Cisco Aironet 1100 シリーズ アクセス ポイント ハードウェア インストレーション ガイド
CLI の使用方法
CLI の使用方法
発行日;2012/01/09 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

CLI の使用方法

IOS コマンド モード

ヘルプの表示

コマンドの省略

no および default フォームのコマンドの使用

CLI メッセージの概要

コマンド履歴の使用

コマンド履歴バッファ サイズの変更

コマンドの呼び出し

コマンド履歴機能の無効化

編集機能の使用

編集機能の有効化と無効化

キー入力によるコマンドの編集

折り返しコマンド ラインの編集

show と more コマンドの出力の検索とフィルタリング

CLI へのアクセス

Telnet を使って CLI を開く

Secure Shell を使用して CLI を開く

CLI の使用方法

この章では、アクセス ポイントの設定に使用できる IOS command-line interface(CLI;コマンドライン インターフェイス)について説明します。 次の項から構成されます。

「IOS コマンド モード」

「ヘルプの表示」

「コマンドの省略」

「no および default フォームのコマンドの使用」

「CLI メッセージの概要」

「コマンド履歴の使用」

「編集機能の使用」

「show と more コマンドの出力の検索とフィルタリング」

「CLI へのアクセス」

IOS コマンド モード

Cisco IOS ユーザ インターフェイスには多くのモードがあります。 使用できるコマンドは、現在のモードにより異なります。各コマンド モードに使用できるコマンドのリストは、システム プロンプトでクエスチョン マーク(?)を入力すると表示されます。

アクセス ポイントでセッションを開始する場合、ユーザ モードになります。これは多くの場合ユーザ EXEC モードと呼ばれます。 ユーザ EXEC モードで使用できるコマンドは限られています。 たとえば、ユーザ EXEC コマンドのほとんどは、現在の設定ステータスを示す show コマンドや、カウンタまたはインターフェイスを消去する clear コマンドなどの 1 回限りのコマンドです。 ユーザ EXEC コマンドは、アクセス ポイントをリブートしたときに保存されません。

すべてのコマンドにアクセスする場合は、イネーブル EXEC モードを開始する必要があります。 通常、イネーブル EXEC モードを開始するにはパスワードを入力します。 グローバル コンフィギュレーション モードを開始するには、イネーブル EXEC モードを開始していなければなりません。

(グローバル、インターフェイス、ライン)コンフィギュレーション モードを使用すると、実行中の設定に変更を加えることができます。 設定を保存する場合、これらのコマンドが保存され、アクセス ポイントのリブート時に使用されます。 さまざまなコンフィギュレーション モードにアクセスする場合は、グローバル コンフィギュレーション モードでアクセスします。 グローバル コンフィギュレーション モードから、インターフェイス コンフィギュレーション モードとライン コンフィギュレーション モードを開始できます。

表 5-1 に主なコマンド モードと、それぞれのモードへのアクセス方法、そのモードで表示されるプロンプト、およびモードの終了方法を説明しています。 表内の例では、ホスト名に ap を使用しています。

 

表 5-1 コマンド モードの要約

モード
アクセス方法
プロンプト
終了方法
モードの概要

ユーザ EXEC

アクセス ポイントでセッションを開始します。

ap>

logout または quit を入力します。

このモードは次の場合に使用します。

ターミナル設定の変更

基本テストの実行

システム情報の表示

イネーブル EXEC

ユーザ EXEC モードのときに、 enable コマンドを入力します。

ap#

disable を入力して終了します。

このモードはコマンドの確認に使用します。 このモードへのアクセスを保護するには、パスワードを使用します。

グローバル コンフィギュレーション

イネーブル EXEC モードのときに、 configure コマンドを入力します。

ap(config)#

イネーブル EXEC モードを終了する場合は、 exit または end を入力するか、 Ctrl-Z を押します。

このモードは、アクセス ポイント全体に適用するパラメータを設定する場合に使用します。

インターフェイス コンフィギュレーション

グローバル コンフィギュレーション モードのときに、 interface コマンド(および特定のインターフェイス)を入力します。

ap(config-if)#

グローバル コンフィギュレーション モードを終了する場合は、 exit を入力します。イネーブル EXEC モードに戻る場合は、 Ctrl-Z を押すか end を入力します。

このモードは、イーサネット インターフェイスのパラメータを設定する場合に使用します。

ヘルプの表示

システム プロンプトでクエスチョン マーク(?)を入力すると、各コマンド モードに使用できるコマンドのリストが表示されます。 また 表 5-2 に示すような、コマンドの関連キーワードと引数のリストも表示できます。

 

表 5-2 ヘルプの要約

コマンド
目的

help

コマンド モードのヘルプ システムの簡単な説明を表示します。

abbreviated-command-entry ?

