、アクセス ポイントがデータ転送に使用するデータ レートを選択します。 レートは Mbps(メガビット毎秒)で表されます。 アクセス ポイントは常に[Basic] (ブラウザベースのインターフェイスでは[Require] とも呼ばれる)に設定されている最速のレートで転送を試みます。 障害や干渉などがある場合は、データ転送が認められている範囲の最高レートまで減速します。 次の 3 つの状態のいずれかに、各データ レート(1、2、5.5、11 Mbps)を設定できます。

[Basic](すべてのデータ レートに対するデフォルトの設定状態):ユニキャストとマルチキャストのすべてのパケットをこのレートで転送できます。 アクセス ポイントのデータ レートの 1 つ以上を[Basic] に設定する必要があります。

[Enabled]:ユニキャスト パケットだけがこのレートで転送され、マルチキャスト パケットは[Basic] に設定されているいずれかのデータ レートで送信されます。

[Disabled]:データはこのレートでは転送されない。


) 少なくともデータ レートの 1 つは[Basic] に設定する必要があります。


データ レートの設定を使用すると、特定のレートでデータを転送するクライアント デバイスに対応するようにアクセス ポイントを設定できます。 たとえば、アクセス ポイントが 11Mbps のデータ レートだけに対応するように設定するには、11Mbps を[Basic] に設定し、その他のデータ レートは[Enabled] に設定します。 アクセス ポイントを、1 Mbps および 2 Mbps でデータを転送するクライアント デバイスだけに対応するように設定するには、1 Mbps および 2 Mbps を[Basic] に設定し、その他のデータ レートは[Enabled] に設定します。

アクセス ポイントが、データ レートを自動的に設定するようにして、範囲かスループットのいずれかを最適化することもできます。 データ レート設定に対して範囲を入力すると、アクセス ポイントは 1 Mbps を[Basic] に設定し、他のレートを[Enabled] に設定します。 データ レート設定に対してスループットを入力すると、アクセス ポイントは 4 つのデータレートすべてを[Basic] に設定します。

アクセス ポイントの無線ネットワークの役割と代替の役割を設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 2

interface dot11radio 0

無線インターフェイス用のインターフェイス コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 3

speed
{[1.0] [11.0] [2.0] [5.5]

[basic-1.0] [basic-11.0]

[basic-2.0] [basic-5.5] |

range | throughput}

各データ レートを[Basic] または[Enabled] に設定します。また、アクセス ポイントの範囲を最適化するためには範囲を入力し、スループットを最適化するにはスループットを入力します。

(任意)1.0、2.0、5.5、および11.0 を入力して、これらのデータレートを[Enabled] に設定します。

(任意)basic-1.0、basic-2.0、basic-5.5、 および basic-11.0 を入力して、これらのデータレートを[Basic] に設定します。

(任意)範囲またはスループットを入力し、自動的に範囲かスループットが最適化されるようにします。 範囲を入力すると、 アクセス ポイントは 1 Mbps を[Basic] に設定し、他のレートを[Enabled] に設定します。 スループットを入力すると、アクセス ポイントは 4 つすべてのデータレートを[Basic] に設定します。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

データレートを無効にするには、no 形式のspeed コマンドを使用します。 no 形式のコマンドを使用する場合、すべてのデータ レートは、コマンドで指定するレート以外は無効になります。 次に、データレート 1.0 を無効にする例を示します。

ap1100# configure terminal
ap1100(config)# interface dot11radio 0
ap1100(config-if)# no speed basic-2.0 basic-5.5 basic-11.0
ap1100(config-if)# end
 

データ レート 1 は無効になり、その他のレートは[Basic] に設定されます。

次に、アクセス ポイントを 11 Mbps サービスのみに設定する例を示します。

ap1100# configure terminal
ap1100(config)# interface dot11radio 0
ap1100(config-if)# speed basic-11.0 1.0 2.0 5.5
ap1100(config-if)# end
 

データ レート 11 は[Basic] になり、その他のレートは[Enabled] に設定されます。

無線送信電力の設定

アクセス ポイント無線に送信電力を設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 2

interface dot11radio 0

無線インターフェイス用のインターフェイス コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 3

power local

{ 1 | 5 | 20 | 30 | 50 | 100 | maximum }

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

電力設定をデフォルト設定の最大に戻すには、no 形式の power コマンドを使用します。

結合されたクライアント デバイスに対する電力レベルの制限

アクセス ポイントに結合されているクライアント デバイスの電力レベルを制限することもできます。 クライアント デバイスがアクセス ポイントに結合されている場合、アクセス ポイントは最大の電力レベル設定をクライアントに送信します。

