Cisco Unity メンテナンス ガイド
Cisco Unity 8.x システムでのバックアップ について
Cisco Unity 8.x システムでのバックアップについて
発行日;2012/02/03 | 英語版ドキュメント(2010/02/02 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 1MB) | フィードバック

目次

Cisco Unity 8.x システムでのバックアップについて

概要

8.x バックアップが正常に実行されても失われる可能性のあるデータ

RAID のハードディスクに障害が発生した場合のデータ損失リスク

非 RAID のハードディスクに障害が発生した場合のデータ損失リスク

サーバが盗難または破壊された場合のデータ損失リスク

8.x のバックアップ ソフトウェアの選択に関する考慮事項

8.x システムのバックアップの準備

マルチアレイ サーバにおけるデータベース ファイルとログ ファイルの場所の最適化

インストールの文書化

ハードディスクの監視

予備のハードディスクとサーバの在庫

の再インストールに必要なバックアップ テープとソフトウェアの保管

テープ ドライブの設置

SQL Server/SQL Server Express/MSDE データベースのバックアップ スケジュール(SQL Server の毎晩および毎週のジョブ)

8.x システムのバックアップ

一般的な要件

バックアップ ソフトウェアのインストール

バックアップ方法とメディア ローテーション方法のオプション

Exchange トランザクション ログの保護

Exchange のデータベースとメールボックスのバックアップに関する追加情報

サーバのバックアップ

別個のメッセージ ストア サーバのバックアップ

フェールオーバー用に設定された サーバのバックアップ

バックアップのスケジュールに指定する時間

サーバのバックアップ

8.x バックアップのテストに関する考慮事項

Cisco Unity 8.x システムでのバックアップについて

概要

この章では、Cisco Unity システムのバックアップについて概略を説明します。

Cisco Unity サーバ(および 1 つまたは複数の Exchange サーバ)をバックアップする場合は、他のシステムのバックアップ関連問題と同じ問題を考慮する必要があります (Cisco Unity サーバにインストールされているサービス パック、エンジニアリング スペシャル、およびサービス リリースは、バックアップ プロセスには重要でないことに注意してください)。


注意 SQL Server、SQL Server Express、または MSDE データをバックアップするには、バックアップ ソフトウェアで SQL Server エージェントを使用する必要があります。SQL Server エージェントを使用すると、開いている SQL Server、SQL Server Express、または MSDE データベース ファイルをバックアップできます。Cisco Unity バックアップの一部として Exchange データをバックアップする場合は、バックアップ ソフトウェアで Exchange エージェントも使用する必要があります。Exchange エージェントを使用すると、開いている Exchange データベース ファイルをバックアップできます。

バックアップ ソフトウェアのサポート ポリシーについては、次のマニュアルを参照してください。

Cisco Unity サーバの場合:『 Supported Hardware and Software, and Support Policies for Cisco Unity Release 8.x http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/unity/8x/support/8xcusupp.html

Cisco Unity Bridge サーバの場合:『 System Requirements, and Supported Hardware and Software for Cisco Unity Bridge 』の該当するバージョン( http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/prod_installation_guides_list.html

Cisco Unity システムのバックアップについては、次の各項を参照してください。

「Cisco Unity 8.x バックアップが正常に実行されても失われる可能性のあるデータ」

「Cisco Unity 8.x のバックアップ ソフトウェアの選択に関する考慮事項」

「Cisco Unity 8.x システムのバックアップの準備」

「Cisco Unity 8.x システムのバックアップ」

「Cisco Unity Bridge サーバのバックアップ」

「Cisco Unity 8.x バックアップのテストに関する考慮事項」

Cisco Unity 8.x バックアップが正常に実行されても失われる可能性のあるデータ

Cisco Unity サーバのハードディスクに障害が発生した場合、またはサーバ自体に障害が発生したり、サーバ自体を災害で失ったりした場合は、バックアップ計画が十分に練られ良好に機能していても、一部のデータが失われる可能性があります。この項では、ハードディスクに障害が発生した場合、またはサーバに障害が発生したり、サーバを失ったりした場合に、失われる可能性のあるデータについて説明します。次の項を参照してください。

