Cisco Unity Express CLI アドミニストレータ ガイド Cisco CallManager Release 2.1
ユーザ、グループ、およびメールボッ クスの設定
ユーザ、グループ、およびメールボックスの設定
発行日;2012/01/10 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

ユーザ、グループ、およびメールボックスの設定

前提条件

ユーザの追加と変更

ユーザの特権レベル

ユーザとメールボックス

前提条件

グループの追加と変更

前提条件

ボイスメールボックスの作成と変更

メールボックスのタイプ

メールボックスの制限

前提条件

ボイスメールボックスのロック解除

メッセージ ウェイティング インジケータの更新

ユーザ、グループ、およびメールボックスの設定

Cisco Unity Express の設定機能と管理機能はすべて、Graphical User Interface(GUI; グラフィカル ユーザ インターフェイス)から使用できます。ただし、GUI よりも Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)を使用した方が効率的になる場合があります。たとえば、特定のシステムに対して多数のユーザまたはメールボックスを設定するためのスクリプトを作成する場合があります。この場合は、CLI を使用した方が便利になることがあります。

この章では、GUI で使用可能な次のタスクをエミュレートするコマンドについて説明します。この章は、次の項で構成されています。

「前提条件」

「ユーザの追加と変更」

「グループの追加と変更」

「ボイスメールボックスの作成と変更」

「ボイスメールボックスのロック解除」

「メッセージ ウェイティング インジケータの更新」

前提条件

Cisco CallManager サーバに接続されている電話機および内線の設定が完了していることを確認します。設定が完了していない場合は、『 Cisco CallManager Administration Guide, Release 3.3(3) 』を参照してください。

ユーザの追加と変更

Cisco CallManager GUI を使用して設定されたユーザは、Cisco Unity Express データベースにインポートされる場合があります。Cisco Unity Express GUI または CLI を使用して設定されたユーザは、Cisco CallManager データベースにはコピーされません。Cisco CallManager データベースにユーザが格納されている必要があるのに、Cisco Unity Express に設定されている場合は、後で Cisco CallManager に戻り、そこでユーザを設定します。

ここで説明する手順を使用すると、システムに新規のユーザを作成できます。既存のユーザのプロパティを変更するときは、同じコマンドを使用します。


) 電話番号とユーザを関連付けるには、この手順を使用する前に、電話機を設定しておく必要があります。電話機の設定が完了していない場合、手順については、Cisco CallManager ドキュメントまたは Cisco Unity Express GUI を参照してください。


ユーザの特権レベル

Cisco Unity Express ソフトウェアが認識するユーザの特権は、次のとおりです。

Superuser:管理者(スーパーユーザとも呼ばれる )は、Administration via Telephone(AvT)を含むすべての管理機能とメンテナンス機能にアクセスする権限(特権)を持っています。

ManagePrompts:ManagePrompts 特権を持つユーザは AvT へのアクセス権を持っていますが、それ以外の管理機能へのアクセス権は持っていません。

Broadcast:Broadcast 特権を持つユーザは、ブロードキャスト メッセージをネットワーク全体に送信できます。

ManagePublicList:ManagePublicList 特権を持つユーザは、パブリック同報リストを作成および変更できます。

ViewPrivateList:ViewPrivateList 特権を持つユーザは、別のユーザのプライベート同報リストを表示できます。ただし、そのプライベート リストを変更または削除することはできません。

これらの特権レベルは、グループに割り当てられます。また、グループのメンバーには、特権が付与されます。ソフトウェア初期化プロセスにより、管理者として指定されたインポート済みユーザから Administrator グループが作成されています。それ以外のグループについては、これらの特権を使用して作成できます。既存のグループにユーザを割り当てるには、CLI コマンドまたは GUI オプションの Configuration > Users を使用します。

現在の特権リストを表示するには、Cisco Unity Express EXEC モードで show privileges コマンドを使用します。

ユーザとメールボックス

Cisco Unity Express では、メールボックス数の 2 倍のユーザがサポートされます。システム管理者など、ユーザによってはボイスメールボックスが割り当てられない場合があります。メールボックスの最大数は、モジュールのライセンスによって決まります。モジュールに許容されるメールボックスの最大数については、 ソフトウェア ライセンスおよび工場で設定される制限を参照してください。