アクセス ポイントに結合しているすべてのクライアント デバイスに最大許容電力設定を指定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 2

interface dot11radio 0

無線インターフェイス用のインターフェイス コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 3

power client

{ 1 | 5 | 20 | 30 | 50 | 100 }

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

結合しているクライアントの最大電力レベルを無効にするには、no 形式の client power コマンドを使用します。


) 結合されているクライアント デバイスの電力レベルを制限するには、Aironet 拡張機能を有効にする必要があります。 Aironet 拡張機能はデフォルトで有効に設定されています。


無線チャネルの設定

シスコのワイヤレス LAN システムの工場出荷時における設定は、無線チャネル 6 で、2437 MHz で転送を行います。 干渉を解決するために、別のチャネル設定を利用することができます。 アクセス ポイントのチャネル設定は、規制地域で利用可能な周波数に対応します。 自分の地域で許可されている周波数については、 付録B「チャネルおよびアンテナ設定」 を参照してください。

いずれのチャネルも 22MHz に対応しています。 チャネル 1、6、11 の帯域幅は重複していないので、干渉を起こさずに、同じ圏内に複数のアクセス ポイントを設定できます。


) 同じ圏内にアクセス ポイントを多く設定しすぎると、スループットを減少させる無線の輻輳が生じます。 最大の無線サービス範囲とスループットを提供するには、慎重なサイト調査を行って、最適なアクセス ポイントの設置場所を決定する必要があります。


静的なデフォルトのチャネルを設定するというよりは、アクセス ポイントを起動するたびに輻輳の最も少ないチャネルを選択するように設定できます。 ただし、サイト調査後の最も安定したパフォーマンスには、各アクセス ポイントに対して静的チャネル設定を割り当てることを推奨します。

アクセス ポイントの無線ネットワークの役割と代替の役割を設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 2

interface dot11radio 0

無線インターフェイス用のインターフェイス コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 3

channel frequency | least-congested

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ワールド モードの有効化と無効化

ワールド モードを有効にする場合は、アクセス ポイントはチャネル キャリア セット情報をビーコンに追加します。 ワールド モードが有効になっているクライアント デバイスは、そのキャリア セット情報を受信して、各自の設定を自動的に調整します。 たとえば、主に日本で使用されるクライアント デバイスを、イタリアに移動して、そこのネットワークに参加させる場合、ワールド モードによってチャネルと電力設定を自動的に調整することができます。 ワールド モードはデフォルトでは無効に設定されています。

ワールド モードを有効に設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 2

interface dot11radio 0

無線インターフェイス用のインターフェイス コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 3

world-mode

ワールド モードを有効にします。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ワールド モードを無効にするには、no 形式のコマンドを使用します。


) Aironet 拡張機能は、ワールド モード動作に対して有効にする必要があります。 Aironet 拡張機能はデフォルトで有効に設定されています。


短い無線プリアンブルの無効化と有効化

無線プリアンブル(ヘッダーとも呼ばれる)は、パケットの先頭にあるデータ部で、アクセス ポイントとクライアント デバイス間のパケットの送受信に必要な情報が含まれています。 無線プリアンブルを[Long] または[Short] に設定できます。

[Short]:短いプリアンブルを使用すると、スループットのパフォーマンスが向上します。 Cisco Aironet ワイヤレス LAN クライアント アダプタは、短いプリアンブルに対応しています。 初期の Cisco Aironet のワイヤレス LAN アダプタ(PC4800 および PC4800A)には、長いプリアンブルが必要です。

[Long]:長いプリアンブルを使用すると、アクセス ポイントと Cisco Aironet ワイヤレス LAN アダプタのすべての初期モデル(PC4800 および PC4800A)との互換性が保証されます。 クライアント デバイスがアクセス ポイントと結合されていない場合、短いプリアンブルを使用する必要があります。

短いプリアンブルが、デフォルトで有効にされています。

短い無線プリアンブルを無効に設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 2

interface dot11radio 0

無線インターフェイス用のインターフェイス コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 3

no preamble-short

短いプリアンブルを無効にし、長いプリアンブルを有効にします。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