「RAID のハードディスクに障害が発生した場合のデータ損失リスク」

「非 RAID のハードディスクに障害が発生した場合のデータ損失リスク」

「サーバが盗難または破壊された場合のデータ損失リスク」

RAID のハードディスクに障害が発生した場合のデータ損失リスク

サポートされている耐障害 RAID 構成が実装されている限り、RAID の 1 つのディスクだけに障害が発生してもデータは失われません (Cisco Unity は、非耐障害 RAID 構成をサポートしていません。非耐障害 RAID 構成では、1 つのディスクに障害が発生した場合にデータが失われる可能性があります)。ただし、次の制限があります。

2 つのディスクだけで構成される RAID 1 アレイで障害が発生した場合、障害発生ディスクが交換されてデータが再びミラーリングされるまで、耐障害性がありません。障害発生ディスクが交換される前に、残りのディスクに障害が発生すると、「非 RAID のハードディスクに障害が発生した場合のデータ損失リスク」で説明するようなデータ損失が発生します。

RAID 5 アレイで障害が発生した場合、耐障害性は確保されますが、障害発生ディスクが交換されるまではディスクの損失によってパフォーマンスに重大な影響が及びます。

非 RAID のハードディスクに障害が発生した場合のデータ損失リスク

非 RAID のハードディスクに障害が発生した場合は、データベース ファイルとログが同じハードディスクに格納されていると、次のように一部のデータが失われる可能性があります。

Active Directory データベースが障害発生ハードディスクだけに格納されている場合は、最後のバックアップ以降に行われたディレクトリに対する変更(たとえば、新しいユーザ、既存のユーザに対する変更、ユーザの削除)がすべて失われます。

Cisco Unity の SQL Server データベースとログ ファイルの両方が障害発生ハードディスクに格納されている場合は、最後のバックアップ以降に行われた Cisco Unity コンフィギュレーション データ(たとえば、コール ハンドラやテンプレート)に対する変更および最後のバックアップ以降に書き込まれたログがすべて失われます。

Cisco Unity が障害発生ハードディスクにインストールされている場合は、最後のバックアップ以降に行われたグリーティングと名前の録音に対する変更が失われます。

Cisco Unity が障害発生ハードディスクにインストールされており、障害発生時に(たとえば、パートナー Exchange サーバへのネットワーク接続がダウンしていたために)Unity Message Repository(UMR)にボイス メッセージがあった場合、そのメッセージは失われます。

Windows が障害発生ハードディスクにインストールされている場合は、最後のバックアップ以降に行われたレジストリに対する変更(一部の Cisco Unity コンフィギュレーション設定など)が失われます。

Exchange メッセージ ストアが Cisco Unity サーバ上の障害発生ハードディスクにインストールされている場合は、最後のバックアップ以降に行われたユーザ メッセージに対する変更(たとえば、新しいメッセージ、既存のメッセージに対する変更、メッセージの削除)がすべて失われます。メッセージがバックアップされていない場合は、すべてのメッセージが失われます。

サーバが盗難または破壊された場合のデータ損失リスク

Cisco Unity サーバが盗難または破壊され、そのサーバに複数のハードディスクが搭載されていた場合は、1 つのハードディスクに障害が起きたときよりもかなり大きなデータ損失が発生する可能性があります。

メッセージ ストア ディレクトリ データベースが Cisco Unity サーバだけに格納されている場合は、最後のバックアップ以降に行われたディレクトリに対する変更(たとえば、新しいユーザ、既存のユーザに対する変更、ユーザの削除)がすべて失われます。

最後のバックアップ以降に行われた Cisco Unity コンフィギュレーション データ(たとえば、コール ハンドラ、テンプレート、および Cisco Unity SQL Server データベースに格納されているその他のデータ)に対する変更が、すべて失われます。