前提条件

ユーザを追加または変更するには、次の情報が必要です。

ユーザ名:ユーザ ID。ユーザ名は 3 ~ 32 文字の長さである必要があります。Cisco Unity Express では、ユーザ ID に使用できるのは、英字、数字、下線(_)、ドット(.)、およびダッシュ(-)だけです。ユーザ ID の先頭は英字にする必要があります。ユーザ名にはスペースは使用できません。

(オプション)ログイン ユーザ名:ユーザの姓名。この名前は、引用符(" ")で囲んで入力します。

(オプション)グループ:このユーザが属する既存のグループの名前。

パスワード:ユーザの一時的なパスワードパスワードの長さは、3 ~ 32 文字にする必要があります。スペースは使用できません。ユーザが初めて GUI にログインするときは、パスワードの変更を求められます。ユーザのパスワードは無期限に有効です。

PIN:個人識別番号(Personal Identification Number)。PIN の長さは、3 ~ 16 桁の数字にする必要があります。ユーザが初めてボイスメール システムにログインするときは、PIN の変更を求められます。PIN は無期限に有効です。

概略手順

EXEC モード:

1. username name [ create | delete | fullname [ first first-name | last last-name |
display full-name ] | group group-name | language | password " password" | pin number ]

2. show users
または、
show user detail username name

3. copy running-config startup-config

設定モード:

1. config t

2. username name [ create | phonenumber phone-number | phonenumberE164 full-number ]

3. exit

4. show users
または、
show
user detail username name

5. copy running-config startup-config

詳細手順

EXEC モード:

 

コマンドまたは操作
目的

ステップ 1

username name [ create | delete |
fullname [ first first-name | last last-name | display full-name ] | group group-name |
language | password password” | pin number ]

 

se-10-0-0-0# username user1 create

se-10-0-0-0# username user2 fullname display “User 2”

se-10-0-0-0# username user2 group sales

se-10-0-0-0# username user2 password “green”

se-10-0-0-0# username user2 pin 4444

se-10-0-0-0# username user2 delete

ユーザ ID の値が name のユーザを作成します。ユーザに関する追加情報は、オプションのパラメータで設定します。

name :ユーザのユーザ ID。ユーザ ID の長さは、3 ~ 32 文字にする必要があります。Cisco Unity Express では、ユーザ ID に使用できるのは、英字、数字、下線(_)、ドット(.)、およびダッシュ(-)だけです。ユーザ ID の先頭は英字にする必要があります。ユーザ名にはスペースは使用できません。

create 他の情報を設定せずにユーザを作成します。

delete :既存のユーザを削除します。

fullname :このユーザのログイン ユーザ名を指定します。このログイン ユーザ名は、電話機のディスプレイに表示されます。

group :このユーザを既存のグループと関連付けます。

language :このユーザの言語を指定します。Release 2.1 では、システムにインストールされている言語は 1 つだけで、変更はできません。

password このユーザのパスワードを指定します。 password 値は、引用符(“ ”)で囲んで入力する必要があります。スペースは使用できません。パスワードに使用できる文字は、小文字の a ~ z、大文字の A ~ Z、数字の 0 ~ 9、および - , . + = _ ! @ # $ ^ * ( ) ? / ~ < > & % の記号です。

pin :このユーザの Personal Identification Number(PIN; 個人識別番号)を指定します。ユーザはボイスメール システムにアクセスするときに、電話機からこの番号を入力します。PIN には、最大 16 桁の数字を含めることができます。アスタリスク(*)とシャープ記号(#)は使用できません。