短いプリアンブルが無効の場合は、preamble-short コマンドを使用して有効にします。

送受信アンテナの設定

アクセス ポイントがデータを送受信するのに使用するアンテナを選択できます。 受信アンテナと送信アンテナ両方に対して 3 つのオプションがあります。

[Diversity]:デフォルト設定。アクセス ポイントに、最適な信号を受信するアンテナを使用するよう指示します。 アクセス ポイントに 2 つの固定(取り外し不能)アンテナが使用されている場合は、受信と送信の両方にこの設定を使用します。


) 1100 シリーズのアクセス ポイントには、2 つのアンテナを収納する一体型アンテナがあります。 最適なパフォーマンスを得るには、送受信アンテナ設定を、デフォルト設定の[Diversity]のままにしておきます。


[Right]:アクセス ポイントに取り外し可能なアンテナが使用されており、高ゲイン アンテナをアクセス ポイントの右側のコネクタに接続している場合は、受信と送信の両方にこの設定を使用します。 アクセス ポイントの背面パネルに向かって、右手が右側のアンテナになります。

[Left]:アクセス ポイントに取り外し可能なアンテナが使用されており、高ゲイン アンテナをアクセス ポイントの左側のコネクタに接続している場合は、受信と送信の両方にこの設定を使用します。 アクセス ポイントの背面パネルに向かって、左手が左側のアンテナになります。

アクセス ポイントがデータの送受信をするのに使用するアンテナを選択するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 2

interface dot11radio 0

無線インターフェイス用のインターフェイス コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 3

antenna receive
{diversity | left | right}

ステップ 4

antenna transmit
{diversity | left | right}

ステップ 5

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

Aironet 拡張機能の無効化と有効化

デフォルトでは、アクセス ポイントは Cisco Aironet 802.11 拡張機能を使用して Cisco Aironet クライアント デバイスの機能を検出し、アクセス ポイントと、結合されているクライアント デバイス間の特定のやり取りを必要とする機能をサポートします。 Aironet 拡張機能は、次の機能をサポートするために、有効に設定する必要があります。

ロードバランシング:アクセス ポイントは Aironet 拡張機能を使用して、クライアント デバイスをネットワークへの最適な接続性を確保できるアクセス ポイントに自動的に誘導します。これは、ユーザ数、ビット エラー レート、信号の強度などの要因に基づいて行われます。

Message Integrity Check(MIC;メッセージ完全性チェック):MIC は、暗号化されたパケットへの攻撃(ビットフリップ攻撃)を阻止するために新しく追加された WEP セキュリティ機能です。 MIC は、アクセス ポイントと、それに結合されるすべてのクライアント デバイスに実装され、数バイトを各パケットに付加することによって、パケットの不正変更を防ぎます。

Temporal Key Integrity Protocol(TKIP):TKIP は、WEP キー ハッシュとも呼ばれる新しく追加された WEP セキュリティ機能です。暗号化されたパケットに含まれる初期設定ベクトル(IV)という非暗号化セグメントを使用した、不正侵入者の WEP キー割り出しを防ぎます。

リピータ モード:Aironet 拡張機能を、リピータ アクセス ポイントとそれと結合しているルート アクセス ポイントで、有効にする必要があります。

ワールド モード:ワールド モードが有効になっているクライアント デバイスは、そのキャリア セット情報をアクセス ポイントから受信して、各自の設定を自動的に調整します。

結合されたクライアント デバイスでの電力レベルの制限:クライアント デバイスがアクセス ポイントと結合している場合、アクセス ポイントは最大許容電力レベル設定をクライアントに送信します。

Aironet 拡張機能を無効にすると、上記の機能は無効になりますが、アクセス ポイントに結合するシスコ製以外のクライアント デバイスの機能を向上させる場合があります。

Aironet 拡張機能はデフォルトで有効に設定されています。 Aironet 拡張機能を無効に設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 2

interface dot11radio 0

無線インターフェイス用のインターフェイス コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 3

no dot11 extension aironet

Aironet 拡張機能を無効にします。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

Aironet 拡張機能が無効の場合は、dot11 extension aironet コマンドを使用して有効にします。

イーサネット カプセル化トランスフォーメーション方式の設定

アクセス ポイントが 802.3 パケットでないデータ パケットを受信する場合、アクセス ポイントは、カプセル化トランスフォーメーション方式を使用してパケットを 802.3 形式にする必要があります。 2 つのトランスフォーメーション方式があります。