最後のバックアップ以降に行われたグリーティングと名前の録音に対する変更が失われます。

(たとえば、パートナー Exchange サーバへのネットワーク接続がダウンしていたために)Unity Message Repository(UMR)にボイス メッセージがあった場合、そのメッセージは失われます。

最後のバックアップ以降に行われたレジストリに対する変更(一部の Cisco Unity コンフィギュレーション設定など)が失われます。

Exchange メッセージ ストアが Cisco Unity サーバにインストールされている場合は、最後のバックアップ以降に行われたユーザ メッセージに対する変更(たとえば、新しいメッセージ、既存のメッセージに対する変更、メッセージの削除)がすべて失われます。メッセージがバックアップされていない場合は、すべてのメッセージが失われます。

Cisco Unity 8.x のバックアップ ソフトウェアの選択に関する考慮事項

Cisco Unity サーバ上のすべてのデータ(SQL Server、SQL Server Express、MSDE、および Exchange データベース、トランザクション ログなど)をバックアップするために使用できる多くのバックアップ ソフトウェア パッケージ(データ保護ソフトウェア パッケージとも呼ばれる)があります。バックアップ ソフトウェア パッケージは、サーバにインストールされているソフトウェアをバックアップするように設定することもできます。

Cisco Unity サーバのバックアップには、Cisco Unity Disaster Recovery ツール(DiRT) ではなく、バックアップ ソフトウェア パッケージを使用することを推奨します。その理由は次のとおりです。

DiRT は、Cisco Unity ソフトウェアのアップグレードおよび別のディレクトリまたは構成への移行だけに使用されるツールとして設計されています。バックアップ ソフトウェアは、包括的なバックアップ対策用に設計されています。

DiRT は Cisco Unity データだけをバックアップし、オプションで Exchange メッセージをバックアップします (Exchange メッセージのバックアップに関する制限については、DiRT のヘルプを参照してください)。バックアップ ソフトウェアにこのような制限はありません。

DiRT は、Cisco Unity サーバにインストールされているソフトウェアをバックアップできません。そのため、DiRT のバックアップからサーバを復元する際に、時間が余分にかかることがあります。バックアップ ソフトウェアは、ソフトウェアとデータの両方をバックアップできます。

DiRT は、Cisco Unity Bridge のバックアップでサポートされていません。バックアップ ソフトウェアは、Cisco Unity Bridge のバックアップでサポートされています。

Cisco Unity 8.x システムのバックアップの準備

ハードウェアの障害または Cisco Unity サーバの致命的な損失が発生した場合に、バックアップをすべてのデータの復旧に確実に使用できるようにするには、次の各項で説明する問題をすべて考慮してください。

「マルチアレイ Cisco Unity サーバにおけるデータベース ファイルとログ ファイルの場所の最適化」

「Cisco Unity インストールの文書化」

「ハードディスクの監視」

「予備のハードディスクとサーバの在庫」

「Cisco Unity の再インストールに必要なバックアップ テープとソフトウェアの保管」

「テープ ドライブの設置」

「SQL Server/SQL Server Express/MSDE データベースのバックアップ スケジュール(SQL Server の毎晩および毎週のジョブ)」

マルチアレイ Cisco Unity サーバにおけるデータベース ファイルとログ ファイルの場所の最適化

パフォーマンスを向上させるため、およびハードディスクに障害が発生した場合にデータを保護するために、『 Installation Guide for Cisco Unity 』には、サポート対象の Cisco Unity サーバ上で Windows、Cisco Unity、SQL Server、Exchange、およびその他の必要なソフトウェアのインストール先となるハードディスクまたはパーティションに関する情報が記載されています。さらに、『 Installation Guide for Cisco Unity 』には、データベースおよびトランザクション ログを別のハードディスクまたはパーティションに移動する手順も記載されています。 http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/prod_installation_guides_list.html で、ご使用の Cisco Unity 構成に適したインストレーション ガイドを参照してください。

