Cisco Aironet 1100 シリーズ アクセス ポイント インストレーション コンフィギュレーション ガイド, 12.2(4)JA
リピータ アクセス ポイントとスタン バイ アクセス ポイントの設定
リピータ アクセス ポイントとスタンバイ アクセス ポイントの設定
発行日;2012/01/15 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 5MB) | フィードバック

目次

リピータ アクセス ポイントとスタンバイ アクセス ポイントの設定

リピータ アクセス ポイントの概要

リピータ アクセス ポイントの設定

デフォルト設定

リピータのガイドライン

リピータの設定

リピータの操作の確認

LEAP クライアントとしてのリピータの設定

ホット スタンバイの概要

ホットスタンバイ アクセス ポイントの設定

リピータ アクセス ポイントとスタンバイ アクセス ポイントの設定

この章では、アクセス ポイントをホット スタンバイ ユニットまたはリピータ ユニットとして設定する手順を説明します。 この章では、次の項目について説明します。

「リピータ アクセス ポイントの概要」

「リピータ アクセス ポイントの設定」

「ホット スタンバイの概要」

「ホットスタンバイ アクセス ポイントの設定」

リピータ アクセス ポイントの概要

リピータ アクセス ポイントはワイヤード LAN には接続されません。インフラストラクチャの範囲を拡張したり、無線通信を妨げる障害を解決するために、ワイヤード LAN に接続されているアクセス ポイントの無線範囲内に配置されます。

リピータは、パケットを別のリピータに送信するか、またはワイヤード LAN に接続されているアクセス ポイントに送信することによって、ワイヤレス ユーザとワイヤード LAN との間でトラフィックを転送します。 データは、クライアントにとって最適なパフォーマンスのルートを介して送信されます。 アクセス ポイントをリピータとして設定した場合は、アクセス ポイントのイーサネット ポートからトラフィックは転送されません。

複数のリピータ アクセス ポイントをチェーンとして設定することもできます。ただし、リピータ チェーンの末端のクライアント デバイスのスループットは、かなり低くなります。 これは、それぞれのリピータが各パケットの受信と再送に同じチャネルを使用しなければならないため、チェーンに追加された各リピータのスループットが半分に減少するからです。

リピータ アクセス ポイントは、最適な接続を行うアクセス ポイントに結合します。 ただし、リピータが結合するアクセス ポイントを指定することができます。 リピータとルート アクセス ポイントとの間に静的な結合を個別に設定すると、リピータのパフォーマンスが向上します。

リピータを設定するには、親(ルート)アクセス ポイントとリピータ アクセス ポイントの両方で Aironet の拡張機能をイネーブルにする必要があります。 デフォルトでイネーブルになっている Aironet の拡張機能を使用すると、アクセス ポイントで、結合されている Cisco Aironet クライアント デバイスの能力がより正確に認識されるようになります。 Aironet の拡張機能をディセーブルにすると、多くの場合、アクセス ポイントとシスコ以外のクライアント デバイスとの相互運用性が向上します。 シスコ以外のクライアント デバイスで、リピータ アクセス ポイントとリピータが結合するルート アクセス ポイントとの通信に問題が発生する場合があります。

図 18-1 は、リピータとして機能するアクセス ポイントを示しています。

図 18-1 リピータとして機能するアクセス ポイント

 

リピータ アクセス ポイントの設定

ここではアクセス ポイントをリピータとして設定する手順を説明します。次の項目について説明します。

「デフォルト設定」

「リピータのガイドライン」

「リピータの設定」

「リピータの操作の確認」

「LEAP クライアントとしてのリピータの設定」

デフォルト設定

アクセス ポイントはデフォルトでルート ユニットとして設定されています。 表 18-1 に、アクセス ポイントのワイヤレス LAN における役割を制御する設定のデフォルト値を示します。

 

表 18-1 ワイヤレス LAN における役割のデフォルト設定

機能
デフォルトの設定

ステーション ロール

ルート

なし

拡張機能

Aironet

リピータのガイドライン

リピータ アクセス ポイントを設定する場合は、次のガイドラインに従います。

リピータは、高スループットを要求しないクライアント デバイスを設定する場合に使用します。 リピータはワイヤレス LAN の適用範囲を拡張しますが、スループットを大きく低減します。

リピータが結合するクライアントのすべてではなく大半が Cisco Aironet クライアントの場合は、リピータを使用します。 シスコ製以外のクライアント デバイスの場合は、リピータ アクセス ポイントとの通信で問題が発生する場合があります。

リピータの設定

イネーブル EXEC モードから、アクセス ポイントをリピータとして設定する手順は次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio 0

無線インターフェイスでインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

ssid ssid-string

リピータがルート アクセス ポイントに結合するときに使用する SSID を作成します。次の手順でこの SSID をインフラストラクチャ SSID として指定します。 ルート アクセス ポイントにすでにインフラストラクチャ SSID を作成している場合、リピータにも同じ SSID を作成します。

ステップ 4

infrastructure-ssid [optional]

