Cisco Video/TelePresence アーキテクチャ デザイン ガイド
概要
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発行日;2012/06/17 | 英語版ドキュメント(2012/03/30 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 3MB) | フィードバック

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概要

概要

このマニュアルは、Cisco TelePresence や Cisco Unified Communications など、シスコが提供する双方向のインタラクティブ ビデオ ソリューションを中心に解説したものです。ソリューション全体の概要やテクノロジー コンポーネント、導入に際しての考慮事項などについて説明します。シスコは、TelePresence および Unified Communications の製品群を通じて、大会議場用のインタラクティブ ビデオ アプリケーションからモバイル ユーザ用のインタラクティブ ビデオ アプリケーションまで、多岐に渡るビデオ ソリューションを提供しています。またこのマニュアルでは扱いませんが、ストリーミング ビデオ、デジタル サイネージ、メディア変換などの単方向ビデオ アプリケーションについても幅広く用意しています。

Cisco TelePresence および Cisco Unified Communications のソリューションは、それぞれをスタンドアロン ソリューションとして導入することができるほか、複数を統合ソリューションとして導入することもできます。図 1-1 は、TelePresence および Unified Communications のビデオ エンドポイントを共にサポートしたビデオ アーキテクチャの例を図示したものです。この例では、ボイスコール用の PSTN、レガシー ビデオ用の ISDN、およびインターネットベースのビデオ デバイスにアクセスする経路も示されています。

図 1-1 Cisco TelePresence および Cisco Unified Communications のビデオ アーキテクチャ

 

このアーキテクチャには、 表 1-1 に記載されているエンドポイント、および 表 1-2 に記載されているインフラストラクチャ コンポーネントが組み込まれます。

 

表 1-1 現在の Cisco TelePresence および Cisco Unified Communications のビデオ エンドポイント

カテゴリ
エンドポイント

TelePresence:イマーシブ

TX9000 シリーズ

CTS 3000 シリーズ

CTS T シリーズ

TX1300 シリーズ

TelePresence:多目的

CTS MX シリーズ

CTS Profile MXP シリーズ

CTS Profile シリーズ

TelePresence:デスクトップ

CTS EX シリーズ

CTS MXP シリーズ

TelePresence:オフィス

CTS 1100

CTS 500

TelePresence:パーソナル

Cisco Jabber Video for TelePresence(Movi)

TelePresence:ビデオ電話

CTS E20

Unified Communications:ビデオ電話

Cisco Unified IP Phones 9900 シリーズ

Unified Communications:デスクトップ

Cisco Unified Personal Communicator

Cisco Jabber

Unified Communications:タブレット

Cius

 

表 1-2 シスコのビデオ インフラストラクチャ製品

目的
製品名
製品カテゴリ
説明

コール制御

Cisco Unified Communications Manager

テレプレゼンスおよびユニファイド コミュニケーション

ユニファイド コミュニケーション デバイスおよびテレプレゼンス デバイスのコール制御

Cisco TelePresence Video Communications Server

制御

テレプレゼンス デバイスおよびビデオ会議デバイスのコール制御

会議

Cisco Integrated Services Router G2 Conferencing Services

ユニファイド コミュニケーション

3 スクリーン イマーシブを除くすべてのビデオ エンドポイントに対応したマルチポイント会議

Cisco TelePresence Server

テレプレゼンス

3 スクリーン イマーシブを含むすべてのビデオ エンドポイントに対応したマルチポイント コントロール ユニット

Cisco TelePresence Conductor

テレプレゼンス

マルチポイント デバイス管理用のポリシー サーバ

Cisco TelePresence Multipoint Control Unit

テレプレゼンス

3 スクリーン イマーシブを除くすべてのビデオ エンドポイントに対応したマルチポイント コントロール ユニット

Cisco TelePresence Multipoint Switch

テレプレゼンス

CTS シリーズ、EX シリーズ、および Profile シリーズのビデオ エンドポイントに対応したマルチポイント スイッチ

ゲートウェイ

ISDN Gateway

テレプレゼンス

H.323 ビデオ エンドポイントおよび SIP ビデオ エンドポイントから ISDN H.320 エンドポイントへの接続を可能にするビデオ ゲートウェイ

Advanced Media Gateway

テレプレゼンス

標準の H.323 ビデオ エンドポイントおよび SIP ビデオ エンドポイントから Microsoft Lync デバイスおよび Microsoft Office Communicator デバイスへの接続を可能にするゲートウェイ