Cisco Unity インストールの文書化

次の情報のリストを作成し、Cisco Unity をアップグレードしたり新しいサービス パックやホット フィックスをインストールした場合にこの情報を最新の状態にしておくことが重要です。パートナー Exchange サーバについてもこの情報を保持しておくことを推奨します。このリストは、緊急時にすぐに利用できる場所に保管しておいてください。

サーバの仕様(次の情報を含む)

RAM の容量

プロセッサのタイプと速度

テープ ドライブのブランドおよびモデル(必要に応じて)

ハードディスクのサイズ

コンピュータ(NetBIOS)名

DHCP を使用していない場合は、サーバの IP アドレス、サブネット マスク、およびデフォルト ゲートウェイ、ならびに優先 DNS サーバと代替 DNS サーバの IP アドレス

サーバがドメイン コントローラでない場合は、サーバが所属しているドメイン

RAID 構成

ハードディスク パーティションに関する詳細(ボリューム名、パーティション サイズなど)

各パーティションにインストールされているソフトウェアのリスト(正確なバージョン番号を含む)(バックアップは、バックアップされたその Cisco Unity バージョンのデータ復旧にしか使用できないことに注意してください)

各パーティションに格納されているデータベースとログ ファイルのリスト

ハードウェア ベンダーとソフトウェア ベンダーの担当者情報

ハードディスクの監視

Cisco Unity サーバのハードディスクを監視して、ハードディスクが機能していることを確認し、ハードディスクに障害が発生した場合はできる限り早く警告されるようにすることを推奨します。Cisco Unity サーバとしての使用が認定されている各サーバでは、ハードディスクや他のサーバ コンポーネントの健全性を監視するための監視アプリケーション(たとえば、Hewlett-Packard Insight Manager や IBM Director)を使用できます。これらのアプリケーションは、Cisco Unity サーバ上での限定的な使用に限り認定されています。つまり、リモートでのサーバ再起動に限り認定されています。ただし、一部のサイトでは、これまで問題なく他の機能を使用しています。

Cisco Unity の監視の詳細については、 「Cisco Unity 8.x でのパフォーマンスの監視」 の章を参照してください。

予備のハードディスクとサーバの在庫

すべての RAID ディスクに相互互換性があるわけではありません。また、特定のサーバだけが、Cisco Unity サーバとして使用できると認定されています。部品を取り外すことができたり、緊急時に Cisco Unity サーバに変換できたりする予備のサーバがある場合、予備のハードウェアの在庫を確保する必要はありません。あるいは、復旧を早めるために、予備の部品だけでなく予備のサーバも手元に用意しておいてもかまいません。また、シスコは、MCS サーバ向けにディスクおよびメモリの Field Replacement Unit(FRU; 現地で交換可能なユニット)を提供しています。

詳細については、『 Cisco Unity Supported Platforms List 』( http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/products_data_sheets_list.html )を参照してください。

Cisco Unity の再インストールに必要なバックアップ テープとソフトウェアの保管

Cisco Unity の設置場所とは別の場所(ただし、できれば近いところ)に、バックアップ テープを保管しておくことを推奨します。

バックアップ メディアの保管に耐火金庫や貴重品保管室を選択する場合、最も重要となるのは内部の温度仕様です。保管室や耐火金庫のベンダーに詳細な推奨事項や安全基準について問い合せることを強く推奨します。


注意 使用しているバックアップ ソフトウェアに関係なく、すべてのソフトウェアを安全な場所に保管してください。たとえば、バックアップの失敗に気づかなかったために、フル バックアップを実行していても、すべてのソフトウェアを再インストールする必要が生じることがあります。

テープ ドライブの設置

Cisco Unity サーバがネットワークに接続されていない場合は、サーバにテープ ドライブを設置します。サーバがネットワークに接続されている場合は、テープ ドライブまたは別のバックアップ デバイスをほとんどどこにでも設置できます。ただし、バックアップに使用するサーバには、Cisco Unity サーバへのファスト イーサネット接続パスまたはギガビット イーサネット接続パスが必要です。

