Cisco Aironet 1100 シリーズ アクセス ポイント ハードウェア インストレーション ガイド
概要
概要
発行日;2012/01/09 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

概要

ハードウェアの特長

シングル無線動作

イーサネット ポート

LED

電源

UL 2043 認定

盗難防止機能

ネットワーク構成の例

ワイヤード LAN 上のルート ユニット

ワイヤレス範囲を拡張するリピータ ユニット

完全なワイヤレス ネットワークでのセントラル ユニット

概要

Cisco Aironet 1100 シリーズ アクセス ポイント(これ以降はアクセス ポイントと呼ぶ)は、安全で安価な使いやすいワイヤレス LAN ソリューションを提供します。これは移動性と柔軟性の他に、ネットワーキングの専門家が必要とする企業クラスの機能を併せ持っています。 1100 シリーズは管理システムに Cisco IOS ソフトウェアを用いた、Wi-Fi 認定、802.11b 準拠のワイヤレス LAN トランシーバです。 1100 シリーズ アクセス ポイントは、802.11g などの将来の無線技術にアップグレード可能なミニ PCI 無線を単独で用います。

アクセス ポイントは、ワイヤレス ネットワークとワイヤード ネットワーク間の接続ポイントとして、あるいはスタンドアロン ワイヤレス ネットワークのセントラル ポイントとして機能します。 大規模な導入環境では、アクセス ポイントの無線範囲内であれば、ワイヤレス ユーザは構内を移動しながら、シームレスで遮断のないネットワーク アクセスを維持できます。

アクセス ポイントは command-line interface(CLI;コマンドライン インターフェイス)、ブラウザベースの管理システム、または Simple Network Management Protocol(SNMP)を使用して設定および管理できます。

この章では、次の項目について説明します。

「ハードウェアの特長」

「ネットワーク構成の例」

ハードウェアの特長

この項ではアクセス ポイントの特長について説明します。 アクセス ポイントの仕様の一覧については、 付録B「アクセス ポイントの仕様」 を参照してください。

1100 シリーズ アクセス ポイントの主な特長は次のとおりです。

「シングル無線動作」

「イーサネット ポート」

「LED」

「電源」

「UL 2043 認定」

「盗難防止機能」

図 1-1にハードウェアの特長のいくつかと、その場所を示します。

図 1-1 アクセス ポイントのレイアウトとコネクタ

 

 

1

48-VDC 電源ポート

4

モード ボタン

2

イーサネット ポート(RJ-45)

5

ステータス LED

3

ケーブル ロック スロット

6

アンテナ

シングル無線動作

アクセス ポイントはミニ PCI スロットに 2.4GHz 無線を収め、2.2 dBi ダイポール内蔵アンテナ 2 基を装備しています。 将来の無線技術をサポートするミニ PCI 無線とアンテナへのフィールド アップグレードが可能です。

イーサネット ポート

自動認識イーサネット ポートには、アクセス ポイントを 10BASE-T または 100BASE-T イーサネット LAN に接続する RJ-45 コネクタを接続できます。 アクセス ポイントへの給電は、パワー インジェクタ、スイッチ、または電源パッチ パネルから、イーサネット ケーブルを通じて行われます。 イーサネット MAC アドレスは、アクセス ポイントの背面のラベルに記載されています。

LED

アクセス ポイントの上部にある 3 つの LED は、イーサネットの動作状態、結合ステータス、および無線アクティビティを示します。

イーサネット LED は、ワイヤード LAN またはイーサネット インフラストラクチャ上のイーサネット トラフィックを示します。 この LED は、通常は緑色でイーサネット ケーブルが接続されていることを表し、イーサネット インフラストラクチャでパケットが受信または伝送されると緑色に点滅します。 イーサネット ケーブルが接続されていないときは、消えています。

ステータス LED は、動作状態を示します。 緑色で点灯している場合は、アクセス ポイントが少なくとも 1 つのワイヤレス クライアント デバイスに結合されていることを示します。 緑色で点滅している場合は、アクセス ポイントが正常に動作しているが、ワイヤレス デバイスとは結合されていないことを示します。

無線 LED は、無線インターフェイスのワイヤレス トラフィックを示します。 このランプは通常は消えていますが、アクセス ポイントの無線を介してパケットの送受信が行われると、緑色で点滅します。

図 1-2に LED の 3 つの状態を示します。

図 1-2 アクセス ポイント LED

 