ステップ 2

show users

または、

show user detail username name

 

se-10-0-0-0# show user detail username user2

設定されたすべてのユーザのユーザ名のリストを表示します。このコマンドではユーザの詳細は表示されません。

または、

name 値を持つユーザに関する詳細な設定情報を表示します。

ステップ 3

copy running-config startup-config

 

se-10-0-0-0# copy running-config startup-config

コンフィギュレーションの変更部分をスタートアップのコンフィギュレーション ファイルにコピーします。

次の出力は、 show users コマンドと show user detail username コマンドを示しています。

se-10-0-0-0# show users
user1
user2
 
se-10-0-0-0# show user detail username user2
Full Name: User 2
First Name:
Last Name: user2
Nickname: user2
Phone:
Phone(E.164):
Language: en_US
se-10-0-0-0#
 

設定モード:

 

コマンドまたは操作
目的

ステップ 1

config t

 

se-10-0-0-0# config t

設定モードを開始します。

ステップ 2

username name [ create | phonenumber phone-number | phonenumberE164 full-number ]

 

se-10-0-0-0(config)# username user3 create

se-10-0-0-0(config)# username user3 phonenumber 71111

se-10-0-0-0(config)# username user3 phonenumberE164 13335550111

ユーザ ID の値が name のユーザを作成します。ユーザに関する追加情報は、オプションのパラメータで設定します。

name :ユーザのユーザ ID。ユーザ ID の長さは、3 ~ 32 文字にする必要があります。Cisco Unity Express では、ユーザ ID に使用できるのは、英字、数字、下線(_)、ドット(.)、およびダッシュ(-)だけです。ユーザ ID の先頭は英字にする必要があります。ユーザ名にはスペースは使用できません。

create :他の情報を設定せずにユーザを作成します。

phonenumber :このユーザの電話番号または内線番号を指定します。スペースやダッシュは使用できません。

phonenumberE164 :このユーザの電話番号および市外局番を指定します。スペースやダッシュは使用できません。

ステップ 3

exit

 

se-10-0-0-0(config)# exit

設定モードを終了します。

ステップ 4

show users

または、

show user detail username name

 

se-10-0-0-0# show user detail username user2

設定されたすべてのユーザのユーザ名のリストを表示します。このコマンドではユーザの詳細は表示されません。

または、

name 値を持つユーザに関する詳細な設定情報を表示します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

 

se-10-0-0-0# copy running-config startup-config

コンフィギュレーションの変更部分をスタートアップのコンフィギュレーション ファイルにコピーします。

次の例は、ユーザの設定方法と show コマンドの出力を示しています。

se-10-0-0-0(config)# username user3 create
se-10-0-0-0(config)# username user3 phonenumber 7654
se-10-0-0-0(config)# exit
se-10-0-0-0# show users
user1
user2
user3
se-10-0-0-0# show user detail username user3
Full Name: User 3
First Name:
Last Name: user3
Nickname: user3
Phone: 7654
Phone(E.164):
Language: en_US
 

グループの追加と変更

グループとは、ユーザの集合のことで、一般的に、営業、本社、カスタマー サービス、技術者など、共通の機能または目的を持ちます。グループには次の特性があります。

グループのメンバーには、個々のユーザまたは他のグループを指定できます。

グループには内線番号が割り当てられます。グループのメンバーに設定された内線番号が共有回線の場合、この内線番号に電話した発信者はすべて、グループのメンバーに到達します。

一般的に、グループにはメールボックスが割り当てられます。このメールボックスは、共用メールボックスと呼ばれます。グループのメンバーはすべて、メールボックスにアクセスし、格納されているメッセージを取得します。共用メールボックスの詳細については、メールボックスのタイプを参照してください。

グループの所有者として、1 つ以上のユーザを指定する必要があります。所有者は、グループのユーザを追加および削除します。

メンバーは複数のグループに属する場合があります。

メンバーをグループに追加するには、設定モードの groupname コマンドを使用するか、EXEC モードの username コマンドを使用します。 username コマンドの詳細については、ユーザの追加と変更を参照してください。