802.1H:この方式は、Cisco Aironet ワイヤレス製品に最適なパフォーマンスを提供します。 これはデフォルト設定です。

RFC1042:Cisco Aironet 以外のワイヤレス装置との相互運用性を確保するには、この設定を使用します。 RFC1042 は、802.1H ほど相互運用性が保証されませんが、他のメーカーのワイヤレス装置に使用されています。

カプセル化トランスフォーメーション方式を設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 2

interface dot11radio 0

無線インターフェイス用のインターフェイス コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 3

payload-encapsulation

snap | dot1h

カプセル化トランスフォーメーション方式を RFC1042(snap)または 802.1h(dot1h、デフォルト設定)に設定します。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ワークグループ ブリッジに対する信頼性のあるマルチキャストの有効化または無効化

アクセス ポイントからワークグループ ブリッジへの信頼性のあるマルチキャスト メッセージにより、20 台を超える Cisco Aironet ワークグループ ブリッジをアクセス ポイントに結合できます。 デフォルト設定(無効に設定)により、20 台を超えるワークグループ ブリッジをアクセス ポイントに結合できます。

通常、アクセス ポイントとブリッジでは、ワークグループ ブリッジはクライアント デバイスではなく、アクセス ポイントやブリッジのようなインフラストラクチャ デバイスとして扱われます。 ワークグループ ブリッジをインフラストラクチャ デバイスとして扱うと、アクセス ポイントが Address Resolution Protocol(ARP) パケットなどのマルチキャスト パケットをワークグループ ブリッジへ配送する際の信頼性が高くなります。

信頼性を高く設定したマルチキャスト配送では、パフォーマンス コスト(各ワークグループ ブリッジに送信される各マルチキャスト パケットの重複)により、アクセス ポイントに結合できるインフラストラクチャ デバイス(ワークグループ ブリッジを含む)の台数が制限されます。 アクセス ポイントに 20 台を超えるワークグループ ブリッジを結合できるようにするには、アクセス ポイントで、ワークグループ ブリッジへのマルチキャスト パケットの配送の信頼性を低く設定する必要があります。 信頼性を低く設定すると、アクセス ポイントでは送信先のワークグループ ブリッジにマルチキャスト パケットが到達するかどうかを確認できません。そのため、アクセス ポイントのカバレッジ領域の端にあるワークグループ ブリッジへの IP 接続が失われる可能性があります。 ワークグループ ブリッジをクライアント デバイスとして扱うと、パフォーマンスは向上しますが、信頼性は低くなります。


) この機能は、固定型のワークグループ ブリッジでの使用に最適です。 モバイル型のワークグループ ブリッジの場合、アクセス ポイントのカバレッジ領域内でマルチキャスト パケットを受信できないスポットに入る可能性があり、この場合、アクセス ポイントに結合されていても接続が失われます。


Cisco Aironet ワークグループ ブリッジでは、最大 8 つのイーサネット対応デバイスとのワイヤレス LAN 接続を提供します。

カプセル化トランスフォーメーション方式を設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 2

interface dot11radio 0

無線インターフェイス用のインターフェイス コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 3

 

ワークグループ ブリッジへの信頼できるマルチキャスト メッセージを有効にします。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ワークグループ ブリッジへの信頼できるマルチキャスト メッセージを無効にするには、no形式のコマンドを使用します。

Public Secure Packet Forwarding の有効化と無効化

Public Secure Packet Forwarding(PSPF)を使用すると、アクセス ポイントに結合されているクライアント デバイスと、ワイヤレス ネットワーク上の他のクライアント デバイスとの偶発的なファイル共有を防ぐことができます。 PSPF は、クライアント デバイスに LAN におけるインターネット アクセスだけを許可し、その他の権限は与えません。 PSPF を有効にすると、クライアント デバイスはワイヤレス ネットワーク上の他のクライアント デバイスと通信できなくなります。 この機能は、空港や大学の構内などに敷設されている公衆ワイヤレス ネットワークに有用です。

IOS コマンドを使用して PSPF を有効または無効にするには、ブリッジ グループを使用します。 ブリッジ グループの詳細と実装手順については、次のマニュアルを参照してください。

『Cisco IOS Bridging and IBM Networking Configuration Guide, Release 12.2』。次のリンクをクリックして、「Configuring Transparent Bridging」の章にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fibm_c/bcfpart1/bcftb.htm