SQL Server/SQL Server Express/MSDE データベースのバックアップ スケジュール(SQL Server の毎晩および毎週のジョブ)

デフォルトでは、Cisco Unity SQL Server/SQL Server Express/MSDE データベースの差分バックアップが月曜日から土曜日までの毎日午前 2 時に実行され、フル バックアップは毎日曜日の午前 3 時に実行されます。SQL Server/SQL Server Express/MSDE データベースのバックアップがCisco Unity サーバのバックアップと重ならないようにすることが重要です。

Cisco Unity 8.x システムのバックアップ

次の各項では、バックアップ ソフトウェアを使用した Cisco Unity システムのバックアップについて説明します。

「一般的な要件」

「バックアップ ソフトウェアのインストール」

「バックアップ方法とメディア ローテーション方法のオプション」

「Exchange トランザクション ログの保護」

「Exchange のデータベースとメールボックスのバックアップに関する追加情報」

「Cisco Unity サーバのバックアップ」

「別個のメッセージ ストア サーバのバックアップ」

「フェールオーバー用に設定された Cisco Unity サーバのバックアップ」

「バックアップのスケジュールに指定する時間」

一般的な要件

Cisco Unity との相互運用がテストされたバックアップ ソフトウェア。『 Supported Hardware and Software, and Support Policies for Cisco Unity Release 8.x の「Support Policy for Backup Software」を参照してください。このマニュアルは http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/unity/8x/support/8xcusupp.html から入手できます。

Exchange サーバのバックアップ ソフトウェア エージェント(Exchange が Cisco Unity サーバにインストールされている場合、または Exchange サーバと Cisco Unity サーバを一緒にバックアップする場合)。

SQL Server のバックアップ ソフトウェア エージェント(SQL Server Express と MSDE にも必要)。

バックアップ デバイス(たとえばテープ ドライブ)、およびバックアップ デバイスと互換性のあるバックアップ メディア(たとえばテープ)。

さらに、次の点に注意してください。

Cisco Unity サーバにバックアップ デバイスが設置されていない場合は、バックアップ ソフトウェアのリモート アクセス エージェントが必要です。

開いているファイルをバックアップするオプションを使用しないでください。このオプションでは、データベースを確実にバックアップできません。

破損している Cisco Unity データベースをバックアップしないでください。破損しているデータベースのバックアップは、Cisco Unity サーバの復元に使用できません。

バックアップ ソフトウェアのインストール

テープ ドライブまたは他のバックアップ デバイスが設置されているサーバに、バックアップ ソフトウェア、Microsoft SQL Server のバックアップ ソフトウェア エージェント(MSDE にも必要)、および Exchange のバックアップ ソフトウェア エージェントをインストールします。Cisco Unity サーバにバックアップ デバイスが設置されていない場合は、Cisco Unity サーバにバックアップ ソフトウェアのリモート アクセス エージェントをインストールする必要があります。ソフトウェアのインストール後、サーバの再起動が必要になる場合があります。詳細については、製造元のマニュアルを参照してください。

バックアップ方法とメディア ローテーション方法のオプション

バックアップ ソフトウェアには、すべてのファイルのバックアップ(フル バックアップ、つまり通常のバックアップ)や、最後のバックアップ以降に変更されたファイルをバックアップするさまざまな方法(差分バックアップや増分バックアップ)など、いくつかのバックアップ方法が用意されています。フル バックアップ、つまり通常のバックアップには、指定されたすべてのファイルが含まれます(ファイルが最後に変更またはバックアップされたのが、どの時点かは関係ありません)。差分バックアップには、最後のフル バックアップ以降に変更されたすべてのファイルが含まれます。増分バックアップには、任意の種類の最後のバックアップ以降に変更されたファイルだけが含まれます。バックアップ方法を選択する際には、その選択が復元プロセスに与える影響について、次のような点に留意してください。