SSID をインフラストラクチャ SSID に指定します。 リピータはこの SSID を使用して、ルート アクセス ポイントに結合します。 インフラストラクチャ デバイスは、optional キーワードを入力している場合を除き、この SSID を使用してリピータ アクセス ポイントに結合する必要があります。

ステップ 5

exit

SSID コンフィギュレーション モードを終了し、無線インターフェイス コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 6

station-role repeater

アクセス ポイントのワイヤレス LAN における役割をリピータに設定します。

ステップ 7

dot11 extensions aironet

Aironet 拡張機能がディセーブルになっている場合、Aironet 拡張機能をイネーブルにします。

ステップ 8

parent {1-4} mac-address [timeout]

(任意)リピータが結合するアクセス ポイントの MAC アドレスを入力します。

最大 4 つの親アクセス ポイントの MAC アドレスを入力できます。 リピータは最初に MAC アドレス 1 に結合しようとします。そのアクセス ポイントが応答しない場合、リピータはその親リストの次のアクセス ポイントに結合しようとします。

(任意)リピータが親アクセス ポイントとの結合を試みてから、リストの次の親への結合を試みるまでの時間を指定するタイムアウト値を秒数で入力します。 タイムアウト値を 0 ~ 65535 秒の範囲で入力します。

ステップ 9

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 10

copy running-config startup-config

(任意)エントリをコンフィギュレーション ファイルに保存します。

次に 3 つの親に結合するリピータ アクセス ポイントを設定する手順を示します。

AP# configure terminal
AP(config)# interface dot11radio 0
AP(config-if)# ssid chicago
AP(config-ssid)# infrastructure-ssid
AP(config-ssid)# exit
AP(config-if)# station-role repeater
AP(config-if)# dot11 extensions aironet
AP(config-if)# parent 1 0987.1234.h345 900
AP(config-if)# parent 2 7809.b123.c345 900
AP(config-if)# parent 3 6543.a456.7421 900
AP(config-if)# end
 

リピータの操作の確認

リピータを設定した後、リピータ アクセス ポイントの上面にある LED をチェックします。 リピータが正常に機能している場合、リピータとリピータが結合しているルート アクセス ポイントの LED は次のように動作します。

ルート アクセス ポイントのステータス LED は、少なくとも 1 台のクライアント デバイス(この場合はリピータ)が結合されていることを示す緑色に点灯。

リピータ アクセス ポイントのステータス LED は、リピータ アクセス ポイントがルート アクセス ポイントに結合され、クライアント デバイスがリピータに結合している場合に、緑色に点灯。 リピータ アクセス ポイントがルート アクセス ポイントに結合されていても、クライアント デバイスがリピータ アクセス ポイントに結合されていなければ、LED は 7/8:1/8 秒の比率で点滅を繰り返します。

リピータ アクセス ポイントは、ルート アクセス ポイントの[Association Table]にも、結合されているデバイスとして表示されます。

LEAP クライアントとしてのリピータの設定

他のワイヤレス クライアント デバイスと同様に、リピータ アクセス ポイントをネットワークで認証されるように設定できます。 リピータのアクセス ポイントのネットワーク ユーザ名とパスワードを入力すると、リピータはシスコのワイヤレス認証方法の LEAP を使用してネットワークで認証され、動的な WEP キーを受け取ります。

リピータを LEAP クライアントとして設定する場合、次の 3 つの手順が必要になります。

1. 認証サーバ上に、リピータの認証ユーザ名とパスワードを作成します。

2. リピータを結合させるルート アクセス ポイントに、LEAP 認証を設定します。 アクセス ポイントでの認証の設定方法については、 第10章「認証タイプの設定」 を参照してください。

3. LEAP クライアントとして機能するように、リピータを設定します。 イネーブル EXEC モードから、リピータを LEAP クライアントとして設定する手順は次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface dot11radio 0

無線インターフェイスでインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

ssid ssid-string

SSID を作成し、新しい SSID で SSID コンフィギュレーション モードを開始します。 SSID には、最大 32 桁の英数字を使用できます。 SSID は大文字と小文字を区別します。

ステップ 4

authentication network-eap list-name

リピータの LEAP認証をイネーブルにし、LEAP に対応するクライアント デバイスのリピータの通過が認証されるようにします。 list-name には、認証サーバの名前または IP アドレスを指定します。

ステップ 5

authentication client username username password password

リピータが LEAP 認証を行うときに使用するユーザ名とパスワードを設定します。 このユーザ名とパスワードは、認証サーバでリピータに設定したユーザ名とパスワードに一致する必要があります。

ステップ 6

infrastructure ssid [optional]

(任意)SSID を、他のアクセス ポイントとワークグループ ブリッジがこのアクセス ポイントとの結合に使用する SSID に指定します。 SSID をインフラストラクチャ SSID として指定しない場合、インフラストラクチャ デバイスは任意の SSID を使用してこのアクセス ポイントに結合できます。 SSID をインフラストラクチャ SSID として指定した場合、optional キーワードを入力している場合を除きインフラストラクチャ デバイスは、その SSID を使用してアクセス ポイントに結合する必要があります。