特定の文字列で始まるコマンドのリストを表示します。

例:

ap# di?
dir disable disconnect

abbreviated-command-entry < Tab >

部分的なコマンド名を完全に表示します。

例:

ap# sh conf < tab >
ap# show configuration

?

特定のコマンド モードに使用できるすべてのコマンドをリストします。

例:

ap> ?

command ?

コマンドに関連するキーワードをリストします。

例:

ap> show ?

command keyword ?

キーワードに関連する引数をリストします。

例:

ap(config)# cdp holdtime ?

<10-255> レシーバがこのパケットを保持しなければならない時間(秒)

コマンドの省略

アクセス ポイントでコマンドが一意と認識される長さまでコマンドを入力します。 次の例では、 show configuration イネーブル EXEC コマンドの入力方法を示しています。

ap# show conf
 

no および default フォームのコマンドの使用

ほとんどのコンフィギュレーション コマンドには、 no フォームがあります。 一般に no フォームを使用するのは、機能または関数を無効にする場合かコマンドのアクションを元に戻す場合です。 たとえば、 no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、インターフェイスのシャットダウンを元に戻します。 キーワード no を指定せずにコマンドを使用すると、無効になった機能が再度有効になるか、デフォルトで無効になっていた機能が有効になります。

コンフィギュレーション コマンドでは、 default フォームも使用できます。 default フォームのコマンドは、コマンドの設定をデフォルトに戻します。 ほとんどのコマンドはデフォルトで無効になっているため、 default フォームの使用は no フォームと同じ結果になります。 ただし、デフォルトで有効になっているコマンドもあり、変数を特定のデフォルト値に設定しています。 このような場合、 default コマンドはコマンドを有効にし、変数をデフォルト値に設定します。

CLI メッセージの概要

表 5-3 に、CLI を使用してアクセス ポイントを設定する場合に表示されるいくつかのエラー メッセージをとりあげています。

 

表 5-3 共通の CLI エラー メッセージ

エラー メッセージ
意味
ヘルプの表示方法

% コマンド:"show con"が不明です。

アクセス ポイントでコマンドが認識される長さの文字を入力していません。

コマンドの後に 1 スペース空けてクエスチョン マーク(?)を入力します。

コマンドで入力できるキーワードが表示されます。

% コマンドが不完全です。

このコマンドで必要なすべてのキーワードまたは値を入力していません。

コマンドの後に 1 スペース空けてクエスチョン マーク(?)を入力します。

コマンドで入力できるキーワードが表示されます。

% ‘^’ マーカで無効な入力が検出されました。

コマンドの入力が間違っています。 カレット(^)は、エラーの位置を示します。

クエスチョン マーク(?)を入力すると、このコマンド モードで使用できるすべてのコマンドが表示されます。

コマンドで入力できるキーワードが表示されます。

コマンド履歴の使用

IOS は入力したコマンドの履歴またはレコードを保存しています。 この機能が特に役に立つのは、アクセス リストを含む長い、または複雑なコマンドやエントリを呼び出す場合です。 コマンド履歴機能は、次の項で説明するように必要に合わせてカスタマイズできます。

「コマンド履歴バッファ サイズの変更」

「コマンドの呼び出し」

「コマンド履歴機能の無効化」

コマンド履歴バッファ サイズの変更

デフォルトでは、アクセス ポイントは履歴バッファにコマンド ライン 10 行を記録します。 アクセス ポイントが現在のターミナル セッションで記録するコマンド ライン数を変更する場合は、イネーブル EXEC モードから、次のコマンドを入力します。

ap# terminal history [size number-of-lines]
 

指定範囲は 0 ~ 256 です。

特定のラインに関するすべてのセッションについて、アクセス ポイントが記録するコマンド ライン数を設定する場合は、ライン コンフィギュレーション モードから次のコマンドを入力します。

ap(config-line)# history [size number-of-lines]
 

指定範囲は 0 ~ 256 です。

コマンドの呼び出し

履歴バッファからコマンドを呼び出す場合は、 表 5-4 のリスト内のいずれかのアクションを実行します。

 

表 5-4 コマンドの呼び出し

アクション1
結果

Ctrl-P または上向き矢印キーを押す。

履歴バッファのコマンドを一番最後に使用したコマンドから呼び出します。 古いコマンドを続けて呼び出す場合は、上記のキーを続けて押します。

Ctrl-N または下向き矢印キーを押す。

Ctrl-P または上向き矢印キーでコマンドを呼び出した後、履歴バッファの新しいコマンドに戻ります。 新しいコマンドを続けて呼び出す場合は、上記のキーを続けて押します。

show history

イネーブル EXEC モードのときに、最後に入力したいくつかのコマンドを表示します。 表示されるコマンド数は、 terminal history グローバル コンフィギュレーション コマンドと history ライン コンフィギュレーション コマンドの設定により決まります。