常にフル バックアップを実行する場合、システムを完全に復元するには、最新のフル バックアップだけを復元する必要があります。

フル バックアップと差分バックアップの両方を実行する場合は、最新のフル バックアップと最新の差分バックアップだけを復元する必要があります。

フル バックアップと増分バックアップの両方を実行する場合は、最新のフル バックアップとその後のすべての増分バックアップを復元する必要があります。最後のフル バックアップ以降に実行した増分バックアップの数が多いほど、Cisco Unity の動作を再開させるまでに時間がかかります。


) 増分バックアップは、アーカイブ ビット(NTFS ファイル属性)をリセットする単なる部分的なバックアップ方法です。差分バックアップはアーカイブ ビットをリセットしないため、最後の差分バックアップ以降に変更されたファイルだけではなく、最後のフル バックアップ以降に変更されたすべてのファイルがバックアップされます。差分バックアップは、増分バックアップよりも時間がかかることがあります。ただし、差分バックアップがあると、最後のフル バックアップと最後の差分バックアップだけを復元すればよいため、復元の際に時間を節約できます。


バックアップ ソフトウェアのマニュアルには、通常、用意されているバックアップ方法の説明と、それらのバックアップ方法の中から状況に応じてどのようにバックアップ方法を選択するかについての説明が記載されています。バックアップ方法を選択する前に、そのマニュアルを読むことを推奨します。

メディア ローテーション方法は、バックアップ方法と密接に関係しています。メディア ローテーション方法を選択する場合は、次の作業を行う必要があります。

曜日ごとに使用するバックアップ方法を選択します(たとえば、月曜日から木曜日までは差分バックアップ、金曜日にフル バックアップ)。

選択したバックアップ方法の曜日ごとにどれだけのバックアップ メディア(たとえば、テープの本数)が必要となるかを判断します(たとえば、差分バックアップの曜日ごとに 1 本のテープ、フル バックアップの金曜日に 3 本のテープ)。

バックアップ メディアをローテーションさせて、バックアップ デバイスから離れたオフサイトの保管場所に移動する頻度を選択します。

Exchange トランザクション ログの保護

新しいメッセージが到着すると、そのメッセージはトランザクション ログに保存された後、システム リソースが使用可能なときにトランザクション ログからメッセージ ストアにコピーされます。メッセージ ストアが破損または破壊された場合は、メッセージ ストアの最後のバックアップを復元した後、復元したメッセージ ストアにトランザクション ログの内容を適用できます(トランザクション ログがメッセージ ストアとは別の場所に格納されていたために、メッセージ ストアと共に破壊されなかった場合)。

Exchange-aware バックアップ ソフトウェアを使用してメッセージ ストアをバックアップすると、バックアップ ソフトウェアによってトランザクション ログが消去されます。その時点で、バックアップはメッセージ ストアの現在の状態を反映するため、メッセージ ストアの復元にトランザクション ログが必要でなくなります (バックアップのタイプによっては、バックアップ後にトランザクション ログが消去されない場合もあります。詳細については、バックアップ アプリケーションのマニュアルを参照してください)。

ログの設定では、既存のログが定期的に上書きされるようにすることも、既存のログが上書きされないようにすることもできます。既存のログの上書きは、循環ログと呼ばれます。


注意 循環ログをオンにすると、最新のトランザクション ログ エントリ(最新のメッセージを含む)によって最も古いログ エントリ(最も古いメッセージを含む)が上書きされます。ログ エントリが上書きされると、最後のバックアップ以降に受信したメッセージをトランザクション ログで復元できなくなります。ディスクの空き領域が非常に少なく、システムが非常にビジーである場合は、1 日分のログが終わらないうちに古いメッセージの上書きが開始されてしまうことがあります。

次の作業を行うことを強く推奨します。

循環ログをオフにします。

Exchange 2003 では、デフォルトで循環ログがオフになっていることに注意してください。

Exchange-aware バックアップ ソフトウェアを使用して、メッセージ ストアをバックアップします。

ログが格納されるハードディスクまたはパーティションの使用可能容量を注意深く監視し、使用可能容量が非常に少なくなった場合は、使用可能容量を増やします。

Exchange のデータベースとメールボックスのバックアップに関する追加情報

バックアップでメッセージ ストア データベースとディレクトリ ストア データベースを選択すると、バックアップにメールボックスとメッセージが含まれます。バックアップでは、データベースを選択せずに、1 つまたは複数のメッセージ、メールボックス、またはフォルダを選択することもできます。