ステップ 7

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 8

copy running-config startup-config

(任意)エントリをコンフィギュレーション ファイルに保存します。

ホット スタンバイの概要

ホットスタンバイ モードでは、アクセス ポイントが別のアクセス ポイントのバックアップとして指定されます。 スタンバイ アクセス ポイントは、監視するアクセス ポイントの近くに配置され、そのアクセス ポイントとまったく同じように設定されます。 スタンバイ アクセス ポイントは、監視するアクセス ポイントにクライアントとして結合され、そのアクセス ポイントにイーサネットと無線の両方から定期的にクエリを送ります。 監視するアクセス ポイントから応答がない場合、スタンバイ アクセス ポイントはオンラインに切り替わり、監視していたアクセス ポイントの役割をネットワーク上で引き継ぎます。

IP アドレスを除き、スタンバイ アクセス ポイントの設定は、監視するアクセス ポイントと完全に一致する必要があります。 監視するアクセス ポイントがオフラインになり、スタンバイ アクセス ポイントがネットワークでその役割を引き継ぐ場合、設定が一致しているためクライアント デバイスが簡単にスタンバイ アクセス ポイントに切り替わることができます。

ホットスタンバイ モードは、デフォルトではディセーブルになっています。


) 監視していたアクセス ポイントに障害が発生し、スタンバイ アクセス ポイントがその役割を引き継いだ場合は、監視していたアクセス ポイントを修復または交換した後、スタンバイ アクセス ポイントでホットスタンバイの設定を再度行ってください。 スタンバイ アクセス ポイントは、スタンバイ モードに自動的に切り替わりません。


ホットスタンバイ アクセス ポイントの設定

スタンバイ アクセス ポイントを設定する場合、スタンバイ ユニットが監視するアクセス ポイントの MAC アドレスを入力します。 スタンバイ アクセス ポイントを設定する前に、監視するアクセス ポイントの MAC アドレスを記録してください。

スタンバイ アクセス ポイントは、監視するアクセス ポイントで主要ないくつかの設定を複製する必要があります。 次の設定を複製します。

プライマリ SSID(および監視するアクセス ポイントで設定されたその他の SSID)

デフォルト IP サブネット マスク

デフォルト ゲートウェイ

データ レート

WEP 設定

認証タイプ

スタンバイ アクセス ポイントを設定する前に、監視するアクセス ポイントをチェックして、上記の設定を記録します。


) スタンバイ アクセス ポイントに結合されているワイヤレス クライアント デバイスは、ホットスタンバイを設定している間、接続が切断されます。


イネーブル EXEC モードから、アクセス ポイントでホットスタンバイ モードをイネーブルにする手順は次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

iapp standby mac-address

アクセス ポイントをスタンバイ モードに切り替え、監視するアクセス ポイントの MAC アドレスを指定します。

ステップ 3

interface dot11radio 0

無線インターフェイスでインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

ssid ssid-string

スタンバイ アクセス ポイントが監視するアクセス ポイントに結合するときに使用する SSID を作成します。次の手順でこの SSID をインフラストラクチャ SSID として指定します。 監視するアクセス ポイントにすでにインフラストラクチャ SSID を作成している場合、リピータにも同じ SSID を作成します。

ステップ 5

infrastructure-ssid [optional]

SSID をインフラストラクチャ SSID に指定します。 スタンバイはこの SSID を使用して、監視するアクセス ポイントに結合します。 スタンバイ アクセス ポイントが監視するアクセス ポイントの役割を引き継ぐ場合、optional キーワードを入力している場合を除き、インフラストラクチャ デバイスはこの SSID を使用してスタンバイ アクセス ポイントに結合する必要があります。

ステップ 6

exit

SSID コンフィギュレーション モードを終了し、無線インターフェイス コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 7

iapp standby poll-frequency seconds

スタンバイ アクセス ポイントが監視するアクセス ポイントの無線ポートおよびイーサネット ポートに送信するクエリの間隔を秒数で設定します。

ステップ 8

iapp standby timeout seconds

スタンバイ アクセス ポイントが、監視するアクセス ポイントからの応答を待ち、動作不良だと判断するまでの時間を秒数で設定します。

ステップ 9

show iapp standby-parms

エントリを確認します。 アクセス ポイントがスタンバイ モードを開始している場合、このコマンドにより監視されるアクセス ポイントの MAC アドレスやポーリング周期とタイムアウトの値を含む、スタンバイ パラメータが表示されます。 アクセス ポイントがスタンバイ モードを開始していない場合、no iapp standby mac-address が表示されます。

ステップ 10

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 11

copy running-config startup-config

(任意)エントリをコンフィギュレーション ファイルに保存します。

スタンバイ モードをイネーブルにした後、監視するアクセス ポイントで記録した設定を行い、スタンバイ アクセス ポイントの設定に一致させます。

次のコマンドを使用して、スタンバイ設定をチェックします。

show iapp standby-parms

このコマンドにより、スタンバイ アクセス ポイントの MAC アドレス、スタンバイ タイムアウト、およびポーリング周期の値が表示されます。 スタンバイ アクセス ポイントが設定されていない場合、次のメッセージが表示されます。

no iapp standby mac-address