) ユーザは、グループに追加する時点で存在している必要があります。ユーザの詳細情報を設定する場合は、ユーザの追加と変更を参照してください。


グループのボイスメールボックスにあるメッセージへのアクセス権を持っているのは、メンバーだけです。所有者は、グループのメンバーとはみなされません。所有者がグループのメールボックスにアクセスする必要がある場合は、所有者をグループのメンバーとして追加します(グループでは、所有者の名前は 2 回表示されます。1 回はメンバーとして、もう 1 回は所有者として表示されます)。

グループには特権レベルが割り当てられる場合があります。特権レベルが割り当てられたグループのメンバーは、管理機能のすべてまたは一部にアクセスできます。システムにインストールされている特権レベルを表示するには、 show privileges コマンドを使用します。各グループに割り当てられた特権を表示するには、 show groups privileges コマンドを使用します。特権レベルの詳細については、ユーザの特権レベルを参照してください。

システムに許容されるグループ、所有者、およびメンバーの最大数については、 ソフトウェア ライセンスおよび工場で設定される制限を参照してください。

ここで説明する手順を使用すると、システム内に新規のグループを作成できます。既存のグループのプロパティを変更するときは、同じコマンドを使用します。

前提条件

グループを定義するには、次の情報が必要です。

EXEC モード:

グループの名前

(オプション)グループの説明

(オプション)グループのログイン ユーザ名

設定モード:

グループの名前

(オプション)1 つまたは複数のメンバー ユーザ ID

(オプション)所有者のユーザ ID

(オプション)グループの内線番号または電話番号

(オプション)グループの完全な E.164 電話番号

(オプション)グループの特権レベル

概略手順

EXEC モード:

1. groupname name [ create | delete | description "description" | fullname "full-name" ]

2. show groups
または、
show group detail groupname name

3. copy running-config startup-config

設定モード:

1. config t

2. groupname name [ member username | owner ownername | phonenumber phone-number | phonenumberE164 full-number | privilege privilege-id ]

3. exit

4. show groups
または、
show
group detail groupname name

5. copy running-config startup-config

詳細手順

EXEC モード:

 

コマンドまたは操作
目的

ステップ 1

groupname name [ create | delete | description “description” | fullname “fullname” ]

 

se-10-0-0-0# groupname sales fullname “Sales Department”

se-10-0-0-0# groupname sales description “Retail Sales Department”

se-10-0-0-0# groupname sales delete

グループ ID の値が name のグループを作成します。ユーザに関する追加情報は、オプションのパラメータで設定します。

create 他の情報を設定せずにグループを作成します。

delete :既存のグループを削除します。

description :グループの説明を指定します。

fullname :グループのログイン名を指定します。

ステップ 2

show groups

または、

show group detail groupname name

 

se-10-0-0-0# show group detail groupname sales

設定されたグループすべてのグループ名のリストを表示します。このコマンドではグループの詳細は表示されません。

または、

name 値を持つグループに関する詳細な設定情報を表示します。

ステップ 3

copy running-config startup-config

 

se-10-0-0-0# copy running-config startup-config

コンフィギュレーションの変更部分をスタートアップのコンフィギュレーション ファイルにコピーします。

次の例では、グループが作成され、 show コマンドの出力が表示されます。

se-10-0-0-0# groupname sales fullname "Sales Department"
se-10-0-0-0# groupname sales description "CA office"
 
se-10-0-0-0# show groups
Administrators
sales
 
se-10-0-0-0# show group detail groupname sales
Full Name: Sales Department
Description: CA office
Phone:
Phone(E.164):
Language: en_US
Owners:
Members:
se-10-0-0-0#

設定モード:

 

コマンドまたは操作
目的

ステップ 1

config t

 

se-10-0-0-0# config t

設定モードを開始します。

ステップ 2

groupname name [ member username | owner ownername | phonenumber phone-number | phonenumberE164 full-number | privilege privilege-id ]