ただし、テスト バックアップを実行してパフォーマンスへの影響を確認せずに、データベースとは別にメールボックスをバックアップすることは推奨できません。通常、メールボックスのバックアップの所要時間は、データベースのバックアップより長くなります。また、メールボックスのバックアップのサイズは、データベースのバックアップと同じかそれより大きくなります。

個々のメールボックスのバックアップを、メッセージ ストア データベース全体のバックアップの代わりとして使用しないでください。Exchange サーバの完全な復旧には、メッセージ ストア データベースのバックアップが必要です。

Exchange の .edb ファイルおよび .log ファイルは、Exchange データベースがバックアップされるときに限りバックアップされることに注意してください。

Cisco Unity サーバのバックアップ

Cisco Unity サーバをバックアップする場合は、次の条件に注意してください。詳細については、バックアップ ソフトウェアのヘルプを参照してください。

Cisco Unity サーバのすべてのドライブのデータおよびソフトウェアをすべてバックアップします。すべてのデータとソフトウェアのバックアップがあると、非 RAID ハードディスクに障害が発生した場合、または Cisco Unity サーバが盗難または破壊された場合に、Cisco Unity の動作を再開させるために必要な時間が短くなります。ご使用の構成でのデータとソフトウェアをバックアップするための詳細な手順については、バックアップ ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

オンライン バックアップだけを実行します。この要件は、開いているデータベース ファイルをバックアップできる、Exchange 用および SQL Server 用のサードパーティのバックアップ ソフトウェア エージェントを購入して使用する必要があることを意味します。開いているファイルをバックアップするために、バックアップ ソフトウェアのオープン ファイル機能を使用しないでください (Cisco Unity Bridge では、オフライン バックアップがサポートされていることに注意してください。「Cisco Unity Bridge サーバのバックアップ」を参照してください)。

バックアップを検証するようにバックアップ ソフトウェアを設定します。この設定により、バックアップの終了後に、バックアップ テープまたは他のメディアを読み取れることが保証されます。

Cisco Unity サーバ上で任意のソフトウェアをインストールまたはアップグレードする前と後に、サーバ上のすべてのデータとソフトウェアをバックアップします。

Cisco Unity のバックアップでは、バックアップ ソフトウェアのカスタム設定が不要であることに注意してください。Cisco Unity サーバにインストールされている他のサードパーティ製ソフトウェア(たとえばウイルス スキャン ソフトウェア)に関連する特別なバックアップ要件については、製造元のマニュアルを参照してください。

別個のメッセージ ストア サーバのバックアップ

Cisco Unity がボイス メッセージ専用に設定されおり、Exchange が別個のサーバにインストールされている場合は、バックアップ ソフトウェアのマニュアルに記載されている推奨事項に従って、別個の Exchange サーバをバックアップします。

Cisco Unity がユニファイド メッセージ用に設定されている場合は、バックアップ ソフトウェアのマニュアルに記載されている推奨事項に従って、Cisco Unity ユーザがホームとする Exchange サーバをバックアップします。

Cisco Unity のボイス メッセージを含む Exchange サーバのバックアップでは、バックアップ ソフトウェアのカスタム設定は不要です。

フェールオーバー用に設定された Cisco Unity サーバのバックアップ

セカンダリ Cisco Unity サーバのバックアップ手順は、プライマリ サーバのバックアップに使用する手順と同じです。バックアップを実行するための詳細な手順については、製造元のマニュアルを参照してください。セカンダリ サーバ上のデータをバックアップしても、Cisco Unity システムに含まれる他のサーバ上のメッセージをバックアップして復元するための包括的なバックアップ対策の代わりとなりません。