1.矢印キーは、VT100 などの ANSI 互換ターミナルでのみ使用できます。

コマンド履歴機能の無効化

コマンド履歴機能は、自動的に有効に設定されます。

現在のターミナル セッションの間にこの機能を無効にする場合は、 terminal no history イネーブル EXEC コマンドを入力します。

そのラインのコマンド履歴を無効にするには、 no history ライン コンフィギュレーション コマンドを入力します。

編集機能の使用

この項では、コマンド ラインの操作に役立つ編集機能について説明します。 次の項から構成されます。

「編集機能の有効化と無効化」

「キー入力によるコマンドの編集」

「折り返しコマンド ラインの編集」

編集機能の有効化と無効化

拡張編集モードは自動的に有効に設定されていますが、無効にできます。

現在のターミナル セッションで拡張編集モードを再度有効にするには、イネーブル EXEC モードで次のコマンドを入力します。

ap# terminal editing
 

特定の行で拡張編集モードになるように再設定する場合は、ライン コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。

ap(config-line)# editing
 

拡張編集モードをグローバルに無効にするには、ライン コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。

ap(config-line)# no editing
 

キー入力によるコマンドの編集

表 5-5 に、コマンド ラインの編集に必要なキー入力を示します。

 

表 5-5 キー入力によるコマンドの編集

機能
キー入力2
目的

コマンド ラインの周囲を移動して、変更または修正を行います。

Ctrl-B または左矢印キー

カーソルを 1 文字後退させます。

Ctrl-F または右矢印キー

カーソルを 1 文字進めます。

Ctrl-A

カーソルをコマンド ラインの先頭に移動します。

Ctrl-E

カーソルをコマンド ラインの最後に移動します。

Esc B

カーソルを 1 ワード後退させます。

Esc F

カーソルを 1 ワード進めます。

Ctrl-T

カーソルの左の文字を、カーソル位置にある文字と入れ替えます。

バッファからコマンドを呼び出し、コマンド ラインに貼り付けます。 アクセス ポイントはバッファに最後に削除した 10 項目を保存します。

Ctrl-Y

バッファ内の最も新しいエントリを呼び出します。

Esc Y

バッファの次のエントリを呼び出します。

バッファには最後に削除または切り取った 10 項目のみが格納されます。 Esc Y を 10 回以上押した場合、最初のバッファ エントリに戻ります。

間違えた場合、または変更を取り消す場合にエントリを削除します。

Delete または Backspace

カーソルの左の文字を消去します。

Ctrl-D

カーソルの右側の文字を削除します。

Ctrl-K

カーソルのからコマンド ラインの最後までのすべての文字を削除します。

Ctrl-U または Ctrl-X

カーソルからコマンド ラインの先頭までのすべての文字を削除します。

Ctrl-W

カーソルの左のワードを削除します。

Esc D

カーソルからワードの最後までを削除します。

ワードを大文字または小文字にするか、文字列を大文字にします。

Esc C

カーソル位置で大文字にします。

Esc L

カーソル位置のワードを小文字に変更します。

Esc U

カーソルからワードの最後までの文字を大文字にします。

特定のキー入力を実行コマンド、すなわちショートカットとして指定します。

Ctrl-V または Esc Q

ターミナル画面に表示されない行または画面をスクロールして表示します。


show コマンド出力など、ターミナル画面の表示よりも行数の多い出力については、More プロンプトが表示されます。 More プロンプトが表示された場合は、Return キーと Space バーを使用すると表示されない行が表示されます。


Return

1 行下にスクロールします。

Space

1 画面下にスクロールします。

アクセス ポイントから画面に突然メッセージが出力された場合、現在のコマンド ラインを再表示します。

Ctrl-L または Ctrl-R

現在のコマンド ラインを再表示します。

2.矢印キーは、VT100 などの ANSI 互換ターミナルでのみ使用できます。

折り返しコマンド ラインの編集

画面上で 1 行よりも長いコマンドに折り返し機能を使用できます。 カーソルが右端まで達した場合、コマンド ラインは 10 文字分左に移動します。 ラインの最初の 10 文字は表示されませんが、左にスクロールして、コマンドの先頭で構文をチェックできます。