 

se-10-0-0-0(config)# groupname sales member user1

se-10-0-0-0(config)# groupname sales owner user2

se-10-0-0-0(config)# groupname sales phonenumber 50120

se-10-0-0-0(config)# groupname sales phonenumberE164 12225550120

se-10-0-0-0(config)# groupname sales privilege ManagePrompts

ユーザ ID の値が name のユーザを作成します。ユーザに関する追加情報は、オプションのパラメータで設定します。

member :既存のユーザをこのグループのメンバーとして関連付けます。このコマンドを繰り返して、グループに複数のユーザを割り当てます。

owner :グループの所有者を指定します。所有者は、メンバーとはみなされません。所有者にグループのボイスメールボックスへのアクセス権を割り当てる場合は、所有者をメンバーとして割り当てます。

phonenumber :このグループに電話番号または内線番号を関連付けます。スペースやダッシュは使用できません。

phonenumberE164 :このグループに電話番号および市外局番を関連付けます。スペースやダッシュは使用できません。

privilege :グループの特権レベルを指定します。このグループに割り当てられたメンバーには、指定された特権が付与されます。

ステップ 3

exit

 

se-10-0-0-0(config)# exit

設定モードを終了します。

ステップ 4

show groups

または、

show group detail groupname name

 

se-10-0-0-0# show group detail groupname sales

設定されたグループすべてのグループ名のリストを表示します。このコマンドではグループの詳細は表示されません。

name 値を持つグループに関する詳細な設定情報を表示します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

 

se-10-0-0-0# copy running-config startup-config

コンフィギュレーションの変更部分をスタートアップのコンフィギュレーション ファイルにコピーします。

次の例では、sales グループに所有者と 2 つのメンバーが追加され、sales に電話番号が割り当てられます。

se-10-0-0-0# config t
se-10-0-0-0(config)# groupname sales member user1
se-10-0-0-0(config)# groupname sales member user2
se-10-0-0-0(config)# groupname sales owner user1
se-10-0-0-0(config)# groupname sales phonenumber 50120
se-10-0-0-0(config)# groupname sales phonenumberE164 12225550120
se-10-0-0-0(config)# groupname sales privilege ManagePrompts
sse-10-0-0-0(config)# exit
 
se-10-0-0-0(# show groups
Administrators
sales
 
se-10-0-0-0# show group detail groupname sales
Full Name: Sales Department
Description: CA office
Phone: 50120
Phone(E.164): 12225550120
Language: en_US
Owners: user1
Members: user1 user2
se-10-0-0-0(#

ボイスメールボックスの作成と変更

Cisco Unity Express データベースに設定されたユーザに、ボイスメールボックスを割り当てます。メールボックス ユーザは、ユーザ グループの個々のユーザまたは所有者です。ユーザには内線番号を割り当てる必要があります。

ユーザまたは内線番号の中には、ボイスメールボックスを必要としないものがあります。メールボックスを効率的に使用するには、メールボックスを割り当てる前に、ユーザまたは内線番号の機能または目的を検討してください。

ボイスメールボックスを作成または変更するコマンドは同じです。

メールボックスのタイプ

Cisco Unity Express では、次に示す 2 つのタイプのメールボックスがサポートされています。

個人用メールボックス:このメールボックスは、特定のユーザに割り当てられます。メールボックスにアクセスできるのは、このユーザだけです。発信者がこのメールボックスにメッセージを残すと、Message Waiting Indicator(MWI; メッセージ ウェイティング インジケータ)ライトがオンになります。

General Delivery Mailbox(GDM; 共用メールボックス):このメールボックスは、ユーザ グループに割り当てられます(グループ メンバーの定義については、グループの追加と変更を参照してください)。グループのメンバーはすべて、メールボックスへのアクセス権を持っています。発信者がこのメールボックスにメッセージを残しても、MWI はオンになりません。代わりに、メンバーは、個人用メールボックスにログインすると、メンバーが属する各 GDM のメッセージにメールボックス メニューからアクセスできます。GDM に一度にアクセスできるメンバーは 1 人だけです。最初のメンバーが GDM のメッセージを保存または削除すると、以後のメンバーにはメッセージは「新規」として再生されなくなります。