Cisco Telepresence Video Communications Server Expressway

テレプレゼンス

SIP および H.323 のビデオ エンドポイント間におけるセキュアな通信をインターネット経由で実現するためのゲートウェイ

Cisco Unified Border Element

テレプレゼンス

IP ネットワーク間のセキュアな境界を実現するためのゲートウェイ

Cisco Intercompany Media Engine

ユニファイド コミュニケーション

Unified CM および ASA ファイアウォールの併用時に企業間接続を実現するためのゲートウェイ

録画とストリーミング

Cisco TelePresence コンテンツ サーバ

テレプレゼンス

すべてのビデオ エンドポイントに対応した録画とストリーミング

Cisco TelePresence Recording Server

テレプレゼンス

CTS シリーズのビデオ エンドポイントに対応した録画サーバ

管理

Cisco TelePresence Manager

テレプレゼンス

シスコおよびサードパーティのビデオ エンドポイントに対応したスケジューリング/管理プラットフォーム

Cisco TelePresence Management Suite

テレプレゼンス

シスコおよびサードパーティのビデオ エンドポイントに対応したスケジューリング/管理プラットフォーム

Cisco Prime Collaboration Manager

テレプレゼンス

メディア フロー用のネットワークおよびエンドポイントの管理

Cisco TelePresence および Cisco Unified Communications には、お客様の複雑な要件に可能な限り対応できるよう、多種多様なビデオ エンドポイントやインフラストラクチャ コンポーネントが用意されています。ただ、多種多様であるがゆえに、どのソリューションが適切なのか選択に苦慮することも考えられます。

このマニュアル全体を通して言及されているように、Cisco TelePresence および Cisco Unified Communications のエンドポイントおよびインフラストラクチャ コンポーネントは、使用されるプロトコル、音声コーデック、およびビデオ コーデックが共通しており、導入に際しての考慮事項もほぼ同じです。このマニュアルでは、Cisco TelePresence および Cisco Unified Communications に関連のある次の各項目について詳しく解説します。

ビデオ コンポーネント

ビデオ コンポーネントは、ビデオ エンドポイント、コール制御、会議、ゲートウェイ、および管理プラットフォームで構成されます。

ビデオ ソリューションの基本的な概念と用語

一般にテレプレゼンスおよびビデオに関しては、他のテクノロジーには見られない目新しい用語や概念が多数登場します。わずかここ数年の間に、ビデオ エンドポイントや会議デバイス、エラー隠蔽技術の進歩に伴って、新しい製品や機能が数多く開発されています。

コール制御プロトコル

コール制御プロトコルは、ネットワーク上のメディア フローに関する設定や処理を行うためのものです。さまざまなネットワーク メディアを介してインタラクティブ ビデオを転送する際には、数多くのビデオ コール制御プロトコルが使用されます。

QoS(Quality of Service)とコール アドミッション制御

インタラクティブ ビデオは、遅延、損失、およびジッターの影響を大きく受けます。ビデオを適正に導入するうえで重要なポイントは、帯域幅が利用可能な場合に限ってネットワークに対するアドミッションを許可すること、およびサービス内容合意書(SLA)の内容に適合するメディア フローを保証することにあります。

ダイヤル プラン

ダイヤル プランは、インターネットおよび PSTN を経由した企業間ビデオ コールや、PSTN 音声専用コールなど、ビデオ デバイスと企業の外部にあるデバイスとの間のコール ルーティングを実現するためのものです。高度な機能群のサポートやエンドポイントのアドレス指定をどのような方法で行うかによっては、ダイヤル プランに十分な配慮が必要です。

導入シナリオ

インタラクティブ ビデオの導入に関しては豊富な導入シナリオが用意されています。導入シナリオは、エンド ポイントの数やタイプなどさまざまな要素に基づいており、コール制御、ビデオ サービス、およびネットワーク設計のあらゆる面が考慮されています。

Business-to-Business(B2B)

ビデオを導入し使用する企業が増加しているのに伴って、Business-to-Business(B2B)ビデオ コミュニケーションの重要性はますます高まっています。Business-to-Business(B2B)ビデオ コミュニケーションを実現する方法は、各企業で使用するコール制御プラットフォームやエンドポイントによってさまざまです。

会議

会議システムでは、1 件の会議につき 2 つ以上のデバイス間で通信を行うことができます。会議を開始する際にはさまざまなオプションを使用することが可能で、会議ビデオ ポイントに利用できるプラットフォームも幅広く用意されています。

セキュリティ

ビデオ コールのセキュリティは、Business-to-Business(B2B)コミュニケーションにビデオを使用している企業をはじめ多くの企業にとって必須事項です。シグナリング トラフィックやメディアを暗号化する方法にはさまざまな種類があり、セキュアなビデオ コミュニケーションを導入する際に考慮すべき要素も多岐に渡ります。

このマニュアルのほかにも、設計および導入に関するガイドが数多く用意されているため、それらを参考にすれば適切なアーキテクチャを選択することができます。これらのガイドには、ビデオ アーキテクチャに関する情報だけでなく、ネットワーク上のビデオ コールを適切に処理できるようにネットワーク要件についても記載されています。次の設計ガイドおよび導入ガイドには、Cisco TelePresence および Cisco Unified Communications のビデオの導入に関する情報が記載されています。

『Cisco Unified Communications System SRND』

http://www.cisco.com/go/ucsrnd

『Cisco TelePresence Network Systems Design Guide』

http://www.cisco.com/en/US/solutions/ns340/ns414/ns742/ns819/landing_vid_tPresence.html