電源

アクセス ポイントは 4.9W の DC 電源を受けますが、イーサネット ケーブルを使用すると、外部電源モジュールから、またはインライン電源から給電を受けることができます。 インライン電源を使用する場合、別途電源コードをアクセス ポイントに接続する必要がありません。 アクセス ポイントでは、次の入力電源を使用できます。

電源(入力 100 ~ 240VAC、50 ~ 60Hz、出力 48VDC、最小 0.2A)

インライン電源:

Cisco Aironet パワー インジェクタ(1100 および 1200 シリーズ アクセス ポイント)

インライン電源の供給能力のあるスイッチ(Cisco Catalyst 3500XL、3550、4000、6500 スイッチなど)

インライン電源パッチ パネル(Cisco Catalyst インライン電源パッチ パネルなど)

UL 2043 認定

アクセス ポイントは耐久性のあるプラスチック製の筐体に収められているため、耐火性が高く、発煙性が少ないという特性を備えています。そのため、吊り天井の上など、建物の空間で動作するのに適し、NEC の 300-22(c)項、Canadian Electrical Code、Part 1、C22.1の2-128、12-010(3)と12-100の各項目に準拠しています。

盗難防止機能

アクセス ポイントは次の 2 つの方法で盗難防止が施されています。

セキュリティ ケーブル キーホール:セキュリティ ケーブル スロットにラップトップ コンピュータなどで使用されている標準のセキュリティ ケーブルを使用してアクセス ポイントを保護できます。

セキュリティ ハスプ:マウンティング ブラケットとセキュリティ ハスプを使用してアクセス ポイントを壁または天井に取り付ける場合、パッドロックでブラケットにアクセス ポイントを固定できます。 使用可能なパッドロックは、マスタ ロック モジュール 120T と 121T、または同等品です。

ネットワーク構成の例

この項では、3 つの一般的なワイヤレス ネットワークの構成でのアクセス ポイントの役割について説明します。 デフォルトでは、アクセス ポイントはワイヤード LAN に接続されたルート ユニット、または完全なワイヤレス ネットワーク内のセントラル ユニットとして設定されます。 リピータとして使用するには、特定の設定が要求されます。

ワイヤード LAN 上のルート ユニット

ワイヤード LAN に直接接続されるアクセス ポイントは、ワイヤレス ユーザへの接続ポイントとして機能します。 LAN に複数のアクセス ポイントが接続されている場合、ユーザはネットワークへの接続を維持したまま、構内のエリアを移動することができます。 1 つのアクセス ポイントの範囲から外れたユーザは、自動的に別のアクセス ポイントを経由してネットワークに接続されます。 このローミング処理は、ユーザにとってシームレスかつ透過的に行われます。図 1-3は、ワイヤード LAN 上でルート ユニットとして機能するアクセス ポイントを示しています。

図 1-3 ワイヤード LAN 上でルート ユニットとして機能するアクセス ポイント

 

ワイヤレス範囲を拡張するリピータ ユニット

アクセス ポイントは、インフラストラクチャの範囲を拡張したり、無線通信をさえぎる障害を克服したりするスタンドアロン リピータとして設定することもできます。 リピータは、パケットを別のリピータに送信するか、またはワイヤード LAN に接続されているアクセス ポイントに送信することによって、ワイヤレス ユーザとワイヤード LAN との間でトラフィックを転送します。 データは、クライアントに最高のパフォーマンスを提供するルートを経由して送信されます。図 1-4 は、リピータとして機能するアクセス ポイントを示しています。 アクセス ポイントをリピータとして設定する方法については、『Cisco IOS Software Configuration Guide for Cisco Aironet Access Points』を参照してください。


) シスコ製以外のクライアント デバイスの場合は、リピータ アクセス ポイントと通信できない場合があります。


図 1-4 リピータとして機能するアクセス ポイント

 

完全なワイヤレス ネットワークでのセントラル ユニット

完全なワイヤレス ネットワークでは、アクセス ポイントはスタンドアロン型ルート ユニットとして機能します。 この場合のアクセス ポイントはワイヤード LAN には接続されず、すべてのステーションをまとめてリンクするハブとして機能します。 つまり、アクセス ポイントは通信の中心点として動作し、ワイヤレス ユーザの通信範囲を拡張します。図 1-5 は、完全なワイヤレス ネットワークでのアクセス ポイントを示しています。

図 1-5 完全なワイヤレス ネットワークでセントラル ユニットとして機能するアクセス ポイント