メールボックスの制限

メールボックスが割り当てられる IP Phone は、Cisco Unity Express モジュールと同じルータ上に存在する Cisco CallManager システムの制御下にある IP Phone に制限されます。別のルータ上に存在する Cisco CallManager の制御下にある IP Phone には、専用のオンサイト Cisco Unity Express アプリケーションが必要です。

個人用メールボックスのメッセージを削除できるのは、個人用メールボックスの所有者だけです。GDM のメンバーは、メールボックスのメッセージを削除できます。管理者は、メッセージを削除することも、システムにメッセージを格納する期間を表示することもできません。メールボックス所有者がボイスメールボックスにログインすると、アプリケーションは期限切れメッセージすべてを所有者に通知します。所有者は各メッセージを削除または保存できます。期限切れメッセージ メニューからメッセージを保存すると、有効期限タイマーがそのメッセージから再始動します。

メールボックスごとにストレージ サイズを変えることができます。デフォルト以外のサイズを割り当てる際は、メールボックスの用途を検討してください。すべてのメールボックスの合計が、システムに許容される最大ストレージを超えることはできません。システムにおけるメールボックスのストレージ容量については、 Cisco Unity Express 機能リストを参照してください。また、設定されているストレージ容量を表示するには、 show voicemail usage コマンドを使用します。

前提条件

この手順を使用する前に、ボイスメールボックスを割り当てるユーザおよびグループの設定が完了していることを確認します。ユーザおよびグループの作成が完了していない場合、手順については、ユーザの追加と変更または グループの追加と変更を参照するか、Cisco Unity Express GUI に戻ってください。

システム全体のメールボックスのデフォルト値は、インストール プロセスで設定されています。必要に応じて、特定のメールボックスに関する次の値を変更します。

メールボックス サイズ

有効期限

メッセージ サイズ

デフォルト値を表示するには、 show voicemail limits コマンドを使用します。

デフォルトのグリーティング タイプは、標準です。ユーザまたはグループ所有者がオプション グリーティングを録音した場合は、この値を変更します。

概略手順

1. config t

2. voice mailbox owner name [ size seconds ]

3. default parameter

4. description " text "

5. enable
または、
disable

6. expiration time days

7. greeting { alternate | standard }

8. mailboxsize seconds

9. messagesize seconds

10. (オプション) no parameter

11. tutorial

12. zerooutnumber " number "

13. end

14. exit

15. show voicemail { detail { mailbox | user } name | limits | mailboxes [ idle days ] | usage | users }

16. copy running-config startup-config

詳細手順

 

コマンドまたは操作
目的

ステップ 1

config t

 

se-10-0-0-0# config t

設定モードを開始します。

ステップ 2

voice mailbox owner name [ size seconds ]

 

se-10-0-0-0(config)# voice mailbox owner user3

se-10-0-0-0(config)# voice mailbox owner sales

name 値、およびストレージ サイズの値として seconds を持つメールボックスを作成し、メールボックス設定モードを開始します。

ステップ 3

default parameter

 

se-10-0-0-0(config-mailbox)# default mailboxsize

(オプション)メールボックス パラメータをデフォルトのシステム値にリセットします。

ステップ 4

description “ text

 

se-10-0-0-0(config-mailbox)# description “User 3 mailbox”

(オプション)メールボックスの説明を入力します。テキストは二重引用符で囲みます。

ステップ 5

enable

または、

disable

 

se-10-0-0-0(config-mailbox)# enable

se-10-0-0-0(config-mailbox)# disable

新しいメールボックスをアクティブまたは非アクティブにするか、無効なメールボックスを再びアクティブにします。

ステップ 6

expiration time days

 

se-10-0-0-0(config-mailbox)# expiration time 10

メールボックスにメッセージを格納する日数を設定します。デフォルトは 30 日です。

ステップ 7

greeting { alternate | standard }

 

se-10-0-0-0(config-mailbox)# greeting standard

 

発信者がメールボックスに到達したときにどのグリーティングを使用するかを指定します。メールボックス所有者は、Telephone User Interface(TUI; 電話ユーザ インターフェイス)から標準メッセージとオプション メッセージを録音できます。ユーザがメッセージを録音していない場合は、デフォルトの録音が使用されます。