プライマリ サーバ上のデータベースのバックアップには、SQL 複製のリンクが含まれます。このリンクは、データベースが新しいサーバに復元されると破損するため、破損した SQL リンクを修復するために追加の手順が必要となります。このような手順については、Cisco Unity Disaster Recovery ツール(DiRT) のヘルプを参照してください。

バックアップ ソフトウェアがシステム状態をバックアップするように設定されている場合は、仮想サーバ名が使用されていない限り、データのバックアップ元である特定のサーバに関する情報がバックアップに含まれます。

プライマリ サーバとセカンダリ サーバの両方に対して、スケジューリングされた定期的なバックアップを設定することを推奨します。バックアップの作成中は、Cisco Unity Administratorで変更を行ったり、グリーティングやユーザ名を録音したりしないでください。

バックアップのスケジュールに指定する時間

バックアップ ソフトウェアには、通常、指定した時間にバックアップが自動的に実行されるようスケジューリングするためのオプションが用意されています。Cisco Unity サーバの通話処理量が少ない時間(たとえば、通常の営業時間後)と、他のプロセスが実行されていない時間を選択してください(たとえば、ウイルス スキャンの実行やレポートの生成と同時にバックアップをスケジューリングしないでください)。Cisco Unity Bridge、VPIM、または AMIS を使用している場合は、メッセージの送信と重ならない時間にバックアップをスケジューリングします。

バックアップする必要のあるデータの量によって、およびフェールオーバー構成の場合はプライマリ サーバとセカンダリ サーバのすべてのデータをバックアップするかどうかによって、バックアップに数時間かかることがあります。バックアップをスケジューリングする場合は、次の始業時間前にバックアップが終了するよう、十分な時間を見込んでおいてください。始業時間になると、Cisco Unity は着信の応答で再びビジーになります。


注意 Cisco Unity サーバが定期的にリブートするようにスケジューリングされている場合は、サーバのバックアップ中にリブートが実行されないことを確認してください。バックアップ中にサーバがリブートすると、バックアップが完了しません。

Cisco Unity Bridge サーバのバックアップ

バックアップ ソフトウェアを使用して Cisco Unity Bridge サーバ上のデータをバックアップすることも、ファイルを手動でバックアップすることもできます。Cisco Unity Disaster Recovery ツール(DiRT) は、Bridge での使用がサポートされていません。

Cisco Unity Bridge サーバでは、オフライン バックアップとオンライン バックアップの両方がサポートされています。Bridge サーバをバックアップする場合は、コンフィギュレーション ファイルとデータ ファイルだけをバックアップする必要があります。Bridge ソフトウェアは、別のサーバに簡単に再インストールできるため、バックアップする必要はありません。Bridge サーバでバックアップされるファイルには、次のものがあります。

Octel および Unity ノード ディレクトリ エントリのボイス名の WAV ファイル

Octel および Unity ノード ディレクトリ エントリに関するコンフィギュレーション データと情報を含むデータベース

コンフィギュレーション ファイル

Cisco Unity 8.x バックアップのテストに関する考慮事項

実稼動システムでバックアップ ソフトウェアを使用する前に、テスト環境で Cisco Unity サーバのバックアップと復元を十分にテストし、その後、実稼動環境で同様のテストを実行することを推奨します。必要に応じて、このような手順でバックアップ対策を改善することができます。次の点を考慮してください。

バックアップ ソフトウェアに設定したスケジュールに、次の始業時間前にバックアップが完了するだけの十分な時間を見込んでいること、およびバックアップ メディアに十分な空き領域があることを確認します。

新規インストールの場合は、SQL Server データベースおよび Exchange データベースにほとんどデータが存在しないため、サーバがしばらく稼動した後に比べると、テスト バックアップのサイズは非常に小さく、テスト バックアップの所要時間もかなり短かいことに留意してください。

バックアップ ソフトウェアを実行した後、イベント ログにバックアップ関連のエラーがないかどうかを確認します。