Web ブラウザ インターフェイスを使って PSPF を有効および無効にすることもできます。 PSPF 設定は、「Radio-802.11b Settings」のページで説明されています。

PSPF は、デフォルトで無効に設定されています。 PSPF を有効に設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 2

interface dot11radio 0

無線インターフェイス用のインターフェイス コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 3

bridge-group group port-protected

PSPF を有効にします。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

PSPF を無効にするには、no 形式のコマンドを使用します。

ビーコン間隔と DTIM の設定

ビーコン間隔は、キロマイクロ秒で表されるアクセス ポイント ビーコンの間隔です 1 Kµ秒は 1,024 ミリ秒に相当します。 常にビーコン間隔の倍数となるデータ ビーコン レートは、ビーコンに Delivery Traffic Indication Message(DTIM)が含まれる頻度を決定します。 DTIM は、省電力モードのクライアント デバイスに、パケットがクライアント待ちであることを通知します。

たとえば、ビーコン間隔をデフォルトの 100 に、データ ビーコン レートをデフォルトの 2 に設定すると、アクセス ポイントは 200Kµ 秒ごとに DTIM の入ったビーコンを送信します。 1 Kµ秒は 1,024 ミリ秒に相当します。

デフォルトのビーコン間隔は 100 で、デフォルトの DTIM は 2 です。ビーコン間隔と DTIM を設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 2

interface dot11radio 0

無線インターフェイス用のインターフェイス コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 3

beacon period value

ビーコン間隔を設定します。 値をキロマイクロ秒で入力します。

ステップ 4

beacon dtim-period value

DTIM を設定します。 値をキロマイクロ秒で入力します。

ステップ 5

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

RTS スレッシュホールドと再試行回数の設定

RTS スレッシュホールドは、パケットの送信前に、アクセス ポイントがRequest to Send(RTS;送信要求)を発行するときのパケット サイズを決定します。 多数のクライアント デバイスがアクセス ポイントに結合されているエリアや、クライアントが遠く分散しているために、アクセス ポイントは検知できても、クライアント同士が互いに検知できないエリアでは、RTS スレッシュホールドを低く設定すると効果的です。 設定値を 0 ~ 2339 バイトの範囲で入力できます。

最大 RTS 再試行回数は、アクセス ポイントが無線を介したパケット送信を止めるまでに RTS を発行する最大回数です。 値を 1 ~ 128 の範囲で入力します。

デフォルトの RTS スレッシュホールドは 2312 で、デフォルトの最大 RTS 再試行回数の設定は 32 です。RTS スレッシュホールドと最大 RTS 再試行回数を設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 2

interface dot11radio 0

無線インターフェイス用のインターフェイス コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 3

rts
threshold value

RTS スレッシュホールドを設定します。 RTS スレッシュホールドを 0 ~ 2339 の範囲で入力します。

ステップ 4

rts
retries value

最大 RTS 再試行回数を設定します。 設定値を 1 ~ 128 の範囲で入力します。

ステップ 5

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

RTS 設定をデフォルト設定にリセットするには、no 形式のコマンドを使用します。

最大データ再試行回数の設定

最大データ試行回数の設定値は、アクセス ポイントがパケット送信を放棄し、そのパケットを廃棄するまでに行うパケット送信の最大試行数を決定します。

デフォルトの設定値は 32 です。最大データ試行回数を設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 2

interface dot11radio 0

無線インターフェイス用のインターフェイス コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 3

packet retries value

最大データ再試行回数を設定します。 設定値を 1 ~ 128 の範囲で入力します。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

設定をデフォルト設定にリセットするには、no 形式のコマンドを使用します。

フラグメンテーション スレッシュホールドの設定

フラグメンテーション スレッシュホールドは、パケットがフラグメントされる(1 つのブロックではなく、複数の断片として送信される)サイズを決定します。 通信状態の悪いエリアや電波干渉が非常に多いエリアでは、低い数値を設定します。

デフォルト設定は 2338 バイトです。 フラグメンテーション スレッシュホールドを設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 2

interface dot11radio 0

無線インターフェイス用のインターフェイス コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 3

fragment-threshold value

フラグメンテーション スレッシュホールドを設定します。 設定値を 256 ~ 2338 バイトの範囲で入力します。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

no 形式のコマンドを使用して、設定をデフォルトにリセットします。