ステップ 8

mailboxsize seconds

 

se-10-0-0-0(config-mailbox)# mailboxsize 300

メールボックスのストレージ サイズを秒単位で指定します。これは、 size パラメータと同じです。

ステップ 9

messagesize seconds

 

se-10-0-0-0(config-mailbox)# messagesize 120

着信メッセージの最大サイズを秒単位で指定します。

ステップ 10

no parameter

 

se-10-0-0-0(config-mailbox)# no tutorial

メールボックス パラメータを削除するか、無効にします。

ステップ 11

tutorial

 

se-10-0-0-0(config-mailbox)# tutorial

電話ユーザがボイスメール システムに最初にログインしたときに、メールボックス チュートリアル プログラムを有効にします。デフォルトでは有効になっています。メールボックスの設定後に tutorial コマンドを有効にすると、チュートリアルが再び開始されますが、その際、ユーザの以前の選択が確認されます(選択は消去されません)。

ステップ 12

zerooutnumber “ number

 

se-10-0-0-0(config-mailbox)# zerooutnumber “2100”

発信者がユーザのメールボックスに転送された後でオペレータに連絡するために「0」を押したときに発信者を転送する内線番号を指定します。

ステップ 13

end

 

se-10-0-0-0(config-mailbox)# end

メールボックス設定モードを終了します。

ステップ 14

exit

 

se-10-0-0-0(config)# exit

設定モードを終了します。

ステップ 15

show voicemail { detail { mailbox | user } name | limits | mailboxes [idle days] | usage | users }

 

se-10-0-0-0# show voicemail detail mailbox sales

se-10-0-0-0# show voicemail detail mailbox user1

se-10-0-0-0# show voicemail detail user user3

se-10-0-0-0# show voicemail limits

se-10-0-0-0# show voicemail mailboxes

se-10-0-0-0# show voicemail mailboxes idle 5

se-10-0-0-0# show voicemail usage

se-10-0-0-0# show voicemail users

ボイスメールボックスのプロパティを表示します。

detail name 値を持つ設定済みの mailbox または user の詳細が表示されます。グループ メールボックスの場合、これはメールボックスの名前であり、メールボックスの所有者ではありません。ユーザがグループ メールボックスの所有者である場合は、ユーザの個人用メールボックスとグループ メールボックスの両方の詳細が表示されます。

limits :すべてのメールボックスのデフォルト値が表示されます。

mailboxes :設定されたすべてのメールボックスと、その現在のメールボックス ストレージ ステータスが表示されます。 idle パラメータは、指定された日数またはそれ以上にわたって非アクティブになっていたメールボックスを表示します。

usage :システムのボイスメールの使用容量または設定容量が表示されます。

users :ローカル ボイスメール ユーザが一覧表示されます。

ステップ 16

copy running-config startup-config

 

se-10-0-0-0# copy running-config startup-config

コンフィギュレーションの変更部分をスタートアップのコンフィギュレーション ファイルにコピーします。

次の例では、ユーザのメールボックスが設定され、 show コマンドの出力が表示されます。

se-10-0-0-0# config t
 
se-10-0-0-0(config)# voice mailbox owner user3
se-10-0-0-0(config-mailbox)# description "User 3 mailbox"
se-10-0-0-0(config-mailbox)# expiration time 10
se-10-0-0-0(config-mailbox)# greeting alternate
se-10-0-0-0(config-mailbox)# mailboxsize 480
se-10-0-0-0(config-mailbox)# messagesize 120
se-10-0-0-0(config-mailbox)# no tutorial
se-10-0-0-0(config-mailbox)# zerooutnumber “2100”
se-10-0-0-0(config-mailbox)# enable
se-10-0-0-0(config-mailbox)# end
se-10-0-0-0(config)# exit
 