コマンド エントリの先頭にスクロールするには、 Ctrl-B または左矢印キーを続けて押します。 また Ctrl-A を押すと、行の先頭にジャンプします。


) 矢印キーは、VT100 などの ANSI 互換ターミナルでのみ使用できます。


次の例では、 access-list グローバル コンフィギュレーション コマンドの指定によって 1 行が拡張されます。 カーソルが最初に行の最後に達すると、行は左に 10 文字分移動し、再表示されます。 ドル記号($)は、行が左までスクロールされたことを示します。 カーソルが行の最後に達するたびに、行は再び左に 10 文字分移動します。

ap(config)# access-list 101 permit tcp 131.108.2.5 255.255.255.0 131.108.1
ap(config)# $ 101 permit tcp 131.108.2.5 255.255.255.0 131.108.1.20 255.25
ap(config)# $t tcp 131.108.2.5 255.255.255.0 131.108.1.20 255.255.255.0 eq
ap(config)# $108.2.5 255.255.255.0 131.108.1.20 255.255.255.0 eq 45
 

入力が終了したら、 Ctrl-A を押して、構文全体を確認してから Return キーを押してコマンドを実行します。 ドル記号($)が行の最後に表示され、行が右にスクロールされたことを示します。

ap(config)# access-list 101 permit tcp 131.108.2.5 255.255.255.0 131.108.1$
 

ソフトウェアでは、ターミナル画面の幅を 80 列と想定しています。 80 列以上の幅で使用している場合は、 terminal width イネーブル EXEC コマンドを使用してターミナルの幅を設定します。

コマンド履歴機能で行の折り返しを使用し、以前の複雑なコマンド エントリを呼び出して修正します。 以前のコマンド エントリを呼び出す手順については、「キー入力によるコマンドの編集」を参照してください。

show と more コマンドの出力の検索とフィルタリング

show more コマンドの出力を検索およびフィルタリングできます。 この機能は大量の出力をソートする必要がある場合、または表示しない出力を除外する場合に使用できます。

この機能を使用する場合、 show または more コマンドを入力し、続けて パイプ 文字(|)と、キーワード begin include 、または exclude のいずれか、および検索またはフィルタリングする表現を入力します。

command | { begin | include | exclude } regular-expression

表現は大文字と小文字を区別します。 たとえば、 | exclude output と入力すると、 output を含む行は表示されませんが、 Output を含む行は表示されます。

次の例では、表現 protocol が含まれる行のみを出力として表示する方法を示しています。

ap# show interfaces | include protocol
Vlan1 is up, line protocol is up
Vlan10 is up, line protocol is down
GigabitEthernet0/1 is up, line protocol is down
GigabitEthernet0/2 is up, line protocol is up
 

CLI へのアクセス

アクセス ポイントの CLI は、Tlenet または Secure Shell(SSH)を使用して開くことができます。

Telnet を使って CLI を開く

Telnet を使用して CLI を開く手順は、次のとおりです。 次の手順は、Mircosoft Windows を実行する PC で Telnet 端末アプリケーションを使用する例です。 オペレーティング システムの詳細については、お使いの PC の操作手順を確認してください。


ステップ 1 [Start]> [Programs]>[Accessories]>[Telnet]を選択します。

[アクセサリ]メニューに[Telnet]がない場合は、[スタート]>[ファイル名を指定して実行]の順に選択し、入力フィールドに Telnet と入力して Enter キーを押します。

ステップ 2 [Telnet]ウィンドウが表示されたら、[Connect]をクリックして、[Remote System]を選択します。


) Windows 2000では、Telnet ウィンドウにプルダウン メニューは表示されません。 Windows 2000 で Telnet セッションを起動するには、open と入力してから、アクセス ポイントの IP アドレスを入力します。


ステップ 3 [Host Name]フィールドにアクセス ポイントの IP アドレスを入力して、[Connect]をクリックします。

ステップ 4 ユーザ名とパスワードのプロンプトで、管理者名とパスワードを入力します。 デフォルトのユーザ名は Cisco、デフォルトのパスワードは Cisco です。 デフォルトのイネーブル パスワードも Cisco です。 ユーザ名とパスワードは大文字と小文字を区別します。


 

Secure Shell を使用して CLI を開く

Secure Shell Protocol は、SSH を使用するネットワーキング デバイスのセットアップへの安全なリモート接続を行うプロトコルです。 Secure Shell(SSH)は、セッション全体を暗号化してログイン セッションを安全なものにするソフトウェア パッケージです。 SSH は強力な暗号化認証、強力な暗号化、整合性保護を特長とします。 SSH についての詳細は、次の URL の SSH Communications Security, Ltd. のホームページを参照してください。

http://www.ssh.com/

SSH は、リモート接続の場合、デバイスの認証時に強力な暗号化を実行するため、Telnet よりも安全性が高くなります。 アクセス ポイントの SSH アクセスの設定手順については、『Cisco IOS Software Configuration Guide for Cisco Aironet Access Points』 を参照してください。