se-10-0-0-0# show voicemail detail mailbox user3
 
Owner: /sw/local/users/user3
Type: Personal
Description: User 3 mailbox
Busy state: idle
Enabled: enabled
Mailbox Size (seconds): 480
Message Size (seconds): 120
Play Tutorial: false
Space Used (seconds): 0
Total Message Count: 0
New Message Count: 0
Saved Message Count: 0
Expiration (days): 10
Greeting: alternate
Created/Last Accessed: Oct 15 2003 04:38:28 GMT+00:00
 
se-10-0-0-0# show voicemail limits
 
Default Mailbox Size (seconds): 3000
Default Caller Message Size (seconds): 60
Maximum Recording Size (seconds): 900
Default Message Age (days): 30
System Capacity (minutes): 6000
Default Prompt Language: en_US
Operator Telephone: 7000
 
se-10-0-0-0# show voicemail mailboxes
 
OWNER MSGS NEW SAVED MSGTIME MBXSIZE USED
"user3" 0 0 0 0 480 0 %
 
se-10-0-0-0# show voicemail mailboxes idle 3
 
OWNER IDLE MSGS MSGTIME MBXSIZE
"user1" 10 0 0 3000
“user2" 10 0 0 3000
“user3" 10 0 0 3000
“user4" 10 0 0 3000
“user5" 10 0 0 3000
“user6" 10 0 0 3000
 
se-10-0-0-0# show voicemail mailboxes idle 20
 
OWNER IDLE MSGS MSGTIME MBXSIZE
 
se-10-0-0-0# show voicemail detail user user3
 
-- Mailboxes owned --
"/sw/local/users/user3" User 3 mailbox
-- Mailboxes accessible --
 
se-10-0-0-0# show voicemail usage
 
personal mailboxes: 1
general delivery mailboxes: 0
orphaned mailboxes: 0
capacity of voicemail (minutes): 6000
allocated capacity (minutes): 8.0
message time used (seconds): 0
message count: 0
average message length (seconds): 0.0
greeting time used (seconds): 0
greeting count: 0
average greeting length (seconds): 0.0
total time used (seconds): 0
total time used (minutes): 0.0
percentage used time (%): 0
se-10-0-0-0#

ボイスメールボックスのロック解除

メールボックスがロックされた場合、電話ユーザには、メールボックスが使用できないことを知らせるメッセージが再生されます。メールボックスのロックを解除するには、 voice mailbox unlock コマンドを使用します。

Cisco Unity EXEC モードで開始し、次のコマンドを入力します。

voice mailbox unlock { owner name | telephonenumber tel-number }

 

name

メールボックス所有者の名前

tel-number

メールボックスの内線番号または電話番号

例:

se-10-0-0-0# voice mailbox unlock owner user3
se-10-0-0-0# voice mailbox unlock telephonenumber 7654
 

このコマンドは、Voice Mail > Mailboxes を選択して Unlock アイコンをクリックする GUI 操作に相当します。

メッセージ ウェイティング インジケータの更新

ユーザの電話機にある MWI ライトは、メールボックスのボイス メッセージ ステータスと同期がとれなくなる場合があります。この状況が発生すると、メールボックスに新しいメッセージがないのに MWI ライトが点灯する、またはメールボックスに新しいメッセージがあるのに MWI ライトが点灯しない、といった現象が起きることがあります。

MWI ライトを更新して、メールボックス メッセージ ステータスと MWI ライトの同期をとるには、 mwi refresh all コマンドまたは mwi refresh telephonenumber コマンドを使用します。ユーザへのメッセージがなければ、MWI はオフになります。ユーザへのボイス メッセージがあれば、MWI ライトはオンになります。

Cisco Unity EXEC モードで開始し、次のコマンドを入力します。

mwi refresh all

または、

mwi refresh telephonenumber tel-number

ここで、 tel_number は特定の内線の電話番号です。

例:

se-10-0-0-0# mwi refresh all
se-10-0-0-0# mwi refresh telephonenumber 7654

 

このコマンドは、Voice Mail > Message Waiting Indicators > Refresh を選択して Refresh All または Refresh Selected アイコンをクリックする GUI 操作に相当します。